紫電Pの雑記帳

ニコニコのブロマガ閉鎖に伴い移転しました。主にアイマス関連の記事を書きます。2021年9月以前の記事はブロマガから移行したものです。

765ASの不動の安心感と挑戦し続ける気概を示した、LEADER!! リリイベレポ





そこにいたのはまぎれもなく先駆者であり、挑戦者でもあり、そしてアイマスという巨大コンテンツのセンターたちだった。




765AS(以下AS)は、来年に15周年を迎えるアイドルマスターを長年牽引してきたコンテンツの中核であり、同時に開拓者だ。ここ1、2年はどちらかというと持続に舵を切り、かつてのようなフラッグシップの役割は担っていないが、その立ち位置は揺るがないだろう。19年のカレンダーでは未来に譲っていたセンターも、15thのキービジュアルでは春香が復帰していたし。




今回、私はミリシタ発のAS曲、MTG18「LEADER!!」のリリイベに参加した。リリイベの参加は初めての経験だ。

LEADER!!はミリオンでは初となるASの全体曲だ。ASユニットというくくりでも、グリー時代の合言葉はスタートアップ!(レジェンドデイズ)以来となる。個人的には、最上位クラスとまではいかないものの歴代のAS全体曲の中でも中位くらいには入る良い曲だと思うし、走るならここしかないと思いミリシタ内のイベントでは2500位を目指した。(結果的に達成できたものの、ラスト・アクトレスに次ぐ歴代2位のボーダーだったためひどい目に遭ったが)

ASの出るリアルイベントという意味でも、CD発売時点ではこのLEADER!!リリイベが2019年唯一となる可能性が少なくなかったので、このリリイベには何としても行きたかった。以前の私なら、たかだか2曲、計1時間のミニイベントのために交通費だけで4~5万かけて上京するなんてありえない選択肢だったのだが、人間変われば変わるものである。






リリイベは定番らしい新宿某所。キャパは約700とのことで、私は二回目の夜の部参加だった。幸いにして番号は100番台前半。「数メートルの距離で演者が見れるかも」と聞いていたので、ワクワクしながら当日現地に向かった……のだが……。

先に上野でやっていた三国志展に行った結果、長時間の立ち歩きで腰がボロボロに。プロミや初星の時レベルまで状態が悪化し、スタンディングでのライブ参戦はかなりしんどい状況だった。アイマスライブ現地はMR2nd以外は体調がすぐれない状態で参加してるので、次のSSAバンナムフェスはなるべくベストコンディションで臨みたいところである。



ちょうど第一部の終演直後に到着し、昨年のプロミやMRなどでお会いした数人のPと挨拶後、会場へ。事前に「ステージ左側を抑えた方がいい」というアドバイスもいただいていたので、フラスタを見るのは後回しにしてだいたい4列目左寄りを抑える。さらに左端には、私と同様に一回目の参加者から話を聞いたのだろう、若好藩とみられる方々が場所を確保していた。



https://jp.yamaha.com/news_events/2011/201208_016.jsp.html

腰ボロもいいところなので、手すりのあるスペースにするか迷ったが結果としては前列で正解だった。ここからの1時間弱はひたすら長く、地下でスマホも圏外だったのでラビットファーイベントも走れずとしんどい時間だったのだが、ただそれ以上に「ASを目の前で見られる」という高揚感があったので、何とか持ちこたえられた。






※演者の発言については、仕事の3倍くらいの集中力でインプット、即日アウトプットしたので「」付きのものはおおむね間違いないと思いますが、プロミの時のようにメモまではしていないので怪しいところは表現を弱めています。



開演前に前説で出てきたのは、リリイベで販売されたTシャツを着たバンダイナムコアーツの若い女性スタッフ(ヤマ○○さんって言ってたような……)。午前中で売り切れたグッズの事後物販のお知らせとグッズ紹介をしたところ、観衆からは「かわいいー」だの「回ってー」だの掛け声が。そのせいで後でぬーさんに「さっき別の子にも言ってただろー!」と言われた。残当


そして開演。聞きたくなかったネタバレで知ってはいたのだが、衣装は予想通りのエボリューションウイングだった。ツイートしていた予想的中。このためだけに作ったとは思えないので、これからもバンナムフェスなどで出番があるのだろう。そして「LEADER!!」のイントロが流れて、左から若林、平田、中村、長谷川、沼倉の配置でステージに立ったのだが……。


近い!

めっちゃ近い!



演者までほんの5メートル足らずである。めっちゃ近い。幸い身長が180cmあり、前列かつ周囲に厄介もいないおかげで視界も遮られない。サンキュー両親、こっこちゃんじゃないけど生んでくれてありがとう。

これまでMRで最前には座ったことはあったものの、アイマスライブで演者をこんなに近くで見れるという認識が脳になかったせいで、思わず「え? 解像度凄くね? これCG?」と誤認したほどだ。んでもって皆様お美しい。いまいち現実感がないままテンションがぶち上がり、用意していた真リウムとペンラ2本を振り始めた。

LEADER!!は本来13人で歌う曲ではあるが、そこは熟練のASである。5人でも何ら問題はなく歌い上げる。ここは記憶が怪しいので間違っていたら申し訳ないが、覚えてる範囲では千早パートは神、亜美真美パートは平田さんとアッキー、雪歩パートはぬーさんがカバーしていたと思う。Bメロのゆきまこパートは代わりにアッキーか中村先生が歌ってたような気がするのだけれど、これは正直自信がない。BメロBサビは視界が怪しく、顔を拭いながら見ていたので……。なんかもう、ASが楽しそうに歌ってるだけでボロボロである。こんなんで大丈夫かバンナムフェスは。

演者の皆様は相変わらずキレッキレだった。私のすぐ近くにいた平田さんは相変わらず手先指先の見せ方がメリハリついて綺麗だったし、若林神はいつも通りの大きなリアクションで神だった。あっという間の4分20秒で、5人全員をじっくり見れなかったことが残念でならなかった。


一曲目を終えて、ここで演者挨拶。

アイドルマスターミリオンライブ! 天海春香役・中村繪里子でーす!」
そう、この日はミリオンライブ名義なのだ。これについては後ほど触れる。続いてアッキー、ぬーさん、平田さん、神の順で挨拶が続く。

お行儀のよい場ならここから真っ当なトークかドラマチックモードに入るのだが、そこは我らが中村繪里子。いきなりリウムネタで軽くボケのジャブを放つと、観客が持っていた水をキャラクターグッズ扱いして神に「それうちらに関係なくね?」という突っ込みを呼び込んだり(プロデュースのための体力を養う水だから実質グッズみたいな言い方だった、はず)、遠慮なくボケ倒していく。年長の2人がいるからというのもあるのだろう、トーク中はおおむねフリーダムな漫才モードだった。

リリイベは「REDAY!!」の頃以来らしく、水や道具を置いている机を使ってハイタッチ会の再現をするメンバー。そして平田さんの厄介になって剥がされるアッキー。(ぴょんが羨ましがってそうだなーと思ったら、案の定来てた)曲紹介に入る前に30分前まで楽屋で寝ていたことを明かし、顔の寝跡を見せてくる中村先生。なんだこのセンター!?
プロミ2018ではASが「実家の味噌汁」と表現されることがあったが、それに通じるものがある。このわちゃわちゃ感に、「ああ、帰ってきたなあ」と。そう思わされるのだ。トーク中はずっとゲラゲラ笑うかニコニコ笑っていた気がする。

衣装紹介の後はLEADER!!について。これはMORでぬーさん、中村先生、あずみんがそれぞれ語っているが、ここでも同様の話があった。ぬーさんは「ミリオンの中で初めてASだけで歌う全員曲なので責任重大だと思ってしまった」と語った。先輩ポジションであり一歩引いた立場でもあったが、ここで曲をもらうことで期待にどう応えるか、プレッシャーがあったという。ただそれは自身の感情であるため、レコーディングの際はあくまで「いつも通りの響として歌った」とのこと。これはMORで他の2人もそれに近いことを話していたので、ある程度共通認識だったのだろう。

アッキーは神とのレッスンの話を紹介し、「直美さんのダンスが大好き」と話した上で2人でモーションの再現をしていた。神はその後、LEADER!!の間奏でくるっと回転するところが好きと言い、実演。中村先生も「回ってー」の声に応えて実演したが回転が強すぎてスカートの中が見えそうだった。大丈夫かこのセンター!?

心配性と自称する平田さんはレッスンまでにある程度振りを覚えてきたそうで、「もらった映像だけだとわからない」という若林・中村組に「わかるまで努力すればいいじゃん」とバッサリ。強い。映像で見たという中村先生のダンスを「顔だけはダンスできてた」などと強い当たりで仕掛けるのもいつも通りである。尺のあるトークかつミンゴスか平田さんか神がいないと、なかなかこういうやり取りは見られないので貴重だ。
LEADER!!と新衣装を引っさげてリリイベをできたことが嬉しい、と語ったのは神。エボリューション・ウイングは全員おおむね同じ作りらしく(ぬーさんは半袖)大きなアレンジはないらしい。おそらくバンナムフェスでASはこれを着るはずなので、今回未出演のメンバーが着てくれるのが楽しみである。



https://twitter.com/imas_lantis/status/1165597026714673153

収録エピソードでは、ぬーさんが「じゅりさんの生チョメチョメを見た」と振り返ったり、神と中村先生はくぎゅが収録するときの細かい身振り手振りがかわいい萌えポイントだという話をする。収録時のモーションまでかわいいのかあの人は……。かわいいの具現化かよ……。


笑ったのは収録が別々だった2人のやり取り。

中村「一人で収録寂しかったよー」
平田「ホントかよお前!?」
中村「ほんとほんと。真と会話が多くて」(ドラマCDは珍しくはるまこ要素多めだった)
平田「そこは申し訳なかったと思ってる」
中村「ねー、申し訳なくはなかったんだけど……」
のヮの「この野郎」(会場爆笑)
平田「なんだこいつ!? はいはい、すみませんでしたー(棒)」
のヮの「わかりゃあいいんだよわかりゃあ」

なんだこのセンター!?(三度目)

覚えてる範囲ではこんな感じだが、最後はアーツ後輩組のぬーさんかアッキーが畳みに仲裁に入ってた気がする。TC03の時も主従漫才を見せるんだろうか、この2人。見せろ。





その次は、昼の部でもやった「リーダー」コーナー。テーマごとにリーダーを決めるもので、この日の一発目は「機械音痴そうな人」

私(平田さんやろなあ……)
アッキー「やよいちゃんです! 家計簿も手書きなんじゃないかな……」
のヮの「質問していい?」
会場、いろいろ察して笑う。アッキーは不憫。
のヮの「学校でパソコンの授業あるじゃん? 古いのもらってきてるんじゃない」
神「推すからには答えられるよね?(便乗)」
アッキー「え゛っ!?」
観衆「頑張ってー」
人には得意不得意があるからできるはわからないけど頑張るやよいはかわいい、とかそんな答えだった気がする。アッキーは不憫。

ぬーさん「貴音です」
観衆「あー(納得)」
貴音のアナログっぷりの紹介に先生も同意して変な質問はなく、順当に貴音に決まる。なのになんか無茶振りされそうになったので「アッキーやんないよ」と先出しして答えるアッキーは不憫。

ζ*'ヮ')ζ<アッキーやんなよ






二発目は「女子力抜群そうな人」

神「女子力高そうな人を推薦してー」
のヮの「はい!」
神「じゃあ、はせっこ」
アッキー「ふぇっ!?」

アッキーは不憫。



そのアッキーが挙げたのはあずみんだった。

曰く「あずみん半端ないんですよ! お洋服とかもかわいいしすべてにおいて女子力高い!」と言い、そのうち「後ろ向きのボールめっちゃトラップするもん」とか言いそうなノリでその女子力ぶりを挙げていく。

ただ私は忘れていない。かの「夏だ一番アイドルマスター祭り!」で、彼女がプリンを混ぜたひでえお好み焼きのような何かを作った挙句、笑顔でカラシをまんべんなく塗り付けていたことを……。








まあ当時の映像によると、絶句するガミPやフェチ川さんにミンゴスが「あずみん中村繪里子に染められた」と言ってたので、素は本当に女子力高いのだろう。なお平田さんもあずみんを推して、プロミ2018でアマテラスをやった際に、敬礼ポーズが自分と違って女子力高かったと褒めていた。


ちなみにあずみん宅では瓶のようなコップで飲み物が出てくるらしい。多分こういうの。









続く中村先生。「あずみんのことは聞かなかったことにして」と言った上で臆面もなく、

のヮの「わ た し で す」

やりおった。

なんか心臓の鼓動が高まるのがトキメキ→私と面と向かった人は鼓動が高まる→私は女子力の塊、らしい。






何かすごいざわざわしてた。あずみんがいたからね、ネタに走るしかないね。神が中村はカメラの決めポーズが凄いとフォローしてくれたけど。

その他、平田さんはぬーさんを推薦し、彼女が初参加のライブ(たぶん11年前の3rd)の練習の時に手の込んだお弁当を作ってきたエピソードを紹介し「この子はすぐ結婚するな」と思ったとかなんとか。なお、ぬーさんは覚えてないらしい。

結果は言うまでもなくあずみん圧勝。そらそうだ。






三発目は「運動神経抜群な人」。この辺り集中力が落ちてたので記憶が若干怪しいが、

神「仁後真耶子。あんなにかわいいのにジャンプ力もダンスの適応力も腕力もすごい
中村「地方遠征でも荷物を担げる。大阪でたこ焼き食べたいと話をしたら、ファンが鉄板をくれたから背負って東京に帰ってた」

的な話だった……と思う。あと、ぬーさんが何故か自薦させられて、徒競走とかボール投げとか体育の話をして、しかも勝ってた。



トーク企画後の一曲は、CDに入っておりミリシタのリリイベ定番である「Brand New Theater!」。ところが、これまた定番の「楽しい時間は~」のくだりを若林神がやったかと思うと、そのままセンターへ。全体曲で春香or中村繪里子がいるのにセンターを外れるという、ほぼ前例のない出来事となった(私の知る限りではダブルヒロイン扱いだった頃のL4UのPVくらい? ら♪ら♪ら♪わんだぁらんどはそれこそ原作からして律子センター曲だし)。

配置は左から、平田、長谷川、若林、中村、沼倉の順。センターの神は、気負わずいつも通りダイナミックな動きでステージに立つ喜びを全身で表現して、ただただ輝いていた。ああいうカッコいい年の取り方ができるって、本当に素晴らしいしかくありたいと思う。





曲の披露後の、あいさつコーナー。

ぬーさんはオーバーマスター実装やASのメインコミュ実装を挙げ、ミリシタからASの魅力を知ってもらう機会が増えているといったことに感謝しているので、これからもプロデュースお願いしますと話した。

若林神はハイテンションで、BNTでセンターを張ったことを振り返った。どうも紆余曲折があったようだが、最後は中村先生が「どこでもいいじゃない」と言ったのが決め手になったという。「センターが誰かも決まってなくて、色々流動的にやっていこうよという提案が今出て、ASとしてまた新たな挑戦ができたのが楽しかった。先駆者としてまだ色々なことをやっていきたい」と話した。それでもって、定番の生声ありがとー!も披露した。まだまだ挑戦を続けると、アイマス最年長にして欠くべからざる柱石がそう言い切ってくれたのが嬉しかった。

アイマスのセンターオブセンター・中村繪里子はさらに一歩踏み込んだ。曰く「言葉の上ではシアター組とか765ASとかってあるけれど、ミリシタではみんなが765プロじゃないかっていつも思ってて、今日みんなが受け入れてくれたことで一緒の仲間なんだと強く感じることができた」。また「これからも頑張っていくから、私たちが頑張っていけるように、私たちに負けないでこれからもプロデュースをお願いします」とも。

平田さんは「中村は口から生まれたの?」と突っ込みを入れながら、比較的珍しいメンバーでやれたことに感謝を告げた。と思ったら、「このメンバーになったのは『(名前末尾の)子子美美美』の共通項」とか言いだして笑いを誘う。なんか楽屋でもこんな感じだったらしい……。

アッキーは「765ASは濃い!」と感想を話し、最後におにぎり波を放とうとしたが口上を忘れる痛恨のエラー。私たちも仕切り直して「磯くせー!」のレスポンスを送った。



再びマイクを握った中村先生。磯臭くなったとか話しつつ、ここからドラマチックモードに入る。

「私たちを先駆者のように引っ張ってくれるリーダーは誰ですか? お前らだー!」

みんながいてくれないと私たちは迷子になってしまう。だから、これからも引っ張ってほしい、と。最高の雰囲気で最後の掛け声に入ろうとしたら、BGMが切れて謎の間が。ほんと締まらねえな!




このgdgdっぷりもまた、ASである。ほんとすき。






終演後は、今回参加していた真&平田さんのフラスタなどをじっくり見る機会があった。





2枚目は搬出後。会場を出てノート片手にアウトプットモードに入っていたら、幸運にも搬出時に立ち会えたので慌てて撮ったもの。イラストを描いていただいたあこさんをはじめ、素敵な企画を立てられた皆様に感謝いたします。ラビットファーやTC03リリイベ、あるいは15thで開催されるであろうMOIWでこういう企画がまた立ち上がるのであればぜひぜひ。

他にも多くのフラスタがあったので、今更ではあるが掲載。
























さて。


ASの据え置き展開が一段落し、今年からはミリシタにおけるASの露出が高まっていることを根拠に、ASが吸収される、と評する人がいる。私が先日ツイッターでやりとりした人も、先述の中村先生の言葉を引き合いに、そうした意見を話されていた方だった。

私の意見は違う。52人の765プロと13人の765プロを並立させることは矛盾していないし、どちらもASである。そしてそれぞれ違った魅力を発信できる。LEADER!!イベントの雪歩や響、メインコミュの千早の描写は、ミリシタだからこそできるものだ。初星・プロミ以降の演者の発言を見ても、並立について示唆する機会もあった。今後の展開は15th次第なので何とも言えないが、MRなどの試みを見る限りでは、そこはまだバンナムに柔軟性はあるだろう。一方で、ミリシタ運営は39人を一周推し終わったこともあって、ASをミリシタの武器として明確にとらえた節があるし(そういう意味でも、LEADER!!がライブシリアルのないCDではMTG上位の売り上げだったのは良かった)、我々としても新規の方に布教活動をできる環境が整っている。別に今以上を求めるわけでなし、ましてやASがミリオンスターズを押しのけようなんてことではないのもまた明らかなのだから遠慮もいらない。

そもそも、ミリオン自体が発足当初からこの手の矛盾を抱えたコンテンツである。765プロであることが強みである一方、ASは絶頂期だった10thを機に休息と活動の再考、後にプロミを経て持続・継続路線に舵を切った。当時はまだ据え置きの企画が立て続けにあったのもあるが、それを差し引いても、その少し前の時期においてASとのデュオ曲収録で「この曲をオリメンで披露する機会はない」とミリオンスターズ側の演者が断言されてしまうようなコンテンツは些か……いやだいぶ問題である。機会損失であり、もっと言うと滑走路扱いだと一部ユーザーから不満も出てしまうのもやむを得ないだろう。

もちろん、言い分もあろうかと思う。今でこそ人気声優が居並び、コンテンツとしても地盤を固めたミリオンではあるが、グリー時代のサービス開始当初にあまりASを推されればシアター組は食われてしまいかねないので、それは商業上よろしくなかった。それでももう少し何とかならんのかと(据え置きのみのプレーで恐縮だが)当時の私は思っていたし、ハッチポッチのようなイベントも可能であればグリー時代からやるべきだっただろう。これはミリシタのサービス開始時期やかおつむの追加が控えていたこと、10th後のASがお休みモードだった不運もあるとは思うので、これは繰り言である。

しかしながら、ミリオンスターズが一本立ちした今はもうそうした心配もない。ミリシタはMTGシリーズやライブ・ミリシタ感謝祭などを通じて十分な勢いはついたし、6thのパフォーマンス、特にFaのライブは圧巻だった。TCにおいても、初参加のASは躍進はすれど席巻まではしなかった。演者から各関係者までリソースの問題があるのは変わりないが、諸々の懸念がなくなったからこそのTC参戦、メインコミュ実装、ラビットファーのような新境地もあるMTW参加なのだろうと思う。

結論を言えば今の「ミリシタでの」立ち位置は、ベストかはともかくほどほどにバランスが取れている。

そして何より、ミリオンが早ければ再来週、長らく抜けなかった宝刀を鞘から出す場が整ったというのもあるはずだ。そうなれば、ゲッサンやBCのような立ち位置で物語に関わることになるのだから。

その上でまた、ASは15thに向けてLEADERとして、時に二足の草鞋で道なき道を切り開いていくことになるのではないだろうか。初星オーコメのキングやくぎゅの発言は何度か紹介しているが、この日に試行した「天海春香中村繪里子以外がセンターを張る」もその一環だろう。アニサマミンゴスがギャラを全て投入してまで「イストーリヤスヴェート」を身にまとって蒼い鳥を歌ったたのもそうだ。単に守りに入るなら、別段こんなことはする必要がないのだし、14周年ニコ生シャニマスのだまゆからレジェンド扱いされた時も、現役バリバリを強調する必要もなかったはずだ。


近年はセンターオブセンターとして石橋を叩いて渡らないような発言も多かった中村繪里子が、14周年ニコ生ではついに20周年に触れ、バンナムフェスの告知後にはこれが悲願であるアイマス単独の東京ドームにつながる可能性を示唆した。ASの演者全体に言えることだが、攻めの発言が増えてきたな、と実感している。可能性は低いがSSAでやると決まっているJOVに平田さんがシクレで来ることがあれば、もしくはラビットファーのリリイベにくぎゅが参加するようなことがあれば。それは明確なブレイクスルーで初星オーコメでの発言の裏付けにもなるし、どちらかが叶うだけでも私の考えはより確信に変わる。




現状、残念ながらAS+が全員揃う機会を作るのは様々な理由から容易ではないが、しかし彼女らはまだまだ立ち止まる気はない。何かをまた作り出そうともがいている。だからこそ、我々は再三呼びかけられたようにその手を離さないことが肝要なのだろう。苦い思い出だが、あれがあったからこそ、私も遅まきながら100株の少額ではあるがバンナム株主になったわけだし、課金もするし、常識的な範囲で要望活動もしている。まだMR信じてるぞ勝股P。来年はどこで何やってるかわからないので株主総会に出られるかはわからないが、AS単独コンテンツは当然としてミリシタのAS絡みの展開もがっつり支援していくつもりだ。









私自身もまだ奥歯にものが挟まったような物言いだけれど、再来週には、あるいは10月末にはもう少し色々言えたらいいなと思う。TC03もあるし、おそらく年明け前後には15thの一部が明らかになったり、年度末までにTDもあると思うのでどうなるかは見通せないが……。
というか年明けたらいよいよ私もアイマス14年目か。長いわ。

とりあえずバンナムフェス予習の一助になるように、月末には久々に動画編集ソフトでも立ち上げたい。












今回の教訓:体に爆弾を抱えた身なんだから、長距離移動と激混みの展覧会とスタンディングライブを一日に掛け持ちしてはならない。しかもその前日にロードバイクで走り回るなんて論外である。あとライブ後に遠方のうどん屋に行く時は、ちゃんと麺が残ってるか電話で確認すべき。終わり。