紫電Pの雑記帳

ニコニコのブロマガ閉鎖に伴い移転しました。主にアイマス関連の記事を書きます。2021年9月以前の記事はブロマガから移行したものです。

アイマスの軌跡が奇跡を生んだ夢のような2日間。 #バンナムフェス 感想レポ




「アソビきれない2日間を」




その言葉に、ウソはなかった。どのコンテンツのファンも概ね満足させ、知らない作品でも沼に引き込むきっかけを作る。アイマスが主力ではありながら他作品にも十分な枠と曲数を割き、細心の配慮でセットリストを展開し、どのコンテンツのファンも楽しめる要素をちりばめた。

開幕まで懸念や不安もあったものの、終わってみれば今後参考にされるであろう大成功のライブイベント。それがバンダイナムコエンターテイメントフェスティバルだった。

この記事では、アイマス歴13年目の765ASをメインとするアイマスPの視点から、バンナムフェスについて振り返りたい。



■不安が大きかった開幕前


「大丈夫なのか、バンナムフェス……?」

バンナムフェス初日が始まるまでは、楽しみな一方、不安に思う人も多かっただろう。
フェス形式ではランティスが批判を浴びたばかりで、今回は主力はアイマスである一方、ガンダムやテイルズ、コードギアス、また二日目はラブライブアイカツが参加する。彼らに十分な枠が与えられる保証はなく、内容次第ではファン同士の摩擦も懸念された。また、チケットが(端の席や着座席とはいえ)直前まで完売せず、チケット争奪戦と踏んで4連番でチケットを買った人は引き取り手が見つからないといった客入りの懸念もあった。

今回はフェスとはいえ待望の東京ドームとなる765ASはともかく、ミリオンは4月からのツアーが先月終わったばかりで、今回も二日目の出演はツアーの核だったMTGユニット。外向けには強いが内向けには変わり映えがないとも言える。シンデレラもツアー中ということもあり、どうなるのか見通せないところはあった。翌週にイベントも控えるシャニは跳ねるチャンスで勝負所だろうなとは感じていたが。

結果的に客入りについては杞憂だったが、そんな中で私はドーム公演に向けて以下のような記事を書いた。7月の記事だが、爆死王の私にしては珍しくそこそこ的中ポイントもあるので一読していただけると幸いである。


765ASが東京ドームに立つ意味は、終着点ではなくMOIWへの道標

https://ch.nicovideo.jp/sidenp/blomaga/ar1787497



本文に入る前に、筆者の属性を説明しておく。
私は13年目のアイマスPだ。765ASが長年のメインで、いわゆる菊地真Pである。ミリオンはミリシタで2500位に3回入る程度にはやっており、ミリオン単独のライブも行く。シンデレラはアニメ以降ほとんど触れられておらずデレステスマホの肥やしだが、ツイッターのTLやMORなどである程度の情報は入れ続けている。Mはジュピターと秋月涼以外ほとんど詳しくなく、慌てて予習のためアニエムを履修した。シャニは時間を見つけてプレーはしているが、まだWING優勝はできていない。そんな程度である。
ラブライブアイカツはまったくの守備範囲外、ガンダムはそこそこまじめに見ているシリーズもあるが語れるほどではなく、テイルズはやり込んだのはシンフォニアまでだった。必然、話題はASとミリオンが中心となる。




(以下、出演者の敬称略)



■待望の東京ドーム

ともあれ、せっかくのドームだ。少しでも客席が埋まってほしいし、客層の割合としてはそこまで多くないであろうASやミリオンの曲が盛り上がってほしい。そうした思いから私は久々に動画制作に着手した。ああでもないこうでもないと考えながら曲を選ぶのは楽しく、また7年以上続けたニコニコでの連載当時も思い出して気持ちを盛り上げてくれた。




そして10/19。週明けからしつこい風邪に悩まされていたがほぼ完治し、この日はアドレナリンが分泌されていたのもあって好調だった……と思っていた。ともに約10年の付き合いで趣味の師でもある「765アホの子劇場」などでおなじみの川村一真さん、同行者の華凉さんと神楽坂のシャンウェイで湖南料理を食べ、いざドームへ。







東京ドーム。

公私合わせて何十回と訪れ、しかしアイマスPとしては訪れることはないと思っていた場所。


アイマスにとって東京ドームは特別な場所だが、あくまで今回はフェスだ。アイマス単独のドーム公演はMOIWで実現すると事前にブロマガでぶち上げてはいたが、別段公式が何か言及したわけではない。いつものように爆死して逆神ぶりを晒す可能性も高いし、特にASPとしては最初で最後の東京ドームかもしれない。

これはあくまでバンナムフェスだ。感傷的になりすぎるなと念押しし、今回両日で同行することになったもう一人の方と合流。MRを除けば今回が初のアイマスライブということで、楽しんでもらえるライブだったらいいなと考えていた。私もまた、初星宴舞で10年前の熱意を取り戻すくらいハマり直したPだから。



■DAY1開演。予想を上回る展開に

初日はアリーナC16ブロック。近いとまでは言えないが、双眼鏡はMCでしか使わなかった。
アイマスライブとは違い、影ナレ前説も協賛企業もなしでいきなり開演。開演前に流れていた曲が大サビでボリュームアップしてそのままライブが始まるのが気分も盛り上がって好きなのだが、聞けばどこでもやっているわけではなかったとは……。

女性向けの色が強い初日のトップバッターは、予想通りSideMだった。聞いてはいたが、さすがに男性はダンスの力強さと表現の幅が違う。この日はMORの縁もあり、熱心なPである益山武明解説院北斗神原大地の両氏、そして古参としてはどうしても見たかったJupiter寺島拓篤、神原大地、松岡禎丞)をしっかり見ておこうと考えていた。
しかし、Mチームは全体曲と最新のゲーム曲をやったところで最後の曲と言い出したので唖然……としたところで「後でもう一回出てくる」と説明があり、納得する。Jupiterと、初見も仕留められるとされるユニット群がまるまる温存されている。SideMは今日のトリだ。

続くFLOWはアニソン・ゲーソンの常連だけあって、こうした場での歌唱もMCも手慣れたものだった。初期はバイト先でよく曲が流れてきたのを聴いていたが、こういう形で地位を築くとは思わなかった。今回のテイルズ曲はちょうど未プレイのところばかり突かれたので感情移入はそこまででもなかったが、プレーした方にはドームで観れることに格別の思いもあっただろう。

が、この辺りから私は頻繁に客席の外に抜け出ることとなる。残念ながら、三連休捻出のために土日ともに夕方に仕事の作業(両日細切れに計30分ほど)が発生していたのだ。合間合間にコンコースに出ては、スマホ機内モードを解除して職場他とやりとりするのは非常につらく、結果的にBONNIE PINKシンデレラガールズの後半3曲は完全に聞き逃した。

シンデレラガールズのライブは参加したことはなかったが、アニデレは当然試聴済みなので馴染み深いニュージェネのユニット曲はしっかり楽しめた。また、この日のシンデレラは歴代周年ライブ衣装をユニットごとに着ての登場だった。これは良い試みで、ASやミリオンもMOIWなどの機会にいつかやってほしいところである。

続くU149もフェスに向けて履修したので問題なかったが……蒸し返すのは無粋だけど、ゲーム映像で欠席メンバーも出すならなんでSSAのJOVでもそれをやってくれなかったんですかね、バンナムさん……。次はオリメン頼みますよ。

楽しみにしていたクレイジークレイジーも美に入り彩を穿つも聴けず、コンコースで必死に作業を終わらせようとやり取りする私の片耳に聞こえてくる「お願い!シンデレラ」のメロディ。まずい。この流れなら次は765ミリオンである。もう限界だ。あと20分かければ100点にできる仕事を95点で切り上げて、私はおねシンの大サビが終わる頃にアリーナに駆け戻った。






■待ち望んでいた夢が叶う瞬間。765ミリオンASによる絶頂カーニバル


この日の765ミリオンスターズは、全体曲以外の枠がほぼ確実レベルで予想されていた。


オリメンが初めて揃うEternal Harmony。HOME, SWEET FRIENDSHIP。




そしてミリシタでは未実装だが、国内大型ライブで初披露の深層マーメイド。





ドームと言えばタオル曲。ハッチポッチ以来の披露となる、我らが菊地真(演・平田宏美)と舞浜歩役の戸田めぐみによるBeat the World!!。






ここまでの充実したセトリから予想通り披露されると確信してはいたが、肝心なところでやらかすのがアイマスの伝統でもある。一抹の不安も抱えながらアリーナに戻った私は今日何度目かの「すみません、前通ります」を経て黒や蒼の専用ライトを準備したところで、待ち望んだあの曲のイントロが流れ、ドームが沸いた。

①Eternal Harmony


ライブでも人気のユニット曲であると同時に、肩の力が抜けて歌を楽しめているミリオンの千早を象徴する曲のうちの一つだ。Bメロの「もう一人きりなんて思わないよ」という歌詞が原曲では千早ソロパートなのも、そうした意図からだろう。
コールも比較的多く(というかラストは歌いっぱなし)、BtW同様万全に仕込んできた。私と
同様の意気込みのPも多かったのだろう、観客席も大きく盛り上がっていた。
また、ハッチポッチBDでも千早同様、演ずるアイマスの両翼、如月千早役の今井麻美がノープレッシャーで唄うことを楽しんでいるのが印象的でもあった。

そう、今井麻美がノープレッシャーで歌を楽しんでいるのだ。

初星宴舞がライブ現地初参戦の私にとって、彼女が全力で「楽しむ」場面は初星初日しか見れていない。その日のJBMでさえ、主要ライブで初披露、普段通りとはいえソロパートのトリ、そして初星宴舞自体が彼女が強く望んだ舞台ということもあり、映像を見直すとやはり重圧は感じていただろうと思われる。続くMR1stは、彼女自身の不調により如月千早が十分に歌えなくなるという前代未聞のアクシデント回に出くわしたし、後の公演もそれを気にしていたという。プロミ2018は言うまでもない。最後の演者挨拶は今も残る悔いだ。まあアマテラスはアサミンゴスPモードでウキウキだったけどさ。

その彼女が、シクレだったアニサマを除けば久々となるアイマスとしてのライブで、かつては
遥か遠い夢だったはずの東京ドームで、緊張も重圧も感じさせずに全力で楽しんで後輩たちとハーモニーを奏でている。それだけで万感であり、ならば私はせめてコールパートは盛り上げようと声を上げた。プロミくらいまでは経験の浅さからコールに若干の恥ずかしさもあったが、ミリオンSSAでカバーされた「私はアイドル」での同行者とのヤケクソコール(周りに誰もコールわかる人がいなかった)を経て、もはや周りがやらんなら俺がやったるわくらいの覚悟はできていた。

曲のラストでスクリーンに笑顔の今井が映り、まだ一曲目なのに感極まってしまう。ずっと待ち望んでいたとはいえ、あまりにガバガバすぎないか自分。まだこれからだぞと気合を入れ直し、次の曲に臨んだ。


②HOME, SWEET FRIENDSHIP

バンナムフェス発表の7月12日はメンバーから当然この曲が予想され、Twitterのトレンドにユニット名である「リコッタ」が入った。ユニットメンバーの阪神さんこと渡部優衣横山奈緒役)がそれに言及し、周囲の期待を否定しなかったことでこの曲の披露は確定的となっていた。エタハモ同様、おそらく最初で最後のオリメン。それだけに、この曲の冒頭でリコッタのキーパーソンである周防桃子を演じる渡部恵子のソロパートが始まると、よくぞ期待に応えてくれたとばかりにドームがまた大きく沸いた。

この曲に関しては旧ミリオンライブでCM曲だったこともあり、キャリアの長いPならミリオンは未プレーでも聞いたことはある曲の一つだったろう。語彙力がなくて恐縮だが、家族のようなエモエモ空間にただただ「ありがとう、リコッタ……」という念を送っていた。私が設定や過去の記録でしか知らない桃子パイセンの闇は、ミリシタでは今後出てくるのかマイルド化によりなかったことになるのか……いずれにしても幸せにしてあげたいものである。
MCでは当然のように天海春香役・中村繪里子が「リーダーから挨拶を」と言って唐突に渡部に振るおなじみのムーブを見せるが(リコッタのキーパーソンは桃子だが本来のリーダーは春香)、渡部がそこから歌詞になぞらえて「ただいま」「おかえり」のコール&レスポンスに展開したのはただただ上手いなと感じさせられた。

なお、ミリシタと違ってもう見れない旧ミリオンライブでのリコッタの物語はこの方がダイジェスト版を上げてくださっているほか、ニコニコでもごにょごにょされている。


➂深層マーメイド

リリイベを除けば国内初披露の、ASとミリオンのエースデュオ。我那覇響を演じる沼倉愛美はメンバー公認のASのエースであるだけでなく、現在は事実上の全アイマスのつなぎ役、中間管理職にしてエースと言える存在だ。あとご結婚おめでとうございます。一方の伊吹翼役・Machicoはミリオン信号機の一角にして、源流である星井美希同様にカッコいいからかわいいまで取り揃えたミリオンのエース。そのぶつかり合いが楽しみだった。

曲のスタートは二人がステージの両端に展開して、歌いながら次第に中央に向かってくる演出。二人とも比較的直近に生歌を聞いてはいたが、やはり待望の曲とあって気合と歌の圧が違った。観客がその二人をどう見たかは、歌の後の大歓声が物語っているだろう。

アライブファクターもそうだが、なかなか披露の機会がないASとシアター組のLTD曲がもっと披露されるようになればいいのだが。オリメン主要ライブ未披露だと、G♡FとかPersona voiceとか、たしかな足跡に秘密のメモリーズとか他諸々……。やはりハッチポッチ2か765プロオールスターライブしかない。


④Beat the World!!

生で見る機会をずっとずっとずっと待ち望んでいた曲だった。演者だけなく観客側も負担が大きい全方向にしんどい曲だが、残っているのが全体曲だけならば体力の出し惜しみは必要ない。センターステージでこちら向きで歌う平田さんを見ながら、曲を聴きながら右手で黒とピンクのリウムを振り、左手でタオルを振り、コールを入れる。うん、全部同時並行させるのは無理だ。多分タオルはきれいに回ってなかった。

もちろん全員ではないが、ドーム全体で振られるタオルを見ながら思う。この景色をお二人に見せてあげられて良かったと。ただ、披露が確実視されていたとはいえエタハモほどの知名度はなく、まだミリシタでも非実装の曲である。特にBメロはコールが弱い(覚えてれば簡単だが)。ここで頑張らねば菊地真Pの名折れである。この舞台に来れなかった各地の真Pのためにも、と喉が枯れるくらいに全力を出し切った。

にしてもまあ、演者の2人はタフである。タオル回しは見た目より負担が大きいのに、今回は前回のパフォーマンスからさらに一歩進めて、間奏の間にセンターステージからメインステージまで走り抜けた(前回は台詞掛け合いだけだった)。さすがに曲後は平田さんもバテて水を要求していたが……。

ミリオンで真が絡んでいるユニット曲のうち、最優先で現地オリメン披露を観たいと思っているのはJustice OR Voice、Beat the World!!、Birth of Colorの3曲。うち1曲をまずはクリアできて安堵した。


さて、最後の全体曲は期待に応えてくれるか。ルミエールパピヨンを着ているのだから裏切ることはないだろう? 頼むぞJUNGO。


⑤Flyers!!!

先述のバンナムフェス発表直後の記事で、私はこういう記述をしていた。




Flyers!!!はあくまで第一義としてはミリシタ3周年曲だ。ただ同時に、アイマス全体を歌っているともとれる歌詞がある。Cメロのこの部分はまさにそうだろう。
765ミリオンASとしての出演になるこの日、どうしてもこの曲が聞きたかった。中村、今井、平田、沼倉の4人がこの衣装で共にFlyers!!!を歌うことに大きな意味がある。そして見たい演出がある。ルミエールパピヨンでの参戦がほぼ決まったことで、希望は確信に変わっていたが、やはりイントロを聞くまでは……と思っていた。



希望は叶えられた。しかも私の思いを汲み取ってくれたかのような、理想のカメラワークで。


ASでも特に声が特徴的で音圧も強い今井、平田の声も目立つが、AメロAサビは私の耳が正しければMachicoを軸に愛美(ジュリア役)、末柄理恵(豊川風花役)、渡部らが引っ張る形。そこから一つギアが上がったのはBメロだった。そして。

「今を精一杯生きる 姿をちゃんと見てて」

この歌詞の場面で沼倉・平田、今井・中村の順に二人一組でカメラに抜かれ、スクリーンに映ったのだ。

そう、彼女たちは精一杯に生きている。

バンナムの事情や据え置きの不振、また細く長くでの継続を選んだゆえに、2018年後半以降の彼女たちはなかなか露出がなく、ASメインのPは苦しい時期が続いた。漠然とした2020年の約束という紐帯はあったものの、長寿コンテンツ特有の内部分断もあり、TCなどの活躍の場を求めてASの出番が増えたミリシタに熱を込めるようになった者もいれば、一部には客観視して老害と言われるレベルまで至ってしまった保守派もいた。
しかし、誰より苦しかったのは我々ではなく、彼女たちのはずだ。発言一つ一つに良くも悪くも重みがある中村・今井の両翼は慎重な物言いに徹しており、夢の設計図を語るのは若林直美たかはし智秋ら他の初期メンバーに委ねている節もあった。年始めのミンゴスリプライ祭りではついライブをねだってしまい「本当は誰よりも千早としてライブしたいのはミンゴスだろうに、なんて厄介行為をしてしまったんだろう」と後悔したこともあった。





その彼女たちがようやく再始動し、中村繪里子ら5人はLEADER!!リリイベでこの先に進む強い意志を示してくれた。今井麻美アニサマ如月千早として歌うため、ギャラを全投入して「歴代アイマス史上最強の如月千早」の象徴でもあるイストーリヤ・スヴェート(OFA・細氷エピソード)の衣装を作り、蒼い鳥を歌ってアイマス15周年をPRした。

彼女たちは精一杯に生きている。2021年7月まで続く長い15thイヤーの集大成に向け、いやその先さえ見据えて、まだ立ち止まる気も、諦める気も毛頭ない。その姿を我々に見届けろと言っている。そんなメッセージ性を込めた歌声とカメラワークに、落涙を抑えるのがやっとだった。

そしてCメロ。再びカメラはミリオンスターズからASへのリレーとなる。

「無理だと言われてた夢も 今はここにある 乗り越えてきたんだ」

この歌詞の場面で先ほど同様にスクリーンの映像は、沼倉・平田から今井・中村へリレー。そしてこの曲のセンターはこの二人だった。たった30人の前で中村と今井が歌うことで始まったアイマスライブが、フェスとはいえ東京ドームに到達したこの日、765ミリオンスターズとして、望んでいたFlyers!!!のこのパートを任せてくれた演出陣には感謝しかない。「崩れ落ちる」ということを初めて体験しながら、それでも映像化される可能性が低いこのライブをしっかり目に焼き付けねばとタオルで顔を拭った。

Flyers!!!、本当に良い曲である。UNION!!も素晴らしい曲だが、ミリオンの全体曲では一番ではないだろうか。そりゃ演者特効でエモエモFlyers!!!してしまうわけだ。


もう一回くらい現地で見たいのだが、来年の7thは仕事の都合でまず難しそうなのが残念だ。だからこそドームで、バンナムフェスという舞台で観れてよかったと思う。
(この曲については末柄も後日、765ミリオンだけでなく垣根を越えてアイマス全体で歌うことへの思いについてブログで言及していた。演者と解釈一致するのはありがたい限りである)



んで、これだけエモエモFlyers!!!させた挙句、MCではいつものあのノリである。すげえな中村繪里子。そしてミリオンもシンデレラも関係なく、山賊の犠牲者が数人転がるのもお約束だ。一方で散々振り回されながらも、あれから10年、アニマスから8年経った今でも三浦あずさ一筋を貫くまさやんぐPもさすがである。でも今回もまたキングと別の日の現場なのね……。

ただ、この場で4人がルミエールパピヨンを着ていることについて、中村が「私たちもミリオンの一員」と言ってくれたのは非常に大きかった。リリイベでも同じ趣旨の話はしているが、700人の箱で言うのと47000人の前で言うのではわけが違う。この言葉を前面に出せるようになったのも、また状況の変化と言えるだろう。
詳しくは後述するが、私は13人のASもミリオンでのASもどちらも見たい派である。見せられる表情が違い、それぞれ別の魅力があるのは、もはや言うまでもないだろう。


■パワーあふれるSideMのユニット曲

たった5曲で出し切ってしまった後は、ELTを経て登場した西川貴教アニキのパフォーマンスに目を奪われた。でも本人が演じた役も含む死亡シーン集みたいなあのアニメ映像はどうなんだ……。
にしても、歌ってるわけでもないのにMCで4万7000人にUO点灯を要求してそれを実現させるのだから大したものである。あの一瞬だけで何百万円の経済効果が生まれているわけで……。

そして驚かされたのは、その西川が司会兼任であるSideMの赤、仲村宗悟(天道輝役)とともにドラスタの曲であるDRAMATIC NONFICTIONを披露したことだろう。客観的なフェスとしての見どころという意味では、個人的にはここを推す。MVPも西川だろう。

そして立て続けに、FRAME、神速一魂、S.E.Mと畳みかけるように強烈なユニットがパフォーマンスを披露する。なるほど、SideMのライブも客層の4割は男性だとも聞くが、その理由がよくわかる。これなら刺さる人は少なくないし、是非現地でも見てみたくもなるだろう。SideMは男性アイドルをプロデュースはするが、決して女性だけをターゲットにしたものではないという誰かの言葉を思い出した。

もちろん、その背景には作品の持つ熱量だけでなくMORなどで合同に向けた種まきをしていたのも大きいだろう。私もMORのおかげで、「聞いたことはある」というレベルのMの曲は随分増えた。折しもにわかファンの重要性が語られる昨今だが、聞いたことはあるかどうかだけでもまるで違うのだから。
益山Pのおかげで何度か聞いていた神速一魂の曲は(コール予習は手が回っていなかったが)盛り上がれたし、ラストの腕を組んで互いのマイクで歌うシーンで悲鳴じみた歓声が上がっているのも頷けた。なるほど、あれは強い。

■そして、Jupiter


ユニットのトリは、Jupiterである。この日のユニットのトリは、彼ら以外にあり得なかった。
ただ、彼らについて語るにあたり、少し脇道にそれることを許していただきたい。






10年以上のキャリアがあるアイマスPは、どういう形であれ9.18を通過してきている。

ご存じの通り、あの案件においてJupiterは決定的な要因ではなかった。三度滅ぼしても飽き足らないアフィサイトが好き放題に放火してくれたせいで当時から誤解されがちだが、あくまで主因は竜宮小町と律子のNPC化と、坂上陽三石原章弘ら開発チームの首尾一貫しない不誠実な対応、もっと言うとそれを決めた、坂上や石原が抗しきれなかったとされるバンナムの上層部である。変わらず全員プロデュース可能なら騒ぎは十分の一で済んでいただろうし、アイマスがコンテンツとして終焉するかどうかの岐路に立つこともなかっただろう。

ただ、彼らの登場がダメ押しの一手ではなかったかと言われれば、全否定まではしがたいのも事実だ。

Jupiterの登場や4人のNPC化は、おそらく早い段階から決まっていたものとみられる。Jupiterの「里親」と自称していた、アイマスのある現役中核スタッフの当時の記述を信じるならば、彼らは08年4月以前にはもう生まれていたようだ。L4U!の発売期であり、躍進の足がかりとなったニコニコ動画においてアイマスニコマス)というコンテンツが絶頂期に入ろうとしていた頃だ。


ともあれ、そのスタッフによれば大炎上はスタッフ陣も覚悟の上だったらしく、しかしその予想を超えたであろう大惨事になった。少なくないニコマスPが動画制作を絶ち、ライブ参戦も含めてアイマスから離れた方も少なくなかった。私もあのTGSの中継アーカイブ動画だけはいまだに正視できない。今回も5th(10年)以降一切ライブ参加していないが久々に来たという方とお話しする機会があったが、さすがに詳しく聞くことは躊躇われた。

Jupiterはアイマス2発売後まで、少なからず騒動のスケープゴートとなった。ただ、外部の放火も止まったアニマス頃からは、脇役ながら21話などで彼らについてしっかり描いてくれたおかげもあり、界隈のアレルギーはある程度は寛解したと記憶している。
ただ、その後も公式側としては慎重な扱いは続いていた。しかしSideMという道が開いたことで彼らは新たなコンテンツで復活し、不遇の時代も活躍の場を強く願っていた天ヶ瀬冬馬役・寺島拓篤の牽引もあってユニットとしても返り咲き、今はSideMの中核の一つを担っている。アニメにおけるEoJや9話は、コンテンツの中での彼らの境遇とシンクロする部分も多く、私に限らず当時を知る古参も感じるところの多かったのではないだろうか。

そのJupiterが、あの日から9年以上を経てついに765ASらと同じステージに立ち、ましてや彼らの新生を象徴する「BRAND NEW FIELD」で東京ドームを緑に染めてユニットのトリを完遂してみせたのだ。そして曲中では、寺島が「東京ドームでも楽勝!だぜ!!」と冬馬の決め台詞を放つ。これぞ期待された最高のパフォーマンスであり、この台詞をもってJupiterはドーム全体を掌握したと言っていいだろう。私自身、MORで神原がJupiterの曲やマスピへの想いについて熱く語っていたことを強く印象付けられていただけに、胸が熱くなった。


THE IDOLM@STER MUSIC ON THE RADIO #51参照


彼らをここに配置したのはこの日最大の名采配である。このセトリ決定を誰が主導したのかはわからないが、スタンディングオベーションを送りたいと思う。


寺島はこの日のライブについて名文を書き上げている。この木っ端ブロマガより余程読みごたえがあるので、まだ未読の方はぜひ読んでほしい。

目指すはトップアイドル、それだけだ!

http://blog.livedoor.jp/terashimatakuma/archives/2460511.html

ライブ後に凄まじい熱量で語るのは以前から知っていたし、9年を経て初めて寺島と中村が隣で同席したアイマス14周年ニコ生は歴史的な出来事だとも思っていたが、いざ自分が参加したライブの記事を読むとまるで感覚が違う。いかにアイマスというコンテンツを愛しているか、Jupiterを、天ヶ瀬冬馬を愛しているか、この日に懸けていたか、肌にビリビリと伝わってくるものがある。

そんな寺島に、中村はこれ以上ない賛辞を送った。


そして、相変わらず人偏を奪っているこの日の司会とJupiterには。


アニマス放映当時、いや10thの4年前まで遡っても、この光景を予想できた人がいただろうか。アイマス最大の祭典の後、色々な変化があった。ただ、かつては無理だと言われていたこうした一枚を撮ることはできたのは、それが万を超える人に祝福されるのは、互いが前だけを見て必死に走り続けてきたからこそに他ならない。寺島が「765プロとこんな写真を撮れる日が来るなんてなぁ…もっとこういう楽しい空間、作っていきたいな…」と言ったこの一枚があの日には到底考えられなかった奇跡であるならば、それは各アイマスコンテンツが駆け続けた軌跡の交差こそが生んだものだろう。

「なにもかもが体当たりの手探りのなか、ただただ無我夢中に走ってきた結果がいまココにあるのだと思います。なにも特別なことなんてしていません。秘密の魔法も与えられた奇跡もわたしたちにはない。あるのは"日常"と"努力"の積み重ねだけです」

寺島のブログを読んでいると、10thBD発売にあたって中村繪里子が寄せたコメントと、Flyers!!!のBメロ以降の歌詞が改めて思い浮かぶ。やはりこの曲は、アイマス全体に通じるのではないか。












※余談だが、ミリオンライブの周防桃子北上麗花、ジュリアが作られたのもJupiterと同時期いう説が指摘されている。



アイマス2に麗花、桃子とみられる没データが入っていることは有名だが、二人はともにアイマス初期メンバー、またその系譜を継ぐミリオン信号機と同様「軍艦ルール」が適用されている子である。ミリオンでのナンバリングも48と49。50のジュリアも苗字は重巡洋艦由来の「熊野」とみられる上に三色揃っていることから、2のライバル候補、あるいはプロトJupiterだったのでは?と指摘されることもある(ひびたかがいたのでさらにプロデュースアイドルの追加は考えにくい、とされる)。元々石原、いつか暴露してよ。











■DAY2 菊地真Pの集いを経て史上最大のフェスティバルへ


DAY1終了後は3人で神保町で飲み、23時過ぎに解散。ボロ泣きのニコ生というとんでもないやらかしを経て眠った……のだが、翌朝、あんまり食欲がない。あまり寝られなかったのと緊張だろうと判断して発起人兼幹事だった菊地真Pの集いに向かったのだが、真夏かと思うほどに暑い。ほんとに10月かと疑う。

……結論から言えば、この時点であまり体調がよくなかったらしい。というか前夜から咳がかなり多かった。ライブの興奮でカバーしていたが、リリイベやSSAで名刺交換した人の顔をすぐ思い出せないわ、参加者は全員フォローしているのに勘違いして会話でやらかすわでもうボロボロ。金勘定ミスらなかっただけまだましなのだが、こんな幹事で申し訳ありませんでした。機会があればいつかリベンジさせてください。



サプライズというほどでもないけれど、こっそり自腹で仕込んだネーム入りドルチェプレート(花火付き)。文面は祝う「Congratulations」よりも真と平田さんへの感謝を伝えた方がいいかなと思い「Grache」に。イタリアンだし。「ありがグラッチェ」にならなくてよかった。

ちなみに店はドームそばの「ラ・クッチーナ ビバーチェ」でした。自慢のラザニアは美味しく、またきっと来る機会があるでしょう。ちなみに私を含め16人の参加でした。





……ともあれ。さすがにこれではまずいと思い、入場前に普段は禁忌にしている強めのエナドリを投入してどうにか立て直す。その後、アイマスMR律子回でもご一緒した千秋楽太郎さんと合流し、3人で入場。
この日は一塁側スタンド前方で、見やすくはあるが目視はやや厳しい距離。ただ、スタンド席としては最上級なので、文句はなかった。

一日目からして、アイカツラブライブにもそれぞれ5曲は割り振るだろう。となるとASに単体で与えられる枠は6くらいか。同行者の方と「さすがに越境でバレンタインはないですよねー、マイナーだし」と言いながら、次第に緊張感が高まってくる。

いくら昨日4人がステージに立ったとはいえ、それはそれ。やはり何をやってくれるかわからない分この日の方が高まるものがあった。ミリオンのMTGユニットも、初見となるシンデレラとシャニマスのユニットも楽しみだった。

照明が落ちる。参加ユニットが画面で紹介される。前日同様にドームを埋めた観客から大歓声が上がる。

「――Are you READY?」



最後にスクリーンに映る表示。一曲目を確信して、持ち込んだペンラ二本と真・千早・伊織のライトを点灯する。この時点でもう、こみ上げるものがあった。


トップバッターは765ASによる「READY!!」だ。


2007年からの長い付き合いになったASが、全員ではないとはいえ東京ドームのステージで、先陣を切って歌っている。夢でも幻でもない。
「歌マスをやらないならREADY!!が(一曲目)の選択肢」。予習・予想メドレーで私はそう書いたが、もちろん願望でもあった。アイマス歴に対してライブ参加歴は浅く、ようやく初星から現地参戦している私はこの曲を生で聴いたことがない。マスピと同じく、どうしても聞きたかった。

「夢は叶うもの 私信じてる」「やればできる きっと絶対 私No.1」

歌詞の通り、彼女たちは夢を叶え、バンナムの看板の一つになるほど巨大化したコンテンツを先導して東京ドームに立った。



アケマス稼働時、誰がこの日を予想しただろう。そしてここは終着点ではない、通過点だ。まだまだ行ける。それを示すような全力パフォーマンスで、中村繪里子が、今井麻美が、長谷川明子がセンターに立ち、そして舞台上手はこの日を待ち望んでいたであろう若林直美たかはし智秋釘宮理恵が、下手は平田宏美仁後真耶子沼倉愛美がしっかりと支える。
ASは決して中村と今井だけのチームではない。人数が増えれば増えるほどその安定感と厚みは増していく。この万感のREADY!!ですら、三人を欠いている以上、まだまだ上があるのだ。

その力強い姿を見るだけで、もうこらえることは無理だった。恒例の「ホップステップジャンプ、行くよー!!」も、興奮のあまり誰が言ったかまるで覚えていない(多分普段通りならミンゴス)。ずっと見たかったASの姿が、いつか見たかった場所で見られた。フェスとはいえこれだけでもう、私にとっては遠征費とチケット代は安いものだった。

続いてシンデレラガールズStar!!。アニデレまではちゃんと追っていたので遠慮なく盛り上がれる曲だ。ならばミリオンはどうする? BNTか?

まさかの「Welcome!!」だった。

長らく封印されていた曲の解禁に、イントロでのどよめきはすぐに大歓声に変わる。役割がBNTなど他の曲と被ることもあり、最近の主要ライブでは17年のハッチポッチが最後の披露となっていたが、ここぞで使うのは名采配だった。ちなみに私はBNTと読んで予想から外していた。やはり節穴である。

何より絶妙だったのは、佐竹美奈子を演じる大関英里による「ここまで来れたよ!!」からの、桜守歌織を演じる香里有佐の「まだまだこれから!!」だろう。東京ドームでこれを歌う意味、ソロパートを任せるメンバーの配置の意味なども含め、旧ミリオンライブ時代からのPをいきなり仕留めにいく構成だ。ミリオンはミリシタサービス開始からである私でさえ、ぐらっと来るものがあった。今日はとんでもないことになる。そんな予感を抱かせる開幕だった。

この後のアイカツについては後述するとして、次に登場したのは桃井はるこワンダーモモーイと言えば、古参ニコマスPはこれを思い出すだろう。



コール要求に応えられなかったのは申し訳なかったなあ、と反省。ワンダーモモーイまではカバーできなかった。バレンタインは一応仕込んできたんだけど……からの「バレンタイン」である。しかも桃井と、仁後&長谷川によるやよみきのトリオ編成。前日は後半だったコラボ越境が早くもここで投入されたのだ。
ちなみにAS曲でもかなりマイナーな位置づけのこの曲、コールは演者名を入れる場面があるのだが……。

私「アッキー!」周り「フッフー!」

はい。まあコラボ越境だからモモーイどうすんのとか色々あるもんね、はい。


MC明けの登場はシャニマス信号機のイルミネーションスターズ。これまでの箱の10倍の規模の舞台に、さすがにAサビくらいまでは硬さが目立ったが、後半は持ち直した感がある。シャニマスにとってこのフェスは、後のギルキスと同様新規ファンつかみ取り大会の様相を呈している。この勝負所で攻めなければ先はないし、事実どのユニットも怯むことなくガン攻めで盛り上げていた。観客のアイマスP側がコンテンツの末っ子を温かい目で見ているのもあるだろうが、彼女らが大舞台でも力を発揮できたのは、一年半に渡って徹底してユニットで活動してきた成果でもあるのだろう。

続く「OωOver!!」はアニデレ曲ということもあり、演者の慣れたコンビネーションもあって一気にボルデージが高まった。そこからセンターステージに登場したアリストロメリアが観客の視線をぐっと引き付けたところで、ミリオンご自慢のMTGユニット代表の一、閃光☆HANABI団が仕掛ける。6thライブを盛り上げた太鼓がないがSSAほど盛り上がるか?という懸念を一蹴し、咲くは浮世の君花火はアイマス外の観客も楽しませていたようだった。しかしあの衣装は素晴らしい。あとY㌧の脚も素晴らしい。


後輩3チームを受けてこのコーナーを締めるのは、エポリューション・ウイングをまとったAS。そう、LEADER!!だ。


LEADER!!についてはリリイベも参加して詳細レポを上げている
その際は演者の至近5mで見られたので二回目の今回はまあ大丈夫だろう……と思ったがダメだった。被撃墜2。Bメロ以降がやっぱりずるい。

リリイベ時点ではこの曲の自己解釈がまだできていなかったのだが、この日のLEADER!!でようやくそれができたように思える。この曲は到達も歌っているが、同時にこの先を歌っている。むしろ、それが主題なのだ。




Bメロ以降の歌詞である。確かに"到達"の歌詞が目立つし、ドームで歌うならなおさらだ。そういう意味でもこみ上げるものがあった。だが、それ以上にまだ進むことを強く示してもいる。そして、ミリシタ未プレイのASPには届きにくいが、エポリューション・ウイングには以下のような説明文が添えられている。





私たちはまだ進むぞ。ついてこれるか? 貴方はまだ一緒に走れるか? ――できるなら、これからも私たちと同じ道を、共に走り抜けてほしい。


これから先の未来を感じさせる、長い余韻の残る曲のラストも含めて。あくまで独自解釈だが、そう伝えたいように思える。

LEADER!!は時に不安を抱く私たちに「まだ、ASと一緒に走り続けていいんだ」「これからも背中を押してあげられるんだ」と肯定してくれる曲だ。古参も新参も、ずっと熱心な人も、私のように一度離れかけた人も、ブランクのある人も、新人Pもすべて。


もちろん強制ではない。これだけの強いメッセージを放たれても、ミリシタという舞台でそれをやられるというだけで否定を前提にする方もごくごく少数ながらいるだろう。だから強制はしない。立ち止まっていてもいい。ただ、業界やハード、トレンド、ステージ、人材、そして時間、アイマスを巡るあらゆるものが変遷し流転したこの14年を経てなお、どうあっても彼女たちは先導者として、挑戦者としてまだ走り続けると決めている。
ならば、バンナムフェスでメインを任され、さらにその先を見据える彼女たちをどうやって支え、その背中を押すか。それがあの日、LEADER!!を聴いたASPたちに課せられた宿題なのではないか。

そしてもう一つ。星銀乃丈さん、素晴らしい曲をありがとう。


私にできることと言えば、個人の範囲でしっかり買い支え、少しでも多くの新人さんが真やASを好きになって共に走り続けてくれるようにする、そうした発信や環境整備。あとは活動量アップや次なるステージを要望したり、バンナム株主総会に出るくらいしかないのだが。




※ちなみにエボリューション・ウイングはリリイベから改良して、キャラカラー入れたり色々バージョンアップしてたらしい。ミンゴス談@ニコニコSSG。




■双方のファンを満足させたアイカツ!とGuilty Kissのステージ


この日、私の席の周辺にはアイカツ!とラブライブをメインとする方がそれぞれ何人かいた(一部の方はアイマスにも通じているようだったが)。その方々が両コンテンツの出番後や終演後「見たいもの全部見せてくれた」「これだけやってくれてありがとうしかない」といった言葉を漏らしていたのが印象深い。

アイカツ!は仕事で抜けたタイミングも長かったので全曲は聞けなかったのだが、どうも歴代エモエモ曲オールスター感あるセトリだったとのことで、知らない人間が聞いても良い曲ばかりだった。曲数はショートバージョン込みとはいえ6人で10曲とフェスの全体の1/4近く。ギルティキスはフル構成の6曲。アイマスメインで2コンテンツが添え物になってしまったらフェスとしては失敗だと思っていたが、43曲という編成の中ではほぼ不満の出ないバランスを取ったと言えるだろう。この点も、バンナムフェスが大成功した要因だ。

さて、ギルキスである。繰り返すが私はラブライブはさっぱりわからない。だが、MCを挟むとはいえ6曲連続で歌いきるそのパフォーマンスには度肝を抜かれた。大半はアイマスPであっただろうこの日の観客が彼女らをどう評したかは、最後のギルキスコールと終演後の曲販売・配信ランキングの急上昇を見ればはっきりわかるだろう。ラブライブ演者は相当拘束がきついとは聞いたことがあるが、それだけレッスンしているということなのだろうか。

聞けば、彼女らはこういうアウェーでのライブに強いタイプのユニットであるという。ASならプロジェクトフェアリー組、ミリオンで言えば4 luxuryやD/Zealあたりが選ばれそうなポジションということだろうか。曲を全く知らない観客も多い中でしっかり魅了していったのは、さすがラブライブからの刺客といったところである。

ただまあ、どうしても目に入ってしまうのだが、厄介もこっちより多いのだなあというのも確認できたが……。ちなみに曲中に改造リウムを振り回したり通路をダッシュしたとみられる何人かは、ゼノグラシア組のMCの頃に強制追放されていた。何のためにライブ来てるんだあいつら。


■ドームを鮮やかに染め上げた光の海

さて、ドームを己の色に塗り替えていったアイカツとギルキスに、チームアイマスはどう対抗したかである。

一番手は末妹のシャニから、放課後クライマックスガールズの「夢咲きAfter school」。シャニはまだ大して触れていないが、ユニット一つ挙げろと言われればここになるだろうか。果穂ちゃんがセンターというのが配置の妙である。Aサビの「なんばーわん!」は彼女を演じる河野ひよりが一人で(観客含む)歌い、Bサビでは会場全体でやるというのは予習してきたのだが、見事に決まった時には歓声も上がっていた。MORでこの曲が取り上げられたのも奏功したのだろう。シャニはとにかくライブ向けの曲に特化している感があるが、おかげで事実上のホームとはいえこういう大きなフェスでも真っ向から挑めるのは強い。

続いて「あんきら!?狂騒曲」。おなじみのコンビで、この日は越境バージョンということで歌詞にラブライブアイカツも混じる特別バージョン。いくらアイマス中心とはいえフェスでこの曲をぶっこめるのはさすがはデレ、といったところだろうか。

そしてミリオンの切り札その1、4 luxuryによる「花ざかりWeekend」。やはり何度聞いても良いものは良い。このブロックに入った時点で来るとわかっていたが、前2曲の盛り上がりをさらに増幅していくのはさすがである。他のMTGユニット同様、(専用衣装・フルメンバーでやるのは)おそらく最後というところもあり、十二分に楽しんだ……のだが……。
ライブでの見どころとして、大サビに入る際の北上麗花役のぴらみさんこと平山笑美の「ぴらみ砲」(麗花マジック)がある。SSAでのぴらみ砲mk3を経てさらなる進化があるのかどうか注目されたのだが……いや凄くしてたっぽいのだが……。SSA同様、この日の私の座席はステージ下手が定位置の平山から反対側。ぴらみ砲が届くのと同時にアリーナの大歓声も届いてしまい、十分に聞き取れなかったのが悔やまれる。やはり円盤を出してもらうしかなさそうだ。

さて、ここまで場が温まったら次の一手はもう決まり切っている。やらないわけがない。曲が終わると同時に、めったに折らないUOを構える。


「自分REST@RT」


東京ドームで、アニマスの劇中でこの曲が披露された東京ドームシティホールの横にあるこの最大のステージで。一面オレンジとキャラカラーに染まった光の海の中で歌うASを見るのは、私の一つの夢だった。
バンナムフェスが決まった段階でこの曲は確実に来ると思っていたし、だからこそ予想・予習動画ではリスク承知で、アニマスの映像を使った。コールも入っているし、なにより映像以上に美しい光の海を作り出せる一助にしたいと思ったからだ。あと単純に、私の好きなアイマス全体曲で三指に入るからというのもあるが。




自分REST@RTはアイマス全体曲でも屈指の応援ソングだが、私もまた、発売当時から何度も励まされてきた。特にBサビからラスサビへの歌詞はこれぞアイマスと言える秀逸さで、発表から8年が経ってもまったく色あせることはない。また、前日のFlyers!!!などと同様、演者にも刺さる曲であることは10th以降のオーコメなどでも度々触れられているところである。
マスピやDestiny、LEADER!!同様思い出ボムが炸裂するタイプの曲でもあるが、この曲だけは、この曲でだけは最後まで決壊するまいと思い、47000人が作る光の海の中心で、高く遠く歌声を響かせるASの姿を見届けていた。

東京ドームでの「765プロー、ファイトー!! オー!!!」ができたのはただただ感慨深かった。フェスとはいえ、初星宴舞の時に抱いた夢が紆余曲折の末にとはいえ二年足らずで実現するとは思わなかったが……。
いつか、このドームで全員揃ったジブリを見れるのだろうか。いやドームでなくとも、AS単独でもいい。様々な事情のある演者に無理強いできるものではないが、どうか全員集合の夢が叶ってほしい。


■ステージは最高潮へ

ゼノグラシアの2曲とアイカツ後半戦を経て、ステージは最終ブロックへ。シンデレラの人気ユニットLiPPSによる「Tulip」は強烈だった。そりゃ人気も出ると感じさせる。からの、アンティーカによる「バベルシティ・グレイス」。このブロックのシャニ2ユニットは後半戦からの登場ということで緊張もほぐれていたのだろう、安定したパフォーマンスだった。ストレイライトもライブ向けの面子を揃えただけあって、数少ない実戦経験だけでドームに放り出されたとは思えない出来だった。隣ほどではないがシャニもなかなかの拘束があるやに聞いているし、こうしたフェスや合同ライブで盛り上がる曲と演者を前面に出して他アイマスからいい意味で客を獲っていくスタイルなのだろう。



さて、待ちわびたD/Zealによる「ハーモニクス」である。

私の初見はもちろん「ミリシタ感謝祭」でのサプライズ初披露だった。あのイベントは他にもラスト・アクトレスの完全初披露、私を沼に叩き落した夜想令嬢、千鶴さんメインの朗読(千鶴さん良いよね……良い……)、そしてTC発表と、中途半端な距離感だったミリシタに完全ドボンして現地まで行く契機になったイベントだった。
特にハーモニクスは強烈なインパクトで、ドラマCDも、とてもB面とは思えないクオリティの餞の鳥もすべてが刺さった。蒼の系譜を強く意識させる作りというのもあったのだろうが、6th福岡はD/Zeal(と夜想令嬢)が見たいがために、100km離れたLV会場まで両日車を飛ばし、SSAもかなり無理をして両日現地に漕ぎつけた。

SSAではアライブファクターのプレッシャーもあったのか、やや歌声が走りがちだったジュリアを演じる愛美を最上静香を演じる田所あずさが引っ張るようにも見えたが、この日は共鳴と呼ぶに相応しく、二人の力関係も対等かつ最高の出来のハーモニクスだった。難曲の餞の鳥やカバーもなくD/Zealとしてはこの一曲のみということもあり、両者ともにただただ楽しんでいるという印象が強かった。まあ田所としてはハーモニクスより次の越境の方が緊張していたのもあるだろうし……。

内輪ならMTG最強ユニットは夜想令嬢だと何度でも言えるが、あれはあくまで演劇やってなんぼなのでフェスにおいてはやはりD/Zealだ。ドームだろうが物怖じしないデュオだが、MTGユニットが一区切りかつD/Zeal自体がここまで完成したこともあり、次に見られる機会は相当先になるだろう。見れなかったぴょん吉Pかわいそう。
余談だが、この曲やアライブファクターでUO振るのは無粋にもほどがあると思うのだが、なんでわざわざ綺麗に染まった観客席の色を崩すのか……。

後を受けたぶち上げ曲の「∀NSWER」を聴きながら、私はと言えば「はらみー(原由実)が居ればASもオーバーマスターを叩き込めたのに……」と考えていた。ASが全体曲縛りっぽいのはこの時点で薄々感づいていたが、それでもあの曲ならこのブロックのトリを飾るのにふさわしい。代役常連の浅倉杏美も不在なのでいっそ今井の緊急登板もありかと思っていたら……。

ここで越境、「FairyTaleじゃいられない」である。今井、田所の蒼の系譜に、ゼノグラシア枠で出演していた同曲作詞者の結城アイラのトリオユニットだ。まさかの越境2曲目かつ二度とはない組み合わせに、海のリハクみたいな顔をしながら蒼のライトを振っていた。うん、確かに越境曲が一度とは言っていなかった。そして結城がミリオンに計7曲も提供している時点で、桃井以上に可能性はあったのだ。いったいいつから錯覚していた案件である。
今井はライブで初披露、またハッチポッチ以来となる蒼の競演ということで、相当気合が入っていたように見えた。あれから2年経ち、5thを経てもう見守る必要はないと認めたらしい今なら、先輩として受けて立つという姿勢を見せることはないだろう。当時より腕を上げた後輩と一片の容赦も遠慮もなくぶつかり合う姿が、いつか見たい。


The world is all one!!

こうして、バンナムフェスは締めの全体曲モードへ。そしてそれが始まる前、中村繪里子がマイクを握った。

中村は語る。アイマスが来年15周年を迎えること(15thイヤーは2019.7~2021.7)。そしてこの場所でどうしても言いたいことがあると。

観客にざわめきが走り、少なくないPが赤いライトを構えるのが見えた。フェスとはいえ、悲願の東京ドームだ。言うのか、ここで言うのか。

だが、彼女はあくまでセンターオブセンター、そしてこのフェスのホスト役も務める中村繪里子だった。

「春香と一緒にアイドルマスターとして、ここにみんなでまた集った時に叫んだなら、とても気持ちいいんじゃないかなって。私の希望としては、15周年イヤーの中でまたここに帰ってきたいと思っています。だからそれまで、"あの大切な言葉"はとっておかせてください」

日頃、やれドラマチック繪里子だのなんだのとキャッキャッしているし何かしら言うだろうとは思っていたが、こればかりはとめどなくあふれる涙をぬぐうしかなかった。

みんなとはこの日立てなかったASの仲間であり、彼女が「同志」「同盟」と賛辞を送った彼らも含まれる。シンデレラとミリオンの信号機だって、この日はたった一人しかいない。彼らが、彼女らがいない場で、中村繪里子が軽々しくあの言葉を言うはずがなかった。赤いライトを構えた私の、なんと軽率なことだっただろうか。

そして、涙した理由はもう一つ。バンナムフェス決定の時点でも示唆していたが、中村のこの言葉で東京ドームでのMOIWが事実上確約されたことだ。おそらく来年は五輪の関係で難しく、再来年になるだろう。ただ、以前の記事で、







とまで予想していた私の、その夢想じみた願いを叶えてくれることが、ただただ嬉しかった。その時はきっと何の憂いもなく、あの言葉を一番言いたかった場所で言えるのだ。繪里子コールが起きかねない大歓声の中で、また頑張って生きる理由ができたと噛みしめていた。


直後の最終全体曲ブロック。先陣を切ったのはASの「ToP!!!!!!!!!!!!!」だった。正直これは意外だった。17年のハッチポッチでの披露以来、ミリシタ感謝祭でのカバーも含めば4連投、MRでも毎回やった全体曲をまた引っ張り出すか?と思っていたためで、予想メドレーからも外していた。

ただ、ここでこの曲を出してきたのは、先ほどの中村の言葉ともリンクする。15thイヤーに向けてアイマスとしてトップを獲るという決意表明だろう。そして同時に、

永遠なんてないから限られた時間本気出せ
 一瞬一瞬をSHINING ひとりずつ ひとつずつ ToPなモノがある
 諦めない かけがえない あなたと行こうずっと


この歌詞を伝えたかったのだろうなと感じた。

LEADER!!の際に触れたが、彼女たちはこれからも走り続けるだろう。だがそれは永劫にではない。たかはしがネタにする還暦ライブはひとまず置いておいて、どこかで終わりではないにしろ一定の区切りをつける日が来る。それが3年後か、5年後か、はたまた20周年まで猶予があるのかはわからない。ただ、昨年のプロミで他ならぬ中村が言ったように、いつか終わりは来るのだ。

だからこそ。共に走り続ける一方で、いつ終わるかもわからないこの一瞬一瞬を輝いてみせる。貴方たちも一緒に輝こう。

きっと、だからこその選曲なのではないか。


後を受けた各全体曲も良い曲ばかりで、GOIN!!は自分REST@RTに次ぐほど盛り上がったし、UNION!!ではアイカツ枠で出ていた矢吹可奈役・木戸衣吹が得意の早着替えを生かして加わるサプライズなど、一人も手放さないと謳うミリオンらしい見せ場もあった。

ただ、いつか来る終わりを改めて示唆しつつも、それを昨年のプロミのような形ではなく、希望を紡ぎながら歌ったToP!!!!!!!!!!!!!は格別のものだったと思う。こうやって骨の髄まで楽しめるのはちょっとした特権だろう。


そして最終曲。注目されていた選曲は、The world is all one!!だった。

この曲は予想メドレーに一度入れて外した経緯があった。当初はアイカツラブライブにこれほどバランスよく尺が割かれるとは思っておらず、そうした中でこの曲を歌うのはちょっと上から目線というか荒れ要素になるのでは、という懸念があったからだ。また、ご存じの通りこの曲はアイマス2のごたごたを象徴する曲でもあり、曲そのものにも色々とトラブルもあった。アイマス2の物語を見事に昇華した祐佑さんの傑作コミカライズ「The world is all one!!」で多少わだかまりは薄まったものの、そうした負の記憶もあった。

ただ、このバンナムフェスは各出演者に十分な枠を割き、どの層からも極力不満が出ず、かつしっかりと盛り上げるという難しいバランスを達成した。そうした中でならば、ASが先頭に立ってこの曲で締めるのは妙手である。アイマスとしての色が強すぎる楽曲である歌マスやマスピを単独まで温存すると決めていたのなら、なおさらこの曲がふさわしい。



このバンナムフェスで、ASはホスト役に徹したという評価があった。半分正解で、半分誤りだろう。


確かに、全体曲以外にも見たい曲はいくつもあった。演者挨拶をやるとアイマス演者だけで30分も尺をとってしまうので不可能だったが、ドームでの生声「ありがとー!!」やJPYも見たかったのも本音である。
ただ、今回のフェスを完成させるにはこの布陣が最も適切だ。セトリでいじれるのは越境を除けばせいぜい「ToP!!!!!!!!!!!!!!」のみ。ASとしてはアレも歌わず、アレも出さずと敢えて強力なソロ・ユニット系の楽曲群を歌わなかったのであり、出演メンバー単位では、他のアイマス以上に十分な余力があることは少しは伝わっただろう。フリーザ様の変身後のセリフみたいなものである。





この時は既に私の喉は枯れていたが、精一杯盛り上がれたのは良かったと思う。同時に、SprouT(春香・響・雪歩)による披露でもない限り消えないと思っていたこの曲へのわずかな陰りも、完全に消えていた。

この曲が東京ドームで、アイマスのみならずラブライブアイカツをもつなぐ曲になると、9年前のあの時に誰が思っただろうか。これもまた、一歩ずつ一歩ずつ積み重ねた軌跡によって生まれた賜物だろう。いつか夢見ていたステージで歌ったこの日は、一時は転び、挫けたあの日から確かにつながっていたのだ。












そして終演。

各演者が退場していき、司会の2人が残された。私は最後に中村繪里子が満員の東京ドームに背を向けて去る時、決めたポーズが忘れられない。


エボリューション・ウイングは、背中に翼が描かれている。確かにあの時、彼女の背に翼を見た。それは15周年イヤーのさらなる飛躍を確信させる翼であり、まだまだ飛び続けるというセンターの覚悟を、そして衣装に込められた想いを示す翼でもあった。



ASについてはもう、同世代(厳密には平均年齢で私より上だが)のスポーツ選手を応援するような心持ちになっている。松坂世代のサラリーマンが、今なお奮闘する松坂世代の彼らを見て励まされるようなものが近いかもしれない。彼女たちが頑張っているから自分も頑張らねば。次の舞台も胸を張って参加できるようにしなければ。そう思わせてくれる、最高に熱くカッコいい生き様を見せてくれるメンバーたちなのだ。

MOIWはともかく、次の舞台がどうなるかはわからない。5人が参加するリスアニの後は、年度末のアイマスMRにわずかな望みをつなげつつ、まずは五輪後だろう。露払いを兼ねて、夏から秋のどこかでAS単独か、もしくは7thを終えたミリオンとともに765プロオールスターライブを期待したい。ここ一年以上かけて垣根を崩してきているのだから、765ミリオンについても当たり前のようにイベントをするようになっていいはずだ。ハッチポッチで互いに曲交換をやったように、ASが例えば永遠の花とかUnderstand? Understand!を歌ったり(後者はみきいおとかはるまことか良さげ)してもいい。ミリオンは6thでこれでもかというほどカバーをやったのだし。

どういう形を用意していくかはまだ我々には知りえない。ただ、目指す東京ドームでのMOIWは、きっとその先だろう。











東京ドームは、相変わらず特別で。しかしもう、力を抜いて参加できる場所にもなった。来年か再来年かはわからないが、必ずここに戻ってくるのだ。


年が明ければ私もアイマスP歴14年目を迎える。あと何年の猶予があるかはわからないが、区切りまで見届けられるように共に走りたい。とりあえず次はご用意されればリスアニ、その前後のTCリリイベだろうか。














そして帰着後。








帰還後、風邪が治りきらずガタガタになっていた気管系が疲労もあって完全にやられ、TCの「World Changer」は時にベッドの上で走る羽目になった。いやまあ、二次会であまり食欲なかったり翌日も大好きなうどんが大盛り程度で完食に苦労しててこりゃアカンなとは思っていたのだが。

あっ、この曲は配信始まりましたがめちゃくちゃ良い曲なんでみんな買ってください。とても挑戦的な構成かつ素晴らしいクオリティです。私は初めてハイレゾで買いました。


ともあれ……初星でたかはしも言っていたが、ライブ参加者も体調管理と健康は大事である。今後は足と宿は今以上に充実させて、体力温存してライブに臨もうと痛感した状況でもあった。MOIWが単純な2DAYで収まるとはちょっと考えにくく、また765ミリオンを追うだけでもメットライフドームという魔境に行くこともあるかもしれない。いずれにしても健康第一。休みのために無理して体調不良のままライブ参戦してボロボロというのはもうこれを最後にしたい。




オチが何とも締まらない感じになってしまったが、ここまで読んでいただいた皆様に感謝して筆を置きたい。(また追記したり削ったりするだろうが)