紫電Pの雑記帳

ニコニコのブロマガ閉鎖に伴い移転しました。主にアイマス関連の記事を書きます。2021年9月以前の記事はブロマガから移行したものです。。

担当演者不在で一層強くなった、765ミリオンでのライブへの想い ―― TC02 World Changer リリイベレポ

 

 

 2022年8月20日、待望のTHE@TER CHALLENGE 02(TC02)「World Changer」のリリイベ昼の部に参加してきました。

 CD発売から2年9か月、TC投票から数えれば3年9か月という長いブランクを経てようやくのリリイベ開催でしたが、残念ながら菊地真役の平田宏美さんはコロナで欠席。真Pとしては複雑な思いも抱えながら臨みましたが、それでもこの先へ思いを新たにできる素敵なイベントでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 2018年12月~19年1月の投票イベントでは、私は真P陣営の中核メンバーの一人として準備段階を含めて約一か月半の長丁場を走り抜けました。とはいえ私がやったのは主に開戦前から初動までの滑り出しの円滑化と意見集約と情報整理、スタート直後から一回目の一斉投票までの投票企画立案くらいで、真への愛があふれる素敵な各種企画は共に轡を並べて戦った皆様の発案です。というか後半戦は仕事が忙しすぎていっぱいいっぱいでした(過去記事があるので詳細略)

 

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 TCで真をはじめASが5/15、二位出演枠も4/6を占めた躍進が効いたのか最初からその予定だったのかのはわかりませんが、投票イベント後の2019年下半期以降はミリシタにおける765ASの立場というのも明確化され、メインコミュや新曲、さらに新ソロ楽曲などではミリオンスターズとほぼ同等の扱いとなりました。

 MTWではASのみのユニット×4、MTSでは完全混合ユニットとなり、大半の新曲がオリメンを揃えるとなると52人態勢が必須となっています。あとはこのTCの曲を含め、2017年のハッチポッチのようなライブや、ミリオンライブ四周年PVで描かれたような765ミリオンスーパーライブでその披露が期待されるところとなっているのが現状でした。一時は匂わせる気配もあったものの、コロナによるライブ中断期間やひとまず単独優先の方針で後回しになってはいましたが……。

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 そんな中開かれたこのリリイベは、TCの一連の展開と、MTWも含めてコロナで開催が遅れていたリリイベがようやく完結するという意味合いを持っていました。TC03のクルリウタ同様、当時担当のために戦い抜いたPたちのチケット戦争は熾烈で、10枚どころか25枚積んでも落ちるケースがあったようです。私は自前と交換・譲渡をいただいたシリアル計21枚を昼14夜7の比率でつぎ込み、昼の部に参加しました。一般的にTX系リリイベは夜の方がエモエモな話が聞けやすいとされますが、翌日が日曜なのも相まって夜は競争率が非常に高くなると判断したのもあります。

 

 会場はスタンディングでキャパ500(本来の半分)の会場で、整理番号は350番台後半。それでも12~13列目で、幸い身長にも恵まれている私は各演者さんを表情の変化まではっきり見ることができました。7月のSCで言えば、アリーナAブロックの真ん中くらいでしょうか。

 

神田スクエアホール。初めての会場でした

 

 2020年竣工という新しいホールで、音響も安定していたように思います。

 

 

 

◇笑いあり、笑いありのMCとステージ企画。切れ味抜群のライブ

 

 昼の部の司会進行は千早役の今井麻美さんと美希役の長谷川明子さんトークの配置も左から今井さん、長谷川さん、エミリー役の郁原ゆうさん、春香役の中村繪里子さん。投票イベント時の役の並び順だったので、本来なら平田さんは四番目だったのかなと思います。

 驚かされたのが、ASメンバーの衣装です。以前に我那覇響役の沼倉愛美さんが参加したTC01のリリイベの衣装は、全員がルミエール・パピヨンでした。そのため、バンナムフェス1stで中村・今井・平田のメンバー三人も着たことがある同衣装でそろえるかなと思っていたのですが、予想外のエボリューション・ウイングでした。郁原さんのみがルミエール・パピヨンで、MTWのリリイベのような衣装分けとなりました。とはいえ、劇中においてエミリーが演じたアマリリスの立場を考えれば、この衣装分けはこれはこれで、と納得感があります。何より、もう二度と見られる機会がないと思っていた衣装が見られたのは幸運でした。

 

 

 その郁原さんは白のリボンでツインテ風にまとめ、劇中でのアマリリスを再現。そして今井さんは、そのリボンを一本もらい、千早のSHSのような髪形で登場しました。長谷川さん、中村さんも髪を後ろで束ねており(長谷川さんもSHS意識かも?)、こちらは過去のアイマス現場で何度かあった形ですが、今井さんがポニテ風にしてステージに立つことは過去十年以上なかったはず。ポニテ好きの私としては、望外の大サービスに冒頭からテンション爆上げでした。ここからはまずトークが始まります。

 

 

 ※リリイベの際は毎回書いていますが、中村さんはじめ多くのアイマス演者は非常に丁寧かつ繊細な言葉遣いをされる方が多いです。以下は私の記憶やメモと他の方のレポを付き合わせてなるべく再現したものですが、検証不可能なのであくまで「そうした趣旨の話をした」という程度に捉えてください。

 

 なお、平田さんからは伝言がありました。(代読するはずのミンゴスはその紙を忘れていた)欠席を詫びるとともに、平田さんは家族が捕まえてきたたカブトムシのカブ子の世話をしながら一家で療養中とのこと。

 

 最初のコーナーは収録時のお話。さすがに3年前収録ということで記憶が怪しい人もいた模様。

ミンゴス「(収録のこと)覚えてる人は挙手」

のヮの「何を???」

 ここで手を挙げたのが郁原さん。このメンバーに決まった際には「あらあらあら……」という感想に至ったらしく、ミンゴスに続けて感想を求められると「リリイベが怖かったです」と発言。意図しない笑い声が漏れる観客席。

 

のヮの「ほんと私たちを何だと思ってるんだと。『ゆうちゃ頑張ってください』とかいうツイートをめちゃくちゃ見たよ」

 

 さらに郁原さんは収録時、えらい人(フェチ川さんか佐藤さんでしょうか?)に「(狭義の)ミリオンを背負って頑張れ」といったことを言われた模様。ここで中村先生かミンゴスかは忘れましたが「みんなミリオンやからなー!」と言ってくれたのはうれしかったですね。また、郁原さんは個性が強い歌声のメンバーに埋没しないようミリオンの収録で初めて事前のレッスンを入れて臨んだそうです。

 

ミンゴス「個性……つまり宏美の声が野太いと?」

郁原さん「ち、違います違います! 素敵な声です」

のヮの「みんな、書くなよー」

 

 しかし、特訓を経て先輩を食うつもりで臨んだら、CD版ではソロパートは冒頭と大サビ前しか使われなかったのはご存じのとおり。MVでも途中で立ち位置が変わり、ソロパートで高所から再登場する構成となりました。

 それでもソロコレには真っ先に採用され、MORでミンゴスがエミリーソロバージョンを取り上げたことで一躍話題になったのも懐かしいです。

 

のヮの「実は今回も立ち位置移動を再現しようと思ってて(吊り上げ?のモーション)」

郁原さん「ええっ!? 初めての吊りがここになるんですか!?」

 また笑っちゃう観客席の私たち。

 

中村先生「ゆうちゃとは初めて一緒のユニットの歌唱になったから、ゆうちゃがどういうふうに歌うのか教えてもらって、なるべく表の声で頑張ろうって言われました。ゆうちゃも頑張ってるから中村さんも頑張ろう、って」

 なお、実際にはまだ収録前だった模様。

 

 ミンゴスとしては、ドラマCDが壮大ですごかったとのこと。そこで、

ミンゴス「アッキー、ドラマを一言でまとめて」

アッキー「Σ (´Д`ノ)ノ」

 765伝統の「油断してる奴は刺せ」発動。今回はミンゴスは劇中同様に郁原さんの保護者、中村先生も少なくとも昼は若干の手加減をしていましたが、その代わりAS不憫枠には容赦なかった。

アッキー「……えーっと、ねえ、近未来の……アウトなサイダーで…たくさんの正義と自分らしさとは何かと……世界の平和を……ドラマにしました?」

 

 ミンゴスはまた劇中劇をやりたいと話すとともに、投票企画に票を入れてくれたPたちへの感謝の言葉を重ねていました。こりゃ千早Pは、TD開催の暁にはまた必勝を求められますねえ。

 

 

 

 ここからはクイズコーナー。三つのクイズをクリアすれば豪華景品がもらえるそうです。また、一連のMTWとTCのチャレンジ企画の商品は、このイベントの終了で受賞者が出そろってから各家庭?に贈られるらしいです。ミンゴスが「この前(ARCANAリリイベ)のはどうなっとんねん」とスタッフを詰めたらしい。

 従って、オペラセリアとダイヤモンドダイバー◇のリリイベで不正の結果サッポロ一番を当てた中村先生も、まだラーメンをもらってないとのこと。

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 クイズの難易度は三段階で、高は一人、中は二人、低は全員が当てればクリアされるとのこと。

 

のヮの「低・低・低の三つで正解してもクリアになる…ってコト?」

 すかさず鳴り響く「ブッブー」の効果音。

 

 商品は最初に恒例のリクエストコーナーがありました。

 なお、アッキーは2年半前のMTW02&03で無洗米5kgをリクエストしましたが、鉄棒とかいろいろあって失敗しています。

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 ざっくりとした流れとしては、 

ミンゴス「5人分の沖縄ペア旅行券が全員に欲しい」 ドラムロールの後に×

アッキー「箱根旅行券」 ドラムロール後に×

中村先生「人間ドックフルコース」 

ミンゴスバリウム飲まなくていいやつで」

郁原さん「いいですね!」

のヮの「私脳みそ(脳ドック)もつけちゃう!」 ドラムロールすらなく×

 

のヮの「じゃあ、ちょっと買い物に行って買い忘れたのがあるからそれどうかな」

誰か忘れた「何です?」

のヮの「洗濯機!」 当然×

郁原さん「なんでこの流れで通ると思ったんですか!?」

ミンゴス「ゆうちゃが突っ込みできてる……」

 

 洗濯機はちょっとの買い物じゃなくね?と、後輩に壇上で突っ込まれる我らがセンターオブセンター。思わず笑ってしまう観客席。らちが明かないので、例によって結論は被害担当艦のアッキーへ。アッキー決めなよ。

 そこで「無洗米一人2kg!!」と謙虚なリクエストをして〇をもらい、ようやくクイズが始まりました。

 

 クイズのテーマは「未来」。収録なしのクイズということもあり、版権などガン無視のフリーダムなテーマでした。

 

 まず挑んだ中級は、機動戦士ガンダムの主人公アムロのフルネームは?という問題。ガンダム知識はあるミンゴスは知っているふうでしたが、ボケる気満々っぽい中村先生は「アムロ・なんとかなんだよね?」と念押し。すかさずミンゴスに「えりちゃん、奈美恵って書かないでね」と先手を取られてネタをつぶされていました。結果、この問題は全員正解。なお、

 

のヮの「アムロ・シャアと迷った」

 

 混ざっとるがな。続く上級。一人が正解すればいいという問題でしたが、ブレードランナーの原作である小説は「電気●●●はアンドロイドの夢を見るか」の空欄を埋める動物の名前を答えろ、とのこと。

 ここは過去の作品に強い中村先生が瞬時に答えを書き込むと、ステージ前方に出てきて我々に向けてニヤリ。頭を抱える後輩二人にどや顔で「ヒントほしい?」とにじり寄ります。ヒントいいのかい。

 心の中の突っ込みをよそに、「ミリオンで春香が共演したことのある動物」と告げ、これで二人もわかった模様。

 不正も不正なんですが、これルール違反では?と訝しむミンゴスに対して「ヒントなんて出してないです。ミリオンの話しただけでーす」としらばっくれる中村先生。全員正解となり、もともと一人が当てているのでOKとされました。

 

 全員正解が求められる最終問題は、近未来から送り込まれたアンドロイドのT-800を演じ、カリフォルニア州知事にもなった俳優は?という問い。つづりが若干怪しかったものの、全員がシュワちゃんの名前を書いて正解。見事にお米ゲットとなりました。

 

 

 

 続く即興劇は、本編で主役だったダスク以外のメンバーと3つのテーマを元に、TC02のスピンオフのストーリーをアドリブで作るというやべーやつ。ちなみに中村先生は、その話を聞くまで主役がダスクではなくファイナルデイだと思ってたらしい。マジか。

 昼の部は二回作られ、一回目はくじ引きでエミリー演じる「アマリリス」が主役に。「アマリリスあんまり喋らないんですけど大丈夫なんですかね……」と既にやべえよやべえよ…という顔をしている演者をよそに、テーマは「世代」「ランチャー」「四天王」に。すごく殺伐としてます。

 順番はジャンケンで決めたはずが、勝ち抜けた中村先生がミンゴスの陰謀でなぜかトリ送りへ。そして郁原→長谷川→今井→中村に。もうヤバい予感しかしない……。

 

 既に結末を予想して笑いが漏れる客席を見ながら、まずは郁原さんが「ダスクとはぐれてしまいましたので探すために歩きましょう。荒廃した世界は何もないんですねー。可愛い生き物とかいないんですかねー。ダスクに会いに行く時に贈り物をしましょう。何を贈りましょう?」とトスを上げます。

のヮの「このキーワードで贈り物はやべえのでは?」

 オチ担当の危惧をよそに、続く優しい長谷川さんはテーマの消化を図ります。劇中で瑞希が演じたアビスの武器屋を訪れ、

アッキー「これなんていいかも(震え声)……ら、ランチャー。これはいつの世代のなんですか(震え声) あ、型落ちで安い。買います」

 爆笑が起きる中、引き継いだのはヤバい最古参二人。ミンゴスは「アマリリスはランチャーを抱えてダスクを探す旅の途中、"三天王"と出会います」とひねってきます。

 長年の関係で後の流れを察したオチ担当はこんな顔でした→ヽ(; ゚д゚)ノ

 

 アマリリスを気に入った三天王は求婚しあい、争った末に共倒れします。アマリリスはランチャーを担いで次の街へ向かいます。なるほど、シュワちゃんはこの布石だったんですね。

 笑いが続く中、すべてを任された我らが芸人一門のトップ。

 

 

のヮの「アマリリスは三天王やザコどもをなぎ倒し、もはや怖いものがありませんでした。いつしかダスク探しも忘れ、三天王を倒した快感を忘れられず三天王より強い四天王を見つけました。四天王の部屋の扉の前に立ったアマリリスはその扉を開けず……」

 

 

 アマリリスは建物ごと四天王をその建物を木っ端みじんにしてもうたんじゃ。世界は四天王を倒したアマリリスのものとなったのです。めでたしめでたし。

 

 ここで唐突に流れ出す「DIAMOND DAYS」のイントロ。当然のように踊りだすやべー先輩たち。すかさず笑いながら手拍子を入れるよく訓練されたPたち。「アマリリスを変にしないでくださいよー! なんでみんなそんなにノリノリなんですかー!」とむなしく響く後輩の叫び。「ランチャー、ぎゅっと握って~♪」と替え歌を歌いだす中村繪里子

 混沌の中、「私たちこの後に歌うんですよ!? 笑っちゃうじゃないですかー!」と郁原さんが嘆くのでした。

 

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 二回目は人物が「ファイナルデイ」、テーマが「マグカップ」「猫」「ミュージカル」とやたら平和な組み合わせに。順番は一回目の真逆になり、「ファイナルデイ様をどうしてもいいってことですよね」と郁原さんが意味深に笑う中、保護者のミンゴスが「(さっきひどい目に遭ったので)好きにしちゃってください」と煽ります。「三天王出したの誰だったよ!?」と反駁する中村先生。今回割と安全地帯なので油断して笑ってるアッキー。

 しかし、後輩のリベンジはここからでした。

 

 中村先生は早々にお題を消化し、ファイナルデイがそう呼ばれる前の少女時代を勝手に創造。「猫のマグカップ」を割ってしまったことで闇落ちし「もう私がこの世に生きている意味はない(低音)」と覚醒します。続くミンゴスは「ファイナルデイはファイナルドゥェイに改名しました。同じように聞こえますが違うんですよ」などと突然語り始め、本人に振ります。

のヮの「改めまして、ファイナルデイからファイナルドゥェイに改名しました」

 漫才のようなやり取りをした上で「気持ちを晴らすための行動」を始めたところでバトンタッチ。続くアッキーは「私なんかにできないー、できないー(美希みたいなかわいい声)」からの「民よ……(原作ファイナルデイ声)民のためにやらねばやらねばならぬ……ミュージカルを(低音)」と切り替え、お題を消化した上でラストの郁原さんに振ります。

 続く郁原さんは「ほんとやだ……」とボソッとつぶやいた後、ちらりと無茶振りをした先輩たちに目をやります。「あ、コイツやべえぞ」と察した表情の中村先生。

 

郁原さん「ミュージカルをやるにも、人手が必要だ(低音)」

ミンゴス「ダスクは旅へと出かけてまーす(舞台袖方面に逃走)」

アッキー「ば、バスターブレイドは……なんかしてる!(逃走)」

のヮの「にゃーん」

 

 もはや立ち位置も何もなく逃げ惑う先輩たち三人。

 

郁原さん「ミュージカルには手本が必要だ(低音)」

のヮの「にゃ、にゃーん(テーブル裏で震え声)」

郁原さん「こうしてファイナルデイは猫を抱え、バスターブレイドも仲間に引き入れ、なんか歌を得意な試験管ベビーも手に入れ……」

ミンゴス「歌と言われたら参加せざるを得ないわ」

郁原さん「こうして別世界線のファイナルデイは、なんやかんやでミュージカル団体を立ち上げ世界を統べようと立ち上がるのでした、おしまい」

ミンゴス「ではお聞きください、ミュージカル・DIAMOND SAYS!!」

 

 またしても流れ出すイントロ。爆笑の中踊りだす四人。止まらないイントロに「どうするんですかこれ……」とアッキーか郁原さんの困惑の声も漏れる中、

ミンゴス「子猫を、ぎゅっと握って~♪」

のヮの「にゃーん」

 

 爆笑と拍手の中、古のまっすぐさんポジと化したDDを「私たちは悪くない。この企画を作った偉い人が悪い」と責任転嫁するベテランたち。

 そうして拍手の中、即興劇は幕を閉じました。この後はライブなんですが……。

 

のヮの「この流れでライブはテンション無理では」

アッキー「大変ですよね」

ミンゴス「しかも今日は私たちが(平田さん欠席で)四天王だもんね」

 再び爆笑の起きる観客席。

 リベンジを果たした郁原さんの「ほんと無理、やめてえええ」という声が再び鳴り響き、中村先生は「やめて終わる? 今日はみんなありがとうございました」と衝撃の提案。しかしミンゴスは「気持ちの切り替えは私たち得意ですから。すぐWCの世界に入り込めますよね? Pの皆さんも5秒目をつぶって、そして気持ちを切り替えましょう」

 そうして半笑いで目をつぶる演者。「無理やろなあ」と思いながら続いて目を閉じる私。

 

 

 で、五秒後。

 

 

ミンゴス「(千早声で)それでは皆s……ブフゥwwww」

 

 ですよねー、となる流れの中、気を取り直してtake2。

 

 

 

 

ミンゴス「それでは皆さん、聞いてください。World Changer」

 

 

 今度は成功。赤ベースの照明に照らされたステージで、今度こそ決め顔をとる四人がポーズを取る中、何百回と聞いたあのイントロが流れ出しました。平田さんは不在ですが感謝祭で一度歌われていたこともあり、事ここに至れば純粋にライブを楽しめました。

 

 先陣を切るのはエミリーのソロパート。5人でソロパートをつないでいくというミリオンでも珍しい構成のこの曲は、直前で平田さんが欠けたこともあり真のパートはCD音源が使われていました。

 

 印象的だったのは、やはり郁原さんでしょうか。実質2パートと大サビだけの担当ということもあり、そこに全力をつぎ込んだ歌唱は見ごたえがありました。夜の部ではこの曲で殻を破れたという趣旨の話をされていたそうですが、実際にミリシタの流れの中でも演者間の関係性でも、TCは彼女とエミリーにとって大きな成長につながったターニングポイントだったと思います。練りに練った作戦や有名仕掛人様の某先生の漫画の追い風もあり、浮動票を獲得して強豪のあんゆりを倒すという大逆転勝利を成し遂げた仕掛人様たちも、感慨はひとしおだったでしょう。

 また、ASでは長谷川さんが相変わらずのエース級のキレと歌唱ででした。前回のSCのライブレポでも書きましたが、今がまさに全盛期と思えるようなパフォーマンスと風格で、このメンバーでは最優のダンスも含めてミリオンのステージ巧者トップ級と並べても互角の戦いを見せてくれそうに思えます。年齢的にもおそらく10th当時のミンゴスと同じくらいなので(ASで確か唯一非公開)、それを思えば何もおかしいことはないのかもしれませんが。合同ライブでは、星井美希をまとってまた他マスメインのPの度肝を抜いてほしいですね。

 あと、スタークス刑事もそうですが星井美希が演じる男役のあの独特の魅力は何なんでしょう……。TDあるなら、場合によってはまたかっこいい役もいいんじゃないでしょうかね。

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 我らがセンター中村先生は、ファイナルデイ様を意識して表情で魅せる、支配者然としたパフォーマンスが印象的でした。シーズンエアーの劇中劇での演技もそうでしたが、そういうところできっちり差をつけてくるのがさすがの役者だなあと感嘆します。

 そしてミンゴス。今回も余裕を感じさせる歌唱は、四人の中でも最も安定していました。夜の部でも感謝を語っていたとのことですが、ミリシタでのTBもTCもしっかり追っていたという彼女ですから、当然千早Pの他を寄せ付けず連覇中の強豪さえ圧倒した狂戦士ぶり頑張りもつぶさに見ていたでしょう。Pたちの千早に対する熱い想いを、意気に感じないはずがありません。この日は上手く歌うというより、感情を込めて歌うことを意識しているように見えました。

 

 きっと、ここに平田さんが入れば。それぞれの個性がかみ合い、さらに強いユニットとして昇華されるように思います。

 

 

 

 大きな拍手に対して「まだ小さいんじゃなーい?」と煽るミンゴス。さらに大きくなる拍手。その中で、最後の演者挨拶が始まります。

 アッキーは改めてTC投票へ感謝を述べた上で「私は本当に幸せ者ですし、美希も幸せだと思います。美希ともども、新しい一面を見せていけるよう頑張ります」とあいさつ。なお、推定はされていましたがバスターブレイドも男性と明言がありました。これでダスクとバスターブレイドは男性で確定ですね。

 郁原さんは「こんな経験ができる日が来るとは思いませんでした」と話しながら左右を見返し、「今まで成し遂げられなかった、今回こそと頑張ってくれた熱い想いが私のもとにも届いてました。その結果をステージで見せられてよかったです」とあいさつ。そして、ミリオン組では(えりんごすの手加減ありとはいえ)よくASの矢玉飛び交うようなMCに渡り合ったと言えるトークについても「皆さんと一緒だと……こんな感じになるんですね……」と感慨深そうに話していました。ミンゴスは「泣くなよゆうちゃ~」と煽り口調でいじりますが、この時は本当に泣いてませんでした。「マジで泣いてねえわ」とミンゴス談。

 そしてドラマチック繪里子。まず当初予定になかった長時間のスタンディングに感謝を述べた上で、いろんな方の決断があって今日ここでイベントができた、と何やら会場変更も含めて、情勢もあり一筋縄ではいかない経緯があったことも示唆していました。そして「皆さんが望んでくださったらいつでも駆け付けたい。ミリオンの、私たちのことをよろしくお願いします」と丁寧に締めていました。

 最後は司会進行のミンゴス。「考え方を切り替えれば、また宏美ちゃんも含めたどこかで五人でできる機会ができたのではないか。その日まで応援してほしい」と綺麗に締めたと思いきや……。

 

ミンゴス「マイクですよ握るの、ランチャーでも子猫でもないですよ~」

 

 司会進行から解放され、最後にまた爆笑を呼び込んでしばらくしてから、イントロが流れ始めました。

 手拍子の中、笑顔で歌いだす四人。そこに平田さんがいなかったのは残念でしたが、今井さんが最後に告げた一言で、たとえそれが定型句であっても、モヤモヤは晴れたように思えました。

 

 DDは本当にいい曲ですよね。ライブの締めにはもってこいですし、真のCDでの歌唱だけでなく平田さんにも歌ってほしいという思いのもと、真Pの多くは様々な考えも持ちながらTCを駆け抜けました。この日もし平田さんがいてくれたならば、きっと最後の順番に礼をしていくシーンで私は泣いていたでしょう。

 けれどそれは果たされなかった。ならばもしもう一度機会があったなら、真Pとして次こそ平田さんにリリイベで歌ってもらえるようにしたいです。

 ミリシタにこの曲が実装されない以上、私は可能性がまだ残っていると思っています。もしその時が来たなら、私は再び粉骨砕身するのでしょう。前回みたいに睡眠不足と疲労蓄積からの椎間板ヘルニア悪化でリアル粉骨砕身するのだけは避けたいですが……。

 

 

 

 

 

 

 幸せな気分で会場を出た後は、何度かお会いしたことのあるフォロワーさんたちと、屋外の風通しのいい場所で一時間ほど感想会。後述しますが、765AS・ミリオンともに明るい展望が見えている中で、未来の話をするのは楽しいものでした。

 いつものZAMSTのサポーターで固めた腰のコンディションも問題ないままだったので、東京に着いた正午ごろから解散した17時くらいまでずっと立ちっぱなしか歩きっぱなしでしたが、宿で一瞬ピキッとなりかけた以外は翌日になっても問題なし。武道館やドームもこの調子で臨みたいですね。

 ご時世もあるので打ち上げはせず、解散後は東京時代によく食べたボンディのカレーを一人でいただいてから宿舎へ向かい、この日は終わりました。

ライブ後に久々に食べられたボンディのカレー。うまい

 

 

◇765ミリオンスーパーライブ開催への声を上げたい

 今回のリリイベをもって、年内における私の守備範囲内のライブイベントは一区切りしました。(オケコンはまだ詳細不明なので保留)

 

 しかし、年が明ければ1月には武道館でのミリオン9th、2月には東京ドームのMOIWがあり、おそらく4月にはミリオンのアニメが始まる可能性が高いでしょう。今年2月から収録が続いているアニメが何クールかにもよりますが、ミリオン10thは約束のあの場所に還るにしろ還らないにしろ、関連CDも出そろいアニメ効果を最大限に受けられる時期……2024年春と推察します。その頃ならライブイベントの制約も今より緩んでいるはずですし。

 となると、来夏~来年内がすっぽり空くこととなります。20thライブが実質確定されているASはまず来年にプロミ規模のイベントがあればベターですが、私はハッチポッチより正統派のライブとして「765ミリオンスーパーライブ」の開催を最優先とすることに強く期待したいです。

 ミリオン10thでどちらか、あるいはいずれかの日にASを呼ぶという選択肢もありますが、9thではやらないであろうMTS、オリメン未披露の曲が多いLTH・LTD、TCの2曲、そして真Pの私としては強い未練である今回の「World Changer」と「Justice OR Voice」をオリメン披露しうる場は、現状これしかありません。「Birth of Color」もそうですね。DDも、ユニットは無理でも集団での歌唱でいいから歌ってほしい。

  前回のハッチポッチは、ミリシタ内部でのASの立ち位置も定まっておらず、先輩後輩間の距離感も今とは違う状態の開催でした。ぶっちゃけ、TCの投票時もそうでしたし、AS演者サイドのスタンスも今とは違うものがあったでしょう。

しかし、演者の皆様も触れているように今は違います。寄せ鍋ではなく正統派のライブで、きっと圧倒的なパフォーマンスを見せてくれるはず。

ハッチポッチの際はフルライブはブランク明けのASメンバーが成長した後輩たちに負けじと必死に鍛えてきたのが、ミリオンスターズ側にとっても好循環をもたらしたのは有名な話ですが、SCで過去一番のパフォーマンスを見せた今のASと全盛期に入っているであろうミリオンスターズのライブは、距離感の変化も含めてハッチポッチとはまるで違うものになるはずです。

 

 

 

 

 

 先日のMORで、天空橋朋花役の小岩井ことりさんは765ASの9thでミンゴスが歌ったブルシンを取り上げました。アドリブながら名台詞となった「恵美、志保、琴葉、新しい翼をありがとう!!」のあのシーンです。

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 与えられるだけではなく「先輩たちにとって私たちは新しい翼でもあるんだ」ということに当時気付いたと振り返る小岩井さんですが、実際ミリオンの各曲や特にミリシタ以降の展開は、今回のTCに限らず菊地真の可能性を大きく広げてくれました。

 

 その広がった可能性の今の結実を、ライブで見たい。

 

 バンナムフェス2ndの「my song」や先日のSCで多くの未練が消えた私ですが、残る最大の未練は上述の曲を、フルライブで平田さんが歌うこと、そしてその場に自身が居合わせることです。未来の希望だけを歌い上げたSCから今回のリリイベを経て、その想いはさらに強くなりました。今後、私の真Pとしての活動において最優先の目標はこれになるとはっきり宣言します。

 

 

 ともあれまずは、ミリオン9thの続報待ちですね。来月のミシシラか生配信あたりで来そうですが、ひとまず日程だけでも早く出してほしいです……。

 

 

 

 さて、ここまで約11900字。戯言交じりでしたが、お付き合いいただきありがとうございました。

 

史上最強の765AS単独ライブが見せた光は、全アイマスの未来を照らす灯―― SUNRICH COLORFUL ライブレポ

 

 

 

 私は忘れることはないと思う。過去最高、史上最強だった765プロオールスターズのステージを。

 

 

 

 そんなわけで恒例のライブレポですが、今年の7~8月上旬は諸事情でここ5年で最も忙しく、アーカイブ終了にさえ間に合わない完全に旬を外したレポートの投稿になってしまいました。多分に自分の振り返り用ですが、まあご笑納いただければ。

 

 

 

◇序・単独ライブに至るまで

 

 15th合わせのライブの中止を経て、四年半ぶりの765AS単独ライブとなった今回の「SUNRICH COLORFUL」。7th以来のメンバー全員集合となり、また音無小鳥役・滝田樹里さんのゲスト参戦もほぼ確実視されていた。
 長くフルライブや本格的なステージからは離れていた演者もおり、沼倉愛美さんや浅倉杏美さんのように、産後間もない方もいた。
 
 ただ、ブランクこそあれど彼女たちのパフォーマンスを心配する人は少なかっただろう。5月に開催されたバンナムフェス2ndでは、トリ前を任された8人のASメンバーが他アイマスや同系統コンテンツに遜色ない盛り上がりを作り出し、我らがセンターオブセンター・中村繪里子「これが今の私たち! 765プロオールスターズ!」とぶち上げた。当時のレポ

 多くの人が思ったであろうことは二つ。きっと高いパフォーマンスを発揮してくれるとして、何を見せてくれるのか。そして、現地でそれを見届けることができるのか。

 

 単独以外でもミリオンのリリイベやシーズンエアーでも力を発揮した765ASの久々のライブを見ようと、しばらく離れていた人、そして何より初星当時はPでさえなかった人たちが参加するのは目に見えていた。箱を抑えたのが実質キャパ5000縛りがあった昨春~夏であった以上は仕方ないのだが、幕張メッセイベントホールはあまりにも小さすぎた。

 本来2020年に予定されていたライブでは、全員が揃うわけでもなく(少なくとも原由実さんは参加不可能だったとされる)、MA4も最初の3枚が出たばかりの時期ではあったが、それでもぴあアリーナMMが用意されていた。今回はその箱から数千席少なく、ライブチケット争奪戦は激烈だった。せめてぴあか武蔵野であったなら、両日ともご用意されなかった人はもう少し減ったはずなのだが……。これはもう繰り言にしかならない。今後も含めたアンケートで、要望として伝えていくしかないだろう。

 かく言う私もDay1はどうしてもチケットが取れず、Day2のみ現地参戦となった。

 

 


◇DAY1「私たちのこと知らなくても これから覚えてよね」


 リセールまで含めたあらゆる手を尽くしたもののご用意されず、地元のライブビューイングでの参加だったDay1。
 私が参加した会場は、前列以外は概ね埋まっていた。比較的ゆったりとした座席で見やすく、着席視聴なのもありゆったり観ることができた。アイマスのライビュでは定番の映画館なのだが、個人的には過去に参加した全国各地のライビュ会場5カ所よりも良かったと思う。


 隣が765ASのライブは初めてという女性Pさんだったり、近くでは育児があってライブ参戦自体が初星以来と話している方もいた。

 初星宴舞から4年半。2018年始と言えばまだシャニマスが発表される前だし、ミリオンでさえようやく夜想令嬢が発表され、個性豊かなMTGのユニットシリーズで一気に跳ねる前である。
 4年の間に、アイマスを巡る情勢も大きく変わった。ユーザーも相当数の新規が流入したし、765ASに関しても初星後に知った新規層の大半はミリシタ経由だろう。そのミリシタさえ、20年のライブ一挙放送やパチ・スロ経由という人もずいぶん多いし、何なら今後は「サロメ嬢から」といったV経由の新規も若干数を占めるのかもしれない。


 他方、シンデレラは20年初から本格的な5ブランド路線が始まるあたりまでは事実上のフラッグシップを担う絶頂期だったし、新規の割合では他のアイマスと意図的に切り離したシャニマスから入った方も多い。女性Pなら、初星直前までアニメがやっていたSideM経由という方も多いはずだ。
 両日の会場や、私が投稿した動画。あるいはネット上の反応から、今回のライブを現地やLV、配信で参加する層は、初星の時とは大きく様変わりしているように感じた。

 バンナムフェスやアニサマ、リスアニ、あるいはミリオン関係のイベントでASの活躍は見ていても、単独イベントをリアルタイムでは見たことがない。そうした多くの新規の方がライブを見るのは大きなチャンスなのだが、それがスタッフや演者側からも見えている状況で何を見せてくれるのか。

 
 「おそらく、バンナムフェスのようにこれぞという曲で最大火力をぶつけつつ、MA4やMTWといった新しい曲を見せていくのではないか」。

 

 

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 私はこの日のためにと19年から始めていたメドレー動画を作ってそう考察したが、初星に準じるなら両日でセトリを組み替えられるのはソロと一部のユニット曲のみだ。全体曲枠は多くて5枠と多くはない。全員が揃っただけでも重畳、久々のライブで初星以上の無理はしないのではないか。

 そんなことを考えながら、前説とovertureを迎える。場所柄、協賛として高槻市観光協会が読み上げられた際にはひときわ大きな拍手が起きてニッコリした。



 永く永く待った、765のライブだ。初手はIDOL☆HEARTか歌マスか。興奮と期待の中で流れてきたのは、おそらく全参加Pが予想さえしていなかった曲のイントロだった。

 

■We Have A Dream

 イントロで幕張が、そして私のいたLV会場がどよめいた。「意図せず出てしまう歓声」ではなく「意図せず出てしまうどよめき」だったと思う。一曲目が始まる前に感極まりかけていた私も、感情があふれるどころか「マジかよ……」とつぶやいていたと思う。
 色々あってスロマスの曲として採用されたものの、これまでライブイベントでの披露はほとんどなく(MRでは頻繁にあったが)、フルバージョンの披露は初。興奮しながらも脳内では「なぜ?」が連呼されたが、歌詞を聴いて腑に落ちた。


「私たちのこと 知らなくても これから覚えてよね」
「『はじめまして』とか 言わないけど お願いよろしく!」


 ああ、そういうことか。
 つまりは全部わかった上で、17周年を迎えるコンテンツが新規を獲りに来ているのだ。名前は知っているし見たこともあるけど詳しく知らない、という層を。あるいは、もう少し知っていて、何となく程度に知っている層を。それは、この四年で大きく増えた層でもあるから。


 そして、このライブでそれだけのものを見せてやる。そんな宣言にも見えた。

 


 後から思えば。

 演者の強い要望を束ねて作られた強い文脈で彩られた今回のライブの、象徴的なシーンだったのだと思う。


 夏曲枠であるサニーを経て、ソロの初手は仁後真耶子さんの「スマイル体操」。これはかなり高い確率で来ると予想していたので、マスクの下ではどや顔だった。
 ソロ曲や「なんどでも笑おう」の歌唱など、コンセプトとして「笑顔」が設定されたDAY1だが、様々な理由で笑顔と縁が遠くなってしまったこの時代だからこそ、笑ってほしいという意図が随所に感じられた。同時に、悲願だった全員集合のライブであっても感傷的になるものではない――という意図もあったのかもしれないが。

 

 そして、仁後さんはフルライブでは初となるヘッドセットを導入した。かつて10thで沼倉愛美さんが初使用し、その後は各ブランドでも使われるようになった装備ではあるものの、765ASでは珍しいものだった。それを今回のライブでは全面的に解禁し、その後も次々と投入して私たちを驚かせることになる。
 ヘッドセットを使用するということは、振りを強化するということで。当然、それはパフォーマンスの上限突破と引き換えに演者負担の増加につながる。それでも、彼女たちは躊躇せずそれに挑んだのだ。

 

 続いてアプデ。ソロはMA3、4の二曲で鉄板だと思っていた長谷川明子さんだが、今回も昨年のミリシタ感謝祭、バンナムフェスなどと同様、気合に満ちていた。
 以前の番組で語っていた「アイドルらしい可愛らしい振り付けとキラキラ感」をどう表現してくるかと注目していたが、見事なまでの可愛い全振り。最後のパートの「キラキラ」もちゃんと歌唱していたあたり、相当な思い入れがあったことも伺える。

 765ASでも最もソロ曲に振れ幅のあるのが美希だが、長谷川さんは翌日も含めて、今回のエースポジションを全うしていたと思う。というか、ライブパフォーマンスにおいては7thの頃よりも今こそが全盛期と言っても過言ではないのではなかろうか……。

 

 アプデを終えてそんなことを考えていたら、想定外の――けれどよく知るイントロが流れて思わず声が漏れる。「自転車」だ。正直予想していなかったし、MA4じゃない方の本命はセピアカラフル、あるいは絶険だと思っていた。

 この辺りで私は、「ランティス曲をやらない可能性」に思い当たる。

 

 MR ST@GEやミリオンでのカバーでは見たことがあるが、リアルタイムで自転車を見るのは初めてだった。初星からライブ現地に通うようになった私としては、正直見られる可能性はあまり高くないとも思っていた。

 だからこそ真Pとして驚いたし嬉しかったし、同時に振りがかなり多いことにも驚く。自転車はこれまでこんなに動いていただろうか? この日の平田さんはメンバー唯一のパンツスタイル。低い姿勢も取り放題だが、元々はそこまでダンサブルに動くわけではなく、上半身から腕、指先の所作で魅せるタイプの振りが多い演者だったはずだ。

 その答えを知るのはもう少し後だったが、本当に僥倖と言っていい時間を過ごせた。

 

 一方で、他己紹介では悪ノリも含めていつもの765ASだった。令和に修羅場トリオが見られるとは……。浅倉さんはプロミに続いて役得である。

 

 続く「Slapp Happy!!!」も8th以来の披露で、全く予想していなかっただけにホイッスルが吹かれた瞬間には驚いた。この枠は仁後さん熱望の「Good-Byes」はありうるかと思っていたが、まさかこの曲とは。

 リアタイ組の古参すら忘れている人も良そうなレア曲だが、そんなことは関係ないとばかりのパワーでぐいぐい押してくるパフォーマンスには、改めて冒頭の「私たちのこと知らなくても これから覚えてよね」の歌詞を想起させられた。

 

 だが、本当の予想外はここからだった。

 

■恋するミカタ

 

 よく知っているイントロが流れ、律子は灯とQ&A、もしくはlivEと踏んでいた私はうろたえた。そして、あの伝説のMR ST@GE秋月律子回・千秋楽の記憶がフラッシュバックし、思わず声が漏れた。

 

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 長年にわたり、現実への浸食、あるいはボーダレスを目指してきたのがアイドルマスターの歴史だ。その中で一つの到達点であり、765ASと秋月律子若林直美の長年の結晶と言えるイベントが、2018年9月22日のMR ST@GE律子回の千秋楽だった。



 詳細は当時のレポに譲るが、このイベントで締めの一曲として披露されたのが恋するミカタだった。竜宮小町のCD・SMOKY THRILLのカップリング曲で、あまり知名度は高くない。しかし、あのイベントに参加した人にとっては、律子の看板曲である魔法をかけて、いっぱいいっぱいにも比肩する存在になった曲だろう。

 あの日もダンサーさんは旗を振るうパフォーマンスで律子と息を合わせていたが、この日は若林さんも初となるヘッドセットを使い、「旗」を持っていた。感極まっていた私は気付けなかったが、従弟の秋月涼がF-LAGSとして歌う「夢色VOYAGER」の振り(これも演者が旗を使う)まで取り入れていたらしい。

 アイマスについて、かつて自ら「765ASに引きこもっていた」と述懐した若林さんの世界を広げたのが、SideM――秋月涼とF-LAGS、そして水嶋咲とCafeParadeだったのは周知の通りだ。4年半ぶりのソロ曲披露。彼女に限った話ではないが、力を蓄える中でSideMやミリオンなど各アイマスの強みに刺激を受け、自らの中で解釈し、新たなパフォーマンスの構築に取り入れ、いつか必ずと待ち焦がれた舞台でアウトプットする。

 

 新生・765プロオールスターズを象徴するシーンがこの「恋するミカタ」に凝縮されていたように私には見えた。

 

 そして、新しいだけではない。間奏で若林神が叫んだ「私のミカタは、みんなー!!!!」という言葉。これはMR律子回千秋楽で律子が同じように歌ったものだ。

 そこに至るまでのトークも、アイマス2アニマスなどで律子のたどった紆余曲折の道のりを示唆しながら未来へ進む決意を語るもので感動的だったのだが(レポ参照)、その台詞はそれを踏まえてのものだった。若林神が長年かけて取り組んでいた「ボーダレス」の結実の一つが、あの台詞だったのだ。

 だからこそ、その台詞をもう一度この大舞台で持ってきてくれたことに気付いた瞬間、視界が再び潤んだ。今回は平田さん、若林さん、下田さんが象徴的だったが、MRの遺産は演者のライブにも確かに生きていたのだ。この時点では、アイマスチームどころかバンナムとしてあんなMRの計画が動いているとは予想すらしていなかったが……。

 

 そこから続くのが、浅倉さんの「芽吹の季」であったのもよかった。もともと大きく振りをつけるタイプの曲でないこともあり、ステージを巡りながら最小限の演出で、彼女の芯の強さを感じさせる歌声を響かせたのが強く記憶に残った。かと思えば、この日は真美の側に髪を束ねていた下田麻美さんが外連味も効かせつつ「セクシータイフーン」で盛り上げる。そこから前半戦の総仕上げとして投入されたのが「マジで…!?」だった。

 

 

 

 元々は太鼓の達人の新曲として登場したこの曲は、コール前提の盛り上げ曲だ。私は全体曲の大幅入れ替えは想定していなかったので、バンナムフェスはともかく今回は披露されないと思っていた。……が、そんな浅い読みなど765ASには通用しない。コールができなかろうが、手加減なしのフルパワーで両日ともに披露された。というかフルパワーすぎて、その後がMCというのを踏まえても疲労困憊になっていたのは恒例ながら笑ってしまった。

 そう遠くない未来、コールが解禁された後にまた披露してほしいものである。フェスや合同でも映える曲だろうし。

 

 

 

 

 MC明けの曲は、これまた予想外の――というか、765AS単独としては初披露の「99 Nights」だった。相変わらず平田さんかっけーな……とか考えていたが、今回は結果的にミリオン発の曲は一切やらなかったものの、この曲をはじめカバー曲として実装されている曲、メインコミュで実装されている曲、過去の主要ライブ等でカバーされた曲も二桁に上っており、LEADER!!やMTWがなくてもミリシタメインのPに疎外感を抱かせることはなかっただろう。

 さて、カッコいい曲で会場のボルテージを高めたところで投入されるのは何か。固唾を呑んで見守る観客の耳に届いたのは、あのイントロだった。

 

■VELVET QUIET

 

 アイマスが15周年を迎える2020年。立場上抑制的な発言が求められるため真意が読みにくい中村・今井コンビを例外とすれば、2018~19年の頃に最も強い思いを口にしていたのは間違いなくたかはし智秋さんだろう。

 765ASの単独の活動が表向きにはお休み状態に入っていた2018年末のLLC。そして2020年初発売の初星宴舞のオーコメ。彼女は15周年、そして単独ライブへの意気込みをたびたび語り、オーコメでは2019年の意気込みとして、釘宮さんと長谷川さんと以下のような会話をしていた。(一部抜粋)

 

たかはし「765の新しい新境地を考える。他にない、すげーな765ASみたいな、斬新な何かを2020年に実現したいかな。19年は、その策を練る」

釘宮「じゃあ、策を練るということは私たちが今まで慣れ親しんだやり方、レールを壊してみようってことじゃない? それってある意味不安だったり怖いことじゃない。そこで新たに丸裸になって自分を晒すつもりで何かを始める、そういうのも、嫌がらずに来たらやるね」

長谷川「おおー、おおー、すごーい!」

たかはし「いいねえ、理恵。腹が決まってきたねアンタね」

たかはし「元号も変わるしさ、ここは新境地に飛び込もうって」

釘宮「生まれてから三つ目の元号だもんねー」

たかはし「だから皆さんにもついてきてほしいよね。皆さんも色々あると思うの。アイマスを応援してくれてる、でも十何年ずっとってわけじゃなくて一時期何か、他に興味あったりして。でも765懐かしいなって、この初星宴舞もそういう方いたらしいのね。単独ライブかじゃあ行くかって」

たかはし「環境とかも変わってアイマスから離れてたんだけど、行ってみようか、新作買ってみようか、懐かしいなーみたいな。そこからミリオンっているんだとかも、離れてるとわからないじゃない? それで何かこう熱が戻ってきたりとか。元号も変わって、また全然違う私たちを見てほしいというのはあるね」

 

 

 それだけに、コロナ禍でライブが絶望的になった――あるいは、既に中止が伝えられていたかもしれない20年5月頃の、LLCでの彼女は見るに忍びなかった。

 

 それでもMA4が発売された際には、特番で「(足腰、アキレス腱など)全部悪いけど、バキバキに踊る」と宣言していたのが彼女だった。そしてこの日、披露されたダンスは過去のライブを含めても最も踊れていただろう。それでいて、ボーカルも大きく損なっていない。

 それは初星で一つの完成形にあった沼倉さんのパフォーマンスを想起させた。それにどれほどの試練と覚悟があったか。ライブ後に明かされた経緯は、原さんが語っていた「一年間お菓子を断っていた」というエピソードも含めて壮絶の一語に尽きたが、それに見合うパフォーマンスを見せてくれたと思う。初星の「隣に…」、そしてSCの「VELVET QUIET」。この二曲はアイマスライブの一つの到達点として長く語り継がれるのではなかろうか。

 今回はなかなか合わせでのレッスンができなかったとのことだが、レッスン動画は各演者間で共有できていたという。200を超えるアイマス演者でも今なおトップクラスをひた走り続けているVoを損なわずに、Daも最高峰を目指す。その激闘の様子を見て、他の演者も大いに励まされ、短期詰込み型となったレッスンも完遂したという。

 

 そういう意味でも。この日のMVPは、たかはし智秋と言い切っていいだろう。

 

 

 息一つ乱さぬ圧倒的なパフォーマンスに会場がざわめく中、「夜の底」から「朝焼け」へとつながるイントロが流れ、会場がざわめく。センタースクリーンの扉の向こうから現れたのは、シークレットゲスト・滝田樹里さん。10th以来7年ぶりのステージに、新曲「翼」を引っさげての登場だった。

 

 滝田さんは20年のライブに出演予定だったことをSSGのおまけパートで明かしており、今回も登場は確実視されていた。ただ、やはり出てきてくれたことは嬉しく、しかも終盤ではなく中盤の登場とは驚かされた。新曲・翼もライブで聴ける機会は貴重なのでいやあ良かった良かったと思っていたら、続いて「空」のイントロが流れて会場も現地もこの日一番のざわめきが起きる。まさかのソロ曲連発。そして最後にはAS+全員集合の演出。すかさず「私達、765プロオールスターズ+になりましたー!!」というMCをぶっこむ我らが大センター。これが中村繪里子である。

 

 最終ブロックの初手は、まさかの「kisS」だった。個人的には同メンバーの「インセインゲーム」初披露と読んでいたが、大外れもいいところである。とはいえこの曲も10年以上3人で歌えていないので、ここでオリメン披露するのはいいチョイスだろう。最後の決めポーズの沼倉さんは相変わらずカッコよかった。

 曲が終わった後、拍手をしながら「実に良かった。寺島拓篤さんの言ってた961フェスも実現してほしいなあ……」とか考えていたら、さらに一片も脳裏になかった、されどよく知っているイントロが流れて声が出る前に硬直する。

 

 「inferno」。

 雪歩の演者がまだ前任者だった頃の曲だ。過去数回披露されてはいるものの、千早と雪歩の二人として歌われたことはゼロ。まさかまさかのセトリである。

 2020年にできるはずだった10周年のお祝いが果たされなかった浅倉さんだが、動画でも言及したようにこのライブでは敢えて前任者時代のイメージの強い曲――ピンポイントに言うと「Kosmos, Cosmos」を歌うと思っていた。だが、まさかその時代の曲でもinfernoを投入してくるとは。セトリ予想をMTWの披露を前提にしていたとはいえ、誰がこの流れを読めただろうか。

 台詞パートも完全詠唱を果たし、圧巻の歌唱を見せた二人。その興奮冷めやらぬままに、続けざまに心を揺さぶる「ソナー」が披露される。特番では「もっと爆エモい感じに歌いたかった」と発言して今井さんに「ライブでやりましょう」と言われていた釘宮さんだが、宣言通り感情を前面に出した歌唱が印象的だった。特にCメロはその最たるものではないだろうか。

 

 続く貴音ソロ。月をテーマにした曲ということまでは予想していたが、「ふたつの月」ではなくぷちます曲の「月ノ桜」。フロンティアワークス曲の披露は予想されていたが、まさか真や律子ではなく貴音枠だったとは。いやほんと、

 

 

 

■終わりと新しい始まり

 

 ソロパート最終パート。「HUG」、そして、歌唱後に"お待たせ"という口パクのメッセージがあった「笑って」。それぞれスクリーン演出を使わず、スポットライトだけで勝負する姿はまるで石原Dの時代のセトリを思い出す流れだった。そして、ソロパートが「スマイル体操」から始まったday1のテーマの一つが「笑顔」だったのだと観衆も気付かされる。千早ソロはもう言うまでもないし、その次にはあの5ブランド合同曲が控えているのだから。

 極めて厳しい時代ではあるけれど、笑顔でいよう。そんなメッセージを受け取った気がした。

 

 そして、満を持して「Coming Smile」のイントロが流れる。こちらも、演出は最小限に抑えて演者のボーカル一本勝負だ。

 

 

 私はこの曲は、どの世界線の千早も到達しうる曲、と解釈している。

 約束を歌ったアニマスの千早も、プロデューサーとの二人三脚で細氷をものにし、玲音も打ち破って個人としては歴代最強とも言える存在になるOFA千早も。それ以降の据え置き、さらにはミリオンやスタマスの世界線の千早も。

 きっと、そんな曲だ。

 

 このライブの今井さんは、本人もSSGで振り返っていた通り体力的にはかなり余裕をもってパフォーマンスをしていたように見える。それでもこの曲は、感情を強く込め、CDの音源よりもあえて気持ちの波を作って歌ったように見えた。そして、私はその歌い方に強く心を揺さぶられた。巧く歌うだけではなく、蓄積した思いを一気に開放するような、その歌い方に。

 

 歌唱後に送られる万雷の拍手。そして、集まった765AS全員による「New Me, Continued」。

 MA4に共通して収録されているこの曲は、当時はともすれば悲壮感も覚えた人もいたと記憶しているが、徹頭徹尾前向きなMCとともにこうした形で披露されれば、まるで違う、とても力強い前向きな意図を感じられた。

 何より、765ASの全体曲のユニゾンの美しさが非常に映える。ユニゾンが映えるから、歌詞もすっと心に届く。その好循環があるから、ライブでもアンコール前のこの一がベストなのだろう。ソロ歌唱も配置や歌詞に意味を感じるものが多く、ソロで歌う時は他のメンバーが担当者を見る場面があるのもいい。積み重ねてきたものがどこよりも長い765ASだからこそ、それがまた心に響く。

 

 

 

 

 アンコール前のお知らせでは、真とマスターピースのコラボバッグが発表され、さっそく注文した。今使っているリュックはガタが来ていたし、今までの真関連のカバンは男性が使うにはちょっと厳しいデザインで手を出していなかったから丁度いい。ミリオン9th、そして先日発表されたMOIW2023(仮)で活躍してくれるだろう。

 

 

 

 アンコール明けの一曲は、誰もが予想していたであろう「なんどでも笑おう」だった。イントロはバンナムフェスと同じタイプだ。

 

 私はミリオン7thRでこの曲が歌われると予想し(賛否両論、というより否が多かったが)、ミリオンの参加メンバー全員の歌唱を見届けた。その後、ミリラジでロコ役の中村温姫さんがえらい人の話として言及した「各ブランドのリレー」の通り、他の3ブランドもこの曲をつないできた。

 本来とは真逆の順番になったが、理想形であるAS+での披露だ。イントロでつい曲名と真逆の反応をしてしまったが、私も歌詞通りの思いで持てる限りのリウムを振った。最後の中村さんによる「みんな一緒に 私達と一緒に」という言葉は、10thDay2の「アイ MUST GO!」における「みんなも一緒に アイドルマスターとずっと一緒に」本歌取りだろうか。5ブランドのリレーが完結した時に、かつて3ブランド合同で歌った曲の言葉をもう一度持ってくるのは、彼女らしいと感じた。

 

 

 

 

 

 最後のMCの内容についてはDay2の部に譲るが、各演者がひたすら前だけを向いてこの先を信じている姿は胸を打つものがあった。

 そこから何を歌うのか。私はライブの最後の曲は歌マスだと思っていた。この時点では、ほぼ総とっかえのセトリになるとは予想していなかったからだ。

 それだけに「READY!!」の歌唱には驚かされたし、同時に納得した。

 

 アイドルマスターにとって、765ASにとって。15周年がようやく一つの区切りを迎え、ここからまた始まるのだと。

 

 これ終わりではなく、新しい始まりの一曲。だから、石原時代を思わせるセトリからのなんどでも笑おうで一旦締め、まるで今ここからライブが、新しい未来が始まるように。

 銀テープが舞う中、ニッと笑って決めポーズを取る我らが大センター。

 

 ここからまた、新しい歴史が始まる。何百回も聴いたこの曲を最後に持ってきたのは、そうした熱意を感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇DAY2  I'm yours and...

 

 

 7月10日。私は幕張にいた。

 

 

 夢にまで見た、765AS単独ライブの現地。今回のライブには見合わない狭さではあるが、初星で沼に落ち直してから、プロミ、リスアニと彼女達の勇姿を何度も見届けた場所。バンナムフェス2ndの後に立ち寄り、何としてもここに来たいと誓った場所。ようやく帰ってきたのだ。

 昨日ライビュに参加したというのに、どこか現実感のないふわふわした気分だった。

 

 

 それでも、顔見知りの皆様方と挨拶していると、次第に現実感が高まってくる。暑かったので開場早々に館内に入り、持ってきた武器を取り出した。

 

 

 

 ミリオン8thで、オペラセリアと君彩のためにぶっつけ投入したビクセンの防振双眼鏡(お値段7万ちょっと)。アリーナ後方の2階Aスタンド端ということもあり、今回も存分に活躍してくれた。

 ……もっとも、頼りすぎたせいで終盤とんでもないミスを犯すのだが。

 

 

 準備をしていると開演前のBGM代わりの曲でMTW曲が流れ、今回はミリオン曲をやらないと悟る。この時はまだセトリを知らないので、「やっぱARCANA聴けないのか……」と少なからず残念がっていたのだが。

 Day2でソロを変更するのは765ASのライブの定番で、今回はDay1でMA4を半分残したことからそれは容易に予想された。

 

 では、他の曲は?

 MTWはやらないが、すでに全員が歌ったなんどでも笑おうは今日は歌わないだろう(他ブランドでも両日歌唱はメンバーを完全二分していたミリオン7thRのみ)。初手の曲も変わるはずだ。

 

 ……しかしまあ、今の765ASなら何が来たっていい。というか昨日予想を外しまくったので、もうデータは捨てている。そんな思いでovertureを迎えた。

 それにしても今回のovertureはとても良い。個人的にはミリオン6thが至高だったが、やはり765ASは特別である。何なら「天海春香 中村繪里子」だけでグッとくる。

 

 

 

■IDOL☆HEART

 そうして始まったライブ一曲目は、スタマス発の最新曲「IDOL☆HEART」だった。私が予想動画で、ライブ最初の曲として予想していたものだ。締めはマスピと歌マス。そして昨日で15thは一区切り。ここから新しい歴史を刻むにあたって、一番ふさわしいのはこの曲だ。

 予想通り、それでも。聴きたかった曲が聴けたこと、プロミ18以来のフルメンバーのASを生で見て、歌声を聴けること。765で顕著な傾向である、全体曲でのペンライトの多彩な光の海。それらを見て、つい目頭が熱くなってしまった。

 「何度でも諦めない」と謳い、おそらくyuraさんが意識的に765ASを象徴する言葉を散りばめられたこの曲は。思えば、前夜に中村繪里子さんが最後のMCで予告していたのだろう。

 

 続く2曲目は、前日のサニーから「ラムネ色 青春」にスイッチ。ここで私は「ヤバい、マジで…!?とNMC以外全部変わる」と理解していた。

 これは、とんでもないライブになるぞ。

 

 そして、昨日は外しまくった予想は今日は少しは当たるかもしれない――なんて思っていたら、ソロパートの先陣は初披露の「zone of fortune」。まさかのぷちます曲2曲目だった。やはり当てにならない……。

 

 とはいえ、次のポンデは(まあド本命クラスだったが)的中。沼倉さんたっての希望でパーフェクトサンの4人での歌唱となり、直近ではミリシタでも触れられたこの曲に込められた想いを体現するステージとなった。最終盤までこれがソロ枠とは思わなかったので、一時は「あれ? ぬーさんのソロは?」と困惑したのだが。

 そしてこの曲どころかMCまで丁寧にウェーブをしたことで、最終盤にDestinyをやるのでは、という予想が脳裏をよぎる。しかし最後の2曲はマスピと歌マスのはず。どうするのだろう――と、来年集まりたい(若林さん)とか、20年後までに分身したい(下田さん)などと飛ばしていくトークを聴きながら楽しみにしていたら、次の曲は「LEMONADE」。初星では浅倉さん欠席(先約があった)のためオリメン披露ができず心残りになっていたが、これで回収した形だ。

 

 今回の浅倉さんは、産後すぐで一度は参加を断ったという状態だったという。

 第一子御出産直後のステージは、平田さんや長谷川さんとそこまで合わせる必要もない、緩めのダンスで2曲やればよかったXsのリリイベだった。その時とは話が違うから当然だが、スタンドマイク活用や芽吹の季のような演出を活用して、負担を軽減しながらよく走り抜けたと思う。これは初星ほどの激しいダンスは避けていたっぽい沼倉さんも同様だが、何せ今回のレッスン量は過去最大規模である。浅倉さんがくじけそうになったというのも無理はない。けれど、可能な範囲のベストパフォーマンスを見せてくれた。

 

 釘宮さんの髪型から予想されていた「リゾラ」、魔法少女をイメージした仁後さんの「ピピカ・リリカ」はとても可愛らしかったし、そこから一気に熱量を上げる「マジで…!?」である。両日ともに演者のスタミナの使いどころだったこの曲だが、平田さんの体勢はSideMかというくらいにやたら低いし動くし(後ほど説明はあったが)、煽りも大きいしでとても楽しかった。また、この日の後半は明確にリミッターを外していた今井さんだが、最初にギアを全開にしたのは多分このタイミングだろう。

 これだけ盛り上がる曲だけに、そう遠くない未来にコールが可能になった後は紅白応援Vと同様に、ライブやその前の声出しの定番になってほしい曲である。コールしたらしたで、なまっている観客側も消耗が激しそうだが……。

 

 余韻冷めやらぬ中、前日より早いタイミングで扉が開いて滝田さんが登場。Day1最後のMCで示唆されていたこともあり、驚きの歓声ではなく大きな拍手で迎えられた。この「想い出は永遠に」は、翼とは別ベクトルで朝焼けは黄金色を象徴する曲なのだが、漫画を読んでいるか否かで印象がまったく違うと思うので、ぜひ全5巻を読んでみてほしい。いや読んで。この楽曲はそのものがネタバレだから、あまり言及できないので……。

 

 

 

 

■Ever Sunny

 

 MC明けのソロ曲は、平田宏美さんの「Ever Sunny」。積極的にファルセットを使う歌唱だが、この日は原曲より力強い歌い方を前面に出していたのが印象的だった。それは、自転車同様に力強いダンスとも噛み合うものだったと思う。めちゃくちゃカッコ良かったし、真はライブではこういう歌い方もするしああいうファンサもするのだろう、という実在感があった。個人的には、Bメロの冒頭でカーテンを映すスクリーンを背に歌うシーンがかっこよすぎて痺れた。

 

 前日のMCで平田さんは、MR ST@GEを参考にダンスをより突き詰めたことに関して「年齢を理由にしたくない」ときっぱり言い切った。なかなか言えることではないし、終演後のTLなどの反応からしても、彼女と同世代はもちろん、多数を占めるであろう私を含めた平田さんより10歳前後年下のPたちにもこの言葉が刺さっていた印象がある。

 

 

 少し話は逸れる。私が大学まで一線でプレーし続けた野球の話だ。

 かつてプロ野球で「松坂世代」がベテランの域に入った時、その頑張りに励まされる同世代の記事が印象的だった。

 松坂世代は私より結構上の世代だが、共感はできる。私と同世代や、アマ時代に対戦経験のあったプロ野球選手もほとんどが引退してしまったが、残っている同期の頑張りには刺激を受けるし、やはり憧れるものがある。「あの人が今も頑張っているんだから、自分も少しは頑張ろう」と感じさせられる。

 アイマスの演者についても、私は学生の頃から15年余に渡って追い続け、ASに限らずミリオンにも同世代がいる。年齢を理由にせず、自分より一回り、あるいは二回り近く若い演者とともにチャレンジし続ける同世代を見て、松坂世代を同世代が応援するのと同じような要素はあるのだと感じることが増えた。

 まして、ずっと応援してきた菊地真の演者さんが言うのである。年齢を理由にしたくない、と。

 さすがにアイマスに出逢った学生当時のような体力や回復力は既に失ってはいるけれど、彼女たちが20thを目指し、その先すら見据えているというのなら。以前はキリのいいタイミングのライブでの「区切り」を考えていた私も、いけるところまでついていけるようにしたいと思いを新たにした。

 

 そして、彼女たちの姿勢は後輩たちへの強いメッセージにもなっただろう。何せ、アイマス声優の後輩たちのカリスマという(LLCでのキング談)平田さんの発言でもある。

 一切妥協せず初星を大きく上回るライブを成し遂げ、特にその中でも年長に位置するメンバーが明確に新境地を拓いて牽引した。前述のメンバー以外にも今井麻美さんは特にこの日、過去一で余裕のある圧倒的な歌唱を見せたし、この後でも触れるが長谷川明子さんは今こそ全盛期と思わせるパフォーマンスを発揮した。

 17年を迎える765ASがこれだけのことをやったのだから、後輩たち――特にそう遠くない未来のシンデレラ・ミリオンの年長組メンバーは年齢を理由に何かを止める必要もなくなるし一方ある意味で言い訳もきかなくなる。先輩たちがレジェンドの座に甘んじることなく、地に足をつけた現役として走り続けるのだからなおさらだ。

 もちろん、若林神はそのことについて「できる人だけでいい」という注釈を付けてはいるので、あくまで「やってもいいし、やらなくてもいい」というスタンスの上ではあるのだが。

 

 

 今回のライブは、765AS自身の未来はもちろん、形は違えど今後様々な壁も見えてくるであろう後輩たちの道をも照らすものだったのではないだろうか。道なき道を切り拓いてきた先駆者が今回積み上げた実績は、まずは来年のMOIWで、そして数年後により高く評価されることだろう。

 

 

 

 曲の終盤。ステージ中を駆け巡り、最後は肩で息をしていた平田さんだが、それさえカッコよかった。そして暗転と共に、みんな大好き「Miracle Night」のイントロが流れ出す。これまた予想的中でニッコリしたが、「そういや先日のSSGミリシタ回で、ミンゴスはこの曲歌いたいって言ってなかったな。もう決まってたからか」と腑に落ちるところもあった。

 

 夢じゃない、このミラクルナイト。君がいるんだ――。

 このライブを象徴するような歌詞。今井さん、長谷川さん、沼倉さんの歌声の重なりもまた美しく、最後は涙しそうになった。

 

 

 そして滝田さんが再登場しての「光」、そしてそこから連なったのは若林さんの「灯」。

 灯はソロパートのトリだと思っていたし、そこで前日の空やかつての「約束」のように全員集合があると思っていたが、今回の構成としてはこの位置が適切だったのだろう。湿っぽく終わるのではなく、ひたすらに前向きに未来を語るのが今回の趣旨だったのだから。それにしても、観客も演者も泣かせてしまう曲だ。

 

 「自分の思い思いの色を灯してください!」

 

 間奏で、以前の特番で語っていた通りの言葉を告げる若林さん。私は全体曲のように、765ASの全色を掲げた。幸い手がデカいので、12本持ちはそこまで苦にならない。

 客席全体を見ても、グリーンを中心にしながらも、私と同じようにしていた方もそれなりに見られたような気がする。この光景は、絶対に現地で観たかったものだ。Day2で披露してくれたことに改めて感謝したい。

 

 日曜劇場みたいな土下座MCを経て、次の曲は「Honey Heartbeat」。あまりにもセトリ予想が当たるので後方彼氏面でうんうんと頷いていたら、次曲で幕張が沸いた。

 

 

 

■過去を超える決意

 「Nostalgia」。

 MA3曲でも唯一未披露(MR込み)の曲で、長谷川さんが並々ならぬ思いでこの曲を準備していることは容易に予想できていた。だから私は予想動画でも、美希ソロはアプデとこの曲しか挙げていない。今回はこの二曲以外はあり得ないからだ。

 

 初星での「追憶のサンドグラス」も強烈だったが、この日のNostalgiaも圧巻だった。前日のアプデとは対極の、カッコいい美希の曲だ。そして、過去を超えることをテーマにしたこの曲のパフォーマンスは、今回のライブを象徴するものでもあったであろう。最後の無印美希→覚醒美希→OFA美希のカットインも長谷川さんの要望だったとのことで、会場は沸いたのだが……沸いたのだが……。

 細かい表情を見ようと2階の高い席から見下ろす形で防振双眼鏡を覗いていた私は、当然スクリーンを視界に入れられず、痛恨の見落とし。アーカイブでやっと確認でき、ようやく感嘆することとなる。遠方からでもくっきりはっきり見られるのは防振双眼鏡の強みだが、こういうこともあるので次回の武道館やドームでは気を付けたい。使わずに済む距離で見られればそれが一番なのだが……。

 

 それにしても、最後の拳を突き上げて決めポーズをとる長谷川さんはひたすらにカッコよかった。この日のMVPに推したいくらいだが、Day2は中村今井の双璧もこれまた素晴らしく、誰か一人に絞るのは非常に難しい。嬉しい悩みである。

 

 畳みかけるように続くは原由実さんの「炎の鳥」。半音下げての力強い歌唱はライブ向けで、9thで「瞳の中のシリウス」をキーを下げて歌ったのと同様、好判断だと感じた。和装衣装を重ね着していたのは前日のソロと同じだが、手元には扇が。そう、ミリオンの「花咲夜」が7thRや8th、バンナムフェスで使っていたアレだ。



 原さんはこのライブと、SideMの彩を見て扇を使いたいと思ったとのことで、歌っている最中に閉じないようにするなど加工も施してこのライブに臨んだという。MCでもおそらく夜想令嬢やオペラセリアを念頭に、ヘッドセットでミュージカル風に歌いたいという夢も語っていた。今井さん・沼倉さんに次ぐほどに、以前から他ブランドに関心を持ち続けていた彼女だから発言にも重みがある。

 最後のシーンで炎の翼を背負った姿は突貫での演出だったそうだが、アーカイブで見られたその姿は彼女が「憑依型」の代表格であることも重なり、神々しいものがあった。

 

 そして、予想通りの「Kosmos, Cosmos」。

 「うんうんそう来るよね、俺は理解ってるよ」とドヤ顔で見ていた私だが、その次の曲で脳がバグることとなる。

 下田さんと、プロミ17の亜美真美衣装を着たダンサーさんによる「スタ→トスタ→」だ。

 

■下田分身

 よく言われてきたネタで、この日は下田さん自身もMCで「20年後にはできるようになりたい」と語っていた話である。しかし、まさかその直後にやるとは誰が思おうか。

 今や4事務所すべてに双子キャラがいるアイマスだが、765では当初はライブ前提でもなければ亜美真美がセットだったこともあり、演じるのはともに下田さん一人である。それゆえ時にギャラが二倍になったりはするものの、ライブではどうしても亜美真美の曲数は限られる。曲数は倍で増え続けてるのだから、9thを皆勤していた頃でも難しいものがあった。結果、初星はMA3の二曲、そしてこのライブもMA4の二曲となっており(複数人でYOU往を歌う説はあったが)、おそらく未回収のミリオンのソロ曲も披露はなかなか難しいままだろう。

 仕方ないこととはいえ、節々で語っていたように忸怩たる思いはあったのだと思う。その限界をある程度突破できたのがMR ST@GEで、負担増やハイリスクと引き換えに披露された、縦横無尽に亜美真美の二人が暴れまわるステージはMRの各公演の中でも大きな見所だった。MCのキラーパスは恐怖だったが……。

 それを経てのこの日の分身だったが、若干疲れ目になってきていた私は双眼鏡を使っていなかったこともあり、当初は「あさぽんと……仁後ちゃん?」と誤認したほどだった。ようやく分身とその仕組みを理解できたのは片方がプロミ衣装で、マイクではなくリウムだと気付いたAサビの頃だったか。音源の使い方も、思えばMRでやっていた手法だ。

 「やはり天才か……」。MR以外では難しいであろう「共演」に一つの解(≠最適解)を出した下田さんに大きな拍手を送っていたら、次曲はまったく予想していなかった「目が逢う瞬間」。MA1曲の連発に会場が沸いた。

 

 

■やっぱり中村繪里子今井麻美なんだよな

 小さいイベントではちょこちょこ歌う機会があったものの、フルライブでは5th以来12年ぶり。当然私は生で浴びるのは初めてだった。しかし、ここまで演者と歌そのものの成長を感じさせるステージになるとは。コロナ禍の間もソロ活動できっちりライブを積み重ねてきたのもあり、今井さんの仕上がりは完璧だった。後日アーカイブで見ても、やはり圧倒的だった。

 今の彼女なら、10thの細氷やハッチポッチのアライブファクターの時よりも、遥かに仕上がっているのではないか。そう感じさせるだけの歌唱だったと思う。今回はレッスンも制限がある上にかなりの詰め込み式だったし、まして中村・今井・仁後のハート組はミリオンのシーズンエアーのレッスンと出演をこなした後の合流なのだから余計にきつかったはずなのだが。

 この後の曲でも溜めに溜めたエネルギーを爆発させた彼女だが、石橋を叩いて渡らないような発言が求められる立場だっただけで、きっと秘めたる思いはキングや若林神に劣らないものだったのだろう。

 そして、もう一人。

 

 

 ソロパートのトリは、中村さんの「I'm yours」だ。

 今回のライブがこれまで紡いできた文脈が乗ると、この曲はここまで化けるのか。中村繪里子のステージパフォーマンスが乗ると、ここまで違うのか。

 率直に言って、初めて聴いた時とはまったく別の曲のように聴こえた。我らがセンターが熱唱したのは、高らかに謳う未来への希望だった。歌詞カードを見直すと、このライブのテーマが凝縮されているようにも見える。

 

 中村繪里子

 彼女より歌が上手い演者なら、踊れる演者なら、アイマス全ブランドの同性演者ではきっと何十人といる。それでもこのセンターのポジションは、ブランドを、いやコンテンツを17年引っ張ってきた中村繪里子だからこそ張れる立ち位置なのだ。ステージ上で世界観を作るという点に関しては、アイマスを引っ張ってきた双璧だからこそできる領域がある。

 

 振り返れば、あの10thの後。それまでコンテンツという船を作り、航海を仕切ってきた船頭がかなり唐突に船を降りた。坂上Pが言っていた「あの件」は当時は彼なしでは為し得なかったスタマス計画であろうし、あるいは765ASの指針そのものかもしれない。

 彼女たち自身もアイマス2の頃からの続けてきた無休の旅を一区切りして休養に入ったし、フラッグシップは765が作った追い風を理想的な形で受けた後輩に託された。

 その後。どうしていくべきか、後輩たちとの距離感や後発ブランドにおける立ち位置はどうするのか。メンバー内でも葛藤と温度差があったのは、各種資料やコメントを見ていれば外野からもわかる。曖昧さが残る中での再出航だったが、初星とプロミ18を経てようやく全員のベクトルが一致し、19年後半に本格的に再始動。ミリオンでの立ち位置も52人体制として定まり、アイマス自体も5ブランド合同という新たなフラッグシップの形を整えていざ15thへ――というタイミングでのコロナ禍となった。

 それでも心は折れず、スタマスや合同もあるのだから20thまではやろうという覚悟も決まっていたのだろう、と思う。もちろんミリシタが今のような形になった以上、少なくともバンナムがいつかミリシタを畳むまでは一区切りというわけにはいかなくなったという事情もあろうが。

 

 話は戻る。

 

 かつてたった30人ほどのステージとも言えないステージからスタートし、やがてバンナムフェスという形ではあるが東京ドームでメインまで張った彼女が、「見たことのない景色を見せて」「キミの手を離さないと誓うよ」と歌う。

 この曲は明確にコールするパートがあるだけに、声を出したい、彼女の名を呼びたいという思いを胸に秘めながら、私は彼女達にできることは何なのだろう、と考えていた。

 一つ言えるのは、彼女たちが20thとその先さえ見据えて区切りを作ることをやめたのだから、付き合い方はどうあれ私も区切りを作るのをやめる。応えるなら、それしかないのだろう。

 強いメッセージを打ち出した、最高のソロパートのトリがあったからだろうか。続くNMCは、昨日よりより力強く、意志に満ちた楽曲に聞こえた。

 

 

 

■願い続けた夢が叶った日

 アンコール前の新情報はくまみねさんのコミカライズの始動くらいで、ちょっと残念だったのは否定しがたい。とはいえ17周年生配信で何かしらの発表はあろうと思っていたので、そこまで失望感はなかった。(とはいえ、まさかあれほどの特大情報の数々が投下されるとは)

 

 それよりも、である。

 アンコールの枠は二つ。おそらく総替えである。会場で、そしてLVや配信で固唾を呑んで見守ったPたちの関心は、ほぼこれに占められていただろう。

 

 「M@STERPIECEはやるのか?」

 

 今なおアイマスの頂点にあると言っていいこの曲だが、765AS全員で揃って歌えたことはまだない。また、演者個人としては若林さんが未披露でもあった。

 今回、条件は全て整っている。何ならAS+でもやれる。やるのか。まさかやらないのか。いや――ここまでやりきってくれたライブで、披露しないわけがないだろう。

 

 社長のアナウンスの後の静寂。そして待ち望んだ最初の一音が鳴った瞬間、もはや漏れ出るという域を超えた大歓声が幕張メッセイベントホールを覆った。

 

 私もおそらく歓声を上げてしまったのだろうが、イントロでボロ泣きした以降はまったく現地での記憶がない。この瞬間を記憶に刻もうと誓っていたのに情けないが、ただただ幸せな6分弱だったのだけを覚えている。

 かつて、複数の事柄について一区切りをした10thの開催時、私は仕事で海外にいた。前年の14年から決まっていた日程で、ピンポイントにライブのある週とその前後を直撃したのだが……いや今回のライブも色々直撃で大概だったのだが……ともあれ、マスピを生で浴びたことがないというのは最大級の心残りであり後悔だった。

 それが、765AS+のフルメンバーの歌唱というこれ以上ない形でようやく見られたのだ。ただただ感無量だったし、この瞬間のためにアイマスを追い続けてきたと言っても過言でもない。

 

 けれど、全員集結のマスピでさえ集大成ではなく通過点。そう言うかのように、最後のMCで彼女達は未来への希望を語り続ける。そして、ここしかないという形での原点の歌マス。最後まで笑顔いっぱいのまま、あくまで全員が揃った夏のライブとして、最高にカッコいい765AS+はステージを去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 今回やらなかったMTW曲も、もう少し先だが披露のタイミングはあるだろう。また、せっかく揃っていたのだからLEADER!!もやってほしかったという声もあるが、これもやらなくても良かったと思う。何故ならば。

 

 LEADER!!が、そして衣装のエボリューション・ウイングがまとったメッセージは、このライブにこれでもかというくらいに散りばめられていた。この曲と衣装があったからこその今なのは間違いないし、その今を表現する場として今回のライブがあった。

 それで充分なのではないか、と私は考える。

 

 もちろん見たいは見たいので、来たるドームやいずれ必ずある765ミリオンで披露はしてほしいけれど……。

 

 

 

 

 

 

 

■終演、そして

 

 765AS史上最高で最強のライブは終わった。

 

 願い続けた夢が叶い、いくつもの心残りやわだかまりも氷解した。それでも、会場を出た私は高揚感がいっぱいで、節目のライブが終わった時特有の寂寥感はなかった。

 きっと、「765ASはどんな形であれこれからも走り続けるし、まだしばらくはそれを追えるのだ」と改めて確信したからだろう。もちろん時にモヤモヤすることはあるだろうし、コロナや天災、緊迫の一途をたどる世界情勢のような理不尽のしわ寄せを食らうこともあるかもしれないが。

 

 フォロワーさんたち数人と屋外で簡単な感想会をさせてもらったが(時節柄打ち上げは避けたが)、誰もが満足で感無量でありながら、まだこれは集大成ではないと感じていたのが印象的だった。

 それはいつかは来るのだろう。でも今日ではない、と。

 

 

 

 

 

 ライブのアーカイブが公開された直後の17周年生配信では、本来なら2021年に予定していたであろう5ブランド合同での東京ドームのライブを2月に実施すると発表された。その前の1月にはミリオン9thがあるし、待望の765ミリオンも早ければ来秋あたりに開催される可能性がある。ミリオンのアニメは……1年数ヶ月前から収録やっているのだから相当の尺にはなりそうだが、まあBCくらいの出番があれば十分と思う。まずはきっちりミリオンスターズの話をやり切れるかだろう。

 MRプロジェクトも動き出したし、あるいはこれまでの据え置きを踏襲するなら、スタマスモデルでもう一本という動きも水面下では始まっているかもしれない。

 765AS単独はちょっと先になりそうだが、待ち遠しい出来事は、まだまだある。我らがセンターが歌った「次の旅」も、きっと楽しめるものだろう。

 

 

 

 

 19年末から20年初に輝いていた希望の灯は消えてしまったけれど、その灯は幕張でもう一度、力強く照らされた。

 その灯が指し示す来年はもっといい年になると願って、ライブレポの筆を置きたい。

 

 

 

古参Pが思う「これが今の私達、765プロオールスターズ!!」の意味 ――バンナムフェス2nd 両日現地レポ

 

 

 

 前回のドームから3年近く待った甲斐がある、そんなフェスだった。


 そして、固く蓋をして心の瓶に詰めた気持ちも、変わっていなかったことも確認できた。それだけでも、バンナムフェス2ndは私にとって前回1stと並ぶ価値のあるイベントだったと言える。

 

 

 

 今回は16年目に入ったアイマスP(765AS、ミリオンがメイン)の一人として、フェスを振り返りながら「これが今の私達、765プロオールスターズです!!」という言葉の意図も考察していきたい。

 

 

 

 ※なお、今回のレポはクソデカ感情モードなので久々にこっちの文体で行きます。

 

 

 

 

 

 

■高すぎる期待度

 

 東京ドームで前回に開かれた1stは、直前の他社のフェスなどを受けての懸念や、バランスを欠くのではないかという前評判を覆す素晴らしいフェスだった。当時のレポ(書いた当時はニコニコのブロマガ)も力が入っている。

バンナムフェス1st

siden-p.hatenablog.com

 



 両日に分かれての形ではあるが、アイマス5ブランドが初集結。Day1はSideM、もっと言えばJupiterが締め、765ミリオンでは待望となる曲が次々とオリメンで繰り出された。
 Day2では765ASを軸に各IP、ブランドがいかんなく力を発揮し、ラブライブアイカツ!などのコンテンツ目当ての方々も大半を満足させるだけの構成とボリュームだった。西川貴教やFLOWら一般アーティストのパフォーマンスは、目当てでなかった来場者をも魅了した。

 そしてアイマスのセンター・天海春香役でDay2司会でもあった中村繪里子さんは、言うのではないかと思われたあのセリフを封印。同時にアイマス各ブランド個別の展開強化方針をお知らせするとともに、15thイヤー中のアイマスとしての東京ドーム帰還を望んだ。

 当時、発言の重さもあり石橋を叩いて渡るような慎重な物言いが続いていた彼女がそれを言うということは、当然バンナムのお墨付きがあってのことである。ドームに集った観客がどの程度それを理解していたかはわからないが、大喝采が上がった。
 二か月後の年末、予想通りに二年ぶりとなる765ASの単独ライブが発表。ブランド越境のプロミツアーも発表され、ガミPからは「その先」の示唆もあった。それが東京ドームでのMOIWであることは、おそらく多くの人が認識していただろう。


 また、Day1の765ミリオンのオリメン集結のステージも強く心に刻まれた。特に初集結のエターナルハーモニー、リコッタ。そして中村繪里子&如月千早役・今井麻美さんのWセンターで、私の期待した文脈で演出された「Flyers!!!」。掛け値なしの最高だった。


 タイミングもよく、フェスと同時期に765ミリオン混成メンバーによるキャスティング投票イベント「World Changer」が始まった。また前月のミリオン6thSSAで菊地真担当としては許し難い出来事があったことに加えて元々ライブでのオリメン志向が高かったことが重なり、このフェスを機に「双方が単独ライブをやった上での、オリメン未披露曲主体の765ミリオンスーパーライブ開催」が私の悲願の一つになった。

 

 

 

 残念ながらその後どうなったのかは、語るまでもない。

 

 だが、私にとってバンナムフェス1stは、そうした輝かしい未来への希望を与えられたフェスだった。Twitterでその存在が忘れられかけていた時もたびたび話題にしたのは、あの輝きがあまりにも眩しすぎたからというのが大きい。

 だからこそ、今回は延期を重ねてもアソビストアプレミアム先行のチケットは手放さなかったし、土日月の2.5連休を確保して万全の準備を整えた。
 一方で、コロナ禍による制限はいまだ多く、発声もできなければおそらく1stのDay2のようにコンテンツが代わる代わる登場する可能性も低い。季節と場所柄、天候の不安もある。


 何より。昨年のアニサマには出たとはいえ。765ASはフルメンバーの2/3となる8人以上が揃うのも1st以来2年7ヶ月ぶり。万を超える観衆の前に立つのもそれ以来だ。
 コロナ禍の中でも散発的に演者がステージに立つ機会はあったが、果たしてどんなパフォーマンスを見せられるのか。ブランク明けかつ、観客のテンションを下げる雨が懸念され、選曲にも多少の制限がかかる状況で。

 

 

 開演一週間前は刻々と変わる天気予報にやきもきしながら。私は大きな期待と不安を抱いて幕張へと飛んだ。

 

 

■Day1 2年ぶりの幕張へ

 

 当初は雨天が見込まれていたDay1だが、天候は開演前の昼には回復した。それはまるで、ライブの二日間だけ天候が持ちこたえた、昨年のミリオン7rh Reburnのように。巷では特級呪物呼ばわりされたMachico(ミリオンライブ・伊吹翼役)てるてる坊主の効力かと言われたが、今回も両日ともにライブ終演後まもなく雨が降り始めたので本気で効果があるのかもしれない。怖い。
 
 私にとっても、密航ではなく大手を振ってライブに行けるのは7thR以来だ。転勤後は縛りが緩い立場になったので、少人数の会食もできる。十数年来の付き合いの華凉さんと2年ぶりに食事をして久闊を叙した後、意気揚々と幕張に向かった。

 

DAY1入場時のゲート


 幕張に来たのは、765ASの5人が参戦した20年2月上旬のリスアニ以来。当時は既にコロナの影が迫っていたものの、まだギリギリでイベントができた頃でもある。駅前のバーキンが潰れてロッテリアになっていたのには時の流れを感じたが、久々の幕張来訪に足取りは軽かった……が、暑い。

 陽光が遠慮なく降り注ぐ。ただでさえ海辺な上に、地面の雨水が蒸発しているのか湿度もかなり高い。上着を着ているとあっという間に汗がにじむ。これならライブTシャツ一枚でいい。

 数人とあいさつをさせていただいた後に入場し、この日はCブロック三塁側に陣取った。ステージはメタスタジアムとほぼ同様の作りで、センステがないのには閉口したが、それでも防振双眼鏡がなくてもどうにか肉眼だけでもいける距離ではあった。(結局MCなどでそれなりには使ったが)

 

 開演を告げるアナウンスが鳴り響く。初日の目当てはミリオンライブとスターリットシーズンだったのでどうなるかなー……などと考えていたら、初手はミリオンだった。

 

 


 この日のミリオンのセトリは、以下の通り。セトリだけを見るならば、概ね堅実だった。


・Dreaming!
・百花は月下に散りぬるを
・絶対的Performer
・ABSOLUTE RUN!
・Harmony 4 You


 全体曲2曲と、19年夏-21年春に展開したMTWシリーズのユニット曲3曲。
 MTWユニットは野外フェス向けのものを揃えてきた感はあるが、久しぶりの披露となったDreaming!以外は無難と言われるセトリだったのかもしれない。私は「JUNGOなら、アイカツコラボでチュパカブラをやりかねないなあ」とも思っていたが、今回は前回とは逆に、ミリオンの田所あずささん(最上静香役)アイカツ!にサプライズ出張するにとどまった。

 アニメのプロローグイメージPV曲である「セブンカウント」初披露もあるかとも思っていたが、これもなかった。

 

 

 ただ、大事なフェスの先陣を切るならば、そしてこのブランドの特性を考えれば、このメンバーとセトリは悪いチョイスではない。セブンカウントも日が暮れてからトリ前くらいに出てきて披露するならともかく、少なくとも「バンナムフェス先鋒」という立場で歌う曲ではないはずだ。
 それに、内輪向けではあるが今回のミリオンは二つの忘れ物を回収するという大きなテーマもあった。

 

 一つは、miraclesonic★expassion(ミラソニ)として参加した舞浜歩役の戸田めぐみさんのステージ復帰だ。戸田さんは昨年の7tR直前に「筋筋膜性腰痛症、腰部神経根症」を発症し、7thR、8thの二度の周年ライブとミラソニのリリイベを欠席した。一時期は徒歩すら困難だったという。

 両ライブで曲を披露したミラソニでは、その歩がリーダーを務めている。日ごろ炎のように熱い思いでステージに臨んでいる戸田さんが、持ち歌の「Raize the Flag」だけでなくおそらく「Beat the World!!!」も披露されるはずだった7thRや、6th同様ユニット単位・固有衣装で披露された8thをどのような思いで見ていたかは察するに余りあった。
 今回は高坂海美役の上田麗奈さんが欠席で3/4となったものの、戸田さんがバンナムフェス1st以来のライブ復帰を果たしたことでミラソニの三人が集まった。


 そして、もう一つは8th直前のコロナ感染で無念の欠席となった、天空橋朋花役・小岩井ことりさん
 ユニットとしての花咲夜自体はコロナ前のミリシタ感謝祭、7thR、リリイベ×2、8thで計五回登場しているが、MTWユニット公演だった8thでは専用衣装を用意してこれ以上ないくらいまで仕上げようとしていたという。それだけに、満足度の高かった8thライブでも画竜点睛を欠いた……とまではいかずとも、彼女の不在が心の中に開いた穴のようになっていたPも多いのではなかろうか。

 それだけに。時系列的に小岩井さんの病欠以前から決まっていたとはいえ、花咲夜のバンナムフェス出演には戸田さん復帰同様、多くのミリPが快哉を叫んだはずだ。


 私自身、夜想令嬢ミリオンBC、真以来の共犯型の関係性好き、演者案件のエモエモFlyersなど複合的な要素もあって、ミリオンスターズで一番を挙げろと言われれば今は数人との僅差ながら朋花になるだけに、その思いは強かった。無論これはあくまでミリオンスターズ内での基準なので、例えば765ASの真や千早とは比較対象にもならない位置ではあるのだが。

 

 ともあれ、この日のミリオンは「一人も手放さない」というコンセプトを込めた内輪的な要素がありつつも、盛り上げ役の先陣として任を全うしていたと言える。
 Dreaming!は生で見られたのは初めてだったし、MTW最多披露となった「百花は月下に散りぬるを」は特徴の扇を使った舞いも抜群に仕上がっていた。百花月下はパイロとも相性がいいので、これも選ばれていた理由だろう。
 最初で最後の披露であろう小岩井さんの「十六夜ラディアータ」の衣装アレンジはよく似合っていたし、化粧も個人的に過去一と思っていた6thとはまた違った感じで花咲夜に合わせた良さがあった。

 

 続くミラソニ。ダンスどうこうより、戸田さんがこうして無事復帰したということだけで嬉しかった。直射日光下でまぶしかったこともあり、肉眼では「おー、結構染めてんなー」という印象だった戸田さんの髪だが、写真を見ると過去にないレベルで歩のピンクに染めていた。
 何はともあれ、まずは彼女が楽しそうにパフォーマンスをしているだけでも拍手を送りたかったし、症状は少し違えど私と同じ腰のけがを抱える演者があれだけのパフォーマンスを見せてくれるのは励みになった。また、戸田さんと同じく力強い歌声が持ち味の福田のり子役・浜崎奈々さんと声を重ねる場面は現地特有の「声の圧」を楽しめ、この二人をダブルセンターのような形でキャスティングした関係者の先見の明に感謝したいと改めて感じさせられる。

 戸田さんは本人の番組を聴く限り今後も体調と相談しながらになりそうではあるが、いい意味で力の抜けたパフォーマンスは新しい歩の見せ方だったようだ。今後のライブ出演にも意欲を示してくれているので、心から応援したい。

【ラジオ】戸田めぐみのGrow UP time!【第20回】 - YouTube

 

 

 

 

 ちなみに腰と言えば、7thRで投入して以来毎回お世話になっているZAMSTのスポーツ用サポーターは持ってきたが装着せず、カバンの中だった。
 スポーツ障害に端を発した椎間板ヘルニアとも長い付き合いの私だが、5月はロードバイクで30km以上走っても翌日で回復する程度にはコンディションが良かったし、サポーターは下腹部までガチガチに圧迫するのでトイレにも影響する。今日は本命ではないし、着けずともどうにかなるだろうと油断していたためだが……ミリオンの5曲で遠慮なく全力全開にしてしまったため、終盤に地獄を見ることになる。

 信号機のストロベリーポップムーンは、Machicoがファンサしすぎて位置に戻るタイミングが遅れたりと、何とも「らしい」トラブルもあったが、こちらも初めて生で見られた。リリイベのシリアルは交換で譲ってしまったし、信号機がライブで揃う機会は10thライブまでなさそうなので、貴重なものが見られたと思う。

 最後の曲はH4U。メンバーでは戸田さんが唯一未披露かつセンターの春日未来役・山崎はるかさんが大サビ前の「行ってきます」をやれていないGlow Mapが見たかったが、H4Uも今後はシーズンエアーのハートとスペードで歌われた後はDreaming!のように出番が遠ざかりそうなのでこれはこれで。

 

 MTWのユニット表題曲は今回をもって、ミリオンスターズ39人が一度は披露した形になった。7月の765ASのライブでAS側の4ユニットの曲が披露される可能性は高く、そうなればミリオン52人がMTWに一区切りをつけられる(リリイベはあと2ユニット残るが)。

 改めて言うが、外向けに役割を果たしつつ内向けにもやり残しをクリアしたミリオンらしいステージだったと言えるのではないか。次回3rdをやる頃にはアニメも公開されていそうだが、そうなればいよいよトリを任せられる頃だろう。

 

 もう一つの目当ては、菊地真役の平田宏美さんもステージに立つ「スターリットシーズン」だったのだが……直前のmisonoさんの時のトラブルを引きずったのか、音響が良くなく、残念だった。たまたま私のところがそうだったのかもしれないが……。平田さんの声は後半通っていたし、MCなどではゲーム側の都合でミリオン唯一のメンバーであるぴょんさんがオタクエンジン全開で楽しそうだったのは良かったと思う。

 ルミナス単位のライブはしっかりやらないといけないとは思う……が、どうしても4ブランドの29人(32人)+αのうち少なくとも二十数人を集めるというのは困難でもあるので続報を待ちたい。ただこれは、もしかしたら7月末に聞けそうな気もするが。

 

 

 アイマス以外では、やはりBACK-ONmisonoの存在感が高かった。

 ビルドファイターズ、ビルドファイターズトライ、TOSをリアタイで履修していた私にとってはドンピシャな出演だったし、misonoさんは歌唱に制限こそありながらも喉の手術を控えているとは思えない歌声で、さすがの貫禄を感じた。翌日のDEENもそうだが、単独には行かないけれど思い出のある一曲を聴けるのが、こういうフェスの醍醐味である。

 

 ……しかし、寝不足や長丁場のライブなのにサポーター未着用といった無謀のツケがBACK-ON後半あたりから顕著になり、立ち続けるのがしんどくなってくる。さりとてサポーターは後からつけてどうにかなるものでもないので、どんな曲を放り込んでくるか期待していた電音部の時はひたすら頑張って耐える状態で、十分に楽曲を楽しめなかったのが残念極まる。ここは5時間近い長期戦を完全にナメてた自分が悪いので、反省したい。

 それでも、隣席の目当て以外では座ってスマホ弄ってた論値な客と同類に見られたくなかったので、意地でも曲中は立ち続けたが……。

 

 ともあれ、その後は長めのMCもあって最後の体力は確保できた。トリはミリオン先陣の時点で予想されていた通り、シンデレラガールズだ。

 

 シンデレラの楽曲を生で浴びるのもバンナムフェス以来だった。適切な表現かは悩ましいが、ブランド越境の概念が台頭するまで5~6年間フラッグシップに近い役割を務め、区切りとなる10周年を終えたブランドの意地と底力を見た思いだった。

 シンデレラ10thで叶わなかった全員集合を果たしたトラプリは1stでいうJupiterの立ち位置で、それに相応しい特筆すべきパフォーマンスだったと思う。私は楽曲予想をする際に「コール曲は避ける」「前回やった曲は避ける」という前提で考えていたのでGOIN'!!!で締めるのは想定外だったが、よく考えれば「雨上がりの野外フェスの夜」というシチュエーションはこの曲をやるにあたり最上の条件である。アニメのダイジェストを流しながらのこの楽曲はコールなしでも十分盛り上がるし、打ち上げられる花火にもよく合っていた。

 振り返ってみれば、前回1stのJupiterからのドアラ同様、ブランドへの一種のねぎらいにも感じるセットリストだった。

 

 そうして終演。

 ますます大きくなる腰の痛みやら明日への不安やらを抱えつつ、退場後は会場最寄りのアパリゾートへよたよたと歩いた。

 幸い部屋は良かったが、感染防止策も何もあったもんじゃないイモ洗い状態の大浴場に閉口した私は早々に退散し、ニコ生も早々に切り上げてベッドへ。翌朝はチェックアウト時間を正午まで延ばしてひたすら回復に充てることを決めたのだった。

 

 

 

 

 つまり、この時点では十分に楽しみつつも、まだ1stのDay1終了時ほどまでは乗り切れていなかったのである。

 

 

 

 

 

■Day2 これが挑み続ける先駆者の姿、そして

 

 

 熟睡してから朝食をガッツリ摂り、入浴してストレッチして正午まで二度寝してフル装備で臨んだDay2。人事を尽くし、宿のベッドもアパでは上のクラスだったのも幸いしてか、疲れも痛みも抜けてコンディションは十分だった。やはり宿はケチらない方がいい。

 開演前にフォロワーさんらと喋る際も腰を下ろせる場所だったので、消耗もほとんどなし。結果的にこの日は、コンディションに支障をきたさず一日を駆け抜けられた。

Day2の開演前。右奥は宿泊したホテル。7月も泊まれればいいな……。


 最大の話題は、765ASが「どのタイミングで」「何を歌うか」だった。

 トリは前回やったので、ありえない。西川貴教アニキが務めるのが筋だろうし、もしそうでなかったとしてもFIVE STARSである。DEENの登場タイミングは予告されていたので、そうなると着替えの関係上、初日がそうだったように越境とアイマス3ブランドはDEENを挟む形となると想定された。

 私はシャニマスが先鋒と考えていたので、765ASが中盤でFIVE STARSが終盤、もしくはその逆だろうと考えていた。765ASorFIVE STARSどっちか→DEENラブライブ→765ASorFIVE STARSどっちか→西川貴教、という形である。

 そして、GOIN'!!!を見てもなお「今回はセトリをひねってくる」と想定していた私はこの時、765は1stのような変化球も混ぜるなら中盤に出てくる方がいいのだろうか……と思っていたのが本音だった。

 

 

 この日の席はCブロック一塁側最後方。身長180cmの私としては、後ろを気遣って負荷のかかる姿勢を取らなくてもいいのはありがたかった。

 ここまで来ても期待半分不安半分のまま、ミフメイ氏謹製の素敵なOvertureが流れる中で私は出演アーティスト紹介に拍手を送り――予想通りシャイニーカラーズが出てきたところで立ち上がった。

 

 

 シャニは先日の4thライブは配信で視聴していたが、現地はシンデレラ同様バンナムフェス1st以来だ。この日は尺の関係上ユニットのメドレー形式かユニット混成曲かなとは考えていたが、4th直後であっても振りが入っている最新の曲で固めなかったのは好采配だったと思う。

 特に印象深かったのは、仮面を投げ捨てるパフォーマンスの見せ方が非常にカッコよかったストレイライトHide & Attack、そしてやむを得ない事情で周年ライブでは揃わなかったイルミネーションスターズスマイルシンフォニアだろうか。後者はセトリ構成を観客が理解した後だったので、選択肢が豊富なユニットであるイルミネが4thでも披露した曲を歌うとは思っていなかったからだろう。配信でも確認できるが、かなりの歓声が漏れていた。

 個人的にはシャニマスの全体曲では一番好きなシャイノグラフィも見られて良かったし、総評で言えば前日のミリオン同様、内向けの回収もやりながら先陣の仕事を全うしていたと言えるのではないだろうか。

 

 

 続いて出てきたSideM。仕切りを務めた秋月涼役・三瓶由布子さん率いるF-LAGSのパフォーマンスを生で見るのは初めてだったし、追加参戦したアイマス最新ユニットのC.FIRSTも見られたのはラッキーだった。ただ、「この数のメンバー呼んどいてここで終わり?」感があったのも事実。アイマス内コラボ枠があるなら涼の出番だろうと踏んでいたのだが、出番が少なかったのはそれ以外のメンバー。少し不完全燃焼だなー……と思っていたら。

 

 その次に登場した感覚ピエロが、コラボでバンドアレンジの「Beyond The Dream」を披露したのである。

 

 アライズ未プレイ(盛んに勧められてはいるが)の私は最初の2曲を「いい曲だなー」くらいで受け止めていたのだが、MCで彼らが言うにはバンナム関係は2曲しかないのだそう。テイルズの方でカバーをした経歴があるとは聞いていたので「カルマでもカバーしたりして……」などと思っていたが、流れてきたのはやけに聞き覚えのある歌詞とメロディーで。

 

 観客も同じだったのだろう。SideMメンバーの声が聞こえてきたあたりで、ワンテンポ遅れてサイリウムが増えるのが見えた。

 

 振り返りのYouTubeの動画からは本人たちもここまでの反響は予期していなかった節があるが、少なくともあの日ZOZOマリンに集ったPたちは忘れないだろう。感覚ピエロというカッコいいバンドへの恩義と、アキレス健太のいい笑顔を。

【No,33】 バンナムの余韻に浸る会 - YouTube

 

 

 

 

 そして、彼らの後に登場したのは FIVE STARS。765ASのトリ前が確定したことをいったん意識の外に追いやり、私は数本のペンライトを手にした。

 この日のセトリは、5ブランド名義の3曲をすべて歌うという最大級の扱いだった。披露順は以下の通り。

 

・VOY@GER

・POPLINKS TUNE!!!!!

・なんどでも笑おう

 

 

 765ASからは我らが大センター中村繪里子、そして前日のルミナスに続き平田宏美さんである。

 

 VOY@GERではオリメンであるから、平田さんが呼ばれるのは必然ではある。ただ、平田さんは前日のルミナスでも呼ばれている。日頃から家族の協力が手厚く、スケジュール的に余裕があったであろうことを踏まえても、ひいき目の真P視点でさえ「だいぶ優遇だけどいいのかなあ……」と感じるところはあった。もちろん前提として感謝しつつも、だが。

 あるいは、我那覇響役の沼倉愛美さんが出演できる状態なら、少なくともルミナスの方は譲っていたかもしれない。彼女はミンゴスとともに後輩を励まし支えてきた765ASメンバーの両輪で、9thあたりからは765のエース、そして全ブランドを横断するアイマスの中間管理職でもある。沼倉さんとVOY@GERオリメンの四条貴音役・原由実さんが今回欠席だったこと、またバンナムフェスの番組関連で出番があったことも、スポットライトが強く当たった要因だろう。

 ここしばらくは演者・キャラ共にどの媒体でも信号機に次ぐくらいの優遇がされているので、それがそろそろ一段落する前にこのフェスが巡ってきたことは、担当として幸甚に思いたい。スターリー・フューチャーズを見られるのも、おそらく最初で最後だろうし。

 そしてもう一つ。この日が5ブランドが同時にステージに立った初めてのライブであると同時に、765ASとJupiterが共演した初めての日でもある。中村先生と伊集院北斗役・神原大地さんは養成所同期時代からの戦友でもある。たまたまSideMだけは赤の二人が不在だったからとはいえ、その代役を彼が務めることには強い文脈を感じた。

 

 さて、VOY@GERである。

 

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 VOY@GERについては、以前に記事を書いている。

 

siden-p.hatenablog.com

 この時から大きく変わるところはないのだけれど、やはり男声が混ざるあのメンツの中でも全く埋没しない真の声が聞けたのは嬉しかったし、現地で聴けたことはP冥利に尽きた。

 

 そして、やはりもう一つ。

 

 VOY@GERのPV終盤では、観客――いわゆる「俺ら」が召喚される。私はあのシーンをわざわざ入れてくれたことに、当時感極まってしまった。

 

 あくまで私の持論だが、アイマスライブは観客なしには十全の力を発揮できない。

 近年は社会情勢により、あるいは未来研を活用する新しい形などの配信ライブも実施されているが、そのままではあくまで声優に過ぎない彼女・彼らが、楽曲と観客を媒介にして神職や巫女のようにキャラクターを具現化するには、その行程に例え少数でも観客という舞台装置がいて初めて、100%の力を発揮できるのだと思う。

 このコンテンツは単なる客商売ということだけでなく、それを理解して展開されているからこそ、あのシーンがあったはずだ。だから、そのシーンを展開する際の歌詞が「君のアイが私を照らしてくれるなら」となるのだろう。

 

 初披露となったこの曲も、純粋なPだけではないにしろ有観客、それも万を超える観衆の前で披露できたことで、あれだけのパフォーマンスにつながったと言える。

 いわゆるMラップも、低音を効かせられる二人がいてくれたことで曲をしっかり引き締めてくれていた。これもブランド単独では出せない厚みだ。

 

 

 

 

 また、オペラセリア煌輝座&ダイヤモンドダイバー◇のリリイベの記事の際にも書いたが、センター・中村繪里子は単独とミリオン・越境では明確に纏う空気を変えてくる。春香P視点では悩ましいところもあるとは思うが、これもまた楽しみどころだ。(平田さんはライブではあまり変えてこない印象なので、このあたり人それぞれだが)

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 続いて、ポプマスの表題曲の「POPLINKS TUNE!!!!!」。

 ゲーム自体は、そうなればそうなるわなという結果になってしまったが、本来の日程で披露される予定だったこの曲を、延期後もしっかり歌ってくれたのは高く評価すべきだろう。餞という見方もあるが、いずれ来るであろう合同プロミやMOIWでは、演者を選ばないので遠慮なくじゃんじゃん歌っていい。各ゲームへの実装は、音源の都合上かなり難しそうだが……。

 

 さて、このFIVE STARSやルミナスの歌唱で改めて思ったのが、やはり我らが平田さんの歌声の強さ――は過去の記事でも何度も何度も語っているので割愛するとして、春日未来役・山崎はるかの存在感だ。

 例えば、単純な歌える・踊れる・芸人、という三指数で言うなら、彼女はミリオンスターズの中ではいずれもトップ10の高水準ながら、傑出しているとまでは言えないように見える。ミリオンの場合は、両サイドの青と黄がいろんな意味で突き抜けすぎているというのもあるが……。

 それでも、あの個性派揃いのチームのリーダーとして四方八方にバラけかねないベクトルを束ね、いわば全体バフをかけられる存在が彼女なのだと昨年からようやくわかってきた。自身がセンターでない両チームでも非常にパフォーマンスが安定しており、主役とならずとも全体の完成度を底上げできるのはさすがに9年もミリオンを引っ張ってきた熟練の技を感じた。

 一昨年の春、ガミPは各ブランドの強みを語る際に「765ASは一人一人が一騎当千、ミリオンスターズは総合力」という趣旨の発言をした。その総合力の柱として改めてその力を示したと言えるし、アニメも控えた今後のさらなる飛躍が期待される。

 

 

 

 

 三曲目は、誰もが来ると予想していたであろう「なんどでも笑おう」。無観客での披露、4ブランド単独での有観客披露は果たされているが、5ブランド勢揃いで有観客披露するのは今日が初めてだ。

 本来ならば、2020年のうちから見れたはずの景色。21年には東京ドームで各ブランドが集結して披露していたはずの歌。そんな、繰り言めいた未練が歌声を聞くうちに霧散していくのを感じていた。コロナ禍に始まる未曽有の困難があってなお、コンテンツは苦しみながらも前へと進んでいる。そしていつか必ず、果たせなかった約束を遂げてくれるだろう。

 そうした決意を思わせる歌声に目頭が熱くなったが、それは先に取っておこうと思うと何とかこらえられた。代わりというわけではないが、司会のヒャダインがガチ泣きしてくれたのは、個人的なDay2の名場面の一つに挙げていい気がする。

 

 空模様はこの頃からかなり怪しくなったが、次のDEENでは本降りにはならず持ちこたえてくれた。テイルズは幼い頃にオリD→リメP→E経由でがっつりハマった私としては、おそらく現地で聞くのは最初で最後であろう「夢であるように」が見られたのは幸運だった。空が雲に覆われたこともあり、前日より早いこの時間帯からペンライトの光が映えていた。

 

 FIVE STARSのMCが終わり、当然次に出てくるのはラブライブ!サンシャイン!!のメンバー。1stではギルキスがとんでもない爪痕を残したあのチームである。コンテンツを牽引するフラッグシップだけあり、他のラブライブチームより風格があってパフォーマンスの精度も高く見える。

 演者にとってアイマス長距離走ラブライブ短距離走という例え方をしていたのは1stに参戦した誰だったか。そんなことを思い出しながら、(そういやギルキスもすんごいパフォーマンスの合間に変な組体操とかしてたなー)とか思ってたらこのメンバーもZOZOしてた。なるほど同ブランドだわ。

 

 

 

 しかし、このあたりから雨が降り始め、周囲では雨具を装備する人が出始める。私も出番がないまま未開封だった7thRのポンチョを取り出し――けれど一旦椅子に置く。

 何となく、言霊ではないが着てしまったら本降りになりそうな気がしたのだ。ただでさえAqours西川貴教の間で、経験のない雨の中で苦戦するASは見たくなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 前回のバンナムフェス以後、私は765ASの露出がある機会には可能な限り参加しようとしてきた。

 

・ミリシタ感謝祭2019-2020(長谷川・沼倉)ご用意されず

・Xs&クロノレキシカリリイベ(平田、長谷川、浅倉)最前席

・リスアニ2020(中村、若林、たかはし、長谷川、沼倉)アソビストア先行

・MR ST@GE(亜美真美、伊織、美希、あずさ、春香)5人全部チケット確保はしてた

アニサマ2021(中村、今井、長谷川、平田、釘宮、仁後、原)参加できず

シェリチェリ&ARCANAリリイベ(今井、たかはし、原)シリアル交換したため参加できず

・ミリシタ感謝祭2021-2022(平田、長谷川)ご用意されず

・オペラセリア&ダイヤモンドダイバー◇リリイベ(中村、仁後)現地参加

 

 

 多忙とコロナ感染拡大で行けなかったアニサマだけはセトリを見て「この曲は単独ライブで浴びたい」と封印したが、それ以外はそう多くない機会を逃すまいとしてきたし、混成となったMTSシリーズのミリシタの配信ライブも欠かさず見ている。だから、今の765ASが決して実力を落としているわけではなく、ステージ巧者揃いで今が全盛期真っ只中のミリオンスターズと比較しても、少なくとも平田さんや星井美希役・長谷川明子さん、そして見れてはいないがミンゴスやキングあたりは決して遜色ない――と感じるのはわかっていた。

 

 ただ、それでもコロナ禍で予定していた単独ライブからは遠ざかり、万を超える観衆の前で歌うのもバンナムフェス1st以来だ。コールもできないし、アニサマよりリスアニのような多少ひねった選曲になりそうにも思えていた。そして前後の強力なコンテンツ。降り始めた雨。

 果たして、久々となるこの規模のライブでどこまで盛り上げられるのか。

 

 

 そしてもう一つ。私はミリオンの方ではライブの際に随時感情の蓋を外してきた一方で、765ASについてはコロナ禍以後、かなりギチギチに蓋をしてしまいこんでいた。7thRの記事でも書いたが、それだけ2年前の落胆が深かったし、来たる単独ライブで貯めたエネルギーを解放したいと思っていたからだ。

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 しかし一方で、それが長期に渡るにつれ、不安も増していたのが本音だった。

 

 

「もしこの感情の蓋を全開にしてライブに臨んだ時、一日千秋の想いで待った765ASのパフォーマンスに思っていたほど感動できなかったら?」

 

 

 別に、客観的なパフォーマンスの総合力で他のあらゆる同系統コンテンツにまで勝れなどとは思っていない。古参なら思い出補正がかかるし、場を掌握する力は健在だろう。今の姿と思い出ボムの組み合わせで、自分の期待に応えるものが見られればそれでいいというのが持論だった。

 ただそれでも、「自分が思ったほどじゃなかったら」という考えは常に付きまとっていた。信じていなかったのは彼女たちのパフォーマンスよりも、一度は熱を冷ました経験もある自分の経歴だったのかもしれない。いやいやそんなことはないはずだ、しかし周囲はどう見るだろうか。ぽつぽつと雨が降り続く中、私は覚悟を決めてミックスペンラ2本とキャラカラーのリウム3本を点灯した。

 

 

1.CHANGE!!!!

 

 一曲目は予想していた範疇のアニマス2クール目のOP曲。バンナムフェス"2nd"だもんね。今回は1stでやった曲&夏の単独でやりそうな曲(IDOL☆HEARTは除く)は避けると踏んでいたので、まずは冷静に受け止められた……が。

 三浦あずさ役・たかはし智秋さんは衣装が外向けモードだし(後日LLCで意図が説明された)、何より水瀬伊織役の釘宮理恵さんはまさかの伊織寄せの髪型。これまで一回もやってなかったのに!? あるいは、コロナ前のXsリリイベで長谷川さんが欠席の伊織の髪型に寄せてきたことへのアンサーだったのだろうか。

 

 声を上げたい衝動をぐっとこらえて。現地では初めての曲に聴き入りつつ、間奏の間にちらりとアリーナを見渡す。見慣れたカラフルな光の海。おなじみの中村・今井の両輪の煽り。声は出せずともリウムを振って応える観客。765ASの掌握力は、変わっていなかった。

 これこれ、やっぱりこれだよと心が沸き立つ。メンバーの1/3を欠いていても、長期にわたってステージに立つ機会が他ブランドより少なくても、やはり765ASは健在だ。高槻やよい役の仁後真耶子さんは相変わらずかわいいし、スタミナ温存など知ったことかとばかりにエンジン全開のアイマス最年長・秋月律子役の若林直美さんも姿も変わりない。

 

 ただただ、うれしかった。そしてMCで3ユニットに分かれて3曲を歌うという説明があったことで、ASが長く関わってきたナムコ系のゲーム曲や他コンテンツ曲のコラボといった変化球は一切使わず、今日のこの人たちは全球ストレート勝負だと悟る。

 

 降り続いていた雨は、いつの間にか止んでいた。

 

 

 

2.Fate of the World

 

 忘れもしない、初星宴舞Day1。現地で浴びたのがオリメン初歌唱となったこの曲だった。その後もミリオンでトゥインクルリズムが3回カバーしたので、ムビマスの劇中劇の曲にしては知名度は高い方だろう。

 特筆すべきはやはりセンターのミンゴスだろうか。持ち味のキャラクター憑依というよりは、今井麻美の延長線上という形でゴリゴリ攻めてくる印象だった。見せ場のいわゆるミンゴスキックは最寄りの中村先生を見ていたせいでうっかり見逃してしまったが、アーカイブを見る限りかなり引いた絵ではあるがきっちりやっていた。昨日のSSGで本人が文句言ってたので、円盤の時にはアップになることを祈ります。

 

 

 

 

 残るは5人。予想してたあの曲やるかな……と脳裏によぎった瞬間。仁後さんのあのタイトルコールで会場が沸いた。これはもう仕方ない。

 

3.キラメキラリ

 

「キラメキラリ、行っくよー!!!!」

 

 会場つながりの曲でもあるので披露は想定していたが、生歌を聴けるのは初めてだった。こんなこともあろうかと、西川アニキ用も含めてUOは8本持ってきた。1本はFIVE STARSで使ったので残り7本。そしてコラボ枠も予想されていた若林神用に持ってきたUGもノータイムで点灯させる。

 

 ミリオン7thRの時は半信半疑なところがあったが、演者と観衆の一種の共同作業でアイドルが具現化されるのと同様、コールも声に出せなくとも、脳内で共有できる。

 もちろん、あくまでそのブランドにどっぷりハマっている人限定ではあるが、今回のキラメキラリ――そしてこの後の曲で、それを確信した。

 リリイベでも本当に可愛いまま歳重ねるなと思った仁後さんだが、この後のMCも含めて健在、むしろハッチポッチや初星の頃より進化さえしているように思えた。そりゃ雨宮天さんも終始デレデレになるし、この日の終演後にはこんなツイートも出てくるわ。

 

 そして若林神。動きまくって終盤ガス欠になりかけるのもいい意味で持ち味だが、残念ながら直前で欠席となったシーズンエアーの分まで取り戻すような気合いの入り方だった。

 先日のMORでも語られていたが、かつてとは違う「道なき道」そして「未知なる道」を往く若林神(キングやミンゴス、平田さん達含む)の生き様は本当にカッコいい。年齢を重ねても演者としてステージで探究を続け、ベストを尽くすその姿勢。彼女達が今切り開いている道が、十年前とは違う形で、直近ではシンデレラやミリオンの演者の道標になっていくはずだ。

 後発2ブランドは遠からずかつてASがぶち当たった壁と相対する日が来るはずだが、その時にもきっと、彼女たちの奮闘の経過が未来を照らす灯になってくれるだろう。その明かりに導かれるのも別の道を往くのも自由だが、その光があるというだけで歩きやすさはまったく違うはずだ。

www.nicovideo.jp この回のMORおまけは765ASメインのみならず全アイマスP必聴なので、ぜひ聴いてほしい。SideMのPにも刺さるはずだ。特に765メインならこの回の内容を知らずして古参ぶったり、あるいは石動雷十太先生みたいなこと言ったらモグリ扱いされてもしょうがないまである。

 公開は6/3までなので、来月1日の放送からでも登録して、つまんなかったら私に会費請求していいから四の五の言わずに聞きましょう。はい。ちなみに27日までに入れば、小鳥さんの新曲「翼」の秘話の方も聞けます。

 

 

 キラメキラリの最後の315ポーズはモニターではなく肉眼で見ていたためこの時は認識しきれず、気付いたのはもう少し後の話。今回はひょっとしたら涼ともコラボするかなと思っていたけれど、それはきっと次の機会があるよということでしょう。

 

 

4.my song

 

 残りが真・伊織・あずさとなった時点で、私はセトリ予想で挙げていた「Miracle Nightかな」と踏んでいた。ここまでアニマス縛りで来ているが、最近ミリシタにも来たしイノタク曲で他ブランドメインのPにもまあまあ知名度はあるはず。真と伊織はCDでのフルバージョン歌唱メンバーだ。日も暮れているし、竜宮曲よりは必然性があるだろう。

 

 ……と思っていたら、よく知っている楽曲のイントロが流れて。私は声を漏らすことさえできず、硬直してペンライトを掲げるのが遅れた。

 

 

 my songが歌われるのは、MOIW2015(10th)以来、6年10ヶ月ぶり。この3人での歌唱は08年のCD発売以来史上初。そしてこの曲は、私にとって好きな曲であると同時に、大きな大きな未練の曲でもあった。

 

 7年前の5月、私は7年続けたニコマスPとしての連載を完結させて一つの区切りをつけた。(その後も活動自体は続けたが)それとこの曲は切っても切れなかったし、アケマスからのメンバーが揃って歌唱して名場面となった10thには、前年から海外出張が決まっていた私はLV参戦すら許されず、永いことただただ無念に思っていた。

 

 その曲が、もう現地で観る機会はないかもしれないと覚悟してきた曲が。初のCD歌唱メンバーのオリメンでまったく無警戒のところにぶち込まれたのだ。Aサビに入ろうかという時、ようやく何が起きているかを把握した私はボロボロに泣いた。

 

 私の最寄りには、キングことたかはし智秋。多くの場面で、彼女は加減なしの本気モードを示す「右手マイク」での歌唱だった。

 思い返せば2020年5月、本人も2018年後半から悲願としていた15thライブの中止が伝えられていたであろう時期に、番組持ちなどで露出のあった765ASメンバーでは最も憔悴していたのが彼女だった。MCでも「こんな日が来るとは思わなかった」と語っていたが、当時を知っているとそれは冗談ではなく、半ば以上本気に思える。

 長くエネルギーを蓄えてきたその歌唱力は、あの初星Day1に匹敵するほどの圧巻だった。本気モードなのであずささんの枠は取っ払っているものの、平田さんの力強い歌声と、この曲を心から気に入ってくれている釘宮さんの芯の強い歌声とは不思議と調和して聞こえる。キングだけでない、二人もここでエネルギーを使い果たしてもいいくらいの全身全霊の歌唱だった。

 歌詞もこのご時世と観客が過ごした二年余、そしてコンテンツの道のりと重なって、バラードでありながら高まった熱を冷ますことなく、しっかりと観客の心をつかんだように見えた。

 

 万雷の拍手。最後の曲が何であろうと、もう120%満足できることを確信していた。ラスト一曲は最新曲のIDOL☆HEARTか、それとも。

 

 

5.自分REST@RT

 

 もしかしたらあるかもしれない。前日のシンデレラやこの日のキラメキラリ起用で、予感はあった。それでも、曲名を聴いた瞬間に走った電流のような感覚は、ここ2年のライブで味わった数々のサプライズを凌駕するほどだった。

 

 

 この曲は今回、振りを増やしてさらに進化したという。

 元々自分REST@RTは、アニメ13話における「(SMOKY THRILLを歌った)竜宮小町以外のメンバーの曲」として披露された。1クール目を締めくくる曲ではあるものの、7thの段階では今のような「765の伝家の宝刀の一つ」という立ち位置までは確立していなかった。

 それが10thでの要の曲として参加メンバー全員で披露され、マスピやDestinyもそうであったように一つ上のステップにへと進んだ。このことはオーコメで演者が語っている。

 そして初星を経て、バンナムフェス1stでも会場を最高潮に持っていくシーンで起用されたことで、この曲は一つの完成を迎えた。劇中ではドーム横の東京ドームシティホールで披露された曲が、765ASにとって特別な場所だった東京ドームで、その日のメインの立場で5万観衆の前で披露されたのだ。あの日スタンドから眺めたオレンジの光の海の景色は、きっと一生忘れないだろう。

 

 それでもさらに、この曲の前向きな歌詞は困難なご時世さえも巻き込み、初現地であろう人たちさえ一体感に取り込んで。またしても、新たな一面を見せてくれた。

 震災のあった2011年。東京でメンタルをやられた翌2012年。その後も何度この曲に励まされただろう。コールができなくたって、心の中にはあの盛り上がりが聞こえていたし、きっと演者側もそうだったはすだ。

 Bサビのあの歌詞ではまた滂沱を拭い続けたし、若林神の「We are 765PRO ALLSTARS!!!!」でまた決壊した。何ならアーカイブでも泣いたし今もまた涙ぐんでしまっている。

 

 何年経っても、どんな状況でも歩みを止めない、アイマス以外や他社も含めたこの界隈のジャンルを牽引してきた765の象徴たる曲。自分REST@RTはこの夜にまた一つ、殻を破った。

 

 

 

 そして、我らの大センターは「これが! 今の私達! 765プロ オールスターズでした!!!」とぶち上げて颯爽とステージを去っていった。

 つまらない下馬評や杞憂など、雨雲ごと吹き飛ばして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 本人はアドリブも匂わせてはいたものの、おそらく使うかはともかく装填されていたいくつかの言葉の一つなのだろう、とは思う。

 

 終演後に感想を漁っていても、やはりこの言葉にまつわるものが多かった。他方、偽悪(露悪)的なものも含まれるものの、今と言いながら曲が古いものばかりだったといった感想も一部で見られた。ただ、そういう見方であの言葉を捉えるのは、少し違うと思う。そもそもそのリリース年の観点なら、トリの西川貴教DEENのメイン曲はもっと古くなってしまう。

 

 これが単独ライブやアイマスだけの冠のライブであるなら、新曲の一曲くらい入れるのが筋ではある。だがこれはフェスだ。普段コンテンツに触れていない人にさえ作用する最大火力をぶち込み、結果を優先するのが最適解であろう。他アーティストのその姿を、まさに我々はこの日見たばかりだった。

 何より、「今の私たち」ににかかるの単語は曲ではない。この環境下で何を見せられるか、会場をどう盛り上げられるかということだ。発声禁止のフェスで本来コールありきの曲を使っても、バラードを挟んでも。ブランクがある大きなステージで直球勝負を選んでかつてと変わらない掌握力を見せたし、定番の楽曲さえ一歩進化させるくらいのことをやってのけた。MCでも、恒例の生声の叫びをやってのけ、聞く限りでは若林神の声は4階席まで届いたという。細かいミスはあったが、現地でそれが気になった人はほぼいないだろう。

 

 765はここに健在だった。2018年の初星宴舞、そして2019年の1stと比べても、さらに前に進んでいるほどに。

 だからこそ、中村繪里子は「これが今の私たち」と言ったのだと、私は解釈する。

 

 

 この日は8人全員が私より年上のメンバーだったが、ASはまだクセの強い実力者の後輩組4人が控えている。来たる7月のライブではMA4やMTWなど未披露曲メインのライブになるだろうが、溜まった曲はそこでまとめて披露して新境地を拓いてみせる。そのくらいの覚悟と気迫を感じた。

 

 20thまでのあと3年か、ミリオンの後輩次第でもあるがその先も往くのか。それはまだ知りようもないが、バンナムフェス2ndの765ASはまだまだ未知なる道を切り開いて駆け続けるという宣言をしたと言っていい。そして幸いにも、私はその背中をまだ追うことができるのだ。幸甚至哉。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 変則的なパフォーマンスとなったゲストのLUNA SEAと、765ASの変わらないノリのMC経て、いよいよ大トリの西川貴教の登場……だったのだが。もうなかった。

 そう、8本持ってきたはずのUOがなぜか払底している。1st同様煽られるし、コロナ禍で消費期限切れたのがたくさんあるから持ってきたはずなのに、もうない。

 仕方ないのでオレンジのミックスペンラを振っていたが、歌唱もMCも、1stの時以上に素晴らしいものだった。特にMCの「人が人のために作ったものに、2次元だったり3次元だったりする垣根はない。全て血の通った想いだと思います」という言葉にはぐっとくるものがあった。次の曲がガンプラ関係であることや、イナズマロックフェスへのSideM招聘にも掛けていたのだろうが、思い切り拍手をしたのは言うまでもない。

 

 ラスト一曲。Zipsはそういう曲があるとは知っていた程度だったが、コラボでLUNA SEAの二人を呼ぶんだろうなあ……とは思っていたものの、いざやられるとわかっていても圧倒された。90~00年代の邦楽シーンもそこまで詳しいわけではないが、あのメンバーが並ぶことがいかに特別かくらいはわかる。

 ギターマシマシの演奏、活躍するハイネの映像、西川貴教の熱唱、音圧で震える空気、手加減なしに乱射するパイロ、打ちあがる花火、かき鳴らすギター、演じた人間の「行くぞぉぉぉぉ!!」の煽りと共に爆散するハイネ。声は出せないけれどペンラやUOを、あるいは拳を突き上げて最高潮に達する客席。

 

 度重なる延期で苦戦したバンナムフェス2ndの最後を締めくくるには、相応しい盛り上がりだった。

 

 

 

 

 3rdがあればその時こそ、悲願の劇場版SEEDの新曲を披露できるのだろうか?

 

 

 

終演後の退場途中で。



 

 

 

 

 終演後。誘導されるままに人の流れとともに海浜幕張駅へ歩いていたが、ふと足がある場所に向かいたがったので踵を返した。

 

 

幕張メッセイベントホール

 かつてコンテンツから離れかけていた私が、4年前にもう一度沼に深く浸かるきっかけをつかんだ場所。

 そして2か月後に、どうしても行きたい場所。

 

 

THE IDOLM@STER 765PRO ALLSTARS LIVE SUNRICH COLORFUL | THE IDOLM@STER OFFICIAL WEB | バンダイナムコエンターテインメント公式サイト

 

 

 

 実のところ、待ち望んだ765ASのライブがある7/9-10はよりによって今年一番忙しい時期だったりする。チケットがご用意されても、今回のように大手を振って参戦することは極めて難しいだろう(どうにかして行きたいが)。そして、倍率もバンナムフェスを通じてさらに上がったはずだ。

 箱を抑えた一年前はまだライブが5000人上限になる可能性が高い時期だったから仕方ないが、せめてもう少し大きい武蔵野かぴあMMにならなかったかとケチの一つはつけたくなる。とはいえ、長年至難だった演者全員を揃えるという目標を達成してくれただけで、文句は言えなくなるのだが。

 

 それでもこの時、ライブへの強い渇望の一方で悲壮感がなかったのは、あの力強いパフォーマンスと言葉を間近で浴びたからだろう。需要が高まれば次につながる。若林神がMORで語ったように、これが最後と思っている演者は一人としていないはずだ。

 だからこそ、長らく離れていた人でも、ミリオンメインの人でも、バンナムフェスを通じて興味を持って初現地したい人でも、遠慮なくどんどん参戦してほしい。それで熱心に追ってきた人がご用意されない結果になっても、それでいい。その現象が起きないコンテンツに先などないのだから。

 

 

 5ブランドが初めて生配信で共演したのが、2018年7月の周年ニコ生だった。

 その際だが、熱烈なPとして知られるシャニマスの八宮めぐる役・峯田茉優にレジェンドと呼ばれた中村繪里子が、やんわりとその扱いを否定したのが印象的だった。当時のシャニはまだ生誕三ヶ月だったので後輩サイドからすれば発言自体は当然なのだが、後のインタビューなどを踏まえると、765ASの多かれ少なかれの共通認識として、伝説ではなく現役、という強いこだわりからだったことが伺える。

 

2020年2月発売、ミリマガ+より

www.amazon.co.jp

 

www.nicovideo.jp

 

 前述のMORおまけでも語られた、伝説よりも現役。そんな想いを、周りがどうあろうが支えたいし、この先何年か経って、周りがどう見ようと765ASが一番好きだと叫び続けたいし、若林神が言うところの「ごはん」も出し続けたい。

 

 

 開催前には葛藤もあったが、その思いを新たにできたことだけでも遠征費の何十倍もの価値があった。今後の動きはまだまだ流動的ではあろうが、あと数年、少なくとも大好きな2ブランドだけはがっつり追い続けられるために、まだまだ2daysでも3daysでもライブ翌朝のエクストリーム出社でも耐えられるような健康体をキープしなければ、と自戒もしている。

 

 

 

 

 今回の動員をバンナムがどう受け止めるか次第だろうが、願わくば、またバンナムフェス3rdが開催されてほしい。私がそうだったように、そこにはきっと新たな発見や再確認のきっかけがあるのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 ここまで約21000字。7thRやバンナムフェス1stレポート、TC回顧録以来の2万字越えとなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

今後のミリシタのSSR更新予想について本気出して考えてみた

 

(4/19追記)4月に千早が来るとは想定すらしてなかったので、穴掘って埋まっておきます……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 というわけで、移動中ヒマすぎたので今後のミリシタのSSR更新ペースについて備忘録を兼ねて考えてみました。SFY2周目、SHS、フェスなど複雑な要素が絡むものの、比較的予想しやすい条件も揃ってきたので、あくまで参考としてご笑納いただければ幸いです。

 

 


◇前提条件

1・周年前に全員がメインコミュ2周目を終える
2・7月中旬か7月末に最速のSSR9枚目となる真のSHSが来るので、それまでに全員が7枚目をもらう

 

◇メインコミュ2周目待機組残り
伊織、亜美、真美、ジュリア

そのうち、SHS未消化組
亜美、ジュリア

◇SSR6枚組
Pr 百合子、亜利沙、のり子
Fa 静香、昴
An エレナ、可憐、亜美、あずさ

そのうち、SHS未消化組
昴、可憐、亜美

そのうち、フェス限未消化組
亜利沙、のり子、亜美、あずさ

そのうち、SHS、フェス限両方を消化組
百合子(1周目は非連動)
静香(同、連動)
エレナ(同、非連動)


◇SHS未消化組
Pr 春香、真、響、海美、琴葉、エミリー(6)
Fa 千早、昴、ジュリア、紬(4)
An 亜美、翼、ひなた、美也、可憐、歌織(6)

◇フェス限未消化組
Pr 雪歩、亜利沙、のり子(3)
Fa 律子、昴、歩、千鶴、ロコ(5)
An 亜美、真美、あずさ、このみ(4)

 

◇予想本文

・SFY
 まずSFYから。周年までのメインコミュ枠は5で、2周目未実装は4人。6月上旬までに4人を終え、周年前の枠は全体曲の39モードかセブンカウントのような特殊曲、もしくは未来の3周目一番乗りとなるのが妥当。
 残り2枠の連動枠は、SHS消化済みの伊織と真美で確定。亜美真美の実装はある程度散らしてきたけれど、あさぽん産休もあってスケジュール再編したっぽいので今回はかなり接近するかも。
 SFY1周目でコミュ連動枠だった子は2周目では連動しないという考え方はあるが、静香は未来が6月下旬なら7月上旬、未来が7月上旬なら同下旬に来る可能性が高い。他方、百合子とエレナは連動にこだわると真の9枚目に間に合わなくなるので、やはり1周目非連動だから2周目連動とは限らないと考えるべきだろう。となると、6枚組を考慮すれば連動枠は以下のようになる。


      連動  非連動
5月上旬 伊織  エレナ 
6月上旬 真美  百合子 (5月6月は逆の可能性もあり)
7月上旬 静香  あずさor亜利沙orのり子

 

 静香が7月上旬という仮定なら、こうなる。この場合、今後のメインコミュは亜美→伊織→真美→ジュリアとなる可能性が高い。プラリネ実装楽しみですね。
 しかしここで問題になるのは、7月上旬の非連動枠。そう、候補3人とも6枚組なのだが、全員がSHS消化済みなのだ。このままでは真の9枚目が来る前に誰かの7枚目が来ない。真はイベント連動SSR枠2枚+フェスも済んでるという唯一無二の特例だし、8月のSFY枠で7枚目来るから目をつぶってねという可能性もないではないが。


・フェス
 そのため7枚実装完了を前提とするなら、6月末のフェスは亜利沙orのり子のどちらかと、あずさのフェス限が確定となってしまう。現状だとFaが未消化組5人と頭一つ多いため、前例をガン無視して歩のり子昴のFa2枚ロケット団フェスも有力視されているが、全員に7枚目を行き渡らさせるというバランスを重視した場合はそれができなくなる。
 どっちみち3色フェスにはなるだろうし、あずさが入るなら新録がない限りVault That Borderline!かアマテラスのいずれかが実装曲だろう。
 ロケット団フェスでないなら、3色フェスとしてFaは誰を突っ込んでもよくなる。昴は明日のSHSで来るならともかく、ローテ的にフェスは別の子になるだろう。両曲ともフルバージョン歌唱メンバーの律子もフェス限はまだ未消化だが、周年フェスにAS2人があるのかと言われれば微妙か。

 

・残りのSHS
残り8回(16枠)。前述の通り、次が9枚目かつ3月にSFYが実装された真は大トリかその前が濃厚。今年2月にSSRが実装された紬、琴葉、ジュリアも後半に回るとみられる。Faが4人と少ない上にうち2人は後半のため、PrAnの組み合わせが増えそう。後半想定組4人はPr2Fa2なので、Faの残り2人の昴と千早のSHSは相方がAnになる可能性が高い。過去に可憐、翼と千早は5月末~6月上旬恒例のジューンブライド枠で来ているので、少なくともここでのSHSは来ない。わかちこが過度に守護ったりしなければ、ローテ的にもここで満を持して歌織SHSだろうか。
 また、周年フェス明けの水着枠は、千早、翼、紬以外となる。ローテと枚数を念頭に無理やり仮置きするとこうなる。

 

4月中旬 海美 可憐

4月末  響  美也

5月SFY  伊織 エレナ     

5月中旬 昴  春香

5月末  歌織 エミリー    ※ブライダル

6月SFY  真美 百合子     

6月中旬 千早 ひなた

フェス

6月末  琴葉 亜美      ※水着

7月SFY  静香 あずさor亜利沙orのり子 

7月中旬 翼  ジュリア

7月末  真  紬


 わからん、なんもわからん。

 ブランク最長(21年5月SFY)の美也は早く実装したいが、先日イベントもあったしワンクッションは置くはずなので6枚組の可憐が先。ただその先は、消去法で埋めたところもあるし何なら明日いきなり外れるかもしれない。Prだと海美と響、春香は4~5月のどこに来てもおかしくない。
 ブライダルで歌織が洋装なら対になる和装系と言えばエミリーじゃないかと思ったが、こっちはこっちで周期的には春香の可能性も十分ある。春香はMTSの報酬カードも絡んでくるから余計にわからん。今回は参考情報に留めたけれど、ミリカンも絡むともうめちゃくちゃ。
 当たり前だけど、SFYくらい絞れていなければ長期的なSSR更新の予想は無理がある。でも、結構いい線いってるんじゃないかな……。もし完膚なきまでに外れたら木の下に埋めてもらっても構わないよ。

 

 

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それにしても真はかわいい。終わり。オペラセリアのアドバンストコミュも見てね。

 

 

 

オペラセリア煌輝座目当ての私が最後に目を奪われたのは――。 ミリオンライブ MTW11&12 リリイベレポ



 

■はじめに

 1/16に都内で開かれたアイドルマスターミリオンライブ! MTW11&12のリリイベ夜の部に参加してきました。ご存じの方も多いように私がドはまりした「オペラセリア・煌輝座」と、ASの三人のユニット「ダイヤモンドダイバー◇」の出演です。

 

 

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オペラセリア・煌輝座

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ダイヤモンドダイバー◇

 

 

 

 

 

 自前と他のMTWやTCのシリアル交換と合わせ、計19セット用意しての当選(一応当たっていたのは自前のシリアル)でした。昨今の社会情勢もあって上京は前日まで迷いに迷いましたが、少ないキャパの中で当選したにも関わらず権利を放棄するのは落選した方に申し訳なさ過ぎましたし、何よりレポを書くという条件でシリアルを譲っていただいた方もいました。

 そのため、医療従事者用のN95と同等の性能のマスクを着用して、夜の部にギリギリ間に合う便で羽田空港から会場の品川インターシティーホールに直行、食事はリリイベ後にテイクアウトしホテルで食べ、翌朝のスッカスカの始発便で戻るという強行スケジュールで極限までリスクを下げて臨みました。うどんは涙を呑んで我慢。

 本当は会場外の風通しのいい場所での会話さえも控えるべきだったのですが、医療従事者仕様のマスクをつけたままで、それもイベント後にはすぐ破棄するという形ならリスクを避けられると見込んで数人とだけお会いしました。(預かってもらっていたグッズ関係のやり取りもあったので)幸い、ここまで6日間は体調に変化はないので安堵しています。

 

■リリイベは2年ぶり参加

 私がリリイベに参加したのは、まだコロナ禍の影さえなかった2020年1月の、クロノレキシカとXsのリリイベ以来。また、アイマスライブ現地としては2021年5月、富士急コニファーフォレストで開かれたミリオン7th Reburn!以来でした。レポを書くのもそれ以来です。

 オペラセリア・煌輝座はMTWでは一番……というかミリシタ発のユニットとしても一番ドはまりしたユニットで、その考察・感想記事は移転前のブロマガ時代にはグーグルだとランティスの次くらいに表示され、万を超えるPVをいただきました。8thライブはチケットを握れていなかったこともあり、また裏話が聞けることがあるリリイベは絶対に参加したいものでした。

 会場では以前にお会いしたPと合流し、預かっていただいていた限定販売品を受け取り。リリイベなので重いお土産は避けましたが、今回もご厚意をいただいたので次は日本酒くらい用意しなければいけませんね。

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会場内のグッズ販売コーナー

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長らく預かっていただいていた、別のイベントでのオペラセリアグッズも回収。足を向けて寝られません。

 

 会場は推定キャパ300強。リリイベ再開後しばらく転戦していた地方のホールでは倍率がゆるゆるでしたが、おそらくTC03さえ上回る激戦区だったと見られます。私は22列目で、後ろには数列しかない場所でした。会場は段差がなく市松模様でもなかった(均等に一席明け)ため、身長180cmの私と大差ない体格の方が前列にいると視野がかなり遮られ、5人並ぶと左から2人目を見るのは困難でした。私の後ろは女性だったのでさらに困難だったでしょうが……。

 ただ後述しますが、音響と光の演出については満足いくものでした。一方で、開演前にすぐ側でずーっと喋ってる人がいたのには閉口しました。途中から三人になるし係員も何も言わないし。

 空席もいくつか見られ、感染リスク回避での欠席やTwitterを見る限り自身の感染で来られなくなった方もいたようです。リリイベを配信してくれたらいいなと思う一方で、あのフリーダムな雰囲気は映像化しないからこそなので難しいところですね。そもそも配信やるだけでも開催コストが跳ね上がるので、今のままペイできなくなる心配もあります。

 

トーク&CDの内容について

 

 ※トークについてはその日と翌日に書き出した内容や、他の方のレポとすり合わせて出しています。中村繪里子さんはじめアイマス演者さんは非常に丁寧な言葉の使い方をする方ばかりなので、微妙な言い回しが違ったり筆者が本意を十分に読み取れていない可能性があります。あくまで「こんな趣旨のことを言った」と受け止めていただければ幸いです。

 

 今イベントの参加者は以下の通り。

 

☆オペラセリア煌輝座(カッコ内は劇中劇の役名) 衣装はルミエール・パピヨン

北沢志保(アシュリー・ノリス)役 雨宮天さん

桜守歌織(オスカー・タルボット)役 香里有佐さん

徳川まつり(アリエル・ハワード)役 諏訪彩花さん

田中琴葉(ハーヴェイ・バーティ)役の種田梨沙さんは欠席。

 

☆ダイヤモンドダイバー◇ 衣装はエボリューション・ウイング

天海春香役 中村繪里子さん

高槻やよい役 仁後真耶子さん

我那覇響役の沼倉愛美さんは欠席……というかまだ産休中ですよね。今夏のASのライブには意地でも間に合わせてくると思いますが。

 

 

 

 

 演者登場前のリリイベ恒例のタイトルコールは仁後さん……だったのですが。

 

ζ*'ヮ')ζ<アイドルマスターミリオンライブ! ミリオンシアターウェーブ11&12……

ζ*'ヮ')ζ<in 品川▲#■◇%X&……?

ζ;'ヮ')ζ<わぁっ、間違えちゃった!!

 

 全てを録っていたマイク。無慈悲に流れ始めて登壇を促すFlyers!!!のイントロ。ダメとわかっていても笑いが漏れる場内。大拍手。

 他の演者に「かわいい」「かわいい」連呼されながら、やっちゃったーという顔で仁後さんが登場しました。かわいい。「マイク持ったまま言っちゃったぁ……」と反省しきりの仁後さんを見る雨宮さんの様子がおかしい。テンションが異様に高い。

 

ζ;'ヮ')ζ<せっかくの合同リリイベだからおうちで練習してきたのに……

雨宮さん「最高です(ドヤ顔)」

諏訪さん「かわいい……」

 

 なんかすごい空間になってる。仁後さんはリリイベ初参加。諏訪さんともこれが初共演とのことらしいです(ハッチポッチは別の日だしLTP~LTDでも共演なし)。

 進行は仁後さんと雨宮さんで、終始イチャイチャしていました。仁後さんはミリシタプレイ時のユニットのセンターが志保だそう。グリマス初期に台本を読み、自身では演じないタイプのキャラクターということで自分ならどう演じるかと関心を持ってどんどん好きになったそうです。今回の雨宮さんのレッスン動画も見ていたと聞いて、聞いてデレッデレになる雨宮さん。

 

ζ*'ヮ')ζ<天ちゃんも大人っぽくなったよね。(グリマス当時?は)かわいいなって思ってて……

雨宮さん「#◆$●%X❤……!!(崩れ落ちそうになってなんか聴き取れない声)」

 

 オペラセリアのMVの例のシーンみたいに顔を覆ってしまう雨宮さんに、会場は拍手で大沸き。

 

 ここから話題はCDの中身の話に。

 仁後さんはオペラセリアで、かわいいキャラのまつりや歌織さんがカッコいい男性を演じたことが意外だったとのこと。志保もかわいいのにオペラセリアではカッコいい感じで良かった……という流れで、またデレデレになる雨宮さん。私はTrySailの方の活動は詳しくないのですが、普段のライブの時よりくだけた感じなのはアットホームな雰囲気ならではなのか、まやこワールドに呑まれたのかどっちなのか。

 オペラセリアの劇中劇は「コテコテの恋愛シミュレーションゲームみたいな(諏訪さん)」シナリオで、かつ男性役を演じるアイドルを演じる、といういつも以上に複雑な劇中劇だったため苦労があったとのことです。特に雨宮さんは、男性を演じる少女を演じる志保を演じるという三重演技。しかもアシュリー部分の収録は他の演者さんと別日だったのでさらに困難があったそうです。

 ……え? ということは種田さんは掛け合いなしでハーヴェイやったということ? それであの濃厚なアシュハー? すごい。なお中村さんは、

 

のヮの<(一章で)知らないおっさんめっちゃいて、これをみんながやってるのかと思った

 

 香里さんにとっては、今までの歌織さんでもやったことのないような役柄でしたが、雨宮さん他がカッコいいお兄様ぶりを絶賛。ここで「皆さんに向けてオスカーやってみて」との無茶振りがあり、香里さん「やあみんな、今日のご機嫌はいかがかな?」というイケボが炸裂。会場大きな拍手。

 

香里さん「オスカーは理由(わけ)あって留年ボーイなんですね。なので四人の中で一番大人の男らしさを出せるように演じました」

雨宮さん「オスカーはイケボでカッコよかった」

諏訪さん「カッコよかった。ときめきます。アリエルは小型犬みたいな。お兄様が気にするアシュリーにいつもちょっかいをかけて、吠えてて。お兄様大好きだからキャンキャンキャンって」

仁後さん「かわいいよね」

雨宮さん「アシュリーが女だとわかった後に、プライドがあるから女とは戦えないというところで"女"だけすごい小さく言うのが可愛かったです」
中村さん「アリエルは半ズボンはいてそう

諏訪さん「はいててほしいですねー」

 アリエルくんは半ズボンショタという新たな属性?が加えられました。

 この後にハーヴェイは優しくて好き……的なことを雨宮さんが言ったようなのですが、記憶に自信がありません。他のレポを見る限り「ハーヴェイ"も"好き」だと思うのですが、アシュハーの民なので幻覚Pと化してる可能性があります。

 

 

 

 

 ダイヤモンドダイバー◇はドラマCDで沖縄に行った物語の振り返り。幸い仕切り越しに掛け合いで収録ができたそうで、台本用にipadを導入した中村さんは途中から腕が疲れたとかなんとか。(他二人は紙台本だったらしい)

 

 

 ここからMTWリリイベ恒例の伝言ゲームに。歌詞から出題されるお題をくじ引きで「文字」「イラスト」「ジェスチャー」「読唇術」「タンバリン」などで伝えていくゲームで、昼は不正だらけの大惨事になったせいで景品が駄菓子詰め合わせに格下げされたとか。豪華景品は香里さんが「超高級トリュフ入りラーメンとかどうですか?」と提案し、中村さんに「どのラーメンが好きなの?」と聞かれると「北海道味噌」とのこと。まあ元道民としても北海道ラーメンと言えば味噌ですよね。しかし北海道ラーメンツアーはダメ出しされ、仁後さんが「新しいスマホに買い替えたい」と提案するも当然✕。折衝を経て「ラーメン詰め合わせセット」が承認され、香里さんが「ラーメンでいいんですかぁ!?↑↑↑」と素っ頓狂な声を出し、客席からはさすがに笑いが漏れました。

 

 一回目のお題は「無敵のプリンス」。順番は中村→仁後→雨宮→香里→諏訪で、トップバッターの中村さんは「タンバリンさえ引かなければ何とかなる」とフラグを立て、見事にタンバリンを引く強運ぶりを見せます。声援ありなら「よっ、中村屋!」と掛け声のかかりそうな場面でした。

 

 中村さんは無敵のプリンスを、以下のおなじみのAAのようなポーズと、

 

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 本人いわく冠の代わり?に頭のところでタンバリンを鳴らすことで伝えようとしましたが当然伝わるはずもなく、仁後さんはプロポーズ(僕と結婚してください)と誤認。イラストを引いたため、定番の求婚シーンのイラストを描き上げます。終演後の公式ツイッターで貼られた、香里さん諏訪さんのポーズとほぼ同じものでした。

 

 ジェスチャーを引いた雨宮さんはこのポーズを再現し、まさかのアシュリー役からオスカー役への求婚の形に。アシュオス派大勝利。香里さんは文字を引いて「結婚」と伝え、諏訪さんはまつりの声で「結婚なのです!」と答えるも不正解。

 

 時間が余っていたので、二戦目は仁後→中村→香里→諏訪→雨宮の順で実施。お題は「ロマンス」。

 イラストを引いた仁後さんは、抱き合うカップルと、脇にスキー場のゲレンデを描写。「えりちゃんは同世代だから信じてる……」的なことを言っていましたが、これは広瀬香美の代表曲「ロマンスの神様」の意図ですね。しかし中村選手、これを痛恨のスルー。しかも「タンバリン出るなよ……タンバリン出るなよ……」とつぶやきながらまたタンバリンを引いて、自身もよくわかっていない謎モーションを披露。

 香里さんも人が歩いているような謎イラストを描き、読唇術を引いた諏訪さんも「行進」と明らかに間違ったリレー。困惑する雨宮さんに、ここで仁後さんがオペラセリアの歌詞っぽいことやスキー場を描いたことを示唆。「ロマンスの神様」がカラオケの持ち曲という雨宮さん、ここで察して諏訪さんをガン無視して「ロマンス」と回答し、見事正解となりました。不正はなかった。

 なお、ラーメンセットは最後にサッポロ一番に格下げされた模様。

 

 

 

■ライブパート

 お待ちかねライブパートは、ダイヤモンドダイバー◇から。スタンディングOKとのことで、私たちも立ち上がったところで、中村さんが「ちょっと後ろ向いていい?」と言って天に祈るようなポーズを取ります。

 

中村さん「ぬーさーん、たすけて―」

仁後さん「一番頼りになる子がいないから……」

 

 お休み中のASのエース兼アイマス全体の中間管理職に祈りをささげる二人。しかし、二人もミリオンスターズと違ってライブ前でもないのにしっかり仕上げてきていました。

 今回のライブは、沼倉さん及び種田さんのパートの一部はCD音源でカバーするという形式でした。百瀬莉緒役の山口立花子さんを欠いていたミリシタ感謝祭2018の「昏き星、遠い月」と同じ形式です。特にオペラセリアは、夜想令嬢同様(推定)フルで録ってない曲なので、それで正解だったと思います。

 今回の会場は見やすさという点では今一つでしたが、音響は概ね安定しており、ステージの光の演出も過去に参加した新宿BLAZEや読売ランドのステージより凝っていました。ダイヤモンドダイバー◇のステージでは青系の光を使い、曲同様に海の中をイメージした演出が印象的でした。MTW曲は少なくとも「Deep, Deep Blue」は今夏のライブでの披露が決定的ですが、そういう意味で特筆したいのは下手すると最初で最後の披露になる可能性がある「VIVA☆アクアリズム」でしょうか。

 発売当時は社会情勢等もあってメンタルが底寄りだったのもありますが、改めて今回聴き直すと当時の印象以上にエモエモ曲で、眼前で披露されると目頭が熱くなりました。サビはリウムをいわゆるワイパーで振る曲。完全初披露ということもあり、さりげなく我々を誘導して流れを作る中村さんは、さすがのライブ巧者ですね。いずれの曲も、振りはジャケットのようなポーズを取るシーンが記憶に残りました。

 曲間のトークでは、仁後さんから三人で歌いたいということや、中村さんから将来的にはミリオンスターズやソロで歌われてもいいよね、といった話がありました。多分、今回のリリイベと今夏の披露を経ていずれは、ということなのかなと解釈しましたが。

 

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 そして、オペラセリア・煌輝座。昼の部の情報はシャットアウトして臨んでいたので、まず「Parade d'amour」で演者がヘッドセットマイクで登場したことに心が沸き立ちました。つまり、あの振り付けが完全再現できるということです。

 

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 香里さんはすんごいイケボ。元々低音域に強い印象がありましたが、彼女のボーカルが中核となるオペラセリアはそれを活かせる格好のユニットだったのではないでしょうか。「僕のことが好きなの? …なんてね、ふふ」の台詞はミリシタ世界だと男女問わずばったばた撃墜してそうです。モーション完全再現ですごい。

 諏訪さんはCDより2割増しくらい子犬系アリエルくんモード。いかにもキャンキャン吠えそうな感じでかわいいですね。サビでは雨宮さんに釘付けでしたが、「Love for U」の振りも完全再現。これだけはどうしても見たかったので、もう私もウッキウキでした。これが見たくて無理を重ねたので、来た甲斐があったというものです。見せ場の「僕と、結婚してください」もゲーム再現で、両サイドから求婚ポーズ。このシーンもそのままやってくれました。

 

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 ステージ演出ではさすがに大階段風の演出は無理でしたが、背後で複数色のLED電球を照らして華やかさを増していました。

 

 三人とも8thのレッスンが始まっているので仕上がっている感じでしたが、オペラセリアはライブステージに長けるミリオンスターズでも特にこうしたパフォーマンスが期待できる面々。23日現在では演者・スタッフ間感染さえなければ決行されるであろう8thは種田さんも加わったフルメンバーとなるので楽しみでなりません。リリイベ不在だった分、アシュハー要素もあったらいいな……。

 

 テンション上がりすぎて曲間のトークの記憶はすっ飛んでしまいましたが、二曲目の「星宙のVoyage」では雰囲気が一転。この曲のアシュリー(志保)はもう女性バレした後なので、普段の志保に近い歌い方になります。一方でアリエル(まつり)は成長後なので、Parade d'amourより少し大人びた歌い方になります。この曲でも要となるオスカー(歌織)は多少柔らかくも、相変わらずのイケボ。

 この曲の見せ場はCメロの台詞シーンです。雨宮さんは感情マシマシ。香里さんは先ほど貼った公式ツイッターの写真のような姿勢で誘い、諏訪さんは一度雨宮さん(アシュリー)から視線をそらして背を向け、恥ずかしがる、もしくは逡巡したととれる後に向き直り「僕らが出逢えたのは、運命だと思うんだ」の告白台詞を決めます。これが実にアリエルくん。素晴らしい。

 さらに追撃の「愛してる」の三(四)連呼。これ8th現地でティアラ生えたり卒倒する人出ちゃうんでゃないでしょうか。また、この曲は振り付けが比較的控えめで(まだレッスン中というのもあるかもしれませんが)、夜想令嬢と同様のヘッドセット曲ということもあり「寸劇くらいは混ぜるのでは……?」と期待が高まります。この情勢下なのでリスク回避という意味でも完全な劇をやることはないでしょうが、ちょっとした寸劇くらいは期待してもバチは当たらないかと思います。

 いずれにせよ、行って良かった。最悪の事態を避けられた結果論でもありますが、心からそう思いました。今回、オペラセリアの御三方はそれぞれきっちり強みを発揮していたので、周年ライブでやっているようなMVPは決められませんね。

 

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 曲が終わり、ダイヤモンドダイバー◇の2人も呼んで演者挨拶が始まりました。

 仁後さんはなかなかミリオンスターズと収録が一緒になる機会がなく、ステージも久々なので一緒に有観客のライブができて楽しかったとのこと。香里さんも顔を合わせてのライブができたこと、オペラセリアの2曲が歌えて嬉しかった、4人で披露できる日が楽しみといった内容を話していたかと思います。

 ミリオンでのあいさつの時は、気持ち「ミリオンライブ」という部分を強調する傾向のある中村さん。この時の挨拶では、参加者が様々なライブTシャツを着ていることに触れた上で、自身がミリオン名義のライブにいつも出られるわけではなくても、いつでも来ていいんだという自身と春香の帰れる場所を作ってくれていることへの感謝を述べていました。諏訪さんは5人で一日やれたことの楽しさと、みんなと一緒にオペラセリアの世界観を作っていくことが嬉しい……といった趣旨の話をされていました。

 雨宮さんは「遠くからニヤニヤ見ているだけだった仁後さんと御一緒できて楽しかった」とまたイチャイチャし始めた後、志保さんの誕生日前にこの曲が披露できて良かったと振り返っていました。雨宮さんの志保への一貫したリスペクトは、もちろん役者としては当然のことではありますが、肩を並べて共に歩んでいる姿を感じられて素敵だなと思いますね。

 

 

 

 そして、最後の曲はMTWリリイベ恒例の「Flyers!!!」

 MTWのリリイベが最後になるであろう私はしばらく聴く機会がないでしょうし、もっと言えば765ASのメンバーが歌うのを眼前で見るのは最後になる可能性が高いです。いずれ来る機会では「UNION!!」が優先されるでしょうし。

 そんな中で私は、センターの中村さんを見ることに専念しました。厳密には、他の人も見ていましたがBメロからは持ち込んでいたオペラグラスで彼女だけを見ていました。距離もありますが冬は目が乾燥しやすく、さらに往時は2.0を誇った視力がほぼ半減しちゃってるのも影響大でしたが……。

 

 中村さんの表情と所作は、楽しそうに、カッコよく、喜びと決意を込めているように見えました。この日のFlyers!!!に懸ける気迫は、特別な意味をまとっていたバンナムフェスでの披露と遜色ないほどの仕上がりで、見る者を引き付けます。立場もあり軽々な言葉の使い方をしないのであまりその胸の内を知る機会はありませんが、きっと強い思いがあったのではないかと拝察します。

 

 以前にもたびたび書いていますが、この曲のBサビからCメロにかけての盛り上がる部分は第一義としては当然ミリオンですが、広義ではASやアイマスの歴史そのものにもかかると私は考えます。アイマス初の東京ドームとなったバンナムフェスDay1、765ミリオンスターズ14人が中村さんと今井さんのダブルセンターでこの曲を披露した時に「無理だと言われてた夢も今はここにある 乗り越えてきたんだ」のパートでは2人にカメラを向けられたのも、きっと無関係ではないでしょう。

 だからこそ、最後になるかもしれない機会を観られてよかった。途中からはすっかりドライアイも解消されて、最後まで中村さんの一挙手一投足に魅入っていました。リリイベ後、ホテルでやったニコ生の振り返りでも、アーカイブを見ると「中村繪里子がヤバい」「切れ味を思い知らされた」だの語彙力喪失していました。

 

 正直、センターオブセンターの重責から時々でいいから春香と中村さんを解放してあげなよと思うことも多々あるのですが、それでもこのパフォーマンスを見せられるとたまらなくなりますね。正直なところ動機の7、8割はオペラセリア目当てのリリイベでしたが(DDBはASのライブで見られるし)、最後の見せ場を持っていったのは私の中では中村繪里子でした。「のヮの<油断してる奴は刺せ」というおなじみのワードが脳裏をよぎりましたね。

 

 最後の「アイマスですよ、アイマスー」の締めは仁後さんでした。かわいい。

 

 

 

■やはり765ミリオンオールスターライブが見たい

 2年前のリリイベレポでも同じことを言っていますが、やはり双方の単独ライブとは別に、52(51)人単位でのライブが期待されます。ミリシタでの展開も、MTSはMTWよりさらに踏み込み、おそらくどのユニットも混成となるのも追い風です。
 ハッチポッチでは、ご家庭を持たれて(特にアイマス以外の)仕事量を落としたASメンバーとASや合同の主要ライブに出ていなかった面々を中心に、ライブが初対面という状況がありました。そのため主要メンバー以外はまだ連携に課題を残した……というよりは恐る恐るやっているふあに見える場面もありましたが、一方でAS側は武道館ライブを経て最強パフォーマンス集団に覚醒した後輩たちに遅れを取れないと大いに奮起し、またミリオンスターズ側もブランク明けながら強烈なインパクトを与えたASに負けられないと刺激を受けたことは、多くの演者さんの口から語られています。ASのカバーでの歌い方を6thで取り入れ、一段ステージが上がったRtF。また復帰戦のハッチポッチこそ体調不良で十全のパフォーマンスはできなかったものの、続く初星宴舞でエース級の完全復活を見せた長谷川明子さんの例などはその最たる例でしょう。
 双方の距離感が縮まることが生んだ好循環は、エタハモやリコッタが初集合したバンナムフェスなどでも結実しました。また、どうやらミリシタでの展開の手法からして商業的にもプラスと判断されている……かはわかりませんが、近年のアイマスが積極的にブランド間の垣根を崩していく姿勢に転換した影響と恩恵は受けているように思います。

 

 当時はやむを得ないとはいえ、セトリがネタに走りがちだったハッチポッチよりも正統派のライブやツアーで、連携が十分に取れている765ミリオンのパフォーマンスを見せる時期は来ていると思います。これは以前にも言いましたが、あの時よりも機はより熟したでしょう。

 コロナがなければとうにやっていたでしょうが、今年の双方のライブが無事終わるなら、MTSとMS2が完結しアニメもやっていそうな今年の秋以降、いよいよそのチャンスが来るのではないでしょうか。特にMTS4グループ+サポートメンバーの構成のツアーなら混成かつMS2のソロ曲披露なんてこともできるでしょうし、期待したいです。
 もっとも、地方のライブだとお子さんが生まれたばかりの演者さんの負担が大きいので、そこのハードルはありますが……。まあSSAでもいいし、何ならまた名前が変わったあの約束の会場(ただし当時熱中症になったセンターは拒否)でも……。

 

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正直、MOIWよりこっちのが見たい。

 

 

 ミリオンスターズ側も今後、ASがそうであったようにどんどん揃いにくくなっていく時期ですし、その時期を抜けつつあるAS側も永劫にステージに立てるわけではないので、「もう時間がないんです」とまでは言いませんがあまり焦らさないでほしいなというのが正直なところです。あくまで単独のイベントもやりながらの並行が望ましいとは思いますが、ミリシタがここまで混ぜてくるとなるとまた事情も変わってきますし……。

 

 

■おわりに

 リリイベ後には開演前にお会いした方々と屋外で手短に感想を述べ合って、絶対にマスクを外せない私はそこで離脱。食事もテイクアウトしてホテルでようやくマスクを外せました。医療従事者仕様の五層マスクはつけて歩いたり階段上ると簡単に息苦しくなりますが、これをつけてる分には大きくリスクを下げられるのかなと思います。今のオミクロン株はもちろんデルタ株も在住県のケースではだいたいマスク外したタイミングで感染しているので、手洗い消毒徹底しつつイベント後の打ち上げさえしなければそうそう感染はしないはずですが。

 7thRの時はフォロワーとも会話しない条件で堂々とコニファーに行ったので、同好の士と顔を合わせて話すのは20年2月のMRと、中止後の大阪での残念会以来でした。やはり開演前のあれが楽しみこれが楽しみ、終わった後のあれが良かったこれが良かった、そういう会話もあってのライブなんだなと痛感します。バンナムフェスやASのライブの時には状況もさらに好転しているはずなので、もう一歩先くらいまでは緩められるご時世になっていることに期待したいですね。

 

 

 

 

 

 

 余談ですが。開場前にたまたまオペラセリア関係でフォローしてた方がすぐ近くにいたのでご挨拶して、かれこれ2年使ってなかった名刺(プロミ18合わせで作成した3年半前のやつ)を渡したんですね。名刺には「since2007.2~」みたいな余計なことを書いていたんですが、渡した相手がリアル17歳のPさんで、来週P歴16年目に突入する私は無事終わりました。

 かつては20を回ったばかりのぺーぺーだった私に年上のPさんたちが色々と教えてくれたりしたものですが、時代は移り変わるものですね。迷惑にならない程度を見極めて、私も新規Pさんに色々と紹介したりできる古参になりたいものです。それも老害紙一重なので怖いところですが。

 

 ここまで約11000字。長々とお付き合いいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 あっ、そうだ。ちょうど今やってるイベント曲「Shamrock Vivace」の真ソロがすごいのでぜひ一度聞いてみてください。オペラセリア好きな方は特に。

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ブロマガ移転しました。

 

 

 このたびニコニコのブロマガ閉鎖に伴い、はてなに移転しました。

 

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 しばらくはクッソ忙しいので特に更新はしませんが、11月以降にイベント等あればまたちょこちょこ書いていきたいなと思います。なお、移転に伴い結構な数の記事を非公開にしていますし、体裁もすべてはチェックしていないので乱れている記事もあるかもしれません。後者は随時対応していきますのでご容赦ください。

 またデザインは色々模索中なので、これもまた変更するかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

【顛末書】なぜ私はミリシタのフェス予想で菊地真を外したのか。そして真は不遇なのか優遇なのか





 26日から始まったミリシタ秋のフェスで、新たに菊地真と木下ひなたのフェス限SSRが実装されましたね。さて、私は前回のフェス限予想記事で、Prの本命亜利沙、Faの本命律子、千早、Anがあるとすればひなたと予想していました。その上でこう言っています。







 2019年から様々な予想を当てたり外したりしつつも、今年は7thRのセトリ予想を含めてまあまあ精度の高かった私ですが、これは過去最大レベルの大外れです。
 今回は真Pでありながら「真のフェス限はありえない」と予想して担当案件でとんでもないやらかしをした件についての顛末と、余談についてまとめることにしました。


■なぜ真のフェス限はないと予想したのか


 繰り返しになりますが、まずはここから。真はフェス直前までに6枚のSSRが実装されていました。9月時点で、ミリシタでSSRが7枚実装されていたのは52人中8人。春香、静香、志保、恵美、朋花などなど、フェス限・SFY・SHSのうち2~3枚が実装済みという面々でした。なお6枚勢にも百合子のように、上述の三種がすべて実装済みという立場の子もいます。
 SFYはメインコミュ二周目が終わる3月で全員に行き渡り、SHSは7月末、遅くとも8月に全員が一周する見通しです(TCやJOVのような連動SSRが入る可能性があり多少のズレは予想されます)。
 9月の時点でフェス限未実装は18人。そのうち真は6枚勢でありながら、そのどれもが実装されていないという極めて特殊な立場でした。来夏までにSFYとSHSの2枚を必ず実装しなければならないことを踏まえると、それまでに真のフェス限が来れば真は最速のSSR9枚がほぼ確定します。まだSSR6枚勢が何人か残っているであろう時期に、です。恵美や美也たち、フェス限実装済みでまだSFYもしくはSHSを持っていない現7枚勢が連動系やSFYの後釜の枠のSSRをいち早くもらえればあるいはそれよりも早いか……というところですが、可能性はそこまで高くないと思われます。
 そのため私は真のフェス限はありえないと判定し、多くの予想勢も真はないと踏み……そしてご覧のあり様でした。返す言葉もありません。

 では、なぜ誤算があったのか。それは、連動SSRのカウントを読み違えていた部分が大きかったのです。


■唯一無二の、2枚のイベント連動SSR


 実は、真にはミリシタの52人で唯一の特徴があります。それは、楽曲イベント連動SSRを2枚持っているということです。
 
 楽曲イベントに連動するSSRは、これまでTB、TCに加えてTAの創造の計7イベントと、19年4月の「アイドルヒーローズ ジェネシス」でJustice OR Voiceが実装された際の8回×2枚実装されています。ミリ女もプラチナスターテールに合わせてSSRが実装されてはいますが、あれはSSRのメンバーとイベント楽曲歌唱・登場メンバーが違うので、扱いは下がります(なので瑞希はカウントされません)。
 真はその中で唯一、ヒーローズとTCの二度に渡って連動SSRをもらっていました。



19年4月、アイドルヒーローズの敵役「黒髪」と、


19年10月の「近未来アウトサイダー」のベルベットですね。ちなみにともに恒常です。

 これらの楽曲イベント連動SSRは、枚数としては他のSSRと同列に数えられるのではなく特殊カウントになるのではないか。これは以前から既に言われていました。
 SSR5枚目一番乗りはTCで連動SSRをもらっていた響、SSR6枚目一番乗りは同じくTCで連動SSRをもらっていた春香、SSR7枚目一番乗りはTBで連動SSRをもらっていた美也でした。もちろん、この三人は同じく特殊カウントとされるフェス限SSRも既に実装されていました。
 なお、TCの連動SSR持ちでありながらいまだ5枚勢である千鶴さんはどうなのかという質問もあろうかと思いますが、これはクルリウタが諸般の事情で大きく遅れたのが影響していると思われます。千鶴さんはまもなく6枚目が実装されるとみられますが、ここから一年以内にSFY、SHS、そしてフェス限が怒涛のように実装される可能性が高いので、そうなれば一気に8枚勢になりますね。

 ともあれ、私は楽曲イベント連動SSRのカウントを過大評価していました。1はないにしてもいいとこ0.75枚換算くらいのカウントじゃないの、と思っていたのが正直なところです。ただ今回の真のフェス限実装を見るに、あるいは0.5枚換算でもいいのかもしれません。
 ヒーローズの真と歌織さんのカードはともかく、TB・TC系のSSRカードは紛れもなく、担当Pたちが戦って勝ち取った報酬なのですから、戦果の分はある程度他の子を上回るのは間違いではないでしょう。とはいえ、ここのカウントを読み違えたのが最大の敗因には違いがありません。

 なお、真のミリシタでのカード実装枚数は、9/26現在でも52人中47位タイの21枚です。夏服SRが来るまでは最下位タイでした。トップの百合子が30枚、最少の子が19枚、グリー時代の資産のないかおつむ以外のミリオンスターズは概ね少なくとも25枚前後が実装という状況で、さらに真はPSTカードが52人中唯一となる1枚のみということを考えれば、SSR9枚一番乗りというのもある程度のバランスは取れているのではないかと思います。また、TCでベルベットの対抗候補だった「妖精」「メイド」も、当時の真Pサイドの発信の成果なのかはわかりませんが形を変えてSSRで実装されているのも一つの評価点です。
 ……26日の昼には9枚目最速がほぼ確実となることに「超優遇」とツイートしましたが、よく考えれば来夏でもPSTカードが1枚のままの可能性がまだあることを失念しておりました。ミリカンがいつ実装かにもよりますが、「サンセットブライド」などもミリコレSRで来るかはわかりませんし。

 他方、真を予想から外したもう一つの要因は、真に秋の曲がなく、edeNなど季節を選ばない楽曲も実装済みであることでした。しかし、実装されたのはまさかのMASTER PRIMALから「聖炎の女神」でした。



 過去に例のない、ミリシタでAS曲をASが新録でカバーするというものです。これは少なくともフェス発表前に読めるはずもありません。ただ、これまでユニットを組んだことのないひなたとのデュオは相性抜群で、とても良いものでした。今後も同様のケースで、思い切った楽曲の新録・実装に期待が高まりますね。

 ちなみに前例もあるのにカウント読み間違えただけじゃんという意見もあるかもしれませんが、5、6、7枚目一番乗りの時点ではSFYとSHSが両方揃う前の旧ローテなのでそこは当てにならないです。私に限らず、根拠付きで真以外を予想していた人も何人かそれに引っかかってるので……。



 いずれにせよ、以上のような読み違いがあり、私はフェス限予想を完全に外しました。弁明のしようもありません。よりによって担当案件でやらかすのは大恥の極みです。
 さすがに顔向けできないので、あらゆるアイマス関連の予想を無期限で休止しようと思います。少なくとも、北海道日本ハムファイターズ読売ジャイアンツの「無期限謹慎」よりは長く。

■余談


 いずれにせよ、個人的にはここ2年ほどの真は信号機・準信号機級の5人(ミリオンなら10人)を除けば比較的優遇されている部類かなと感じます。その前はミリシタに限らず諸々含めてちょっと……でしたが。
 やや優先傾向にあるグッズ展開や2年連続で人気投票一桁に入ったファミ通のミリシタ特集アンケ等を見る限り、比較的コアな層が強いとは言えるでしょう。ただ、私は単純な人気では13人でも52人でもちょうど真ん中か、良くてそのラインより一歩だけ前くらいと推定しています。
 ターニングポイントがTC勝利のように明確な形であったのかそうでないのかはバンナムのみぞ知るですが、現状では対象を絞らずに不遇と声を大に叫ぶとさすがに刺されそうな気もします。

 もちろん何をもってして優遇か、不遇かというのはPそれぞれの価値観と主観によるものが大きいでしょうから、絶対的定義をして強制をするのはナンセンスです。例えば私のフォロワーにもライブには一切行かないタイプの真Pもいますが、その視点に立てば平田宏美さんがブランドを問わずライブほぼ皆勤というアドバンテージが消えるわけですから、見え方がまるで違ってくるでしょう。ゲームのシナリオこそが最重視という方なら、他がどうなってもステラステージのようなシナリオだけは勘弁、となるでしょう。Ever Sunnyはともかくラビットファーは若干ながら賛否分かれていましたし、MTSでカッコいい系が来ても来なくても、また意見は分かれると思われます。属性とキャリアが広範にわたる真Pは、みんなまとめて納得するような展開はどうしても困難ですし、この問題はコンテンツやブランド単位でのそれと相似形と考えます。

 真自身に何を求めるかも千差万別で、演者サイドの真Pにしても、765ミリオン関係だけでも長谷川明子さん、浅倉杏美さん、山崎はるかさん、近藤唯さん、高橋李依さんが有名な真P(ファン)ですが、何を求めるかはやはり個々に違っています。アニメイトの47都道府県代表への選出やVOY@GER抜擢もありましたが、あれもどこまで評価するかは人によってかなり振れ幅があるでしょう。個人的にはBRUTUSの律子が悶絶するくらい羨ましかったですが、ああいう現実への侵食系も評価が分かれますし……。
 なので、一応古参としては今後見込まれる様々なことにも寛容でありつつ、せっかくの趣味は楽しめるように私自身はおおむね光属性でいたいなあと改めて思う次第です。


 個人的には今回のフェス限のカードはチェスをテーマにしつつ、真の両翼であるカッコいいもかわいいも取り込んでひなたの衣装とも対になるようにするというZZガンダムみたいなコンセプト山盛り感こそありましたが、SFYとSHSがおそらくいずれかの両極に振れることを考えれば、クールもかわいいも、というのはフェス限として落としどころなのかなと好意的にとらえています。私がミリシタの専用衣装で一番好きなのは最初のSSRのシンシアリー・マリーヌ、特に5凸の「++」ですが、いつの日かあれを超える衣装が出てくることに期待したいですね。

 それにしても、当面は真をセンターにするのが最適解という編成でスコアタできるのはいいものです。そのために貯めていたマスピも使って真が最大限活きるように編成をテコ入れしましたが、それだけの価値はありましたね。