紫電Pの雑記帳

ニコニコのブロマガ閉鎖に伴い移転しました。主にアイマス関連の記事を書きます。2021年9月以前の記事はブロマガから移行したものです。

【ミリシタTC】ある #TC菊地真 陣営Pの回顧録と分析、感想 #アイドル投票TC


12/19~1/19までの1ヵ月間実施されたミリシタの「THE@TER CHALLENGE!!」は、2/15に結果が発表されました。






真は752199票を獲得。無事にベルベット役を勝ち取りました。




イベントとCD発売はまだまだ先ですが、投票という意味でのTCは一区切りとなります。
私は今回、菊地真陣営の中心メンバーの一人としてベルベット役を狙ってTCを戦いましたが、陣営がどのように戦ったのか、また開戦前から投票終了まで稼動した菊地真Discordがどのような役割を果たしたのかを書き残していこうと思います。これは、期間中もDiscordが作戦会議場になっていることについて一言も文句を言わず、多くの提案を聞いていただいた真コンベの参加者への義務でもあると考えたためです。


記事の第一義としては、おそらく私が今回のようには関われないであろうTDの菊地真陣営に向けた記録まとめなので、読み物としては極めて冗長かつ画像が多めです。その点についてはご了承ください。


また、twitterとコンベのログ(matsurihi.meから回収)については誰でも見られたものとして完全公開、Discordについては発言ログは一応クローズの場として黒塗りで出させていただきます。



■目次
1.TC発表~テーマ・役公表まで

2.12月12日。TCのテーマ・役発表
3.役発表から投票開始まで
4.開戦。激動の12月19日
5.一斉投票に向けた準備と各種企画展開
6.一斉投票 #ゆくまこくるまこ 作戦
7.年末年始~二度目の一斉前の企画
8.二度目の一斉 #ベルマッコ隊一斉特攻
9.最終日までの企画展開
10.真陣営の勝因
11.TDに向けた教訓
12.運営への要望
13.雑感





1.TC発表~テーマ・役公表まで




TCの発表があったのは昨年の10/21、ミリシタ感謝祭の場でした。私もニコ生で視聴しており、AS参戦に沸き立った一人でした。



「THE@TER CHALLENGE!!」とは?

去年実施されたシアターブースト企画の第2弾!

ミリシタのゲームをプレイすることで手に入る投票券をつかって、
発表されたテーマと配役にあったキャストをプロデューサーの皆さんが投票していただくキャスティング投票企画です!

キャスティングされたアイドルは、楽曲やコミュとしてアプリ内に登場いたしますのでお楽しみに!

今回の「THE@TER CHALLENGE!!」投票対象アイドルは765プロ所属する全アイドル52名!

https://idolmaster.jp/blog/?p=53655







冷静ぶってましたが「やってやる、やってやるぞ」と意気込んで、すぐにTA・TBに関するブログや掲示板の過去ログを片っ端から漁り始めたことを覚えています。陣営の中心メンバーになるつもりはこの時点ではありませんでしたが、初参戦かつ決して強豪ではない菊地真を勝たせるには、並大抵のことでは難しいと感じていたからでした。



ちなみに100位ボーダーだと真は52人中で41位。ステラステージのSランク到達率も後ろから数えたほうが早く、この手の数字ではやはり中堅以下という印象になりがちです。TCに
枠拡大がなかったこともあり、TC序盤戦までは周囲の認識もそのようなものが少なくなかったと感じています。



この時、私は「戦場があるならそこに向かわんとね」「戦わず後で後悔したくない」とツイートしました。


背景には、他のAS担当Pの方も既に述べられている通り、8月のプロミが終わり、さらに9~10月のアイマスMR2ndも終わったことで、ASの予定が完全白紙になっていたことも影響しています。(後に年末のLLCで、何かしらは動きがあることは示唆されましたが)
17年末発売のステラステージとその後の関連CDは売れ行きが不振で、プロミで歌うことが確実視されていた「shy→shining」に至っては、とうとう初動での販売数が五桁割れしました。プロミ現地にも相当数、CD買わないまま参加したPがいたということで複雑な思いもありますが、私も初星の前にMPシリーズを全て揃えてなかったので偉そうなことは言えません。

そのプロミでは中村繪里子さんから「私達の手を離さないで」、沼倉愛美さんから「これからもずっとアイマスをやりたい」という魂の叫びがありました。さらにMRでは、真や律子たちアイドルの口から、これからも一緒に走り続けてほしいという思いが我々に届けられ、古参も新参も、AS担当Pの士気が上がっていたその矢先でした。


チャンスを与えられた。ここで自担の力を見せなければ次はないかもしれない。


もちろん、プロデュースのやり方は人それぞれで、決してTCだけがその方法ではありません。ですから私も含めて真Pたちは無理強いはしませんでしたが、とはいえやるからには勝ちたいと願い、Discordや某所の掲示板、非公式コンベンションセンター(以下コンベ)などで雑談レベルの話し合いを始めていました。私はTCに向けた記事を書いたり内外、水面下で動き回っていましたが、前述の記事や以下のツイートなどではやんわりと「カッコいい女性役」を推していました。



ミリシタはサービス開始時からアカウントは作っていたものの、毎週7日間ログインするほど腰をすえて始めたのは4月から。TBの頃は特定の陣営に属さず、ただの外野でした。
そんな私でも「ミリシタではかわいいを目指したいという一面だけがクローズアップされて、真の魅力の一翼であるカッコよさが伝わっていない」と感じていました。こうしたツイートの背景には、役の有無や勝ち負けも大事ですが、残念ながらミリシタのライターが真の魅力を伝えきっていないことへの不満がありました。これは私に限った話ではないと思います。


私が本格的に行動を起こしたのは12/5でした。この時、役発表と見込まれるニコ生が12/12に決まっており、TBの前例からすると12/13からTCがスタートする可能性も十分にありました。
しかし、菊地真Discordもこれといった動きはありませんでした。そこで焦れた私は「そろそろ議論始めないとまずいんじゃね?」と呼びかけ、賛同を得て翌12/6にtwitterへの告知を始めます。







役発表前の議論は拙速ではないか。また、Discordという非公開の場で決めて(復活も予想されていた)コンベに結論を押し付ければ荒れるのではないか。


そうした懸念も当然ありました。しかし、こと真については早め早めに動かなければならない事情がありました。菊地真というキャラクター性が、担当内でも意見の相違を招きやすいものだったからです。

菊地真は一言で言うならば、カッコいいとかわいいの2面性、及びそのギャップが魅力のアイドルです。しかし、先日のMORでの篠宮可憐役の近藤唯さんと春日未来役の山崎はるかさんの「菊地真話」でも改めて示されましたが、同じ「自転車」が好きでも主にカッコいいだけを見たい「ファン」を自称する山崎はるかさん、P目線で真のかわいいも見たい近藤唯さんの意見の違いもありました。他にも、かわいいを最優先で見たいというPもいます。一方、詩花役の高橋李依さんはかつて男体化した自分と真をカップリングしていた。

そうした菊地真観の違いは一口に真Pと言っても千差万別で、公式シナリオと解釈違いを起こすこともしばしば、アイマス2などのように絶許案件になったりすることも珍しくありません。また、一般的にSideMを除けば男女比が8:2弱(2017、2018のプロミのアンケによれば83:17)アイマスにおいて菊地真Pの男女比は女性がかなり多く、一説には男6:女4に達するとも言われています。3回行ったアイマスMRの真回も7:3はあり、今回のTCの中心メンバーも7:3以上の比率はあったと推測しています。世代も上は五十代から下は十代の学生さんまでおり、専任で何があろうと真に殉じるというPもいれば役柄と雰囲気次第という兼任Pもおり、真に対するスタンスも十人十色でした。

そんな真Pたちですから、初動で勝負が決まることも珍しくない投票イベントで開始後に役を決めようとすれば議論がギスギスしやすくなり、最悪の場合は四分五裂の末に空中分解して終了、という可能性もありました。そもそも真に限らず、選挙戦がスタートしたタイミングで一から役を決めることになれば、ただでさえ遅れを取っていることの焦りからギスりやすくなるので、よほど強豪でもないとリスキーすぎるかと思います。

しかし、クローズドの場だけで決めたことをただコンベに下ろせば、反発は必至です。私を含めて数人はニコ生で役発表後の12/13開始を前提に動いていましたが、そこで私がまず考えたのが、「Discordの考えを押し付けない」という原則中の原則に加えて、「Discordを実質オープンチャンネルにしてしまえばいいんじゃね?」でした。
1~2日に一回ペースでDiscordで議論していることをツイートし、きゃのんPをはじめとするフォロワーの多い真Pにガンガン拡散していただきました。この点、1200フォロワーがいるもののアイマスではなく歴史クラスタが多く、真Pとの横のつながりもMRまで限られていた私にとっては、非常にありがたいことでした。

役の方向性を作っていくにあたって、私はTBでの仮想投票を提案してみたり、






それぞれの菊地真観を積極的に語ってもらえるような場を整えました。こうしたことも、いざ始まってしまえばそれどころではなく、また開始後の方がより摩擦を生みやすいと考えたためでした。











かわいい役を取れるものなら取らせてあげたい、という意識はありつつも、真の強みを活かせるカッコいい路線を求める声が大きくなっていました。とはいえ、ここでカッコいいに振り切れすぎると可能性を狭めてしまうだけでなく振り落とされる人も増えるので、釘を刺していきます。










というかミリオンライブ、真に男装させすぎだったのでは。52人もいると仕方ないんですが……。範馬勇次郎の名言に「(相手の得意分野で)競うな 持ち味をイカせッッ」というものがありますが、ここまで行くと振り切れすぎで「上等な料理に蜂蜜をブチまけるがごとき思想」では?ですね。Pが手綱にノータッチで、(主に低~中ランクの真が思う)かわいいに振り切れすぎてもまた同様ですが。









当然、かわいい役を求める声もありましたし、この段階でそれを否定する動きはありませんでした。何せ役発表前です。TC期間中Discordでもコンベでも一貫していましたが、真Pは極力火種を作らず摩擦も最小限にすることを多くの方が心がけていたと思います。それは前述の通り真に勝たせなければならないという思い、また脱落者を多く出して勝てる陣営ではない、と言うより自分たちは弱小だ、という思いがあったからでしょう。一言で言えば、






「お前まだ、自分たちが贅沢言える優位な立場だとでも思ってるんじゃないかね?」
戸愚呂のように言うならそんなところでしょうか。優位な展開はよほど上手に戦わない限り生まれず、原則逆境。それは理解している方が多いなと感じていました。

それゆえに、ここでは紹介しませんが万一の際の転進の是非も、この段階から話題にはなっています。







この時はあまり直截には言及しませんでしたが、私はカッコいい路線を進んだと仮定して、個人的に「この相手とだけは戦いたくない」というアイドルが4人いました。


1.北沢志保

知名度・人気ともにミリシタ最上位級の強豪アイドル。過去2回で辛酸を舐めており、意気込みと準備の周到ぶりは役の発表前からAS担当の自分にも伝わってくるほど。ぶつかりそうなら転進も検討。

2.如月千早
論外。真Pと同じかそれ以上に士気の上がっている千早Pにとって、最大のご褒美である新曲のかかった戦いでは誰であろうが到底太刀打ちできない。今回は間違いなく52人で最強なので、被らないことを祈るしかない。

3.星井美希
言わずと知れたAS一番人気でミリシタでも最上位級。真同様にカッコいいとかわいいの振れ幅が激しいものの、もし同一の役でぶつかってしまえば苦戦は必至。漫然と戦って勝てる相手ではない。

4.白石紬
金沢の台風、あるいはパルプンテ。上3人よりは当たる可能性が低そうだが、人気もさることながらTBのようにムーブメントを起こしてまたしてもハマったら手がつけられない。



……とはいえ、この時点では「TCは13人増えるし4テーマ20役になるだろう」と楽観視する声も多く、私もどうにかなると思っていました。危機感とは何だったのか。
こんな調子で本格始動してからの1週間は終わり、運命の12/12を迎えます。





2.12月12日。TCのテーマ・役発表



12/12、20:30よりニコ生が始まりました。告知の効果もあり、この時点で菊地真Discordは1週間で100人以上が追加で加わり(既に他陣営の方も多々おられましたが)、後に19日の開戦前には計200人が参加していました。じゃんじゃん人を呼び込んでオープンチャンネル化してより議論を活発にし、さらに密室感を薄める作戦はそれなりに機能したのかなと思います。意見の相違で荒れる可能性だけでなく議論や作戦がだだ漏れになるのはリスクがありましたが、コンベ復活の可能性が指摘されていたこともあり、そこまで気にしている方はいなかったと記憶しています。

ニコ生では開始早々に役が発表されていきました。以下、役発表から30分間のざっくりとしたログです。









20役ではなくTB同様15役だったことには、衝撃が走りました。(結果的には15役だからこそイベントが盛り上がったとは言えますが)そうした中、私を含め少なくない人数が「この後、日付変更と同時にスタートでは」と懸念していたため、0時までの始動を意識したガチ議論となりました。









友達、オオカミ、旅人、ダスク、バスターブレイド、ベルベットなどの意見が上がります(後にメイドも)。見ての通りベルベットの声は既にかなり多かったのですが、私自身はバスターブレイド派でした。ただ、進行役だったこともありそうした意見は封じ込めています。

思ったより意見が割れなかったこと、事前にTAのロコのような電撃戦ができればベスト、という意見が出ていたこともあり、21時を前に議論は一気に進展します。オオカミについては、2枚目のSSRがライオンというケモノ系衣装だったこともあり、2枚もケモノ系衣装見たいか?という声もあって収束。その中で台頭したのはベルベットでした。「圧倒的な強さ」と、言わずと知れた真の765プロ最強っぷりの関連性、また「無尽合体キサラギ」でのハルシュタイン閣下に付き従うマコト役のイメージも、自他担当ともに理解されやすいとして根拠になりました。

何より、ベルベットという女性名黒薔薇や黒いペチュニアにつながる花の名前ならば、懸念された男役ではなく強く美しき女幹部だろうと想像できます。さらに悪の女幹部という役は、無印コミュにおいて真のパーフェクトコミュニケーションを引き出す選択肢の一つでもありました。



ω



※元映像はニコマスPにはおなじみ、菊地槍シリーズより拝借しました。


こうした流れもあり、三桁単位のPが集まった議論は加速していきます。









ここで私を含めた参加メンバーが次々と、様子見のツイートとさらなるDiscordへの呼び込みを始めます。役発表からここまで約30分でした。


あとはパワーワードとは言わずともキャッチフレーズを出せば支持が広がるのではないか。そんなふうに皆が考える中、(ご本人がツイートで明かしているので隠しませんが)あおぴさんが呟いた言葉が一つの流れを作りました。





役発表から30分そこそこ、陣営の旗印となるキャッチフレーズが生まれた瞬間でした。





すかさず、私はタグに#ベルマッコ を追加。


結局この日のニコ生は、19日の開戦と(画像で)公式コンベの復活が告知されただけで終わりました。私はすぐにブロマガ執筆に取り掛かり、中身スカスカではありますがベルマッコ路線を推す記事を13日0時過ぎに投稿。そのまま他陣営の情報収集に走りました。
さらに人数を増やしたDiscordでは私を含め「電撃戦できたから13日からでも良かった」と余裕のコメントも出るほどでしたが、その状況を一変させるニュースが入ります。

星井美希Pの一部で、ベルベット参戦が検討されているという知らせでした。





3.役発表から投票開始まで









美希がベルベット役に来る可能性がある、という情報が入りましたが、一方でこちらの陣営ほど広くそれが共有されているわけでもないのかな、というのも何となく伝わってきていました。この時のDiscordでは見ての通り、相手にとって不足なしという意見が大半を占めていました。せっかく大分裂せず意見がまとまったたのに退くことなどできない、という考えもあったかと思います。

そんな中で、美希を含めたライバルに打ち勝つため、開戦までの1週間で何をすべきかという議論が始まりました。より多くの真Pを巻き込むのはもちろん、ベルベット役に限らず世界観やキャラクターの方向性を固めていく作業が始まります。これは序盤戦からマーケティングの武器となり、結果的に真の勝利を引き寄せる大きな要因となりました。









今回のTCで、私は昔ニコマスを見ていたある知人を焼肉で説得し、ミリシタを始めてもらって真を支援してもらいました。ただ、その中で彼に言われたのが、

「なぜ真がハードボイルド作品のヴィラン(悪役)なんだ? ヒロインにすればすっきりするのに」

という言葉でした。
他の子よりは悪役(敵役)をやることへの心理的ハードルは低いですが、それを差し引いてもそこをどう説明していくかは課題になりました。そこで、「悪役ではなくダスクたちと反発する別の正義なのだ」「文明が崩壊した世紀末で、アウトレイジ軍は北斗の拳ラオウ軍のように(北斗恒例の後付けだけど)力をもって秩序と規律を取り戻そうとしているのではないか」といった意見が出始めます。これを受け、選挙期間中を通じて真当選の最大の原動力となった絵師さんたちが動き始めます。

期間中を通じて活躍していただいたあこさんが、この日は方針固めてから1時間強で1枚描いていただきました。この1枚が一つのベクトルになりました。さらに翌日のみんてぃあさんの漫画も風を吹かせてくれました。






https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=73173464


マント! へそ! 大好き!


投稿イラストはもっとサイバーなものだったり狂戦士チックなイラストもありましたし、無論それはそれで美味しいのです。ただ、役発表から1日以内の作品では特にあこさん、みんてぃあさんのイラストは陣営が推し進めたいベルマッコのイメージを強化するもので、

・最強の女戦士でありながら深い情愛がある
アウトレイジ軍なりの大義のために戦っている
・忠義に篤く、華々しいor悲運の最期を遂げるのでは? と思わせる


といった点で、魅力ある敵役・ベルマッコの支持拡大につながったと分析しています。
私はイラストは描けず、動画も諸事情でメインPCが手元にない状態だったのでこの時点では作れず、仕方ないのでおはなしジェネレーターなどを使いながら「悲運の忠臣路線」をPRしたりしていました。付き合いの長い方はご存知の通り、昔っからこういうの好きでして、ええ……。



それにしてもこのP、11年前のニコマスデビューから変わらず頭世紀末である。


Discordでも、時期は前後しますが「ファイナルデイとは幼馴染で、世界に秩序を取り戻すため戦うことを誓った」とか「アマリリスの力に狂ったファイナルデイは間違っていると思いながらも、その破滅に殉じる」だとか「バスターブレイドの攻撃からファイナルデイを庇って戦死する」といった妄想設定が次々と出され、絵師さんたちがその設定を次々取り込んだりしたこともあって情報が拡散されていきました。


一方で菊地真陣営は、箱推しについては当初から一貫して否定的な方向性を維持しています。開戦後にああいうことになるとはこの頃は思ってもいませんでしたが……。






そして、美希参戦の噂は当然ベルベット一本化への懸念をもたらします。これ自体はむしろ歓迎すべきことで、議論がより活性化されました。AS最強の美希を避けて「勝算のある」バスターブレイドなどに転戦すべきだという提案に対しては、多くの意見が出ています。










隠れバスブレ派だった私もこの反応。開戦後により鮮明になりますが、この時点で既に多くのPが、多かれ少なかれ自分の意向を飲み込んで一致団結のためにベルマッコを推そうと決めていました。














ちなみに最古参級の真Pの一人であるきゃのんPはこんな解釈。私も同意。







こうした議論の経緯もあり、少なくともコンベ開設までは例え誰が来ようと退かないこと、議論では言葉を選ぶことがしっかりと周知されました。後者については特に徹底され、終盤でも中心メンバー間で、問題になりかねない発言に対して「あまり強い言葉を使うなよ……」とたしなめることもありました。

転進の議論が終わったことで、再び世界観とベルマッコのイメージについての議論が再開されます。





後にベルマッコイラストの共通衣装のようになるマントについての議論も。








この辺りの妄想も取り込んだ一つが、よりよもさんのベルマッコイラストでした。
刀剣あるいは素手(鉤爪)で戦うスタイル、敵には冷徹だが部下に優しいという設定も、同時多発的にこの頃から出てきています。


さらに妄想は広がり、アウトサイダーの世界観の話題に。





先生、1994年発売のFF6はちょっと旧いどころじゃないです。





アイマスMR真回の時も感じましたが、担当Pだけで心ゆくまで話をする機会って滅多にないんですよね。そういう意味でも、投票イベントは(問題やリスクも多いですが)価値あるイベントだと思います。

そして初動の動きがまとめられたのを見て「あ、これこそ私がやらんとな」と思いつきます。記録、内外のダイマ資料などに役立つtogetterまとめは大半が私の担当でしたが、さっそくまずイラストまとめを作りました。このイラストまとめは選挙戦ラストまで随時更新され、結果的にダイマ資料として活躍してくれることになります。

【ミリシタ #アイドル投票TC 】菊地真をベルベット役に推すイラストまとめ #ベルマッコ #TC菊地真

https://togetter.com/li/1298886

イラストでのPRには、韓国など多くの海外Pさんも参加してくれました。

この頃の私はtogetterまとめと並行して、毎日の告知で人を呼び込みつつ、スタートダッシュのために何ができるか考えていました。




18日の決起集会を決めた上で、私はこの辺りから真の曲に引っ掛けて最初のデイリー投票企画「#真とヨーイドン」を検討していました。デザインセンスは論値なのですが、幸い動画制作歴の長さもあって素材やフォントはそこそこ手持ちがあったので、他のPの意見も聞きながら告知画像を模索。最終的に皆さんからOKをいただき、以下の形に落ち着きました。





うーん微妙。マイナー曲でミリシタからのPには通じない「ヨーイドン!!」を選んだので、まこちーに登場してもらったり、歌詞を入れたりと工夫したんですが……。まこへそ……。

文面も他のPに監修していただき、ベルマッコの文字はあえて入れず、自由投票であることを強調しました。この頃には各種イラストなども拡散し、ある程度ベルマッコでまとまるだろうという見通しが立っていたのも事実ですが、それ以上に例え劣勢でもベルベットへの投票を強制したくないという陣営の意向がありました。






菊地真陣営は早期に一致団結した、なんて言われます。

ですが、実態としては決してそんなことはありません。割とギリギリで分裂と紙一重でした。初期から議論を牽引してくれた方が他の役推しということで離脱したり、積極的にベルマッコの選挙活動をしていた私がフォローしていた真Pの絵師さんにブロックされたりということもありました。これはさすがに凹みました。でもって「色々失ったしなおさら退けない、もう意地でも勝つしかねえな」と奮起しました。危険な発想なんですけどねこれ。

終結からしても確かに当初想定よりはまとまっていたのですが、結構な票割れは起きています。



ただ、陣営としてはそれを許容して、あくまでゆるーく、みんなが入れたい役に入れるという方針を貫きました。その方が無用な摩擦を起こさないし、強制すれば100票を追って1000票を失う結果になると判断したためです。票割れが総得票の1割未満であれば、ベルベットで十分戦えるという見込みもありました。
これについてはまた議論が引き起こされたりもするのですが、それはまた後日の出来事です。



しかし一つだけ言えるのは、そうしてベルベット以外を択んだPさんたちも、決まった大勢の方針に不平不満は言わずに我が道を貫いてくれたのが大きかったということです。もし他の役を択んだ方がコンベで大論争を起こしていれば、TCにおける幾つかの陣営同様にイメージも悪化して真の勝利はなかったはずです。傲慢と言われそうですが、そういう意味ではベルベット以外を択んだ真Pの皆様もまた、真の勝利に貢献したと言っても過言ではないのではないでしょうか。他の役にしたい想いを飲み込んでベルベットに投票したPさんも含め、本当にありがとうございます。






4.開戦。激動の12月19日





TCが始まる前日21時、菊地真陣営はDiscordで決起集会のようなものを開きました。これは改めてより多くのPを呼び込むことと、陣営としての戦い方を確認することが目的でした。
ベルマッコは絵師さんたちの尽力とそのまとめの効果もあって国内外のPにそれなりに浸透しており、ヨーイドン作戦でスタートダッシュさえできればスムーズに多くのPが賛同してくれるだろうという見通しは立っていました。

一方で、Discord内ではこの日までに、コンベではDiscordの考えを押し付けずコンベの意見を尊重すること、Discord発の提案は必ずコンベを通してから決定すること、コンベ内でDiscordのメンバーによる組織的な意見集約をしないことを概ね確認していました。



※21時までにはコンベ解放や仕様発表があると思っていたので、内心焦っている発起人の図。



決起集会では、0時の開始と同時にデイリーとミッションでもらえる投票券を突っ込んでスタートダッシュを決める。以降もイベント報酬を除く1日3枚(有償60ガシャ含む)は突っ込んでもらうため、デイリー企画を継続して展開して日速をキープする、ということを確認しました。これは、みきつばが共に参戦した場合にデュヴェルジェの法則による3位埋没が懸念されることから、そうならないようにとにかく前に出るという作戦でした。





一斉投票については相手が決まっていない(美希・翼ともにこの時点でベルベットと決めていなかった)こともあり、一旦保留とした上でTBの各陣営の一斉投票や作戦について周知・共有を図りました。今回の真陣営にはTBでシアター組の陣営に入っていた方もおり、趙括になるんじゃないかとビクビクしていた私もそのつど勉強させていただきました。


その後は時間が余ったのでアイマスMR語りとか、ACM語りとか、真語りなどをしつつ23時台に。





わかるわ……。










そしていよいよ開戦が近づき、私を含めて胃を痛めるPが続出しました。















そんな中、不安を紛らわすために真を愛でようという流れが自然発生。











真コンベ(以下、まこンベ)では日常の挨拶、不安な時、荒れそうな時、いずれにしろ何かあれば「まこかわ…」と発言するのが定型句になっていましたが、Discordではどうもこの時の私の「まこかわ」発言が最初だったようです。調べるまで気付きませんでしたが……あの和気あいあいとしたまこンベの流れ形成の一助になっていたなら、P冥利に尽きます。(当たり前ですがミリシタにも「まこりんかわいい」ラウンジもありますし、隙あらば真を愛でる文化は今に始まったわけではないです)

さらにスクショ祭りも展開。不安の裏返しではあったのですが、このお祭りはスタートダッシュ効果と、まこンベの雰囲気醸成にも好影響をもたらしたと言えます。









そしていよいよ、12/19 0:00に。TCが開幕しました。










コンベは絶望的な残念仕様(後述)だったものの、幸いベルマッコ路線はほぼスムーズに……というかプレゼンするまでもなく自然と流れになっており、まずは一息。一方でコンベが議論に向かないことから、Discordの選対としての継続使用も決まりました。










海外Pさんも多く参戦していました。一方私は、予定通り #真とヨーイドン 作戦を告知してスタートダッシュの勢いをつけつつ、他コンベを探って情報収集に努めたりしていました。











開始直後はこんな感じに。投票券100枚付きガシャが更新される19日15:00までは、真は総得票でも一貫して戦闘ミン族千早P陣営に次いでいました。スタートダッシュは成功したと言えます。






一方、美希陣営が伸びてこないこと、コンベの様子から「美希陣営、実は意見集約していなかったのでは?」と気付き始めます。本当にベルベットに決めていたなら、彼女とそのPはこんなものではありませんから。

とは言え他所の心配をしている暇もないので、こちらは粛々と票を積み重ね、開戦前からずっと続けているマーケティングを続けていきます。




Discordではきっちり引き締めが行われていました。


一方、未明にかけて不穏な流れも明るみになってきます。美希コンベでバスターブレイドで一本化しようという話題も出てくる中、自称ASPを名乗る、最大限オブラートに包んでも「頭趙括か? 君のせいで長平で秦に大敗するのか?」と思える輩の活動でした。







以前から箱推しについては過敏になっていたこともあって、幸い自陣営には波及することはありませんでした。しかし、ごくごく一部の1人2人が暴れただけでも、面白おかしく取り上げられたこと、結果的に美希陣営がASのいないバスブレを選択したことで、それを利用したい人の思惑もあってか対立構造が作られてしまいました。もともとAS参戦によりそうした構図に持ち込まれかねない懸念がありましたが、悪い方向で的中してしまった形です。


真陣営は15:00の100枚付き有償10連の登場にたまげつつも、千早や律子陣営ほどではないですが即購入即おブッパ。ガン逃げ体勢を維持します。





この日、22時には投票を凍結していた美希陣営がアンケートの末にバスターブレイドに一本化を決定。直後の一斉で初日にして5分速2万票を叩き出し、バスブレ各陣営同様に真陣営を戦慄させました。コンベ、Discordともに安堵感があったのは否定できません。

ただ、ここで一つはっきりさせたいことがあります。




美希陣営はベルベットからバスブレに「転進」はしていない。




今回のTCについて美希陣営から振り返る記事は今のところ確認できないのですが、ずっと動向を見守ってきた人間からすると、どうも事実に即していない……と言うよりは針小棒大では? と思える言説をしばしば目にしました。あんまり個人を論うのは良くないのですが、象徴的なのはこちらの記事でしょうか。

https://ch.nicovideo.jp/sirasusirasu/blomaga/ar1725688





瑞希PでTATBのまとめ記事も書いていらっしゃったシラス.さんですね。畜生を自称して皮肉交じりに記事をまとめるスタンスの方ですが、皮肉を交えて面白おかしく書くのと事実誤認で偽史をまとめるのは似て非なるものです。ましてや、お忙しかったのでしょうが5chのTCスレのレスを鵜呑みにしたのか、極端な意見だけを取り上げてアイマスP不倶戴天の敵であるどこぞのアフィブログのような記事の書き方をするのはいかがなものでしょうか。


歴史として残るTC真陣営の戦いぶりにも関わることなので、この件は美希コンベの全ログを取得・チェックした上で確認のために陣営の中心メンバーの方にもコンタクトを取りました。

以下は参考資料の一つです。






※追記 https://twitter.com/Hasora_Yui/status/1075729183731372033 より、許可を得て引用させていただいた資料です。また、一部資料・文章を追加させていただきました。


まず、真陣営の全力スタートダッシュが目論見どおりに美希陣営への圧力になっていたのは事実です。そこまで卑屈になるつもりはありません。真に万全の状態でのガチンコで負けると思う美希Pはそう多くはなかったでしょうが、少なくとも割れた状態では苦戦すると思わせたのは確かだと思います。

しかし、本質は「勝てそう」とか「真くんと戦いたくないの」ではなく(そういう書き込みがまったくなかったわけではありませんが)、Discordの一部の方による根回しの足りないごり押しとも見えるプレゼン抜きの強権的なベルベットへの投票呼びかけ、それに対する反発というものが最大の要因になっています。そのため美希コンベは当初から分裂傾向にあり、一部のベルベット派と反「ベルベット推し」派で混沌とした状況にあり、多くのPが様子見を決め込んで投票をストップしていました。

では、バスブレで一本化した経緯はどのようなものがあったのでしょうか。
バスブレがいいのではという声は開始30分経たないうちからコンベで発言され、19日2時過ぎには「#鬼斬りバスターブレイド美希」の原型となるキャッチフレーズが生まれています。

その後、資料画像にあるとおり、一部の方が頭趙括な輩の誘いに賛同してしまったため余計な誤解を招いていますが、その書き込み以前に10人近い方がバスブレ推しについて言及しています。また美希がバスブレを選んだのは19日日中のプレゼンと、二度の投票を経てです。いずれもバスターブレイドが圧倒的な差で選ばれており、結果的に美希Pの総意としてはベルベットは選ばれていなかったということが明るみになりました。美希陣営として明確に役を選んだのはこの時が初めてとなります。だからこそ19日にベルベットに入った票は1日で1000票余り、対してバスブレは5分で2万という数字となったというわけですね。



ASと戦いたくない、自分たち以外にもASが当選してほしい。その感情は正直、美希陣営同様に真陣営にもゼロではありませんでした。真陣営では私も含めてそこを度々戒めていましたが、まこンベのログを漁ればそういう意見も出てきます。そりゃ戦えば士気の高い強敵揃いですし、何よりシアター組の後輩より付き合いの長い仲間です。選挙戦を通じて、律子や伊織、貴音の不屈の戦いぶりに、千早の凄まじい火力に、内心ワクワクしたのも否めません。

しかしながら、私たちはAS箱推しだとか、ましてやASでアウトサイダーを埋めようだとか考えたことはありません。一貫してベルマッコを推してきた我々としては、51人が等しくライバルです。もちろん春香に忠義を尽くして殉じる真も見たいし、美希や千早と真っ向勝負をする真も見たいですが、それと同じくらい、例えば底知れない怖さがあるファイナルデイ美也との絡みや、高山バスターブレイド紗代子先輩との剣戟バトルも、自転車でのキン肉ノリノリバスターのり子が駆るバイクとのチェイスも、馬場スターブレイドとの師弟対決も、マイガーブレイドとの華麗に舞うようなバトルも見たかったわけです。(あくまで一例です)

陣営にも兼任Pは多く、真かシアターの別の子を支援したいと思って迷った、あるいは迷った末に真を選んだという発言もありました。終盤に勝ちが見えた辺りで他の子にも票が流れましたが、その際も雪歩や伊織、律子などASに流れた一方、昴やエミリーにもそこそこ票が出ていたようです。少なくとも、春香や千早、美希などアウトサイダーで戦っていたAS陣営に大量に、あるいは組織レベルで票が流れたという事実は一切ないことを明言しておきます。
と言うか、ASが手強いのを知っているから対決に慎重になるのと、ASの仲間と戦いたくないから対決に慎重になるのは似て非なるものです。そこを混同した言説が見られるのは残念です。
また、ミリシタからアイマスに入ったPはASを知らないし支援しないという説も適切ではないと考えます。陣営にもミリシタから入った真Pはいましたし、アニマスはネトフリで全話見れたりニコニコの一挙放送などもあって比較的触れやすいので。


……脱線しました。私自身も他の子との絡みも含めたプロデュースを展開していくつもりだったのですが、こうした事情もありいくつかお蔵入りとなります。これは結果論なので、特定の陣営が悪いというわけではありません、念のため。



ちなみに、仮に美希がベルベットを選んだら勝てるつもりでいたのかと聞かれれば、勝算は四分六分あるかどうかだったと答えます。

美希は最終的に100万票を積み上げ、対する真は75万票。ただベルベットなら票が分散したという美希Pの言葉を信じるならば、バスブレほど伸びない美希を当初計画どおりにAS対決で盛り上げて喰らいつき、女主人の伊織vs千鶴における千鶴のような戦術で終盤までマッチレースを展開することで浮動票流入に賭ける、という戦い方に持ち込むしかなかったのかなと思います。考え方としては、いわゆるハンターハンターの戦闘力理論ですね。



そうなってたら遠慮なくあらゆるマーケティングを展開してたでしょうが、それでも簡単ではなかったでしょう。まこンベも和気あいあいとしていい雰囲気のコンベでしたが、おブッパだのおハーブ生えますわだのストロングおゼロだの、その手のパワーワードを生み出したり古今東西のネタをなんJお嬢様部……もといセレブ風に展開する環境ではありませんでしたし……。










5.一斉投票に向けた準備と各種企画展開






12月20日、伊吹翼陣営がベルベットへの参戦を決定します。
TATB未当選、ミリオン信号機、さらにはイベントブーストという追い風を受けての参戦に、予想していたとはいえ陣営は緊張しました。

翼は短編アニメにもなったヒーローズなどでの活躍、またアイドルとしての天才的なセンスもあり、「圧倒的な強さ」というベルベットの特徴にもマッチします。この魅力的な子に負けないためにはどうすればいいだろうか。翼と真が並んだ時に、真の魅力を浮動票を持つ層に伝えるにはどうすればいいか。真剣に研究し、悩む日々が始まりました。ミリオンについてはキャリアの浅い私は、改めてゲッサンを読み返し、アイルを聴き返し、未購入だったロケットスターなどの彼女の曲を配信サイトで揃えて考えました。

結果としては先述の「競うな 持ち味をイカせッッ」ではないですが、開始前から推し進めてきたベルマッコの魅力はオンリーワンなのだから、それを続けるしかないという結論に至るのですが……翼に限らず、多くのシアター組のアイドルの魅力について考える機会を持てたことは僥倖でした。


翼陣営参戦直後の票差。小手調べの投票で約1万2000票が入ったことで、こちらの陣営も危機感が高まりました。



21日には、最初の一斉投票作戦 #ゆくまこくるまこ を真の誕生日にちなんで29日18:29にスタートすることを決定しました(タグは後に確定)。定石ではありますが、前日28日に一斉をする翼陣営の翌日にカウンターを合わせることで、票差のついた2位に甘んじる時間を少しでも少なくしようという考えです。また告知に1週間をかけ、ガシャ更新、報酬を受け取れるイベント後に一斉をすることで、最大火力を高めることも意識しました。

ではその間に何をするか。陣営にできるのは今以上のPRを続け、日速を少なくともキープするということでした。

22日には有志が「菊地真をベルベット役に!」という応援サイトを設立。23日には公式お知らせアカウントもできました。それまでは私が告知をガンガンやっていたのですが、負担以上に「(ニコマスPや過去の発言で)色のついている個人アカで続けるのはどうか」と思っていた矢先なので本当に助かりました。

開始2日目頃から、まこンベは隙あらば真かわいいを連呼するようになっていきます。真に恥ずかしくない戦いをしよう、という思想に加えて、まこかわすることで不穏な雰囲気にならず、またtwitterでも度々話題になることでムードが良くなるという好循環を生みました。ペロリストも次第に増えましたがご愛嬌。  また、上記の応援サイトにログがありますが、真や真の曲について語り合う機会も多く、和やかな雰囲気で古参も新参も、専任も兼任も、多くの人が参加しやすい環境が保たれました。









一方私は、当初考えていたアウトサイダーSSがはるちは配役前提のものだったこともあり先述の理由で頓挫。ニコマスでやっていたいつもの形式によるTC紹介&こっそりベルマッコPRの動画も、解説の相方がASの律子だったことと多忙化により白紙になりました。12月末から1月初頭は副業が極めて忙しい時期で、睡眠時間をガリガリ削ってなお、告知、議論と情報収集にしか手が回らなかったというのが何より大きいですが……。


そんな中、ヨーイドン作戦に代わるデイリー投票企画として「#メリークリスまこ」を提唱し、承認していただいたコンベ発の「#ジングルベルマッコ」も加えて23~25日に展開しました。この辺りで、真陣営はこの後も手を変え品を変え、デイリー投票企画を続けるというスタイルが定着しています。


※背景は美希のC4Uのカバー曲の舞台となったあの街。ごちゃごちゃしている感は否めないので、もう少しすっきりした背景にすれば良かったなと反省しています。久々にラッキーピエロ行きたい。


前回同様、役指定はなし。ヨーイドン作戦と違うのは、歴代アイマスのクリスマス衣装のスクショを添付することで、よりバリエーションを作ろうという作戦です。ミリシタの真には残念ながらクリスマス衣装はありませんが、そこは仕方ないと思って割り切りました。



かーらーのー、










12/25、まさかのメリーとクリスマス衣装実装!









サプライズでのメリーと衣装実装に、当然Discordもまこンベも大騒ぎになります。






こっそり混じってますが麗花サンタさんありがとう。キャラの性格にも合う、素敵な企画でした。













こうしたメリーブーストもあり、#メリークリスまこ は無事に成功。この期間中も、日速で翼を上回ることに成功します。


【ミリシタ・祝メリー実装】真と祝う #メリークリスまこ まとめ 【#TC菊地真】
https://togetter.com/li/1302056





メリーに課金するわ。もうしてた。






一方で、ハルマチ女子で士気が上がり、終了直後に合同イベントと一斉投票を控える翼陣営の勢いに戦々恐々としてたのも事実でした。そんな中、英語圏のPさんから「他の役に投票している真Pをベルマッコに投票してもらうよう呼びかけるべきではないか。このままでは勝てない」(アバウト訳)という提案が出されます。

幸い、まこンベには英語対応のできるゆかさんを始め、ある程度の海外Pとの対話スキルを持つ方がいました。(Discordには日本語に通じた中国、香港や台湾、韓国のPもいて、提案を翻訳してくれたりもしました)

私は残念ながら日本語オンリーでしたが、他の方同様に強制はできない、それはかえって空気を悪くして、票を逃がしてしまうと説明します。彼(もしくは彼女)は他の役を演じさせたい思いを飲み込んで勝利のためにベルマッコを支援してくれていました。何度かのやり取りの後、我々の熱意が通じたのか理解をしていただき、その方は最後までベルマッコに投票し続けてくれました。ついでにまこぺろもしてました。おい。

海外、特に英語圏のPさんたちは、感覚の違いもありますが言葉の都合上どうしてもきつく受け取られがちですが(例・他コンベ↓)、


言葉の壁を越えて真摯に臨んでくださる方も多く、企画や一斉をやる際にはなるべく海外Pさんも巻き込めるようにしたいという気持ちを新たにしました。





……ともあれ、そうした出来事もありながら、戦いは年末へと突き進んでいきます。
12月28日、まずは翼陣営の一斉投票が実施されました。





ベルマッコが初めて首位陥落した瞬間です。
私が他のPさんの助言と支援で企画した #真とヨーイドン 、#メリークリスまこ 、さらに後継の #1日1まこ1やーりぃ といったデイリー投票企画も後押しとなり、この時に真と翼の差は3万票以上まで広がっていました。しかしこの日に逆転を許し、最終的に票差は4万5000まで広がります。「5万差までに収まってくれ……」という願いのギリギリ範囲内ではありましたが、これで翌日の一斉のハードルが上がりました。



冷静を装いながら横山司馬懿コラみたいになってる私。何で2回言うねん。





Discordの予想と概ね一致し、長めに見て約8万の火力でした。
陣営はとりあえず、まこかわして平静を保とうとしていました。コンベでは恒例のまこかわしながら真の楽曲語りが続けられ、この日はMRのほかチアレやライブ革命、待ち受けプリンスなどが話題に。ライブ革命はミリシタにも実装してくれませんかねー。ハッチポッチでも感謝祭でもやったし。





Discordではいのまこかわ。






翼のリードを知った外野からの「翼やるじゃん、いけるじゃん」といった感想を見て胃をキリキリさせながら、いよいよ12/29の一斉投票を迎えます。






6.一斉投票 #ゆくまこくるまこ 作戦





一斉投票は成否で陣営の士気を乱高下させる諸刃の剣。票が湧き出る魔法の杖でもない。TBの頃からそんな言説を見てきました。特にTCで最前線に立つと、とりわけ「士気」という要素の重要性を痛感します。

釈迦に説法ですが、千鶴さんの所のような規格外のモンスターは例外として、コンベにメリハリがあって楽しければ人は集まりますし、兼任Pはもちろんその外からも票を集められます。企画の打ち方、イラスト、ダイマ資料や動画、それらが足し算となって、得票と陣営の士気となります。士気が高ければ少々の劣勢でも最後まで戦い抜けますし、また浮動票をつかむチャンスも生まれるでしょう。逆に、極端に離される、企画で失敗する、陣営で内紛が起きるといったトラブルがあれば士気は下がり、人も離れますね。

コーエーの「三國志」シリーズ最新作の三國志13では戦争において士気が重要で、士気で大きな差があると呂布関羽のような強い武将の部隊でも中堅どころの武将の部隊に押されたりします。それと同様で、いかに士気を保ち、相手の士気をくじくかというのが実際の選挙と同じく、TCでも重要な戦術の一つでした。


真陣営も兼任や担当外の方もおり、そうした方をつなぎとめていくには高い士気が必要です。いかに相手の心を折るか。一斉投票にはそれが求められていました。大成功すれば「これはもう厳しい」となり、失敗すれば「なんだ大したことないじゃん、いけるいける」となりますから諸刃の剣ということです。



※この時は30分速6万というガバガバ計算でしたが、翼一斉も踏まえて日速をもとにちゃんと計算した結果、最終的に30分速9~10万乗ればひとまず成功との見通しに。



この時、陣営内では危機感がマシマシでした。

29日を迎えた時点で、千早、美希、春香のAS信号機&AS人気三強が落ちる可能性はあまり高くないと判断されていました。3人が安泰になった段階で真と翼が競っていたら、浮動票はどうなるか火を見るより明らかです。翼の持つ追い風に加え「AS4シアター1よりはAS3シアター2の方が……」というバランス感覚も働いたでしょう。真が勝つには、今回の一斉で大きくリードし、遅くとも投票券配布終了となる1月12日前後をめどに勝ち確まで持ち込む必要がありました。先ほどは伊織vs千鶴の例を出しましたが、絶対に翼を千鶴曲線に乗せてはいけない、という考えです。ああなったらもう、天災みたいなもので陣営の力は及びません。

年内に大差をつけて相手のメンタルを削れたら、「ベルベットは真で決まりか」という流れを作れる上に、ガシャ更新後に相手陣営で有償10連を回す人数を減らせることも期待できます。また日本シリーズ二戦目を勝った方が有利理論」さながら、どこも動きが少なくなる年末年始の長時間、大差をつけたままにすることで精神的優位にも立てます。そうすることで兼任Pを引き剥がす効果も大きいと考えられていました。

これが成るか、はたまた画餅に帰すのか。ベルベット役争いの趨勢が決まる乾坤一擲の大勝負でした。陣営としては、一斉を8日前に告知してより多くのPに周知し、ゆくm@s直前で皆が集まりやすい時間帯に、ガシャ更新+イベント報酬で最大限に貯めた投票券を叩き込む戦術を選択しました。やれることはやったと思います。


また、この頃から告知のポスターはつぐみさんが中心となって手がけていただきました。やはりデザインの心得がある方が作るとまるで出来が違う……。


https://twitter.com/i/moments/1086251749692780544






※こちらはデイリー企画のポスターです。




12/29 18:29 #ゆくまこくるまこ 、始動。







https://twitter.com/nekopuchi/status/1078947102670053377


真Pにはおなじみのねこぷちさんも、一斉のタイミングでイラストを投稿。滾る。







1分速6万7000でまず首位を奪還。








30分速で12万6000。陣営の予想を上回る威力でした。(この時点では全陣営最大級だったらしいです)











2時間で10万差に。さらに日付変更までリードを広げ続け、作戦は無事成功に終わりました。
これでゆくm@sは落ち着いて見ることができ、亜美真美MRの登場やMRを熱弁する若林神のトーク「あーこれアイマスMR3rd発表来るわー」とか思いながら無茶振りされる中村先生やリベンジされるあさぽんを楽しんでいました。








なお、









この日のツイートまとめは以下の通りです。

【#アイドル投票TC】#ゆくまこくるまこ 作戦で #TC菊地真 陣営が大いに盛り上がる #ベルマッコ
https://togetter.com/li/1303228








7.年末年始~二度目の一斉前の企画






実は、私の陣営メンバーとしての仕事は29日の一斉で半分以上が終わっていました。

私の仕事が年末~1月上旬にかけて多忙を極めること(年末年始の全休は元旦のみ)が一つの原因で、コンベやDiscordで議論がある時間帯に参加できないことが多く、一度「私待ち」の状態を作ってしまったのも契機になりました。その際に「忙しい時間帯は事前申告しますので、いない時は待たずに決定してください」とお願いし、発言頻度をやや落としました。多忙+3週間ほど睡眠時間を削ったツケで、体調がかなり悪化したという事情もありました。この時はまだランナーズハイが効いていましたが……。

この頃から企画立案・運営に以前のように常に関わるわけではなくなった代わりに、時間を選ばないtogetterまとめやこの辺りから増えてきたtwitterでのダイマ希望ツイートへの反応にはなるべく即時反応するように心がけています。

まこンベでもケイナさんやしょーぐんさん、ハルキさん、ゆかさん達が議論を進めて次々企画を検討してくださり、告知ポスターはつぐみさん達が活躍してくださっていたので、戦う体制が確立した陣営では私はいなくても回る状態だったのも大きいです。おかげさまで、年末年始は仕事に専念することができました。また、他役が絡んでいるイラストにも、堂々とRTいいねできるようになったのも年始からでした。

年末年始の真陣営は、デイリー投票企画として#キュン賀真年 (#あけまこ2019)というイベントを展開しました。Discordのメンバーが作ったサイト(終了後に閉鎖)で、スクショにいのまこの判子をつけて投稿するものです。



こういうのですね。


陣営では、この時にも嬉しい誤算がありました。このスクショでも真が着ている、初星宴舞でASが着た「煌星装華」と、歌マス初星MIXのサプライズ実装です。おかげでこの企画も、#メリークリスまこ 同様に新衣装効果で予想外の盛り上がりを見せました。








※やたらはしゃいでる奴は、この後にちゃんと福袋買いました。







そりゃ士気も上がります。なお、企画まとめはこちら。

【#アイドル投票TC】#TC菊地真 陣営の正月企画「#キュン賀真年」まとめ
https://togetter.com/li/1305195








コミケ3日目ではサークル参加していたあこさんがベルマッコをPRするイラストカードを無料配布してくださっていました。(私も31日は昼過ぎまでは休みだったので、現地参加してもらってきました)

宇宙と踊る明日まで
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=454634
あこさんの新刊は残り僅少ですが通販もやっておられます。ひびまこのブルウ・スタア話で、歌詞を丁寧に解釈したロマンあふれる成長の物語。越境があったりまなマス響回ネタや杏仁豆腐先生のイラストの衣装があったりと、わかる人にはわかる小道具が多いのも良いです。



一方、コンベを中心として次の企画が進展していました。1/7~9に実施され、他陣営でもそこそこ話題になったプチ投票企画、#真心をこめて花束を です。
(この企画は私は案が出てから賛成したくらいで、議論にタッチしていない企画でした。並行して別の企画案を練っていたのもありましたが、どっちみち私にこういう素敵なセンスはむーりぃ)

【ミリシタTC】#TC菊地真 陣営の企画 #真心をこめて花束を で、Pからアイドルへの愛があふれる【#アイドル投票TC】
https://togetter.com/li/1305195




もももさんが作ってくださった企画告知資料。
https://twitter.com/momo__taron/status/1081177728177496064/







こちらはつぐみさんの作ってくれたポスターです。
https://twitter.com/tyuguu12/status/1081547803904495618




まとめを見ていただけるとわかるのですが、このプチ投票企画は盛り上がりました。
各々が花言葉を真剣に考え、真に投票券と一緒に贈るというのは真Pのセンスが問われます。他の真Pがどんな花と花言葉を選んだか。それを見るのも楽しみのひとつでした。




一方、プチ投票企画としては、7日に実施された翼陣営の2度目の一斉への対策の一環という意味合いも持っています。この時両者は15万票以上の差がありましたが、他の役が次々と決定的になっていく中で、あまり差を縮められるとこちらの2度目の一斉前に浮動票流入の余地を作るのではないか……そうしたリスクを軽減し、票差があまり詰まらないようにする狙いもありました。

私を含む数人は5日に、イベント報酬も手に入って最大火力が出せる「12or13日の一斉」を提案していましたが、翼の一斉結果次第ではこちらの戦略が変わるため、当日はDiscord、コンベともに固唾を呑んで見守りました。




遡って1/5、一斉のタイミングについてああでもないこうでもないと話し合う私達。結局、幾つかパターンをコンベに提案して相手待ちに。ここは後手に回ったので別の動き方もあったなと反省してます。



そして1/7 22:00。翼陣営の一斉が開始。






結果は約7万。外野から見れば、真の一斉が控えていることから勝勢濃厚になったと思える数字でした。大量の浮動票が生まれているので油断は出来ないものの、安堵感が広がったのは事実です。







この後、翼陣営のまとめ役のあきんぬさんがまこンベにいらっしゃいました。ライバルとしてコンベを覗いている真Pから見ても奮闘されていた方で、温かいやり取りがありました。

作戦としては心を折るだの圧をかけるだのやってはいますが、私に限らず、勝負の合間とノーサイド後は真Pらしくスポーツマンシップのある行動をしようと皆が心掛けていました。
普通なら失礼になる、先方への返礼にも伺わせていただきました。

また、こうした行動を取っていただいたからこそ、こちらも次の一斉は手を抜けない、なるべく流出を減らして最後まで全力で頑張ろうという思いが強まりました。














8.二度目の一斉 #








ベルマッコ隊ってこういうのでしょ、俺は詳しいんだ。




RtFイベントも終わり、投票券配布も終了した13日19:30、真陣営の第二次一斉投票 #ベルマッコ隊一斉特攻 が実施されました。外野からはほぼ決着扱いされていたベルベット役争いでしたが、ここで一斉が失敗すれば相手陣営に勢いが戻りかねません。これまでのデイリーイベントや最初の一斉同様、きっちり票をまとめて数字を残す必要がありました。陣営としても、副担別担に票が流れるのは仕方ないけど、せめてここまでは参加してくれれば……という気持ちでした。2回連続で、欧米Pには参加が厳しい時間帯になってたのは申し訳ないです。





この一斉のタイミングで、翼との票差は約10万ダメ押しのもう10万を積めるかどうかが一つの焦点でした。






いつもの流れ。

















30分速で10万弱。その後もじわじわ伸び、日付変更前に計60万票に到達しました。前回で全放出していた人も多かったこと、プチ投票企画で100票以上入れた人もいたこと、優勢と見て他の支援に回った人もいたこと、最終日まで貯め込んでいた人がいたことも影響して一度目よりは火力が落ちましたが、まずは及第点と言える一斉投票の成果でした。

ベルマッコ隊一斉特攻まとめ
https://togetter.com/li/1308476


当時は私が体調不良気味だったこともあり、一斉後は少し休んでtogetterに触るのが遅れたところ、他の方にまとめていただきました。申し訳ないです。





9.最終日までの企画展開





真陣営では一斉翌日の1/14以降、真の曲に引っ掛けた企画を打ち出します。

真の魅力を内外にアピールする #ワールドワイドダイマ作戦 、そしてDiscordでも年末から検討し続けてきた(年始ごろからはコンベでも検討)、真に手紙を贈る #真心チアリングレター 企画も1/16-18に渡って実施されます。後者は多分に内輪企画でしたが、変形デイリー投票企画としておおいに盛り上がりました。




つぐみさん制作のポスター。わかる人にはわかる、アニマス真回EDのオマージュです。
三日間ということで、過去、現在、未来をテーマに手紙を書いた人も見られました。最も多かったのは真との出会いと、いかにして沼にはまったかというテーマでしょうか。私も二通ほど手紙を書きましたが、こんな機会でもなければ書く機会がないものを書けたのは、TCとこの企画のおかげですね。自分の手紙を省みると恥ずかしいの一語に尽きますが、アケマスから入ったPからミリシタで真を好きになったPまで、多彩な世代による真への想いの数々はぐっとくるものがあります。


#TC菊地真 の #真心チアリングレター 企画で、Pから真へ素直で一途な想いが届けられる【#アイドル投票TC】
https://togetter.com/li/1310298


また、1/14からはよりよもさんとDiscord有志により #真に100万本の花束を特設サイトがオープン(現在は終了)。投票総数に応じて真の周りの花が増えていくという仕組みで、アナザー衣装や白ワンピなどの衣装も追加され、終盤に得票を積み上げるモチベの一つになりました。私はこの手のスキルはないので、右下のフォントの案をいくつか出したくらいしか貢献できませんでしたが……。


https://twitter.com/yomoko_0/status/1084820288481574912
企画について説明するよりよもさんのツイートです。画像は最終日の状況。


最終日の企画は打ち上げ系の企画が出来ないか……という提案も一斉後に出していましたが、翼陣営はもちろん、まだ他所では激戦が続いている中で打ち上げをするのは失礼に当たるだろうという意見もあり断念。また、真陣営は他のアイドルとの合同企画も先述の理由で封じていたため構想にも上らず、ならまた真Pだけの内々で何かやるか、という方向性が固まっていきました。最終的に19日20:00から、自転車の歌詞をもじって #だって真が好きだ という投票企画が決まります。

#TC菊地真 陣営の最終日企画「#だって真が好きだ」まとめ+投票終了後のPたちの感想 #アイドル投票TC
https://togetter.com/li/1310694


企画内容は、(残してある人は)投票券と一緒に、真にプレゼントを贈るというもの。参加した真Pはアクセサリーを自作したり、お菓子を作ったり、写真を撮ったり、イラストを描いたり、動画を作ったり、今後の夢を語ったりと、各々のやり方で最後の4時間を盛り上げました。



速報値では、ベルマッコには75万票が投じられました。総得票数は77万越えで全体20位。浮動票の入る余地が少なかったことを考えれば、健闘したと言っていいでしょう。

ただ、ずっとトップをひた走っていたコンベ投稿数(約14300)を最後の数分で千鶴コンベ(約14800)にまくられたのは痛恨の極みでした。(千鶴陣営側は計画通りとはいえ)女主人は浮動票が百万単位で入る異次元バトルになってコンベも勢いが加速、最後に陣営の壁を越えたセレブコールで逆転されるとは……。終了1時間ほど前には、ギリギリで逃げ切れるかなーと踏んでいたのですが。




1/20 0:00 TC投票期間終了。





ともあれ、こうして菊地真陣営の戦いは終わりました。コンベ、Discordともに、お疲れ様コールの合唱となります。

















本音を言うと、歓喜よりやっと休めるという安堵が先にありました。とはいえ勝利に沸く真Pの皆さんを見て、少なからぬ真Pに良くない思いもさせたけれども、それでも四分五裂するIFに比べたらこれで間違ってはいなかった、ベストかはともかくベターには持ち込めた……と思ったものです。


コンベには翼Pの皆様も挨拶に来ていただけました。
他所のコンベでもトラブルになっていましたが、勝った側が負けた側のコンベに挨拶に行って顰蹙を買うケースがあり、Discord内ではここのメンツだけでもそれは控えようと話し合っていました。例え相手を讃えていても、煽ってるようにしか見えないケースってありますからね。どこぞのテントウムシダマシのように。

それだけに、本当に感謝しています。もしアウトレイジ軍のメンバーとして翼が登場することがあれば、まこつばの可能性を追求していきたいですね……。







10.真陣営の勝因






手前味噌になってしまうので本来こういうのはやるべきではないのですが、TDの真陣営のために、勝利を手繰り寄せたポイントをいくつか整理したいと思います。



1.早期の意見集約とスタートダッシュ

ほぼこれに尽きます。拙速に過ぎるとそれはそれで分裂のリスクがありますが、真のような振れ幅が大きく規模も中堅以下の陣営は、これが遅れるほど不利になります。今回は12日の役発表直後からある程度路線が固まり、さらに1週間かけて「ただ勝てそう」だけではない各々の菊地真論、ベルマッコ論を語ってもらい、地盤を固められたのが極めて大きかったと考えます。また、早期の路線決定のおかげで内外のPへのダイマと周知、ベルマッコと世界観のイメージ固め、作戦準備に充てることもでき、これが多彩な企画を打ち出し続ける下地となりました。また何度か書いているように、早期に真陣営の本気ぶりを伝え「真陣営はベルベットにするらしい」「ベルベットは真かな」という空気をTC開始前の早い段階から広められました。

おそらく、19日のスタート前までにベルベット路線を固めていなければコンベできつい言葉も飛び交う事態となり、まこンベの空気感も生まれず誰が相手だったとしても勝利は覚束なかったでしょう

TC15役中12役は、初日終了時点の1位が最終的にトップでテープを切りました。初動こそが死活を分けます。海外Pに限らず、コンベをほぼ見ない人もいるので本当に大事です。



私はDiscordで、TC開戦前からドリフターズの信長の有名な台詞を何度か張って、なるべく早く戦いの準備を整えることを呼びかけました。



合戦はTC全体であり、また一斉投票などの企画にも言い換えられるかと思います。
というか、現実の選挙でも基本ですよねこれ。






2.役割分担の成功

今回の真陣営は、多士済々だったと言えます。
もともと真を描く絵師さんは多かったとはいえ、期間前から終了間際まで大量のイラストが上がり、事前にある程度固めていたベルマッコのイメージとの相乗効果で、絶大な広告効果がありました。まこンベもDiscordも含めて、「ベルマッコを描きたい」と思っていただけるような雰囲気の醸成も、概ね上手くいっていたのだとと思います。
また、イラスト以外にも告知ポスターを作る人、公式サイトや公式アカウントを運用する人、togetterまとめを作る人、投票データのまとめ・分析を行う人、英語や中国語、韓国語に訳して海外Pにお知らせや対応をしていただける人、コンベで議論を整理する人など、多様な真Pがそれぞれの役割をしっかり果たしたことが大きかったです。また誰かが欠けても動じないくらい、特定の人に負担が集中しなかったのも良かったのでしょう。義務感で手を動かすケースはそう多くはなかったはずですし。

実は私自身、翼参戦直後の21日に焦って拙速な作戦を提案しかけたことがありましたが、他のPに諭されて冷静になれたのは助かりました。おかげで冷静になり、29日(or27日)一斉案を提出した結果、29日一斉に決まったという経緯です。皆さんも焦ったらアイマ水を飲んで落ち着きましょう。


こういうふうに言ってくださる方がいたのは、本当にありがたかったです。


3.ベルベットという適役

真のイメージに合う適役があったのは何よりも大きかったです。陣営が空中分解せずある程度まとまったのも、真に合う役があったからというのが大前提。はっきり言って幸運でした。
その上で、ビジュアルとキャラのイメージをしっかり押し出せたのも良かったのだと思います。エミリー大勝利の立役者となった砂浜ラブ先生のアウトサイダー漫画でも(端役ですが)忠義キャラっぽい扱いだったのはうちで発信したイメージ浸透してたからでしょうし……多分……きっと……。



4.一斉投票以外の企画の充実

真陣営が期間中に展開した企画のタグは以下の通りです。

#真とヨーイドン
#メリークリスまこ (#ジングルベルマッコ)
#1日1まこ1やーりぃ
#エージェント除夜を往く
#ゆくまこくるまこ
#キュン賀真年
#あけまこ2019
#真心をこめて花束を
#ベルマッコ隊一斉特攻

#真心チアリングレター
#だって真が好きだ

前半はDiscord発でコンベに提案したもの、後半になればなるほどコンベ発の傾向が強まりますが、いずれにしろ一斉以外のデイリー・プチ投票企画が充実したことで、日速でも安定した得票が重ねられたと考えています。また、内向き傾向のある企画も、士気向上と票を逃さないことに確実に貢献しました。何度も言いますが日速で勝つ、差をキープする、それにより浮動票の注目する余地を作らない。企画の成功により、これらがおおむね徹底できました。



よりよもさん制作のカレンダー(1/11時点)。この後もチアリングレター企画や最終日の企画が実施されました。


5.真コンベの雰囲気

千鶴さんの所のように兼任外のPすら吸引する力はありませんでしたが、皆が努めていい雰囲気を保とうとしたまこンベが一体感を生みました。ただまこかわ言うだけでなく、議論するときはまじめに議論する、そうでない時は真語りやまこかわするというメリハリがついていたのも効率的でした。ちなみにまこンベのログは2月1週分まで全取得しているので、欲しい方(真P)は私のtwitterにDMください。



6.良い意味で目立たない

良くも悪くも真P以外には目立ちすぎず着実に。裏返せば、浮動票に注目される余地を作らなかったことでしょうか。これが浮動票獲得に賭ける戦いであれば、やり方はまるで変わっていたのでしょうが。
他の振り返り記事でも真はあまり話題になっていませんが、それは陣営の戦術がある程度うまくいった証とも言えます。

7.積極的にダイマを仕掛ける

中盤以降のダイマ希望ツイートには、千早陣営の速さと量には及びませんでしたが私を含めたメンバーで積極的に仕掛けられたと思います。Discordでもツイートを見つければ貼って参加を募り、数票でも着実に上乗せしていきました。イベント10000位狙いで疾走するより、他所から票獲得してきたほうが票数としては大きいので、決して軽視できません。

また、ダイマ希望企画をしていたへその人にも、随分と票を入れていただいたと思います。まこへそ。







11.TDに向けた教訓





TDはおそらくやるでしょう。運営的にも利益がありますし、不確定性のあるイベントはともすればマンネリ化しやすいソシャゲにおいて、強い刺激になります。隣よりも番狂わせも起きやすいですし。ドラマ性のある戦いも面白く、何より普段そこまで注目しない他アイドルをより深く知ることができますから。

そうした中で、意見の早期集約以外にいくつか教訓となったことを振り返ってみました。


1.他陣営と絡むイベントは慎重に

真陣営が意図せず置かれた環境の問題もありますが、結局他所と企画で絡むことはありませんでした。もし期間中に真が出るイベントがあれば、ハルマチ女子やRtFのようなユニットでの企画はやったかもしれませんが……。
本音を言うと、なりきりを含めて他コンベを巡るようなものもプラスにはならないと思いました。会議中に入ってこられて扱いに困惑するケースもありますし。少なくとも、真のキャラクター性には合わないのでTDでもやらない方がいいなと感じます。

終わった話なのでどこの陣営とは申し上げませんが、Discordにいきなり乗り込んできてコピペ文章で自陣営を軸とした合同イベントの案内を貼って去っていかれた方が来た時には、一同唖然としました。終盤には企画でボヤ騒ぎも起きていましたが、決して対岸の火事ではないので戒めにしたいです。


2.中の人ネタは賛否両論

私が発案して没った企画案の一つに、1/5~6の初星宴舞1周年に絡めたデイリー投票企画がありました。チアレ企画と被ったこともありますが、演者さんネタは賛否が分かれるという意見もあり、お蔵入りになっています。例えば演者さんの誕生日(平田さんなら2/19)に絡めるくらいなら問題ないとは思いますが、アイマスに対するスタンスは人それぞれ。ライブや演者さんに絡めるのは慎重にしなければならないなと反省しています。

3.役割分担しないとしんどい

先述しているので省略しますが、体制作りは大事です。準備期間からだと40日超。長期戦を戦い抜くには分担が必須です。スタートダッシュ以降は特に。真陣営でさえ、反動で2月以降に心身ともにバテたPも見られました。

4.課金票の効果は要分析?

今回100票付き有償ガシャが登場し、序盤にそれを活用した陣営は優位に立ちました。一方で課金票の割合はそう多くないという分析もあり、フル課金すれば強いがそれで勝負は決まらない、完全無課金でもいいから参加するPを増やすのが最も効率がいいという見方もあります。正直、ここの分析までは手が回りませんでしたので、上っ面でそれっぽいことを言うのはやめておきます。TDの頃までには、これに関する見解も出されているかもしれませんね。

ただ、真陣営はフル課金&イベントフル完走で全765票獲得した猛者も少なくありませんでした。また、一斉で差をつけて心を折れば相手陣営で課金を躊躇うPが続出し、結果的にさらに票差が広がるという考え方もありました。この発想は真陣営に限った話ではなかったと思います。






12.運営への要望






まず、なんですかあの仕様のコンベは。貴方はもしかしてバカなのですか?


今回はいくつかのコンベが大荒れしたり、跋扈する荒らし・複アカとみられる工作に各陣営が苦慮しましたが、その一因には運営の用意したコンベの仕様の拙さがありました。最低でもプロフィールと紐付けて書き込みから飛べるようにする、投票(≠投票券獲得)・書き込み資格をPLv50くらいにするのは必須だと思います。また、コンベのログ検索機能や過去発言検索機能も欲しいところです。TDでもこの辺りが改善されないと、埋伏の毒を仕込み放題になるので恐怖しかありません。
また、せめて開戦数日前にはコンベを開放してほしかったです。それがあれば救われた陣営もいくつかあったのではないでしょうか。

ミリシタは比較的格差が少ないゲームですが、投票イベントは(2位出演枠はあるものの)オールオアナッシング。そうするとどうしても厳しい陣営もあります。ただ、札束を破き合って相手のアイドルを粉砕する当初のアイマスのコンセプトからすると、この手の企画でまでみんな仲良く……というのは筋違いでしょう。



頂点に立てる勝者はあくまで1人。だからこそ皆が真剣になる。




とは言え投票イベントも3回目を数えたので、TDではコンセプトを軌道修正してもいいのかな、とは思います。例えば「THE@TER DISCOVERY」と題して、役を通じてアイドルの"新たな一面"を発見しよう――なんて企画にすれば、各陣営が役選びの傾向を変えざるを得なくなり、マンネリ感も薄れつつ戦いの構図と傾向も、TC以前と比べて新鮮な企画になるのではないでしょうか。また、TBイベント直後にTC開始となると(特にアウトサイダーは最後ですし)また「投票企画?」となってしまうので、少し間を空けて2020年の1-3月期開催でもいいと思います。







13.雑感






準備期間から数えると40日超の戦いはとにかくしんどかったです。副業が繁忙期だったのもあり、TC終了後の私はボロボロ、ついでに持病も再発して治療費だけで天井相当が飛んでいきました。本音を言うと、年内にTD開催されたらスケジュール以前にモチベ戻せるかな、というところもあります。

ただ、勝てたのもありますが真Pの同僚の皆さんと真について語り合える充実した戦いが出来たことは、13年目に入ったアイマスP歴でも五指に入る貴重な経験になったと思います。


だいたいこんな感じ。MR3rdかASのイベントかTCリリイベ辺りで、真Pで打ち上げできたらなお良いんですけどね……。



ただ、次回の真陣営は、TDがどのような仕様であれ茨の道になるはずです。TC勝利組かつ、カッコいいかわいい論争も再燃するでしょう。「前回はカッコいいで行ったんだから次はかわいいで行こう」という意見も出ているのではないかと思います。
兼任も少なくなかった今回の陣営メンバーが再集結することはまずないでしょうし、冒頭でも書きましたが私は今年の年末だとおそらく副業で手一杯です。だからこそTDの真陣営の参考に、あるいはチアリングレターになればと、記録としてこの長い記事をまとめました。真陣営のtogetterのまとめと同様、何かの役に立ってくれればうれしいです。

もっとも、TBの成功体験を意識しすぎてTCで失敗するケースも見られたので、TDでもTCを意識しすぎて同様のことが起きる可能性は否定できません。なので成功体験の盲信をせず、取捨選択が望ましいと思いますが……。
個人的には、敵どころか味方も騙す形になるラウンジ一斉は陣営にヒビを入れかねないので、原則禁じ手だと思います。あれは戦闘ミン族(しかもリードしていた)だから許された感。










さて。分析なんて言えるほど時間をかけて見ていませんが、他陣営についてもいくつか雑感を書き残しておきます。


まずTCのMVPとも言われる茜ちゃん陣営




このストーリーと、TC最強のパワーワードで世界トレンドを身にまとったことが決定的でしたね。(後半は#茜ちゃん絶対に島流しにするからね から #茜ちゃん絶対に主人公にするからね に変えたのもまた巧かったです)

仮に終盤、ライバルに追い上げられていても浮動票が味方してくれていたでしょうが、陣営がそれに期待する仕草を見せず、とにかく慎重に丁寧に立ち回っていたのが印象的でした。


次にコンベ投稿数1位の千鶴さん陣営。記事中で何度も触れたのであまり書きませんが、最後の異次元マッチレースもさることながら、その舞台に至るまでの周到な企画と戦術が光りました。多分陣営にはこんな人がいたのではないでしょうか。




浮動票による天運勝負(そうなった時点で五分より有利になるとはいえ)まで持ち込むにしても、運を天に任せるまでの戦いが周到。
千鶴さん陣営はコンベはなんJお嬢様部なのに本当に丁寧な運営をしていたなと思わされます。議事録制作やデータ分析などは真陣営はほぼ個人頼りだったので、反省しないとですね。あちこちの振り返り記事を読んでいますが、我々も組織作りは改善点がいくつもありました。


そして忘れてはならないのが律子陣営。ミリシタの寵児である歌織さんとのマッチアップは、結果こそ差がつきましたが今イベント三指に入る名勝負だったかと思います。イラストや動画、身を張った企画など、あらゆるものを活用して戦いに挑むその姿勢は、9月のMRで律子に泣かされた身としては胸が熱くなりました。TDでもしTC当選組がお休みなんてことになれば(ないでしょうが)律子の旗の下に馳せ参じたいと思うほどでした。今回は相手がミスせず横綱相撲をされればどうしようもないという状況でしたが、次も適役があれば、台風の目になるのではないでしょうか。


この動画に励まされた他陣営Pも多かったはず。全てのTCで戦ったP、今からでも必見です。



ストラビンスPの動画による宣伝は驚きました。

動画は宣伝には不向きだという意見もありますが、私はターゲット次第ではあるもののそうとは思いません。確かに500や1000再生程度では内輪レベルですが、それなりに伸びた動画はバズって訴求力が生まれますし、律子陣営が「どこから票を取ってくるか」となった場合、それを凋落は否めないとは言え古参の多いニコニコに求めるのは好手でしょう。ただ動画の場合どうしても制作時間がかかるので、手の込んだものになればなるほど中盤戦以降の投稿になってしまうといネックはありますが。










長くなりましたが、この記事は以上となります。月初めから書き始めてどうにか結果発表のニコ生に間に合ってよかったです。
改めて、真に票を投じてくださった皆様、そしてすべての真Pに感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。TDはどうなるかわかりませんが、この記事が反面教師でもいいので何かの役に立てば幸いです。

TCイベントは秋以降になると思いますが、新曲がどうなるのか、ベルマッコがどんな描かれ方をするのか、リリイベは揃うのか、私はチケットがご用意されるのか……期待値を上げ過ぎずに楽しみにしたいと思います。信号機がいるので2500位ボーダーが怖いですが……。













なお、TCの各陣営振り返りは以下でまとめられています。

ミリシタ THE@TER CHALLENGE!! 感想・振り返りまとめ
https://togetter.com/li/1311885