紫電Pの雑記帳

ニコニコのブロマガ閉鎖に伴い移転しました。主にアイマス関連の記事を書きます。2021年9月以前の記事はブロマガから移行したものです。。

ブロマガ移転しました。

 

 

 このたびニコニコのブロマガ閉鎖に伴い、はてなに移転しました。

 

ch.nicovideo.jp

 

 しばらくはクッソ忙しいので特に更新はしませんが、11月以降にイベント等あればまたちょこちょこ書いていきたいなと思います。なお、移転に伴い結構な数の記事を非公開にしていますし、体裁もすべてはチェックしていないので乱れている記事もあるかもしれません。後者は随時対応していきますのでご容赦ください。

 またデザインは色々模索中なので、これもまた変更するかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

【顛末書】なぜ私はミリシタのフェス予想で菊地真を外したのか。そして真は不遇なのか優遇なのか





 26日から始まったミリシタ秋のフェスで、新たに菊地真と木下ひなたのフェス限SSRが実装されましたね。さて、私は前回のフェス限予想記事で、Prの本命亜利沙、Faの本命律子、千早、Anがあるとすればひなたと予想していました。その上でこう言っています。







 2019年から様々な予想を当てたり外したりしつつも、今年は7thRのセトリ予想を含めてまあまあ精度の高かった私ですが、これは過去最大レベルの大外れです。
 今回は真Pでありながら「真のフェス限はありえない」と予想して担当案件でとんでもないやらかしをした件についての顛末と、余談についてまとめることにしました。


■なぜ真のフェス限はないと予想したのか


 繰り返しになりますが、まずはここから。真はフェス直前までに6枚のSSRが実装されていました。9月時点で、ミリシタでSSRが7枚実装されていたのは52人中8人。春香、静香、志保、恵美、朋花などなど、フェス限・SFY・SHSのうち2~3枚が実装済みという面々でした。なお6枚勢にも百合子のように、上述の三種がすべて実装済みという立場の子もいます。
 SFYはメインコミュ二周目が終わる3月で全員に行き渡り、SHSは7月末、遅くとも8月に全員が一周する見通しです(TCやJOVのような連動SSRが入る可能性があり多少のズレは予想されます)。
 9月の時点でフェス限未実装は18人。そのうち真は6枚勢でありながら、そのどれもが実装されていないという極めて特殊な立場でした。来夏までにSFYとSHSの2枚を必ず実装しなければならないことを踏まえると、それまでに真のフェス限が来れば真は最速のSSR9枚がほぼ確定します。まだSSR6枚勢が何人か残っているであろう時期に、です。恵美や美也たち、フェス限実装済みでまだSFYもしくはSHSを持っていない現7枚勢が連動系やSFYの後釜の枠のSSRをいち早くもらえればあるいはそれよりも早いか……というところですが、可能性はそこまで高くないと思われます。
 そのため私は真のフェス限はありえないと判定し、多くの予想勢も真はないと踏み……そしてご覧のあり様でした。返す言葉もありません。

 では、なぜ誤算があったのか。それは、連動SSRのカウントを読み違えていた部分が大きかったのです。


■唯一無二の、2枚のイベント連動SSR


 実は、真にはミリシタの52人で唯一の特徴があります。それは、楽曲イベント連動SSRを2枚持っているということです。
 
 楽曲イベントに連動するSSRは、これまでTB、TCに加えてTAの創造の計7イベントと、19年4月の「アイドルヒーローズ ジェネシス」でJustice OR Voiceが実装された際の8回×2枚実装されています。ミリ女もプラチナスターテールに合わせてSSRが実装されてはいますが、あれはSSRのメンバーとイベント楽曲歌唱・登場メンバーが違うので、扱いは下がります(なので瑞希はカウントされません)。
 真はその中で唯一、ヒーローズとTCの二度に渡って連動SSRをもらっていました。



19年4月、アイドルヒーローズの敵役「黒髪」と、


19年10月の「近未来アウトサイダー」のベルベットですね。ちなみにともに恒常です。

 これらの楽曲イベント連動SSRは、枚数としては他のSSRと同列に数えられるのではなく特殊カウントになるのではないか。これは以前から既に言われていました。
 SSR5枚目一番乗りはTCで連動SSRをもらっていた響、SSR6枚目一番乗りは同じくTCで連動SSRをもらっていた春香、SSR7枚目一番乗りはTBで連動SSRをもらっていた美也でした。もちろん、この三人は同じく特殊カウントとされるフェス限SSRも既に実装されていました。
 なお、TCの連動SSR持ちでありながらいまだ5枚勢である千鶴さんはどうなのかという質問もあろうかと思いますが、これはクルリウタが諸般の事情で大きく遅れたのが影響していると思われます。千鶴さんはまもなく6枚目が実装されるとみられますが、ここから一年以内にSFY、SHS、そしてフェス限が怒涛のように実装される可能性が高いので、そうなれば一気に8枚勢になりますね。

 ともあれ、私は楽曲イベント連動SSRのカウントを過大評価していました。1はないにしてもいいとこ0.75枚換算くらいのカウントじゃないの、と思っていたのが正直なところです。ただ今回の真のフェス限実装を見るに、あるいは0.5枚換算でもいいのかもしれません。
 ヒーローズの真と歌織さんのカードはともかく、TB・TC系のSSRカードは紛れもなく、担当Pたちが戦って勝ち取った報酬なのですから、戦果の分はある程度他の子を上回るのは間違いではないでしょう。とはいえ、ここのカウントを読み違えたのが最大の敗因には違いがありません。

 なお、真のミリシタでのカード実装枚数は、9/26現在でも52人中47位タイの21枚です。夏服SRが来るまでは最下位タイでした。トップの百合子が30枚、最少の子が19枚、グリー時代の資産のないかおつむ以外のミリオンスターズは概ね少なくとも25枚前後が実装という状況で、さらに真はPSTカードが52人中唯一となる1枚のみということを考えれば、SSR9枚一番乗りというのもある程度のバランスは取れているのではないかと思います。また、TCでベルベットの対抗候補だった「妖精」「メイド」も、当時の真Pサイドの発信の成果なのかはわかりませんが形を変えてSSRで実装されているのも一つの評価点です。
 ……26日の昼には9枚目最速がほぼ確実となることに「超優遇」とツイートしましたが、よく考えれば来夏でもPSTカードが1枚のままの可能性がまだあることを失念しておりました。ミリカンがいつ実装かにもよりますが、「サンセットブライド」などもミリコレSRで来るかはわかりませんし。

 他方、真を予想から外したもう一つの要因は、真に秋の曲がなく、edeNなど季節を選ばない楽曲も実装済みであることでした。しかし、実装されたのはまさかのMASTER PRIMALから「聖炎の女神」でした。



 過去に例のない、ミリシタでAS曲をASが新録でカバーするというものです。これは少なくともフェス発表前に読めるはずもありません。ただ、これまでユニットを組んだことのないひなたとのデュオは相性抜群で、とても良いものでした。今後も同様のケースで、思い切った楽曲の新録・実装に期待が高まりますね。

 ちなみに前例もあるのにカウント読み間違えただけじゃんという意見もあるかもしれませんが、5、6、7枚目一番乗りの時点ではSFYとSHSが両方揃う前の旧ローテなのでそこは当てにならないです。私に限らず、根拠付きで真以外を予想していた人も何人かそれに引っかかってるので……。



 いずれにせよ、以上のような読み違いがあり、私はフェス限予想を完全に外しました。弁明のしようもありません。よりによって担当案件でやらかすのは大恥の極みです。
 さすがに顔向けできないので、あらゆるアイマス関連の予想を無期限で休止しようと思います。少なくとも、北海道日本ハムファイターズ読売ジャイアンツの「無期限謹慎」よりは長く。

■余談


 いずれにせよ、個人的にはここ2年ほどの真は信号機・準信号機級の5人(ミリオンなら10人)を除けば比較的優遇されている部類かなと感じます。その前はミリシタに限らず諸々含めてちょっと……でしたが。
 やや優先傾向にあるグッズ展開や2年連続で人気投票一桁に入ったファミ通のミリシタ特集アンケ等を見る限り、比較的コアな層が強いとは言えるでしょう。ただ、私は単純な人気では13人でも52人でもちょうど真ん中か、良くてそのラインより一歩だけ前くらいと推定しています。
 ターニングポイントがTC勝利のように明確な形であったのかそうでないのかはバンナムのみぞ知るですが、現状では対象を絞らずに不遇と声を大に叫ぶとさすがに刺されそうな気もします。

 もちろん何をもってして優遇か、不遇かというのはPそれぞれの価値観と主観によるものが大きいでしょうから、絶対的定義をして強制をするのはナンセンスです。例えば私のフォロワーにもライブには一切行かないタイプの真Pもいますが、その視点に立てば平田宏美さんがブランドを問わずライブほぼ皆勤というアドバンテージが消えるわけですから、見え方がまるで違ってくるでしょう。ゲームのシナリオこそが最重視という方なら、他がどうなってもステラステージのようなシナリオだけは勘弁、となるでしょう。Ever Sunnyはともかくラビットファーは若干ながら賛否分かれていましたし、MTSでカッコいい系が来ても来なくても、また意見は分かれると思われます。属性とキャリアが広範にわたる真Pは、みんなまとめて納得するような展開はどうしても困難ですし、この問題はコンテンツやブランド単位でのそれと相似形と考えます。

 真自身に何を求めるかも千差万別で、演者サイドの真Pにしても、765ミリオン関係だけでも長谷川明子さん、浅倉杏美さん、山崎はるかさん、近藤唯さん、高橋李依さんが有名な真P(ファン)ですが、何を求めるかはやはり個々に違っています。アニメイトの47都道府県代表への選出やVOY@GER抜擢もありましたが、あれもどこまで評価するかは人によってかなり振れ幅があるでしょう。個人的にはBRUTUSの律子が悶絶するくらい羨ましかったですが、ああいう現実への侵食系も評価が分かれますし……。
 なので、一応古参としては今後見込まれる様々なことにも寛容でありつつ、せっかくの趣味は楽しめるように私自身はおおむね光属性でいたいなあと改めて思う次第です。


 個人的には今回のフェス限のカードはチェスをテーマにしつつ、真の両翼であるカッコいいもかわいいも取り込んでひなたの衣装とも対になるようにするというZZガンダムみたいなコンセプト山盛り感こそありましたが、SFYとSHSがおそらくいずれかの両極に振れることを考えれば、クールもかわいいも、というのはフェス限として落としどころなのかなと好意的にとらえています。私がミリシタの専用衣装で一番好きなのは最初のSSRのシンシアリー・マリーヌ、特に5凸の「++」ですが、いつの日かあれを超える衣装が出てくることに期待したいですね。

 それにしても、当面は真をセンターにするのが最適解という編成でスコアタできるのはいいものです。そのために貯めていたマスピも使って真が最大限活きるように編成をテコ入れしましたが、それだけの価値はありましたね。

北沢志保の新曲「Purple Sky」から見えてきた、M@STER SPARKLE2の方向性




 ミリオンの新ソロ曲シリーズ「M@STER SPARKLE2」の曲が先週から公開され始めましたね。52人分のソロを展開するというLTH以来の取り組みで、5人ないし6人が一グループになり、一年ほどかけてMTSやあるいはアニメの曲と同時展開していくことになりそうです。

 先週のミリラジでは天海春香のミリオンでの3曲目、通算では14曲目(!)のソロ曲となるHAPPY♪ STEPPING!! DREAMING☆」、今週のミリラジでは北沢志保の4曲目となる「Purple Sky」が一部公開されました。特に今週の「Purple Sky」で、今回のMS2の方向性がかなり明確になってきたと考えられるので少し考察してみます。



https://www.lantis.jp/imas/release_SPARKLE2_01.html

■傾向として、キャラソンの色は抑えた楽曲になるのではないか


 実はこのMS2、アイマスチャンネルのAPかっしーとAPさとほのは、既に5曲聴いたとのことです。(8月新譜を語る動画で言及しています)

 それによるとMS2の感想は、
「アイドルって感じでした。これまでパーソナルな部分とか心情を歌い上げる楽曲もあったんですけど、今回はアイドルやん!って感じでした」(APさとほの)
 また、いわゆる俺ら代表のAPかっしーは、
「前回のMSがアイドルのパーソナルや内面的な感情にフォーカスを当てている曲が多かったのですが、MS2は『アイドル天海春香ー!みたいな楽曲がやってきた!』。 Pが読み解くというよりはその世界のファンに向かって歌っているような印象」

 と答えています。今回も先陣を切った春香は良くも悪くも曲が「概念:天海春香」なところがあるのでAPの感想への評価は保留していましたが、志保に関しては的を射ているように思いました。動画ではジュリアのソロ曲の感想も語っていますが、たぶん大きく外れることはないでしょう。

 旧ミリオンライブ開始の時点で既にソロ曲が5~7曲あった765ASに対して、ソシャゲという環境で37人が一斉スタートしたミリオンスターズはどうしてもソロ曲が名刺代わりとなり、それゆえキャラソンの色彩も強くなりがちです。ミリシタで仕切り直したタイミングで出たMS1も少なからずそうでしょう。もちろん通算の3曲すべてがそうではない子もいますし、その属性を帯びていることと楽曲の評価に直接の関係はありません。徳川まつりのような例外のケースもあります。
 ただ、志保に関しては比較的、個人やその内面を意識した曲になる傾向が強かった子の一人と思われます。

 そんな中で公開された「Purple Sky」は、確かにこれまでの3曲よりも外から見た志保のイメージを意識した曲のように思えました。フル次第ですが、個人的には志保のソロ曲の中では一番好きになりそうな気がします。
 ファン側から見たミリシタでの北沢志保のイメージと言えば、クールで実年齢よりもお洒落で大人びた雰囲気(+演技も巧み)というイメージになるはずです。外向けには「クール系美少女ユニット」であったEscapeもそうですし、クレシェンドブルーもそうでしょう。クルリウタはちょっと置いておいて、最近実装されたスコーピオリフレインキスも同様です。
 あんな曲を14歳に歌わせちゃいかんでしょと思ったけど、でも美希は1曲目からもっと飛ばしてたか……。

 そうしたイメージゆえに、オペラセリア・煌輝座では最後の求婚シーンで強烈なかわいらしさのギャップを見せるアシュリー役が、志保の内面や、Pと仲間、そして家族に見せる表情を知らないファンから大きな反響を呼んだのだと思われます。






関係ないですけどこの一年で急激に人気の組み合わせになりましたね、ことしほ。好き。


 「Purple Sky」にも志保の内面が一切投影されてないわけではないでしょうし、過去の3曲やユニットでの活動の経験や成長があってこその曲ではあると思いますが、それ以上にコンセプトとして、アイマス世界でファンが見る、『クールで大人びた、同年代に憧れられるアイドル・北沢志保』のイメージが増幅されているのではないでしょうか。

 APさとほのは5曲で一番好きな曲を、23日のミリラジで公開されるであろう野々原茜のソロとしています。過去のセトリ選びなどから可愛い曲が大好きとみられる彼女ですが、その茜ちゃんの曲も、ファンに向けた、ファンから見たイメージを重視する楽曲となれば、ウザカワでもカワの割合がこれまでより増すのではないかと想像できます。

 そうなると、内面描写に重きを置いてきた子たちのソロ曲はどういう路線になるのでしょうか。私の大好きな夜想令嬢で考えてみると、所恵美は彼女の気配りの良さや時に高まる湿度の部分があまり見えなくなるわけですから、おそらくカッコよくてセクシーな部分が目立つ曲になるはずです。天空橋朋花は近年推されまくっている年相応朋花ちゃん路線をいったん引っ込めて、対極の聖母属性全振りの路線の強い曲になってくるのかもしれません。聖母路線と言ってもカリスマに振れるのか、「HELLO, YOUR ANGEL♪」に近い方に振れるのかは予想できませんが。
 二階堂千鶴は隠した心や嘘、秘密といった彼女の核心からは距離を置くエレガントでセレブリティーな曲が想定されます。百瀬莉緒は……真っ向からのセクシー路線はこのみさんとMTWでやってるのでどうなるか。でも少なくとも「大人の服を着た子供なのよ」というような歌詞にはならないはず。そろそろちゃんと連絡が来た、「こんな恋をしたい」と同世代の男女に思わせるような充実感いっぱいの恋愛の歌とかどうでしょう?

 ……もちろん、CDごとに路線をがらっと変えてくる可能性もないでもないので、上の予想については4曲とも木の下に埋められる可能性もゼロではないですが。

■じゃあ765ASはどうなるの、っと


 ただそうなると、過去のミリオンでの2曲はそういう色が薄かった765ASはどうなるのか、が気になります。春香は前述したように「概念:天海春香」というところがあり、先陣というのもあってか今回も王道ど真ん中(ややお洒落寄り)をいきました。しかしASはMAを昨夏~今春に展開したばかり。いい意味で「遊べる」チャンスでもあるのもまた事実です。

 例えば菊地真。ミリオンでの2曲はかなり「アイドル菊地真」に振れた曲でした。しかしMA4の「Ever Sunny」がああいう感じだったので、カッコいい路線に回帰する可能性はあります。ファンはカワイイ""目指したい真の内心は理解しつつも、割合としてはカッコよさを見て、そして求めている人が多いと考えられます。そもそもミリオンのソロ2曲目は2015年1月の話なんで、連続性は気にしなくてもいいんじゃね?というのも事実でしょう。あ、それとVOY@GERの菊地真ソロは本当に良いですよ。買え。

 個人的には以前カバーしたナツノハナのようにちょっと背伸びしたバラードとか見たいんですけど、難しいでしょうね。でもファンのイメージと乖離してても、何とかならないかなあ……。

 もう一人、如月千早「Coming Smile」があらゆる千早が到達しうる曲であることは以前語りましたがこの歴代最高クラスのソロ曲をぶつけられた後に用意される千早の曲がどんなものになるのかは非常に興味があります。ミリシタ世界での千早と言えば、アイドルを軽侮するような路上バンドマンさえ畏敬する知名度があり、その指摘に対しても反駁できないほどのポジションです(エタハモコミュ)。また、ミリオンBCではテレビ局のスタッフから、765の中では呼びたくてもそうそう呼べないレベルのアイドルとして認識されていると推測できる描写があります(BC9巻)。



(バンドマンは真顔のまつりが放つ殺気に威圧されたわけではない)


 こういう千早が歌うのがどんなソロ曲なのか。Vo力団まとめて相手にしてやんよと言わんばかりの蒼の頂点を感じさせる曲か、はたまたFlyers!!!のソロで感じさせた慈愛を込めた歌声を活かす路線か。千早はASの中でも特に何をやってもいいタイミングなので、ファン視点意識の曲と言ってもどの側面を重視するかでお出しされる曲はいかようにも変わると思いますので楽しみです。ただまあ、出番は後半でしょうが……。





■余談、ブロマガ閉鎖するので移転します


 本題からは逸れますが、ニコニコのブロマガはあと一ヶ月ほどで閉鎖されます。つまり、このブロマガもまもなく閉じることとなります。
 幸い移転はそう難しくもないので、以下のどこかに移るつもりです。お勧めありましたらご教示いただけたら幸いです。それと、非公開にしていた記事をいくつかオープンしてあるので、私のガバガバ予想や2018年以降の発言の変遷と沼落ちっぷりを楽しみたい奇特な方は今のうちかもしれません。移転先でも公開するのは多分、ライブレポやTC関連、オペラセリア考察など一部の記事だけになると思います。





 P歴15年目である一方、一時は約1年半ほど距離を置いていたアイマスに再びドボンした18年の初星宴舞以降、ブロマガは私にとって大事な場でした。自身にライブレポを義務付けることでコンテンツやブランドへの思いや考察もより深まりましたし、幸いにも毎回、数千から万を超えるPVをいただき、それに見合うものをと準備もしっかりやるようになりました。アイマスとはまだまだ付き合いが続くので、ブロマガでの発信もSSなどでのアウトプットも、変わらず続けていきたいものですね。









アイマス5ブランド合同曲「VOY@GER」で担当の歌声に惚れ直した話



■はじめに


 8月4日。アイドルマスターの5ブランド越境曲「VOY@GER」が発売されました。7月25日の発表からわずか10日というスピード発売にもびっくりしましたが、私としては何よりも、菊地真がこのメンバーに選ばれていることが驚きでした。






 私はいわゆる真Pで、明確にそれを自認したのは2007年3月。当時は学生でしたが、その後社会人になってからも一時期を除いてアイマスにべったりで、かれこれ14年5ヶ月の長い付き合いです。

 真は女性4ブランドを見渡しても数少ない「低音と力強い歌唱」を持ち味とする一方で、透明感のある歌い方も得意とする特徴的な歌声を持っている子です。それゆえにユニットではいるだけで曲が引き締められますし、ライブでは平田宏美さんがいるかいないかで全体曲も少なからず聞こえ方、もっと言うと厚みが変わってきます。
 ただ一方で、その歌声と中央より脇を固めるのを得意とするキャラクターとしての立ち位置もあって、今回のようなブランド越境ではめったに声がかかることはありませんでした。昨年のアニメイト47都道府県縦断企画では静岡代表に選ばれましたが、あれは首都圏にひびたか以外の出身地が集中している765ASの特異性ゆえの棚ぼただったと判断しています。

 それだけに今回の選抜は意外でした。良くも悪くも個人よりアイマスとしての象徴である春香、今回は選出対象にならないAS人気双璧の美希千早に次ぐ貴音は自然な選出でしたが(ASとアイマス全体のエース格・響でなかったのはアニメイト、富士急と出番が続いたためなのかなーと思いましたが)、嬉しさの一方で内心としては「錦織監督だから真が選ばれた」という発言やコメントにも少なからずモヤモヤするところがあり、些か……もとい、かなりすっきりしない気持ちで発売当日を迎えました。(8/28追記 錦織監督のインタビューで、提示時点で15人が決まっていたようであることは明示されました)

 しかし、出された曲は、そして真のソロバージョンは。担当のひいき目というのを加味しても素晴らしいものでした。




■この面々の中でも埋没せず、しっかり主張できる

 前述の通り、集団の中での真の歌声の最大の強みは曲の厚みを増す「力強い低音」にあります。近年だと、おそらくそれを期待して呼ばれたであろうミリオンの「Justice OR Voice」も顕著ですね。
 ただ、女性12人に加えてSideMの男性3人が混ざる越境ユニットは真にとっては初の挑戦になります。この中で果たしてどこまで存在感を発揮できるか……という懸念はありましたが。

 結論から言えば、それは杞憂でした。



 もちろん全パートに男声が入るわけではない、というのもあるのですが、高音域に強い女声と低い男声の間をきっちり取り持って存在感を発揮する絶妙な位置に真はいました。女声パートでの役割は変わりありませんし、男声が混じっても埋没しません(担当補正のかかった聴き取りもあるでしょうが)。この位置を最も得意な領域として担えるのは確かに全アイマスでも稀有ですし、AS内で組むのが声の相性がいいとされる春香、高音域に強い貴音となればなおさらです。監督が誰だからというのではなく、この曲の構成として菊地真が必要なのだということをはっきり感じました。
 ブランドごとの3人バージョンでも、女声4ブランドの中でもAS版は真がいることにより厚みがあるように聴こえます。まあこの辺り趣味の範疇ですが。



 また、ソロでは緩急剛柔ともに自在の歌い方をいかんなく発揮しており、コンセプト上ソロバージョンでは多彩な歌い方が求められるこの曲はまさにベストマッチでした。真・平田さんの歌い方は「カ行」と「タ行」の歌い方が特徴的ですが、その発音もまたこの曲に合っています。

 そして、真骨頂はラップパート後のこの部分でした。



 真の力強さと繊細さ、ボーイッシュさと少女らしさを生かせる歌い方の手札の多さは、まさにこのパートで発揮されます。MA4では手札を使い切るような形まではなかったので、「これだよこれ!」となったのは言うまでもありません。
 各ブランド版を聴き比べた上で担当びいきを承知で言うなら、「VOY@GERは実質的に真のソロ曲なのでは?」と思ったほどでしたし、目頭が熱くなりました。

 「言いすぎだろ~?」と思った方、それならぜひ各種配信で真ソロバージョンと可能なら765AS版を買ってみてください。缶コーヒー2本分です。監督が誰とか関係なく、この曲に菊地真が相応しかったと納得いただけるはずです。それでダメなら、TwitterのDMを開けとくので遠慮なく請求してください。マジで。今回はそれくらい自信をもってお勧めできます。


 にしても、これでまたいつかのMOIWに地べたを這い泥水を啜ってでも現地参戦する理由が増えましたね。来年以降の動き次第ではありますが、情勢が落ち着いて悲願のその時が来るなら、序盤か中盤要所の曲としてこれが来る可能性が高いでしょう。

 にしても、本当にいい歌詞ですよね。10周年曲「アイ MUST GO!」を下敷きにしていることからしても、15周年までの到達がテーマだった「なんどでも笑おう」とは対称的に、15周年から先の未来を歌っているとわかった時にはグッときました。

■20thまでは合同路線継続でしょう





 今回の件に限らずですが、5ブランド越境路線には賛否があります。比較的穏健になるよう調整している私のTLでさえそうでした。

 ただ個人的には、どんどんやっていいと思います。たまにはAS側が他ブランドの曲をカバーする側になってほしいところですし、もちろん最も見たいのは単独、そののちの765ミリオンスーパーライブでありつつも、こういう化学反応を見られる越境は概ね賛成です。
 20thまでの残り4年も、年一でこういう曲を作るくらいなら差し支えないでしょう。

 「アイマスが忙しくてアイマスやれない」と言われるようになって久しいですが、おそらく膨大なビッグデータを持っているバンナムとしても懸案なのではないかと思われます。ここまで5ブランド体制を強化していることからしても当面はブランドを増やす余裕も発想もないでしょうし、ユーザー側にも多分ありません。来年に勝負所が来るミリオンと、その後に昨年に続いてもう一回シャニのターンを作ったらその辺りでもう20thの時期になってきてるでしょうし。
 全ブランドまんべんなくやってるユーザーはごく少ないのだとしたら、うまく導線を引けばコンテンツの完全に外から顧客を持ってくるよりは格段に楽です。ゆえに、それをやる価値があると判断したからこその5ブランド体制強化なのかなと見ています。コンテンツとして遥か先を見据えるなら、今打つ施策としては適切だった――と20thの時に言われると良いのですが。
 サイスタもその辺りの皮算用してそうですが、そういう意味でも20thまでの4年は10thまで、その後を引き継いだ15thまでとはフラッグシップと艦隊の在り方も変わってくるのかもしれません。
 


 何にせよ、ASとしてもミリオンとしても真の出番があり、BRUTUSでの律子の活躍を見て以来焦がれに焦がれていた5ブランド選抜での活躍も見られるというのはP冥利に尽きます。真はミリシタでも明確に伸張しているASメンバーの一人なので、今回のような機会がさらなる飛躍につながることを願ってやみません。

 アニメPVもぼちぼち公開についての情報が出るでしょうが、楽しみですね。


「明るく歌う千早=ミリオン世界線」という誤解――MA4総評とスタマス・MS2など今後の展開に向けて


 


 765ASの通算4枚目のソロCD、MASTER ARTIST4が完結して一ヶ月が経ちましたね。ASにとっては久々のソロ曲追加で、これで最多の春香は13曲目のソロ、最少の貴音でも9曲目となっています。この記事は多忙だったのと、どうもまたASのソロ曲が出るかもということでなかなか手を付けられていなかったのですが、16周年生配信を過ぎれば旬が終わってしまうので、今回は千早のソロ曲「Coming Smile」の話題を中心に言及してみようと思います。


■今回の千早の曲を巡る二つの誤解



 「Coming Smile」がMORで初公開された時、その明るい曲調と歌声から以下のようなコメントが散見されました。代表的なものが「ミリオンの千早だ」というものです。
 MA4はかつてのMA(ML、MS)のCDシリーズと同様、同時期のゲームの世界観に連動しています。MA1は箱無印、MLはL4U、MSはSP、MA2はアイマス2、MA3はOFA。MA4はコロナ禍や開発の遅れでズレは生じたものの、MA2に近い形でスターリットシーズンの開始前の時期に設定されていることは、以前にも触れました。だからシアターが完成していてどうやら39人のミリオンスターズがいるようだし(複数人のトーク)、深読みすればプロデューサーは海外にいるとも受け取れる描写があり(美希トーク)、千早自身もシンデレラや283(315の可能性もありますが)といった名指しこそしないものの、他の事務所のアイドルから受ける刺激に言及します。

 これまでのMA4でその世界観が明示されていたからこそ、ニコニコ生放送でもそうしたコメントが散見されたのでしょう。確かに、後輩がいる世界線の千早はかなり落ち着いており、実力と人格を兼ね備えた人気アイドルであり、静香や可奈らから慕われています。明るく歌うという意味では「Just be myself!!」や、「Eternal Harmony」の印象も強いです。

 ですが、彼女は明るく歌い上げた「Coming Smile」はそうしたシアターができて後輩たちのいる世界線"だからこそ"の曲なのだろうかと言われれば、それは否であると断言できます。


 先達としての千早が登場するのは、アイマスDSが最初です。例えば傑作と言われるDSコミカライズ「ノイエグリーン」の秋月涼は、中盤で新曲を引っさげ主人公補正も高めてトップアイドル・如月千早に挑むも、あっさり返り討ちに遭います(ゲーム本編では勝つこともできる)。
 ただその一方、既にこの千早は過去と訣別し、高みに上っていると感じさせます。この頃はミリオンどころかアイマス2アニマスも世に出ていない時期ですが、無印ではAランクエンドでも危うさの残っていた千早の理想形として、既に一定の完成度があるものでした。今回久々に読み返しましたが、最新の千早と比べても、さほど違和感はありません。


Neue Green2巻より。



 また、OFAでは試行錯誤しながら歌以外の楽しみを見出し、さらにEXシナリオではあの「細氷」と対峙する千早が描かれます。玲音との決戦の末に、過去を乗り越え頂点に立った千早は自身がいずれ親になるかもしれないということ、生まれてきた子供を祝福をしたいと告げます。このシナリオは初期に千早Pを自認していたせいか良くも悪くも千早シナリオには前のめりで、据え置きはこのOFAを最後にアイマスを去った石原章弘が遺した千早シナリオです。彼と今井麻美が駆け抜けた如月千早との10年への一つのアンサーと言っていいですし、個人的にはソロとしてはOFA千早が歴代最強と評していいと思います。






 では、果たしてDSに登場する千早は、OFAのEXエピソードを突破した千早は、またアニマス→ムビマス世界線の千早は、「Coming Smile」を歌えないと言えるでしょうか。私はそうは思えません。



 また、OFAの系譜も一部引き継いだのがステラステージの千早です。早々に家庭問題が(一応のところ)決着し、迷いながらも名実ともにトップに立った千早は、他のシリーズ同様、世界を視野に入れます。






 それが、ライフワークとしての児童福祉施設巡りでした。













 世界の隅々まで、光を届ける旅に出る千早。私が「Coming Smile」を初めてフルで聞いた時、歌詞を読みこんで思い浮かんだのはこちらでした。ドームやアリーナよりも、もっと小さな、しかし彼女にとって意義のある場所で歌っていそうだな、と。



 


 他方、MORで軽々に「ミリオンの千早だ」とコメントした方とは真逆のスタンスであろう一部の立場の方からは、この曲がシアターのある世界線で登場したことの不満も聞かれました。先述のコメントへの違和感もあったでしょうし、例えばミリオンの世界線でしかこの曲が歌えないと言われているようで不快なのだ、と。ただこれも、個人的な見解としては誤解と思えました。



 私の結論から言えば、「Coming Smile」は、どの世界線の千早でも到達しうる場所にある曲と定義できます。


 例えば単一の世界線において「細氷」と「約束」を両方歌う千早は存在し得えませんが、細氷を歌った先に、あるいは約束を歌った先に、無印も、DSも、そして無論ミリオンも、あらゆる世界線の千早が大切な人たちと絆を育み、成長と飛躍の末にこの曲にたどり着ける余地があるのではないでしょうか。
 歓びと祝福に満ちたこの曲は、どの道をたどっても歌姫・如月千早がいずれ到達する地点に置かれたと考えられます。

 だからこそ、「Coming Smile」を歌う千早がミリオンの千早というのも、シアターのある世界線で歌われたことをそうではない世界線の否定と捉えることも、いずれも千早の可能性を狭める誤解ではないでしょうか。個人の見解を間違いとは切り捨てませんが、アケマス以来、数多の世界線で多様な道をたどった彼女をよく見ていれば、決してそんなピンポイントな曲ではないと解釈できるはずです。

 そういう意味で。私はこの曲はあらゆる千早の完成形、その一端を描ききった曲と認識しました。





 そもそも、後輩のいるミリオンの千早が完全無欠の大先輩かと言えば別段そうでもないし、何なら少し前に進んでいるだけで現在進行形です。
 例えばアイマスのコミカライズでも屈指の作品と言っていいミリオンBCでも、現在の章では千早が重要人物の一人として登場しています。このコミカライズが膨大かつ表に出ていない情報も多いミリオンの設定を公式から提供されているのは読者なら既知ではありますが、BCの千早はムビマス相当の経験値を既に得ている一方、765プロのを巡る環境の変化に一抹の迷いを抱いています。今後の展開で、MA4の主題でもある「変わるもの、変わらないもの」に対してどんな答えを出すかは非常に楽しみです。


千早→伊織の呼称が時間経過で「伊織」になっているのは芸細ポイント。


この辺りの描写は単行本10巻に収録されるはず。ちょっと癖はありますが食わず嫌いをするにはあまりに勿体ない漫画なんでみんな読みましょう。読め。







■千早以外のMA4総評など


 さて。MA4のテーマは前述のとおり「変わるもの、変わらないもの」でした。演者スタッフそれぞれがこの難解なテーマをどう向き合ったかは、既に各媒体で示されていますね。「New Me, Continued」も、そのテーマに沿った曲でした。

 千早以外のMA4の評価に移ると、担当ひいき目補正を抜けば、曲で言えば律子、美希、雪歩が出色の出来栄えと感じました。律子の「灯」は近年の模索からしても、ライブでソロのトリが不動の位置となりがちな千早曲を前半に回してトリを任せられる曲と位置付けられるでしょうし、石原が健在なら確実にそういうセトリも組まれていたような気がします。16年目はもしかすると過去最大の供給があったのでは?という律子界隈ですが、新境地を開拓したこの曲はその象徴の一つではないでしょうか。

 「アプデ」は失恋クイーンと揶揄されがちな美希としては本当に久々の、幸せいっぱいの恋愛曲でした。かねてから「美希には幸せな恋愛をしてもらいたい」と願っていたアッキーもウキウキになろうと言うものですね。両曲ともに、期待されていた需要に応えたと言えます。
 ガチ勢の雪歩Pが作った「芽吹きの季」は言うまでもなく、雪歩のために練りに練られた曲で、個人的にはMA・MS・MA2・MA3での雪歩の既存ソロ曲よりも好きです。

 真の「Ever Sunny」は補正を抜くとそれらに比べてやや落ちるのが正直なところですが、曲調も歌い方も真のソロに欠けていたポジションをきっちり埋めた曲だと思いました。発売当時のメンタルが底に近かったので当時あまり言及しませんでしたが、最近は夏の海沿いを駆けるドライブに合うのがわかったので当初より評価を上方修正しています。

 また、カバー曲を含めたCD全体の評価で言えば、千早、律子、美希、雪歩に加えてあずさも入ってきます。まあカバー曲はソロ曲以上に聴く人の趣味と年代と知識に左右されるので、ぶっちゃけこの評価に意味はほぼありません。例えば、真のリクエストが通ってればそれだけで最高評価だったでしょうし。
 ただ、カバー曲は決定権が今までよりも演者に委ねられ、またその準備期間も十分にあったことでより良いものになったのではないでしょうか。何にせよ、律子のカバー曲2曲を選んだPは永劫に称賛されていいと思います。




 ちなみに真のMA4のトークパートで空手の話にやけに触れていたのが当時の真P界隈で話題になっていましたが、アニマスでもこうした描写があるので、


 2nd以降の真はかつて親にやらされていたような形で武道を修めると言うよりは、アイドルとしての活動に生かすための鍛錬という位置づけで空手をやっているんじゃなかろうか、もしくはそのために空手を再開したのではないかと個人的には解釈しています。やたらアクション系の仕事多いし。
 (わからん人向けに補足すると、無印コミュには真が黒帯=初段を取得するまでやってから空手を辞めたというエピソードがあります)

 


 


 で、MA4の新曲はいつ歌えるの? という話ですが、まあまあ高い確率で本日の16周年生配信で来年の単独ライブの情報が出るだろうし、遅くても10月には出ると予想しています。
 ちなみに過去には、18年の初星宴舞も前年7月の周年生配信で発表されましたね

 春あたりからは複数の演者が、何も決まっていないけれど~の枕詞もなしにライブの話をするようになってきましたし、また先月のミリラジにおいて、ロコ役・中村温姫さんが7thライブでのえらい人(坂上陽三、あるいは中川浩二か佐藤貴文の三氏の誰かでしょうか?)の話として「なんどでも笑おうのバトンをつないでいく」といった趣旨の説明をされたという逸話を明かしました。
 「なんどでも笑おう」は本来であれば昨年8月に765ASが5ブランドのトップバッターとして披露するはずだったと推測できますが、状況の変化でアンカーになったということなのでしょう。既に歌ったミリオン、シャニ、今後ライブが控えるsideM、シンデレラとつないで、年始から年度末くらいに765AS単独ライブがあるのではないかと思われます。もしかしたら2月末であろうミリオン8thの方が先かもしれませんが。

 ワクチン接種が順調とはいえコロナの状況は秋までは予断を許しませんし、大半が既婚者で約半数がお子さんがいるASは事実上の首都圏縛りがある上に、演者・スタッフも我々もワクチン未接種ではライブ開催にも慎重にならざるを得ないところはあります。とはいえ開催さえできればMA4曲はほぼ確実に歌われるので、あとはさっさとワクチンを打って待てばいいだけの話ですね。

 あれからもう、三年待ちました。
 私も長らく、本当に長らくクソデカ感情を封印してきましたし、どうせならコールまでは無理でもキャパ制限は緩和された状態でやりたいものです。イベントのあり方に関しては衆院選前後には本格的議論が始まりますが、少なくとも年内はまだイベントを巡る社会情勢は流動的なのですから、拙速にやる必要はないと思われます。



■スタマス。MTS、MS2、今後の展開への期待


 スターリットシーズン、というよりはプロジェクトルミナスの展開についてはいまいち読めません。CD展開はそこそこあるのは間違いないですが、本来なら今年春~初夏のどこかにやっていただろうMOIWも棚上げになっている状況でルミナス単位でライブやれんのか?というところもあります。さすがに何もしないことはなさそうなので、これも10月頃の続報に期待でしょうか。

 その他に明確に見えているのは、ミリシタでのソロ楽曲シリーズ「MASTER SPARKLE2」と、かつてのLTPやLTH同様ASとミリオンスターズの隔たりなくユニットが編成される「MILLION THEATER SEASON」ですね。
 いずれソロ曲を増やすことはあっても「39人ではなく52人」というのは予想していなかったのが本音ですが、MTSの展開同様、おそらくアニメと並行するミリシタの当面の展開としてこうした形を選択したというのは、商業的にもこれがベターと判断されたのでしょう。ありがたいことです。
 来春か夏くらいには始まりそうなミリアニは尺的にも39人が軸でASの出番はミリオンBC、あるいはもっと減ってゲッサンミリオン程度のはずですから、ゲームの方では52人展開をするというのは好采配と言えます。(多分39人で回転率上げるより、52人で回す方がはるかに金が落ちるというビッグデータがあるんでしょうけど。ASも52人でも十傑相当の美希千早だけでなく、人気的にまあまあ上の方に食い込んでる子が多いし……)
 MTSはシーズンごとのミニライブは開催するとしていますが、それはそれとしてMTSを展開したこと、ファミ通アンケや演者の希望からしても、ハッチポッチ2もしくは正統派の765ミリオンスーパーライブは最短で来年後半~来年度内くらいに控えていると思われます。TCやミリ女のような混成ユニットは元々増えていましたし、こちらもコロナを巡る社会情勢次第ではありますが、やるならタイミングとしてはミリオン10thよりは先でしょう。

 ……はい、これはただの願望ですね。真Pとしては、この環境でしかオリメン集結が叶わない夢と忘れ物があまりにも多いので、これは合同枠ではMOIW以上に期待しているものです。Justice OR Voiceも、World Changerも、Birth of Colorもそうです。ふわどぅわは諦めてる。





 他方、9月には早々に春香らのソロが来るMS2はどうなるのでしょうか。

 レーベルが違うからとMA4のことはガン無視するのか、ミリオンの過去2曲と直近のMA4のソロ曲を踏まえた形にするのか。おそらく後者でしょう。ミリラジによると楽曲の方向性について演者希望も聞いている(反映するとは言っていない)とのことなので、想像は膨らみます。
 ミリオンの既存2曲がカッコいい寄せの2曲で、MA4も爽やか系だった真は近年の路線であるカワイイに全振りしてもいいところです。いや寄せろ。また、可愛い曲が振り切れすぎたぷちますの「choco fondue」くらいしかない千早も、初星オーコメでのミンゴスの考えが変わっていなければカワイイ寄りの曲になるかもしれません。
 ミリオンスターズの面々も今回は冒険しやすいタイミングですが、ASはそれ以上です。来月半ばあたりにはMS2の曲が少しずつオープンになってくるので、春香や美奈子のように定番の色が強い面子がどうひねってくるか、それを見てその先を予想してみたいところです

再燃焼こそが、未来への唯一無二のパスポート――ミリオン7thライブReburn参加レポ



 

「感情をぶっ放さずしてなんの命だ!」という名言がある。


 
 

 私を2015年以前から知っている方には説明するまでもないが、三国志の主要人物・曹操を主役にした漫画「蒼天航路」という作品がある。総じてエンタメとして傑作と言える漫画で、エキセントリックで感情豊かな天才軍人にして詩人、そして政治家の曹操と、個性あふれる武将たちの物語は、しばらく三国志から離れていた学生の頃の私が深くその分野に再度ハマるきっかけになった。今回の冒頭の言葉も、その曹操の台詞だ。




 今回のミリオン7thライブ「Q@MP FLYER!!! Reburn」。私は改めて、ハレの日に感情をぶっ放すことの大切さを思い出した。もとい、思い出させてもらった。今回はその感謝の思いを軸に、ライブレポとしてまとめてみたい。




 なお、今回は演者については名前+さん付け表記とする。「お前普段ミンゴスとかこっこちゃんとか言うとるやんけ」と突っ込まれそうであるが、ちゃんと公平を期したいのと、次週のミリラジに一部の内容を送るのと、あとこのブロマガは時々妙に読まれてしまい、オペラセリア煌輝座の記事なんかが顕著だがグーグル検索1ページ目中位くらいに表示されるせいで「誰かに読まれている可能性がある」という理由もある。ミリオン関係者はエゴサしてるのを隠さないし、あと弊社もそうだが企業の広報営業畑の人間は結構ああいうのを読んでいたりするのだ。怖い。
 
 話がそれてきたので、本題に入る。まあ、要は色々あるのだ。




■ひたすらに心を殺した1年3カ月


 2019年末から2020年初。07年からのアイマスPである私は希望に満ち満ちていた。古参Pとして光属性でありたいとか、2021年度後半にも765ミリオンオールスターライブやるんじゃないかとか、まあ色々だ。MA4、MR再演、据え置きゲー、765AS単独ライブ、MOIWが見えていて、しかも珍しく休みを取りやすい年度だったとなればそりゃそうもなる。
ミリオンが例の宝刀を抜くか抜かないか、TDはいつやるのか、それにも左右されるが、そう遠くない未来、765ミリオンオールスターライブは実現するはずだ。早ければMOIW前の20年度末、おそらくMOIW後の21年度中までには。そして今ならば、ハッチポッチのようなコンセプトライブではなく、真っ向勝負のライブでも一体となって最高を更新できるはずだ。常々AS単独も765ミリオンも両方見たいと言い続けている私としては、そうなれば願ったり叶ったりである。
 1月のXsとクロノレキシカのリリイベに最前参戦した後のこの一文はあまりに眩しくつらすぎて、今回の執筆まで長くこの記事を見返せていなかった。

 あらゆる手を駆使して再演を要望し、またあらゆる手を尽くしてチケットを取れていたMR美希・あずさ・春香回はシアターごと消えた。両日確保し、意気揚々と久々の山梨再訪を楽しみにしていたミリオン7thライブも消えた。目前と思われていたTC02リリイベも霧散した。そして悲願のAS単独も。合同プロミも。バンナムフェス2ndも、おそらく本来なら今頃に東京ドームで開催されていたであろうMOIWも、何もかもがなくなった。

 いつしか私は、テンションを下限まで抑えて「どうせ集団免疫が見えてくる22年までは何もない」と、これ以上傷つかないための予防線を張るようになっていた。ちなみにこれ、メンタルダメージ軽減できる代わりに長引くと鬱になりやすくなるのでやめてね。

 一方で20年末あたりから示唆されて、年が明けて正式発表となった7th Reburn。客入れ開催に向けた小美野Pの熱弁には感動しつつも、5月下旬はコロナ第四波の直撃があると3月にはほぼ確実視されていたことから、Day2のチケットは握っていても半ば諦めていた。野外開催の強みが消えるが、せめて完全中止ではなく配信ができれば……振り返るとそんなツイートをしていた。

 しかし、バンナムとライブチームは緊急事態宣言下でもリスク覚悟で踏み込んでくれた。それはこのライブに懸ける想いもあったし、我々への信頼もあったし、何よりこの7thRまで潰れれば、ブランドの根幹にかかわるという思いもあったのだろうと推測する。



 ミリオンライブは、アイマスでは初めてライブを前提・根幹に据えて設計されたブランドだ。演者に大きな負荷をかける一方で、生み出されるライブパフォーマンスの素晴らしさは今更語るまでもない。ただ、20年1月の感謝祭を最後に有観客ライブが封じられた約1年半は、ただでさえ高性能と引き換えにピーキーな運用性だった戦闘機が片翼をもがれたようなものだったと思う。ミリオンというブランドは、設計上ライブ抜きではカタログスペック通りに飛ぶことはできない。アニメ化決定のビッグニュースがなければ、ストールしたりきりもみ回転に陥ってもおかしくなかったかもしれない。

 また、その設計思想ゆえに楽曲も他のブランド以上に「ライブで披露されてこそ完成する」という側面もある。MTWをMTGと比較して劣るとする評価もあるが、ドラマパート補正が大きくかかるカップリング曲はともかく、表題曲は決して引けを取らないと考える。おそらく、今はそういう評価をしていてもライブで一通り披露されれば手の平を返す人も少なくないだろうと確信している。みんなParade d'amourでティアラ生えろ。


 いずれにせよ、浮沈のかかるミリオンとしてもアイマスのコンテンツ全体としても大きな挑戦となったのがこの7thRだった。

 そして結論から言えば。この7thライブは伝説になるのだろう。




■Day1 揺るぎないきらめきは、あの日からのエール


 今回はDay1がLV、Day2が現地だった。本音を言えば、花咲夜やアクアリウスなどが揃うDay1現地を狙っていたのだが、今回はどちらか取れただけでも重畳である。仕事の都合上絶対に感染できないということもあり、緊急事態宣言やまん延防止措置が取られている首都圏には一切入らず、鉄道を乗り継いで静岡に入り、レンタカーで甲府LVに向かうという旅程でどうにか上司の許可を得た。空路を使えば片道4時間半の道のりが運転込みの7時間半に化けたので、移動は過去の遠征で最も過酷だったが……。

 開催1週間前になり、いよいよライブ強行が確定した段階で私は例によってセトリの予想予習メドレーを作った。少しでも今回のライブが盛り上がってほしい、少しでも多くの人がライブに触れるようになってほしいという思いで、全力で予想した。「どうせ」の予防線を張ってギリギリまで作らなかったことを後悔しながら。



 
 当日。15年ぶりの来訪だった静岡市内でうっかり道を間違えたこともあり、甲府のLV会場に飛び込んだ時には協賛の読み上げが始まっていた。このご時勢なので荒い息を必死に鎮めて、MR以来1年3カ月ぶりに電池を装着したミックスペンラ2本を握る。気持ちの切り替えも十分でないままだったが、久しぶりのovertureで久しく錆び付いていたスイッチが少しずつ切り替わるのを感じた。コールこそできないが、開場に集った同好の士たちの空気が変わり、期待とわずかな不安で固唾を呑む気配。ああ、これがライブだ。長く絶えていたハレの日が帰ってきたのだ。メインステージにキャンプ場のような設営がされた曇天の会場に、演者たちが登場する瞬間をただ待った。

 一曲目は、予想通りのFlyers!!!。てっきり新披露目された例の野外仕様衣装で出てくると思っていたので、ガールスカウト風の衣装には面食らった。でもキュートでよく似合っているし、キャンプをテーマにした野外でのライブには持ってこいだ。提案した方に金一封を差し上げたいので振込先を教えてほしい。

 LV会場はと言えば、当然コールはないのだがコールがある風の振りをしっかりできている感じだった。スタンディングもコールもないが、色とりどりのサイリウムが振られる景色は、かつてのライビュと変わりない。

 続けての二曲目のレジェガ。春香以外のオリメンがいたことには予想動画投稿後で気付いて「あちゃー、漏れてたな」と思っていたが、歌うだけならともかく全員枠は考えにくいと思ってたので驚いた。この曲をここに配置した意図は言うまでもないが、私たちに「伝説の目撃者になれ」というメッセージだったのだろう。

 次のランニング・ハイッこそ本命視されていた曲だったが、その次は中谷育役の原嶋あかりさんをセンターにしたアニマル☆ステイション!だった。そうか、ソロはスペシャルメドレー形式ではなくコンセプトに合うものを複数人で歌うのか。「これは普段とはまるで違うライブになる」。そう確信できた。

 空に手が触れる場所。富士山麓で麗花ソロを歌うならこれが確定枠と予想していたが、北上麗花役・平山笑美さんと野々原茜役・小笠原早紀さんのデュオには「そ、そう来たか~!」と烈海王のようになった。今回はMTGはやらないし7thの後の発表だったトリトリはやらない。やらないが……ぷっぷかプリンはやる。二日目のCleasky同様、巧みな人選である。そしてまた、小笠原さんがひたすらに楽しそうで、茜ちゃんを感じさせるのが印象的だった。Day1はLVなので概ね均等に演者さんを見ることができたが、一番楽しそうなのは茜ちゃんのキャラクター性を差し引いても彼女ではなかっただろうか。

 HOME, SWEET FRIENDSHIP。これも初日に来るとは予想していたが、本当に来てびっくりした。
ライブを大切にしてきたミリオンの、「ただいま」と「おかえり」を象徴する曲として、この曲を位置付けてくる可能性はありそうです。

 概ねいい線いっていたのではないだろうか。松井洋平さんも後ほどそれと当たらずしも遠からずな言及をしていた。Bigバルーン◎は、一度リストに入れて外した曲だったので驚いた。ASの冬フェスのような風船をばらまく演出を想像していたので、このご時世ではセトリから削ると思っていたのだが、Reburnで小規模に切り替えたのだろうか。

 前半戦で私が特筆したいのは、駒形友梨さん(高山紗代子役)と大関英里さん(佐竹美奈子役)による「Melody in scape」だ。これはもう中止になった7thの有力候補でもどうしても聴きたかったので、イントロで思わず手を叩いてしまったと記憶している。歌詞を見てもらえばわかるしフルを聴いてもらえばもっとわかるが、野外ライブに、そしてこのご時勢にこそ歌われるべき曲だ。そしてこの日の二人は、とにかく仕上がっていた。
 歌唱力ならミリオンでもトップクラスと評価される駒形さんは、後述するがこの日の個人的MVPだった。デコ出しの髪型もこれまた個人的にだが歴代ライブの髪型で一番良かったのではないだろうか。一方で大関さんも、負けじと必死に食らいついていくようで、情感たっぷりの歌い方が強く印象に残る。前半の大きな見せ場に気合いが乗っているように見えた。
 この日の大関さんは主役とまではいかないものの、この曲、MTW新曲、自身のソロのグループ歌唱と見せ場が多く、全体を通じて気持ちの籠ったパフォーマンスが印象的だった。共に元々の7thでも大事なポジションだったと思われるだけに、この日に懸けるものがあったのだと思う。
 自分にはどうしようもない出来事でうまくいかないことが多くても、諦めない。時に立ち止まってもいい、それでも、もう一度歩き出そう。この歌詞に、勇気づけられた方も多いのではないだろうか。これは7thRに一貫するテーマの一つでもあった。
 
 そしてそこからの君だけの欠片。エミリーソロが歌われるならこの曲一択だよなと思っていたのでイントロには「そらそうよ」とにんまりしていたが、シャルシャロ組のデュオ披露というのがわかるとまたしても烈海王になった。そしてFlooding。今後しばらくチャンスがなさそうなクレブル5人曲はオリメン初披露のShooting Starsではなかったが、原作再現という意味ではこっち優先でしかるべきだし(SSsなら時間帯的にアンコール直前まで引っ張る必要もあるし)、雨が降る前提のライブだったのだからこちらだろう。

 もし雨が降ってゲッサンの原作再現ができたらそれはそれで伝説だったのだろうけど、他の曲が台無しになったので曇りで持ちこたえてくれて良かったと思う。


 だいたい、衣装は防水でも化粧や機材はそうもいかないし。


 その余韻に浸っていたら、MCを経てついにチュパカブラの登場である。今回は予定調和ではあったが、これが本来通りいきなり初披露されていたら、大混乱だったろうなと……。色々あったが、宣伝ソングというコンセプトは大成功だったし他ブランドにまで広く知られることになったし、ライブ向けでコール出来たらめちゃくちゃ楽しいだろうし、なんだかんだ歌詞も熱いのでまた歌われてほしい。
 ちなみに音源の朋花より1.5倍くらい色気たっぷりな天空橋朋花役・小岩井ことりさんの「チュパカブラ」には会場からざわつきが漏れた。この日はセンター格のこの曲に加え、さらに艶を増した百花月下、そして本人にとって思い入れの強いであろう星屑のシンフォニアなど、持ち曲でいかんなく実力を発揮していたように思う。

 夕食のおかわりやここぞの夕風のメロディーを経て、投入されたのがMTWのSuper Duper、そして百花は月下に散りぬるを。やはりMTW曲はライブ映えするし、A面曲はMTGと比べても遜色ないどころか互角だ。ミリオンでも鉄板の一つであるみななおコンビのSuper Duperは予想通りダンスに比重が置かれ、大関さんと横山奈緒役・渡部優衣さんの二人の身長差も演出に組み込まれていたのが印象深い。感情をたっぷり込めた歌声も良かったが、歌唱もダンスも8thではさらに洗練されたパフォーマンスを発揮してくれるだろう。百花月下は、初披露の感謝祭に比べても特に扇の扱いと表情の見せ方に磨きがかかっていたように思える。延期になったバンナムフェス2ndでも披露予定だったので、じっくり技を磨いてきたのだろう。扇を使う時の表情一つをとっても、朋花・紬・エミリーそれぞれを演じる演者の個性が際立っていた。しかしVi値が高い。


 この辺りから本格的に辺りが暗くなり、ブルシン夜に輝く星座のようにを経て、いよいよこの日のド本命、「待ちぼうけのLacrima」が披露される。歌唱力自慢が並ぶミリオンでも大半のPがVo力五指に入れるであろう愛美・駒形・平山の力強いボーカルは、今回もCD音源を凌駕していた。収録で歌わせても抜群に上手い三人だが、やはりその歌を待ち望んだ観客がいて、歓声は上げられずとも一挙手一投足を見逃すまいと見つめる目と拍手と緊張感があって初めて、CD音源を超える歌声を出せるのではないだろうか。すべてを出し切った後、大きな拍手を浴びる三人のやり切った表情を見て、私はそう感じていた。

 そしてそこからの「絵本」である。しかもしほかおデュオ。絵本は8thに温存すると思っていたが、まさかの披露だった。しかし、場の空気を自分色に塗り替えることにおいてはミリオンでも屈指の北沢志保雨宮天さんである。高まった空気を整え、見事に終盤戦への橋渡しをやってのけた。
 そして今回の特徴的な演出である、演者とダンサーによるランタン設置。かなり足元が暗くなっていたセンターステージと花道を照らしつつ、キャンプの夜を演出する妙手だったと思う。ああ、キャンプの夜ってこんな雰囲気だったよなあと浸っていたところで、この日の切り札が投入された。
 

 ジュリア役・愛美さんと周防桃子役・渡部恵子さんによる「流星群」。

 流星群自体は来ると思っていた人も多かっただろう。だがこの二人で、キャンプファイヤーを背にしての弾き語り。ライブから一週間がたった今、TAの話題は今更出すまでもないだろうが、なんだかんだユーザーの「野外ライブでやってほしいこと」には応えてくれた二日間の象徴的な曲だったといえる。ミリオン7thR初日のハイライトをと言われれば、Glow Mapや待ちぼうけのLacrimaとともにこの曲を挙げる人も多いだろう。自分の観測範囲ではあるが、ファンアートもこの流星群が圧倒的だった。

 そしてそこからのSTANDING ALIVE星屑のシンフォニア。前者は松井さん出演のMORでああいう形で触れられた以上、確定で来ると思っていたが星屑と重ねて二曲連続とは恐れ入った。「これが見たかった」と案の定撃沈されながら、時間変化や天候を十二分に生かしたまるで10thを彷彿とさせる見事なセトリに、「こ、このセトリは……石原!?」と、無想転生を発動したケンシロウの背後にトキを見るラオウみたいになっていた記憶がある。
 Twitterでも書いた通り、セトリはJUNGOや勝股Pだけで決めているものでもないし(ミリオンでさえ演者意向が多少は通ることからしても)、過去三回のライブはどうしても新曲発表の縛りが強かったので讃えるにも批判するにもかの人だけを挙げるのは良くない。ただ、今回についてはスクリーン演出もARも控えめで、演者と曲の強さ、野外の環境という素材の良さを前面に出していたのは素晴らしかったと思う。ここも7thRが後々評価されるであろうポイントだろう。


 雲間から月が覗いたブレハモを経た、アンコール明け。やるならここかなと思っていた曲が入り、甲府LVは声援禁止なのにざわめいた。

 「なんどでも笑おう」。アイマス15周年記念曲であり、各ブランドの単独ライブとしては初の披露だった。一方、私はマスクの下でこの日最も気持ち悪いどや顔をしていた。
 予想メドレーでこの曲を挙げた時は、まあ色々言われた。私自身も、実際可能性は高くはないとも思っていた。ただ、テレビ番組という形ではあるが一度5ブランド勢揃いで披露された以上、一応各ブランドで披露する条件は整っていた。
 また、ここでミリオンがやらなければ当然シャニ福岡でもやれない。そうなるとせっかくの15thイヤーにライブでの披露がないまま終わってしまうことになる。確かに15th曲なのだからまずASが、というのは筋ではあるのだが、それは平時だったらの話だ。事実上の首都圏縛りがあり、多くが母親という立場で、スタマスもまだ発売されていないASのリベンジの場はもう少し先の未来の話だ。何事もなければ、あの10thと同日程でドームライブを果たすはずたったSideM5thか翌月のAS単独からブランドごとの披露が始まっていただろうが、それが水泡に帰した以上はせっかくの5ブランド横断曲を塩漬けにすべきではない。
 となれば、直系かつなんどでも笑おうをイベントでがっつりやったミリオンが先鞭をつけるべきだ。そうすればシャニも歌いやすくなるし、SideM、シンデレラのライブを経てスタマス後のライブで満を持して大トリ……と思っていた。
 ※追記 無事シャニでも披露されたとのこと。確信していたがDay1でやらなかったせいでおいおいマジか高山Pと動揺していたけれど、これで各ブランドで歌い継いでトリに回すロードマップは完成したのではないだろうか。



 社会情勢で思ってもいなかった属性が付与された感もあるが、なんどでも笑おうは本当に良い曲だ。5ブランドで歌う曲は間違いなくいつかライブで披露されるのだし、それまでは各ブランドで歌い継がれれば待ち望んだその日の破壊力はさらに上がるだろう。

 「Glow Map」「Thank you!」については、このレポの構成上Day2に回したいのでここではいったん省く。そっちで思いを込めているので見捨てずに最後まで読んでいただければ幸いだ。


 さて、この日のMVPはと聞かれて、私はライブ直後、MVP駒形さん、準MVP愛美さんというツイートをしていた。この二人と平山さんはこのライブのいわば主役格で、センターの最上静香役・田所あずささん同様に野球でいえば「毎打席得点圏に走者がいるチャンスで打席が巡ってくる」ポジションだった。打てば当然ヒーロー、もし凡退すれば戦犯。そして彼女らは見事に打って、その日のMVPになった。
 では、そのチャンスを作ったのは誰か。もちろん全員なのだが、特筆するとしたら、それは前述したとおり渾身のパフォーマンスを見せた大関さん、そしてもう一人は桜守歌織役・香里有佐さんだろう。

 7thRはLTP~LTFが軸となったこともあり、今回はMTW枠もなかった香里さんはありていに言えば脇役ポジションだった。しかし、グッスリで年長者・先生属性としての歌い方を見せたかと思えば、ブルシンでも青属性のメンバーに負けない存在感を発揮。極めつけは志保ソロの切り札・絵本でのデュエットと、万能ぶりを発揮した。またしても野球で例えるなら、ファイターズファン的には打線の主役ではないが上位打線にチャンスで回せて自分で長打も打てて、いないと守備が崩壊する金子誠(15年間内野のレギュラーを担った名手)みたいなポジションになってきたような……。わかりにくいなこれ。でもカープ菊池涼介とかだと完全に主役だしなあ。

 Voについては6thSSAから東京ドームの大舞台を経てさらに成長した感があり、自身が要となるParade d'amourとソロのMUSIC JOURNEYの披露が確実な8thでその評価はさらに上がりそうな予感がある。ミリオンVo力5強(メンバー諸説あり)に食い込んでくるかもしれない。また、田所さんに関しては8thでいちぽむとしての出演になるため、ゲスト枠を除けば久々に山崎はるかさんと同日、つまり公演のセンター兼まとめ役から外れることになるはず。自身のパフォーマンスにおおむね専念できたバンナムフェスのように、個人としての強さを見せつける場面に注目したい。

 さて、この日はLV近場のドーミーインに宿泊したが、本当に久々の現地となる翌日に向けてワクワクが止まらなかった。二日目の座席はAブロック中央寄り前列。ライブは2ブランドしか現地に行かない私としては、今後の試行回数的にもおそらく最初で最後レベルの良席だろう(リリイベで最前は引いたことはあるが)

 一方で、雑魚メンタルゆえに何かと小難しいことを考えがちなこともあり、ニコ生で久方ぶりのハイテンションになりながらも「明日のライブ、どんな感じで臨めばいいんだろうな」と気持ちの持っていき方に多少の迷いがあったのも事実だった。



■Day2 夢を超えた夢をつかむため、この"再燃焼"が必須だった



 翌日の山梨県は快晴だった。何かと不運だの持ってないだの呼ばわりをされがちなミリオンだが、結果的に梅雨時の富士山麓というハイリスクな環境で、これだけの好天を引いたのだから今回に関しては天運に恵まれたと言っていいだろう。天気が前後一日でもズレるだけで雨だったのだ。雨が降れば、おそらくライブもこれほどの評価は得られなかった。

 久々の吉田のうどんを堪能し、学生時代以来となる富士急ハイランドへ。




 周りを歩いている人たちが皆、同好の士である特別の空間。ライブ現地開演前の高揚感は本当に久しぶりだった。





 Aブロック前方、スクリーン正面あたり。前に数人いるが、市松模様の席配置ということでよりステージが近く感じた。
 身長180cmで肩幅も広い私としては、今回のような席配置は非常にありがたかった。ライブ中に隣の人と肩が接触する心配もなく、快適に過ごせるのは悪くない。懸案だった腰が痛まなかったのも、新兵器のザムストの腰部サポーターに加え、姿勢を制限されなかったのが影響しているだろう。
 もっとも、それは本来なら来られたはずの人が来られなかったためだ。私のいるAブロックにも空席はいくつかあったし、何なら最前列にさえそれはあった。社会情勢や自身の立場で涙を呑んで断念した人がいることを思うといたたまれなくなるし、たとえ座席が窮屈でも一日も早く現状が解消されることを願う。
 
 ライブ前の一曲は、けがで出演を見合わせた舞浜歩役の戸田めぐみさんの前説からの「Beat the World!!」だった。前日より一曲少ないセトリを見る限り、おそらく最序盤にこの曲が配置されていたのだろう。一年越し、そして屋外でのミラソニ、RtFという見せ場に燃えていたであろう戸田さんの無念を思うと複雑だったが、真Pとしてもせめて盛り上げたいという思いでタオルを回し、黒枠として持ってきていた真のリウムも振った。


 ライブはLVならまんべんなく演者さんを見る(見ることになる)が、せっかくの現地ということで、誰を優先的に追うかをずっと考えていた。私がミリオンで好きな子を10人挙げろと言われれば、夜想令嬢とオペラセリア煌輝座の面々、加えて静香、このみ師匠、美也あたりだろうか。とりあえず所恵美役の藤井ゆきよさん、田中琴葉役の種田梨沙さん、宮尾美也役の桐谷蝶々さん、馬場このみ役の高橋ミナミさん辺りかなあと思っていたが、それ以外でもう一人候補がいた。

 ロコ役の中村温姫さん。中村さんと書くとどうしても我らがセンターオブセンターがちらつくので以下、温姫さんと表記する。
 
 
 過去記事でも書いているが、私は当初ノーマークだったJelly PoP Beans(ロコ、歩、桃子、昴)に6th福岡とSSAライブで打ち抜かれた。本来そんなに刺さる曲調でもないはずだったのだが、ユニットの2曲はとても素晴らしく、またゲーム内でのロコを軸としたユニットも、エモエモなメンバー4人がそろった演者としてのユニットもぶっ刺さった。衣装も良かった。ユニットの演者ネタつながりで言えば、某ウマ娘ナリタタイシンのような後半の怒涛の追い込みで、私の中のMTGユニット上位圏に入った。
 また、温姫さん自身のパフォーマンスも言語化が難しいのだが「とてもロコ」なのだ。キャラクターの縛りもあるがミリオンスターズ内でも傑出して歌えるとか踊れるとかそういうわけではないし、ASだと事務所の先輩の今井麻美さん、あるいは原由実さん、ミリオンにおける上田麗奈さんのような「憑依型」でもないのだが、とにかくロコがライブしていたらこんな感じなんだろうなと思わせる意味で注目している存在だったし、それにも引っ張られてミリオンで好きな順に並べたら、いつの間にか10位台グループにはロコが入るようになっていた。
 あと「サンクスです~」はいずれ万病に効くようになる


 今回、開幕のFlyers!!!で私の正面にいたのは彼女だった。



 Flyers!!!は、思い入れの深い曲だ。私がミリオンの沼、そしてアイマスライブ沼に首まで引きずり込まれた6th福岡で楽曲が公開され、私がフルライブで初めて両日現地を踏んだSSAで目玉として披露された。バンナムフェスで、一番見たかった形で披露された時には見事に崩れ落ちた。温姫さんも参加していた昨年1月のリリイベでは幸運にも最前で見られて、このコンテンツの輝かしい未来を確信していた。それだけにイントロから、楽しかった思い出や公私共にひたすらしんどかったこのコロナ禍の一年やらの感情の激流に飲み込まれ、Aメロは左手でリウムを振りながら右手はしきりに目元を拭っていた。
 
 そんな時だった。温姫さんが私のいたブロックに視線を走らせ、にっこり笑ったのだ。別に目が合ったわけではない……と思う。単なる偶然だ。ただ、それで彼女と彼女にオーバーラップするロコに「ライブをエンジョイするならスマイルですよ!」と言ってもらえたような気がしたし、温姫さん自身も「うれしい」「楽しい」「笑っていよう」という気持ちを前面に出してパフォーマンスをしていた。
 
 かつて、メンバーでも遅い初陣となった3rd福岡には、ディレ1なき後はミリオンの母親代わりだった今井さんに「人生の勝負だと思え、お前の人生はこれにかかってると思え」と発破をかけられて臨んだとされるが、まさにこのライブでも「今を精一杯生きる姿をちゃんと見てて」という歌詞を体現しているようだった。




 残念ながら失われた期間は二度と戻らないし、今後も15thイヤーについては「たられば」を語る場面はあるだろう。それでもこのコンテンツは少しでもその忘れ物、落とし物を回収できるように取り組んでいる。
 久しぶりのライブ現地は楽しい。楽しいなら、マスクをしていて表情が分かりにくくても笑おう。きっとそうすればもっと楽しい。




 同様に屋外ライブが序盤の山場だったミリオンBCでも、志保の弟のりっくんが同じことを言っていたのを思い出した。それでようやく、このライブでの感情の持っていき方も吹っ切れたし、そのきっかけをくれた温姫さんには本当に感謝したい。だから、この日は多くの場面でなるべくその姿を追うようになった。
 また、ここで完全にリミッターを外したせいかDay1と違ってこのあと数曲の記憶がガバガバなので、レポとしては断片的になってしまうことをお許しいただきたい。ただそのくらい、声が出せなくてもこのライブが楽しかったのだ。

 ともあれ私は、思い切り感情をぶっ放した。MR ST@GE以来、1年3ヶ月ぶりだった。








 ちょっと冷静になれたのは、福田のり子役の浜崎奈々さんと桐谷さんによる「マイペース☆マイウェイ」あたりからだろうか。なるほどその二人を組ませるか!と納得したところからの、「STAR ELEMENTS」による未来飛行。歌詞的にもアニメ版「階のスターエレメンツ」の18話くらいで流れそうな感じだったが、最近連発されていたこの曲も、未来・琴葉・可奈役の三人でやるとまったく趣が変わってくる。あと、煽ったウェーブに追いつけなくてわたわたしてる種田さんがとても可愛らしかった。

 そして、絶対的Performor。本来の7thなら、ライブ直前の公開・実装で、大きな目玉になっていただろう。残念ながらコールはできず、戸田さんも欠いての披露だったが、リーダー不在を補いうるくらいのエネルギーを感じた。8thではこれまた戸田さんの低音が光りそうなライブ向けのカップリング曲も控えているが、社会情勢や戸田さんのコンディションの問題もある。予想通り6thに近い三ケ所でのツアー形式なら、いちぽむ他との共演になるであろうトリの公演でなるべく万全を期してほしいと思う。その時がコール解禁済みだったら、本当に盛り上がるだろう。

 続けて、ソロ曲やるなら屋外ライブらしく歌われそうだなあと思っていた「ホップ♪ステップ♪レインボウ♪」ファンタジスタ・カーニバル」の2曲。大神環を演じる稲川英里さんは、いつものウイッグなしでもちゃんと環してるからさすがだ。ゲームはやってるけどライブや演者コンテンツ見たことない、という人でもすぐわかるだろう。

 かーらーのー、まさかの「ビッグバンズバリボー!!!!!」である。おおむね昨年踏襲であることからセトリに考えなかったわけではないが、それはどちらかと言えば「ぴょんさんと温姫さんで紗代子と奈緒の枠を補ったら5人でやれるなあ」という発想だった。ところが、センターステージ上がったのはまさかのTB2位コンビの春日未来役・山崎はるかさんと温姫さんによるデュオ。なるほどその手があったか!と膝を打った。原作では敵同士なので、「私たちは一心同体ィィ!?」となったのも笑った。
 6thSSADay1で最も盛り上がったバリボーでコールできないのは地獄だったが、その分二人のパフォーマンスをじっくり見られたのは良かったと思う。山崎さんに関しても、今回のライブは距離が近かったのもあるが「春日未来」をこれまでになかったほど感じさせられ、改めて変人天才曲者だらけのミリオンを束ねるセンターとしての強さを思い知った。彼女が私のブロックの至近にいたチュパカブラでは、一部LVにも抜かれていたようだが、チュパぐるみを怪訝に見つめたり謎ポーズを取っていたところも未来っぽさがあった。
 
 そしてエタハモ。来るとは断言していたが、やはりコールできないのはしんどい。とはいえ面子が完全に私得だったので、楽しすぎて記憶がない。藤井さんが至近まで来たのはこのライブではここだけだったような……気がする。この曲はもうオリメンでも最高の舞台で披露したし、どんどん新しい組み合わせを模索してほしいところだ。
 続いたのはこれまた予想していた三人版のインヴィンシブル・ジャスティ。なんだかもう内川ばりに「勝ちすぎて申し訳ない」と言いたくなるくらいの的中率だったが、座席の都合上三人は背中を見ている場面が長かった。ただ、私は背後カメラのアングルが好きなのでこれはこれで。高音が強い伊吹翼役・Machicoさんを残る二人が低音域で手厚く支える構成もさることながら、個人カラーの新衣装が特撮というかヒーローものの系譜を感じさせ、これまたバッチリ合っていた。正面からのアングルは、アンコール上映会で堪能したい。

 カレーとナッツでお腹いっぱいになった後は、誰もが予想したであろうオレンジの空の下。場面はまさに青空が夕日に染まる頃で、ここで歌わずしていつ歌うというタイミングだ。ちらっと見たがスクリーンの映像が夕日も映してとても綺麗だったので、これもアンコールでじっくり見たい。この曲が完璧なシチュで披露されただけでも、野外でやった価値はあったと言えるくらいだ。豊川風花役・末柄里恵さん以外はオレンジ系カラーの面子で固めたのは良くも悪くもハッチポッチを思い出したが、まあ許容範囲である。



 そして、会場の誰も予想していなかった曲のイントロが流れる。客席には動揺、いや困惑の気配さえもあったかもしれない。センターステージで揺らめく炎の前に立ったのは、トライスタービジョンの三人だった。
 種田さん、藤井さん、そして島原エレナ役の角元明日香さんによるLTP曲「カワラナイモノ」。視界の範囲内の琴葉Pや恵美Pが何が起きているかを理解したのか、一人、また一人と崩れ落ちるのが見えた。たぶんきっと、この景色を幻視したのかもしれない。



 昨年に7thのメンバーが発表され、TSVの名前が並んでいた時、多くの人がMTWでこの三人が組むことを予想していた。(その後ミラソニが発表され、琴葉はオペラセリア煌輝座、恵美は君彩というそれぞれMTW屈指のユニットを組むに至ったが)
 様々な事情もあり、ライブではTSVの3人だけで歌ったことはミリオンの歴史でも一度たりともなかった(ゲームやミリオンBCではカバー曲を歌っているし、フェス限では三人揃ったが)。それだけに、種田さん休業中の4thアニメPVやミリシタでの合流コミュを経ていた各々のPに「いつかこの三人で」という強い思いがあったのは私もよく知っていた。それだけに何か歌ってくれたらいいなとは思っていたが、まさかこの曲とは。

いくつも時をかさねて 自分らしい足取りで
今ここに立っていられるのは きっとみんなのおかげだよ
いつも心の真ん中 いろんな気持ちをくれる
出会えた奇跡に、ありがとう
ずっと大人になっても一緒にいれますように
 元々は青春と卒業の曲ではあるけれど、ここまでこの三人にマッチするとは思わなかった。また、以前に三人で青春の始まり、真っ盛りの曲であるチェリーをカバーした後のカワラナイモノというのもまたこの選曲に花を添えている。
 距離があるので細かい表情までは確認できなかったが、特に藤井さんの万感の歌声、そして互いに視線を交わしながら歌声を重ねた大サビに胸が熱くなった。夕陽に照らされた三人の姿は、初日の流星群やMelody in scape、待ちぼうけのLacrima等々と同様、後年にミリオン7thRの伝説の一つとして語られるのだろう。これも提案者に金一封差し上げたい。マジで誰ですかこんな発想できたの。
 ともあれ最高の形で、琴葉合流以来、多くの人が一度はやってほしいと思っていた忘れ物の一つをミリオンライブは披露してくれたのだ。
 

 その一方で、時間的にもあの曲がそろそろだと皆が気付き、ワクワクを隠せなくなっていたように思う。Reburnを掲げた7thRのDay2目玉、ジレるハートに火をつけて。灼熱少女のメンバーがメインステージと両サイド、そしてセンターステージに散って登場すると、リウムが一斉に激しく振られた。

 圧巻だった。ばらけて配置されてはいるが、全員がそれぞれキャンプファイヤーの炎を背負って、激しく情熱を燃やす。流星群とはまるで違う炎の使い方に我々も燃え上がりながら、5th以来となる5人のパフォーマンスに滾った。私の目の前は稲川さんだったが、環として燃え上がるその姿は、ひたすらカッコ良かったと思う。また、その次に近かったセンターステージの上田さんもまさに海美といった感があり、この日の主役の一人として観衆を魅了していた。ジレハは一度でいいから現地で見てみたいと願っていたが、想定されたパイロではなく「そこにあるものを活かす」形で五つの炎を表現するとは。今までと違って広く散って配置されているため演者に課せられたハードルも過去の披露以上だったかもしれないが、見事に成し遂げたと言える。桐谷さんが遠かったのはちょっと残念だったが仕方ない。

 そして赤つながりで、クロノレキシカによる「dans l'obscurité」。過去二回もなかなかメンバーが揃わず、今回も永吉昴役の斉藤佑圭さんがお休みだったが、七尾百合子役でダンスにが得意な伊藤美来さんを軸にした演出はあのリリイベの時以上だったし、真壁瑞希役の阿部里果さんは相変わらず歌もダンスもキレッキレ、今回が初披露の望月杏奈役・夏川椎菜さん、そして中村温姫さんも負けじと力強いパフォーマンスを見せていた。5人揃えばさらに強くなるのは言うまでもないので、難しいとは思うが8thでどうにかうまく事が運んでくれることを祈りたい。

 さらに、このりおコンビのSherry 'n Cherryによる「Cherry Colored Love」。高橋さんの衣装のパーツが外れるアクシデントこそあったが動じることもなく(うまいこと装飾っぽくも見える外れ方だったのも幸いだった)、夕闇の下、アダルティな二人による歌唱は前の二曲とは違った炎の揺らめきを感じさせる。百瀬莉緒役の山口立花子さんもこの日はあの6th並みに仕上がっていたように見えた。ちなみにこの二人、カメラが追い付けていなかったのでLVではほぼ抜かれていなかったっぽいが、最後のThank you!のわちゃわちゃの時に二人でハートマークを作っていた。

 さて今夜はここからどう締めにいく?と思ったら一部ゲッサンミリオン再現の瞳の中のシリウス、次にMarionetteは眠らないと来て、6人体制のRaise thr Flagが披露された。強い。サジタリアスの要、戸田さんを誰がカバーするかと思っていたが、4人がかりで補うとは。特に、ミラソニの相棒でもある浜崎さんの低音のカバーが非常にパワフルで「アタシが歩の分まで歌う」とばかりの強い意思を感じた。前日の大関さん・香里さんにあたる枠は、この日は浜崎さんと角元さんではないだろうか。この二人が要所要所でしっかり支えたからこそのDay2だった。

 そして星空と月の下、LTF曲最後の一、Starry Melodyが歌われる。琴葉と種田さんにとっても一つのやり残しだった曲で、ステージでは初歌唱となった。ああ、これはいい締めだ。野外ライブの特性と天候を活かしきった素晴らしいライブだった。そう思い、「まあ今日はでかい発表は無いかな」と思いながら告知を見ていたら――






 完全版リフレインキスの発表。天体公演のステージ映像、そして四人のシルエットからあのイントロが流れ始めた瞬間、会場から声にならない呻き声が漏れた。確かにアライブファクター級の激戦になる曲が突っ込まれるかもとは書いたが、ここに来てこの曲か、と。いわば田中琴葉欲張りセットか。
 私のブロックの斜め前には、琴葉Pが二人いたが、当然泣き崩れ、抱き合いながら喜んでいた。思わずもらい泣きしそうになったが、それも当然だろう。この曲は琴葉Pにとっては最大の心残りだったし、特に6thSSAで赤い世界が回収されてからは、いつか来る「はず」のこの曲の未練と葛藤していたはずだ。




 ミリオンは「一人じゃ届かない 一人も手放さない」をモットーに掲げる。人気差はあっても扱いの差は極めて小さい。もちろんこれも39人と52人ではかなり様相が変わってくるし(ARMoooのドラマパートで、律子が若林さんの絶賛していたUNION!!の歌詞をラップにして練習をするという粋な演出もあったが)、ライブは39人でも完結できるがブランドとしては52人でないと世界観が破綻するあたりは、直系ブランドとしての難しさでもあるのだが……この話はこじれやすいので今回はしない。
 肝心なのは、やり残しと忘れ物は時間がかかってもきっちり回収していくスタイルであるということだ。琴葉周りの件もそうだし、6thで39人でつないだソロパートの大トリに5thはお休みしていた斉藤さんを指名したことなど、枚挙にいとまはない。だからJOVの件もちゃんと頼みますよ。

 やり残しは、時に指に深く刺さった棘のようにいつまでも残るものだ。それが原動力になるケースももちろんあるが、たらればの要因ともなり、前に進む足を引っ張ることもある。
 
 今回の7thライブも、このブランドにとってそうだったと言えるかもしれない。



 あまりにも大きな心の穴が開いていた一年前。ミリシタ三周年曲「Glow Map」のティザーPVが生配信で披露された時、誰しもが気付いただろう。「ああ、ここは富士急コニファーフォレストだ。本当はここで披露するはずだったんだ」と。
 
次第にそれは7th幻視ネタへの定着につながっていくわけだが、それは傷口を塞ぐ行為である同時に、拭い去れないほどの「たられば」を生んだ。もし7thライブができていたら。富士急でGlow Mapが見れていたら。コロナさえなければ。
 悲願であり夢だったアニメ化という輝いた未来はあったが、ようやく最大の武器を取り戻したミリオンが次のステージに進み、夢を超えた夢をつかむには。やはり「やれずに燻っていた7thを、その時できる完璧な形でやり切る」ことが必要不可欠だったのではないか。

 そして、そのライブには我々観客も必要だった。




 先日に「逃げ恥婚」で大ニュースになった星野源さんは熱烈なアイマスPとしても知られるが、その魅力について、我々も含めて皆である種の嘘を作り上げ、その嘘が嘘でなくなっていく瞬間が見れることにあると語っていた。

 その賛否はともかく、アイマスライブの魅力の一つは、その場にいる全員が作る共同幻想にあるというのは私も同感だ。ライブでは演者さんを巫女としてキャラクターを降ろすことにより、いわゆる「ステージに○○がいた」「完全に○○だった」という事象を引き起こせるわけだが、どんなに優れた憑依型演者であっても、配信ライブでは限界があるように見える。
 やはり、我々も現地に行って媒介とならなければその完成度は一定以上には上がらない。夢に終わった7thライブという幻を超えるには、同じ季節、同じ場所、同じメンバー、そして大半を踏襲したセトリで、その「幻の最高」を超えていくライブを実現して燻っていた思いを完全に燃え尽きさせるしかない。だからこその、「Reburn」だったのだ。


 今回の7thRがいずれ伝説と呼ばれるのだとすれば、演者と小美野P以下ライブチームがリスク承知でライブ成功の前提となる有観客にどこよりも踏み込んで邁進し、気まぐれな梅雨の天気との戦いに勝ち、おそらく感染のリスクにも勝ち、極めて難易度の高いライブをやり切ったことに尽きるのではないだろうか。そのための最後のピースが、このGlow Mapだった。

 Glow Mapはそれまでのミリオン系全体曲の中では異色の、静かな入りから次第に盛り上げてサビで一気に高める曲調だ。星空の下、富士山麓の林の中で歌うのにこれほど適した全体曲はない。一日目のLVではCメロで案の定撃沈したが、この日は「感情をぶっ放しつつ、ライブを楽しむ」という方向性が固まっていたおかげで耐えきれた。

 そして、「行ってきます」はセンターの山崎さんではなく、MVで担当した上田さん。ここでも、やり残しをきっちりクリアしていった。
 花火が打ちあがる中、惜しみなく送られる万雷の拍手。万感の表情の演者たち。少し前後するが、MCでは藤井さんの「みんな、(SSAからの)この二年何してた?」という言葉で涙する方も多く、木戸さんも阿部さんもぽろぽろと涙をこぼしていた。我々も、演者も、一年間溜めに溜めてきた思いをここでようやく出し切り、完全燃焼できたのではないか。これできっと、次のステージへと迷いなく進める。

 決してスマートではないのかもしれない。ゲーム展開も含めて、キャラ人気を問わずなるべく均等に、かつ足並みを揃える姿勢は、時にブランドの動きをひどく鈍重にもする。だが、このブランドはこれでいいのだと思う。だからこそ坂上陽三Pも、ミリオンの強みを「総合力」と評したのだろう。

 
 ……なお、Glow Map最後の花火は初日LVで見てたのに、現地では思ったより近くてビビった。





ちなみに歩ソロがとてもいいのでみんな聴いてほしい。いつかきっと、戸田さんもどこかのステージでこの曲に参加できるはずだ。忘れ物はきっちり回収するし、何年でも待つのがこのブランドのスタイルなのだから。


あ、ちなみに真のソロもとても良いです。









 楽しい時間はあっという間――そんな定番のMCが流れる中、私はUOを四本取り出していた。
 今日は本当に楽しかった。マスクをつけたままではあるが、笑って、燃えて、きっとそんな我々の姿も演者に届いていたはずだ。きっとこれからも、少なくとも2ブランドのアイマスライブには参加していくが、7thRは特に忘れ難いライブになるはずだ。そんな素敵な思い出になるきっかけの一つをくれた温姫さんに、感謝を届けたい。そう思った。

 アンコール前に近くの二人組がやっているのを見て思い出したが、温姫さんは事前にこんなツイートをしていた。





 ぼっち参戦の私には「ロ」「コ」を両方用意することはできないが「ロ」ならできる。最後のThank you!でロを作ろう、そう決めていた。
 
 ……が、前半戦にこちら側ばかりにいたから当然なのだが、アンコール後の温姫さんは上手側やセンターステージが定位置で、一切こっちに来なかった。その代わりにこのりおハートマークとかも見られたのだが、手元にはタイミングを逸した四角形のUOが光るのみ。とりあえずばらして振っていたが、結局チャンスは訪れなかった。

 演者が次々とステージを去っていく中、反対側のステージ上手にいた温姫さんはいつもの「サンクスです~」を連呼しながら、観客席に背を向けようとしていた。こりゃ厳しいか、と思いながらダメもとで「ロ」を掲げていた時だった。遠くにいた彼女は私のいる下手のAブロックに目を向けると、マイクを持った片手を私の方向に指してくるっと回転させて。ロコを感じさせる笑顔のままで、そのまま走っていった。

 そうして、私の7thライブの炎もきっちり完全燃焼できた。
 
(6/27追記 マイクを持った片手と記憶していましたが、映像を見る限りマイク持ってない左手でしたので訂正します。幻覚じゃなくて良かった)



 なおこの日の温姫さんは、この日ステージに立てなかった昴と歩のカラーのシュシュまで使っていた。じぇりぽの絆、という表現も現実の前には安く思える。何と評すればいいのか適切な言葉が思いつかない。ただ、少なくとも。

 アイマスの「ドラマチックなナカムラ」は二人ではない、三人いる。この日、心からそう思った。















■おわりに



翌日のコニファー。撤収が始まっていた



 ライブ後、8thツアーが発表されなかったのは残念という感想が多々見られた。ただ、決まっていてもあそこで発表しないのは既定路線だったろう。
 私事で恐縮だが、弊社もいわゆる大規模イベントと呼ばれる催しの運営をしている。私は事業畑ではないので運営にがっつり関わるわけではないのだが、今年は厳しい状況の中、キャパ制限はありつつも何とか完遂を果たせた。その時点で肩の荷が下りていた私は「これで次も問題なくやれますね」と担当者に話しかけたが、その方は「2週間経って感染なしが確認できないと次の話もできない」と厳しい表情だった。

 おそらく、アイマスライブもそうなのだろう。プロミでツアーを発表できたはずのSideMも間を空けた。そしてミリオンも、シャニも次回ライブイベントを発表しなかった。おそらく、少なくとも関係者の感染や観客のクラスターはなかったと判明して初めて、内定している次の具体的発表に移れるのだろう。開催から一週間が経過したが、そういう意味でも現地、LV組ともに万一がないように念には念を押して、あと数日は緊張感をもって生活すべき時期と言える。

 そんなわけでアニメはともかく、8thの発表自体はそこまで遠くないだろう。残念ながら夏から秋の第5波は高い確率であるようなので、20~30代も接種し集団免疫がはっきり見えてくる年始辺りからの開始にした方がマスク付きでのコール可、あるいは2回接種者のみコール可といった取り組みに踏み込めるかもしれないが。いずれにせよ、MCでの演者の来年云々はまだあまり気にしなくていい気がする。

 ああ、それにしても。感情をぶっ放せるライブは、本当に楽しかった。












 ちなみに吉田のうどんは二回食べた。やはり良い。うどんは強いコシがあってなんぼである。コシのないうどんなど論ずるに値しない……なんて火種をばらまきつつ、筆を置きたい。





 ここまで約20000字の長文を読んでいただき、ありがとうございました。

アイドルマスターミリオンライブ!、この歪でも愛しきコンテンツ

(この記事は95%をミリオン7thDay1の開始前に書いています)





 昨年10月初旬。世間では感染がやや落ち着き、GoToトラベルが話題になっていた頃のことだ。私は社内では唯一アイマス趣味をカミングアウトしている後輩と久々のサシ飲みを楽しみ、その後輩のリクエストもあってとある店を訪れていた。もちろん非公式だが、店内がアイマス一色という珍しい店だ。
 カウンターの話題はコロナ後の楽しみや翌日に開かれる同人イベントなどだったが、コンテンツの将来の話しになるとマスターは「ASはあと2、3回ライブやったら総とっかえ」だの「スタマスは買わない」だのなかなか飛ばしてくる。私も3年前なら愚地独歩のごとく「なんだァ? テメェ……」となっただろうが、ぼちぼちいい大人だし良くも悪くも聞きなれた物言いだし、せっかく連れてきた後輩に嫌な思いをさせたくもないのでスルーしていたのだが、ミリオンについてセルランだのスロット送りだの揶揄し始めたところで、さすがに合わせ技一本で勘定を申し出た。
 後輩と別れ、地下鉄駅に向かう帰路。もうあの店に行くことはないだろうなと思いつつ、ふっと思い当たった。

 ああ、かつては好意を持っているとは言い難かったミリオンライブに。酒席ではといえ煽られたら内心キレられるくらい、私は魅かれるようになったんだな、と。



 
 
 人間の記憶というのは、美化されがちなものだ。よくある「俺の若い頃は~」や「昔は良かった」的なアレである。年数が過ぎれば過ぎるほど、人間の記憶は都合よく解釈・改変されてしまいやすい。仕事柄、中高年の昔話を聞くことが多い私だが、これは別に年寄りに限ったことではない。先日もTwitterで話題になった、9.18とJupiterにまつわる記録の「美化」の話もそうだろう。あれを見て、今回の記事を書こうと決めたのだが。

 私は2007年2月からの古参に分類されるアイマスPだが、ミリオンにどっぷり漬かったのは2017年サービス開始のミリシタから、もっと言えば2018年春からだ。今は周年ライブとなれば万難を排してチケットを取りにいくスタンスだが、ここに至るまでには紆余曲折もあった。……のだが、今回の7thRのDay2現地を経れば、その衝撃がきっかけで過去の記憶も都合よいところだけ残して変わってしまうかもしれない。自戒と自省を込めて、たとえ文面に都合の悪い言葉が並ぼうと、このブランドとどう向き合ったかを振り返ってみようと思う。まあ、今ですら記憶と解釈があてになるかと言えばやや怪しいのだけれど。


■「ミリオンライブ? うーん……」

「グリーでもモバマスやるのか」

ミリオンライブが発表された日の私のツイートがこれだ。当時はライブに参加しておらず……というよりは仕事のブラックっぷりと不運でASのライブ参戦もできておらず、声優コンテンツに今ほど興味なかったころだ。加えてソシャゲというものに冷淡な姿勢だったこともあり、アイマス第三のコンテンツにも上記のような雑なツイートしかしていない。

 他人のふんどしで相撲を取るようで恐縮なのだが、先日もミリオンのリアルライブとの関わりを漫画で描いていた地獄のミサワ氏と境遇はほぼ一緒である。それなりに熱のある真や千早のPではあっても、平田宏美さんやミンゴスを特別に意識したり追ってはいなかった。演者は演者、キャラはキャラとほぼ割り切っていた。

 で、実際にサービス開始してしばらくしたミリオンに対しても、私は好意的ではなかった。アニマスの絵柄がベースなのもあってか、当初は言葉を選ばなければ「パチモンくせえ」と思っていたし、ASとミリオンスターズの関係性の設定にも首をかしげていた(これはグリー時代から徐々にミリシタに近い形に是正された感じだが)。過剰なお色気重視も「公式がやるのは違うんだよなあ」と思っていたし、さらに言えば「世代交代」の気配も好かなかったし、ムビマスでもストーリーの都合上、ミリオンの特定メンバーに好感を持ちにくかったのも影響した。いわゆる声優オタクだったのなら、特に初期は演者への依存度が高かったこのブランドももう少し積極的に触ったのかもしれないが。

 そういう事情もあり、私はASのソロ曲だけは履修しつつも、ミリオンには積極的にタッチしなかった。ライブにも参戦できていなかったから、10thイヤー時点ではアニメ効果もあってシンデレラの方がよほど詳しかったと思う。

 2015年。10thでは伝説と化しつつある西武ドームでの2Daysライブが開かれた。あれがアイマス初の単独の屋外ライブでは?と言われたりもしているがそれはそれ。しかし、私はこの時仕事の都合で海外におり、ライブが発表された時点でライビュすら見られないのが確定していた。
 加えて、この頃ははっきりとアイマスに対する熱が下降してきていた。私はニコニコで7年ほど、いわゆる「im@s架空戦記シリーズ」を連載しており、幸いニコマスの歴史の中でも上々の評価をいただけていた。それが完結したのが15年5月。あとがき的な動画をアップしたのはまさにライブのあった7月だったが、その後の燃え尽き症候群は明らかだった。「ドームライブ」に立ち会えなかったことや一区切り感、動画連載中にあまりできてなかった趣味やスポーツの再開なども背景だった。そのため、音ゲーが苦手なこともありデレステのムーブメントにも乗ることはなかった。この辺り、ちょっと歯車がズレていたら普通にデレの方を熱心に追いかけてたかもしれないし、あるいは途中で周囲のフォロワーのようにぶち折れていたかもしれない。

■「俺は、とんでもない損をしていたのではないか」

 ミリオンがスマホアプリで音ゲーになる、と知ったのは武道館で開かれたミリオン4thライブから数日経った頃だったか。すでに記憶が怪しい。ただ、歌織・紬の参戦とASも出るというのは第二報後の早期から認識していた。2017年の私は複数の人生の選択が控えており、アイマスと明確に距離を取ることも考えていた。それでもミリシタを事前登録したのは、スマホゲーとは思えぬモデルの良さや、やはりなんだかんだ言ってもASも出るというのが大きかったと思う。ただ、熱の問題もさることながらとんでもなく忙しかったこともあり、サービス開始直後に気になっていた静香のSSRを引いたものの、たまにログインして覗く程度の扱いだった。選挙ウォッチャー的には絶対に面白いはずのTBも、ログイン分程度しか投票していない。というか繁忙期だったので新発売されたステラステージさえほとんどプレイできていなかった。

 そんな私を巡る状況を一変させたのが、2018年のAS単独ライブ「初星宴舞」だった。

 「もう最後かもしれないし」という軽い気持ちで応募したら当たってしまった現地の衝撃は、すさまじいものだった。特に、「隣に…」の披露に生で立ち会えたのはずっと自慢できるだろうし、前述のとおりミリオンのソロ曲はきっちり履修していたので、それぞれのソロパートも特段の支障はなかった。ただ一曲を除いては。

 「合言葉はスタートアップ!」。
 この曲のイントロが流れ、5人がステージに立った時、会場は大きく沸いていた。だが私は独り、この曲が何の曲なのかわからなかった。コロムビアのCDにはこんな曲はなかったはずだ。ランティスか? フロンティアワークスか? わからないまま、このライブで唯一、盛り上がる会場との熱の差を感じた瞬間だった。

 終演後、この曲がミリオンのLTHシリーズの曲で、ASだけで構成されていたこと、今回が待ち望まれていたオリメン披露だったことを知った。LTHのユニット曲は、恥ずかしながら真のいるBirthの曲を一度聴いたくらいだった。

 アイマスライブとはこんなに良いものだったのか。参加しようとしていたのに大病で断念した7th以来、頑張れば行けた9th大阪or東京を除いて、私は仕事の都合でASのライブに行く検討さえもできていなかった。ライブに行きたい。またASの演者の皆様のパフォーマンスを見たい。

 翌月のディレイビューイングも仕事に邪魔されつつも見終わった後、私はミリオンライブにろくに触れてこなかったことで、仮にASだけを追うにしても多大なる損をしていたことを悟った。まとまった仕事を片付ける必要があったのとステラステージのコンプ、ASの過去ライブの円盤をかき集めて見ていたので時間はかかったが、4月下旬にそれまでたまに覗く程度だったミリシタを本格的に開始する。以後、今日までログインは途切れていない。

■「なんだこのコンテンツ、面白いぞ!?」

 食わず嫌いだったものにハマる、あるいは昔は合わなかったものを年を重ねてから食べるとハマる、なんてことはよくあるもので。学生時代はまったく旨いと思わなかったナスに20代後半からハマったのと同様、私は少しずつミリオンとミリシタの世界に触れていった。完走した最初のイベントが口に合うEscapeだったこと、複数の方から勧められた傑作「ゲッサンミリオン」を読んだのも大きかったと思う。この漫画は本当に完成度が高く、今は私が勧める側だ。先述の後輩も、私がゲッサンを読ませてミリオンに落とした。



 やるとなれば全員を好きになりたい私にとっては、39人は時間をかければギリギリどうにかなる範囲内だったし、ちょこちょこ過去の曲も集めて知識を深めていた。ただ、この時点ではミリオン最大の武器であるライブに手を出すつもりはさらさらなかった。知識もろくにないのにライブを見るのは私の流儀に反するし、何よりASの方で過去の欠落を今更ながら埋めていてそれどころではなかったからだ。この頃のASはMRのような革新的な試みに取り組む一方で、本当に先行き不透明だったためやきもきしていたが……(実態としてはスタマスに向けた諸々は動き始めていたと後に明かされたが)。

 発売日にきっちり買ったのはEscapeのCDが初めてだったが、ドラマパートが思いのほか良くできていたことに驚いた。その旨をツイートしたところ、「夜想令嬢もいいですよ」と勧められている。あんまりピンと来なかったので保留していたのだが、

 10月。私は夜想令嬢という特大の沼にドボンする。






■ミリシタ感謝祭、そしてTC

 夜想令嬢、そしてミリオンに明確に沼落ちしたきっかけは、無料生中継されていたミリシタ感謝祭だった。特に、所恵美を演じる藤井ゆきよ天空橋朋花を演じる小岩井ことりの熱演に目を引かれた。そして夜想令嬢だけではない。この日初披露されたラスト・アクトレス、そしてハーモニクス。「こんなものをタダで見てしまっていいのか!?」と驚愕し、とりあえず夜想令嬢のCDを取り寄せ、気になったCDもまとめて購入した。この感謝祭では、とあるカバー曲……というよりはその制作者のリップサービスで「ないわー」ともにょったりもしたが、それはそれ。

 そして、この感謝祭ではTCの開催が告知された。ASも、真も参加する。これは大きな好機だと思った私は水面下で様々な動きを開始したが、それは過去の記事にまとめているので割愛する。重要なのは、彼を知り己を知らば……ということでこの機にミリオンスターズの39人をもっと知らなければいけないということだった。手持ちの曲が一気に増え、グリー時代の情報も漁り、個々への理解度が急速に深まったのもこの秋から冬にかけてだった。5thのディレイビューイングにも参加し、まだ不十分な知識なりに「ミリオン6thライブ、行ってみるか」と決意したのもその帰路だった。もっとも、この少し後に翌春に異動で地方に遷ることが決まり、結局はすべてライビュでの観戦となったのだが。


■衝撃の6thライブ福岡。そして6thSSA


 年始にハッチポッチの円盤を視聴し、TCで無事勝利し、その発表ニコ生で「小笠原早紀さん、めっちゃ清いなこの人……ミリオンは変人ばかりと聞いてたけど、こんな守護らねばならぬ人がいたのか」とか思ったりしつつ、ドタバタしながら迎えた4月。引っ越し直後の多忙の中で、私は6th仙台のライビュに参加した。ただ、遷ってきた県はミリオンのライビュが満席に埋まるほどの地域ではなく、会場の盛り上がりはなかった。また見に行けたのが後に大好きになる水中キャンディも初恋バタフライもやったday1ではなくday2だったのもあり、帰宅後の感想ニコ生での私の反応は今一つだった。何なら「ASのライブ見たい」とか早々に言い出して視聴者に苦言を呈されているのが確認できる。

 それが、神戸day1のライビュでは精神的に安定していたことやSTAR ELEMENTSの「そうきたかー!」という驚き、初めてオリメンを見たU?U!の盛り上がりなどで一気に引き込まれた。帰宅後のニコ生では、どうも「福岡は連休取って両日見る」と言っていたようである。最大の目当てである夜想令嬢がいるし、ミリシタに引き込まれた最初の一手であるEscapeも、感謝祭で強烈なパンチを食らい、ハーモニクスと餞の鳥の二段構えで撃墜されたD/Zealもいる。ソロでも気になっている子が多いFa公演は、見ない選択肢はなかった。

 迎えた福岡公演は、ライビュだったにも関わらず鮮烈だった。予想を上回り期待に応える各ユニットパート。後方からナリタタイシンのごとく追い込んでMTG上位評価グループに食い込んできた伏兵ユニット・じぇりぽ。ソロも揃って強烈で、私がミリオンのライブに完全にはまったのはこの両日が決定打だった。アイマスライブに対する価値観が変わった日と言っていい。

 とりわけ夜想令嬢は、まさかの演劇公演だった。ある意味で演者にとっては歌ったり踊ったりするよりも本職ではあるのだが、四者四様の演技に引き込まれた。特にday1は、感謝祭は不在だった百瀬莉緒役・山口立花子から目が離せなかった。夜想のユニットパートはMCまで一貫してキャラクターとして演じており、それもまた良かった。特にday2の夜想令嬢のMCラスト。アドリブじみた藤井ゆきよのあの演技は、ゲーム同様の所恵美の姿が重なった気がした。

 無警戒だったじぇりぽのメンバーも強烈だった。中村温姫の一挙手一投足には「完全にロコじゃん……」となったし、それ以後ライブでは常に目で追うようになった。渡部恵子のソロパートでは、似てるのは髪形くらいなのに確かに桃子が見えた。炎のごとく熱い女・戸田めぐみの熱演とMCを見て「平田さんとのBtWが生で見たい」と強く感じたし、唯一未披露だったソロ曲を引っさげてトリを飾った斉藤佑圭のパフォーマンスとコールアンドレスポンスで盛り上がる会場の様子には痺れた。そしてSSAでのユニット集結ライブが告知されるや、私はAS以外では禁忌としていたCDつむつむに手を出す。幸い、独身でいる分にはもはや増やさなくても何とかなる程度の資産があったし、人生の選択肢も結局現状維持を選んだので、もはや出費に縛りをかける理由はなかったのもあるが。





 ミリオンは初の現地となったSSAは、ある一点だけを除いては本当に本当に楽しいライブだった。生の夜想令嬢は、福岡での最高を平然と塗り替えていった。特に、二階堂千鶴夜想ではアレクサンドラ)を演じる野村香菜子の切れ味は福岡の比ではなかったと思う。
 ある一点の話は過去記事にまとめているので今更蒸し返さないし、もう決着しているから書かない。……いや、決着したは言い過ぎか。今後万一があれば、たぶんあの時ほどではないにしろ荒れ狂うだろう。そこは真Pとしてのある種の矜持だし。
(※追記、4人がいた7thRのDay1も後半戦まで気が気でなかった)

 まあそれはそれ、翌月のバンナムフェスで早くも念願が叶い、BtWを現地観戦、リコッタとエタハモのオリメン初披露で大盛り上がりし、そしてAS入りのFlyers!!!で崩れ落ちた私は、15thイヤー期間に予想されたMOIW以上に見たいものができていた。4thのアニメPVで描かれたこれだ。





 ハッチポッチ形式もいいのだが、オリメン重視でまだ揃っていない曲をきっちり回収し、TCほかも5人そろえるライブが見たい。とりわけ、ミリオンではオリメン未披露曲の多い真のPとしてはその思いは強まる一方だった。もちろん一番見たいのは待ちに待ったAS単独ライブだったが、それも19年末に発表され、「765ミリオンはいつかなー」と楽観視していた。MORや20年1月に参加したXs・クロノレキシカのリリイベでのトークからしても、それは時間の問題に感じた。その後どうなったかは書くまでもないので、省略するが。


■長年の食わず嫌いの解消。ミリオンBCという傑作

 他方、19年春からはミリオンBCのおかげで、ムビマス以来私の中でいまいち食わず嫌い傾向のあった北沢志保矢吹可奈の株が爆上がりした。





 ゲッサンに比べれば癖のあるBCだが、可奈や志保らCloverを軸とした物語からミリオンスターズ全体、そして要所で登場するASによる群像劇路線に拡大してからは一層面白くなった。特に、群像劇路線に展開してもCloverのメンバーが霞むどころかかえって輝くのは脚本の妙だろう。私自身を省みても、よーく考えれば千早から始まる青の系譜の一角を気に入らないわけがないのだが、食わず嫌いとは恐ろしいものである。

 まだ単行本していないところも含めると、Clover以外で特に秀逸だったのはやはり夜想令嬢、とりわけ天空橋朋花関連だろう。ツイート見ている方にはバレているので演者の影響が大きいのも否定はしないが、アイマスに出会った学生時代まで遡ってもまったく引っかかるタイプではなかった朋花にやられたのはBCの影響が一番大きい。そしてこんな情勢下になった直後、ミリオン7thが中止された頃に紙面掲載された30話で、この漫画の評価は不動のものとなった。あのタイミングと重なったのは、ただの偶然だが、それにしても出来すぎていた。

 繰り返すがミリオンBCは素晴らしい傑作であるし、それが現在進行形である。未読の方や絵柄でスルーしている方は騙されたと思って、木下ひなた編が始まるあたりまででいいので単行本を読んでみてほしい。




千早もがっつり出てくる桃子編次第では、アイマスコミカライズNo.1の座も獲りうるんじゃないかな。


 志保に関しては、昨年のオペラセリア・煌輝座も非常に素晴らしかった。というかオペラセリアはミリオンMTWのユニットでは断トツの筆頭評価である。何ならリリイベを信じて既につむつむしている。何かとMTGと比較されがちなMTWだが、個人的にA面曲については遜色ないと思っている。後述するが、多分にライブでやれてない差が大きすぎるだけではないだろうか。8thツアー?で披露されれば、評価は互角ほどに落ち着くと思う。


ライブで夜想みたいにやってくれんかなあ……。


■ライブという最大の武器にして弱点

 見てのとおり、私が沼落ちしたのはミリオン最大の武器であるライブの影響が大きい。それでも(絶対にありえないが)ASと日程がかぶったらノータイムで判断する価値観ではあるが、ライブ現地は初星からだった私にとって、ライブの魅力はとにかく挑戦的で手札も多いミリオンに教えてもらった部分も少なくない。
 私にアイマスライブの魅力を教えてくれたのはASだし、キャラクターのダブらせ方についてはミリオンよりはっきりと一日の長がある。だが、アイマスライブの厚みと多様性を教えてくれたのはミリオンだ。ってこれじゃ地獄のミサワの二番煎じじゃん。チクショー、ミサワめ。


 ただこうした情勢下、それは諸刃の剣になってしまった。各ブランドでもライブ重視のブランドがライブを封じられれば窮地に陥るのは当然だし、特に小美野Pらの一連の発言を見る限り、ミリオンは現地客入れにこだわるスタンスなので余計に後れを取ったのだろう。アイマス各ブランドはそれぞれの事情に応じた大打撃をこうむったが、ミリオンはライブあってこそのコンテンツゆえに、この一年余はそのギャップ、あえて言えば歪みに苦しんだのだと思う。コロナが集団免疫の獲得で落ち着いて、来年にマスクありコール可のライブができるようになったとしても、演者の年齢や立場の変化による路線の再検討には早晩ぶち当たるだろう。だからこそ、そういう意味でもアニメ化には期待がかかるわけだが……。

 とはいえ、歪み自体は先行するASはもちろん、他所のブランドにも当然ある。どこもそれぞれ課題は抱えており、何なら歪み自体もブランドの推進力だったり、構造上根治が不可能なものも多い。ミリオンの場合はライブ重視ゆえのコロナ禍での難しさと次第に厳しくなってきた持続性、打破を模索しているもののよく言えばぬるくても続けられる、悪く言えばマンネリになりがちなミリシタの展開だろう。それと、39人であることと52人であることの使い分けの難しさ。これはミリシタ初期はああするしかなかったと思うし、後にひとりも手放さないコンテンツであることを軸に据えた代償なのだろうが、おおむね均等ゆえに成長が遅く感じてしまうという人も少なからずいる。
 ただ、安易に人気キャラに傾斜しないスタンスは私はこのブランドの美点だと思うし、UNION!!の精神は可能な範囲で貫いてほしいところだ。キャラクターの成長についても、遅い遅い言われながらもコミュ2周目見てるとしっかりと足跡を刻んでいるのだし。このあたりはアニメとの同時展開次第にもなるのだろうか。ASの出番と曲での絡みは徐々に増えてきているから、そのあたりも今後に期待したいところだ。扱いはまあ、据え置き展開もスタマスの次くらいまでは続きそうな以上は今ぐらいが程よい気がするし、アニメもBCくらいがベターだろう。19年夏以降のミリシタでの真の扱いには概ね満足しているし、メインコミュは良かった。
 さんざん書いているのでここでは書かないが、基本的に765プロが13人の世界線も52人の世界線も並立した上で、それぞれ違う表情が見られるならそれに越したことはない。スタマス世界線のMA4みたいに色々と変動するし、後述するバンナムの方針的にそれもどうなるかわからないが。



 個人的には、確かにしょうもないミスが多発したり(これは少なからずリモートワークの代償っぽいが)マンネリ感もあったものの、ライブができていればその不満もあれほどは出なかったと思うし、はけ口のようにもならなかった気がする。7thRが成功すれば、day2の発表次第でもあるがまた空気は変わるだろう。結局はライブに頼っていると言われればそこまでだが、しかし頼るだけのコンテンツの強さがあるんだからしゃーない。ミリオンのライブは面白いし現地があまりにも強すぎるのだ。いつまでできるか、どこまで要求水準を調整できるかという課題が付きまとうだけで。
 個人的には、まだまだ進化するというかバンナムがやる気満々のMRとの同時並行を工夫することで、ミリオンも演者負担を減らして歪みがひび割れになる前に、ソフトランディングを目指すのがいいのではないだろうかと思う。まだ何とも言えないが、ミリアニのモデルはMR仕様に転用できそうだし。




 長々と偉そうに書いたが、ライブは本当にいいものだ。非日常の空間で、余計なことを考えずに感情と勘定のリミッターを外して楽しめる。ひたすらに感情を抑え続けたこの一年三ヶ月で、ハレとケの大切さを改めて思い知った。社会情勢に左右されるのは致し方ないが、ライブは人生を彩るためには不要でも不急でもない。私はアイマスがなければこの世にもういなかった可能性もあるし、少なくとも今の仕事からはドロップアウトしていたと思うが、この情勢下になって一層、趣味のあることの重要性を思い知った。


 もう2018年以前の、大先輩の華凉さんの熱いライブ語りにさえ「ほーん」とすましていた私には戻れないし、これ以上持病の椎間板ヘルニアが悪化しない限りは、仕事次第ではあるが2ブランドの現地を常に目指し続けると思う。今回もかなり無理を重ねてDay2現地にこぎつけた。冒頭にも書いたが、多分また、ライブ後は価値観を揺さぶられるだろう。



 実は18年秋から19年初にかけて、私は親しい人たちに「15thでASが一区切りしたら私もアイマスは一区切りかな」と話していた。
 ただ、15thがこうなったこともあり、またアイマス全体で横軸を強化して5ブランド体制堅持の方向にかじを切ったのもあってか、どうも20thまでは可能な範囲で続けてくれるようだ。というかミリシタの方向性変えない限り一区切りはもう難しいよねというか。ミリ女とかの動き見てても。


 ……何より、今はもう一つ、どこまで行けるのか最後まで見届けるブランドが増えた。これが現状の偽らざる心情と評価だ。過去の発言引っ張り出されてボロクソに言われるかもしれないが、こればかりはもうしょうがない。

 あの当時の発言は改めて撤回した上で、願わくば社会情勢が落ち着いた後、6年前には行けなかったあの場所で大声援が巻き起こるライブに、私も現地で立ち会いたい。



 それにしてもミリオン7thライブReburn、本当に楽しみだ。あと吉田のうどんも楽しみだ。
(2021.5.22 山梨に向かう列車内にて)


(※追記 当たり前ですが、私は"讃岐うどん"も"武蔵野うどん"も"吉田のうどん"も大好きです。"実家の味噌汁もとい地元のうどん"は一層特別ですが)