紫電Pの雑記帳

ニコニコのブロマガ閉鎖に伴い移転しました。主にアイマス関連の記事を書きます。2021年9月以前の記事はブロマガから移行したものです。。

アイマス5ブランド合同曲「VOY@GER」で担当の歌声に惚れ直した話



■はじめに


 8月4日。アイドルマスターの5ブランド越境曲「VOY@GER」が発売されました。7月25日の発表からわずか10日というスピード発売にもびっくりしましたが、私としては何よりも、菊地真がこのメンバーに選ばれていることが驚きでした。






 私はいわゆる真Pで、明確にそれを自認したのは2007年3月。当時は学生でしたが、その後社会人になってからも一時期を除いてアイマスにべったりで、かれこれ14年5ヶ月の長い付き合いです。

 真は女性4ブランドを見渡しても数少ない「低音と力強い歌唱」を持ち味とする一方で、透明感のある歌い方も得意とする特徴的な歌声を持っている子です。それゆえにユニットではいるだけで曲が引き締められますし、ライブでは平田宏美さんがいるかいないかで全体曲も少なからず聞こえ方、もっと言うと厚みが変わってきます。
 ただ一方で、その歌声と中央より脇を固めるのを得意とするキャラクターとしての立ち位置もあって、今回のようなブランド越境ではめったに声がかかることはありませんでした。昨年のアニメイト47都道府県縦断企画では静岡代表に選ばれましたが、あれは首都圏にひびたか以外の出身地が集中している765ASの特異性ゆえの棚ぼただったと判断しています。

 それだけに今回の選抜は意外でした。良くも悪くも個人よりアイマスとしての象徴である春香、今回は選出対象にならないAS人気双璧の美希千早に次ぐ貴音は自然な選出でしたが(ASとアイマス全体のエース格・響でなかったのはアニメイト、富士急と出番が続いたためなのかなーと思いましたが)、嬉しさの一方で内心としては「錦織監督だから真が選ばれた」という発言やコメントにも少なからずモヤモヤするところがあり、些か……もとい、かなりすっきりしない気持ちで発売当日を迎えました。(8/28追記 錦織監督のインタビューで、提示時点で15人が決まっていたようであることは明示されました)

 しかし、出された曲は、そして真のソロバージョンは。担当のひいき目というのを加味しても素晴らしいものでした。




■この面々の中でも埋没せず、しっかり主張できる

 前述の通り、集団の中での真の歌声の最大の強みは曲の厚みを増す「力強い低音」にあります。近年だと、おそらくそれを期待して呼ばれたであろうミリオンの「Justice OR Voice」も顕著ですね。
 ただ、女性12人に加えてSideMの男性3人が混ざる越境ユニットは真にとっては初の挑戦になります。この中で果たしてどこまで存在感を発揮できるか……という懸念はありましたが。

 結論から言えば、それは杞憂でした。



 もちろん全パートに男声が入るわけではない、というのもあるのですが、高音域に強い女声と低い男声の間をきっちり取り持って存在感を発揮する絶妙な位置に真はいました。女声パートでの役割は変わりありませんし、男声が混じっても埋没しません(担当補正のかかった聴き取りもあるでしょうが)。この位置を最も得意な領域として担えるのは確かに全アイマスでも稀有ですし、AS内で組むのが声の相性がいいとされる春香、高音域に強い貴音となればなおさらです。監督が誰だからというのではなく、この曲の構成として菊地真が必要なのだということをはっきり感じました。
 ブランドごとの3人バージョンでも、女声4ブランドの中でもAS版は真がいることにより厚みがあるように聴こえます。まあこの辺り趣味の範疇ですが。



 また、ソロでは緩急剛柔ともに自在の歌い方をいかんなく発揮しており、コンセプト上ソロバージョンでは多彩な歌い方が求められるこの曲はまさにベストマッチでした。真・平田さんの歌い方は「カ行」と「タ行」の歌い方が特徴的ですが、その発音もまたこの曲に合っています。

 そして、真骨頂はラップパート後のこの部分でした。



 真の力強さと繊細さ、ボーイッシュさと少女らしさを生かせる歌い方の手札の多さは、まさにこのパートで発揮されます。MA4では手札を使い切るような形まではなかったので、「これだよこれ!」となったのは言うまでもありません。
 各ブランド版を聴き比べた上で担当びいきを承知で言うなら、「VOY@GERは実質的に真のソロ曲なのでは?」と思ったほどでしたし、目頭が熱くなりました。

 「言いすぎだろ~?」と思った方、それならぜひ各種配信で真ソロバージョンと可能なら765AS版を買ってみてください。缶コーヒー2本分です。監督が誰とか関係なく、この曲に菊地真が相応しかったと納得いただけるはずです。それでダメなら、TwitterのDMを開けとくので遠慮なく請求してください。マジで。今回はそれくらい自信をもってお勧めできます。


 にしても、これでまたいつかのMOIWに地べたを這い泥水を啜ってでも現地参戦する理由が増えましたね。来年以降の動き次第ではありますが、情勢が落ち着いて悲願のその時が来るなら、序盤か中盤要所の曲としてこれが来る可能性が高いでしょう。

 にしても、本当にいい歌詞ですよね。10周年曲「アイ MUST GO!」を下敷きにしていることからしても、15周年までの到達がテーマだった「なんどでも笑おう」とは対称的に、15周年から先の未来を歌っているとわかった時にはグッときました。

■20thまでは合同路線継続でしょう





 今回の件に限らずですが、5ブランド越境路線には賛否があります。比較的穏健になるよう調整している私のTLでさえそうでした。

 ただ個人的には、どんどんやっていいと思います。たまにはAS側が他ブランドの曲をカバーする側になってほしいところですし、もちろん最も見たいのは単独、そののちの765ミリオンスーパーライブでありつつも、こういう化学反応を見られる越境は概ね賛成です。
 20thまでの残り4年も、年一でこういう曲を作るくらいなら差し支えないでしょう。

 「アイマスが忙しくてアイマスやれない」と言われるようになって久しいですが、おそらく膨大なビッグデータを持っているバンナムとしても懸案なのではないかと思われます。ここまで5ブランド体制を強化していることからしても当面はブランドを増やす余裕も発想もないでしょうし、ユーザー側にも多分ありません。来年に勝負所が来るミリオンと、その後に昨年に続いてもう一回シャニのターンを作ったらその辺りでもう20thの時期になってきてるでしょうし。
 全ブランドまんべんなくやってるユーザーはごく少ないのだとしたら、うまく導線を引けばコンテンツの完全に外から顧客を持ってくるよりは格段に楽です。ゆえに、それをやる価値があると判断したからこその5ブランド体制強化なのかなと見ています。コンテンツとして遥か先を見据えるなら、今打つ施策としては適切だった――と20thの時に言われると良いのですが。
 サイスタもその辺りの皮算用してそうですが、そういう意味でも20thまでの4年は10thまで、その後を引き継いだ15thまでとはフラッグシップと艦隊の在り方も変わってくるのかもしれません。
 


 何にせよ、ASとしてもミリオンとしても真の出番があり、BRUTUSでの律子の活躍を見て以来焦がれに焦がれていた5ブランド選抜での活躍も見られるというのはP冥利に尽きます。真はミリシタでも明確に伸張しているASメンバーの一人なので、今回のような機会がさらなる飛躍につながることを願ってやみません。

 アニメPVもぼちぼち公開についての情報が出るでしょうが、楽しみですね。