紫電Pの雑記帳

ニコニコのブロマガ閉鎖に伴い移転しました。主にアイマス関連の記事を書きます。2021年9月以前の記事はブロマガから移行したものです。

担当アイドルの存在を抹消されるとPは虚無になる【ミリオン6thSSA感想】





各地方公演の最高を更新する、本当に素晴らしいライブだった。ミリオンライブにますますハマった。

しかしながら、ミリオン運営が何を考えているのか、何を信じたらいいのか、またわからなくもなった。






(まっとうなライブ楽しかった系の感想は後半に回してるので、そっちをメインに読む場合はすっとばしてください)










ミリオンはミリシタからの私にとって、今回のSSA両日は初のミリオン現地(LEADER!!リリイベは行ったが)。これまでは5thDV、仙台2日目、神戸初日、福岡両日をLVで観てきた。ASの血統を引き継ぎつつも鮮やかな独自カラーを打ち出しているミリオンライブ。特にFa福岡は、ASP13年目の私から見ても多くの部分でさほど遜色ないどころか、一部のパフォーマンスについては客観的にはASを上回ってさえいると感じ「フルメンバーのライブをしないと勝てんやつでは」と思ったものである。それだけに、SSAは必ず現地で観ようと思っていた。
今回、DVD付きで積むのがしんどいFlyers!!!を二桁積み、チケット代旅費諸々込みで10万かけてSSAに飛んだ主目的は、私を沼に引きずり込んだ夜想令嬢とD/Zeal。沼に浸かる布石になったEscape。そして福岡以降、今年のバンナム株並みに自分の中の株価が上がり続けているJelly PoP Beans。彼女らをどうしても生で見たいという思いがあった。


そして、今回強く期待していたのはもう一つ。担当の菊地真がメンバーに入っている、ジェネシス×ネメシスの「Justice OR Voice」だった。



アイドルヒーローズと言えばミリオンの看板コンテンツの一つだが、今春はその続編のメンバーに真が選ばれたのだ。ライブの目玉となるような曲にASが加わるのは異例で、当時TCの戦いの反動で疲れ気味だった私や他の真Pは、驚きつつもその待遇、そして真の……平田宏美さんの低音が光る曲構成を歓迎したのだった。TC後ということで周辺で様々な憶測があったのも否定できないが、公開されているミリシタのスケジュール構成やLLCにおける平田さんの発言からして、JOVの収録、少なくとも役柄決定はTC開始前である。イベントが終わってみれば、ミリシタが引き出そうとしていた敵役を通じての真の魅力発信という手法に、運営とPが解釈一致だったという声も私を含めてあった。




そのJOVが追加公演で披露される。メンバーに真がいないのはわかっていたが、過去の例や収録時期からするとサプライズの可能性もゼロではなく、また平田さんが来ずともミリシタ感謝祭の「昏き星、遠い月」の莉緒のような出演方法、もしくは定番の影ナレ形式での小芝居参加も考えられた。


「ライブの目玉になる曲で、わざわざ必須ではない真を選んだのだ。まったく何もないことはなかろう」


当時はちょうど、LEADER!!などを含めASのミリシタにおける露出についても何度か言及や示唆があった時期だった。また、6thはこれでもかというほどにAS曲のカバーも投入されたツアーでもあった。
そこから類推されたのは、垣根の解消とまではいかなくとも、今後に向けて距離感を縮めてくることではないか。その背景にあるのは待望のアニメ化か、あるいは15thを含む合同か。真のJOV参加もその一環かもしれない。同列ではないしそんな高望みはしないしするべきでもないが、いずれにしろもっと垣根を小さくして52人でミリオンライブという姿勢を示すのだろうと。8月のLEADER!!のリリイベにおける中村先生の発言も、その想像を裏切るものではなかった。

もちろん淡々と4人で披露する可能性も高いことは念頭に置いていたが、不安と期待の双方を抱えて私はSSAに乗り込んだ。




ボロボロになるまで高まった初日を経ての二日目。ライブ冒頭のゲスト紹介では、ジェネシス×ネメシスは当然4人構成だった。ただ、夜想令嬢のような他の4人ユニットとは違い、配置が四角形ではなく「右上が空白になっているW型」だった。すっぽり一人分のスペースが空いていたのだ。

初日の公演の流れからサプライズゲストはまずないことはわかっていたが、美咲ちゃんのナレーションでは「隠しキャラ」という表現があり、会場が少しざわついた。
何かしら真の存在に触れるか匂わせはするだろう。初日のD/Zealにおける千早を思わせる二つの演出もあり、私はそう考えて真の黒ライトを懐に忍ばせた。彼女を示す何かがあった時に、400レベルの席ではあるが、しっかりと振るために。SSAやこれまでの地方公演のASカバー曲で、本来の歌唱メンバーの担当Pが、紫やピンク、緑などのライトを振り、ミリオンからのPがついてこれずとも精一杯のコールをしたように。



だが、ユニット紹介で表示されたのは、四角形に配置された4人。ステージには、上段にネメシスの歌織、下段にジェネシスの3人。必死にあちこちに視線を送ったが、これといったスポットライトもない。4thのジレハや星屑のシンフォニアのような特殊な演出もない。AS9thのような、スクリーンに映されたシルエットもない。


真のパートをジュリア・歌織で埋めたのは何となく聴き取れたが、ライトを振る気力はなかった。覚えている限りでは、会場は大層盛り上がっていたと思う。原曲に比べて低音は露骨に足りていないが、ゲスト枠でライブを盛り上げる曲としては初日のビッグバンズバリボーに次ぐものだったのだろう。

ゲスト挨拶でも真の存在に一切言及はなかった。ダブルセンターの紬・歌織ほど重要な立ち位置の役ではないが、それでも彼女なしにはジェネシスの物語は成り立たない。ここでせめて、誰かが一言言ってくれれば。それだけで受け取られ方は違ったはずなのに。それくらいのケアは、ミリオン運営なら、ASのイベントも手掛けているライブ運営の面々なら、誰も気付かないはずがないだろうに。

失意、という表現が正しいのかはわからないが、外人4コマの面々のような表情をしながら最後のユニットのピコプラを聴いた。ユニットコーナー最終曲となったフェスタ・イルミネーションで最後にまつり役の諏訪さんが登場してきっちり「フェスタの終演!」で締めると、彼女が好きという同行者の方も納得していたようだった。これには死んだ目だった私も思わず唸らされたし、閃光HANABI団による祭りの開演で始まり、まつりによる祭りの終演で締める。多くの人が納得する細やかな気遣いである。それだけに。

それだけに、その気遣いの一割程度でも、真にはなかったのだろうかと。アンコール前最終曲、「一人も手放さない」という歌詞が流れ会場が盛り上がる中、私は特に考えもせず色を変えた2本のペンラを、ただ機械的に振っていた。



決定打だったのはアンコール前の振り返りだった。

地方公演同様、各ユニットのゲームPVと実際のライブ映像を交えて振り返る演出は、テレビ番組を意識した6thライブの特徴的な見せ方だ。照明が落ちた直後から始まる早漏のアンコール要求が長く長く続くこともなく、その間に演者の着替えや休憩の時間をしっかり作ることができる良い試みだと思う。

しかし、JOVの部分のPVはゲーム上のそれを大きく編集されており、真の姿はなかった。菊地真の存在は、PVからでさえも消え失せていたのだ。

実際にライブに出ていないのだから当然だ、その意見も当然一理ある。ただ、担当Pの立場に立った時、誇りにさえ思っていた選出ユニットから担当が存在ごと消され、誰も何も言及がないことを耐えるのは容易なことではないだろう。あれが39人のうちの誰かだったら、果たしてあの扱いだっただろうか?

そして最後の挨拶でも、その話題は出なかった。今日は来れなかったけど真もいる。いつかオリメンで、その一言だけで良かったのに。
(終演後のツイートでジュリア役の愛美さんがいつか黒髪とも、と触れてくれたのは遅まきながら救いだったが、ライブ中の扱いは変わるわけではない)



出ていないのだから仕方ない。

ミリオンスターズのライブなのだから、ASに触れないのは仕方ない。


そういう意見もあろうかとは思う。なら、なぜ収録タイミング的には6thライブでの披露が決まっていた目玉曲であるJOVのメンバーに真を入れた? そこに入っても似た役割を果たせる子なら、もともとの役柄の上ではミリオンスターズにもいた。
ASだからと言うなら、ぴょんが演じる未来の言葉として、私はアイドルの後に「春香さんはこれを一人で歌ってたんだよね……」という言葉もあった。星屑のシンフォニアのような演出だって過去にはあった。というか、ついてこれないPを量産する覚悟でここまでマイナー曲も含めたASカバーを満載して、52人の765プロですよという姿勢を示したのだから、その指摘は少なからず筋違いというものだろう。

あるいは、ただ曲構成上、アイマスでもオンリーワンの武器である真の、平田さんの低音が欲しかっただけなのか? とさえ、ライブ直後には邪推してしまった。



繰り返すが、ライブそのものは両日通じて本当に良かった。福岡以降は予習も入念にやってきたこともあって、ミリオンのこともさらに好きになれた。どれだけ私がどハマりしているかは、後半のポジティブな方の感想を読んでいただければわかると思うし、7thも絶望的な日程と場所だが、LVはどうにか行くだろう。
ASカバー曲もおおむね納得できる選出だったと思うし、今後ASの単独ライブがあっても歌われないような曲まで拾われたのは、若い世代も多いミリオンのPに、ASとAS曲の、奥深いアイマス楽曲の魅力を知ってもらうという意味でも非常に良い試みだったと思う。

それだけに、素晴らしいライブだっただけに。
長年の担当アイドルの存在が雑に消し去られたような手法に、ライブ最終盤は平静を装いながらも耐え難い二律背反の思いが湧き続けた。JOVが二日目後半だったのは、せめてもの救いだった。

夜想令嬢を筆頭に素晴らしいパフォーマンスの数々に満足した一方で、9年前の秋のあの日を思わせるような、深い無力感も味わいながらSSAを出た。烏滸がましいとは思いながらも、もっとしっかり支えてプロデュースしてあげられたなら、また結果は違ったのかもしれない、と。ミリシタではTCで勝ち、今年はASでも今のところ響と並んで露出が多く、平田さんのアイマス関連の活動量も増え、真Pとしてはどこか満足していたところもあったが、まだまだ足りないのだと。機会さえあれば貪欲に行かねばならないのだと痛感した。




それにしても、ミリオンの運営はASをどうしたいのだろう。

ミリオンの展開に批判的な古参の言い方として、表現方法は違うが「ASは都合のいい時にだけ滑走路や推進剤として使われているだけだ」というのがある。

私は、そうは思わない。グリー時代はともかく今の時代においては、持続性に舵を切ったASがその在り方を許されているのは、ひとえにASの全盛期に後輩のコンテンツを押し出す助けをしたからこそだ。デレミリが安定飛行に至っていなければ、ゲーム・イベントともに10th以前の運動量を要求され続け、既婚者や母親の増えていたASはあっさり潰れていただろう。だからその辺りは貸し借りどうこうを言わない方がいい。

ただ、ミリシタ一周年以降、昨年の感謝祭あたりからは明確に風向きが変わってきていたように見えていた。TCにASを入れれば躍進も摩擦も起こるのは目に見えていたし(競争原理を働かさないとコンテンツが倦んでいくだけなのだが)、TC後もJOV、LEADER!!もあった。MTWではまだ単独か混成かはわからないが、ASがユニット曲を歌うことは確定している。やはり、俯瞰してみれば以前とは違ってきている。


ただ、ライブ参加を終えた心境としてはまたわからなくなってしまったというのが本音だ。


39モードはグチグチ言うような話とは思わないし、そのプロセスに昨年明言されていた20人ライブ(おそらく13+7人ライブ)の実装があるのは明らかだから気にするほどではない。だが、例えばMTWの混成ユニットが出たとして、今回のJOVのようなことがまた起きることはありえるだろう。もっと言えば、まさにイベントが実施されていたTC曲はASは響一人である。来年の7th、JOVと同じようなことが起きる可能性は十分あるはずだ。

ミリオンがかなり無理を感じさせる7thライブを組んできた背景には、五輪後の2020年下半期以降にMOIW的なものがあること、一方で五輪前は箱も人も足りていないというのと無関係ではないだろう。山梨に縁のある人間から言わせてもらうと、宿も交通網も貧弱な富士河口湖エリアなんかでライブするとメラドが可愛く思えるほどの混乱が起きかねないし、梅雨にはまだ早いがあそこは山麓で天候変化もしやすい場所だ。普通の年ならまず選ぶ環境ではない。五輪後ではなく五輪前を選んだのは、まあそういうことだろう。

では、上半期に7th、下半期にMOIWが控える状況でミリオンはどうするのか。TCにASを突っ込んできた時点である程度考えているはずとずっと思っていたが、今はよくわからない。

垣根を小さくするといっても簡単ではないのはそうだろう。OFAを含むゲーム内やライブで後輩を引っ張り上げた一方で、その後はどん底の時代にあったコンテンツを引っ張ってきたのは37人の演者である。アイマス以外では一線を退いている演者も多いAS組との接点も、精神的なつながりがない演者も多いだろう(JOVで真に言及がなかったのも、ダブルセンターと平田さんの接点のなさも一因だろうし、他にもはらみーがいないのに「ARRIVE集結」とツイートしてしまっている演者もいた)。ファン代表兼務のセンターやエモエモFlyers!!!しちゃうアイマスPばかりではないのだ。これはハッチポッチに関するいくつかの発言を見る限り、おそらくその逆もしかりだろう。ともかく容易ではない。


ただまあ、ミリオンとミリシタが今後どうなるか、ASが今後どうなるかはわからないが、おそらく追い続ける限りはこういうモヤモヤは多かれ少なかれずっと解消されず、宿業のようにまとわりつき続けるのだと思わせる。振り返れば13年近く追い続けてなんのモヤモヤもなく追えた時期はそこまで長くないのだし、アイマスという長寿コンテンツを追い続けるということは不本意ながらそういうことなのだ。

とはいえ、それが少しでも軽減されるのに越したことはない。公式にも今回の真のように存在抹消と感じさせるようなことは7thで披露されるであろう「Girl meets Wonder」や今後の機会ではしないでほしいし、わかちこPやライブスタッフもそこの制御と調整について手腕を発揮してもらいたいところである。




最後に、ここまで書いてきたが私は自分の考えを強制する気はないしこの手の案件は人それぞれでいいと思っている。ボロボロになってまで無理にでも意見まとめないといけないのは、投票イベントだけで充分だ。









はい終わり! 以下ポジティブSSA感想!!

















◇DAY1

閃光☆HANABI
相変わらずすげー衣装だなあと思いながら、双眼鏡でY㌧の脚を見てたのは誰だ。私だ。
もともとトップバッター適性の高いユニットだが、2日目にわかったお祭りというコンセプトからすれば必然だったのだろう。Prの中ではやはり盛り上げ役に向いているし、バンナムフェスでもそこが買われて選ばれたところが大きいはずだ。スタエレは表裏の魅力まで初見には通じないし(そもそもスケジュール無理だったっぽいけど)
太鼓が今回も登場したのは驚いたし、太鼓がないドームではどんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみなユニットである。来年は屋外で花火を打ち上げるんだろうな……。

りるきゃん~3 little candy~
しっかりドラマCDも聴き込んできたので茜ちゃんがかわいい。ちゃきさん復帰おめでとうございました。Do-Daiもやってくれたのには満足だし、何よりまさかまさかのfruity loveには驚かされ、これで「ただの再演ではなく何が来るかわからない」という緊張感ももたらした。MORでMachicoが紹介したのが布石だったとは……。私もミリシタのイベントを通じて好きになった曲なのでテンション上がったし、オリメンの2人がとにかく楽しそうでよかったです。

ビッグバンズバリボー!!!!!
はえーよ!という悲鳴じみた歓声が上がる中、会場のボルテージは最高潮に。私もTC選挙前は参考にCDを聴き込んでいたし、ライブでコールが楽しい曲なのでこれだけは完璧に仕込んでいったが、まあ会場もとんでもない盛り上がりだった。キラメキラリもえらいことになってたが。なにせバリボーで熱気が上がりすぎて、SSAの空調がこの曲の後に強化されたほどだ。バリボーは屋外になる7th、あるいはスタジアムでやるであろうMOIWでもやる可能性があるが、ミリオンはまたライブ向けの強烈な飛び道具を手にしたと言えるだろう。この記事を書きながらまた聴いてるが、口から勝手にコールが出てくる……。
ただここで猛烈に消耗してしまったので、次は少し落ち着けて良かった。こんな曲ばかりではスタミナが持たない。

Cleasky
癒し。クリスカが夏祭りを楽しんでたら「尊い……」となるのにHANABI団がクリームソーダ飲んでたらパイセンに「飲んでるだけ」とケチつけられるような差はどうしてついたか。しゃーない。
また完成度を上げてきたように思えるが、夜想と同じくMTG初期からずっと演じてきたからこその思いも聞けたのが良かったと思う。MTWでもこういう意外性のデュオを発掘してきたりするのだろうか。

Jelly PoP Beans
個人的に、ライブを通じて株価が最も上がったユニット。特に、ユニット間の関係性が強調されていたのが素晴らしかったと思う。
JPPBの曲は初見ではまったく刺さらなかったのだが、福岡両日のサプライズも混みでの演出が強烈だったし、いざライブで聴いてみるとI did + I willがぶっ刺さった。月クリも含めて好みの曲調ではないし、うまく言語化もできないのだが妙に刺さるし、初日涙ぐみかけたのはD/Zealではなくこの曲だった。
同じく、このユニットを通じて株が跳ね上がったロコとメンバーの関係性も大きいのだろう。悪く言えば異物になりかねないロコがロコのままでいられるシアターとユニット。そしてそれを演じる中村温姫さん。福岡で「ロコじゃん……」とLV越しにつぶやいた私はSSA現地でも「ロコじゃん……」と同じように独り言を漏らしていた、と思う。サプライズは予想はしていたが、そうか、そう来たかという思いでぐっとくるものがあった。
ASの初星宴舞でもそうだったが、思わぬところから自分でも理解していなかった嗜好を露にされることがあるから、ライブは面白い。
いやほんと、I did + I willいいよね……。ロコはもちろん桃子、昴、歩の歌声も適材適所で綺麗にかみ合うし、演者込みで4人の好感度もぐいぐい上がった。発表当初はTCニコ生の中での紹介だったこともあってFaの余りもの扱いする声まであったJPPBだが、サプライズを組み込んだ演出も巧みで、見事に下馬評を覆したと思う。もう見れないのがただただ残念極まる。

オーディナリィ・クローバー
200レベル3列目からちょうど斜め前で見やすいセンターステージだったこともあり、じっくり見れたユニット……だったのだが、前後が強烈すぎていまいち記憶が怪しい。ちゃんと莉緒でなく悠利君になってたのは確認。

トゥインクルリズム
神戸のぶっ飛んだ演出を見て以来、生で観たかったユニット。特にLVでは演出の一部しか見えなかったTomorrow Programを余すところなく見られたのは良かった。しかしMTG夜想、クリスカと来てPr一発目にこれぶち込むあたり、ほんとクレイジーだな!

D/Zeal
初日現地での最大の目的。
これまで違って全体的にころあずがリードしているような印象があったが、熟練の域に入ったハーモニクスには圧倒され、さらに餞の鳥には胸が熱くなりながら、赤、青、そして千早のライトを振った。ちょっと見えにくかったが、あの蒼の羽根の演出も健在だった。また、福岡と違い静香とジュリアの2人が蒼い羽根を背に歩き出す演出に変えたのは、その後の曲からしても良い変更だろう。ただ、創造は始まりの風を連れてはアライブファクターの後でも良かったんじゃないかなあ……。
アライブファクターは正直まったく予想をしておらず、イントロを聴いた時も一瞬わからなかった。悲鳴もちょっと遅れがちに出ていたので、私のような人が他にもいたのだろう。

アライブファクターは、言わずと知れた蒼の頂点にある曲の一つだ。私はこの曲を千早と静香、ミンゴスところあず以外が歌うのはどうかなーと思っていた一人だったが、このアライブファクターを見て考えを改めた。オリメンのどちらかさえいれば、アライブファクターはもっと自由であってもいいのかもしれない。この組み合わせも、シアターの静香とジュリアだとやや解釈不一致だが、天国の鳥の静香とジュリアならば完璧である。歌詞を変える必要もなく、「君に憧れ 君を待ち焦がれ」のままでいいからだ。

なんなら、今度は千早と春香でアライブファクターをやったっていいだろう(その場合、歌詞はしずつば版の「君と憧れ 君と待ち焦がれ」になるが)。また鳩の血やるよりは難易度低いだろうし……。


DIAMOND DAYSもTB、6thのLVや現地を通じてすっかりお気に入りになった。TC後には「真がDD歌えるのが楽しみ」と無邪気に話したらDDの成り立ちを説明されて窘められたことがあったが、結局TCで歌うようなので素直に楽しみたいと思う。



◇DAY2

4 luxury
まさかトップバッターとは思わなかったし、晴れ色をやるとも思っていなかったので度肝を抜かれた。花盛りについては、大サビ前のぴらみ砲を生体験したけれど、この日は400レベルだったせいでアリーナからの歓声で半分消されてしまったのが残念。しかし、ビリビリ来る音圧はさすがだったし、全体的にとにかくVo高めで良かった。これならバンナムフェスも大いに盛り上がるだろう。通し券組なのでもっと近くで見れるのが楽しみで仕方ない。
ぴらみさん、7thソロでは空に手が触れる場所をやりそうだけど生で聴ける人は羨ましいなあ……。

夜想令嬢

これだけのために来たまであるくらい期待していて、そして期待を平然と上回っていったお化けユニット。昏き星、遠い月は間違いなくMTG最高にして、アイマス楽曲史、ミリオン楽曲史のターニングポイントの一つになった曲だろう。この曲がなかったらここまでどハマりしていないし、福岡でミュージカルをやってくれなかったらSSAはここまで大枚はたいて狙いはしなかった。

SSA400レベルは通常の曲では予想以上に揺れたが、着席のこの劇なら私の1万そこそこの安い双眼鏡でもどうにか役に立つ。センターステージから花道を歩く、クリスを演じる朋花(演じてる体を貫くのでキャラ表記)に一万数千人の視線が注がれるシーンを上から見渡せたのは良かったし、その後の福岡よりちょっとくたびれた体でエドガーを演じる恵美のセリフはビリビリくるものがあった。あれでSSAを支配したと言っていいくらいの迫力があった。今回のエドガーは、主人公っぽさよりも運命に抗う姿をより強く打ち出していたように思えた。そうした一挙手一投足を逃すまいと双眼鏡で見続けたせいで、福岡で見れなかった、エレアレの場面で楽しそうにしているエドクリを見逃したのは痛恨の極みだったが……。
福岡でも見るものを圧倒したエレオノーラを演じる莉緒の悪女っぷりは磨きがかかっていたし、アレクサンドラを演じる千鶴はより「苦悩」を前面に出している印象があった。これは朋花も同様で、エドガーを救うためにヴァンパイアにするシーンは、福岡よりも苦悩と悔恨が前面に出ていたように見えた。エドガー以外の三人は、特に「業」や「罪」を感じさせる演技だったと思う。逆に、それゆえに
恵美による「好きでヴァンパイアになったわけじゃない」「俺たちは生きたい! ヴァンパイアだって幸せになっていいはずだ!」の直前の朋花の正負の表情の移り変わりは、福岡でも完成されていたらしいが素晴らしいものだった。あの場面はゆきよさんもこっこちゃんも凄みを感じさせる美しさで、あれを最前で観れた方はずっと自慢していいと思う。

福岡から登場した剣を使った殺陣も、よりキレが上がっていたように思える。くつべら?知らん。また、エレオノーラを斬るシーンが追加されたのも良かった。福岡だとドラマCDやMVを見聞きしていないと、なぜエレオノーラが光に包まれたかわからないからだ。アレクサンドラの追加台詞はドラマCDから補完してきた形だが、いざとなればノエルを斬る覚悟はドラマCDでも彼女にはあった。ただ、その後いわゆる「遠い葦切状態」になったあげく最悪の吸血鬼としてノエルが覚醒してしまうので、おそらく果たせないのだが……まあこの辺りは考察の方で。
福岡同様に長台詞を演じきった莉緒は見事だった。Everlastingに限らず表情の見せ方がとにかく上手く、キャラクターを演じる(メタ的にはキャラを演じるアイドルを演じる)ことで表現の幅が大きく広がったのではないだろうかと思う。MTG12シリーズは夜想令嬢に限らず劇中劇が曲を補完・強化するというコンセプトが大成功したわけだが、特に夜想令嬢は別格だった。

MTWでは劇中劇路線を離れるようだが、また夜想令嬢に匹敵する、あるいは超えられるものを作れるかは今後のミリオンに、あるいはアイマスに課せられた大きな宿題の一つだろう。これだけのことができたこと、本格的な劇中劇をやるなら夜想令嬢が指標になるというのは、このユニットがアイマスに残した、たしかな足跡だ。

夜想令嬢が見たいから福岡の円盤は当然買うし、SSAも買いたい……けれど、うん……この後がね……。5月には心理的決着がついているといいのだけれど。


ラスト・アクトレス
そして演劇つながりのラスト・アクトレス。いいセトリである。コレットを演じた琴葉役の種田さんのBメロのソロパートは狂気を感じさせて良いものだった。「この劇場にまともな人はいないの!?」というのは桃子が演じたモニカのセリフだが、いい人に見えるシンシアも含めて多かれ少なかれ狂人だらけなのがこのドラマCDの面白いところだった。この曲が披露されてボーダーを破壊したミリシタ感謝祭は私のターニングポイントでもあったが、この曲も是非現地で見たいと思っていたので、どうにか果たせてよかったと思う。
CharlotteCharlotte
構成を大きく変えてきたのでどうするかなーと思っていたら、夜想令嬢がエスコートして人形ケースに入れる演出は予想外だった。アレクサンドラは末端とはいえ貴族かつ騎士だからそりゃエスコートくらいできますわ。演者からアプローチのあった「カラフルに変わるわ」はできなかったのが残念だったが、上から見ていてもそこまで綺麗に変わった感じではなかった。やはりライト4本必須なのはハードルが高い……。
JPPBで使われたわかりやすい「RGB」か、もっと言うと真実の赤くらいシンプルな方が、色変えは定着するのだろう。

White Vows
765プロで一番嫁にしたいのは律子、ミリオンスターズ縛りなら千鶴さん。これだけははっきりと真実を伝えたかった真は法律的にアウトだからね。
ユニットではなく歌唱メンバーである以上、次回以降は誰が歌ってもおかしくない曲である。待ちプリのように、誰が「出会ってくれてありがとう」を言うのか。それが楽しみになる定番曲になるかもしれない。

EScape
私が初めて30000ptまで走ったイベントかつ、MTGシリーズとミリシタにハマるきっかけになったユニット。センターステージも活用して福岡とは違った形で演出をしたのは良かったと思うし、スクリーンを使った演出も強化されていた……気がする。特筆すべきは、I.Dでの花道をアンドロイド感たっぷりに歩く演出だろうか。演者は大変だったようだが。
この辺りはいい意味で力が抜けていたので、盛り上がるというよりはじっくり楽しめた。追加演出のあったLOSTも良かったし、やっぱりこういう世界観は好きだ。ちなみにユニット間コラボ曲は夜想と一緒にedeNかlivEだと強弁してたけど案の定外した。うーんこの。

STAR ELEMENTS
本性を隠さなくてよくなったスタエレ。水桜はちゃんとキックしていた。
正統派であるメイン曲からの「私はアイドル♡」はかーっ!そう来たかー!となっていたが、案の定コールが弱い。というか400レベルはほとんどない。同行者さんと、夏の甲子園で負けてる九回にヤケクソでチャンテやる応援団のようなノリでコールを盛り上げたのがこの曲のハイライトだった。まあアイマス全体でも9th以来(MRもやったが)5年ぶりだからしゃーないっちゃしゃーないし、私もたまたま覚えてただけだけれど。でも、そこで春香に触れてくれたのはさすがぴょん吉Pであり、ミリオンのセンターだなあと感じさせられた。事務所の先輩の圧があったのかもしれないが。のヮの
ギブミーメタファーは初披露だった神戸と違い、ぶち上がり曲として確立されたようだった(神戸2日目は見てないので、その時点でそうだったのかもしれないが)。メンバー的な難しさはあるが、MTGカップリング曲では今後も披露される機会がありそうな曲だと思う。
そして、予想されていた中で満を持して投入された「赤い世界が消える頃」。この曲を巡るエピソードはこの記事をここまで読むような物好きには説明するまでもないので省くが、何か色々なものが浄化されたような、そんな感銘を受けた。でも一人だけ人間(色々混ざってそうだけど)なのに人外役やらされるアレクサンドラ千鶴さんかわいそう。









ポジティブ感想なので、ここから先はちょっとやめときます。しかしながら、本当に良いライブだったし、これからも楽しみつつ時々宿業に苦しみつつ、コンテンツを追っていければと思います。とりあえず次はあれだけ苦しんだ成果であるTC03近未来アウトサイダー、そしてバンナムフェス、TC03リリイベ、そして年が明けたその先に控えるであろうTDですかね。感謝祭はメンバー次第では応募するけれど。あとは4月までにアイマスMRさえあればなあ……。










あ、そうそう。D/Zealが歌うので初日昼にはSSA近くの武蔵野うどん「駕籠休み」で舌鼓を打ってきました。ミリオン7thの会場に近い富士吉田市都留市は同様に田舎うどん系の吉田のうどんが非常においしいので、来年覚えている方がいればぜひ行ってみてください。何ならお勧めを教えます。