2/16-17に前橋市で開かれた菊地真と萩原雪歩のツインライブ「はんげつであえたら」に通し券で行ってまいりました。
いやー、すごいイベントでしたね。とても楽しかったし、コラボも良かったです。
MR ST@GEの重力に魂を引かれ、その狂いっぷりでは全アイマスPでも十指くらいには入りそうなMR ST@GEの亡霊たる私も素直に成仏できました。リアタイ要素こそなかったですが、その不足分を埋めるにはあまりあるほどのプラスがこのイベントにはありました。
一応公式の場で「MR ST@GEを復活させてくれ」と言うためだけに、数十人の中から数人だけが指名されるというわずかな可能性に賭けてえらい人たちに会いに某所へ行った狂人ムーブも、2nd終演以降encore開催までも含めて毎回アンケートの機会があれば要望を書いていたことも、今となっては報われた気分です。
ただまあ、この気持ちはもう少し自分の中で温めたいというか少し寝かせたいので、いつものようなレポは書きません(xR映像を見れてないというのもありますが)。
そもそもAct-4開催からもうすぐ一ヶ月なのに、5万字のレポが完成してないのでそれは許されませんからね(もうちょっとだけ待ってください。ほんとすみません)。
ただ、今回はどうしても言及しておきたいテーマがあり、それはXでやるにはちょっと長いのでここを使うことにしました。
それは【「はんげつであえたら」に、ランティス系の曲が入る余地はあったのか】というテーマです。あとフロンティアワークス曲も。
なんでそんな話するのかと言うと、Xで様々な意見を見たり何なら直接ぶつけられたから……ということに尽きるのですが。
ちなみに私は「真相はわからんけど、コロムビア系の曲以外も使える企画だったとしても、はんげつに入る余地はないよ」派です。
このブログを過去に読んだことがある方には説明不要かもしれませんが、私は様々な経緯から古参としてはかなり強火の765ミリオン推進派です。765ミリオンスーパーライブ(もしくはハッチポッチフェスティバル2)も、MR ST@GE復活と同様に毎回のようにアンケに書いてきました。もちろん相互のライブがある程度は担保される前提ですが。
そこらへんの激重感情については過去の記事やAct-4レポでもたっぷり語っていますので、そちらで改めて読んでいただければと思います。しかしその私をもってしても、今回のコンセプトライブでは「入る余地はなかった」と考えます。
前提条件として、
①今回はアイマス10周年までの曲を多用することである程度古参Pや昔の曲を見たかった新規Pの双方を狙い撃ちする意図
②長くライブでやっていない曲と、OFA期の曲のようにライブで不遇だった曲の回収意図
……があったと考えられます。
その一方で、新録がある場合も含め、基本的には披露する曲どちらかが楽曲オリメンであるという条件を設定していたとみられます。
ちなみにMP、MA曲の頃はそもそもオリメン概念がないとは言いませんがだいぶ薄いので「relations」も条件逸脱にはなりません。いや、悲藍初手はおったまげましたけどね。
一方で、友藍、悲藍、純藍のテーマはかなり強めのコンセプトで、楽曲もその物語とコンセプトありきで固めたように見えます。そもそも企画者のクレイジーP(仮)は相当のコストをかけてはんげつに文脈と思想の塊をぶち込んできたので、そこに合致するならレーベルの壁くらい軽々と飛び越えてきていたでしょう。
何なら5ブランド曲の「VOY@GER」も、765ASとしてはコロムビア曲ですが実質的にはその一環ですし。
では、ここに今回の自由枠で入り込む余地のあるランティス系曲とフロンティアワークス系曲は存在しえたでしょうか。
強いて言えば、ルール内では2曲ある、とは言えます。ひとまず順番に考察してみましょう。
まずソロ曲。3公演で各5曲の枠がありましたが、真、雪歩ともに実際に披露された曲を押しのけられるほどコンセプトにドンピシャなものはないように見えます。
「セピアカラフル」がミリシタ内で前倒しか?と思われるタイミングで実装されたのでこの曲を予想していた人も多かったでしょうが、別離から時間があまり経っておらず湿度の高い「tear」に比べて、別離から年月が経ち、ドライな悲しみを歌うこの曲は物語を踏まえるとやや適合度が落ちます。少なくともtearを押しのけるほどではないでしょう。他の2曲もどの回にもあまり合いません。
雪歩はライブ前は「Impervious Resolution」とかやっても面白いかななどと考えることはありましたが、どちらかというと物語では待つポジションであったことを踏まえるとこれもなし。他2曲も同様です。
フロンティアワークス系のソロ曲は……説明するまでもないですよね?
ではユニット曲はどうでしょうか。2人が同一ユニットに含まれるランティス系のユニット曲は「Birth of Color」「ラビットファー」「Dreamy Dream」「春風満帆スターティング」の4曲ですが……。Xsの2曲は路線が百合百合しすぎであること、春風は2人きりというコンセプトの真逆であること、BoCも友藍や純藍に入るほどではない……というかこの曲通算3回しかライブ披露されてない(うち1回のみ木戸さんと戸田さん)ってどういうことなの!? なんでだよ??? はよ5人揃えてよ!!!
話が逸れました。選択範囲を広げて、どちらかがオリメンといった条件にしても、これという曲はほとんどないように見えます。その中で挙げるとすれば……。
ランティス系なら「Persona Voice」、フロンティアワークス系なら「Melted Snow」。
この2曲でしょうか。歌詞的にも使いどころはあるようには見えます。
ですが前者は、悲藍で使おうにもセトリ初手自由枠がrelationsからの次が地獄の業火なので、その後に入れるにはもう使いどころが難しいように見えます(実質的にはLMGの枠しかない)。さらに曲はオリメンの浅倉杏美さんと野村香菜子さんで一度だけ披露済みではあるのですが、それは国内ではなかったため映像商品に残っておらず、現地で見たPも極めて限られ、他の曲のようにカウントしがたいという事情があります。意外とミリオンも、そういうところのオリメンの扱いはセンシティブに触れてくれること「も」少なくないので。
後者は「待つ」という描写から悲藍、純藍の雪歩ソロ枠あたりに入っていてもいいのかもしれませんが、もう一つの未披露曲同様にこれ前提でセトリが組まれた節のある「静かな夜に願いを…」と季節要素で被ってしてしまう問題があります。2人で歌うには歌詞の内容と物語の内容があまり合致しません。バラード系なら、まだオリメン概念の薄いMA曲から「フタリの記憶」あたりを引っ張ってきた方がいいようにも思えますね。
……そんなわけで、はんげつのセトリはコロムビア系以外が選べる企画であろうがなかろうが、どっちみち入り込む余地はなかったと考えます。でもエンディング曲はまっすぐさんもいいけどDestinyでも良かったんじゃないかなあ。ごめん聴きたかっただけです。
ちなみに今回ランティス系というかミリオンとしての曲をやれたのにやらなかったとしても、別段そこを軽視しているわけではないと思料します。
MR ST@GEではランティス、フロンティアワークス系のソロ曲も普通にやっていましたし、今回もそうですが「765プロ」という言葉には解釈の余地を持たせていました。MA4のような踏み込み方もしませんし、第三者の名前を一切出さないためその幅を限定する言葉も特にありません。
はんげつがやったのは、765プロの名前は出しつつもあくまで真と雪歩の2人だけのライブ、というのを強調したのみです。
この点、MR ST@GEでモノマネをするアイドル対象をリクエストさせた際に、「この公演に出ている765プロのアイドル」とすることでいい意味で世界観のラインをぼかした亜美真美公演と近い方向性の趣がありました(テクニカルな問題も背景にあったとは思いますが)。
ついでに言うと、サンリッチでMTWをやらなかったのもセトリがMTWが軸になってしまうからというのもあったんじゃないでしょうか。ソロ曲のほうは……自由枠使えたのが実質8人しかおらず、さらにライブの季節性やMRからの流れと思われるリクエストを考慮すると、そもそもランティス曲が選択肢に入っていた方は実質5人未満だったとは推察されますが。
とはいえ。今や私のスタンスは概ねシン・ゴジラに出てきた「私は好きにした、君らも好きにしろ」が近いものとなります。ですので、次回ツインライブではランティス系の曲やれ!と強く訴えるのもありでしょう。というかコンセプト上それが必要なら、要望を出さずともコロムビア系以外の曲も普通にやりますよ、きっと。
例えば高槻市でやよいおり公演ともなれば、ランティス曲はともかくフロンティアワークス曲にはスポットライトが当たりそうな気はします。あの曲を何人知ってるかはともかく。
とはいえ、ツインライブ(あるいはトリプルライブも?)はまだ始まったばかりで、企画としても技術的にも改善点はあるように見受けられました。さっそく18日からアーカイブと共にアンケートも開始されたので、現地や配信で見られた方は良かったところも要望もちゃんと書いて伝えましょう。
それが今後のバトンリレーにもつながっていくでしょうし、26年オープンの渋谷のバンナムシアター(仮)にまで至っていくはずです。次回開催が誰と誰なのかはわかりませんが、とても楽しみですね。
ちなみに悲藍が水面に映った「月」に行く「波の下にも都がございます」エンドだったのは衝撃でしたが、雪歩の好きな「詩」や「お茶」の要素を踏まえると、水面の月というのは心中要素抜きでも意識されたテーマだったのかもしれませんね。
「詩仙」の李白も水面の月をとらえようとしてその水面に落ちて溺死したという伝承がありますし(歴史的事実ではない)、同じく水面の月を題材の一つにした「春山夜月」の水月の一節は、茶道で使われる部屋などに飾られていたりするそうですから。
そんなこんなで、どうしても語りたくなったせいでぐだぐだと4000字も使ってしまいました。とっととクソデカ感情の話を書く作業に戻ります。
それではー。