紫電Pの雑記帳

ニコニコのブロマガ閉鎖に伴い移転しました。主にアイマス関連の記事を書きます。2021年9月以前の記事はブロマガから移行したものです。

MA4がミリオン前提の世界線だって話題になってるけど




ある意味で当然だし、今後おそらくシンデレラも283プロの話題も出るだろうし、なんなら315プロの所属アイドルにも言及する可能性さえあるのでは? という話と、アイマスとの距離の取り方の話。







8/5に発売されたMA4第一弾。2007年に初代MAが出る前からアイマスPやってる私も当然コロムビアの通販で買ったわけですが、王道で締めるところは締めつつ、攻めの姿勢も捨てないという感じもあって非常に良い出来でした。コロムビア系列については、プラスタやステラ連動のCDシリーズがドラマCD部分がいまいちだったのでその点もやや心配していましたが、今のところはそれよりは多少マシ、という感じでしょうか。曲に関しては二重丸ですね。




さて、今シリーズのドラマCDでは、ミリオンライブ(ミリシタ)の象徴である765プロシアターがある前提のトークがあり、局地的に話題になっているようです。今日も765プロ円満退社しました、というお気持ち表明がTLで話題になっていて、それを読んでいたらつい筆を執ってしまいました。

件のお気持ち表明は後述の理由もあり紹介しませんが、MA4で軽く他ブランドに触れるのは当たり前と思っていた私としては、「自分もかつてはいわゆる765右派だったから気持ちはわかる。しかし今回については出さない方が筋違いでは?」と思っていました。

以下、話を整理していきますが、別段誰かを批判する目的ではありません。お気持ち表明も昨年私自身がやったばかりなので悪いことだとは言いません。というかもうアイマスの華みたいなところもありますし。江戸における火事と喧嘩のような意味で。

先入観をもって読むとそう読めるかもしれませんが、私とて「ASとミリオンどっちかしかライブ・イベント行けないとしたらどうする?」と聞かれたらノータイムで前者を選ぶような人間です。気持ちはわかるというスタンスで書いてはおりますが、そこまでは責任が持てませんので申し訳ないです。





MASTER ARTIST 4はスタマス合わせのCDである



765ASのコロムビアで出されたCDシリーズは、原則すべてがゲームかアニメの連動です。MAどころか、アケマス時代のMPから、MW、MAを経てML、MS、MA2、AM、生っすか、MA3、PM、MP、そしてSM。以下、歴代シリーズをまとめてみましょう。


・MASTER PIECE     アケマス
・MASTER WORK     箱マス
・MA1          同
MASTER LIVE      L4U
MASTER SPECIAL    アイマスSP
・MA2            アイマス2
・ANIM@TION MASTER  アニマス
・生っすかSPECIAL    同
・MA3          OFA
・PLATINUM MASTER   プラチナスターズ
・MASTER PRIMAL    (ステラステージ)
・STELLA MASTER    ステラステージ



原則としたのは、2017年のMPシリーズがステラステージ発売前、かつゲーム実装曲がないため。ただ、このCDシリーズはステラステージ連動のライブ「初星宴舞」の核となるCDシリーズのため、広義のステラステージ連動としています。

こうした歴史を鑑みれば、MA4もまた、ゲーム連動であると考えられます、もちろん8月に予定されていたAS単独ライブの連動でもあるのですが、実態としてはスターリットシーズン(スタマス)連動、もしくはその前哨戦のCDであると考えるのが最も適切です。立ち位置的には、アイマス2発売の先駆けとなったMA2とほぼ同じ。MA2がまだ発売前のアイマス2の設定準拠だったのは、言うまでもありませんね。

スタマスはコロナがなければ、年末から来年始めごろの発売が見込まれていました。また、MA4はコロナがなければ、6月に単独ライブの応募シリアルをつけて第一弾が出て、その後2カ月刻みに8、10、12月と3枚ずつ発売していたはずです。その場合、裏ジャケも使いまわしの
トプクロではなく、スタマス衣装のイラストになっていた可能性が高いでしょう。

MA1やMA3のようにFINALEが出るかにもよりますが、当初計画のMA4は他ブランドの話題も織り交ぜながら、最終的に「(これまで話題になった)後輩や他事務所の子と今度合同プロジェクトを組んで、私たちがその中心メンバーとなることになった」というオチがつく可能性が高い(or高かった)でしょう。MA4で切り込んで、スタマス発売につなぎ、そのままコロムビアからスターリットマスターのCDシリーズが出る、というのが自然な流れです。CDシリーズ中の時間経過、というのは、MSで当初961だったひびたかが最終の06では765入りしているというケースもあるので、随分前ですが実績もあります。

何もMA4でやらんでも、という声も当然あるでしょうが、アイマス(スタマス)の主柱、要石たるASで地ならしくらいはやっとくのが筋じゃない?というのもまた一理あるのではないかと思います。他の3ブランドでは不可能ですし。

もちろん、筆者も14年目の古参ですしそこそこ面倒くさい性格なので、MA4のトークパートにスタマスの登場メンバー、例えば未来や静香、翼、あるいは他事務所の美嘉、果穂といった面々が声付きで登場したら「そりゃないわ、時期尚早」と批判側に回っていたでしょう。しかし特定アイドルの名前が出るわけではなく、スタマス開始の前提であるシアターができている、そのことに言及があるということには「そりゃスタマス連動なんだからそうじゃない?」というスタンスです。

おそらくですが、真、亜美、響が予定されている第二弾以降でも、仕事先で顔を合わせたシンデレラか283のアイドルについての言及がほんの少しあるのではないでしょうか。スタマスについても、何らかの形で315にも触れたいというバンナムの説明からすれば、例えば連動するMA4かスターリットマスターで律子が遠回しに涼に触れる可能性もゼロではないでしょう。

とはいえ、それも許せない……という人もごく一部ですが当然いるとは思います。繰り返しますが、そこを否定するわけではありません。フラグが立つ機会を奇跡的に逃し続けていたら、私もそっち側にいなかったという保証はないのですから。




アイマスの主柱、要石としての765AS



一般的に活動量においてASの全盛期と言われるアニマス以降から10thまでの間、ASが相当のリソースを割いて2ブランドの滑走路役を務めたのは言及するまでもないことですが、当時のような活動量が維持できないASが常時全力疾走はせずとも持続的な展開ができるのは、そうした取り組みによりコンテンツとしてのアイマスが大きくなったからゆえ……というのは、概ね同意を得られるところではないでしょうか。10thまで全力疾走ができたのも、2009年に「10thまでの5年」とゴールが示されていたからこそですし。

先日のニコ生でも若林直美神が過去形で示唆していたように、2018年夏(厳密にはMR2nd後の秋)以降はマジで何も決まってない状態というのが一時的にですがありました。(ミリシタのLEADER!!、あるいはセンターを担ったバンナムフェスについては18年末に告知されていたようですが)

ただ、あれが過去形で語られたり、石橋を叩いて渡る発言が多かった中村繪里子アイマス単独のドーム(想定される来年のMOIWは絶望的ですが)や20周年に言及するようになったあたり、ここからのロードマップはある程度示されていると考えられます。大規模ライブは2022年になっても厳しいままでしょうが、ゲームの方では来年のスターリットシーズン、またせっかく作ったモデルを1作でお蔵入りにすることはない以上、過去作でいうOFAやステラステージに相当するゲームも計画上では準備されているのではないかと考えられます。

中村繪里子今井麻美の両輪ほか、複数の演者が何度か「10thで終わると思っていた」と述懐していますが、結果的にASは花火のような鮮烈な散りざまではなく、演者も無理なく続けていける持続的展開、終わらないmy songを選びました。それはかつてのように、新鋭艦を従える絶対的な旗艦としてのASのイメージとは違ったものですから、今の展開はやきもきするすることも多いでしょう。ぶっちゃけると私も時々そうです。

アイマス自体は、全体としてはこれからピークアウトに向かう可能性が否定できません。ミリオン(と多分シャニマス)に関しては次の5年でアニメ化が控えているのでまだわかりませんが。ASはもちろん、デレミリの演者もぼちぼち年齢に加えて結婚出産育児といったハードルも増えてくる時期です。これらはASが築いてきたノウハウがある上、そもそも人数が違うのでさほどの障害にはならないかもしれませんが。

そんな中で、初期から携わるガミPやフェチ川の直近の発言を意訳すると、「765ASは一騎当千にしてコンテンツの切り込み隊長」という役割があるとみられます。今後しばらく展開が増えるであろう5ブランド単位の要になれるのは良くも悪くもAS以外にありませんし、また演者の経験値を生かせるという意味でも新たな試みを再び任される可能性は高いでしょう。

例えば、推進が明言されているMR。星井美希のSHOW ROOMは大きな話題を呼びましたが、あれ以上に難易度の高いMR ST@GE(アイマスMR)をASは全員が高水準で実現できます。スタマスモデルやミリアニモデルも活かして他ブランドのMRも今後出てくるでしょうが、ブランド全員が蓄積と経験を生かしたハイレベルのMCやキャラを崩さない当意即妙のパフォーマンスをできてしまう、というのは今のところASのみでしょう。おそらく、5年後でさえも。

据え置きの展開にも左右されますが、無理のない形で続けていく、という路線自体は長い模索もあった10th後の5年で確立されたのではないかと思われます。





■いつでも、しれっと帰ってくればいい



先日、個人的な考えをツイートしたところ少しばかり反応がありました。





もちろん、これは件のお気持ち表明に対してではありません。あの記事は筆者の方も述べている通り、主張そのものではなく表明自体が目的と読めます。古典で言う「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり」的なものかもしれません。言いっぱなしではなく、わざわざHN(P名)を匿名にしているのに意図して可燃性控えめにしていますし。

どのブランドを追っていようが、アイマスが特定ユーザーの期待要望に100%答え続けることはありえません。ASもデレもミリもMも、初期構造のレベルから建て増しによるものまで含めて、相当の弱点や矛盾を抱えつつ上手く破綻の道へ進まないようにやりくりしているように見えます。そうした4ブランドの成功や失敗を踏まえて作られたシャニマスも、今後は無縁ではいられないでしょう(もう既にあるという意見を否定するわけではありません)。良くも悪くもそれらへの対応と変化なしに長寿コンテンツは成立しないというのは、MA4でも示唆されていますし「New Me, Continued」にもそうしたメッセージは込められていると感じます。

アニマスから入ったPでさえ、来年には10年目ですかつてディレ1が、趣味特技がなかったという中村繪里子に「10年くらい続けていること(が趣味特技)でいいんじゃない?」と言ったのは9thライブで明かされた有名なエピソードですが、趣味特技レベルに続けていれば個々に確立したアイマス論もあるでしょう。アイマスは宗教、というのも冗談じゃないPもいるでしょう。退けないものは退けない、認められないものは認められない、取捨選択を意識できている方ですら我慢ならないものはある、当然のことです。ミリオンにもどっぷり漬かり、765ミリオンエールスターライブ熱望し、一般的に転向左派扱いであろう私でも、ミリオンで一部の特定曲がカバーされたらキレ散らかすこともあるでしょうし、6thSSAでのJOVの一件はまーだ許してないからなJUNGOと勝股PでもMR ST@GE encore開催は心からありがとう。


少し脱線しましたが、もうどうしようもない、我慢できない、そういう時は、立つ鳥跡を濁さずの精神で慌てず騒がず、ちょっと距離を取るのがいいのではないでしょうか。大仰に騒いだり、減点要素ばかり探してあげつらうようになっては、しんどいだけですし人も離れますし、長期的には大好きだったアイマスの思い出まで自ら汚してしまいます。

一時は先行きが心配されたASの展開でさえ、よほどのことがない限り5年後も存在しているはずです。もちろんコロナ抜きでもかつてのようなライブはますます難しくなったり、単独展開の一方でプロジェクトルミナス、また今後飛躍するであろうミリオンの方での出番が増えることはあるかもしれませんが。

しんどい時は離れて、またしれっと帰ってくるくらい、長くアイマスPやってるとしばしば目にしてきましたから珍しいことではありません。例えばSPで離れたP、9.18で離れたPも、一定数はその後活動期間はともかくとして戻ってきているのを私は知っています。

かく言う私も、2015年の夏にとある事情(10thが主因ではない)で燃え尽き症候群になった後、16年から17年後半まではプラスタこそ買ったものの明確にアイマスと距離を取った時期がありました。今は少なからず後悔していますが、あの時の状況では仕方なかったし、一旦距離はとりつつも適切なタイミングで戻ってきたからこそ、またその間も多くのPさんがコンテンツを盛り上げ続けてくれていたからこそ、アイマスに触れた07年と同等かそれ以上に楽しめています。いつぞや匂わせたASが一区切りしたらアイマス引退、というのはほぼ撤回に近い状態ですが、AS第一の姿勢は今でも変わりないですし、日の目は見ないですが昨年のMR再演要請の件など、あちこちへのお手紙攻勢は今も続けています。

アイマスだけになるな、というのはディレ1が演者にかけた言葉として伝わっていますが、P側も同じことは言えるのではないでしょうか。一度距離を取ったら終わり、全力疾走をやめたら終わり、そんなことは決してないというのを、他ならぬASの演者さんたちも実践しているわけですし。

しんどければいつでも戻れるような距離の取り方で、少し休むのもいいでしょう。長距離走である以上、給水やピットインととらえてもいいでしょうし、風向きが変わればコンテンツの受け止め方も変わってくるはずです。クソデカ主語や暴言で立つ鳥跡を濁しまくった、とかとなるとまた別ですが。


アイマスは10年以上前と違い、単年で続くか終わるかが判断されるようなコンテンツではなくなりました。私もバンナム株主になって1年ほどが経ちますが、決算資料でも社の看板コンテンツとしてアイマスの名前がよく挙がっています。

誰かが離れているその間もアイマスというコンテンツは存続していますし、何より残っている人間が簡単には終わらせはしません。何ならファン増やす活動もやっときますよ。
私がそうであったように、時間やきっかけでわだかまりが解決してくれたら、また戻ってきてくればいいんじゃないでしょうかと、心から思います。







あっそうだ、ここまで読んだけどMA4まだ買ってない人は、お勧めなんでぜひ買ってみてください。これは予言ですが今後発売される「MA4 04 菊地真」は名盤です。

https://columbia.jp/idolmaster/imasnews/200731.html
https://www.amazon.co.jp/dp/B08B6DT81D








……そういや円満退社って言葉、私の副業の業界だと退社後も復帰したり形は変われど仕事に関わり得るという時に使われるのを最後に思い出しました。アイマスでもこの言葉を使ったディレ1が、しばしばアイマス絡みの場に足を運んだり、バンナムアイマス振り返り企画に登場したりしてましたね。