本来予定されていた4月19日の発表の場はコロナの影響でなくなってしまったが、今年度内には発売が見込まれるアイマス最新作「アイドルマスター スターリットシーズン」の続報が近くあると見込まれる。おそらく恒例通り、来週あたりのファミ通のはずだ。
スターリットシーズン(以下スタマス)は765プロオールスターズの13人を軸に、シンデレラ、ミリオン、シャニマスから各5人が加わって計28人が「プロジェクトルミナス」として結集するストーリーだ。デレミリシャニについては先行で各3人が発表され、19日に後続の各2人が判明するはずだった。そこで、近く発表されるであろう6人について、インタビューなどで示されている情報を基に予想してみようと思う。(以下、敬称略)
◇各事務所からの選考基準とは
ファミ通の前回特集では、坂上P(ガミP)と久夛良木Pのインタビューが掲載されていた。一騒動起きたことについての背景については前回の記事で述べているので、暇な方は読んでいただければ幸いである。後半で、スタマスがおそらくディレ1こと石原章弘のバンナム退社前から企画として存在し、ステラステージ開発前の17年にどうにか形になるものの、ブランド間の調整などで手間取っているうちにここまで遅れてしまったという分析をしている。今記事でもその仮定を踏襲しているので、込み入った説明はしない。
スタマス発表を9.18になぞらえることへの違和感と、新展開への思い【スターリットシーズン】
https://ch.nicovideo.jp/sidenp/blomaga/ar1860291
さて。インタビューでガミPは、AS以外の選考基準について、以下のように述べている。
「アイドルの選出は1年くらい考えた」
「登場するアイドルの選定に関しては、アイドル達を交流させた時のエピソードや、プロデュースの幅が広がる組み合わせを考えて決めていった」
「ゲーム内設定でもアイドル達の推薦には意味があり、各事務所の思惑もある」
これらの説明からして、例えばユニットに重きを置かれている283プロの選出メンバーは、メンバー内で完結してしまうような組み合わせは避けられることになる。765プロなど他の事務所のメンバーとどう絡むか、また765AS側も、他事務所の彼女たちと交流することでどのような化学反応が起こるか。各作品の人気より、それらを重視した選出基準が重視されていることとなる。これはインタビューでも説明されたシンデレラとシャニマス代表のセンター格である城ケ崎美嘉や小宮果穂の例が顕著であるし、甘奈・千雪のアルストロメリアのメンバーと引き離された大崎甜花に注目が集まるのも好例だろう(亜美真美や杏らのゲーム部が最低3人いるし案外なんとかなりそうだが)。美嘉も彼女がセンター格である以上、LiPPSからの追加メンバーは考えにくい。
また、ASが軸である以上、ASと属性が被ったり、特性を打ち消すタイプは避けられることも予想される(とはいえミリオン信号機はいるが)。例えば、三浦あずさより年上のしっかり者お姉さんタイプは選ばれにくそうだ、と推定できる。まあ、デレミリは年上組は「〇歳児」とネタにされそうなタイプが多くはあるが……。
また、こんなご時世になったので不透明ではあるが、15thイヤー後の目玉として、当然プロジェクトルミナスによるライブイベントは想定されているだろう。プロジェクトルミナスは28人。アイマス最大の祭典であった10thことMOIW2015が3ブランドで34人の出演だったので、28人+追加メンバーでのイベントとなるはずである。必然、そのライブに限らず選抜メンバーは各作品だけでなくルミナスでの出番も増加する。そうなると、ライブイベントに支障なく出られる演者が求められるのではないだろうか。
ある程度のイベント縛りがあるらしいミリ・シャニはともかく、デレについては……例えば、高い人気を誇りOFAなどでの登場実績もある高垣楓などは、それを基準と仮定するならばスタマスには呼ばれない、と想定できる。
また、一定程度は年齢バランスをとることも考えられる。ASと発表済みメンバーの年齢は以下の通りだ。
21 あずさ
20
19 律子
18 貴音、咲耶
17 春香、真、雪歩、美嘉、杏、甜花
16 千早、響
15 美希、伊織
14 やよい、蘭子、未来、静香、翼
13 亜美、真美
12 果穂
14、17歳がやや多い。バランスを取るならその世代は増えても1人程度だろうか。
もちろん以上の推測が大外れの可能性もあるが、この記事はその前提で考察してみる。
仮に15thイヤー合わせの映像化作品を単独ブランドではなくルミナスでやるならこの前提は崩壊するし、以下の予想は大惨事になるのだがその時は……まあ、木の下に埋めたりはせず笑って流してほしい。
(10/1追記)私の願望が叶い、15thイヤー合わせの映像化はミリオンになったので、予想はミリオンとシャニマスの微修正のみに留めます。
◇アイドルマスターミリオンライブ!
まずはミリオンから予想をしてみよう。最初がシンデレラでないのは、単に私の知識量の問題と、キャラクターの多さから予想が困難なので、先に他ブランドを埋めてそこから逆算したいため。
ミリオンは既に春日未来、最上静香、伊吹翼のいわゆる信号機の登場が発表されている。スタマスの世界線は765プロが13+39=52人のミリシタに近いもののようだが、看板である信号機が出てくるのは、身内の765プロなので他事務所と違って看板を隠す必要がないから……ということだろう。ミリオン信号機はムビマスで声がかからなかったという歴史的経緯も影響していそうだが、しかし、あまりに無難すぎる。
というわけで、残り2人はある程度の変化球が想定される。無難なメンバーは呼ばないだろう。ミリシタの人気アイドルと言えば、周防桃子、田中琴葉、桜守歌織、白石紬、七尾百合子、望月杏奈、真壁瑞希、北沢志保、箱崎星梨花あたりがよく言われるところで、これにTCでも猛威を振るったASの如月千早、星井美希を加えた面々がミリシタの人気上位と呼ばれがちだ(要出典)。
この中では、比較的王道の琴葉や百合子はまずないだろう。また、スタマス開発が本格化したのが17年ということもあり、ミリシタからの追加組である歌織・紬の登場も予想されそうだが、信号機とかおつむが選抜メンバーというのは攻めてなんぼのクレイジーなミリオンにしては守りすぎだろう。また、わかちこPならば「かおつむはミリシタ内で2年間しっかり推すので他の子を」と言いそうにも思える。
また、百合子同様ムビマスに出ている杏奈は、杏や甜花、ミリシタでも絡みがある亜美真美も含めた越境ゲーム部の結成が面白そうだが、そうなるとミリオンは中学生が4人になるし、28人しかいない中でゲーム部多すぎでは?というバランスの問題もあり、可能性は否定できないものの今回は外した。ミリオン初期から看板の一角である星梨花も、中学生組かつ入れてしまうとミリオンの内部で完結してしまう感が増すので外す。だいたいミリラジのせい。
ムビマスのダンサー組の代表格だった志保と矢吹可奈の登場を予想する声もある。そこそこ当たりが強いタイプの志保は、AS込みの大所帯では舎弟モードになる可能性がある静香より場を引き締め、時に引っかき回してくれそうではあるが、しかし賛否もあるムビマスの二番煎じは担当Pならずともあまり望ましいものではないだろう。また、かなしほも新規にミリオンに人を呼び込むにはやや食傷気味ではあるし、それでなくとも最近ぐっと面白くなってきたミリオンBCの主役格である(星梨花も)。つまりこの線も薄い。
前置きが長くなったが、その上で私は以下の面々を予想する。
(10/1追記) 天空橋朋花を✕→無印に修正。
半年の間にミリオンBCであそこまで描写されたことと、アニメ発表を受け。
無難すぎると評しましたが、アニメ前提なら信号機をここで出すのは堅い一手でしたね。
◎周防桃子(11)
余所の投票でも一強だったが、ド本命を挙げるならやはり現在のミリオン人気筆頭と言える桃子だろう。年少組でありながら芸歴が長く、性格も相まって他事務所どころかASにもある程度物申せたり、年少組に限らず絡みはいくらでも作れるなど、良くも悪くも物語の起点になれる。リコッタのような組み合わせもあれば、Twitterで漫画が話題になっていた果穂との絡みも非常に面白そうだ。後述するデレ側とも、かみ合いそうなメンバーはいる。また、ルミナスのPは765プロのPであるため、ミリシタ同様他人行儀になる必要がないというのも追い風だろう。
メタ的な理由を言えば低身長モデルを杏専用にしないだろうというところもあり、またイベントを考慮すれば演者の渡部恵子は今やニコ生常連かつミリオンの精神的支柱の一人でもある。
〇北上麗花(20)
桃子に次ぐ有力候補が麗花だろう。歌ってよし踊ってよしのミリオンスターズでも屈指の高スペック組だが、ルミナスに欠けている「成人組かつフリーダム勢(20歳だが)」のピースを埋めることもでき、それでいてあずさより年下である。面倒を見なくてはならないルミナスのメンバーは大変そうだが、それもまた見せ場であろう。
スタマスは越境歌唱はそこまで多くなさそうだが、Vo力団の一角を占める彼女なら他ブランドの曲も難なく歌いこなすし、全体曲でも存在感が消えることはないはずだ。AS版Vo力団と呼ばれる千早・あずさ・貴音らとの組み合わせも面白そうである。また、ライブでの活躍が想定される演者の平山笑美の歌唱力も言うまでもない。
また、ご存じの通り桃子と麗花はアイドルマスター2の没キャラとされる(画像の没データが存在する)。先述の内容からすれば参考程度だが、これも候補に挙げる理由だ。
アイマスの旧命名ルールだった軍艦名を冠するのは、ミリオンでは信号機の3人と桃子、麗花と名字が熊野とみられるジュリアのみ(杏奈も駆逐艦名だがこれは別枠説派)。また、ミリオンライブにおける背番号というかナンバーも、彼女らが48、49、50で歌織・紬追加まではトリ枠だった。公式が明言することはないだろうが、彼女らが誕生から10年余を経て本家の据え置きに登場するとしたら、粋な話である。
(一説にはこのレイジュリモモがプロトジュピターだったという見方もあり、ディレ1退社前最後のライブでジュリア役の愛美と桃子役の渡部恵子によるオーバーマスターが披露されていたりもするが、MTWで三人が組んだりでもしない限り真相は明かされることはないだろう)
ちなみにジュリアも候補に考えたのだが、ギターありきの彼女を出すには彼女のためだけに多くのモーションを用意するか、流用するならデレで木村夏樹、多田李衣菜らを抜擢する必要がある。今回はその可能性は極めて低いと判断した。OFAやステラステージに相当する次回作があるなら有力になるが。
〇真壁瑞希(17)
感情表現が少ないポーカーフェイスの彼女もまた、その個性ゆえにルミナスに抜擢される可能性は高い一人だ。既存メンバーにもいないタイプだが、人付き合いを避けるような性格ではなくある程度誰ともかみ合うアイドルであり、また同じ事務所のアイドルにも対抗意識を燃やすなど内心は感情豊かで、良い意味で外面と内面のギャップがある子である。
また、もう一人の選出メンバーによってはミリオン最年長になる可能性もあるが、過去のユニットでの前例からすればそうした年上の役割もこなせるだろう。未来や翼がいないなら積極的にボケ役にも回れる。ユニット曲はSVを除いてミリオンスターズ内で完結しているため、スタマスに出られれば楽曲面でも新境地を開拓できるはずだ。
あと演者の阿部里果の歌唱がすごい。1月にあったクロノレキシカとXsのリリイベは最前かつ彼女の真正面だったが、強烈なパフォーマンスに圧倒された。
▲馬場このみ(24)
あずさより年上のアイドルは出にくいのではないかとは言いつつも、特性があまり競合しないこのみ姉さんならば話は別。スタマスに出たら、いい加減あずさがしている年齢の誤解は解けるのだろうか……。また、彼女とは別のタイプの面倒見のいい成人として、ミリオン組に限らず年少組を引っ張れる人材でもある。でも年少組とごっちゃにされるのも美味しい。
デレやシャニ側であれば、美嘉やデレ追加組本命と予想する彼女、小学生なのにはるかに自分よりでかい果穂あたりとの絡みが面白そうである。あとすごい歌が上手い。水中キャンディは岐路にいる疲れた社畜にも効くしいずれガンにも効く。聴け。
△篠宮可憐(16)
主にVi方面で破格のスペックを持ちながら、自分に自信がないタイプのアイドルである篠宮可憐。彼女をルミナスに放り込んだら、「後輩」としてどんな壁にぶつかり、どう打破するか面白そうだ。シナリオによっては、ミリシタではたどり着いていない領域に至る彼女が見られるかもしれない。
自分に自信がないと言えばASの雪歩がいるが、彼女はLEADER!!コミュでそうであったように、スタマスではそのメンタリティも一歩先へ踏み出している……と思われる。
※演者にも大好評だったLEADER!!コミュ3話より
一定の実績があるメンバーや各事務所の精鋭揃いであるプロジェクトルミナスの中で悩み苦しむ場面もあるだろうが、春香や律子といった頼れる先輩もいる。また、そんな彼女と絡むことで、ミリシタ同様に先輩としてのASの成長を描くこともできるはずだ。
✕天空橋朋花(15) (10/1 ✕→無印に修正)
自身を「生まれながらの聖母」と評し、親衛隊や子豚ちゃんからの信仰を集める彼女は、全アイマスでも(少なくともCV付きでは)オンリーワンのタイプである。超然としている彼女がルミナスでミリシタ以上に個性を生かせるか?と思ったこともあったが、ミリオン最高のユニットである夜想令嬢での活動を通じて変化しつつあるミリオンBCでの彼女を見て、スタマスの選出基準に合致すること、また予想だにしない化学反応を起こしてくれるのではないかと思い大穴に入れてみた。
BCで変化のトリガーになった百瀬莉緒、二階堂千鶴、所恵美がスタマスに呼ばれることはないだろうが、ASも含めた年少組に面倒見よく引っ張り回されるか、あるいは彼女の哲学を認める年上の子との絡みが面白そうである。個人的にはシャニ組や年少組と案外合ったりしそうではある。ただし、先述の通りミリオンは既に中学生が3人おり、これ以上増えるとバランスを欠く。そうした点が逆風となっているのもあり、とびきりの変化球でも穴馬か無印しかつけられない。
あとは特段理由でも何でもないが、演者の小岩井ことりは「アイマスのおかげでもう少しだけ生きようと思った」と今井麻美に告白するほどの演者P勢の一角でもあったりする。
✕徳川まつり(19)
朋花よりさらに可能性は低いが、変化球という意味ではまつりも一考の余地はある。キャラクター性というところでは後述するデレ組との絡みも見せ場になるだろうし、ミリPなら知っているように姫モードを解除すればとても真っ当な人間である。ミリオンの候補の中では比較的年長(19歳)という立場も活かせる場面もあるだろう。マシュマロネタも鉄板なので、主に765プロ以外の誰かが仕掛けてくれそうだが……。
ミリオンについては以上。スポーツ(フィジカル)タイプでは高坂海美や永吉昴、という可能性もあるが、麗花が有力候補であることもあり×より下の無印と考える。大所帯での世話焼きタイプではムビマス実績のある佐竹美奈子や、加えてOFAにも出ている横山奈緒もいるが、そのタイプは他にもいるので可能性は低いだろう。10thでの「SuperやきうLover」コンビはまあ、MOIWがもし来年やれるようならチャンスはありそうだし……。事務所を超えた各アイドルの説明をしてくれる松田亜利沙とかあるか?とも思ったが、事務員勢揃いだしそのための抜擢はなさそう。
◇アイドルマスターシャイニーカラーズ
既に放課後クライマックスガールズから小宮果穂、アンティーカから白瀬咲耶、アルストロメリアから大崎甜花の参戦が発表されている。対象になっている可能性が低いストレイライトを含めても19人で数が少ない上に、選出基準の関係上で選ばれない子がかなりいる関係で予想自体は苦労しなかった(当たるとは言っていない)。
なお、過去の記事を読んでいただけている方には蛇足だが、私はシャニはそこまで時間をかけてプレーできておらず、ストレイライトまではある程度の数はWING優勝まではしているがTrueやコミュのコンプまでは到底至っていない、という状況である。ゆえに精度はミリオンよりお察し。
(10/1追記)
あさひを✕→〇、夏葉を〇→✕に修正します。
今ならストレイライト実装は十分行けると判断しました。
◎八宮めぐる(16)
シャニ本命は迷ったが、めぐる。イルミネーションスターズから誰かが選ばれるのはほぼ確実で、その場合はめぐるか灯織と思われる。
シャニマスのメンバー選出のコンセプトは、おそらく「ユニットから引き離された時にこの子はどうなるか」だろう。真乃はもちろん、灯織もなんだかんだ苦労しながら適応できそうだがめぐるはどうか。もちろんあの性格なので果穂や咲耶とともに積極的に他事務所の面々に絡んでいくことは想定されるが、咲耶ほどではないっぽいにしても結構な寂しがり屋で、どうも過去に色々あったと思われる彼女がイルミネから引き離されてどうなるか、というのは注目だろう。
イルミネから2人選ばれることが考えられない以上、彼女が選抜された場合はシャニの信号機では唯一の参戦となるはずである。同系統では元祖の美希や翼もいるので、そうした面での競演も期待される。また、演者の峯田茉優はシャニの演者では一、二を争うPであり、ルミナスとしてのライブイベントでの活躍も期待できるだろう。なんかバンナムフェスではASのダンス完コピしてたりしたらしいし……。さらにデレミリの担当2人と同じステージに立つ可能性も考えられる。
〇有栖川夏葉(20) (10/1 ✕に修正)
放クラ最年長の20歳児。他事務所のアイドルでも物怖じせず良い意味のライバル心を剥き出しにするだろうし、その強い向上心もあってASでは響や千早、真、あるいは令嬢つながりで伊織あたりとの絡みが期待できそうだ。数人単位のユニットなら、ルミナスの中でもリーダー格にも、頭の回転の速さを生かして律子とは違うベクトルのサポート役にも、さらにボケ役というかオチ役にも回れる強みがある。放クラでは2人目となるが、参戦しても果穂の特性を消さない。
Pドル要素が極めて強い、あるいは前提となる子がシャニマスには多い。そうした子は選出が難しいだろう。甜花ちゃんの成長のためにはアルストロメリアもない。また咲耶のことを考えれば、アンティーカはもう選ばれる可能性が低い。強いて言えば他事務所との絡みがいくつか想像できる田中摩美々だが、それよりは放クラからだろうし、その中では夏葉、次いで樹里の可能性が高いと考えた。消去法に近いのは否めないが、ASデレミリのメンバーと特性が被りにくい夏葉なら28人の中でも埋没はしないだろう。
△風野灯織(15)
可能性はあまり高くないが、イルミネ枠がめぐるではない場合は灯織となるはず。
蒼の系譜の中ではなんだかんだ取っつきやすい方であり、かつての千早や静香ほどは場をかき回してはくれないだろうが、真乃・めぐるが不在なこともあって色々と内面にため込んで追い込まれたりとストーリーを作ってくれるのではないだろうか。めんどくささ同様、蒼の系譜の特性であるストイックさ(と家庭の問題。凛は例外だが)も健在であるため、こんな機会でもなければできない千早や静香との絡みも面白そうである。
✕芹沢あさひ(14) (10/1 〇に修正)
ストレイライトでは特性上唯一ルミナスに呼びやすい上に無二の個性を発揮できる子……なのだが……。
おそらく10th後から構想はあったスタマスだが。ステラステージ発売前の17年春に本格始動した際は、ストレイライトどころかシャニマスさえまだサービス開始していない。ストレイライトが登場したのは19年春。そこから1年かけて3人の物語を掘り下げていったのだが、そんな状況のあさひをスタマスに呼べるか?ちゃんと描写できるのか? というと疑問符である。確かに、果穂、咲耶、甜花、めぐる、あさひと並べれば各ユニット1人ずつで平等ではあるのだが……。
ただまあ、アイマスは無茶振りと常にワンセットのコンテンツなので、ここまで引っ張った以上は高山Pとストレイライト担当ライターが血の汗を流しながら同時並行で何とかしている可能性もないではない。そしてもし参戦すれば、見せ場は無数にあって他事務所のメンバーにも刺激を与えてくれるだろうし、他事務所の天才タイプの子とどう向き合うのかも気になる。一方で保護者2人を欠いて色々とやらかしてもくれそうだし……と想像は膨らむ。おそらく人気もさらに出るだろう。そんなわけで穴馬に据えた。
◇アイドルマスターシンデレラガールズ
過去記事でバレバレなのだが、デレについてはASはもちろんミリよりもだいぶ知識量が少ない。アニメ後の躍進期と私がアイマス歴13年余のうちコンテンツと少し距離を取っていた期間が丸被りしてしまったせいもあるのだが、ともあれそれゆえに自信がない。なので、先に他ブランドの予想を固めてしまってからこちらの予想をせざるを得なかった。根拠も弱い。というわけで、ここからはご笑納してもらえれば幸いである。◎安部菜々(17)
本命は7代目シンデレラガールにして、デレのアイドルでも信号機を除けば最上位クラスの知名度を誇るであろう安部菜々さん。外も中も含めてオカン気質でも、たぶん小鳥さんと同世代でも、永遠の17歳なので最年長ではない。
基本は色物キャラであり、また天賦の才能を持つタイプでもないが、全アイマスを通じてもこれほど「アイドル」に真摯な人もそういない。菜々さんがルミナスのメンバーに入れば、最古の春香から最新(候補)のあさひまで、広く絡みが期待できそうである。成人・年長組もそうだが、宇宙つながりでは貴音、他にもこのみ、まつり辺りも面白そうだ。また体力面に不安があると言及したら、ルミナスの予想メンバーでは麗花に振り回されたり夏葉にシゴかれそうな一人でもある。
また、演者の三宅麻理恵は言うまでもなくデレ演者を代表するガチP勢である。MORのマンスリーアシスタントも務めていた際の話しぶりでもわかるように、かなり広く各ブランドに通じているので、そうした面でも出番が見込まれる。
〇橘ありす(12)
年少組枠かつ(杏とは別ベクトルで)めんどくさい枠となれば、ありすの出番が回ってきそうだ。スタマスでは765プロのメンバー以外は原則Pドル要素を排するであろう関係上、選出された場合は、選抜メンバーの中で壁にぶつかり、そこから成長を遂げるタイプのストーリーとなる……と想定する。同世代かつ自分にない強みを持つ果穂、桃子との交流も見所になりそうである。あとは案外、丸くなっているであろう千早あたりになつく可能性もありそうだ。
鉄板ネタの料理関係でも、やべー焼きそばを作る20歳児と揃い踏みとなれば麺類ネタでもいけるか。残念ながらユニコーンが見える女子力焼きそばを作るメンバーはいないっぽいが。
なお、有名な話ではあるが演者の佐藤亜美菜はアケマスPである。
▲渋谷凛(15)
本来なら呼ばれなさそうなシンデレラの信号機である凛だが、一方でこの画像の通り、映像作品におけるASからシンデレラへの橋渡し役を務めたキャラクターでもある。もし3ブランドから信号機を一人は出すという方針なら、選ばれるのはおそらく凛だろう。美嘉がセンターでいるので、シンデレラチームのカバーはある程度任せてスタンドプレーが許されるのも大きい。
蒼の系譜は全員が揃う可能性もわずかながらあり、少なくとも凛が選ばれれば千早、静香の組み合わせは期待できる。MOIW2014のMUSIC♪や10thのねばねばうどんNever say neverのような競演にも期待できるし、もし彼女らの新曲があれば蒼い炎を滾らせてくれそうである。もし4人揃ってしまったら灯織はまあ、強く生きて。ご時世的には厳しいがもしMOIWがあるなら、どっちみち蒼カルテットは確実にあるし……。
△緒方智絵里(16)
智絵里の場合、期待されるのはミリオンの候補でいう可憐に近いポジションになろうか。既存の単独展開でも描かれているところではあるが、選抜メンバーの中でどう自分の個性を生かしていくかが見せ場になりそうである。比較的相方の幅は広いタイプかとは思うが、ASなら春香や雪歩、あずさ辺りとの絡みが面白そうか。
杏とはアニデレでユニットを組んでいるため彼女とはある程度引き離すことになるだろうが、それでもしっかり役割が果たせるだろう。
✕前川みく(15)
強烈な個性を持ちつつ、なんだかんだ常識人なので他事務所を含めてクセの強いメンバーを支えられる……というか振り回されるのが映える。キャラクター性は言うまでもなく、28人いようが埋没することはないだろう。場合によってはアニデレのように暴発したり負け猫ムーブをしたりと、かつてのような暴れっぷりも期待できるところだ。
✕諸星きらり(17)
中・外ともにシンデレラガールズの柱の一人であるきらりの参戦の可能性もある。もし選ばれれば、美嘉の心労もいくぶん緩和されそうである。また、ASや咲耶、ミリの候補とは組み合わせが良さげな子もいる……のだが。
やや多い17歳組であり、また鉄板コンビであるあんきらが揃ってしまうとなると、内部完結を避けるというルールに抵触しかねない。さりとて絡まないのも不自然であるし、扱いが難しくなってしまうだろう。ルミナスにいたら絶対に面白いのだが、そうした理由もあり穴馬扱いに順位を下げている。
シンデレラでは他にも星輝子や多田李衣菜あたりも可能性はあるだろうし、選出基準や他ブランドの候補から逆算する私の前提が外れであれば、小早川紗枝やアナスタシアあたりも考えられる。というかシンデレラの予想はどんなに詳しくても困難ですねこれ……。
◇番外
スタマスではプロジェクトルミナスに立ちはだかるライバルが登場する見込みである。大げさに語るまでもないのではっきり言ってしまえば、それは961プロの玲音、詩花だろう。現状ネームドのライバルがいるのは各ブランドでも765プロだけであるし、この手の大型イベントに黒井社長が乗り込んでこないはずがない。
ミリシタで時間を開けつつも2人が登場し、ミリシタ感謝祭にサプライズで演者が登場し、その後のイベントで対決したのもその下地と考えられる。ZWEIGLANZとして登場するかはともかく、出ない理由がないだろう。玲音はともかく詩花はステラモデルをAS同様リファインするだけで済むはず、というのもある。
以上、駆け足で予想をしてみたが、どれだけ当たっているかはそう遠からずわかるはずだ。スタマスの発売は昨今の事情で2021年にずれ込むのがほぼ確定的だが、それでもライブと違って中止にはならないというのはいいことである。掌を返せるような作品となるよう、じっくり待ちたい。