紫電Pの雑記帳

ニコニコのブロマガ閉鎖に伴い移転しました。主にアイマス関連の記事を書きます。2021年9月以前の記事はブロマガから移行したものです。

そうべつりんごめぐり(壮瞥町)& ISF11サークル参加 &ミリオンチアーズ振り返りレポ

  

 

 

 

 先週の11月18~19日、北海道壮瞥町の木下ひなたコラボである「そうべつりんごめぐり」、個人参加としては初となる同人即売会イベント「IDOL STAR FESTIV@L 11」(以下ISF11)へのサークル参加、そして新宿歌舞伎町で開催されている「アイドルマスター ミリオンライブ! × namco TOKYO MILLION Cheers! with ASOBINOTES」(以下ミリオンチアーズ)に参加してきました。

 18日の始発便で大阪を発ち、新千歳から車で壮瞥まで往復し、その日の最終便で羽田に飛んで19日は朝からISF、そしてその後ミリオンチアーズに参加して終電一本前の新幹線で大阪に帰るという無茶苦茶なスケジュールの旅でしたが、とても楽しい時間を過ごすことができました。以下、それぞれを振り返っていきたいと思います。

 

 

 

 

■そうべつりんごめぐり編

 

 私が北海道出身で、かつコミカライズのミリオンBCを好きなのは今さら言うまでもありませんが、この壮瞥町とのコラボにはどうしても行かねばならない理由がありました。

 

 私は21年夏のミリラジでBC9巻の感想を書いたメール拾っていただいた時にも言及した通り、壮瞥町の隣の隣の街の出身です。市街地間が90kmあろうが隣の隣です。そのため洞爺湖は子どもの頃から社会人になって一時北海道に戻っていた時期まで家族旅行、修学旅行や友人との旅行、自転車旅行などで何度も訪れたことがあり、壮瞥町内にある洞爺サンパレスに泊まった経験も片手では足りないくらいでした。

 そのため、コミカライズで直截にではないものの事実上「壮瞥町出身」と明示されたひなたと、壮瞥町のコラボが実現してほしいな……と、この頃から考えていました。

 

 その思いがさらに強くなったのは、翌22年1月、高槻市観光大使高槻やよいを起用した時です。このパターンならばコロナ禍が落ち着いた後、小さいながらも観光分野にはある程度のノウハウがある壮瞥町、あるいは洞爺観光協会レベルで、木下ひなたとのコラボができないかと思いつき、以下のようなツイートをしました。

 

 

 ありがたいことにこのツイートは15万インプレッションを記録しました。ここで具体的に企画財政課を挙げているのは、役場も少なくない部署でSNSエゴサをしており、ツイートがバズれば目に入るチャンスがあると考えたからです。もっとも、公式ルートではないので本来は何かをPRする時はちゃんとした手順を踏むのがいいのですが……。

 

 ですがこのツイートをきっかけに、町の地域おこし協力隊で今回の仕掛け人でいらっしゃるまえはしさんと交流が始まりました。

 

 

 

 この後しばらく、まえはしさんとはDMでもやり取りをさせていただきました。さすがに詳しい中身はお出しできないのですが、こちらからはざっくりと「高槻市とやよいのコラボ」「SideMのお仕事コラボ」「藤原肇と備前焼小町コラボ」の事例のお話と、ひなたとミリオンライブ、ミリオンBCについてお伝えいたしました。まえはしさんの方でも、BCを読んでくださり、また役場内でもBCを布教して木下ひなたの存在を職員に認知させてくださったそうです。

 私も直接お声はいただきましたが、今回のコラボのきっかけのお話で「コラボを求めるツイートを発見して~」というくだりで間接的に私の名前を挙げてくださったのは、そういったことがあったためです。その後も昨秋にミリオンが企業などとのコラボを募集した際には、僭越ながら壮瞥町の担当課と観光協会に、コラボ募集と木下ひなたについて公式ルートで情報提供をさせていただきました。

 ですがもちろん、公式の発表前に開催の情報などをいただくようなことはありませんでしたので、10月の発表時には飛び上がるほど驚いてしまいました。(ただ一応、昨年度末に当初予算案が議会に出された段階でそれっぽい新規事業の予算案があったのは認識していました)

 

 

 この日はちょうど今年のふるさと納税で取り寄せていた、壮瞥産のシードルで祝杯を挙げています。

 

 

 ここは強調しなければなりませんが、今回のコラボ実現への要望だけでも複数のラインがあったと拝察しております。9巻発売前から聖地巡礼に行っていた熱心なPさんたちがいて、その方々との交流やブログを見たのをきっかけにミリオンBCを読まれていた生産者の方がいたというのは、先日現地でとあるお店を訪れた際にもお店の従業員の方からお伺いしました。

 私も含めてふるさと納税でひなたの名前を挙げるPさんも複数いらっしゃいましたし、現地で職員さんに聞いたところではコラボ募集の際も「複数の」情報提供が町にあったということです。P側の草の根活動という範疇でも、あくまで私はその一部に関わっただけに過ぎません。

 何より、アイマス全体でも歴代トップクラスのコミカライズを創り上げた稲山覚也先生の手腕があり、壮瞥町バンナムの関係者の皆様が真摯に取り組んでくださったからこそのこのコラボです。

 

 

 

 ただ、肝心のイベントは当初はとても行けるとは思えない日程でした。

 

idolmaster-official.jp

 

 

 しかしながら、やはり長年希望していたコラボ案件が決まったからには声を上げていた者としても地元民としても、何としても行かねばなりません。期間中はAct-3の土日の連休を捻出するのにさえ苦戦するほどの繁忙期に入っており絶望的なスケジュールだったのですが、幸いISF11合わせで土日連休を確保できたので、期間最後の土曜に弾丸旅行をすればどうにかなります。

 

 

 

 18日早朝、私はISFの荷物も抱えて始発便で新千歳に飛び、そこから車で片道1時間半をかけて壮瞥町に向かいました。前日の豪雨で内陸の支笏湖畔経由のルートが直前まで通行止めになっていたため、登別・室蘭経由の海沿いルートを選択しています。

 

 

※ミリオンBC9巻より。下はモデルとなったAマートで、この東側にリンゴ畑が広がる。

 

 

 特に子供の時には何度も通った場所ですが、当時はリンゴ畑があるくらいにしか認識していなかったので、こうして改めて聖地巡礼の形で来ると感動もひとしおでした。

 

 

 

※道の駅内にあるそうべつの農産物直売所サムズ内にて。

※リンゴ畑のエリアには至るところにひなたののぼりが立っていました。

 

 

 

 スタンプラリーの拠点となっているミナミナさんには、SNSで盛んに紹介されていた通りひなたの関係する曲のMVが流れたり、壮瞥町りんご大使の木下ひなたがどんな子かという資料が掲示されていました。

 

 

 また、期間中に築かれた祭壇も、最終週ということでとんでもない規模に。この後さらに、パーソナルパブミラーまで奉納されたそうですね。

 

※お忍びで来訪した稲山先生の色紙も掲示されていました。

 

 

 

 メッセージボード。私も端の方に一枚書かせていただきました。この頃は初期のメッセージやP名刺はボードからあふれてしまい、一旦ファイルに収められていたとのことです。

 

 

 この後は直売所を巡り、生産者の皆様ともお話をさせていただきました。どの店でも温かく迎えていただけましたが、皆様が口をそろえていたのが「こんなに多くの人に来てもらえるとは思わなかった」ということです。もともとアイマスPの行動力はちょっと異質なところがありますが、担当Pやひなたが好きなPにとっては10年待ち続けた冠コラボですから、その感慨とかける熱意はひとしおですよね。
 この日購入したのは、定番の「ふじ」のほか「紅玉」「ぐんま名月」「ハックナイン」「シナノスイート」「おいらせ」の6品種。まだ全部は食べられていないのですが、これまで食べる機会のなかった「ハックナイン」と、お勧めされた「シナノスイート」は別格の美味しさでした。これはリピート確定ですし、特にシナノスイートは最優先で買いたいですね。これでも多少は料理を嗜むので、向いているという紅玉は焼きリンゴなどのスイーツにして食べてみようかと思います。

 正直なところ、近年は長く西日本にいたのでリンゴはさほど食べる機会はなかったのですが「リンゴってこんなに美味しかったのか!!」と再確認するいい機会になりました。壮瞥のリンゴは美味い。本当に美味い。

 

 また、リンゴ畑のエリアから離れたところにある壮瞥神社も訪れ、ちょうど掃除をしていた神職の方に許可を得てある場所を撮らせていただきました。

 

 

 何の変哲もない古い舞台ですが、これはミリオンBCにおいて夏編(夜想令嬢&北海道編)のクライマックスとなった壮瞥町のお祭りでひなたや可奈たちが歌ったステージのモデルです。何なら隣のプレハブまでそのまま。

 

 

 

 

 神職の方もミリオンBCとひなたのことはご存知で、アニメが放送中ということまで知っておられました(壮瞥町はテレ東系列のTvhが映るのでミリアニがリアタイできる)。

 こちらや農園、ミナミナなどで会った地元の皆様が一様に言ってくださったのが「来年も続けたい」という言葉でした。人口2000人強で予算規模はわずか66億の壮瞥町にとって、どの程度の集客があるかも読めない今回のチャレンジはかなりリスクのあるものだったと推察できますが、まえはしさんや町職員の皆様の尽力で地元の皆様がひなたを実の娘のように受け入れてくださり、また全国各地から訪れたPの皆さんも礼儀正しく町内を巡られたことで、町にとって未知の存在だった「プロデューサーさん」は概ね好意的に受け入れられたようです。また、町の方に伺ったところ、コラボ発表を機にPたちがふるさと納税をしてくれていることも把握していらっしゃるようでした。

 また、やはり今回のコラボ大成功の背景には、高槻市などとの自治体コラボの積み重ねがあったのも大きいと思われます。そういう意味でもこれもまた「後を行く誰かの道も繋ぐ」なのかもしれませんね。

 

 今回はAct-3やISFと会期が重なり、またコラボの発表も直前だったことで遠征組にとっては極めてシビアな日程でしたが、来年以降も何らかの形で続いていくのであればPたちもより参加しやすく、もっと充実した企画も可能になるように思えます。ささやかながらその発端に関わった一人として、今後も壮瞥町を応援してこの灯が消えないようにしていきたいですね。

 

 

 

 

 

 

 夕方はかなり冷えてきたので、最後にミナミナさんに戻ってヨツカド商店でシナモンなどのスパイスの効いたホットアップルソーダをいただきました。温かい炭酸飲料ですが、これはとても美味しかったです。

 

 

 

「コラボ実現に携わってくださった全ての皆様に感謝を。また来年、ここに来られますように」

 

 メッセージボードにそう書き残し、私は壮瞥を後にしました。本音を言えば久々にサンパレスに一泊して周辺観光もしていきたかったのですが、それは次の機会のお楽しみですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

■ISF11参加編

 

 実家にも寄らず(寄れず)に18日21:45発の最終便で新千歳空港を発って、私は羽田へ降り立ちます。

 

 

 ISF11へのサークル参加は、迷っていた際に千鶴Pのじょんさんに背中を押されて5月のISF10に弾丸旅行で参加し、回顧録出版についても賛成してもらったこと、ISF10で手に取った作画・浮さん、脚本・Subroさんの美也本の内容に感銘を受けたことで決断しました。

 

 内容はこの欄を読んでいただいている方にはご存じの通り、キャスティング投票の回顧録です。TC、MCで真陣営の中心メンバーの一人として活動し、成功もあればあわや敗因になりかけた大失敗もあった私ですが、活動の一区切りという意味で回顧録という形で記録を残そうと思っていました。

 

 合同誌には紫電P名義だけでもニコマス時代から何度も参加させていただきましたし、15年来の付き合いである河邑一真さんのサークルなどで売り子を務めたこともありました。ですが、単独で参加するのは初。本を発注するのも初。表紙を担当してくださった河邑さんにアドバイスをいただきながら、未知のチャレンジに挑みました。

 

 

 タイトルは「ある菊地真Pのキャスティング投票回顧録」。表紙イラストは河邑さん、デザインは真P随一のデザイナーである一ノ宮つぐみさんにお願いしました。ぺージ数はギチギチに詰め込むことで76Pに収めましたが、正直80P以上にしてもっとゆったり読める本にすべきでしたね……。

 今回の部数は50。頒布価格は通常700円、真P割引500円、イラストや資料を引用させていただいた方、取材などさせていただいた一部の方には無料という設定でした。同人誌制作に慣れた方ならわかるとおり、完売したところで印刷代とサークル参加費すら賄えない大幅な赤字になる設定です。実際には、これに加えてイラストとデザインのギャラで印刷費以上の予算規模になるわけですので……。

 ですが、キャスティング投票ネタで稼いだと言われたくないことや、これは真Pとしての一種の義務と位置付けていたため、意図的にこのような選択をした次第です。ちなみに後述する増刷分がもし全部はけても、総制作費には届かないように設定しています。

 

 

 ……ともあれ。ISF11のの新刊執筆はその日程や自分の蹉跌や失態を振り返ることになる内容も相まって極めてしんどい作業でしたが、作業終盤はニコマスの週間ランキングでブイブイ言わせていた往時の楽しさと苦しさを思い出させてくれました。何でこんなしんどいことやってるんだろうという思いとアウトプットの快感を同時に味わえるのは、やはりこの作業の醍醐味ですね。

 近年は古参ポジになって随分落ち着いたなんて言われますが、本業以外でも何かを作ることに打ち込む楽しさは30代半ばを過ぎてもなお楽しいものですね。今回の作業ではAct-3の予想動画とレポを書く余裕が一切ないくらいスケジュールがカツカツで、(締め切りが見えてこないとエンジンかからない私が悪いのですが)あの頃以来、8年ぶりに完徹もしました。さすがにしんどかった。

 

 今回は友人で表紙担当をしてくださった河邑さんとPurpurさんの二人の既刊新刊も預かっての参加となりました。765アホの子劇場シリーズと、朋花の成人向Pドル小説ですね(こちらの表紙はギリギリ見えていないので多分R-15くらいですが、念のためぼかし入れています)。

※サークル名は「かしわ天うどん」。

※設営。華凉さんにはポップが堅すぎるぞ公務員かとダメ出しされました。それはそう。

 

 

 この日は声優ライブだけでなく同人誌即売会でもベテランの華凉さんが売り子に入ってくださり、おかげさまで挨拶回りや来訪者の対応、新刊購入でスムーズに立ち回ることができました。予想外の出来事もあってサポートを受けてなおバタバタしてしまったこともあり、巡り合わせの悪さもあっていくつかのサークルでは狙っていた新刊を取り逃しましたが、これがもし全部独りだったらと思うとゾッとしますね。

 華凉さんとは河邑さんと同じくかれこれ約15年近い付き合いですが、改めて先達として年上の友人として、本当に頼れる方だなと思ったこの一日でした。そのうちがっつり御礼します。

 

 ありがたいことに開場の12時前からスペースには何人もの来客があり、ニコマス時代に大変お世話になった無罪Pこと六汁さんとも初めてお会いすることができました。初めて交流したのが09年なので、約14年を経ての初邂逅だったようです。すごい。

 

 開場直後には、名前は出せないのですが私がリスペクトしてやまない超有名Pさんが真っ先に来ていただき、とても感激しました。名刺を渡したご縁はありましたがまさか来てもらえるとは思っていなかったので「これでもう完売しなくても満足だわ」などと思っていたのですが……。ですが……。

 

 想像もしていないスピードで、新刊が減っていく。

 

 今回は50刷って、Act-4以降の取り置きや見本誌も除くと40部を並べていました。しかし瞬く間に取り置き分以外を売りつくし、やむなく増刷前提で取り置き分10部をテーブルに並べます……が、これもすぐ完売。約1時間で50部が売り切れてしまい、華凉さんの「100刷ればよかったのに」という声を聴きながらスペースで頭を抱えることとなります。ちなみに河邑さんから預かった分も余裕で完売でした。

 

 敗因としては、初参加で大量在庫を抱えるのを嫌って「下限」の数字で挑んだこと、そもそもこんなニッチな本を買う人が真Pでさえどれだけいるのかと思っていたことですが、真Pを名乗って買っていった方は実は半分ほどでした。これがまず計算外です。

 もちろん、私に面と向かって名乗りたくない方やたかだか200円のためにP名出したくない方もいると思うので一概には言えないのですが、他陣営で戦った方にも一定の需要がある本に仕上がっていた……ように見えたのが大きかったのかな、と考えています。個人名は出しませんが、真陣営との関係性を抜きに、MC各陣営で中心的な立場に見えていた方も何人かいらっしゃいました。立場は違えどあのしんどい戦いを戦い抜いた方々からお金を出してでも読みたいと思っていただけたことは、ありがたい限りですね。陣営メンバーの協力でそれに見合ったものは作れたと思いますが、読んだ方の心に何かが残る回顧録に仕上がっていれば幸いです。

 

 ちなみに回顧録ですが、ISF終了後の需要調査でも最低60部以上の需要があるとわかったため(つまり100部でも長期的には足りてなかった)、近日改訂版をさらに100部増刷することにしました。誤字脱字や一部の表現、まだリリイベやMCのCDの内容判明前に書かれた後書きを改め、まずは冬コミに参戦する河邑さんのサークルに30部ほど置いていただくことになっています。また、河邑さんはAct-4前日の2/23、東京都の蒲田で開かれる歌姫庭園にも参加される予定ですので、こちらにも置いていただきます(こっちは売り子で私がいるのが確定です)。

www.puniket.com

 Act-4にも持ち込みますが、基本的には真Pの協力者と事前申し込みのあった方の分しか持っていかない予定ですので、可能であればなるべく冬コミか歌姫庭園で手に取っていただけると幸いです。

 

 

 ちなみに河邑さんは冬コミでは私の布教の成果で初のミリオン本を新刊で出されるとのことです。もちろん765AS本もあります。

 

 

 

 今回サークルで置いた本は回顧録を除いてメロンブックスで通販が実施されています。Purpurさんの本は発行含めてうちで預かったので、かしわ天うどん名義となっています。まだ残部あるとのことなので、成人済みでご興味があれば是非。

 

あなたに撮られたい(Purpurさん作 朋花・Pドルもの成人向小説、イチャラブ)

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2155743

 

自身がターゲットのドッキリの企画書を偶然見てしまった天海春香は(河邑一真さん作 春香メインのコメディ、電子書籍ありでセール中)

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1995477

 

765アホの子劇場W(河邑一真さん作 おなじみ765AS四コマ)

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1154821

 

765アホの子劇場WW(同)

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1567689

 

 

 なお、回顧録はメロンで委託する予定はありません。私の拘りで今のところは対面限定です。

 

 

 

 

 

 

 

 今回は結構取りこぼしたのですが、それでもこれはという新刊はかなり確保できました。帰ってきてからも当然今日まで無休だったのでまだ半分も読めていないのですが、このブログを書き終われば多少時間もできるので、来週までには何とかしたいですね。

 

 お土産・差し入れもたくさんの方からいただきました。壮瞥のりんごどら焼きとりんご寒天は準備していましたが、明らかにもらいすぎなくらいに頂いてしまった方もおり、何と言うか申し訳ありません……。ISF10の時は往路はリュックが空だったので私自身も大好きなとらやの小形羊羹(小分けタイプ)を大きめの箱で買って準備していったのですが、次回はあれくらいは用意したいですね。

 

 ともあれ、サークル主として参加した今回のISFは本当に楽しい経験ができ、改めて何かを創ることの楽しさを思い出すことができました。また、いつも現地で会っている方からコロナ禍以前ぶりの方、初めてお会いする方まで多くの方とお話しすることができたのも幸甚でした。開会一時間後あたりからは想定外のスピード完売で動揺したのと蓄積した疲労のせいで露骨にバテ気味でしたが、これはもう仕方ないですね。もうちょっとキレキレの喋りをしたかった……。

 

 ISF12の現地参加は来年度の勤務地と役職次第なので、判断は年末の内々示待ちです。もし地方拠点の管理職に昇進とかになるとほぼアウトですね。

 と言うか、そもそも何をやりたいかもまだ決まっていないのですが……ただ一つ言えるのは、08~15年のニコマスの連載完結(外伝は17年)と、17年秋に浮華事件と正始政変をテーマにした企画でシナリオが破綻して挫折したのを経てかなり小さくなっていた創作への熱意の炎が、今回で蘇ってきた気がします。それがどういう方向にアウトプットされるかはまだわかりませんが。

 

 ISF12は「悪役?令嬢合同」とかあったら面白いんじゃないのと思う一方で、次回スケジュールだとおそらくCD発売からISF12当日まで2ヶ月しかないんですよね。これは合同やるにはちょっと厳しいところですか。夏コミくらいなら猶予も十分で熱が冷める前の丁度いい時期なんでしょうか? ほぼ確定で物語の掘り下げがあるリリイベが7~8月にあってもおかしくないのもまた怖いですが。

 

 

 

 

 

■ミリオンチアーズ編

 

 体力的にはもういっぱいいっぱいだったのですが、華凉さんと軽く腹ごしらえをした後、帰りの新幹線までの空き時間を使って私は独り新宿・歌舞伎町に向かいました。

 

 

 担当ダブル案件であるミリオンチアーズは、上京しているなら回収は必須の案件です。まあ独り打ち上げでバーッとやりますか、くらいの感じでコスパとか考えずに来訪しました。

 コロナ以前はリリイベも開催していた歌舞伎町の治安の悪化ぶりは聞きしに勝るものでしたが、それはそれとしてnamco TOKYOはインバウンドも多く、独特の雰囲気がありました。アイマスイベントがなかったら私が来るようなところではないですね。

 

 

 ミリオンの会場は、ISFのあったこの日も席に多少の余裕はある感じでした。グループで来ている方もいましたが、ソロ参戦もかなり多かったですね。

 

※写真は正式な開演より20分以上前。最終的にはテーブルの2/3近くは埋まっていました。

 

 

 ほとんどの時間はミリシタのMVなどが超大画面で流れているため、それを観たり撮ってるだけでも楽しいものです。全部で二十曲くらい?は流れており、また投票で映される曲が決まる要素もあったので退屈はしませんでした。

 

 

 来たる765ミリオンスーパーライブではJOVもですがまずは星屑オリメンを頼みますよ梅木P、わかちこP、あと決定権ないっぽいけどJUNGO。

 

 ちなみにコラボメニューはこんな感じ。 

 

 

 場代も乗っているので、値段の話をするのは野暮ですね。ミニゲームも含めて、そういう場所ですから。

 ちなみに私は真のメニューを頼んだのですが、当初はマフィンが朋花のものを出されるという提供ミスがありました。

 

 私的にはある意味OKなのですが、指摘したところほぼ食べ終わっていた他のメニューまで全部作り直して出していただくことに。マフィンだけでいいと伝えたのですが「写真も撮られると思うので」とのことでした。当初は混乱もあり今一つの評判でしたが、この日はスタッフに余裕があったのか経験を積んだおかげか、サービスは全体的に丁寧でしっかりしていたと思います。異次元フェスで上京する方は、ものは試しで行ってみるのも悪くはないかもしれません。最前はともかく、両サイドや後方席ならグループで行っても会話に支障はないと思います。

 

 ところで12/17の小岩井ことりさん出演のミリオンDJイベントは…………はい、応募しました。いやキャパ的に落ちるとは思うんですが。

 16~17日は12月、1月の土日で今のところ唯一自由に使える日なのと、ニコ生でも話しましたが私の担当概念というかハンターハンターで言うところの制約と誓約的に、小岩井ことりのDJイベントならわざわざ遠征しないんですが天空橋朋花小岩井ことりとして出てこられると可否はともかく費用ガン無視で応募マストなんですよね。異次元フェスみたいに(Act-3とISF休暇の代償ですが)配信リアタイ視聴すら不可能なスケジュールだったら早々に諦めがつくのですが。

 以上、すごい早口でお送りしました。

 

 

 

 ミリオンチアーズの滞在時間は約2時間。最後に例のミニゲームでは一発で真を呼び出し、無事に真のグッズを当てることに成功しました。やったぜ。

 そして急いで東京駅に戻り、新大阪行きの新幹線に飛び乗ってムチャクチャなスケジュールの旅は終わったのでした。

 

 

■終わりに

 

 今回の遠征をもって(まだDJイベ次第ですが)年内のスケジュールは完結しました。振り返ればMOIW、ミリオン9th、10th Act-1~3、Dreamin' Groove、ISF10に加えて今回でアイマス関係は8回目の遠征となり、ライブとミリアニの円盤購入、MCの課金に今回の制作費も含めるとアイマス予算がとんでもないことになった年でしたね。イベントは首都圏民だったら大半は日帰りできたのに……。まあこんなんでも今年一年で資産はちゃんと微増したので何にしてもヨシ!

 

 まだミリシタ内のイベント、リリイベはありますが、昨年末からずーっと悩みの種であり最優先の課題でもあったMC関連もこれで一区切りです。もちろんまだ回顧録の改訂増刷やイベントでのお渡しもあれば、もし誰もやらないなら来夏?のリリイベで公爵真と平田さんのフラスタないし楽屋花企画は主催したいところですが……。

 来年はミリオンスターズ39人集結のAct-4、前橋のゆきまこライブ、そして来年度中には十中八九アレとアレもあり、アイマス20thを前にまだまだ楽しめそうな雰囲気です。ミリオンのコラボの残弾もまだあるようですが、コラボの有無はともかく来秋にももう一度壮瞥に行けたらなお良いですね。

 

 冬コミはともかく年末には華凉さんと恒例の一年の振り返りニコ生もありますので、そこでまた色々とお話しできたらいいなあと思います。

 

 

 ここまで一万字強、読んでいただきありがとうございました。壮瞥リンゴはいいぞ。

 

 

 

15年ぶりに担当アイドルが増えてしまった古参Pの告白録――ミリオン10th Act-2 現地レポを添えて

 


 

 

 かつてないくらい投稿が遅くなりましたが、改めてミリオン10thツアーAct-2に参加された皆様、お疲れさまでした。改めて良いライブでしたね。

 コラボ企画であるでらますも非常に盛り上がり、大きな波及効果があったのではないかと思います。

 

 ここまで遅くなったのは、不運にもライブ期間後にコロナの感染が判明し(両日の打ち上げメンバーは全員無事なので、翌日の観光時か食事のタイミングが怪しいです)、復帰後は溜まりに溜まった仕事で忙殺されていたのが大きいです。ですが、今回の記事は残しておかないといけないと思い、遅ればせながら執筆しました。

 ……ちなみに、ライブレポパートは割と早く書き上がっていたので、遅れた理由はだいたいそれ以外の部分です。

 

 

 

 

 

 

 

 まず私事ですが、先月ライブ用の名刺を新調しました。表面は2021年に作ったものを踏襲しつつ、裏面を初めて作った私個人としては通算3代目の名刺です。

 

 

 

 



 

 

 

 

 P歴16年半の私ですが、15年ぶりにいわゆる担当が増えました。天空橋朋花です。

 

 

 

 

 

 あれだけミリオンで担当と言える子は出ない(作らない)と言っていてこの結果なのはもう申し開きの仕様もないのですが、かの獣王クロコダインもこんなことを言っています。

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険より

 

 

 

 あくまで副担当であり、例えば千早と並べた時の優先度もそれに次ぐものにはなります。仮に、もうやりたくないですがキャスティング投票イベントがまたあったしても、真の時のように500時間をポンと投げ出せるかと言えばそれはないです。

 しかしながら、認めるのに時間がかかったものの、朋花が通常できようはずもない諸条件をクリアしてしまったのは紛れもない事実でした。

 

 今回はその一連の経緯とちょっと違った立場で臨んだ今ライブについて、普段とは違った切り口で振り返ってみようかと思います。通常のライブレポとはずいぶん趣が違いますが、過去の節目節目に書いてきた記事同様、前後の言動と矛盾していてもその時点の思いを記しておく必要があるためなのでご了承いただければ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■「そもそも、なぜ彼女なのか」

 

 5年前、ちょうどミリシタを毎イベント完走するようになった頃の私が今の状況を見たら、おそらくそう言うでしょう。少なくとも5年前の夏、私は朋花を特別視するどころか、まだそのキャラクター性を十分に把握してさえいませんでした。

 

 

 アイマスと出会うより少し前の頃……すなわち10代の学生時代の私の嗜好は、ボーイッシュ系、スポーツ系、世話焼き幼馴染系でした。これに該当するのは真ですね。

 ミリオンで言えば、佐竹美奈子高坂海美横山奈緒福田のり子高山紗代子といった閃光☆HANABI団の面々や、永吉昴あたりが該当するでしょうか。私が以前に何度か「学生時代に直にミリオンに出会ってたら、真以外なら(ほぼ同世代の)HANABI団の誰かに行ってたと思う」と言及しているのはこのためです。彼女らも真とはほとんど食い合わないような設計をされているので、実際のところどうなったかはわかりませんが。

 ところがその後、人の心がないことで知られる菌糸類――奈須きのこ作品の「月姫」と出会ってしまったことで癖がめちゃくちゃにされます。千早に代表される、メンドクサイ青系統嗜好が強まったのは間違いなく彼の一連の作品のせいですね。この系譜はミリオンで言えば静香、志保、あとは側面の要素ですが琴葉あたりが該当しますか。

 

 

 

 そうした中で07年1月末にアイマスに出会い、その後に見た某画像掲示板群やゲーム実況、ニコニコ動画の各動画の影響もあってまず順当に真が好きになりました。続いて千早も。

 ただ、真が07年5月、すなわちXBox360を買った月であるのに対し千早は翌年なのは、私の創作の関係が影響しています。

 

 2008年当時はニコマスが全盛期を迎えようとする頃でした。私はその春からとあるim@s架空戦記シリーズを始め、7年間をかけて総再生時間55時間超の長編シリーズを完結させました。私のTwitter(X)は現在2700強のフォロワーですが、当時は完結させた段階でも800~900程度だったはずなので、アクティブを考慮しても知っている方はもうほとんどいないのでしょうし自ら語る機会もないのですが……。中盤以降は週刊アイドルマスターランキング常連だったりと、ニコマスが斜陽に至る中でも一定の人気シリーズだったりはしました。

 そのシリーズの主人公が真、裏主人公が千早で、このシリーズのシナリオを組むにあたって私は千早Pとしての自認も持つようになります。もっとも、千早Pのコミュニティでそれを言うと刺されても仕方ないので自発的に言うことはほぼなく、普段は距離を取っているのですが。

 

 他方、そのシリーズではもう一人、真と千早に並んで主人公級に活躍する子がいました。水瀬伊織です。

 私の中でも10年以上に渡ってASの不動の三番手に位置していて、創作では非常に扱いやすい子でした。ただ、千早に次いで副担当扱いにはとうとうなることはありませんでした。自分の中で「担当」という概念にはかなり面倒な条件付けをしていて、膨大な時間と感情を注いだ伊織でさえ、ついにそれをすべてクリアすることはなかったためです。

 伊織に関してはそのシリーズにおいて「やりきった」という思いが大きかったのも影響していました。とある箱根の風の戦士も以前に言及していた「彼女の成長(で追い抜かれた感があった)」について、アニマスどころか竜宮小町すらなかった時期から自分が描いてみた方向性が、後の公式の路線と比較しても結構いい線行っていたのもあるでしょう。

 

 

 

 

 ここで条件をつらつら並べて語ることはしませんが、私の中では「担当」という概念は、ハンターハンターにおける念能力の「制約と誓約」に似ています。また、万が一増やす場合はリソースをやりくりするのではなく、リソースを増やすというルールを課していました。

 ただこうした価値観は人それぞれで正解はないものですから、「担当は軽率に増やせ」的な考え方にも一理あると思っています。

 

 もちろん伊織にしても担当ではないだけで、時に何らかの優先順位で伊織が真や千早を上回ることもないわけではありませんでしたし、MR ST@GE主演回のチケットを巡ってはグレーゾーンに足を突っ込む程度にはあらゆる策を巡らせて、あの激戦区の中で3公演中2公演に行ったりもしています。

 

 

 2022年のサンリッチカラフルの際に765ASの個別ライトのセットを買う以前は、私の手元にある個別ライトは約4年間に渡って真、千早、伊織のみでした。

 

 

 

 

 

 さて。ようやく本題ですが、なんで朋花だったのだろう、という話です。

 

 件の5年前の私も、これが静香や志保であったり琴葉だったりするなら「あーわかるわかる、お前の趣味だもんな」と最終的に納得したのではないでしょうか。

 実際、ミリオンスターズ39人を並べろと言われれば、2020年秋以降であれば志保と琴葉は五傑に入っています。はい、主にオペラセリアのせいですね。静香も上位1/3には必ず残る感じです。また、後に触れますが私とある嗜好からして、千鶴さんやまつりでも最終的には納得してくれたのではないかと思います(この2人も10傑内ですが)。

 

 

 では、敢えて悪い言い方をすれば当初は眼中になかった朋花が上がってきたきっかけは何かと問われれば。

 

 やはり「夜想令嬢」になろうかと思います。

 

 

 

 ……今思えば、奈須きのこで癖が狂った、という前提情報があれば何となく察した方もいるかもしれませんね。

 

 

 夜想令嬢のイベント開催の頃はまだようやく765ASの沼に帰ってきたころで、空白期間を埋めた上でミリシタをしっかりやるようになったのは4月のEScapeのイベントのタイミングです。そのため、EScapeのCDを買ってその内容にいたく感銘を受けながらも、お勧めされた夜想令嬢のCDまでは手が回らなかったというのが実情でした。

 

 LVで観た5thもDV組だったので、私が最初の衝撃を受けたのは10月の「ミリシタ感謝祭」です。「ハーモニクス」や「ラスト・アクトレス」のサプライズ披露も強烈なインパクトを残しましたが、夜想令嬢の「昏き星、遠い月」がぶっ刺さりました。

 ただこの時は、所恵美を演じる藤井ゆきよさんのパフォーマンスが最も印象に残っていましたし、次点を挙げろと言われても(バースデー朗読劇補正もありとはいえ)二階堂千鶴を演じる野村香菜子さんでした。朋花に関しては直前のブレハモイベのコミュの印象こそありましたが、この日の夜想令嬢において小岩井ことりさんのパフォーマンスは、正直なところ特筆して惹き付けられるほどのものではなかったように思えます。どちらかと言うと、待ちプリの「嘘つき」の方が目立ってましたね。

 

 しかし、その直後に買ったCDのドラマパートでは朋花演じるクリスは私のドツボのキャラクターで、それを踏まえてコミュを見直すことで朋花に注目をするようになりました。

 とは言え、この段階に至ってもまだ私の感覚としては「6thライブで夜想令嬢楽しみだな」くらいのものだったと思います。TCを戦うためにがっつり時間を割いたミリオンスターズの子たちの研究、ハッチポッチのBD視聴を経ても、そこまで大きな変化はありませんでした。

 

 

 

 それを激変させたのは翌夏の2019年、6th福岡のライブでした。

 

 このブログでも何度か語っていますが、両日LVで見た6th福岡は衝撃的なライブでした。仙台と神戸ではあと一歩ハマりきれなかった私ですが、福岡は鮮烈なパフォーマンスを見せたD/Zeal、MTG最強の伏兵Jelly PoP Beans、私をミリオン劇中劇の世界に誘ったEScape、いずれも素晴らしいものでした。後に7thRで撃墜させられるロコ役・中村温姫さんが明瞭に視界内に入ったのもこのライブの素晴らしいパフォーマンスを通じてでした。

 

 中でもミュージカル仕立てだった夜想令嬢は想像以上のクオリティで、ユニットとしてのMVPこそ百瀬莉緒役の山口立花子さんに譲ったものの、朋花と小岩井さんのパフォーマンスは強く惹かれるものがありました。後にさらに磨きをかける、小岩井さんの「表情の魅せ方」は特に印象深く、エドガーをやむなくヴァンパイアにした時の表情は円盤でも何度も見返したほどです。また、ソロパートでもDay1のトリを務めた「鳥籠スクリプチュア」が6thで見たソロでも屈指の出来栄えで、LV会場で近くの席にいた天空騎士団ハッピのPからもらった名刺に書いてあった「七の誓い」を付け焼刃で唱和したのを覚えています。あれは直撃でした。

 ……ソロは鳥籠だけまだ現地で回収してないんですよね。いつかできるんでしょうか。

 

 このライブではSSA追加公演が発表されましたが、私は禁忌としていたCD積みをしてまで、ミリオン初の現地参戦を決意することになります。もちろん、最大の目当ては夜想令嬢でした。

 

 その一方で、ライブ直後に如月千早役・今井麻美さんの番組である「ニコニコSSG」に小岩井さんがゲスト出演するという情報がありました。今井さんの番組は私も以前から毎回ではないですが追っていたので、これ幸いと番組を見て小岩井さんとアイマスとの関係を断片的に知ることになります。実は小岩井さんが三浦あずさ役・たかはし智秋さんの番組「Lady Luck Club」に出演された際も見てはいたのですが、あちらは彼女のパーソナルな部分が中心でした。ですがSSGはバンナムの許可が出ているミリシタ回だったので、無制限に作品について語れるという違いがありました。

 

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 強い共感を覚えたのを今も覚えています。小岩井さんが、ミリオンスターズ内でも765ASとの共演を特に強く望んでくれる演者である、というのもあったとも思います。

 ですが「アイマスがあったおかげでもうちょっと生きようと思った」という言葉には、11年前(当時なら7年前)の私自身もそうだったこともあって心が震えました。

 

 

※確認できる範囲で初めて「こっこちゃん」と書いたのがこの日。

 

 

 SSAは絶対に行くという強い思いでチケットを確保し、福岡の最高を更新する夜想令嬢のパフォーマンスを生で見て……まあDay2後半には色々あって強烈なお気持ちしたりしましたが、夜想令嬢だけでなくトータルでは素晴らしいライブに私は酔いしれました。この時、「来年の7thも絶対に行こう」と思いを新たにしています。

 

 ただこの時点では、演じるアイドルではなく演者さん先行だったのも否めなかったと思います。765ASの時は演者さんを強く意識するようになったのは2010年初頭からだったので、3年余のラグがありました。ミリオンは中の人もキャラクターもほぼ同時のヨーイドンで知るようになっていった上に演者さんに対する距離感も変わってきていたので、必然的にASの時とはかなり違うアプローチになり、自分自身戸惑いもあったのも事実でした。

 

 それを一気に変えてくれたのが、稲山覚也先生の傑作コミカライズ「ミリオンBC」こと「アイドルマスターミリオンライブ! Blooming Clover」です。

 

 

 

 6~9巻で描かれた「夜想令嬢編&北海道編」は、ミリオンBCが群像劇路線に舵を取って大きく飛躍したシリーズでした。

 中でも朋花はシリーズ後半の主要メンバーで、特に当番回28話はそれまでゲームでも掘り下げられていなかった彼女の内面や765プロに入ったことによる変化が大ボリュームで描かれました。この作品の特徴でもある「提供された公式の設定資料を用いてゲームより先に踏み込んだ描写をする」の一環だったと思います。

 既に天空橋朋花のキャラクター性に魅かれていた私にとって、この回は衝撃的でした。

 

 20話代前半から夜想令嬢の4人それぞれをじっくりと描くだけでなく、北海道編と同時並行させながら、私が沼に落ちた6th福岡のエッセンスも取り入れて夜想令嬢の公演と北海道でのライブを同時に収斂させた33話の展開は、今なおこの作品を象徴する名シーンの一つだと思っています。

 そしてこの頃から増えてきた朋花の描写は、「(特に二面性がある子の)共犯型プロデュース」「共犯型Pドル」要素が好きな私にとっても、極めて大きなインパクトがあるものでした(BC作中では最終的な解決をするのは夜想令嬢のメンバーですが)。このシリーズが一区切りとなる35話で、それまでならそこまでは踏み込むことはありえなかった行動に出ていた朋花を見て「良かったねえ、良かったねえ」と連呼していた私がいました。

 それと同時に「生まれついての運命に従って一個人、一人の少女としての幸せを後回しにしてきたこの子を、それを手放させずに両立させながらトップに導くにはどうしたらいいんだろうなー」なんてプロデュース論を不遜にも考えていた記憶があります。

 

 2023年現在のミリシタでさえ十分には出ていない設定を活かし切ってくれた稲山先生には感謝しかありません。直近の単行本化されていない最終盤の話でも、過去の展開を下敷きにして朋花にしかできない見せ場が与えられていて、思わず天を仰ぎました。まさか2020年当時からこの展開の構想を……?

 

 いずれにしても、この傑作コミカライズがなければ今の私はないでしょう。

 

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ミリオンBCはいいぞ。

 

 

 

 本誌で33話が描かれた20年6月末の後、私はTwitterのプロフィールに書いていた「ミリは夜想令嬢が好き」という一文を「ミリは朋花を筆頭に夜想令嬢が好き」と書き足しました。朋花のバースデーセットもこの年からミリオンスターズでは唯一、欠かさず購入しています。

 

 ……まあ、その翌月に。私の中でのミリオンのユニット双璧となる「オペラセリア・煌輝座」が爆誕するとは思いもしませんでしたが。

 

 

 

 

 

 翌21年春。社会情勢的にも天候的にも奇跡的な開催となった7thRは、Day2こそ最前ブロックを引き当てたものの、小岩井さんが出演するDay1はチケットを取れず甲府のLVで見届けました。当時の心境はレポにて。

 

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 コロナ禍でもスタッフ・演者の尽力により無事開催に漕ぎつけたことやリベンジ公演などの心理的補正もあるものの、Day1は10thまでのミリオンのライブでも屈指の公演だったと思います。

 屋外だからこその色彩があった「Melody in Scape」や「STANDING ALIVE」、「絵本」、「流星群」、オリメンの小岩井さんと高山紗代子役・駒形友梨さんが中軸を担った「星屑のシンフォニア」など、現地で見られなかったことを悔やんだ曲は多々ありますが、花咲夜の「百花は月下に散りぬるを」については「まあ、8thで見られるだろう」と軽く見ていたところはありました。次はMTWのユニットライブであるのは、誰の目にも明らかでしたから。

 

 

 翌22年2月。8thライブDay1のチケットを引き当てた私は、オペラセリア・煌輝座や君彩に次ぐ優先度ではありましたが、花咲夜のパフォーマンスをとても楽しみにしていました。6thSSA以来の、朋花としての小岩井さんを現地で見られるからです。ミリオンBCを経てプロフィールに明確に「ミリオンでは朋花が好き」と書いてから初めて現地で見られる機会でもあり、県外渡航を禁じている職場に黙って密航ライブ参戦をした上で、翌日(Day2はチケット取れず、どうしても外せない仕事もあった)にしれっとエクストリーム出社を決める算段も立てていました。

 

 

 

 しかし。

 

 

「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 8thLIVE Twelw@ve」 小岩井ことり様(天空橋朋花役)のご出演見合わせにつきまして | 【公式】アイドルマスター ポータル(アイマス)

 

 

 

 その日のツイートは努めて冷静ではあろうとしてはいましたが、何も作業ができなかったのを覚えています。半年後には悲願だったTC02リリイベで同じ思いをすることになりますが、半年後の経験を経て、この時は担当案件に次ぐダメージを受けたのだと実感することとなりました。

 

 8thライブは待望のオペラセリアをはじめユニットパートについては両日とも文句なしの内容だったと思いますが、大げさに言えば画竜点睛を欠くようにも感じたのは、そこに朋花と小岩井さんがいなかったことも大きかったと思います。私個人としても、8thライブはその後の激務もあって結局レポは書けないままでした。

 このあたりは、花咲夜のリベンジの場となったバンナムフェス2ndのレポでも記していますね。

 

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 私自身、夜想令嬢ミリオンBC、真以来の共犯型の関係性好き、演者案件のエモエモFlyersなど複合的な要素もあって、ミリオンスターズで一番を挙げろと言われれば今は数人との僅差ながら朋花になるだけに、その思いは強かった。無論これはあくまでミリオンスターズ内での基準なので、例えば765ASの真や千早とは比較対象にもならない位置ではあるのだが。

 

 

 

 上記はバンナムフェス2ndの時の記述。とはいえこの後に良質な二次創作に多く出会ったり、秋にかけて自分の中でも再度ミリオンスターズの子たちを掘り下げる機会があったりして、僅差は瞬く間に大きな差になり、外堀は着々と埋められていっていたのですが……。

 

 

 

 状況がさらに大きく変わったのは、この年の12月でした。

 

 この月にあった「ミリシタ5.5周年生配信」では、朋花と小岩井さん案件の企画がそれぞれ開催されました。小岩井さんは異例のDJタイムへの参戦、そして朋花としては、

 

 

 この「朋花様のお悩み相談室」がありました。シーズンエアー等で実施されていたMR路線の企画と見られていたこともあり、自称MRガチ勢の私は事前に企画に投稿をしていました。

 

 

 

 たまーに出すMORやミリラジのおたよりは当てにいくことはまずしないのですが、この時ばかりは当てにいっていたのは否めません。それでも、7thRのレポなどでも重ねて書いていた通り、演者に伝えるべきタイミングで声を、反応を届けられないというのは本気の悩みでした。特にこの時は、最終的にチケットを両日確保できた9thも声援禁止が決まっていましたから。

 

 

 すると番組内で、まさかの最初の一発目でお悩みが紹介され、朋花としての回答をいただくことができました。

 

※この時は怒涛のコメントを見て喜ぶより背筋が冷えました

 

 

 

 朋花Pを差し置いて真っ先に答えをいただいたことに恐縮しきりでしたが、それと同時にあの「MR ST@GE」のMCパートの時に感じたような喜びもありました。この気持ちはなんなのだろう、と考えるきっかけをもらい、私が真Pになったきっかけの一つでもある長老格の真Pにも「名誉子豚ちゃんだね」とリプライをもらったことで、いよいよ土俵際にあることを自覚するようになります。

 

 この相談室の後のミリオンキャスティングの発表で諸々の感情は一度吹っ飛んだのですが、この出来事が結果的に今に至る決定打につながりました。

 

 

 翌23年1月。両日現地を勝ち取った9thライブは、正直なところミリオンキャスティングや今後の展開への複雑な思いを諸々抱え込んでいた自分のせいで十分には楽しめないまま終わりました。LEADER!!カバーの解釈違いに限らず、そもそもリミックスの文脈があんまり……だったというのもあるんですが。

 

 ただ、各々のソロは非常に素晴らしいものばかりで、朋花の新曲である「Moonrise Belief」は特に傑出した曲の一つだったと思います。武道館の最後方席にいた私はひたすら防振双眼鏡で一挙手一投足をガン見してました。最後の「天命さえも従うような」の表情の魅せ方は特に良かったです。MS2の中では比較的キャラソン寄りの一曲ですが、天空橋朋花を解釈するにあたって一歩また進めた気がしました。

 まあ、ぐちぐち言いつつも9th円盤も結局は即買うんですよね……。予算はあるし。

 

 

 続くMOIW。このライブの主役は実質的には765ASとSideMで、ミリオンスターズはシンデレラガールズ同様にメインというよりはライブの血液や骨格にあたるポジションではありました。ただ「Platinum MASK」でのエミ朋起用は妙手だったと思います。また、本当に久しぶりとなった声援解禁を受けて、MCでは困惑する他ブランドメインのPも多い中、お悩み相談室で約束した「鳴き声」を率先して上げたのが思い出深いです。

 この時はご縁あって各ニュースサイトに記事を配信している商業メディアでライブレポを書かせていただくことになったのですが、今読み返すと困惑の声もあった小岩井さんのMCについてすごい早口で補足とダイマしていますね……。

 

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 この頃開催されていたミリオンキャスティングについては11月に改めて語る機会を設けますが、真の役獲り最優先で立ち回った私は、この頃「悪役?令嬢」で真に公爵役を獲らせる方向で動いていました。他方、TCで「AS固め」に走った一部というか一人のアホのせいもありますが、基本的にはAS間の連携は避けざるを得ず。副担当である千早と真を接近させたり両者当選を狙うことは厳に慎み、またこの配役であれば鉄板のコンビとなる伊織との接近も、当初なるべく控えていました。

 

 一方で、朋花に関してはこの時点ではまだ「担当ではない」という自認だったこと、何より「お嬢様大好きなセコムやアルソック的侍女」の路線を採った朋花陣営と公爵真の方向性に強力なシナジーが発生したこともあり、意識的に接近を試みました。この時は多くのPがミリシタでも接点がほぼない「まことも」の可能性に気付き好意的な反応を見せていましたが、打算を前提とはしつつも、相互のPの優れたアピールがあってこそ成り立った関係だったと思います。

 

 私自身も票目当ての前提こそあれ、熱心な朋花Pたちの活動を見て改めて「ああ、天空橋朋花って良いな」と強く意識していました。とはいえ李下に冠を正さずというのは千早や伊織と一緒なので、当然ながら自陣営にとってのリスクを犯してまで朋花に入れ込むことはしませんでしたが。

 

 ですが、朋花に魅かれつつも「小岩井ことりのファンになったから朋花も好きになっただけじゃないのか」と聞かれれば言葉に窮するのではないかと懸念していた私にとって、お悩み相談室に続いてMCの朋花Pの奮闘を間近で見られたのは非常に大きかったと思います。お悩み相談室同様、これがなかったら、末席に加わろうということもなかったかもしれません。

 

 

 

 

 こうして着実に外堀が埋まり……というかむしろそもそも立っている土地が沼になり、「Pではない」という言葉に内心もう無理がある、しかしこの気持ちにどう決着をつけようかと感じていたこの春。ミリオン10th Act-1が開かれます。

 

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 レポでとんでもない文量(4万字)で書いてはいますが、まぎれもなく最高のライブでした。

 

 MVPこそ伊吹翼役・Machicoさんに譲りましたが、小岩井さんのパフォーマンスも圧巻で、冒頭の七の誓いから朋花が顕現していたソロの「Maria Trap」だけでなく、マイペースユニットで歌った「合言葉はスタートアップ!」は、私個人の事情もあり思わず崩れ落ちそうになりました(詳細は当該レポにて)。

 また、このライブでは朋花のフラスタ企画にも初めて参加させていただきました。

 

 

 

 レポでも最後の余談でぐだぐだ書いていますが、このライブを経て、私が課していた条件がすべて揃ってしまいました。もう認めるしかない、真や千早のようにいかないにしても、私はファンではなく担当Pとしてこの子を支えたい。

 過去のこだわりだのプライドだのはともかくとして、それをはっきり自覚したのがAct-1の数日後だったため、名刺にも「23年4月~」と書いています。この後Act-2を迎えるにあたり、ミリオンスターズでは初めてとなる個別ライトとタオルを買いました。

 

 また余談になりますが、この頃に「絶対的な担当がいるPが今さら担当を増やすこと」の悩みについて助言をいただいた春香・エレナPのそにっぴーさんには深く感謝申し上げます。

 

 

 

 

 ……しかし、ここに至るまで4年以上かかったのは長かったですし、偶発的な要素も相当絡んでいますよね。私もそうですがもしたどった道が少し違えば担当どころかメインブランドさえも違っていた――なんてのはザラですが、ちょっと運命が変わればまた違う展開もあったのではないかと思います。

 それも含めて、アイマスは面白いのですが。

 

 しかし面倒くさいですねー、この古参P。あーめんどくさい。

 

 

 

 

 というわけで、ここからライブレポです。

 

 

 

 

 

 

■酷暑の中、ポートメッセなごやへ。最後方から見たDay1

 

 

 今回はスケジュールに余裕があったので、Act-1では作れなかったセトリ予想予習動画を制作しました。

 

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 私としては5~9thライブと言うよりは、感謝祭やシーズンエアーなども含めた5~9thライブの"期間の"振り返りではないかと踏んでいました。でないと、「さかしまの言葉」などのように感謝祭でしか歌われていない曲ができないですし、「アロー彗星」はなおのことです。そもそもAct-1でも、周年ライブでやってなかったグッスリを歌ってますからね。

 結果としては9th要素であるリミックスメドレーが想定外だったのと、MTSとMTVは徹底して外す構成だったことで結構読みを外しています。ただまあ、それ以外は結構な精度で当てられたので及第点ではないでしょうか。Day1は開幕から8曲、Day2も開幕から7曲はパーフェクトだったので……。

 

 

 

 

 開演前に行った名古屋市の香源さん。可憐のお香はやっと楽しめる体調になりましたが、実によいものでした。

 

 

 

 

 

 

 名古屋はとにかく暑かったですが、幸い現地は写真の通り日陰もあり、また物販やプレボのあるコンベンションセンターは冷房がしっかり効いていたので待機のつらさはそこまででもなかったですね。でらますコラボで香源さんや鳥開総本家さん(行列見てこの日はギブアップ)を回って歩いている時の方が暑くてしんどかったです。

 念のためパンチしたら30分(屋外では20分)程度冷却剤になる商品を持ってきましたが、一日一個使えば十分でした。

 

 アソプレで確保していた初日の席は、ブリージアN一列目。容赦なしの最後方です。やや位置が高い分、悪い意味で話題になったアリーナIブロックよりはマシでしたが、ステージからの距離はざっと130メートル。MOIWで座ったスタンド席以上の距離だったため10倍の防振双眼鏡では歯が立たず、両サイドのスクリーンを双眼鏡で見る、という事態に陥りました。Web先行でも両サイドのブリージアが出ていたのに、なんで一番遠いNだったんでしょう。

 せめて真ん中あたりにスクリーンが別にあれば話は違ったのでしょうが。コールもある程度先読みしないと遅れてしまい、「AIKANE?」ではコールと重なってあいうえお構文スペシャルバージョンがさっぱりわからなかったりと、盛り上がりについては欠くところはありました。周囲はコールも全体的に弱かったですね。

 皆さん言っていますが、ウェーブが狙い通りにいかないくらいあれだけ縦長の会場を使うなら、トロッコは無理でもせめてセンステくらいは欲しかったです。ここは明確な不満点ですが、完全フルフラットなAct-3はどうするつもりなんでしょうね。

 客入りの点で言えばブリージア最後列以外はほぼ埋まってはいましたが、アリーナの各ブロック側面と後方はもっと席を配置できる空き方だったので最大キャパとされる1万5000にはかなり及ばない感じだったでしょうか。それでも1万はゆうに超えていたのかなとは思いますので、昨今のアイマスに限らないライブ密度を考慮すればようやっとるとは思いますが。

 

 一方で、上手くスピーカーが整備されていた音響についてはほとんど文句はなく、また空調も寒すぎず暑すぎずで丁度いいくらいでした。これはさすがに最新施設だけあったと思います。

 そう離れていない席でゲホゲホやってる人がいたのでマスクは当然していましたが――というか今回は食事以外では一切外しませんでしたが――なんだかんだ室内では七割以上の人がマスクしていたような気がします。みんなえらい。

 

 いずれにしても距離感の遠さもあっていまいち乗り切れない感じはあったのですが、「シャクネツのパレード」から始まるコール曲ゾーンでようやくエンジンがかかったような思いでした。MCで角元明日香さんも語っていましたが、声出し解禁されたからこその曲というのはやはりあって。以前の木戸衣吹さんの発言から絶対にやると確信していた「グローインミュージック!」もその一つでした。

 9thでは社会情勢ゆえに完全な形にならなかったこの曲を、本来の形でようやくやれる。だからこそ私の主観では間違いなく「長い長い夜」を越えた先の矢吹可奈のステージとして成立しており、個人的にはDay1で一番楽しくて、一番盛り上がった場面でした。

 あとはそう、Act-4で約束が果たされるのを願うだけですね。

 

 

 

※Day1終了後のツイート。

 

 

 

 そこからの、これまた確信していた「WE ARE ONE!!」と来るわけです。「オラッ声出せ!!」というライブチームの煽りが聞こえてくるようですね。私自身、この曲を現地で浴びるのは初めてだったので存分に声を上げて楽しめました。ステージのたびに最高を更新してくる浜崎奈々さんのパワフルな歌声の真骨頂も味わうことができました。3年半の鬱憤を吹き飛ばすような今回の歌唱は、担当PだったらP冥利に尽きるんじゃないでしょうか。個人的には、9thも抜群でしたが今回のはまななさんは過去最強の仕上がりと感じるくらい素晴らしかったです。

 いずれは彼女も含むVo力団クインテットが集うタイミングに居合わせられたらなあ……と思う次第ですね。

 

 続く「Black★Party」は、歌うのは予想できましたが衣装は「五分五分かなー」というくらいの気構えだったので、8th同様にバチバチに決めてきてくれたことには快哉を叫びました。本当に完成度が高いんですよね、この衣装の時のトリトリのお二人。

 先述した通り8thDay2は現地で見られなかったので、あの時の無念がちょっと晴れた気がしました。

 

 MC明けの「ムーンゴールド」。まだそこまで千鶴さんについて知らなかった時に5thを観た時の衝撃を思い出しつつ、その頃から今までの流れも反芻するように聴き入っていました。バラードパートがこんなに早く来るのは予想外でしたが、特筆すべきは「ふたり繋ぐ星座」でしょうか。

 9thは私の座った席の音響の問題もあってこの曲は十分な形で聴き取れなかったのですが、今回は音響設備が良く、平山笑美さんの歌声を満喫することができました。武道館では正面の客席壁面に流れた流星が、今回は中央のスクリーンに流れたのも良かったですね。

 

 その後はこれまた予想通りのEScapeの歌声に聞き惚れつつ「南早紀さん上手くなったなあ」なんて考えていました。「Melty Fantasia」の「それは現実? それとも幻想?」の高音域の抜き方なんかは、力押しするのではなく柔らかく綺麗に歌い上げたのは成長の証ではないでしょうか。

 ようやく現地で聴けた「さかしまの言葉」も役に入り込むというか、白石紬の集大成かのようにしっとり歌い上げていてとても良いものでしたが、南さんの成長という意味ではこのユニット曲の方がより鮮烈だったように感じます。

 

 「AIKANE?」はあいうえお構文こそコールとの時間差の問題で聴き取れなかったものの、コールはできましたしこの曲の見せ場である「呼ばれなくても行く~♪」のパートをしっかり聴けたので良かったですね。AIKANE?は泣き曲。

 ただその後は、桃子、瑞希、紗代子とソロの予想を派手に外したりもしてちょっと凹んだり。終わった後に華凉さんたちとも話しましたが、やっぱ個人としてはセトリ予想しない方が純粋に楽しめるなあ……とか身も蓋もないことを思いながら、AIKANE?の後のイントロを聴いて、次は桃子曲と確信して胸ポケットに3本入れていたUOをひっそりと鞄に戻したりしていました。いえ、こちらの曲も好きだし桃子感あって素晴らしいんですが……。

 今回もAct-1同様若干の温存感があったので、もしかするとAct-3は6th地方公演形式で両日に分かれてソロをやったりするんでしょうか?

 「REACH THE SKY」も良かったのですが、個人的には武道館での披露に軍配を上げたいところはありました。ただ、ブリージアN補正も多分にあると思うので、これがアリーナ中団より前だったらまた印象が違ったかもしれません。

 

 

 

 さて、早々にソロ曲を使い切ってしまったのでここからどうするんだ? と思っていたところ、MTG属性曲のメドレー、さらに9th由来の非オリメンリミックスメドレーの流れでした。初めてPBAも現地でコールできましたし、属性曲メドレーは良かったと思うのですが、メドレーにメドレーを重ねてアンコール前最後の曲につなぐ構成はどうなのか。チュパカブラをいいとこ取りできて、DG参加組以外は初コールができたのは良かったのかもしれませんが……。

 という様相で、「ReTale」のメンツが平山さん角元さん浜崎さんの三者三様でつよつよだったなーという感想はありつつも、正直なところ私のトータルの評価は今一つでした。

 ただこれも、リアタイでは一部の文脈が読み取れなかったことや、そもそも遠すぎて誰が出てきて誰のパートを歌っているのか判別するのに時間がかかるブリージアN補正もあるかもしれません。やっぱり遠すぎ。でもローキック木戸ならぬハイキック駒形のコメントはちょっと笑ってしまった。

 

 ……翌日、このメドレーにテノヒラクルックルになるとは思いもよらず。

 

 

 

 

 とはいえ、この後の全体曲「Glow Map」には、良い意味で予想を上回られて思わず声を上げました。

 「Flyers!!!」共々MOIWでゲームサイズではやっていたので、ここは「UNION!!」優先だろうと思っていました。ですが、この曲には「7thRを象徴する曲である」というクソデカ感情があると同時に一つの心残りがありましたから。

 この曲には象徴的な、センターの「行ってきます!」の一声がありますが、7thR Day2では直前にフォーメーションチェンジを行い、センターの山崎はるかさんはこの曲の時のミリシタ周年イベントでセンターだった上田麗奈さんに譲りました。それゆえ、「行ってきます!」をやれずじまいとなっていたのです。

 それをきっちりやり遂げて長年の宿題をクリアできた瞬間には、あの最高だった7thRの記憶もオーバーラップして目頭が熱くなりました。

 

 

※終演後、長蛇どころではない列の中で。

 

 

 

 アンコール待ちの告知でEScapeのプラチナスターチューンが告知された時には「そらそうよ」と後方腕組みどんでん顔をしてましたが、アンコールの「Clossing!」からのAct-3行きかなと思っていた「グッドサイン」の連続には驚かされました。どちらもいい曲ですが、「Clossing!」はコールの練度も含めて曲として少しずつ育っているなあと肌で感じられますね。残り4回?の披露でどこまで変わっていくのか、楽しみでなりません。願わくば、Act-4では文脈という意味も含めた完成形を見たいですね。

 

 あ、あと「グッドサイン」はAct-3でやるなら、やっぱりゲーム再現で一部でもトロッコなんとかなりませんかね……。

 ただ結構な割合のPがDreamin' Grooveでフルバージョンを聴いて一度コールしてたせいか、演者のライブ初披露にしては両日とも練度そのものは悪くなかったと思います。ちなみにダンスは、DGとは結構違いましたね。人数の問題でしょうが、ラスサビ前のカノンもなかったですし。

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 終演。規制退場が始まる中で、この時点では「Act-1には及ばなかったけど、まあいいライブだったなー」と総括していたのですが、本当の地獄はここからでした。

 

 

 ブリージアNは最後の方まで退場できず、同じブロックにいた華凉さんと合流して並んだものの長蛇の列、列、列。まあひどい目に遭いました。多少の混雑は甘受しようと思ってはいましたが、終わってから1時間経ってようやくあおなみ線の列車に乗れるかどうかとか論ずるに値しないレベルです。

 結局名古屋駅にたどり着いた頃には飲食店は埋まるか閉まっており、この日は打ち上げできないままの解散でした。

 

 

 結果論で言うと財布に余裕があれば、でらますコラボバスが大正義だったってことなんですよね……。特に早くから打ち上げやりたかったり、帰りの新幹線がある方は。

 

 

 

 そんなわけで残念なコンビニ飯を食べつつ、私はいつものニコ生をやった後に遠征の定番であるドーミーインの温泉でゆっくり体をほぐして明日に備えたのでした。

 

 

 

 

■ 担当Pとして。ファンとして。Day2で変わったもの、変わらないもの

 

 

 翌朝。名古屋名物のひつまぶし、どて煮、きしめんを食べまくった私は元気いっぱいでした。

 この時点では体調不良の影も一切なく絶好調で、ひつまぶしに至っては二回もおかわりしています。やはりドーミーイン、ドーミーインの朝食は全てを解決する。

画像

 

 

 

 

 昼過ぎまではコメダに籠って、忙しくて書けていなかった手紙を二通、下手な字ではありますが書き上げる作業に専念しました。

 今回からはプレボが復活したので、以前に後悔した分しっかり書かないとなと思っていたのもありました。

 

 

※じぇりぽ好きとして験は担ぎましたが、まさか本当にやるとは……。

 

 

 

 

 

 

 結構手間取ってしまったこともあり、現地到着は開場の40分前。プレボには2通、小岩井ことりさんと中村温姫さん宛の手紙を入れました。

 例によって大センターと紛らわしいので温姫さんと表記しますが、忘れもしない2020年1月のXsとクロノレキシカのリリイベで、私は手紙を書こうと思っていたのにサボりました(平田宏美さん、長谷川明子さん、浅倉杏美さんにだけ書いた)。今ほどの熱意がなかったのもありますが、「7thが4か月後にあるしその時書けばええやん」くらいの気持ちだったのも大きいです。

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 ……しかし、その後に世界は一変。1年数カ月を経て、私が最前ブロックで参戦した7thRのDay2冒頭で大げさではなく温姫さんに救われた後も、プレボが復活することはありませんでした。

 そのため、今回は必ずお二人に書くということだけは決めていました。封筒と便箋も、リリイベの時に用意していたものを保管していて今回ついに使えた次第です。長かった……。

 その後は物販会場に展示されていたミリアニのミリオンスターズのボードを「アニメは果たして大丈夫かなあ……」なんて思いながら撮影。その不安は約3週間後杞憂となるわけですが。

 

 

 

 会場直前に稲川英里さんの体調不良による出演中止の情報が入ってきたのはショックでした。次はAct-4まで出番が空くことになるかと思いますが、その時は万全の稲川さんが見られることをただただ願います。

 

 さて、この日の席はCブロック中央前方。前日より100メートル近くはステージに近い場所で、朋花Pを明言して迎える初めてのライブでした。防振双眼鏡がなくても十分な位置というのは前日に下見していたので、あとはどんな「景色」が見えるかなと考えていました。

 

 

 

 

 

 開演のBNT。その後のMC。どこを見ているかと言われれば小岩井さんなのですが、特段何かが変わった……という感じはこの時点ではありませんでした。9thの時点から彼女を優先的に見ているのは変わらなかったわけですし。

 むしろ、MCで衣装の説明任される温姫さん大変そうだなあ、たぶんソロは前半組で「ART NEEDS HEART BEATS」だろうになあ……と思ったらまさかのMC明け初手。温姫さんがソロの先陣を任されるのは3rd福岡の初舞台以来初めてらしいです。最初のブロックは本来あるべき一曲が欠けていたようなので、あるいは最初からそうだったわけではないのかもしれませんが……。いずれにしろ、私はと言えば7thR以来恒例の「ロ」「コ」ライトの1組目を慌てて引っ張り出していました。

 ソロ曲として現地で浴びるのは初めてですが、改めてロコらしいキュートでポップな曲で素晴らしかったと思います。早口パートもばっちり。笑顔が素敵。

 

 時系列は前後しますが、この日の打ち上げではご一緒したいつものメンバーのうち2人が「ミリシタで担当を増やした」という方でした。もちろん朋花の話もしたのですが、他方、担当ではなくてもキャラもしくは演者のファンのままという概念もありなのではないか――そんな気付きを得る場でもありました。

 私にとっては、温姫さんとロコがそれにあたると感じています。もちろん6th、7thRの彼女のパフォーマンス、MCも歌唱もMVPと言える活躍だった9thで評価がうなぎ上りになるのと並行して、ロコもゲーム内のコミュや傑作回であるBC48話などで評価は急上昇しています。ただ、それでもまだ上位1/3にギリギリ入るかどうかくらい……というのが偽らざる心情でもあります。ですが朋花以上に私の本来のストライクゾーンから遠かったことを思えば、その位置にいるのが十分画期的なことではあるのですが。

 というか温姫さん、パフォーマンスの洗練もさることながら、近年はチームとしてのミリオンスターズでの立ち位置がはっきり確立されてきた感がありません?

 

 続く桐谷蝶々さんの「ふわりずむ」は抜群の体幹だからこそ映える優雅なダンスがとても映えていて。続く山口立花子さんの「週末だけのハーレクイン」は絶対に来ると確信していただけにテンションが一気に上がりましたね。無事に本来の形で披露できた場に居合わせられて良かったです。

 そして、前日のセトリから披露が確実視されていたJus-2-Mintの「Super Duper」。ついに声出し環境下で初披露となりましたが、7thR、8thの時よりさらに完成度が上がっていたのが印象的です。相変わらずモデル顔負けのスタイルでダンスが映える渡部優衣さんもさることながら、大関英里さんの歌声の安定感はAct-1同様に大きな成長を感じました。実は現地で見るのは初めてだったので、これを現地の比較的いい位置で見られて良かったと思います。

 

 次のブロックはようやくの披露となった「アロー彗星」、そして「恋のWa・Wo・N」、「勇気のfragrance」のMS2パート。

 アロー彗星はようやくの披露、そしてここを逃すと次はいつ歌えるかわからないという事情もあり、イントロ、そして「君のことばかり歌っちゃうよ」のセリフで会場は大きく沸きました。恋のWa・Wo・Nはやっぱりコール可能な環境でやるのが理想だと体感できましたし、スペックを全開にできる状況下なら伊藤美来さんはやはり強いですよね。Vo、Da、Vi、隙がないと思います。勇気のfragranceは、Act-1の「ちいさな恋の足音」と同様、カメラ演出が秀逸でしたね。9thにはなかったドレッサーを表現するパフォーマンスも良かったのですが、「震える手も竦む足も 少しだけど慣れてきたの」の歌詞でのカメラ切り替えと、近藤唯さんの表情の魅せ方は素晴らしいものでした。カメラワークにおいては、Day2ではここが一番かもしれません。

 

 その後は前日より早いMTG属性曲パート。近藤さんは連闘で、小走りで階段を駆け上がるはめに。前日同様ひたすら楽しいPBA、さらにFaryTaleをカッコよく歌う温姫さんが印象的でした。

 

 そして、その後は再びソロ曲パートに。やっぱりメドレーにメドレーを重ねるより、この構成の方が良かったのでは……。大関さんの「満腹至極フルコォス」は予想してなかった方の曲でしたが、この難曲を5~6thではしんどそうだったところもかなり安定して歌い抜いていたのが印象的です。そして香里有佐さんの「MUSIC JOURNEY」。8thではオスカーとしての男声で歌っていたので、歌織さんとしては感謝祭以来の披露になりました。おそらく香里さんにとってはソロ曲で最も得意な音域なのでしょうが、余裕たっぷりで楽しそうに歌いこなす姿はさすがの一語でした。意識的にアレンジも効かせていたので、軽くオスカーを混ぜる場面があったのはファンサでしょうか。コールも楽しい。

 昨秋のオケマスでの今井麻美さんとの共演以降、重要な場面を任され続けて歌唱力も表現力もどんどん高みに昇っている感のある香里さんですが、私は一昨年に7thRのレポを書いた時にはライブの助演賞について以下のような、野球の民にしかわからない例えをしていました。

 

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 個人的にはもう、当時基準の菊池涼介クラスと言ってもいいと思います。

 

 

 

 この後は前日同様のチュパカブラから始まる非オリメンメドレーになるわけですが、前日と打って変わって満足度は天元突破でした。曲が好みで文脈もよりしっかり読み取れていたのが良かったからでしょうか。また、そもそも席がCブロック前方ど真ん中というかなり良い位置なのもあったかもしれません。

 メドレーの初手は香里さん、小岩井さん、大関さんによる「ピコピコIIKO!インベーダー」。ドンピシャの人選に思わずぶち上がりましたし、存分に幼年期のみんなと化しました。

 この曲を現地で初めて浴びたのは6thSSAです。……しかしながら、ピコプラの登場タイミング前に例の一件があり、以後の私はただの棒立ち状態になっていました。当然コールなんてしていません。だからこそ、万全の状態でこの曲を浴びて(しかもこの曲には歌のお姉さんっぽく歌う朋花は実に解釈一致)、Act-1でわずかに払拭しきれなかったものをお釣りがくるくらいに回収できたのは幸甚の極みでした。ここは本当に本当に感謝しています。

 さらに、これまた私の好きな「月曜日のクリームソーダ」。なるほどこの人選は意図がわかる。いやあ今日のメドレーは素晴らしいな……なんて思っていたら、唐突に「それ」は投下されました。

 

 

 「やあみんな、おはよう」(ちょっとねっとり気味なイケボ)

 「おはようございます」「おはようございます、お兄様!!」

 

 

 そうです、我らがオペラセリア・煌輝座の「Parade d'amour」です。紫電Pは終わりました。

 実のところ、Twitterで言っていたようにこういうミックスゾーンがあればこの曲の出番はあるかもしれないと言ってはいました。しかし、あるとすればDay1の「志保以外総取っ替えオペラセリア」の可能性がまだ高いと思っていたので、この日も持参はしていたオペラセリアのリリイベタオルは咄嗟に取り出せず、それどころか普段は絶対やらないノータイムUOをやっていました。上がる曲で何でもUO折るのは品がないと思う派閥なので、今までキラメキラリやジブリ以外ではMOIWのムンナイくらいしかやったことないのに……。

 

 メンバーは、

 アシュリー(志保)→静香

 オスカー(歌織)→ジュリア

 アリエル(まつり)→ロコ

 ハーヴェイ(琴葉)→百合子

 というもの。これがまた配役の妙がありました。配信コメントで「百合子の妄想か?」とか言われてたのは笑った。

 

 アシュリー静香はしずしほつながりであり、D/Zealつながりでもあります。歌詞の「願いを、かなえるために!」は素の静香にも重なるところがありますね。

 オスカーパートを担ったジュリアはオペラセリアのアドバンストコミュでユーインという役を演じています。彼はオスカーを非常に尊敬しているという役どころで、この配置もドンピシャですね。

 アリエル担当のロコはわんこ系つながり。アリエルよりかわいい「お兄様の邪魔をするな!!」のセリフは会場がめちゃくちゃ沸きましたね。百合子は同じくアドバンストコミュでセシルという役を演じていますが、いい子なんですがちょっと気弱なところもあってこれもハーヴェイに近いところがあり。このように、配役についてはほぼ完璧でした。あと愛美さんはすごいシャフ度してた。

 強いて言えば、告白シーンまでやってもらいたかったなあ……とは思います。敢えて注文を付けるとすればそこでしょうか。

 

 メドレーの締めは、ミラソニの「絶対的Performer」。この曲もコールは初解禁です。

 もともとはここに稲川さんが入る予定だったようです。この曲はオリメンでも非オリメンでもやる可能性は少なくないと踏んでいたので、持ってきていたフィギュマスの歩のタオルを広げて「ON THE WAVE!!!!」の声援を送りました。

 

 いつの日か戸田めぐみさんが、コールありの環境でこの曲でも「My Evolution」でも、ミラソニの曲をもう一度歌える機会が来る時があってほしいものです。歩の低音が軸になる曲や宿題の曲は他にもあるので、もし復帰が叶ってもなかなか難しいかもしれませんが、やっぱり戸田さんの煽りでボロ泣きしながら「Yeah! Yeah!」したいです……。

 

 

 

 

 メドレー後のMC明け。満を持してD/Zealの「ハーモニクス」が披露されます。私にとっても非常に思い入れが深い曲ですが、ライブのたびにデュオの表情を変える面白さがある曲でもあります。6th福岡ではどちらかと言えば愛美さんがリードし、逆にSSAでは田所あずささんがリードし、バンナムフェスでは二人の協奏といった趣がありました。今回は振りが変わった「背中を預ける」シーンの演出を象徴として歴戦を経たデュオといった印象があり、今までのハーモニクスとはまた違う深みのある魅力を感じました。これを現地で見届けられて良かったです。

 

 D/Zealに続いては、9thから超強化された天井まで広がる稲光の演出とともに登場した渡部結衣さんの「稲妻スピリット」。武道館の時よりも演出が全般的に強化されていましたね。そして本当にダンスが映える。

 

 そしていよいよ、小岩井さんのターンがやってきます。会場の全員が予想していたであろう「Sister」。天才・小岩井ことり(この後のMCでの自称)の自作自演でおなじみの難曲です。朋花の曲では貴重なスタンドマイクなしで歌われる曲でもあります。

 

 末席の朋花Pとしてどういうふうに見え方が変わっているかな……という思いはありましたが、実際のところ「見える景色」については9thやAct-1の時とは特に変わらなかったというのが率直な感想でした。当時から一挙手一投足を見逃すまいとガン見して、解析のために後で頭痛を起こすくらいに脳をフル稼働させてるのは以前から変わらずでしたし、小岩井さんがとてもお綺麗な方で、朋花同様に「魅せる」表情や仕草が抜群に上手いのも変わりません。

 ただ、信頼して待っていたパフォーマンスをその通りに出力してくださることには、さすがの小岩井さんだなという思いで、初陣となった朋花ライトを片手にミックスペンラも用意して、ただただガン見していました。

 

 そう、ガン見していたのです。

 

 

 

 このライブの一年前、私はサンリッチカラフルで防振双眼鏡に頼ってガン見していた結果大失敗を犯しました。そっちに集中していたばかりに、長谷川明子さんの「Nostalgia」でスクリーンに流れた美希の映像を見落としたのです。

 

siden-p.hatenablog.com

※この記事の後半参照。

 

 ええ。なんでこの話をしたかというとですね。「Sister」の歌詞の2番には「有刺鉄線は赤」という歌詞があるんですね。そこで響の看板曲「rebellion」のように、赤のライトを掲げるというやつがあるんです。

 没入するくらいガン見してた結果、ちゃんと構えてたのにミックスペンラの赤を掲げるタイミングを逸しました。信じられない凡ミスです。

 

画像会話 on X: "おいは恥ずかしか! 生きておられんごっ! https://t.co/eJGRGgBMWS" / X

 薩摩武士なら確実に腹を切ってる。

 

 

 

 

 

 というわけで、もう二度と取り戻せない可能性が少なくない失敗をやらかして頭を抱えましたが、ステージそのものはこれ以上ないくらい楽しめた気がします。「担当」という概念が追加されることで何が見えるかより、自分の心情として心置きなく個別ライトやタオルを振れるかとか、そういうところの変化が大きかったと感じました。

 

 実はもう一つ、ミリオンスターズの子の担当Pを名乗ることで変わったものがあったのですが、それに気付くのはもう少し後のことです。

 

 

 

 

 

 そうして、ソロパート終盤。

 Act-1では獲ることを義務付けられ、そしてきっちりMVPを獲ったMachicoさんはトリへのアシストに回りました。とはいえ今回の「泣き空、のち」は、MCで彼女が言い方はアレなものの「何も考えずに」と言及していたのと重なりますが、初披露で緊張感も纏っていた9thと違い、空を舞う羽根のようにどこまでも自由で、天衣無縫な伊吹翼であったように思えます。

 その曲の流れも受け、ソロパートのトリを務めたのは予想通り田所あずささんでした。彼女もまた、今回はトリでMVPを獲るべくして獲ることを求められていたように思えます。

 

 予想予習メドレー動画で、私はこの「SING MY SONG」がソロのトリで歌われる前提で、コメント欄にこう書いていました。

 

 

 

 野暮な話とは、5thの大失敗のこと。5年越しのリベンジの場で、10thツアーの最後のソロかもしれない場面で、彼女はどう歌うのか。それだけを注目していました。

 

 田所さんは、最初こそ緊張しているように見えました。ですが、前回のトラウマとなった場面を越えると強張りはすぐに適度な緊張感に変わり、むしろ余裕さえ感じさせる佇まいへと移り変わっていきます。研ぎ澄まされた剣というよりは、どっしりと根を張った大樹の枝から、無数の蕾が花を開かせるような。時折笑みさえ見せるのが、とても記憶に残りました。

 最後のロングトーンも完璧に魅せた後に見せた、やり遂げた笑顔。8年前の「細氷」がオーバーラップしましたね。

 

 「今日はころあずが最後に持っていったね」。書いた時にはほぼ願望でしたが、田所さんはそう言われるに相応しい歌唱を見せてくれたと思います。

 これまで各ライブのMVPは7thR駒形さん、8th香里さん、9th温姫さん、10thAct-1はMachicoさんと評してきましたが、Act-2のMVPは田所さんかなと思います

 

 演者の皆さんが集まり、アンコール前最後の曲。香里さんが「ひゃくまんの思いを乗せたこの歌を聴いてください」と話すと、会場が大きくざわつきました。

 私は前夜の感想ニコ生で、Day1Day2の全体曲入れ替えの可能性について「ミリシタ以後の(ハッチポッチを除く)フルライブではやってないし、ないんじゃない?」という趣旨の話をしていただけに、やっちまったなあ!という思いを抱きつつも、望外だったイントロに心が沸き立ちました。

 

 

 「Flyers!!!」は、バンナムフェス1st、7thRの両ライブで非常に印象深い曲で、どっちでもそれぞれ別の理由で撃沈しています。ただ今回は、最後まで瞬きさえなるべく控えて、自分だけの光景を目に焼き付けたいと考えていました。

 この曲に限っては、小岩井さんではなくこの曲で7thRの縁がある温姫さんを中心に見ていましたが……やっぱりサビの「あなたに」の手を差し伸べるポーズはダメですね。バンナムフェスと7thRでの思い出ボムが炸裂して、視界が危うくなりました。このライブの時点では、「一番ミリオンを象徴する全体曲はUNION!!、一番泣けるのはFlyers!!!、インストが一番好きなのはGlow Map」と常々言ってきましたが、本当にいい曲です。振り返りというテーマをやるにあたって、最後にいい席でこの曲を聴けて幸せでした。

 

 

 告知コーナーではAct-3の情報が出て、この時点では「なるほど、何やるかさっぱりわからん」となっていましたが、その後には予想通りの「M@STERPIECE」の告知が来ましたね。体感では両日通じて一番沸いていたように感じ、これは演者さんも複雑では……と思ってはいましたが、しかしマスピを「完全再現」できるのは据え置きではなく唯一ミリシタのみである以上、これでいいのかもしれません。

 一時期はマスピに代わる曲が出てこないことについて色々と考えたこともありましたが、神原大地さん言うところの「歴史が歌わせた曲」をそうそう凌駕できるものが出てくるわけもなし。サンリッチとMOIWを経たからこそ言えるのかもしれませんが、マスピの立ち位置についてはこれはこれでいいのかもしれませんね。

 (8/25追記)ところで2500位ボーダーがヤバくて必死になって逃げてますが……100万超えるかあ。

 

 

 

 アンコールの一曲目は、前日と変わらず「Crossing」。改めて素晴らしい名曲だな、「UNION!!」にも遜色ない曲はやっぱりこれだよなと感慨に耽りつつ、朋花の固有ライトとミックスペンラを振っていました。

 

 この曲をMVの挿入曲として初公開して9th、Act-1に続いて浴びたことで、一つの気付きがありました。様々な経緯から、どれだけの時間と費用を投じても半歩から一歩くらい引いて観る癖があったこのブランドについて、あの頃より自分が少しだけ踏み込んでいる、より自分事になっていると実感できたのです。

 

 諸々では随分前の時点でも余裕で七桁単位で突っ込んでるのに今さら?と言われそうですが、めんどくさい古参なんてのは往々にしてそんなものです。

 昨今のミリアニ先行上映に対する一連の流れでも強く実感しますが、この距離感の半歩程度の変化こそ、ミリオンスターズに担当と言える子が増えたことではっきり変わったことなのかもしれません。

 

 

 本音を言えば。それが一瞬頭によぎったMOIW2023のマスピ以降、終活ではないですがしかるべきタイミングで綺麗に燃え尽きたいという想いも心の中にあるのは事実です。ですがこのコンテンツがそんなに綺麗な終わり方をすることは当然ないですし、川向こうの隣町と違って、765ASがそれを択ばなかったからこそ今の彼女達とミリオンがあります。

 

 真Pとしての軸はありつつも二律背反だらけの私自身としても、これだけP歴が長くても惑わずの境地には程遠いものがあります。しかし何にしても。末席の副担とはいえ朋花Pであるという自認を持った以上、十周年の先も、悲願のアニメの先も止まらねぇを掲げたブランドを追う者として、もうそれは許されないでしょう。

 

 

 

 

 グッドサインとまたドラマチックなナカムラその3やら天才小岩井ことりやらのあったMCを経て、最後の「Thank You!」。私は「Cブロック前方だし、さすがのファンサの女神もタオルとかは見えてないやろ……」と思い、まずは恒例となった2セット目のロコライトを点灯。1番サビで温姫さんに無事に手を振ってもらうと、2番からダメ元で朋花タオルを後ろの視界を妨げない程度に広げ、ライトも点けます。するとあっさりこちらにも小岩井さんから反応をもらってしまい、ありがたいやら二股ムーブで申し訳ないやら……。

 ちなみに後日「ことりの音」にその件でメールを送ってみたところ、今回のCブロックの位置ならステージから固有グッズが見えるんだそうです。マジか。

 

 

 それはともかく。総評としては、この日のライブはAct-1に負けないものでした。そもそも席が良かったのも影響大ですし、メドレーの文脈をその場で読み取れたといった要因も様々でしょうが、ピコプラしかりMTW以降のコールあり曲しかり、心残りのあった振り返りができたのも大きかったと思います。もちろん、会場の構成などといった改善すべき点はおおいにあるのですが……。

 Act-3の休み取得が困難という壁はありますが、「例えアニメの出来がどうなろうと10thは必ず全通をしよう」と、改めて心に誓ったライブになりました。ただ、その一方で「なんか楽曲温存してない?」と思うこともあり。これはAct-3と4で答え合わせですかね。

 

 

 それはそれとして、歌のお姉さん三人衆の「ピコピコIIKO!インベーダー」リミックス、音源化されないかなあ……。

 

 

 

 

 終演後の混雑は、早抜けしたり規制退場に従わなかった人が多かったりした影響か、はたまたCブロックという位置取りの良さか、この日は前日よりは随分マシな退場→あおなみ線搭乗だったような気がします。

 

 おかげで無事打ち上げもできました。この数日後に私のコロナ感染が判明した際には、やってしまったのではないかと思い肝が冷えましたが……。

 

 

 翌日は既に体調が怪しかったのですが、食欲そのものは旺盛で喉や鼻も違和感がなかったためただの疲れのようでもあり、冷房を強めに効かせたまま布団蹴っ飛ばして寝てたのもあり……ということで、大丈夫と判断して普通にあちこち歩きまわって観光をしていました。結局、発熱したのはここからさらに3日後なので、平均2~4日とされる潜伏期間を考えると微妙なところです。帰りの新幹線で、隣のノーマスクの方からもらった可能性もゼロではないですし。

 

 

 

 

■おまけ ライブ翌日のでらます関連

 

 この日はでらますのコラボ関連では、

 

海美と環がコラボしている水族館に行ったり、

 

 

美奈子、育とのコラボをやってた鳥開総本家さんを訪れて、親子丼に舌鼓を打ったりしました。

 

 

 

 あと、初めて来たのになぜかよく知ってる構図。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■Act-3、Act-4に向けて

 

 

 はい、ここからはライブレポ恒例の読む価値のない繰り言コーナーです。

 

 Day2の告知コーナーでは、Act-3の出演者が発表されました。

 

 

 アニメ公演と銘打っているだけあって、キャラクタービジュアルもミリアニ仕様。また、6th地方公演以来の両日出演形式です。22人で全体曲を歌うとなると、6thSSAを超えてハッチポッチ以来の多さになる感じでしょうか。ミリアニでこういうユニットで曲が出るのでは……という推測は、翌月の異次元フェスの編成も含めて出てきていますがどうなるでしょうね。

 それも第二幕でわかるはずですが、いずれにしても私は両日ご用意されているので、何とかISF11共々休みを取って遠征できるようにしたいものです。その代わり配信で見る予定の異次元フェスは休めないっぽい日なのでそもそも配信リアタイすら厳しそう。

 ミリアニの新曲は最低でも10曲以上の新曲があることは確定しているので、Act-3は+αと第一幕でも流れたあの曲のような、劇中曲や全体曲、あるいは温存曲のいくつか。ソロは……どうなんでしょうね。二分割するとして、アニメ新曲だけで10曲以上ある中、ソロの一日11曲を多いと見るか少ないと見るか。

 

 

 いずれにしてもミリアニについては、近くまた別の記事で語る機会があろうかと思います。ここまで読んだ人で見に行っていない人はそうそういないでしょうから、ネタバレ全開で書いてもいいのですが。

 

 

 

 

 ……話を戻します。

 

 では、アニメ要素をAct-3とフェスで大半消化するとしたら、Act-4はどうするのでしょうか?

 今わかっているのは、パンフの発言からおそらく上田麗奈さんが久々のライブ参戦となると推定されるくらいです。おそらくアニメの曲も全体曲などである程度は入ってくるでしょうか。さらに雨宮天さんと麻倉ももさん次第ではありますが、4人揃うなら比較的ハードルの低いBNS共々、BCも悲願のコミカライズ曲をやるかもしれません。

 

 

 あとは、グランドデザインの問題だと思います。

 

 9thの告知前までは、私はいわゆる765ミリオンでMTSを消化するハッチポッチ2的なライブをやってから10thツアーに入ると踏んでいました。ただ、実際には4公演のうち1、2公演で10年を振り返り、3公演(とフェス)でアニメ、という形となりました。

 

 他方、MTS曲はAct-2でも完全封印となりました。シーズンエアーで披露し、765AS以外のオリメンが揃っている曲が複数あったのにもかかわらずです。一部の曲の扱いからして、ナンバリングで歌っていなくても今回までの振り返り公演ではルール上歌えることはわかっています。

 ですので、正直これは想定外でした。

 

 それが何を意味するのかはわかりません……が、個人的にはここまでやったんだから10thツアーは39人で完遂してほしいという思いと、ミリオンライブとしてのフルスペックを出し尽くさずに10周年完走と言えるのか?という思いが二律背反の形で同居しています。これは朋花担当としての自覚を持つ前も持った後も、時期によってかなり揺れています。

 

 おそらく今、ミリオンスターズ側の演者は平均値という意味では心技体、そして経験値のバランスも含めれば全盛期にあると思われます。しかし、これだけ注力した10thイヤー完走後は765ASのような(ディレ1と約束していたとされる)一休みには入らないにしても、ガクッと参加率が落ちる方も増えるのではないかと想定されます。病気やケガだけではなく、演者の皆様には作品だけでなくそれぞれの人生があり、家庭を持たれている方もいます。

 ちょうど4年前の2019年8月のリリイベでは、「LEADER!!」の中村繪里子さんが、今後自身の参加できないライブがあるかもしれないという趣旨の話をしてセンターの曲を譲っていたことがありましたが、誰に何があってもおかしくないと思います。

 対して765ASの演者は、生まれたばかりのお子さんを抱えていらっしゃる後輩組の数人はかなり大変そうではありますが、中堅と上の世代は割と安定稼働状態にあるように見えます。もちろんサンリッチ水準の連戦やツアーは難しいのでしょうが。

 ただこれも2、3年後はどうなっているかわかりませんし、そもそもアイマス全体の20thイヤーが近づいていることを踏まえると、ASはASで来年下半期以降から20thイヤー前半のどこかで単独を打ちたいところではあります。何せ平田宏美さんの言ったことは叶うので。

 

 そういう意味では、良いコンディションで765ミリオンをやれるチャンスというのはもう意外と少ないように思います。ハッチポッチの時よりも随分関係性も深まり、ミリシタでは混成曲が増え続け、未披露曲も溜まりに溜まっていてさらにこれから増え続ける見通しでも、です。

 長らく悲願としてきた私としては、それであれば、ミリオンスターズとしてのフルスペックをツアーを通じて十二分に出し切った後、ミリオンライブとしてのフルスペックをどうにか――と思う一方で、もし戸田さんや村川梨衣さんが出演可能ならば、それよりも39人をきっちり揃える方を優先してほしいという想いも、とても、とても強いものがあります。

 

 欲を言うなら、Act-EXがないならAct-4は両日のうちDay1は765ミリオン、Day2は39人フル出演、なんてなったら最高なのですが……。ただ私が度々理想として語る、時々でいいので道が交差してほしいという765ミリオンの在り方は嫌う人も相当多い人は自覚していますし、ミリアニも含めた昨今の様々な動きは私の期待に応えてくれるかもしれないという感覚を強くはしつつも、バンナムがそこまで完遂できるかというとぶっちゃけ難しいというのもわかってはいます。

 なんせスポットライト一つさえ置かなかったことがあるくらいですからね、4年前。

 

 でも、天海春香のあのエピソードをモチーフにした以上、「Crossing!」は彼女に歌わせないことには完成しないのでは?と思うんですけどね……。どうなんでしょうね。

 

 そんな繰り言が出てしまうのも、「Flyers!!!」を聴いて、あのSSGでの今井さんのFlyers!!!プレー時の「この曲をいつかみんなで踊る日が来るのかしら」というつぶやきに対して、小岩井さんの「踊りたい……だって私たちは765プロだから……」と応えたやり取りを久々に見たからなのかもしれません。

 

 何にしろ、どっちに転ぶにしても素晴らしいものは出てくるのは確かなので、Act-3現地でその発表を見守りたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あと、ミリアニはいいぞ。みんな見に行こう。

 

Dreamin’ Grooveで、私たちはミリオンライブの次元を垣間見た――新たなMRライブを紐解く現地参加レポ #imas765ml_DG

 

 

(7/26追記 アーカイブが公開されたのでリンクを貼っておきます)

asobistage.asobistore.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 7/1-2に東京・神田スクエアホールで開かれた765ミリオンのMRライブ765 MILLIONSTARS LIVE 2023 Dreamin’ Groove」。

 アイマス初のMRライブだったTHE IDOLM@STER MR ST@GE!! MUSIC♪GROOVE(以下MR ST@GE)の後継企画として注目されたこの公演に、幸運にも土曜のこけら落とし、そして日曜昼の第二回公演に参加してきました。

 

 

 

 

 結論から言うと、Dreamin'GrooveはMR ST@GEの血統を確かに継いでいました。ただ、共通する「次元の壁を崩す」あるいは、15年前にガミPディレ1体制で掲げられた「アイマスという現実に浸食する物語」という目的のために選んだ手法が違っただけと言えます。

 MR ST@GEが「我々の世界のライブに765プロのアイドルを呼び出す」形で次元の壁を崩すなら、Dreamin' Grooveは「我々が765プロライブシアターの公演を訪れる」という形で次元の壁を崩そうとしました。どちらが正しいとか優れているではなく、あくまで共通の山頂を目指す中での登山ルートの違いです。

 

 アイマス3.0の嚆矢として放たれたこの公演。今回の記事では、かつてMR ST@GEにドはまりした筆者が上記の解釈でライブをレポートしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■ここはあくまで「765ライブシアターの公演」

 

 

 5月下旬、私は以下の記事を書きました。MRの歴史をたどりつつ、今回の公演の内容を予想するものでした。MR ST@GEの直系の進化を想定していたので予想部分は外しているのですが、それ以外の部分はまあまあ書けている方だとは思います。

siden-p.hatenablog.com

 

 なお、公式でのツイートやミリラジの告知では、私たちに対して「視察」という言葉を使っていました。これもMR ST@GE形式であることの傍証かなー、なんて思ってはいたのですが。

 

 

 

 ともあれ、観客でありながらプロデューサーでもある――つまり、演者による普段のライブに似通った形でもあるMR ST@GEの公演と違い、今回のライブでは徹頭徹尾私たちは観客でした。繰り返しますが、これはコンセプトと手法の問題です。

 

 会場の神田スクエアホールは、TC02リリイベやMOIW物販でも使用された会場です。今回はスタンディングでキャパは約1000。MR ST@GEの3倍弱ですね。ライブ専用の箱ではありませんが、建物はしっかりしており、今回は音響設備もちょうど良い感じに調整されていたので真ん中あたりで見ると不満はありませんでした。端に寄るとさすがに音も偏りが出ましたが、これはもうしょうがないですね。後述しますが、やはりこの手のライブイベントは真ん中が良いです。

 

 

 



 土曜日のこけら落とし公演では、連番を組んだジュリアPが60番台という大当たりを引いてくださったので、前から3.5列目くらいのど真ん中に位置取ることができました。MR ST@GEは仕様上最前から4~6列目くらいがベストポジションだったりしたのですが、今回はオルスタということもあり前であることに越したことはないですね。

 ただ、普段のリリイベよりは「ステージ」の位置がやや高かったです。私の身長と同じくらいなので180cmくらいでしょうか? そのため、後方からでもよほど小柄でない限り、アイドルたちの上半身まで全く見えないということはなかったのではないでしょうか。

 私は前方だったため、今回が一枚の巨大なスクリーン(パネル)式であることはすぐわかりました。つまりMR ST@GEで使用されたタイプの投影ではないことがわかります。これを受けた当時のツイートは、やや不安というか、ネガティブなベクトルのあるものでした。この時点で、リアルのダンサーさんや椅子などといったギミックを使うようなことはないとわかったからですね。

※DMM VR THEATERの映像システム。当時国内唯一という触れ込みで、閉館後の行方は不明。

 

 

 

 

 

 影ナレは美咲ちゃんでしたが、普段の前説やMR ST@GEにあったメタ(内輪)要素はほぼなく、完全に外向けの観客への公演のアナウンスでした。あくまで我々は客としてライブを楽しみに来ているのです(この時点ではまだ不明でしたが)。

 

 会場に流れていた全体曲は最後にBNTに切り替わり、ラスサビでボリュームが上がる演出はいつもと同じ。そしてAct-1でも流れた、1st~4thで使われたブザーとOvertureが鳴り響きます。

 

 さて、どうなるか。ミックスペンラと真の個人ライトを構えていると、聞き慣れたあの曲とともに「幕」が上がります。イベントタイトルにもかかる「Dreaming!!」のイントロとともに背後からライトを浴びて逆光の中登場したのは、ミリオン10th衣装「リ・プロローグX」を着用した春香、美希、未来、静香、まつり、このみ、紗代子、のり子の8人。はるみらのダブルセンターでした。

 モデルはMR系でおなじみ、私が「ミリシタモデル改」と呼んでいるシェーダーをかなり調整したものです。身長はほぼ等身大、あるいは頭の大きさなどを考慮しての0.9倍くらいでしょうか。それでも、例えばこのみさんの小柄さはゲームよりわかりやすく表現されていた印象です。発光衣装は今回の公演ではほとんどありませんでしたが、リベイシング/アロンでは光のシェーダーは「中」。陰のシェーダーは曲によって調整されていて弱~中のどちらかだったように見えます。Dreaming!!ではおそらく弱のはずです。

 

 

 

 13人ライブ、あるいは39人で歌える曲まであるミリシタですが、この8人というのはまず驚きでした。そしてさらに驚いたのは、楽曲がゲームサイズではなくフルだったことです。一部の特例を除いてゲームでは曲をフルサイズを使うことはないだけに、これは「そう来たか!」と膝を打ちました。

 

 MR ST@GEでは、生のパート以外は基本的にゲームサイズMVの流用で人数5人がリミットだったわけですが、今回はミリシタ既存曲でもこのためにモーションをかなり新録したことがこの曲だけでわかります。ゲームサイズでは2番以降がありませんからね(サビで共通する動きはそっくりそのまま使っているとみられるモーションもありましたが)。そのため、フォーメーションチェンジも多く、いくつかの曲では大サビ前にはそれぞれの個性が出るフリーな動き(手を振る、コールを煽るなど)が見られました。

 

 

 一枚のスクリーンに2Dの背景、手前にアイドルたちを配置する仕様だったため、この曲の時点ではキャラクターと背景を映すスクリーンが別々だったMR ST@GEのような奥行き感はありませんでした。しかし、曲ごとに調整したシェーダーだけでなくアイドルと背景他でピンの当て方も違い、さらに映像内とリアルのそれぞれの照明やレーザー光線などを工夫することで奥行き感、そして没入感はある程度確保しています。

 また、MR ST@GEでも使われた、(映像の)スクリーンモニターが曲途中で降りてきて別の画角を見せてくれる演出も健在でした。

 

 

 MR ST@GEではアイドルたち単独の時にこの奥行きがあることで逆に平面感や浮いている感につながってしまう(主に端から見た時や、真ん中から端の方を見た時)諸刃の剣でもあったので、これは今回の仕様に合わせて最適な形を取ったものだと思われます。既に各メディアのレポにバンナムからの提供写真が掲載されていますが、MR ST@GEの時の写真と比較してもモデルの浮いている感が軽減されているのは何となくわかるのではないでしょうか。

 もちろん、ダンサーとの共演はないので奥行きの深まりによる「実在感」は落ちますが、それ以外のシーンではこちらが没入できればある程度解決する問題です。重ねて書きますが、「我々の世界のライブに765プロのアイドルを呼び出す」のと「我々が765プロライブシアターの公演を訪れる」の違いですね。このあたりの没入にかかる時間は人それぞれなので「最初の全体曲で慣れてね」という意図もあったのかもしれません。

 

 

 

 話を戻します。2番の後、例の「約束」などよく台詞が入るあのシーンでは、未来と春香の言葉がありました。未来は「ライブ楽しんでくださいねー!」という趣旨で、春香は「一番後ろまでちゃんと見えてるからねー!」というあの伝家の宝刀の言葉です。ミリシタの劇場はキャパが1000席ちょっとと推定されていますので、今回のキャパ1000というのは形は違えど、彼女達が定期公演などで向かい合っている観客の数と概ねイコールです。偶然でしょうが、そういうところにも「シアターの定期公演感」がありますね。

 

 

 最初の曲が終わると暗転し、「降りた幕」の前にいちぽむの3人が登場します。「(ミリシタ世界における)プロデューサーさん」の単語も出るややメタな表現はありましたが、3人が定期公演で客の前でするMCとして概ねその範疇に収まっていたのではないでしょうか。わちゃわちゃしながら未来と翼をたしなめる静香という構図は、内側を知る立場としてもいちファンとしての立場としても、ほほえましいものでした。土曜、日曜で話す内容は変わりましたが、構図そのものは概ね同じです。日ごろからあの二人を制御しなきゃならない静香は大変だ……。

 ちなみに公演の体としては、今日はシアターを飛び出してここ(神田)でライブをしているので気に入ったらシアターにも来てください、ということのようです。ミリシタの周年イベントで工事が入っていてシアターが使えないのはこの関係だったのでしょうか?

 

 

 

 また、このMCでは終了後、3人がしっかり下手(つまり左方向)にの袖へ歩いてはけていったのが地味ながら大きな進歩でした。DMM VRシアターの設備では難しかったのもありますが、MR ST@GEでは袖にはけることができず、MCの際や曲間はフェードイン/アウトしてその場に現れたり消えたりするような形になりがちだったのは改善すべき点として挙げられていたのです。もちろん運営側もそれは承知で、例えば律子回ではMC(観客ではなく裏でのPとの会話)後に背を向けて「ステージ方向」に歩いてフェードアウトしていくといった工夫もなされていましたが……。

 この演出方法が確立したので、いずれはシーズンエアー告知動画でのロコのような演出も出てくるかもしれませんね。

youtu.be

 

 MCも当然収録なので、ミリシタモデルがハイエンドの据え置きモデルに比べて苦手とする指先の表現も安定していました。他方、それで「あ、こりゃ以前のような生要素はねえわ」とも察知できましたが、それはそれとして楽しめそうかな、という思いも同時に抱いていました。

 

 そんな中での2曲目は、背景を大きく変えた中で登場した伊織、響、やよい、亜美、律子の「レジェンドデイズ」。歌うのは当然「合言葉はスタートアップ!」です。

 

 この曲は私にとってブランドとしてのミリオン、ひいてはミリシタとの架け橋になった曲で、非常に思い入れのある曲です。4月のAct-1でもマイペースユニットにより披露されて、無事終わったのは記憶に新しいです。私同様にその余韻もあったからでしょう、観客も大きく沸きました。

 

 

siden-p.hatenablog.com

 

 あの初星宴舞の時とは違い、しっかりと理解をした上で臨むレジェンドデイズ。ソロパートが非常に映える曲ですから、それぞれの動きをしっかり見ることができました。

 既存曲のオリメンということでここでは後述するようなモーションの違いはそこまで大きくありませんでしたが、小柄な子が多いメンバーの中でもひときわ体格が小さく、けれどダイナミックに動くやよいが印象的でした。改めていい曲だなと思います。

 

 

 拍手が起きる中、舞台装置の切り替えとともに流れたイントロはまさかの「Vault That Borderline!」。シャイニーフェスタの曲の一つで、ミリシタ未実装曲です。ライブでの披露はMOIW2015が最後(ゲームサイズでは、翌年のミリ3rd仙台のメドレーでカバー実績あり)のレア曲です。

 

 

 当然どよめきが起きましたが、さらにそれが大きくなったのは登場したメンバー。オリメンの春香、千早、あずさ、律子ではなく、海外版ミリシタの「グロリアストリニティ」をまとった翼、百合子、ジュリア、瑞希、紗代子の5人。彼女たちが登場すると、周年ライブでのサプライズの時のような歓声が上がりました。

 この曲はゲッサンミリオン4巻の特装版でカバーされていますが、コミカライズでも比較的知名度の低いカバーなので、私も混乱のあまり1番サビ前くらいまでは「し、新規収録ぅ!?」と一瞬考えたりしていました。終演後の感想を見ると、他にも同様に思ってしまった方も多かったようです。

 

 しかし一度脳が理解してしまえば、いつもの烈さんの画像のような気持ちでライブを観ることができます。

 

 今回は積極的にセトリを予想せずまっさらな状態でライブに臨もうと思っていたのもありますが、カバー音源という発想は思考の片隅にすらありませんでした。ですが、言われてみればこれは「必然」です。

 

 ミリオンスターズにおいて、765AS楽曲のカバーというのはその歴史と不可分のものであります。周年ライブの大半(1、2、3、6、8、9)や感謝祭級のイベントなどでは数の大小はあれど曲をカバーしてきましたし、コミカライズでもゲッサン、BC、BNSでも数多くの楽曲をフルで歌ってきました。レーベルをまたぐわけですから、これは相応の需要があって成立してきたものです。

 また、その各種コミカライズでもシアターの公演ではミリオンスターズが先輩の曲を歌っていることがたびたび明示されています。

 であれば。当然この曲も当たり前に、シアターの公演で歌われているのでしょう。

 

 これは2回目(日曜昼)の公演での感想との2回合わせでの分析になりますが、ミリシタでのモーションがない曲ゆえに個々の動きも比較的自由に感じました。とにかくソツがない翼、翼に比べればダンスのキレはありませんが可愛らしくファンサや煽りっぽい仕草が光る百合子、ロッカーらしくエアギターっぽい動きなど、熱い感情をまとうジュリア。

 そしてギュッ、ギュッと力と想いを込めたような力強い動きが印象的な紗代子。それに対してアドリブを抑えがちで丁寧に踊る瑞希は、隣の紗代子に対して柔と剛の対比のように見えました。こういう違いが見えるのは、新規でモーションを撮り直したからこそでしょう。ゲームではどうしてもどの子も同じダンスになりますが、こういう企画であれば技量の差や個性ある固有モーションも取り入れられます。

 

 MR ST@GEのような生収録のモーションでは破綻のリスクがあるので極端な動きをするダンスが難しいですが(真が現実の椅子に飛び乗ってさらに華麗にジャンプしたような特例はあります)、例えばミリオンスターズでも傑出している歩や海美のダンスも、この形式ならいかんなく発揮できるでしょう。

 

ゲッサンミリオン3巻より引用

 

 固有モーションについては後ほどまた触れますが、これは是非今後も伸ばしていってほしいポイントですね。ゲームに(モーションが)ない曲は没入感を高める効果もありますし。

 

 

 

 また、Vault That Borderline!はいくつか歌詞の解釈はありますが、共通しているのは「境界線を飛び越える」というテーマです。それゆえに、MR ST@GEでも1st公演のMVパートで起用されていました。手法は少し違えど次元の「境界線」を飛び越えていく公演の第一歩として、この曲を再度起用するのはMR ST@GEからの文脈という意味でもこれ以上ないものでしょう。だからこそ、衣装も国境線を超えた公演で使用されたグロリアストリニティだったのだと思われます。

ameblo.jp

 

 

 

 

 いやー、もうこれ何が来てもおかしくないわ……と、脳内データベースで必死に今日の面子と照合するカバー曲を検索していましたが、続くイントロで「あ゛っ」と声が出てフリーズしました。

 

 数多のアイマス曲でも私にとってひときわ大切な曲である「my song」。

 

 

 登場したのは「スノーフレークリリパット」をまとった真、伊織、あずさのCDオリメン組でした。(※千早もフル音源自体は存在します。千早もフル音源自体は存在します※)

 

 

 再び文脈の話になりますが、この曲もかつてのMR ST@GEのMVパートで披露されました。その際のメンバーは10thのあのmy songを(演者が)歌えなかった、律子、やよい、美希の3人で強い文脈を感じましたが、私が轟沈したバンナムフェス2ndを経てこの3人の姿を見られるのは感慨深いものがありました。

 

 大切な曲に聞き惚れながら、真の姿をじっくり見ていた私ですが、1番から2番に移る中で仰天するような「異変」が起きました。この日最大の歓声はここだったと思います。

 

 空中ブランコに乗ったアイル組、すなわち翼、ジュリア、瑞希の3人が、画面最上部からゆっくりと降りてくるではありませんか。ゲーム内外でも前例のない演出にとんでもない声が上がり、崩れ落ちるPもあちこちで見られました。

 そう、アイル組はプレミア価格で名高いゲッサンミリオン3巻特装版において、my songをカバーしています(もう一曲はアイルの翼ソロ)。ですから当然「歌える」わけですが、これまでフェス限のカバー曲で混合音源を作ったことはあっても、オリメン音源とカバー音源を組み合わせてこうした演出をするのは異例です。前曲のVtBがカバー組だけで披露されたので、意表を突かれたというのもありました。

 後で知ったのですが、多くのAS曲をライブでカバーしてきたミリオンスターズでも、演者のライブイベントではmy songはノータッチの曲だったとのことです。

 

 

 

 ブランコに乗る3人はそれぞれ乗り方が違い、脚を盛んにぶらぶらさせる翼、お行儀のよい瑞希、足首の辺りで脚を組むジュリアと三者三様。2番はアイル組の3人で歌い(CDオリメン組は地上でダンス)、ラスサビ前でブランコが地上まで降りて6人が合流します。この時伊織とあずさはそこまで目立った動きはないのですが、真だけはブランコを降りる時の翼をしっかりエスコートするのが特徴でした。よくわかってる、よくわかってますねえ!!

 

 オリメン組とカバー組を組み合わせるというのはゲーム内や普段のライブなら発想はあったでしょうが、この手のイベントでは予想外だったという方も多いでしょう。あの曲を除けば、終演後に最も印象深い曲としてmy songを挙げた方も多かったと感じます。これやアマテラスでこんな表現ができるなら、あの曲も、いやあの曲も!!となりますからね。

 my songはゲッサンだけでなくミリオンBCでも桃子・のり子・杏奈にフルサイズでカバーされています。桃子(とのり子)は最新巻でDestinyもカバーしたのですが、特に重めの曲のカバー担当率が高い桃子(渡部恵子さん)は、野暮な話は抜きにしてもこういう機会ならこの手の曲を歌ってもいいんじゃないかなとは……。

 

 

 

 ただまあ、カバー面でもやや優遇されてる真のPの私が言うのもなんですが、こういうの見るとAS側にも何かの機会でミリオンスターズの曲をカバーする企画やってほしいなあ……とは強く思いますが。

 

 

 

 曲の余韻に浸っていると、これはあるなと予想していた「電波感傷」のイントロが鳴り響きます。しかしここで驚いたのは、マリオかロックマンのステージギミックかというほどに高速で縦横無尽に動いたり合体したり分離したりするリフトに乗って歌う歌織と紬の演出でした。これは公式のツイートでも紹介されていましたね。

 現実には危険すぎてとてもやれたものじゃない演出ですが、MRなら余裕です。また、my songなどでもそうですがMr ST@GEのような奥行きの使い方はできない代わりに、高低を活用して演出しているのは評価すべきでしょう。

 

 

 

 一週間前のミリラジ公録でも披露されたとのことですが、立て続けに演者でもキャラクターでもこの曲が見られた方はラッキーですね。10thツアーの間にも、おそらく披露する機会がありそうですが……。

 純粋な光のみの演出に関しては、画面・リアルのレーザーと照明がマシマシなこの曲が最も目立っていたのではないでしょうか。これは現地で見てこそなのですが、逆にアーカイブの映像でどの程度見られるものになっているかが楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 そしてこの公演最大の問題児にして、MR ST@GEに続き映像制作と演出構成で中核を担ったマイノオトとJUNGOさんの面目躍如。「Do the IDOL!! 〜断崖絶壁チュパカブラ」です。

 

 

※土曜の会場の反応はだいたいこんな感じです(笑いながら)

 

 

 いやあ凄かったですね。APかっしーが感想会で演出をそっくりそのまま説明したらめちゃくちゃな文章になってましたが、実際あの通りで。

 歌唱メンバーの朋花、百合子、エミリー、翼、昴が「サミットリバーン(シェーダーは中)」で登場したかと思ったら、後方の断崖絶壁のスペースに巨大チュパカブラが登場。光線やら火花やら爆発が起きながらアイドルたちが曲を歌い、炭酸ガスがリアルの方でバシューッと噴出され、チュパカブラの四股で大地が揺れ、最後はチュパカブラが増えてさながら大怪獣戦争の様相に。そして爆発。

 なんだこれ。頭ミリオンライブか? しかもチュパカブラのコール有り披露はこれが初めて。頭ミリオンライブか? というか朋花様、あのガニ股ダンスよく承知したな?

 

 みんなゲラゲラ笑ってましたし曲後もそんな感じでしたが、ひたすらおバカなことをやれるという意味ではチュパカブラは便利だなあと思いました。この曲に限っては各種演出は現実世界どころか「アイマスの世界」でさえ不可能ですが、まあ元々のMVからして高熱で寝込んでる時に見るようなアレなのでまあ向こうの世界でのMR的な御愛嬌ということで。

 ちなみにチュパカブラ、Act-2 Day2の披露曲候補です(昴=斎藤佑圭さん以外の4人がいる)。

 

 

 

 

 

 

 

 ここでMCが入り、歌織と紬が登場。土曜、日曜昼ともに電波感傷とチュパカブラの話題で、電波感傷についてはイベント絡みのトークがあり、土曜は「金沢でのドライブ楽しかったわね!」「た、楽しいというより怖かった……(小声)」的な話、日曜昼は動画投稿企画に参加したという話題になりました(こっちでも紬はドライブネタを忌避)。

 

 チュパカブラについては両日とも、紬が「最初にシアター宣伝ソングとしてチュパカブラを持ってきた時にはどういうことかと思ったが、皆さん喜んでもらえたなら良かった」という趣旨で話していましたね。

 

 

 MC明けは、あとで判明しましたが今回のセトリ可変枠でした。土曜は「春風満帆スターティング」、日曜昼は「リベイシング/アロン」、日曜夕は「夢みがちBride」でした(筆者は日曜夕のみ未参加)。

 

 今回の形式であれば、リリースしたばかりの曲も、当面ライブで出番がないであろうこれらのNew Songsの曲も問題なく披露できます。まさかこの曲が見られるとは思わなかったですが、いやあコール楽しいですねこの曲! 2番は正直うろ覚えでしたし私に限らず会場のコール練度もガバガバだったのですが、演者のライブでもいつか見られる日が来てほしいものです。その時はよりしっかりと盛り上げられたらいいのですが。

 モーションは真、のり子、昴は雪歩、静香に比べると元気系だったと思うのですが、ちょっと自信がないのでアーカイブで再度確認したいところ。

 

 一方、日曜昼の「リベイシング/アロン」は光の演出をガンガン突っ込んだだけでなく、今公演では唯一「固有SSR衣装」が登場した曲です。朋花、このみが連動SSR衣装、千早、ひなた、まつりがイベント衣装。光のシェーダーはおそらく「中」でした。

 

 

 ライブでは765ミリオンが実現したとしても優先度はあまり高いとは言えない(千早が引っ張りだこになりがちなので)曲なので、ここでMRという形であっても見られたのは良かったと思います。体のラインがはっきり出るスーツは、この公演で使用された肩出しへそ出しの「インフィニティストーム」よりもだいぶこう、千早が着てもまつりが着てもセンシティブな感がありますが……ありますよね?

 いずれにしても、MRライブで固有SSR衣装を着る試みは今後も試してほしいです。Tx系曲が候補となるでしょうが。

 

 

 暗転後、少し間があって会場中に鳴り響いたのは「キラメキラリ、いっくよーーーー!!」の台詞。おなじみの煽りとともに、登場したのは「ストリートホッパー」を着たやよいでした。暗転解除とともに画面中央からの登場でしたが、ここはMOIWなどで見せた下手から出てくる演出でもよかったかなもしれません。

 アイマスを代表するキラーチューンの一つであるキラメキラリは、今回唯一の「本来はソロ歌唱の曲」。登場から1番の間は彼女が歌って面目躍如を見せるわけですが、MR ST@GEより縦に画面が広いこともあって、ここでもやよいのサイズ感が強くアピールされます。そりゃトップオブトップのオーバーランクさんもああなる。

 

 2番からは予想通り、キラメキラリをミリオンBC5巻特装版でカバーした茜と紬が両袖から登場。識者に確認しましたが、この2人は明言こそされていませんが劇中でもキラメキラリをライブで披露しているので、そういう意味でも良い人選です。

 「ギターソロ、カモーン!」の場面ではハッチポッチのようなジュリアの登場こそありませんでしたが、3人が代わる代わるエアギターを披露。貫禄のパフォーマンスのやよい、ノリノリの茜ちゃんに対して、紬はヤケクソというかヘタクソというか……。前列では表情も確認できましたが、赤面しながらやってたように見えます。ちなみに紬だけはギターじゃなくて心得のある三味線の弾き方だったのでは?という指摘もありました。

 やよい以外のASメンバーの音源(ゲームサイズ)があることも影響してか、近年はソロ曲という範疇を超えているキラメキラリ。実際に仁後さんがソロで披露したのは約10年前の765ASの8thまで遡りますが、今回のトリオでまた新しいキラメキラリの形を見られました。

 

 

 そして、畳みかけるようにBCカバー曲枠でミリシタにも先日実装されたばかりの「アマテラス」。北海道編の主役だったひなたとエミリーの登場に会場は沸きました。

 コールが有名なアマテラスですが、前回それができたのは18年夏のプロミ。約5年ぶりです。そりゃまあ楽しかったですね。2番からはオリメン4人も登場し、6人での歌唱となります。

 

 そしてここで印象的だったのが、それぞれの個性が光るダンスモーションです。小柄なのもあって元気でキュートなひなた、可愛らしさと舞踊のような和を感じるエミリーがまず対になっていますが、ASの4人も四様で。特筆すべきは、多くの方が感想で触れていた貴音の「舞い」でした。長身を生かしているのも大きいのですが、遠目に見てもわかるくらいに一挙手一投足が優雅で嫋やかなのです。和風であるのはエミリーとも似通うのですが、隣に立つ両者の違いは一目瞭然でした。

 こういう魅せ方はMR ST@GEでもなかなかできなかったもので、四条貴音のステージというものを一曲で表現していたように思えます。律子もファンサ多めだったように見えたのですが、これは自信がないのでアーカイブ待ちで……。

 

 

 続く曲は、未来の「乙女ストーム!いっくよーーー!」の掛け声とともに披露された「Growing Storm!」。相変わらずとんでもない露出度の衣装ですね。モーションは概ねゲームに忠実な感じだったでしょうか。

 「合言葉はスタートアップ!」と対になっているこの曲を、このセトリで披露したことには意味があったと思います。ちゃんと文脈を意図しているわけですし。

 願わくば、どういう形であれ競演が特別ではない、当たり前になってほしいところではありますが……。その答えの一つは今月末に出るのか、どうなのか。

 

 

 

 

 

 ライブも終盤にさしかかり、私が確信していた楽曲のイントロが流れます。

 

 MR ST@GEの表題曲「MUSIC♪」。歌うのは春香、千早、美希、真、雪歩、真美、貴音、あずさの8人でした。

 

 

 MR ST@GEの表題曲だったこの曲は1st~ENCOREまで毎回MVパート終盤に披露されました。また、スタッフロールでもインスト版が流れ、参加者はクラップで公演のラストを盛り上げるのが恒例でした。

 

 ENCOREは初主演だった伊織、また2回目の亜美真美公演はかろうじて実施できたものの、初主演だった美希、そしてあずさと春香の3公演はコロナ禍のイベント自粛要請で中止に。3公演すべてのチケットを握っていた私は悲嘆に暮れました。

 今回はスタッフも共通しているとみられていましたし、MR ST@GEのとある回に深く感銘を受けたわかちこPがバックアップしている企画です。となれば、文脈としてどういう形であれこの曲は披露されると踏んでいました。会場に入る直前に聴いたのもこの曲です。

 だからこそイントロが流れた時は拳を握りましたし、二段ステージ構成とそのメンバー構成を見て体に電流が走りました。

 

 



 前列に春香、美希、あずさ、真美。

 後列に真、雪歩、千早、貴音。

 

 MR ST@GEの最終公演だったENCOREの主演メンバーを前列に立たせていることから、未完に終わったあの公演を念頭に置いているのは明らかでした。背景にスクリーンモニターが降りてくる演出も、あの時と同じです。

 

 3年以上澱のように残っていた何かが、蒸発して消えていくような不思議な気分でした。

 もちろん、すべてが回収されたわけではありません。握っていた全公演の千秋楽だつた春香回ではすごいものが見れていたでしょうし、あずさ回では高い確率で、その前のMORでたかはし智秋さんが「いつかあずさ全振りで歌いたい」と語っていた「隣に…」が聴けたのではないかという割り切れない思いは今もあります(今聴けるCD音源は色々あって折衷寄りの歌い方です)。

 

 

 ですが、MR ST@GEでも企画の中心を担った佐々木直哉さんや遠藤暢子さんといったゲーム開発スタッフ、JUNGOさんとマイノオトなどの演出チームが、MRの草創期を担った公演との系譜を明示しつつ、やり残しを少しでも回収してくれたのは本当にうれしいことでした。

 

※だいたいこのスラムダンク雑コラの気持ち。これに尽きます。

 

 

 

 MUSIC♪を歌い終えると、降りた「幕」の前に早着替えを済ませた春香が登場します。その衣装を見て、会場はどよめきました。

 着ていたのは「フューチャー・シグネチャー」。今まさに実施されている、ミリシタ6thイベントの衣装です。つまり、この後の曲は……ということですね。MCの途中からは、6thイベントのセンターである杏奈も登場。ますます期待が高まる中、今まさにみんなが聴きまくっている「グッドサイン」の曲名が告げられます。

 

 この曲で登場したのは、春香、亜美真美、杏奈、海美、奈緒、美也、茜、歌織。今公演最大の9人でした。ほぼ等身大でやるには、一列だとこの人数がリミットですね。まさかのフル音源をここで初披露ですが、例年秋葉原のステージで周年曲を披露していたことを思えば、今回はその代替も兼ねていたのかな?と思うところもあり。私は幸い2回参加できたのでじっくり聴けましたが、明るく盛り上がる曲調の一方でラスサビ前の間奏は周年曲らしいメロディでもありました。終盤のカノンのようなダンスモーションも、ライブに導入されるのか期待です。

 最後はいつものライブ同様に金テープも射出される大盤振る舞い。これも次元の壁をあいまいにするのに役立ついい演出でした。

 

 

 グッドサインはブランド10周年曲とアニメOP曲に挟まれるというなかなか難しい立ち位置の曲ですが、いい感じにバランスはとれている印象です。おそらくAct-3での披露となるはずですが、トロッコの再現も含めて楽しみですね。

 

 

 ライブはこれで終演となり、「幕」が降りて次第に彼女たちの姿は見えなくなります。その中で、海美と茜ちゃんは少しかがむようにして、少しでも長く手を振れるようにしていたのが「らしい」演出でした。

 

 その後、再び幕の前に杏奈が登場。観客と「プロデューサーやスタッフのみんな」にも感謝を告げた上で、恒例の「応援ください」のレスポンスをやりました(日曜昼は2回)。

 担当Pならずとも、この場面が記憶に残った方は多いと思います。ゲームでは見ることのない「完全な観客視点でのON奈」が、そこにいるように見えたからでした。喋り方も生っぽい感じがあり、目の前で展開されているのが実際の「アイドル望月杏奈のライブMC」のような感覚を覚えます。これは観客視点に専心できる今公演だからこその強みでしょう。

 MR ST@GEのようなステージ裏要素や生要素がなかったため、あの「脳がバグる」ような刺激はDreamin' Grooveには少なかったとも言えます。一方で、観客として純粋に楽しめるという点では「これはこれで良いものだなあ」と頷いていました。

 

 

 終演後はスタッフ・機材スペースの横を通って退場する流れでしたが、梅木さんやJUNGOさん、ライブチームに向けて、多くの人が「グッドサイン」を掲げたり「ありがとう」の声をかけていたのが思い出深いです。

 

 

 

■イベントを振り返って

 

 今回のイベントが発表される直前の昨年12月、ミリマガ+で佐々木直哉さんと吉竹敬一朗さんの開発スタッフインタビューが掲載されました。その中でMRについても言及があり、伝説の律子回千秋楽で知られるMR ST@GE 2nd SEASON(2018年9~10月)に、わかちこPが足を運んでいたことが公式媒体では初めて言及されました。その際に佐々木さんが「ミリオンでもいつかこういうステージを作れたら」と約束したとのことで、おそらくここを起点にミリシタ系の数々のMR企画が生まれたものと思われます。

 

 その際、佐々木さんは「公式見解ではない」と強調した上で、ゲームやMRは「パラレルワールドで生きている彼女たちを、こちらの世界の最新技術を用いてこちらの世界でも見られるようにしている」という解釈を語っていました。技術が高まっているからこそ、MRを少しずつやれたり、ゲーム内で言えば39人ライブがこちらの世界で見られるようになったという考え方ですね。

 

 今回のDreamin' Grooveも、この解釈の延長線上にあったのではないでしょうか。だからこそ、MR ST@GEとは違うアプローチで、私たちがミリオンライブの世界の公演に行くという次元の壁を破る試みに挑んだということなのでしょう。

 

 じゃあMR ST@GEでやった形式は諦めたのか、というわけでもなく、そちらはそちらで研究し続けているのだと思われます。質問は事前に集めていたので同系統ではありませんが、昨年末の「朋花様のお悩み相談室」もその一つでしょう。またやってね。

 

 

 リアルタイムのやり取りは、アイマスの最高到達点の一つではあるとは思います。ただMR ST@GEでも各種事故はありましたし、演者、モーションアクター、現場スタッフ、ダンサーの四者が息を合わせた職人技の成果です。特に演者には強烈なプレッシャーがかかるもので(若林直美さんや下田麻美さんのような自らハードルを上げまくる例外を除き)、あれはあれでまた難しいものがあると拝察します。美希のshowroom配信での「サンドイッチ」のような、試すような質問もしばしば飛んでくるので……。

 

 とはいえ、ことMR分野においては、両形式が並立して進んでいく形が望ましいのかなと私は考えます。こちらはこちらで、リアルタイムで組み立てるわけではないからこその豪壮な演出ができる強みもありますし。

 

 

 大小はあれど各ブランドでそうした取り組みを推進しつつ、最終的には25年春完成の渋谷バンナムシアター(仮)でその取り組みの成果が結実する、そんな未来を予想しています。

 

 ですから、シーズン2も可及的速やかに、できれば年末にも実現してほしいところです。もちろん、アイマスのMRはまず世界観構築が大事で、そこはVtuberなどのライブとは話が全く違うことは意識しなければなりません。脳をバグらせる、〇〇がそこにいる、という感覚を喚起させるには、演者のライブにおける渾身のパフォーマンスがその感情を抱かせるのと同様、神は細部に宿ることを忘れてはいけないのが前提です。今回のMCは基本的にミリシタシナリオチームが書いたようで、スタッフロールには青木朋子さんの名前もありました。

 

 

 そのあたり、今週末のMがどういう方向性を出してくるのかは注目しています。出張で当日は見られませんが……。

 

 ひとまずは今公演については月末からアーカイブ配信(土曜+日曜のダイジェスト)があるので、そこでじっくり見直してみたいですね。現地参加できなかった方も、あのお値段と期間なら「買い」ですよ!!

 

 

 

 

 

 さて、ここまでかなり絶賛してきたわけですが。今回の公演も改善すべき点はいくつかありました。

 一つは多くの方が指摘しているように、出番の格差問題。全体曲2曲とLTHの2曲、チュパカブラとNewSongsをやる、という方向性が前提で、あとはカバー曲音源を生かす方向で今回のメンバーが決まったのだと思われます。この方針自体には文句はありません。

 ただ、複数回行ける人はほとんどいなかったことを踏まえると、約67分の公演を75分に延ばして日替わりではなくどの回でも春風満帆スターティング・リベイシング/アロン・夢みがちBrideを全部披露しても良かったのではないでしょうか。

 私も初回は「あれ? 千早の出番こんだけ?」となりましたし、最後の曲を見た時には「(明日に夢みがちBrideやるにしても)海美奈緒美也の出番最後だけはどうなのか」と感じました。

 

 それが無理でもせめて一度の公演で3曲中2曲をやる形で回していけば、担当の出番が少ない回を引いてしまった方の不満も幾分は少なくできたと思います。確定4曲の子と、3公演中2公演は1曲の子がいるのはいささか厳しいです。

 ただ、そこをあまり均等化すると曲をフルでやりなくくなるので、多少の偏りは許容すべきでしょう。下限を2曲とすれば差支えはないと思いますが。

 

 技術的なところでは、一部リップシンクが合っていないパートがあったり、映像表現で少し気になるところはありましたが、ここは番号100番以前で気付けるような細かい部分かもしれません。実際に日曜昼の200番台では、リップシンクなど細部を観察するのはちょっと難しかったです(そこを見るより昨日見れなかった子を見ようとなったのも大きいですが)。

 曲後にピタッと止まりすぎでは? と感じるシーンもあったので、画面切り替えやステージの上下で入れ替わる時も、多少は肩で息をするようなモーションにしてもいいかもしれません。

 

 

 

 このあたりは公式がアンケートを実施しているので、ここまで読んでくださった現地組はぜひ要望や追求してほしいMRの方向性を書き連ねていきましょう。

 あとは「これで765ミリオンやったで」と言われないように、リアルの方のライブも求めていきたいところです。

 

 

idolmaster-official.jp

 

 

 ちなみに該当のインタビューが掲載されているミリマガ+vol.5はなぜか今、kindleで半額セールしてます。来週までらしいです。

https://www.amazon.co.jp/IDOLM-MILLION-MAGAZINE-vol-5-%E4%B8%80%E8%BF%85%E7%A4%BE%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-ebook/dp/B0BQHGZN5B/

 

 

 

 

 

 

 余談ですが、今回はせっかくなので秋葉原コラボも回ってきました。ミリシタ周年期に上京する機会はこれまでなかったので、アトレなど各地を巡るのはなかなか楽しかったですね。

 




 

 

 

 

 

 また、紬にちなんだわけではないのですが、土曜昼は神楽坂の加賀生麩割烹「前田」にて食事をしてきました。いつもの華凉さんの探してくれたお店です。生麩をはじめとした料理も上品なおいしさで、また個室なのでゆっくり話すこともできました。夜は結構いい値段ですが、昼なら比較的良心的な価格で食べられるお店ですね。

 

www.maeda.kaga-ya.com




 

 

 

 

 

 長くなりましたが、今回のレポは以上です。次は一ヶ月後、両日現地参戦のAct-2のレポを書けたらと思います。ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

765ミリオンのMRライブ「Dreamin’ Groove」に向けて、765プロとMRの歴史を振り返りながら公演内容を予想する

 

 

 

 昨年12月に初報のあった765ミリオンのMRライブ「765 MILLIONSTARS LIVE 2023 Dreamin’ Groove」(以下Dreamin’ Groove)の詳報が18日のミリラジで発表されましたね。

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 2018年春と秋、そして20年に計3回開催された765ASのMRライブ「THE IDOLM@STER MR ST@GE!! MUSIC♪GROOVE」(以下MR ST@GE)とのタイトルの関連性や、これまでのMRの取り組みから正統進化形とも期待されるこのイベントですが、キャパ350で実施されたMR ST@GEを現地で体験した方は少なく、また近年に新規で加入された方は「そもそもMRってなんやいね?」という方も多いかもしれません。

 

 この記事ではMR ST@GEの1stから参加してきた私が、これまでのアイマスとMRの取り組みと発展を振り返りながら、きたるDreamin’ Grooveへの期待を記してみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

■1.アイマスとMRのはじまり

 

 MRの企画が動き出したのは、2017年でした。この年実施された765ASの第一回プロデューサーミーティングにて、開演前のスクリーンに等身大の天海春香が「生で登場」。これは前年発売の「プラチナスターズ」のモデルを等身大に引き延ばしたものでした。私は現地参加していませんでしたが、円盤でも春香の生っぽい動きと声に会場が沸いていたのが確認できます。この試みが好評だったことが追い風にもなり、MRの本格的な推進が決まりました。

 

 次回作「ステラステージ」の開発が完了した時期と重なる同年の秋から、MR ST@GEの企画が本格化します。翌年3月、割と唐突に1ヶ月半後のイベント開催が発表されました。ニコニコ生放送にて、原由実さん、浅倉杏美さんと、当時の総合PのガミPこと坂上陽三さんが出演して生配信での告知が行われています。

 1st、2nd、ENCOREとも、開催日まで2ヶ月切ってから詳報が告知されるのは変わらないので、ここはもう少し早くしてほしかったですが……。今回は一報が半年前、開催時期告知が2ヶ月前、出演発表が1ヶ月半前なので多少はマシ、でしょうか。

 

 とはいえ、1stの告知では「アイドル達がゲームの世界を飛び出して等身大サイズでライブをするらしい」ということしかわからず、「主演システム」という制度もどういう意味を持つのかは不明でした。ガミPからは「担当Pは主演の日には来た方がいい」とだけ言われていましたが。

 

www.nicovideo.jp

 

www.youtube.com

 公式PVはこちら。今見れば意図はまあわかりますが……。

 

 

 MR ST@GEを一貫して担当していたのは、バンナム勝股春樹さん(以下勝股P)。アイマスの生みの親であるディレ1こと石原章弘さん(現・グッドスマイルカンパニー)の下で765ASの9thライブやミリオンの1stライブなどのチームスタッフを務め、その後このMR ST@GEの企画に携わりました。アイマスの生配信や配信ライブなどの拠点になっている未来研の立ち上げと運用にも関わっているほか、ミリオンでは2021年の7thRライブまでチームの中核スタッフとして活躍。現在は「ヴイアライヴ」の担当Pでもある方ですね。

 この勝股Pと、アイマスPにはおなじみの演出家であるJUNGOさんが横浜駅に近い「DMM VR THEATER」に企画を持ち込んで快諾されたことから、MR ST@GEは始まりました。

 

 

 

■2.MR ST@GE 1st SEASONの試行錯誤

 

 

 この放送の後、MR1stの特設ページがオープンしました。主演アイドルの割り振りは以下の通りで、1日3公演の構成です。

idolmaster.jp



 

 

 当時の私は地方住みで、最後と思って初現地で参加した初星宴舞でライブ沼にはまり、過去のライブBDをかき集め、そしてグリー時代は敬遠していたミリオンにどっぷり浸かり始めた頃でした。

 ただこの時はいったいどんなものなのか見当もつかず、公演時間が1時間というのも相まって「等身大のライブ映像を見るにはちょっと割高かな」という印象を持っていました。また、単純にGWに連休が取れなかったこともあり、「評判が良ければ後半戦に行こう」と判断していったん様子見に回っていました。

 私以外にもそう考えていた方は多かったようで、1stは口コミが広がるまではキャパ350でも半分~6割程度しか埋まらないのもザラで、千早や貴音のようなASでも人気上位の主演回でも当日券が売り出されるほどでした。

 ……今では、隔世の感がありますね。

 

 

 

 2018年4月30日、公演初日のトップバッターはアイマスのセンターオブセンター、天海春香でした。

 MR ST@GEでは1stからENCOREまで、基本的には以下のような構成が踏襲されました。フルで歌うソロ曲とMCパート以外は、ゲームサイズのMVを再構築したものが流れる形式です。なお、ソロ曲はコロムビアランティスフロンティアワークス何でもありでした。

 

dic.nicovideo.jp

ニコニコ大百科より引用。これは1stのセトリ。

 

 

 MR ST@GEでは、等身大のキャラクターモデル(ステラステージのモデルを4Kサイズにするなどリファインしたものが使われていました)が、ステージ手前の透明のスクリーンに投影されます。背景は背景で別に、ゲームでのステージのような画像や映像がステージ後方に表示。両サイドにもスクリーンがあり、こちらも演出や後述のMCシーンで活用されました。

画像は以下のプレスリリースより引用。

prtimes.jp

 

 

 

 

バンナム公式より引用

 

 

 半ば人柱のような形でこけら落としに参加したPたちは、「等身大で見られるのはこれはこれですごいけど……」といった感じで、参加した方からコールだけでなく立つのか座るのかなどなど、どう対応したものか迷いもあったと聞いています。ですが、中盤に入ると状況は一変しました。

 

 「スタンダーップ!!」

 

 その煽りの台詞は、聞き慣れた声だけれどゲームの既存音源ではない、「天海春香」の声。明らかに生で撮っている見たことのないモーション。そんな彼女がリアルのダンサー2人を引き連れて「生歌」を歌ったのは、ミリオンライブの初ソロ曲「キラメキ進行形」でした。

 リアルタイムで歌って踊っている「春香」が見られただけでなく、生身のダンサーさん(アイマスライブに出演経験のある方々です)と連携しながらパフォーマンスをする姿は、それまでとは違って実在性を一気に高めるものでした。とはいえ、これはまだ序の口に過ぎなかったのですが……。

 

 その後のMCも、徹底して「天海春香」であり、演者の色は極力漏らさないものでした。試行錯誤の色が強かった1stでは、舞台裏なのかステージMCなのか今一つ判然としないものでしたが、共通して観客を指名してのトークがあり(1stでは席番号で指名)、最後のソロ曲の演出や衣装、アクセサリーなどを我々が候補ごとに指定された色のサイリウムを振る投票形式で決めることができました。

 MCで登場する「春香」にとってはアイドルマスターはコンテンツではなく「公演名」であり、これまた伝聞なのですが声優ネタは反応できない一方で、オフに訪れるべき近隣の観光地として「港の見える丘公園」を挙げられると「懐かしい気持ちがします」と返すといった巧みさがあったと伝えられています。

 

※アケマス~アイマス2でたびたび登場する場所。無印はラストライブ前にも来るので印象に残りやすい。古参にとってはいわゆる聖地。

※ミリシタでも美希のSSRで登場。

 

 

 

 

 「実在性」。春香主演回に限らず、多くの参加者はMRの真髄をここだと評価します。だからこそ、セトリが共通であってもリピートする人が後を絶たなかったのです。

 

 

 この仕組みの種明かしをすれば、演者さんがステージ備え付けのカメラの映像越しに我々を見ながら、当意即妙のパフォーマンスをしているといった具合です。ただ、演者さんが深くキャラを把握しているのはもちろん、その知識を適切かつ自在に引き出してキャラクターを崩さずやり取りをしなくてはならないため、非常に難易度が高い代物となっています。

 だからこそ、演者とスタッフの尽力、野暮なことはしない観客との協力で星野源さん言うところの「(みんなで作る)嘘が嘘じゃなくなる」効果が実在性につながり「○○がそこにいた!!」となるのですが。

 

 

 そのためにも演者さんは自分自身が漏れないことを徹底し、後日言及する際にも「立ち会った」「見届けた」「居合わせた」といった表現を使っています。また、平田宏美さんは自身の歌唱回数にMRをカウントしておらず、2ndで3回歌った「絶険、あるいは逃げられぬ恋」について後の2020年に「(MOIW2015の)1回しか歌っていない」と述べて世界観を守っていました。

 

 なお、多少ばらつきはありますがアイドル側の設定としては、一定程度経験を積んだ状態でほんのり過去のアイマスシリーズとつながりがある感じでした。

 また、ミリオンの曲は歌う形ですが、765プロ世界線についてはふんわりした形で明言しないスタイルでしたね。後述する亜美真美の主演回では、観客にモノマネを募る際にあたって「"この公演に出ている"765プロのアイドルから」という条件をつけることで、どうとでも受け取れるように工夫していました。

 

 

 

 

 

 

 

 私は1stについては、5/11-12の真回と千早回×2の計3回参加しました。チケットは一般で取りましたが、それでも真ん中やや後方レベルで、今では信じられませんがこの2人でさえどの公演もそこそこ空席がありました。この時の真のソロ曲は「tear」と「自転車」が披露されています。

 

 

 

 

  詳細については当時レポを書いているので、公演後間もない生々しい感想はこちらで読んでいただければと思います。まだブログでの文体が確立される前なので、かなり読みにくいのですが……。

 

siden-p.hatenablog.com

 

 

 結論から言えば「菊地真がそこにいた」というものでした。もちろんリアルタイムでのモーションキャプチャーされた3Dモデルとか生歌唱生トークとか、ダンサーさんと連携したパフォーマンス諸々による実在性の強化もあるのですが、アイマスライブの根幹である「観客も触媒になってキャラクターを顕現させる」という技法のひとつの到達点と感じたというのが大きいです。

 「arcadia」と「眠り姫」がソロで歌われた千早回では、現実のステージに置かれた椅子に千早が座って歌うという演出があり(モーションキャプチャー側に同サイズの椅子を設置)、現実との境界線がバグるという経験をすることになります。ちなみに発案者はJUNGOさんとのこと。

 

 アイマスチームからは、無印以来のゲームスタッフでJupiterの育ての親でもある遠藤暢子さんや、現在のミリシタのエンジニアも務める佐々木直哉さんら少数精鋭のスタッフが関わり、またサウンド担当としては中川浩二さんが現場にいました。その中川さんがモーションについて「(洗練されていない)生のままの状態を出すだけでもこんなに良いんだね」と発言していたということですが、これはまさにその通りで、粗さもあるもののゲームとはまた違った躍動感があるモーションが、より「生っぽさ」を引き立てていたと思います。

 勝股Pが「とにかく、『アイドルがそこにいる!』と思って欲しいんです。CGや人形が動いている、ではダメで、さらにその先の表現を追い求めました」と当時を振り返っていますが、その試みはこの時点でも一定程度成功していたと思います。

 

 

 

 いずれにしても、私にとって1stは「アイマスの未来はここにある」と、強く刻まれたイベントでした。

 

 

 他方、当時のブログにも書いていますが、課題も多く感じました。千早回は今井麻美さんの喉の不調と重なったことにより、後にも先にもない大事故寸前の公演に出くわしました。MCもこの形式は事故率が高く、厄介な人がいれば破綻しかねません。

 モーションキャプチャーも当時の設備ではまだ限界があり、衣装の袖や指先が暴れることがありました。また、どうしても平面のスクリーンに投影する都合上、箱が横に広いと端の席は実在性が薄れるという課題も明らかでした。けれど、それは技術の発展とともに解消し得ると感じるものでした。

 

 1stのレポを書き上げ、私は最後にこう書いて読者に参加を促しています。

 

 この時点では「とは言え、このレベルでやれるのはASだけでしょ」という思いもあったのですが……。それはそれ。5年前ですからね。まだシャニマスがサービス開始して2週間とかその頃です。

 

 そしてその「進化形」は、4ヶ月後に見せつけられることとなります。

 

 

 

 

■3.衝撃の2nd SEASON。秋月律子の降臨

 

 同年8月のプロミで発表された2nd SEASONは、以下のような構成でした。

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 私は22-24日にかけて遠征し、雪歩回×1、律子回×2、真回×2の計5回に参加しました。1stからの口コミ効果によりチケットの売れ行きは好調で、当日券が出た回も最終的に概ね満席になりました。さらに、主演が1日しかない真、あずさ、亜美真美回はかなりの落選者も出していました。

 

 

 

 

 

 2ndではモーションキャプチャーが強化され、ダイナミックな動きだけでなく指先もかなり自然に見せられるようになっていました。また、会話や歌詞に合わせた口パクも高い精度のものになっています。スモークや光の演出も強化され、少しでも立体感があるように見せる取り組みがなされていました。

 

 さらに、前回の千早公演で使用された椅子のパフォーマンスも強化され、真の公演では「絶険、あるいは逃げられぬ恋」の際に、真がまず実在の椅子に足をかけ、そこから椅子に飛び乗ってジャンプしてステージに着地、というパフォーマンスを見せます。2ndが初参加という真Pたちの何人もがこれでバグったようですが、私も驚愕しました。

 

 

 

 

 さらに、MCでは明確にステージ袖という設定になり、ソロ曲の演出や衣装選択についてもPとアイドルの対話という形が定着します。また1stであった観客の声を拾うケースも少なくなり、指名はサイドのスクリーンに座席表が表示され、ルーレットで当たった(という建前で)指名がされるようになりました。開演前はもちろん会場外から観客の行動はチェックされており、ある程度事前に当てる人を選ぶことで事故率を下げていたものと思われます。ちなみに、担当グッズを身に着けているPの指名率は変わらず高い傾向でした。

 

 また、公演の外でも実在感を巡る工夫がなされていました。私の参加した範囲内では、律子回ではスタッフやショップ店員さんがいずれも眼鏡をかけて対応し、雪歩回ではスコップ、真回ではジャージと鉄アレイがシアターの内外に設置されるなどのギミックがありました。

 なお、全体の千秋楽だった10月のやよい公演では、これらのギミックが最後に揃うという演出がなされています。

アイマス公式ブログより引用

idolmaster.jp





 

 

 

 

 そして、律子回の千秋楽最終公演ではMRの真髄と言える出来事がありました。詳しくは以下のレポを読んでいただければと思いますが、若林直美さんの技量あってこそとはいえ、伝説と言っていいイベントになりました。

 今後どれだけ技術が進化しても、各ブランドの演者がさらに経験と技量を重ねても、あれを越えていくのは容易ではないでしょう。(なお、レポの「あるいは、9.18が終わった日」という表現は今となっては正しくなく、MOIW2023がその区切りだったというべきですが)

 

siden-p.hatenablog.com

※こっちはまだ読めるレポだと思います。

 

 

 また、この公演では亜美真美が史上初めてステージで共演することとなりました。下田麻美さんは一人なのでリアルタイムでは同時に歌唱はできませんが、絶妙に2人で喋っているように見せる演技とそれに応えるモーションキャプチャー班の腕前は、後にENCOREで体験することとなります。

 いずれにしても、2ndの段階で最難とされた亜美真美主演公演を成功させたことは、MRを大きく前進させました。なんでも2人公演は可能と判断した上で、敢えて一番難しい亜美真美でやったそうですが。

 

cgworld.jp

 

 

 そして、この2ndの「とある公演」には、ミリシタのプロデューサーで後にアイマスの各ブランドアニメやプロモーション関連でも中枢を担うことになるわかちこPこと狭間和歌子さんが訪れていました。「とある公演」の出来事の目撃者となったと思われるわかちこPに対して、佐々木さんが「いつかミリオンでもこういうステージを作れたら」と発言したことで、MRのさらなる発展への道筋が作られていくことになります。

 

 

 

 

■4.ゆくm@sを経たENCORE公演。そして、美希のSHOWROOM配信へ

 

 

 2nd終了から2カ月が経過した2018年12月、「ゆくm@sくるm@s」にてMR ST@GEの技術を活用した企画がありました。番組に亜美真美が生で登場するというものです。

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 MR現地参加していたPは少数だったこともあり、こちらは当時大きな話題となりました。亜美真美はこういうのを等身大かつ目の前で、リアルタイムで観客との掛け合いもしながらやっていたのですが、当時の私を含めた未参加者にもイメージしやすかったと思います。

 

 

 

 

 その後はまる1年続報がなかったMR関連ですが、翌2019年のゆくm@sで2020年2~3月のENCORE公演が発表されます。

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 特に注目されたのは、これまで主演公演がなかった水瀬伊織星井美希の両主演でした。熱烈な美希Pで過去のMR現地にも足を運んでいたぴょん吉P(山崎はるかさん)が思わず「美希いる!?」と叫んでしまったのを覚えているかもしれませんね。

 

 他方、ミリシタでもゲームシステムを活用したミリシタモデルのMR運用も始まっていました。20年1月のミリシタ感謝祭では、事務員の「青羽美咲」がリアルタイムの収録で参加。ただ、この時は試験的運用だったこともあり、後のシーズンエアーなどに比べると動きがかなり粗い印象がありました。

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 さて、ENCORE公演は以下の日程で行われるはずでした。

 

 

 後に勝股Pほかが語っていますが、20年4月をもってDMM VR THEATERは閉館することが決まっており、MR ST@GEは一旦ラストとなる予定でした。

 この時点でバンナムには自前でMR ST@GEをやるための箱も設備もなく、また特殊な設備が備え付けられているDMM以外にこの公演をできる箱もなかったため、一旦最後にという考えのもとでセッティングされたようです。

 チケット戦争は熾烈でした。当日券どころかキャパ350の半分程度しか埋まらない日まであった1stが嘘のようで、特に公演日が1日(3回)しかなく、初主演だった伊織・美希回は入手が極めて困難だったものです。私は自力では亜美真美公演とあずさ公演しか当てられず、連番ほかルールで許されたあらゆる手段を使ってすべての主演チケットを確保します。(札束パンチは使っていません)

 

 

 この頃は既にコロナ禍が始まっており、直前のシンデレラの大阪公演は結果的にギリギリで実施できていたという状況でした。そんな中で、私は幸運にも伊織公演に2回参加します。

 圧巻だったのは、ソロ曲の「プライヴェイト・ロードショウ (playback, Weekday)」。なんと3つ並べた椅子に、伊織とダンサーさん2人がローテーションのように位置を変えながら座るというパフォーマンスが披露されました。ダンサーさん側は投影された伊織を我々のように見られるわけではないので、別の場所でやっているモーションキャプチャー班と完全に息をぴったり合わせなくてはならない……はずです。真の絶険よりさらにハードルの高いパフォーマンスに会場はざわめきました。

 また、この日の伊織のMCも大変素晴らしいものでした。掛け合いそのものは律子や亜美真美回に比べればハードル低めでしたが(というかあの方々が異次元)、公演の実現について「プロデューサーが要望を上げ続けてくれたから私の主演回が実現したんでしょ」という趣旨で感謝を述べられ、担当Pが泣き崩れる姿もありました。

 

 また、亜美真美回は会場各所にこれでもかとばかりギミックが配置され、開演前から楽しめる仕組みになっていました。

 

 公演そのものも、どんな無茶振りをされるかわからない緊張感あふれるMCや、姉妹とダンサー計4人の構成をフルに生かしたダンスなど、非常に自由で躍動感あふれるパフォーマンスでした。

 

 

 残るは翌週の美希、あずさ、そして大千秋楽の春香。そうなるはずでしたが――。

 

 美希の主演回を2日後に控えた2/26、残る全公演の中止が決まります。前日の政府のイベント中止要請を受けたもので、事実上MR ST@GEの終焉を意味しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 時は流れて20年7月。星井美希SHOWROOM生配信イベントが実現します。これはスタッフにPがいたSHOWROOM側からのオファーで、唯一主演回がないまま終わってしまった美希への救済措置という役割もありました。

 

 

 ソロ歌唱こそあるものの、MR ST@GEと言うよりは18年末のゆくm@sに登場した亜美真美の延長線上と言える内容でけっこう別物でしたが、視聴者数は10万人を突破。多くの人に視聴されることで、ここで一つ風穴が開きます。

 

 ただ、初めてオープンな場で開催したこの試みは前述するところの「野暮」が発生するリスクも高く、千早の時のようなトラブルが起きればどうにも隠せなくなることもあり、一発勝負ということもあって演者さんへの負担はMR ST@GEの比ではなかったようですが……。

 

 

 

funfare.bandainamcoent.co.jp

blog.livedoor.jp

 

 

 

 

 

 

 20年末のゆくm@sでは、リモート出演という形式であずさ、春香が出演。これもMR ST@GEの中止分を意図したものがあったと考えられます。

 

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 さらに翌21年。アイマスチャンネルでの収録番組ではありますが、春香や律子が登場するという企画がありました。今思えば、3.0とMORE RE@LITYプロジェクトへの布石はこの頃から始まっていたんですね。

 

www.youtube.com

 

 

 MR ST@GEは終わりとなりましたが、演者からの評判は普段のライブとは違う負担があってもなお非常に高いものでした。最近でも今年3月に高槻市で開かれた高槻やよいバースデーイベントにおいて、トークショーに出演した仁後真耶子さんが今後やりたいこととして「MR ST@GE」を挙げてくださっていたのが印象深いです。

 

 

 

 

 

 

 

■5.SEASON-@IR!!!!と、朋花様のお悩み相談室。そしてMRプロジェクト

 

 2021年秋~22年秋にかけて4公演が展開されたシーズンエアーでは、ゲームとリアルの融合、そしてMR要素が一つの見所になりました。

 まず特筆すべきは、収録形式ではありますが告知のPR動画が公開されたことです。MR ST@GE ENCOREからこの頃までに、バンナムモーションキャプチャーの設備を大幅に増強。さらに今や定番となった未来研が完成し、この手の試みをどんどんチャレンジできる環境が整っていました。

 初手のダイヤから最後のスペードの1年間だけでも、PR動画を比べれば手指ひとつをとっても技術の蓄積が垣間見られます。

 

 

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※クローバーの真。キックのモーションは2018年のMR ST@GE当時では見られないものでした。

 

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※同じくちづロコ。最後のロコは必見。

 

 

 

 また、各チーム(配信ライブ参加演者のキャラのみ)のバクステの入場シーンを表現した動画も話題になりました。

www.youtube.com

www.youtube.comYouTubeの大きい画面で見た方がわかりやすいですね。MR ST@GEで今後の課題として挙げられていた影の表現が自然にできるようになっています。

 

 

 また、配信ライブの合間には、MRでの掛け合いがありました。こちらは視聴者のコメントを拾っていく形で、後の朋花様のお悩み相談室の土台になっています。スペード公演の後には、初めてMR形式に参加できた田所あずささんが「立ち会った」的な表現は取りつつも、翌週のミリラジでウキウキだったのが印象深いですね。

 

 

 

 

 

 

 一方、コンテンツ全体としては22年夏にはMRプロジェクトが始動します。

 

www.youtube.com

 

 このティザーPVは上述したMR ST@GEのそれと同じ流れで、期待は非常に高まりました。

 

 

 

www.youtube.com

 

 そして本PV。かなりMR ST@GEを踏襲しているもので、私としては「こういうのを目の前で見られたんだよなあ」と懐かしくなったものです。モデルはMRエンジンで運用するいわゆる「ミリシタモデル改」ですが、ミリシタモデルは(当たり前ですが)ステラやスタマスモデルより軽く運用しやすいようで、MR初期の頃に「5体同時に(生で)動かせる」と説明された据え置きモデルよりかなり多く動かせると思われます。設備を増強した今、何体までいけるかは不明ですが……。

 とはいえ、今度のDreamin' Grooveもこのくらいの水準で動いてくれたらなあと思います。

 

 なおこの技術で、収録で実施された魂ネイションズのライブにも春香、貴音、百合子、歌織が参加しています(アーカイブは公開終了)

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 そして12月16日。ミリオンの生配信での集大成的イベントが生配信の中で展開されます。天空橋朋花が事前+リアルタイムで集めた質問に生番組で応える「朋花様のお悩み相談室」でした。

 

www.nicovideo.jp

(4:50~。全3回)

 

 

 会場は未来研で、シーズンエアーでのMRと同じ場所です。

 この番組で印象的だったのは、カメラの切り替えでした。これまでは1カメ2カメの切り替えはできていなかったので、明確な進歩ですね。シーズンエアー同様、コメントも拾いながらの番組でしたが、アドリブ要素も交えて朋花らしさが光る番組でした。またやってくださいお願いします。

 

 

 

 

■6.アイマス3.0の開始。そしてDreamin' Grooveはどうなる?

 

 朋花様のお悩み相談室から10日後、アイマス3.0が発表されました。

 

youtu.be

 

 

 PVでもMR要素が非常に多く、かつてガミPやディレ1が掲げた「現実に浸食するコンテンツ」としてのアイマスという概念に、ようやく時代と技術が追い付いてきたように感じます。

 3.0については、カンファレンスのアーカイブが残っているのでそちらもご参照ください。

 

 

www.youtube.com

 

 

 

 そして、この中で告知されたのが、MRフェスティバル(仮)でした。

 

 

 

 

 

 「出演は誰なの」とか「765ASは出るの」とか言われていましたが、私としては過去にMR ST@GEの記事を書いてくださった田端秀輝記者(@hitabataba)が取材で「765ミリオンである」との言質を取ってくださっていたこと、また「765 MILLIONSTARS」が台湾やハッチポッチで使用歴のある、主に「52(50)人からの選抜チーム」の時に使用される名称なため特に心配はしていませんでした。

 

 しばらく続報はありませんでしたが、その後10th Act-1で7/1・2開催と告知され、さらに先週18日のミリラジで詳報が出ました。28日までチケットのアソプレ先行をやってます。

 

 

 

idolmaster-official.jp

 

 驚愕の出演「34人」ですが、それではこのDreamin' Grooveはどのようなイベントになるのでしょうか。

 

 

 結論から言えば、MR ST@GEで言うところの「主演」が数人程度入っている形式のイベントになるのではないかと予想します。

 

 

 

 現段階でわかっていることとして、

 ①公演タイトルがMR ST@GEの副題であった「MUSIC GROOVE」から取られていること。

 ②スペシャルサンクスに「バンダイナムコスタジオMR準備室」「ミリシタMRエンジン」という聞き慣れない名前があること

 ③スタンディング形式(キャパ最大1000)であること、MR ST@GEより公演間の時間が長いこと

 ④後日何らかの配信があること

 ⑤出演キャラの演者さんのうち、既に数人にイベント被りがあること

 ⑥公演のセトリは基本的には同一で、一部歌唱曲が違う

 

 ここまでは確認できます。

 

 

 ①は言うまでもなく、MR ST@GEからの継続性を示唆するものでしょう。②はともに初出の名前ですが、おそらくMTSや朋花様のお悩み相談室、前述の春香のPVなどもこちらが担当しているものと思われます。

 

 

 では準備室とは何か? 何の準備なのか? 答えはおそらくこれに関わるものだと思われます。

 

 渋谷の宇田川町にバンナムが2018年以前から取得していた土地で今年7/1に着工し、2025年3月に竣工する「渋谷プロジェクト」は、いわゆるバンナムシアター(仮)と呼ばれていたものです。こちらは18年時点で複合ライブ施設と明言されており、おそらくコロナ禍で塩漬けになっていたと推定されますが、来月の株主総会で言及があるのではないでしょうか(私はもう株を手放してしまったのですが、もしかしたら事前資料にあるかも)。

 

www.nikkei.com

 

 今のアイマスの施策を考えれば、かつてのDMM VR THEATERのような施設は喉から手が出るほど欲しいでしょう。ですから、複数の施設の中にあのような設備が用意される可能性は少なくありません。……というか、今の路線で自前の箱でそれをしなかったら勿体ないはずですし、それをやるからこその3.0の路線なのかな、と。

 そういう意味では、推定されるキャパと同等に近い神田スクエアホールでのMRイベントは、MR準備室を冠したチームでの初イベントとしては納得感があります。

 

 

 ③についてはまだ何とも言えませんが、公演時間はMR ST@GEの1時間よりは長くなるのではないでしょうか? 1時間半くらいあったらいいなとは思うのですが、椎間板ヘルニア持ちにはなかなか厳しいですね……。

※6/30追記 約1時間と公式からアナウンスがありました。

④については、翌週のSideMの3Dライブイベントでも配信がありますし、DMM VR THEATERの他企業のイベントでも配信はあったのですが、おそらく後者同様に正面固定の構図での映像になるのではないかと思います。ただMR ST@GEを基準にしても、この手のイベントは目の前で見なければ臨場感はガタ落ちするので、現地ほどの感動はないでしょう。

 

 ⑤について。イベント被りは把握できた限りでは1日のMachicoさん、伊藤美来さん、2日のたかはし智秋さん、愛美さん、郁原ゆうさん、香里有佐さん、南早紀さんでした。(6月26日追記)

 なので、このお方々のキャラクターは仮に新規の何かがあったとしてもオケマスの高垣楓、大崎甘奈、Altessimoのような事前収録形式になるのではないでしょうか。ただ、⑥の読み取り方にもよりますが……。

 

 ⑥の「公演のセトリは基本的には同一で、一部歌唱曲が違う」ですが、これの解釈は難しいです。収録なのか生なのか、あるいはMVパートのことなのか。

 MR ST@GEではソロ枠とMCが「生」でしたが、

※MRの1stセトリ。今回はもっと長そう?

 

 この枠が違うのか、あるいは生出演枠が公演によって3種類or2種類あって毎回違うのであれば、上述の方々も被ってない日には出てくる可能性もないことはないのですが……。

 

 ともあれ、かつての取り組みで勝股Pやスタッフの皆様方が「アイドルがそこにいる」感にこだわり続けており、また3Dライブという表記ではなく明確にMR及びMR ST@GEとのつながりをアピールしている以上、今のところは正統進化形として考えていいのではないでしょうか。ですので、技術検証という意味でも複数人のMR歌唱くらいは期待しても良さそうです

 

 経験値という意味でも、百戦錬磨の765ASの演者はもちろん、ミリオンスターズの演者もMTSなどで経験を積んだ方も多いのでそこは安心でしょう。経緯や密度は違えど今やミリオンスターズの演者さんもMR1st時点の沼倉さん、原さんとキャリアの長さはほぼ同等ですし、浅倉さんよりは長いわけです。スタンディングの今回はMCで特定の観客を指名してやり取りすることはないでしょうから難易度も低いですし、この形式かつ複数ならば、生MC難易度が特に高いとされるエミリーや(今回は不在ですが)ロコでも何とかなるでしょう。

 そもそも765ASでさえ、ルーレットで「当たるな」と思うくらいの質問がすっ飛んでくるエクストリームモードだった亜美真美回と律子回はともかく、かなり安全運転な主演回もあったのでみんながみんなアレをできるわけではないです。

 

 ただ、予想通りの公演になったとしても、次回以降は主演相当の子は表記でわかるようにしてほしいところですね……

 

 

 

 

 いずれにしても今回は試験的な要素も多いことが想定され、未知数だらけの公演となります。MR ST@GEと違って神田スクエアホールは完全平面の会場でもあるので、あの時ほどの視認性もなさそうです(ただし音響は結構良いです)。誰にどの程度の出番があるかもわからないので、「担当の出番」を求めていくと人によっては肩透かしを食らう可能性が少なくないかもしれません。

 

 ですが、先々を見据えれば今回がチケット戦争となり大きな需要があることを示せば、2回目、3回目、そしてバンナムシアター(仮)完成後のイベントとして継続していけるはずです。最初はろくに埋まらなかったMR ST@GEも右肩上がりだったゆえに2nd、ENCOREと続いたわけですから。

 これは他ブランドでもそうですが、MR形式であれば、諸事情でステージに立つのが困難、あるいは困難になった演者さんでも参加しやすく、またレッスン拘束が少ない分多忙な演者さんでも参加しやすいメリットがあります。MR ST@GEで伊織回が実現したのも、多分に後者の影響があったでしょう。

 他方、MRに「立ち会う」ことはライブにおける演者さんのパフォーマンスにも大きな刺激があります。平田宏美さんがサンリッチカラフルにおいて、真の看板曲である「自転車」でダンスをこれまで以上に増やした要因の一つに、MR ST@GEがあったことがブログで語られています

 

 

 何にせよ、これからのブランドとコンテンツの未来への新たなる一歩となるDreamin' Grooveが成功裏に終わり、大きなマイルストーンとなることを願ってやみません。

 本音を言うとチケット戦争のライバルは増やしたくないのですが。MR参加経験なしでここまで読んでくださった物好きな皆様、演者さんのライブとはまた一味違ったイベントに、ぜひ参加してみませんか?

 

 

 ……ちなみに。現地に行けることになった方は、繰り返しますがタオルなどの担当のグッズがあれば身に着けていくことをお勧めします。MR ST@GEでは、マジで後ろの席どころか会場外の行動まで見られてましたので

 

 

 

 

 

 以上となります。今回も長文にお付き合いいただき、ありがとうございました!

 また、この記事は以下の記事などから引用、及び執筆参考にいたしました。

 

funfare.bandainamcoent.co.jp

www.famitsu.com

cgworld.jp

game.criware.jp

funfare.bandainamcoent.co.jp

shop.asobistore.jp

 

グリマスを敬遠してた私が「歴史」と「伝説」を追体験してトラウマも解消した日――ミリオン10th Act-1 ライブ現地レポ  

 

 

 

 温故知新、という言葉があります。「子いわく~」でおなじみの論語が出典で、故きを温ねて新しきを知ると書き下します。

 アイマスにおいては、765ASの三浦あずさ役・たかはし智秋さんが「アイマスは温故知新」と、コンテンツのあり方を語っていました。古参Pであれば、冒頭の一言だけで彼女を思い出したかもしれませんね。

 

 

 4/22・23にさいたまスーパーアリーナで開かれたミリオンの10thライブツアーAct-1「H@PPY 4 YOU!」もまた、まさにその温故知新を体現したような素晴らしいライブでした。

 いわゆるグリマス時代からの古参もミリシタ以降のPも、それぞれに違った温故知新をもたらし、未来に進む推進力に変える。そして両者に断絶の溝は生まれないどころか、ライブを巡る想いの交差は強い相乗効果をもたらしたかのように感じられます。

 ミリオン10thイヤーの本格的な開幕として、これ以上ないスタートとなったこのAct-1。今回はアイマス17年目の古参である一方でミリオンはミリシタからの実質6年目という私の視点で、「歴史の追体験」と「トラウマの払拭・解消」をテーマに両日のレポートを書いてみたいと思います。

 

 

 

 なお、2月のMOIWではご縁あって商業メディアでライブレポを書かせていただきましたが今回はそれ以前のもう少しやんちゃなノリで執筆します。どうも思った以上に様々な方が見ていることがわかった私のレポシリーズですが、あのノリが好きというお声も現地でよくいただくので……。

(なお、MOIWのレポそのものは大変好評をいただき、間接的にバンナム担当者様からありがたいお褒めの言葉もいただきました。皆様もあの5万6000字に及ぶ長文を読んでいただきありがとうございました)

 

 何にせよ、今回のレポはMOIWの時と違い、7thRの時のように「私」と今までの総括的な色が強くなります。9thのレポは真Pである私が好き放題書くことでMCに悪影響があってはいけないと1万字近く書いたところで筆を折りましたが、今回は久々に制限なしでぶっ飛ばします。つまり色々と相変わらずなので、見出しから興味あるところに飛んでいただくだけでも構いません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■Act-1の意義と、私の自己紹介

 今回のAct-1は、キャラクターのアイコンがグリー版ミリオンライブ!(以下グリマス)であり、タイトルの文字カラーも歌織、紬の色がない37色。公式の場でも4thライブまで、すなわち楽曲ではLTP、LTH、LTF、TAの時代のライブを振り返ることを示唆する言葉がありました。このため、同様に文字色が39色のAct-2は、5-9thライブ(たぶん感謝祭やシーズンエアーなども含めて)までを振り返ることとなります。

 9thやMOIWから間もない中、10周年のツアーの初手に過去最大規模タイの箱のさいたまスーパーアリーナを取って、かつその中身はグリマス時代の曲のライブ。アイマスに限らずコロナ禍と配信視聴の定着によって多くのコンテンツでライブ現地の集客が低迷している中ですから、かなり勇気のいる選択だったはずです。それでも、なんだかんだ一般販売の段階で完売(5thや6thのように見切れ席が追加発売されるほどではありませんでしたが)したのは良かったと思います。

 何人かの演者さんの振り返りでも言及されてましたが、チケットの売れ行きは相当気にされていたようなので……。

 

 とは言え。アソビストアプレミアムが前提にはなりますが、今のところ行きたい人が概ね現地に行ける10thツアーのバランスは、以前にミリオンがSSAでライブをした時のような、プレミアムに入ってさらにCDも何枚か積んでようやく両日……という時代よりは健全でしょう。新人Pでも気軽にチケット取れるのはいいことですし、後述しますがライブのコンセプトにも合致していました。

 私は6thSSAに現地参加するためにお高いMTW01のCDをそこそこ積みましたが、ああいうのはもうできればやりたくないです。その一方で現地至上主義のスタンスなので、どうしてもとなれば札束パンチに躊躇はありませんが。

 

 さて、そして私の立ち位置ですが、アイマス17年目、ミリオンはミリシタからの実質6年目のPとなります。

 当時とは心境もスタンスもやや変わっていますが、7thRに向かう途中にこの辺りはまとめています。荒い文章と浅い認識で今読むのは恥ずかしいところもあるのですが、先日のMCに限らず「吐いた言葉と積み重ねた毀誉褒貶はP名とともに背負い続ける」のが自分の矜持なので……。まあ、暇で暇で仕方ない方はご参考にどうぞ。

siden-p.hatenablog.com

 

 

 

 

 ミリオンを巡る13~15年ごろの好意的とは言えない発言については申し開きはしませんが、何か言うとすればこのクロコダインの一語に尽きると思います。

 

※「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」より

 

 

 

 

 

 私はミリシタこそ事前登録で始めていたものの、当時の深刻な多忙とミリオンへの関心の低さも相まって、ろくにログインはしていませんでした。据え置きアイマスのステラステージも予約していましたが、モチベーションは戻っておらず、18年1月の初星宴舞は「(自分の家庭環境変わる可能性があるから)最後かもしれないし」程度の軽い気持ちでCDシリアル1枚で申し込み、幸運にも当選。結果的にこれが人生を大きく変えることになるわけですが……。

 そのライブで改めてアイマスの沼、そしてこれまでの仕事や病気といった不運の積み重ねも合って縁のなかったライブ沼にもハマりました。この辺りは初星のレポなどで何度か書いていますので省略します。

 

 

 

 

 

 その中で、初となるオリメンの披露に周りが沸く中で全くついていけない曲がありました。グリマスのLTH発のユニット曲「合言葉はスタートアップ!」です。

 

music.youtube.com

 

 当時私がミリオンの曲でしっかり把握していたのは、ベスト盤を買った765ASのソロ曲と、担当である真・千早の絡む一握りの楽曲のみ。そのためフロンティアワークス曲にこんなのあっただろうか、と一瞬誤認するほどでした。しかし会場の熱気を見て、また終演後、この曲がASメンバーだけで構成されていたミリオンのLTH曲であること、これまで待ち望まれていたオリメン初披露だったことを知ります。

 その中で、例え765ASのみがメインであっても、ミリオンをしっかり追っていなかったことで大きな損をしていたのではないか――そう思うようになりました。仕事の諸々を片付けてASの9th以前のライブ円盤を集めて観賞し、初星のディレイビューイングを見て、その上でミリシタを毎日触るようになったのはジレハのイベントが終わる頃だったと思います。

 

 ちょうどその後に実装されたEscapeや4 Luxuryの曲が刺さり、ミリシタ感謝祭で見た夜想令嬢とD/Zealの衝撃を経て、TCに向けてライバルになる39人の研究とグリー時代の情報収集を始めたことで加速度的にミリオンの知識は深まっていきました。

 そして決定的だったのは、翌年の6thライブで、単日のみLVだった仙台、神戸に続いて、Faの福岡を両日LVで見たことでした。あのライブは何もかも衝撃的でした。

 それ以降のライブはすべて現地を目指し、リリイベも行きたいものは必ず行くという姿勢を徹底しています。ミリシタもなんだかんだで、急な仕事や病気などが最終日に重なった時を除けば5年間毎イベント完走し、5周年イベント以後はここまでESPADAイベントを除いてスコアプラチナを継続できています。ただ今回のエスケープは、苦手な編成なのと絶賛出張中なのもあってちょっとヤバい。

 

 ミリオンの過去のライブの円盤も全部ではありませんが興味があるものを集め、20年の1~5thライブ一挙配信などもあって、グリマス時代の古参が体験してきた数々の伝説を映像で後追いする形で見ることはできました。しかし、ライブ現地でのあの空気感、臨場感はその場にいるからこそで、LVですらない円盤でその映像を見てもやはり映像記録でしかありません。

 グリマスのゲームとしての自己評価や一般的な評価、初期のクソガバ算数ならぬクソガバ設定を踏まえると、私がグリマスをプレーしてその時代のライブに行っている世界線はまずないのかな……というのが結論です。しかしそうであっても、ミリオンに魅かれれば魅かれるほど、ナンバリングがあった頃の765ASのライブがそうであったように「あの場面に居合わせたかった」という思いはくすぶり続けていました。

 

 

 だからこそ。

 

 

 今回のAct-1は、かつてグリマスを敬遠してきた私にとって、伝説の再演、そしてその進化に居合わせる最初で最後の機会だったのです。

 

 

 

ライブ前のあれこれ

 

 ただし私は、今回の会場であるSSAには強い苦手意識がありました。長いこと私を知っていただいている方はご存じかもしれませんが、5th~6th福岡までのLV参加を経たミリオン初現地が2019年9月の6thSSAでした。

 ライブそのものは総じて非常に楽しく、D/Zealやじぇりぽ、4 luxury、Escape、そして何より夜想令嬢のパフォーマンスは圧巻でした。開演時のOvertureも、現地かLV・配信で見ている5th以降では6thSSA仕様が一番好きです。

 ただ、ゲスト枠の「Justice OR Voice」で2007年以来の担当である菊地真が演出からゲーム内の振り返りMVまで含めて完全にハブられるという大事件がありました。私としては平田宏美さんサプライズ出演のような期待まではしていませんでしたが、4thの「ジレるハートに火をつけて」でセンターを照らしたスポットライトや、星屑のシンフォニアにおける美希カラーの照明やスクリーンのような演出があればいいなと思っていました。開幕にスポットライトを1本多く置いてもらえるだけで良かったのです。

 しかしながら、JOVではそうした演出が一切なかったのはまだしも、アンコール待ちのゲームMVはトリミングされた4人の構図でのMVで、ゲーム内での振り返りMVでも真ではなく志保がその位置にいるということがあり、真P界隈もずいぶん荒れました。時期的に、ミリシタ内でTCに765ASが参加したり、JOV以降もMTWなどである程度垣根を下げていくのかな?と思われたタイミングだっただけに……というのもありました。

 私も6thライブのそれ以外は絶賛した一方で思い切り闇堕ちし、MVの件ではバンナムに問い合わせもしました。なお、ゲーム内のMVについては後に「誤り」だったとして後に修正されています。

 

 年齢的にも立場的にも光のPでありたい私にとっては初星宴舞で沼に再ドボンしてから唯一の闇堕ち体験であり、同時に現在の路線に至る強烈な原動力となっています。あの日がなかったら、今これほどの執念はなかったかもしれません。私がアマ時代から推し続けているプロ野球選手の代名詞が「執念」ですが、執念は妄執にさえならなければポジティブに捉えてもいいのかなと思っています。

 

 とはいえ、SSAはDay2終盤のその瞬間までは楽しかったミリオン初現地にしてトラウマの地でもありましたので、今回のライブでは可能なら「箱への苦手意識をどうにかなくしたいなー」という思いもありました。

 

 

 

 一方、バンナムフェス1st以来恒例化していた、ライブ前の「セトリ予想・予習メドレー動画」は今回お休みしました。予想にウエートを割き過ぎた結果9thライブを楽しむのに支障が出たこと、MCで心身ともボロボロになったこと、そもそもライブに参加するためにGWも全部返上せざるを得ない仕事の多忙など複合的な条件ゆえでしたが、MOIWを期にミリオンに引きずり込んだ古くからの友人たちのために、サブスクのセトリ候補リストは作りました。

open.spotify.com

 これが結果的にドンピシャの連発だったのですが、それはまた後述。

 

 

 

 

 

 だいぶ前置きが長くなりましたが、ここから本編です。

 

 

 

 

 

■DAY1 あの日生まれた声の架け橋が、新旧のPの想いをつなぐ

 

 

 そんなわけで、19年9月ぶりにやってきましたSSA。 

 

 

 この日はニコマスの動画制作者時代から、かれこれ14年の付き合いの先輩にして友人の華凉さんと連番でした。声優ライブの趣味においては大先達で、MOIW2015を最後にアイマスライブからは離れていた方なのですが、コロナ前のバンナムフェス以来となるMOIWで両日参加をお誘いし、結構楽しんでいただけていました。これに味を占めて、ゲッサンミリオンとミリオンBCを読んでいただいてこのAct-1にも両日引きずり込んだ次第です。

 今回は8th、9thより大きな箱でチケットが取りやすかったこともあり、常連組以外の新規勢が多く参加できたのは改めて良かったことだと思っていますが、そうした立場の方がどのような感想を抱くのかなというのは気になるところでした。

 

 

 開演前には長蛇の列に並び、フラスタを観覧。今回は天空橋朋花と、演者の小岩井ことりさんのフラスタに初参加させていただきました。素敵なイラストとコンセプトの企画に名を連ねることができ、うれしく思っています。

 

 

 

 

 

 開演10分前にどうにか座席に戻り、スタンバイ。この日はアリーナC5ブロック2列目で、8thライブから愛用している防振双眼鏡を使うとちょうどステージ上部にいる演者さんが絶妙な大きさで視野に入る位置でした。防振双眼鏡は良い値段がしますが、片手でペンラを振りながら片手で持っても揺れることがほぼなく、非常に見やすいため10thは全通しますよという方は今からでも元取れるよと言えるくらいお勧めです。有償10連くらいの値段からレンタルできるサービスもあるので、悩むなら一度レンタルで使ってみるというのもいいと思います。

 今回で言うとアリーナD後方やスタンド200レベル後方、400レベルだと私が使ってる10倍より12倍の方がいいのですが、価格と重量が一気に増えるのでそこは判断材料ですね。

 

※8thの時の写真。よく見直すと防振双眼鏡の向きは天地逆。

 

 

 私は主にDay1はロコ役の中村温姫さんと田中琴葉役の種田梨沙さん、Day2は小岩井ことりさんをこれでガン見してました。途中でスイッチャーが今一つあてにならない時があるのがわかったというのもありますが、スクリーンの映像はアーカイブで見られる、ということで自分だけの記憶を残したいというのもあったので。サンリッチではそれで「Nostalsia」の時にスクリーンの美希の演出を見逃す痛恨のミスをやらかしましたが、喉元過ぎれば熱さを忘れるとはよく言ったもので……。

 

 

 前説の注意事項は予想されていた通りの小鳥さんで、彼女の登場に会場は沸きました。美咲ちゃんはミリシタからの登場(厳密には4thライブでのアニメPVから)なので、1-4thを振り返る公演なら彼女が登場するのが正しいんですよね。

 

 ステージに大きく構えられたフィルム状の装飾には、1-4thのライブの各テーマ画像。そして鳴り響くのは、かつて開演時に流れていたブザー。そして1st~2ndの開演時の映像をリメイクしたOverture。この時点でテンションは爆上がりでした。当時のミリオン現地はたいそう治安がアレだったらしいですが、今回は幸運にもこの日の前列が担当法被とユニを着てるのにマスク外してしゃべりだしたりでちょっとアレだったものの、スタッフに注意されたらやめてくれる人だったのでさほど気にならなかったです。


 

 

 

 最初の曲は「Thank You!」。アンコール最後のわちゃわちゃではなく、きっちり振り入りで披露されるのをリアルタイムで見るのは初めての経験です。そしてどうなるかと期待されていた衣装は、1stのプロローグ・ルージュから4thのバルサロイヤル・スターレットまでを組み合わせた新衣装でした。

 

 この衣装、意匠の違う4着を合体させてバランスを取れる形にしているのも見事なのですが、もう一つ評価されるのは、

 

「やや後ろ寄りの側面からだと、プロローグ・ルージュのように見える」

 

 というところではないでしょうか。ライブ中もちょくちょくその構図がありましたが、限られた人しか着ていない1st衣装の姿を垣間見られることまで狙ったのであれば、衣装担当のtsubasaさんの匠の技ですね。

 クローズなところではとある演者さんがまさにその構図の写真を上げていましたが、彼女も2nd初参戦組なのでその姿には感じ入るところがあるとともに「ほんとファンやユーザーを気持ちよく転がすの上手いなこの方……」と感嘆したものです。

 

 続く冒頭MCはまあ酷いぐだりっぷりで流れが切れてしまったところもあり「おいおい三回連続だぞ」と苦言を呈しかけましたが、プロンプターと連絡のミスというのが後に発覚。疑って申し訳ありませんでした。

 アーカイブで見ていても今回はスイッチャーの操作も首をかしげる場面がちらほらあったので(MOIWも上映会で演者に突っ込まれる程度に怪しい場面は多々ありましたが)、円盤化の暁にはきっちり仕上げてほしいと祈るばかりです。

 

 ちなみに永吉昴役・斉藤佑圭さんが「プロ野球と一緒に俺たちのツアーも開幕たぜー!!」とか言ってみんなでイエーイしてた時、種田さんだけおずおずと迷いながらのように腕を上げていたのがすごい琴葉感ありました。

 

 

 

 

 ともあれ、ここからいよいよライブが本格スタート。一曲目は誰もが予想した通り、春日未来役・山崎はるかさんの「素敵なキセキ」でした。この曲に限らず、LVや配信ならともかく現地で浴びた経験はほとんどない曲ばかりなので、「あの曲を生で聴けた、コールできた……!」という感情が次々湧いてきます。

 

 一方で、今回のスクリーン演出では共通して「(大半の)コールを表示する」という仕様がありました。一部を除いてコール可能な状況下での披露に立ち会ったことがない曲ばかりでしたから、私は可能な限り過去曲の準備はしてきました。しかし、MOIWを除けば3年3か月ぶりの声出し環境であり、あの頃とは顧客もかなり入れ替わってコロナか禍以降の新規層も入っていることを思えば、この判断は正しかったと思います。

 

 山崎さんが次々繰り出す煽りで会場も一気に盛り上がり、ダンサーコールという奇策も飛び出すなど、コロナ禍でできなかったパフォーマンスを存分にやり切っていたのが印象的でした。

 続いて登場したのは横山奈緒役・渡部優衣さんの「ハッピー ラッキー ジェットマシーン」。1stのDay1と同じ披露順ですね。周年では4th、トータルでも17年のメガトンボイス以来の披露ということで、当然この曲も生で見るのは初めて。ライブではゲームより動くと言われるこの曲ですが、さらにパワーアップをしているというか「映像で見たものよりもさらに動いてない?」と思わされました。

 続いては、いかにも何か隠していそうだった両サイドの緞帳の中から登場した野々原茜役・小笠原早紀さんの「Heart♡・デイズ・Night☆」。なんとこれが披露2回目とのこと。マジか。プリニャンやAIKANE?より少ないとは知らなかった。茜ちゃんは優しいのでサビだけでなくコールがスクリーンに表示されることも教えてくれるのでした。

 

 ここまで3曲だけでも、やっぱりアイマスライブはある程度のコールがあって完成するというのを改めて実感しました。必須だとかみんなやれとか要求するわけではありませんし、歌声に重なる時に絶叫するようなコールは違うかなと思いますが……。Act-2の茜ちゃんソロ枠はおそらく「AIKANE?」でしょうが、こちらもコールありきの曲なので楽しみですね。

 

 

 そして、続くはロコ役中村温姫さん。(アイマスはナカムラが多いので以下例によって温姫さん)

 6th、MTWリリイベ、7thR、8th、9thと私の中で回を重ねるごとにじわじわと優先度が上がっていった演者さんで、先述したようにこの日は優先して追いかける一人でした。決定打はAブロック前方で彼女のパフォーマンスを浴びた7thRで、それ以降はMCなどで発揮される彼女の人柄にも段階的にやられている感じでした。9thは超難曲をロコのまま歌い切ったパフォーマンスだけでなくMCも最高で、個人的MVPに挙げています。

 

 ということで、最近はアイマスの話がそう出るわけでもない毎月末の個人の配信番組なんかも見ています。私がそこまでやってるのは他に今井麻美さんと小岩井ことりさんだけなので、結構レアですね。

 

siden-p.hatenablog.com

 

 そんな温姫さんの曲は、ロコの一曲目「IMPRESSION→LOCOMOTION!」でした。この曲はミリシタの最難曲の一角として今も知られていますが、私は当然現地で浴びるのは初めて。やっと聴けたー、という思いでしばし思考停止していましたが、温姫さんが歌いだしたあたりでアレの存在を思い出しました。

 

 そう。私が7thR、9th、MOIWと続けて、温姫さんの呼びかけに応じて出していた「ロコ文字ライト」です。(8thはDay2のチケット取れず…というかどっちみち仕事が外せず配信組)

 

 

 今回はUOとUYの各7本で2セットを用意していましたが、この後のMCでも最後のわちゃわちゃでも一応見つけてもらえたようです。ソロで点けたのは15分くらい光るUYなので、残り火状態でもステージから見えたっぽい。アーカイブを見ていても、その時にカメラに映り込んでましたね。Act-2ほぼ確定枠の桃子の△のように、ロコ文字ライトも定着してほしいです。

 

 にしても温姫さん、相変わらず「ロコ」なんですよね。個人的MVPに挙げた9th以来ライブ続きなんですが、今年はずっと仕上がっていて本当に素晴らしいと思います。今回は比較的髪色を抑えていた感じですが、これは多分初参戦の3rd福岡の時に寄せていたんだと思われます。

 一瞬噛みかけたところがあったからか「完璧ではなかった」とは振り返っていましたが、自分の本来のスペックに枷をかけてでも、限界までキャラに寄せるこのスタイルができる人がきっちり脇を固めているのがミリオンの強さだと思います。温姫さんや小笠原さん、大神環役の稲川英里さん、篠宮可憐役の近藤唯さんあたりのそうしたスタンスの演者がいる心強さは、改めてこのAct-1で感じるところがありました。

 

 いやあ良かった良かったと一息つこうとしたら、続けざまに渡部恵子さんの「MY STYLE! OUR STYLE!!!!」の特徴的なイントロが流れて思わず歓声を上げてしまいました。この曲、桃子ソロで頭一つ抜けて好きなんですがミリシタ以降の周年ライブでは披露機会がなく……というか周年でも3rdでトロッコに乗って披露したきりで、今回を逃せばもう二度とないまであるのでどうしても見たい曲でした。そして渡部さんもまあ気合いが入っている。とにかく気合いが入っている。最初の一声で、空回りギリギリなくらいにまでギアを上げているのが肌で感じられました。体格はまるで違うのに、一挙手一投足に桃子の姿が重なるのは見事の一語に尽きます。

 

 詳しくは後述しますが、今回のライブの演者サイドの一つの共通認識として、Day2でMachicoさんが語った「"前の方が良かった"は絶対に言われたくなかった」があったと考えられます。体力はともかく心技体の総合力では今が全盛期の演者さんが多いと推定されるだけに、それは十分クリアできる目標ではある一方、決して簡単なことでもありません。

 このMSOSで言えば、振りをパワーアップさせたり「最高を更新してみせて」といった煽りもかなり入れたりと、10thを迎えた今だからこそのパフォーマンスはこの日の各ソロの中でも出色の出来でした。また、歌詞が今までいろいろあった桃子と演者の成長にも重なり、思わず胸が熱くなりました。いやほんといい歌詞ですよね。ミリシタではどう解釈されるんだろう。そう遠くないであろうメインコミュが楽しみで仕方ありません。

 

 興奮も冷めやらぬ中、今度は福田のり子役・浜崎奈々さんの「求ム VS マイ・フューチャー」でまた大きな歓声が上がります。ミラソニや周りにボーカル勢しかいない「紙・心・ペン・心」を経て改めて評価が高まっている浜崎さんのパワーボイスですが、9thで武道館を掌握したバラードの美しさも素晴らしかった一方でやはり強みはこの手の曲。3rdでの初陣で歌った曲ということで、歌唱もダンサーさんを含めたパフォーマンスもあの頃とは比べものにならないくらいの「成長」を見せつけていたように思います。Act-2ではユニットメンバーであるVo双璧との3人で「紙・心・ペン・心」を歌う可能性が高いでしょうから、とても楽しみですね。

 

 前半ブロックのラストを締めくくったのは、皆がコールできる日を待ち望んでいたであろう「Eternal Harmony」!!

 バンナムフェス1stでのオリメン披露以来、3年半ぶりの声出し披露となりました。いやあ楽しい。MOIWでやるかなと思っていたので予習復習は盤石でしたし、この日もオリメンの千早ライトを持ってきていましたので全力で振りました。最後のコールが続くシーンはこの曲の象徴的な場面ですが、演者の皆様も楽しそうで何よりでした。前回声出しができたバンナムフェスではどうしても客の知識に濃淡がありましたが、今回は精鋭ばっかりなので凄かったですね。

 

 

 今回のライブは合同を除けば久々の声出しライブということでコール曲をガンガン突っ込んできた印象がありますが、両日とも小難しいことを考えずに最初から頭ミリオンにして楽しめる構成は非常に良かったと思います。

 

 2ndのSVの話題が出たので「ということは今日じゃなくて明日かなー」みたいな流れのMCを経て、ライブ仕様のロングイントロで始まったのは「Blue Symphony」。もうこの曲では見られないかもしれないと思っていたオリメンの種田さんを見られたのは良かったです。この曲と言えば765AS9thの今井麻美さんによる「恵美、志保、琴葉、新しい翼をありがとう!!」のアドリブが有名ですが、Twitterであったらいいなと言及していたそのアンサーはなかったものの(この筋では無理というのはわかってましたが)、楽しそうに歌うオリメン2人が見られただけで十二分に満足できました。

 

 そして豊川風花役・末柄里恵さんの「bitter sweet」。風花ソロ曲ではこれが一番好きですが、6th仙台のLVではまだ知識・経験ともに足りず「良い曲だなあ」止まりだったので、積み重ねた上で現地で見られたのが何よりです。ラスサビ前に背後からシルエットを映す演出も3rdリスペクトかな?と思い至りましたが、末柄さんの時に限らずビジュアルも寄せてくださっている演者さんの時に何度かやってくれていたのは高く評価したいです。それと私は後方から演者の背と客席を映す構図も好きなんですが、今回は斜め後方からの構図が結構多めでありがたかったですね。

 名古屋で想定される、まだ私が現地では浴びていない「祈りの羽根」の披露も楽しみです。

 

 その次は永吉昴役・斉藤佑圭さんの「Day After “Yesterday”」。ブログで事前にリクエストがあったこともあり、サビで白いライトを掲げられて一安心でした。以前のクロノレキシカの時も結構複雑なリクエストが出ていたのですが、MOIWは仕方ないにしても8thでもあまり浸透しなかったという過去もあっただけに、今回はある程度できている人が多くて良かったのではないかなと思います。続く北上麗花役・平山笑美さんの「サマ☆トリ ~Summer trip~」は平山さんのデビュー戦となった3rd福岡以来7年余ぶりの披露。相変わらずの抜群の安定感でしたが、最後まで名乗り損ねていた3rdの時の分まで?MCでも自己紹介をしだしたのは思わず笑ってしまいました。ちなみに3rdの福岡はとても良いライブなので、円盤は幕張だけ持ってるという方もお勧めですよー。

 

 オリメンのうち3人で披露した「HOME, SWEET FRIENDSHIP」はもう実家のような安心感のような曲……と思ったらリリイベ入れてもこれが10回目の披露だそうで。意外と少なくエタハモ以下とは。私がライブ見るようになってからは頻繁にやってたからですね。

 

 そんな定番曲の後、予想より早いタイミングで流れたあのイントロで会場は大沸きし、すかさず防振双眼鏡を構えた私はセンターで不敵に笑みを浮かべる彼女を見てぐっと拳を握りました。トライスタービジョン(TSV)こと、田中琴葉・所恵美・島原エレナのトリオによる「リフレインキス」です。ここをDay1最大の名場面に挙げる人もいるでしょう。

youtu.be

※配信・アーカイブでも採用されてますが、最初の種田さんアップのカットはミリシタの再現ですね。

 

 

 ここまで読んでくださっている方には言うまでもありませんが、リフレインキスはLTFのユニット、スコーピオ(琴葉・海美・志保・亜利沙)のユニットです。しかし、LTFがメインだった4thでは種田さんは休業中で、CDでの歌唱にも参加はできず。それから長い時が経ち、21年春にミリシタに4人版の実装を経て4人での音源も配信販売されました。イベントが告知されたのは声出しができなかった7thRのDay2でしたが、観客席からは出すまいとしながらも悶絶するような声が上がったのが今でも思い出深いですし、直後の種田さんのMCでリフレインキスに触れられた時の「田中琴葉、お待たせしました!!」の言葉で崩れ落ちる前の席の琴葉Pたちの姿は今でも鮮明に覚えています。

music.youtube.com

 

 実は8thでも種田さんの出演するDay1で混成ユニットで披露されており、その時は様々な声があったと記憶しています。ただ、あの日はオペラセリア仕様に特化していたこと、ライブ後しばらくして手術をされたようにコンディションが思わしくなかったこと(その代わりハーヴェイくん寄せのウルフカットっぽいビジュアルや表情などの見せ方については完璧でした)から、あの時は社会情勢やらの様々な事情も含めてあれで良かったのだと思います。

 今回の種田さんは、「ラスト・アクトレス」の披露が印象的だった6thSSAと同じくらいの調子のようでしたし、何より「経験を積んできた(演じる)アイドル」としての演技については間違いなくトップクラスだったと思います。リフレインキスでも表情の見せ方に自信と余裕がにじみ、それが歌声にも好影響をもたらしていたように見えます。かつてディレ1こと石原章弘氏は当時のミリオンスターズ37人で「華のある演技をする演者」の代表例として種田さんを挙げたとされていますが、まさにこの日の種田さんはその「華」でした。

 リフレインキスは、両翼を固めるTSVのメンバーも気合いが入っていました。現状ではスコーピオのオリメンを集結させるのはかなり困難っぽいということもあり、種田さんセンターで披露する場合の編成としてはこれ以上納得できるものはないかと思います。ですが代役ではなく、個性を前面に出したパフォーマンスを心掛けているように見えました。

 島原エレナ役の角元明日香さんの「スキ」の言い方は配信コメントでも「アッ」が乱舞するくらい蠱惑的でしたし、種田さんより緊張してこの曲に臨んでたんじゃないかという所恵美役・藤井ゆきよさんも演者・キャラの二重の意味で「らしい」感じでしたね。今回はオリメン未披露or未歌唱曲を意識的に拾っていくライブでしたが、このリフレインキスは「曲単位」ではその最たるものです。

 一方で、MCでは種田さん自身はそのことに触れなかったのは、推測ですが4thを巡る過去の発言や、7thRの「田中琴葉、お待たせしました!!」の発言からして、そこで一つ区切りがあったからこそ「今回は当たり前のように披露して特筆もしない」というスタンスだったのかな……と考えます。個人番組でライブそのものには触れられるでしょうから、その時にもし言及があれば聴いてみたいですね。

 

 ぴょんさんの株が下がったり上がったり、渡部恵子さんの「もちょって食べ物分けてくれるんだ……」という迷言が生まれたMC明けの一曲は、二階堂千鶴役・野村香菜子さんの「恋の音色ライン」。

 9thでも感じましたが、野村さんは魅せ方がまあ上手い。そして歌唱力についても、CD音源をライブで軽々と凌駕するくらいの力をつけていて、後述しますが「グリマス時代からの成長」「過去を超える」を採点基準にしていた今回の私的ライブMVPでは最終候補の一人に残っていました。続く角元さんの「想いはCarnaval」も非常に歌唱が安定していて、歌い方も普段のカラッとしたエレナとは一転した湿度をまとった歌声は聞き惚れるものがありました。しかしディレ1、これが自己紹介代わりのソロ一曲目って改めてとんでもない采配ですね……。同じLTP11の「Get My Shinin’」もそうですが、コンセプトが変化球すぎます。ところで「Fu-Wa-Du-Wa」はいつオリメン入りで披露されますか。

 

 ちづエレの次に披露されたのは、エミリー役の郁原ゆうさんによる「君だけの欠片」。7thRでシャルシャロにより歌われ、感極まってしまった徳川まつり役・諏訪彩花さんを包み込むようにカバーした郁原さんの優しい歌唱は、あのライブの名場面の一つです。今回のライブは1stで披露した「微笑み日和」一択だと思っていたので、初めてソロ歌唱を生で聴けたのは嬉しい誤算でした。エミリーのソロでは一番好きな曲なので、現地で聴く機会を得られて本当に良かったです。

 

 そして、当確レベルで予想していた種田さんの「ホントウノワタシ」。どういう見せ方をしてくるかなと目を凝らしていましたが、表情の変化のメリハリだけでなく、2番サビあたりからの迷いや悩みを振り払おうとする「強さ」を前面に出した歌唱が琴葉らしかったです。所々しんどそうな場面もありましたが、最後は前回披露の3rdよりもはっきりと笑顔で締めたのは今だからこそできる「乗り越えた琴葉」の表現だったのでしょう。この曲も今後披露される可能性はかなり低いでしょうから、現地で浴びることができて何よりでした。多分全力で拍手してました。

 

 

 

 

 

 この日、私が特筆したいと思った「ココロがかえる場所」はその次の披露でした。

 

 オリメンのうちミリオンスターズの3人(千鶴・桃子・ロコ)は揃っており、しかも野村さんと温姫さんは未歌唱。ミリオンスターズのオリメンなのにLTP曲未歌唱!?

 ……ということで、来るのが確実と思われていました。観客側も私に限らずそうだったのでしょう。すかさず"4色"のペンライトを振る方が、私の立ち位置からも見えました。

 自他ともに認める感動しやすい演者の皆様ですが、終盤感極まって目を潤ませる温姫さんにこちらももらい泣きしそうになりました。ライブ翌週のMOR(収録時系列はライブ前)でこの曲に対する思いは語られていましたが、ライブ参戦が3rd福岡からとかなり遅かった彼女が、LTP12の収録当時はなかった「かえる場所ができた」という思いで歌っていたという思いの吐露は必聴です。入会しておまけ共々聴いてください。早く。

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 そして曲のラストに、悲鳴のような声が観客席から上がりました。歌い終わった3人が舞台奥の階段に腰かけて、あのポーズを取ったのです。

 

 

 

 LTP12のジャケットイラスト。千鶴さんの謎ポーズから、某漫画のアレのように「お身体に触りますわよ…」ともネタにされるポーズですが、野村さんと渡部さんの間には、ちょうど一人分のスペースが空いていたのです。大きな歓声が上がったのも、私を含めてそれに気づいた人たちからでした。

 

 そう、雪歩のスペースが、きっちり空けられていたのです。

 

 

 

 

 私はオリメン至上主義者ではなく、あくまで「一度はオリメンを揃えての披露を最優先してほしい」もしくは「それが無理ならオリメンの存在を感じさせる演出がほしい」派です。そして一度クリアした後は、今度はあえて新しい色を彩ってくれる演出は、文脈さえ見せてくれるならどんどんやっていいと思っています。

 

 

 Day2を含め、今回のAct-1各曲では、オリメンの765AS(と本来の歌唱メンバー)の存在について丁寧な演出が施されていました。

 例えば、この後に披露された「PRETTY DREAMER」では浅葱色(ライトブルー)の響カラーの照明、翌日の「たしかな足跡」では紫色のあずさカラーの照明。「瞳の中のシリウス」では貴音や海美ら不在のオリメンのカラー。そして、私にとって大切な大切なあの曲でもASの5人のカラーがありました。

 そうしたスクリーンや照明の工夫は、その多くをアーカイブでも確認することができます。ココロがかえる場所のラスト演出の原案は温姫さんということがMORで明らかになりましたが、快く応じてくれたお二人やライブスタッフも含め、感謝しかありません。

 

 3年半前のあの日、ほんの一秒でもこんな演出があれば……と、一瞬は昏い考えが頭をよぎったのは否定しません。

 ですがあれから、真に限らず二度とあんな思いをする担当Pが出ないようにと事あるごとに要望を上げ続け、何ならここでは内容を言えない場でも直接訴えたりしてきたことも、当時より765ミリオンの垣根が低くなったことも含めてこの瞬間につながっていたのかもしれないと思うと、少し救われた気持ちになりました。少なくとも演出はともかくあそこまでの出来事は今後ないだろう、と確信できたのは大きな収穫です。

 

 話は前後しますが、数々のそうした演出を見て終演を迎えたDay2の後、かつてどす黒い思いを抱いて振り返ったSSAの正面玄関が、大げさかもしれませんがしっかり輝いて見えました。

 

 

 

 

 担当が振り返りまで含めて完全に抹消されたかつてのトラウマの払拭。忘れ物をきっちり回収したAct-1は、思わぬ副産物も私に届けてくれました。

 あとは何年後でも、どんな形でもいいので、いつかJOVで5人揃えて地縛霊を成仏させてくれたら。そう願うだけです。

 

 

 

 Act-3以降のライブの構成がどうなるかはわかりません。個人的には10thツアーは10thツアーとしてミリオンスターズで完結するのが望ましく、アニメ関連であろうAct-3に続くAct-4のコンセプト次第ではありますが、私が焦がれるほど訴え続けている何かがあるなら少なくともAct-EXが筋だと思います。他方、10thツアーについて前説では「ミリオンスターズのツアー」という言及がある一方で単独公演表記はありませんが、実は9thも表記がなかったのでそこの表記揺れはいつものミリオンだと思います。

 浅倉杏美さんがこの前のニコ生で「(10thツアーは)今公表されている段階では私にはオファーがない」と何とも微妙な言い回しをしていたのはちょっと気になりますが、現実的にはMOIW前後にハッチポッチ2の開催要望が我らがセンターオブセンターはじめ765ミリオンの多くの演者さんから出ていたというのが、現状のアンサーなのかなー、とは思います。

 

 

 

 さて、話を戻しましょう。

 

 

 感動で胸がいっぱいになったところで披露されたのは、浜崎さんと斉藤さんによるLTD曲「Dreamscape」。確実に来ると踏んでいた私はここでもニッコリでしたが、この曲はスクリーン演出が秀逸でした。

 グリマスには、この曲をイメージさせるのりすば早朝ツーリングのカードがありますが、

 今回の、夜明けから朝へと移り変わる海岸線を走り抜けるスクリーン演出は完全にそれ。やるじゃんJUNGO。

 

 今回は1-4th、特に1stと3rdの要素が強いライブでしたが、それだけにこの辺りの流れは「こ、このセトリは石原……!?」と、北斗の拳ケンシロウの闘気の流れにトキの姿を見たラオウみたいになってました。

 

 MC明けの最終ブロックは望月杏奈役の夏川椎菜さんの「VIVID イマジネーション」。私を含めて夏川さんのソロはハピダリかな? と思っていた方も多かったようですが、杏奈のソロではMS2の「スポットライト・ミラーランド」の次に好きなので、聴く機会に恵まれて幸運でした。でもコールはまっっったく予習してなかったのでスクリーンの字幕に助けられっぱなしでしたが……。

 この曲はミリシタのSFYのカードも良いですよね。

 

 

 さて、こうなるとソロのトリは恵美となるわけですが、そうなればそうなるわなとばかりに流れてくるのは過去のライブ映像で何度も聴いたあのイントロ。

 Day1のソロ最後の一曲は、所恵美役・藤井ゆきよさんの「アフタースクールバーリータイム」でした。

 

みんなの声がずっと聴きたかったよーっ!! 大きな声で、めぐみーって歌ってよねー!!

 

 恵美としての煽りで登場した藤井さん。私としても当然初めてこの曲のコールにはとても、とても楽しいという思いで参加していたのですが、6thSSA以来3年半ぶりにもはや怒号のような歓声を浴びた藤井さんが感極まりそうになりながら歌う姿と、この曲の歌詞を改めて聴いて、はたと思い浮かびます。

 

 「楽しい」が増える毎日。

 「毎日」を歌える奇跡。

 

 この3年余。そんな当たり前の日々こそが、改めて奇跡なのだと思い知った期間でした。

 

 私が今、ミリオンで一番聴きたい曲の歌詞を借りるなら。この「長い長い夜」あるいは「涙と夜」を越えた先に、ブランドの足跡をたどったライブとしてこのAct-1がありました。

 綱渡りの末に何とか開催に漕ぎつけた7thRの最後の最後のMCで「みんなの顔が見たい」と客席に向けて照明をつけてもらい、涙をこらえながら「この約2年間、みんなどうしてた?」と呼びかけた藤井さんの姿は、幸運にもAブロック前方で見られたのもあって今も鮮明に記憶に残っています。

 発声禁止という初めてのライブを駆け抜けて「声が出せなくても、気持ちがすごく伝わってきて……」と、藤井さんが言葉を詰まらせてから約1年11ヶ月。あの日は手拍子の「応援するよー!!」でしたが、やっと、やっとあの時の言葉に応えられたという思いがありました。だからこそ、あの日々の分まで全力の「楽しい」と「めぐみーはっぴー」を届けたいという想いを抱いていたのは、きっと私だけではないと思います。

 ASPTは泣き曲でもある。そんな認識を新たにしたAct-1ソロのトリ曲でした。

 

 ……いやしかし、藤井さん本当にお綺麗な方ですよね。前も言ったけど私の趣味嗜好は別にして、客観的にはミリオンスターズの演者で一番美人なのは揺るがないと思います。とても同世代とは思えん。

 

 

 余韻が残る中、大歓声で迎えられたのは温姫さんと小笠原さんのLTD曲「fruity love」です。

 6thSSAでは2人を含むじぇりぽ&りるきゃんのユニットかつWセンター形式で披露はしましたが、オリメンだけでの披露はお二人がアイマスライブ初陣だった3rd前のリリイベのみ。なので6thSSAのMCでは、オリメンだけで「アレレ」の振りをすることに温姫さんが失敗した話をしていた際、ユニットメンバーの舞浜歩役・戸田めぐみさんから「じゃあさ、またどっかの舞台でオリメン2人で歌ったらいいんじゃない?」という提案があり、会場は大きく沸きました。温姫さんが「プロデューサー、叶えてくれますか?」と呼びかけると、この日と同じくSSAを埋めた観客とfruity loveに本気勢ことMachicoから「叶えるよー!!」と反応があったのが19年9月の出来事でした。

 

 今回の披露では、ようやくその約束を果たしたことになります。8th、9thと温姫さんと小笠原さんが揃っていてもライブ構成の都合で歌う機会がなかっただけに、ほぼ確定枠とはいえその披露は私にとっても大きな期待でした。

 なので、曲の披露中はもうニッコニコで二色のライトを振っていたと思います。温姫さんとちゃきさんがこの曲で楽しそうにしてるだけで幸福度が上がるので毎日映像を流してほしい。アレレも無事成功して、配信コメントで「やった!」と言われてるのは笑っちゃいましたが。

 

 そしてこの曲もみんなが予想していたであろう、響を除くオリメンが集結した「PRETTY DREAMER」。コールガイドだけでなく山崎さんの「せーの」のアシストがあったので、罠と称される2カ所のコールミス誘発もなく、反則的に楽しいライブシーンが展開されました。やっぱり声援あってのミリオンのライブだなと、この曲でも強く実感することになります。

 畳みかけるように、二の矢として放たれるのは「Shooting Stars」。これもオリメンの小笠原さんが未歌唱でしたが、ミリシタ以降ではクレシェンドブルーが唯一5人揃った7thRでも「Flooding」を優先したため歌われず。ブルシンが小笠原さんを除く4/5クレブルだったので、「SUPER SIZE LOVE!!」あたりで小笠原さんの出番を抜いてこっちに回せば歌えたんでは……?という疑問は今もありますが。それでも、この曲の後に小笠原さんがさりげなく「ラクルを起こせた」と言ってくれたのは嬉しかったですね。

 

 そして、「STANDING ALIVE」。作詞の松井洋平さんの言葉もあり、このコロナ禍の中でそれまでと違った意味を持つようになった曲です。7thRではアンコール前の星屑のシンフォニア→STANDING ALIVE→brave HARMONYという圧倒的な3連コンボがありましたが、この曲が7thRの核となる曲であったのは疑いの余地はありません。何ならMOIWでもやってほしかった曲です(多分コンセプトの関係で候補から外れたんでしょう)。

 今回までの披露はわずかに5回。そして、このAct-1でようやくオリメンである温姫さんと角元さんの歌唱が叶いました。SSsと同様、オリメンの2人が中心となる構成だったのも良かったですね。

 また感極まりそうになるのをぐっとこらえて、ロコのままで歌い抜いた温姫さんを見ながら「また温姫さん泣きそうになってるよー」と私も目元が怪しくなりましたが、本当に本当に良いライブだった……ともうアンコール前までの曲が終わったと思っていました。もう結構いい曲数になってましたからね。

 

 

 かーらーのー。ミリラジ初代テーマソング「U・N・M・E・Iライブ」ですよ。1stオマージュとはいえオリメンは山崎さんだけ。麻倉ももさんはDay2、田所あずささんは欠席。そのため候補にすら入っていない曲でした。なのでリストに入れる発想がそもそもなく、

 

 い つ も の。

 

 

 

 

 MCを経て、アンコール前の最後の曲は「Dreaming!」。バンナムフェス2ndで生で聴いたことはありましたが、グリマス時代を振り返るライブの締めとして披露されれば感慨はまるで違います。私でさえそうだったのですから、グリマス時代からのPの思いはひとしおだったでしょう。
 間奏はどうするのかなーと思っていましたが、今回はCDジャケット再現の円陣でしたね。

 

 例の約束の処理の仕方はグリマス古参ならずとも「正直どうなんだ」というのも幾ばくかありますが、Kアリーナが用意されてるならそれでいいんじゃないかな……。野球の民なので、MOIW2015には海外出張で行けていなかった身でも、ドームっぽい何かであるあそこがどういう場所はよーく知ってますし、どちらの季節にしても演者に重い負荷をかけるくらいなら……と思います。

 

 

 

 さて、ここまでグリマス時代の曲だけで駆け抜けてきたAct-1ですが、1曲だけ最新曲が披露されることは明らかでした。

 

 ミリオンライブ10周年曲「Crossing!」。

 9thで流れたPVで初披露され、2月にはイベントもあったブランドの集大成的な曲です。この日のライブ当日、サブスクにも入りました。私がブランドの魂と思っている「UNION!!」を柱に、歴代全体曲を内包したミリオンにとっての「M@STERPIECE」に育ちうる曲と思っています……という趣旨のお手紙を書いたらMORでこの前採用されてました。ありがとうございます。

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 そしてその曲ですが、もう言葉にすると陳腐になるくらい良かったですね。ブランドだけでなくコンテンツにも通じる、新しいミリオンの魂を込めた曲のように思えます。天海春香を構成する「運命の出会いを信じてる?」という言葉も歌詞の要所に置いているあたりからしても、この曲が真の完成を見るのはきっとしかるべき機会に中村繪里子さんも歌った時かなと考えますが、それはさて置き。まずはこの10thツアーでじっくりと育っていってほしいです。

 実際、明らかに浸透不足の感があったコールがDay1は今一つの大きさだった一方、Day2は少しマシになり、観客側でも定着してきていたように思えます。おそらくAct-2、3と段階を踏むたびに完成度は上がっていくのでしょう。私は合同で歌う可能性さえあり得ると思って以前から入念に準備していた一方で「これコールしたら私でさえ泣くかもなあ」と感じていましたが、今回の現地では楽しいが勝ってくれました。

 

 ミリシタのMVをイメージさせるようなスクリーンの演出も素晴らしく、特に配信では全て見られなかった「あの落書き」を音ハメで置いていく演出は秀逸でした。

 

 あの演出では最後に「めざせ! トップアイドル!!」の張り紙の文字が表示されますが、あそこで思い出ボムが炸裂したグリマス勢も多々いたんだろうなと……。いちぽむのCD視聴動画でも古参をターゲットにした演出がありましたが、ああいうのは「わかってても殺し」ですよね。

 

 

 

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 このAct-1のライブは、古参の「もう一度あれを見たい」「あの頃の曲で、より成長した姿を見たい」という願いと、私のような後発組の「映像で見たあの曲を、あの伝説を現地で見たい」「演者さんたちの成長の軌跡を追体験したい」という願い。そして演者さんの「前の方が良かったとは言わせない」という矜持。

 

 それらが交差して大きな化学反応を起こしたからこそ、ライブがここまで素晴らしいものになったのだと思います。その象徴が「Crossing!」なのでしょう。

 

 765プロという滑走路から、演者が、グリマス古参のPが拓いた航路。それがあったからこそ、ミリシタが生まれてユーザーは大きく増え、初期の目標だった武道館さえ「近くて狭い」と公然と言えるようになりました。温姫さんが9th当時にMCで触れてくださいましたがチケット戦争は両日となると結構しんどかった。

 この曲の大サビに、「あの日生まれた声の架け橋が きっと 後を行く 誰かの道を繋ぐ」という歌詞があります。解釈が分かれるところで私はトリプルミーニングと考えていますが、この翌日も含めて、その架け橋を支えてきた方々に感謝を伝えたいものです。

 

 

 「Crossing!」については今後のツアーでも触れていく機会があるかと思いますが、今の評価がどのように変わっていくのかが本当に楽しみですね。

 

 10th衣装である「リ・プロローグ・X」は個人によって大幅に違う衣装で、ほぼ固有衣装といった趣でした。これまでの衣装もある程度スカートの丈やMachico専用仕様など細かい違いはありましたが、今回はツアーを通じて着るであろう衣装なのもあってか個性全開でしたね。渡部優衣さんの布地なんかはすごいことになってた。

 

 

 今回はツアー最初ということもあり、最後のMCは比較的あっさり傾向。この日のメンバーかつAct-2未参戦組ではやはり種田さんのAct-3以降の参戦、そして未披露ソロ曲の「Sing a Wing Song」の歌唱が期待されるところですが、何としても見たいという想いと、無理だけはしないでほしいという想いが二律背反のように両立しているので、どうか焦らないでほしいところです。

 

 3rdオマージュの強いライブとはいえ、もうそろそろ擦らんでも……というやり取りを経ての、最後の「Thank you!」。またしても隣の華凉さんにお願いしてロコ文字ライトを展開しましたが、「ロ」を構成する一本がコロナ前に買った古いものが混ざってたのか点灯せず、慌てて「コ」に一本足すハプニングもありましたが無事なんとかなって安堵しました。

 

 MOIW以来の「サンクスです~」も聴き終え、終演。まだDay1とは思えないくらいの満足感を胸に席を立ち、PA席の隣を通りがかった時にはJUNGOと梅木さんの姿を見つけて他の方ともども「JUNGO、ありがとー!!」なんて自分らしくないことを言ったりしながら退場しました。JUNGOに近距離で直接お礼を言うのは、あの伝説の「MR ST@GE 秋月律子主演回 千秋楽」以来でしょうか。テンションが上がっていたので普段絶対やらないこともやってしまうやつ。

 ちなみにミリオンに引きずり込もうとした華凉さんは翌日も独自にチケットを取り、何ならライブ後はAct-2以降にも関心を示してくれました。これだけでも本当にありがたかったですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

■幕間 応援スタンスのこと

 

 昨今はコンテンツやブランドをどういうスタンスで応援するか、というのが話題になっていると感じます。私はこのアイマスというコンテンツにおいては、かなり前から演者単位込みでスポーツチームとアスリートのそれのように応援しているスタンスでした。

 異動やコロナ禍で現地からは縁遠くなってしまいましたが、大学まで14年間野球選手だった私は、プレーを離れてからも高校、大学、社会人、そしてプロの野球を追っています。大きなニュースになる甲子園やプロ野球はもちろんですが、選手の球歴や他の選手との長い関係性を含め、引退までの「生きざま」を物語として楽しめる社会人野球も好きです。

 アスリートというのは繊細なもので、かつて甲子園でヒーローのような活躍をした選手でも、些細なことがきっかけで輝きを失ってしまうことも珍しくありません。能力限界も人それぞれですし、高校で完成してしまってその後伸び悩むなんてまだいい方。長く続ければケガや病気を避けるのは困難です。社会人野球であれば務める企業や家庭の都合なども絡んできます。

 ですが、例えケガや病気でかつての剛速球を投げられなくなったり、韋駄天のような俊足を失って往時の輝きを失っても、あるいはトップへの道は閉ざされてしまっても。それでも今できる自分のプレーを懸命に見せてくれる選手の姿には心打たれます。社会人野球が、総当たり戦かトーナメント戦で一戦必勝の試合になりやすいからというのもあるでしょう。

 ロウソクの灯が燃え尽きる前の刹那の輝きであっても、最後まで全力を尽くすアスリートは勝敗抜きに美しいのです。ベンチ裏はそう綺麗なものではないことも多いというのを、自他の体験としてよく知っていても。

 

 いわゆる「推し」選手は社会人まで進めば御の字くらいですが、まれにプロ野球で活躍してくれる選手もいました。私が現役時代に対戦経験のある選手はいずれもプロでは結果は残せませんでしたが、最近ですと高校一年秋から注目していた伊藤大海という投手が挫折を乗り越えて大卒で北海道日本ハムファイターズに入り、今春のWBCでは日本代表のリリーフとして活躍してくれました。応援し続けてきた選手が地元のチームで活躍してくれるだけでもうれしいのに、世界一に貢献までしたのは脳からヤバい物質が分泌されるくらい興奮しました。

 もう一人、高校時代は強豪のベンチによくいる目立たない半レギュラーの球児だったのが、指導者に非常識と否定された独自の打撃理論を極めて社会人経由で同じくファイターズ入りした今川優馬という外野手もずっと応援している選手です。SNSの運用もうまいしファンサの神なので、アイマスで言うとメンバーが一列に並んだ時に端の方を固めてるポジションかもしれません。伊藤と違ってチーム内のレギュラー奪取まで至ってないしケガも多いのですが、いい選手なんですよ。

 

 長くなりましたが、このあたりはコンテンツやブランド、演者さんの応援スタンスとかなり似通っているところがあります。スポーツであれば勝者は一握りで大半の選手は目指したトップにはたどり着けませんし、野球ですと学校や企業、フロントなどがクソムーブをしてチームがうまく機能しなくなったり、中心選手が理不尽な放出やトレードに遭ったり、数年単位で暗黒になったりもします。栗山政権を惰性で引き伸ばして綺麗に終わらせられなかった上に若い主力をお山の大将で放任して腐らせたのはまだ許してないからなフロント。

 

 とはいえ……それでも応援したい何かがあるのだから、結果で一喜一憂するだけでなくそのプロセスを愛したい。これからもそんな姿勢を保っていきたいものです。

 閑話休題。本編に戻りますね。

 

 

 

 

■Day2 あの日より我がままに、もっと自由に。翼を広げた彼女が世界を魅了する

 

 

 この日はライブ前に、秋葉原の魂ネイションズ公式ストアを訪れてきました。

 

 

 そして6thSSAでも食べた近場の武蔵野うどん屋駕籠休み」を再訪しました。主にPによる長蛇の列ができていましたが、幸い太麺が品切れになる前に食べることができて幸運でした。麺そのものが美味しいんですよねここのうどん。静香も讃岐にばかり尻尾振ってないで地元のうどんを推して。

 

 

 

 

 Day2は趣味や癖が合うこともあって、オペラセリアを契機に親しくなった翔菜さんと同行しました。座席は200レベル後方で前日より遠くはありましたが、CDを積まなくてもアソプレだけで概ねご用意される今の仕様に文句はありません。

 

 

 この日の私の注目点は二つ。一つは、天空橋朋花を演じる小岩井ことりさん。

 そしてもう一つは、おそらくSSAに駆け付けたほぼ全員の共通認識でしょう。「アイル」の披露でした。

 

 「アイル」はグリマス時代を支えて聖典とまで称されるコミカライズ、門司雪先生のいわゆる「ゲッサンミリオン」発の曲です。伊吹翼をセンターにジュリア・真壁瑞希が両翼を固める「harmonized ver」は、配信で販売されているため誰でも容易に手を取れますが、コミカライズ特典の翼ソロverの入ったCDは原則プレミア価格がついています。

 グリマス古参の言葉や当時の雰囲気からして、ゲッサンミリオンはプロ野球カープにおける黒田博樹ベイスターズにおける三浦大輔のような、成績だけでなく当時の存在感や苦境のチームを支えた役割という意味でもレジェンドと言える存在だったと認識しています。

 とりわけ、ミリオンが大きく飛翔した3rdライブツアーにおいて、酷使にさえ見える連闘の末に絶対的エースとして開花した翼役のMachicoさんを象徴する曲の一つでもありました。

 しかし、この曲が唯一3人による完全な形で披露されたのはこの3rd幕張Day1の一度だけ。伝説を現地で見届けた人は今となっては少なく、それだけに3人での再演が強く希望されている人気曲でした。前回披露された22年のリスアニではMachicoさんがソロで歌いましたが、その時も「心の中ではジュリアと瑞希と歌った」と話しています。ミリシタの実装希望曲でも、ファミ通の特集では毎年ずっと1位です。今年もきっとそうでしょう。

 Day2はアイルを歌う演者3人が揃う久々の機会で、8thのようにユニット縛りもありません。ライブのコンセプトでも披露しない理由がなく、それゆえに焦点は以下の通りでした。

 

 

「披露するのは当たり前。どんな進化を見せてくれるか」

 

 

 3rdの「アイル」では、ラストのロングトーンMachicoさんが悔しいと振り返る終わり方をしました。

 あれから7年。アイマス抜きに個人としても大きく飛躍して押しも押されぬ立場となった彼女であれば、伝説と呼ばれる3rdを超えるのは一見容易そうと感じるかもしれませんが、今や「伝説の再演」に求められる要求値はそれだけで収まらないのは明らかです。

 例えば大谷翔平が、投打二刀流で特大のホームランを打ったり160kmを投げるのは今となっては当たり前。いかに圧倒的パフォーマンスで、あるいは劇的な場面で打って投げるかというところが問われるレベルの選手となったように。

 私はDay2のセトリ展開について「Believe my change→プラリネ→アイルの流れが来る」と前々から公言してきましたし、先述のリストでもその3曲は並べていました。それはあの日の伝説を映像としてしか知らない者の願いであり、彼女たちなら上がりきったハードルさえ軽やかに飛び越えてくれるという期待でもありました。

 

 

 

 

 開幕の「Thank you!」から主にどこを見ているかと言えばまあ小岩井さんだったわけですが、予想通り全体枠の配置が下手端だったので私から見れば対角線上に。おかげでかなり多くの曲で防振双眼鏡を構えることになり、同行者から「ずっとこっこちゃん見てましたね」と言われる始末……。

 

 ドームぶりに子豚ちゃんになったりMachicoさんの予想通りのあの曲への言及があったりした開幕のMC明け。今回もソロから始まるのかなと思っていたら、歌うだろうなーと思っていた「ドリームトラベラー」が初手でした。7thRではコールできませんでしたが、ここできっちり回収してきましたね。

 ソロ初手は真壁瑞希役・阿部里果さんの「POKER POKER」、そして高山紗代子役・駒形友梨さんの「君想いBirthday」。ミリシタから入った私にとっては強烈なパンチみたいなソロ曲をぶっ放す2人の印象がどうしても強くなりがちですが、ここで原点に触れることができたのは感慨深いです。お二方とも非常に安定感があり、ライブ映像や音源よりも歌声が柔らかい。特に駒形さんの歌唱はその後のソロ曲を経た紗代子を感じさせるものがありました。オケマスでも素晴らしい歌唱を見せてくれましたが、あの今までにない舞台を経てもう一つ階段を上がったように思えます……って話を9thの時のレポで書きたかったのですが、ようやく言及できましたね。

 

siden-p.hatenablog.com

 

 

 宮尾美也役・桐谷蝶々さんのソロは「ハッピ~エフェクト!」。正直を言うと、6thでは後述の理由で聴けなかった「初恋バタフライ」に期待していたのですが、披露のブランクからすればこちらが歌われるのには納得感があります。

 ミリオンスターズでもおそらく一、二を争うくらい体幹の強い方なので、蝶のように優雅に舞うダンスにもしっかりとした芯と余裕があるように感じさせ、またあの難しそうなキャラ声が崩れないのが桐谷さんの強みですね。続く中谷育役・原嶋あかりさんの「グッデイ・サンシャイン!」も初めて現地で浴びる曲でしたが、リアル育ちゃんといえるような小柄な体を目一杯使って表現する原嶋さんのパフォーマンスは、シンクロ感が強いと改めて実感します。ダンサーさんとの連携も非常に良く、「子供扱いしないでよね」から「行ってきます」の流れも考えられた演出でしたね。

 

 そして、佐竹美奈子役の大関英里さんによる「スマイルいちばん」。今回のライブでは、信号機やアイル組をはじめとした看板になるメンバーに負けないくらい強い思いを抱いて参戦していたであろうことが容易に感じ取れました。

 「子鹿のようなぜっきー」と自他ともによく言われる1stの頃とは比べるまでもない成長はされていますが、プロローグ・ルージュの要素を含む衣装でこの曲を歌う以上は気持ちの入り方も違っていたでしょう。直前のコンディション不良で、納得のいくパフォーマンスができなかった9thからのリベンジというのもあったと思います。開演直後はちょっと気合いが入りすぎてる?と思わせる場面もありましたが、この曲のタイトルでもある笑顔については盤石といっていい魅せ方だったのではないでしょうか。この曲も現地で聴くのは初めてなので、改めて歴史の一端に触れた思いです。

 そして、この曲に「十年分を全部詰めた」という大関さんのこの日のさらなる真価は、この後のデュオ曲でさらに発揮されます。

 

 「スマイルいちばん」が盛り上げた会場のボルテージをさらにぶち上げたのは、オリメンの大神環役・稲川英里さんをセンターに据えた「ジャングル☆パーティー」。当確レベルと思っていたので当然来るよなあ!とほくそ笑みつつ、7thRではコールできなかった分まで会場は怒涛のような爆音ウンババ祭りに。ミリオンが初めてという方には「奇祭」みたいな扱いをされていたのには笑いましたが、そういう方々はAct-2でさらなる頭ミリオンであるチュパカブラを浴びる可能性が高いわけで、その時の反応はどうなってしまうのやら……。

 いやー、しかしここまで頭カラッポにして盛り上がるライブは楽しい。羽目を外して笑って楽しむことだけに専念できる楽曲があるのはいいことです。演者の皆様も楽しそうなのが良いですよね、ウンババ。

 

 ところで、オレンジと黄色が目立つはずのこの曲で緑のライトがやけに多かったのは、徳川まつり役の諏訪彩花さんがいるから……だけではないでよね。やっぱり御神木の威光?

 

youtu.be

※御神木

 

 

 10年を振り返るネタが盛り上がったMC。ステージ後方を指して「何か出てきた」というMachicoさんの指摘の時点で確信していたMC明けのイントロに、私は思わず拳を握ります。

 それは、6本が並んだスタンドマイク。オリメンの小岩井ことりさん、篠宮可憐役の近藤唯さんを含むメンバーによる「P.S I Love You」の披露でした。この曲が歌われるのは4th以来なので、当然初のリアタイです。

 この曲の良さは悲恋ゆえの「艶」だと思うのですが、まあ湿り気のある歌声が強いしマイクスタンドを撫でる手つきが色気たっぷり。それを歌うユニットメンバー3人のうちに15歳と16歳のキャラがいるのはどうかと思われそうなんですが、どちらもそういう路線は発揮できる子なのでヨシ!ということでしょう。

 今回は千鶴役の野村さんはDay1出演だったので、小岩井さんと近藤さんをダブルセンターに、両サイドをシェリチェリの2人と阿部里果さん、愛美さんが固めるという盤石の布陣でした。アーカイブだとあんまり確認できなかったんですが、両サイド組だと阿部里果さんのvi路線の見せ方がかなりエンジン全開で飛ばしてた印象があります。それを上回ったのがオリメン2人で、CD音源よりも悲壮感のある艶を乗っけた歌い方が印象的でした。全体的にステージの光源を控えめにしていましたが、最後の「I Love You...」の光を失った瞳の見せ方も秀逸でした。

 

 「Good-Sleep, Baby♡」はやよいを除くオリメン3人での披露でしたが、なんと矢吹可奈役・木戸衣吹さんは初歌唱。マジか。そもそも私はミリシタ(=5th)から入ったのでたまに歌ってる印象はありますが、グリマス時代はフルライブでは一度も歌ってないんですよね……。この曲は終盤にかけて、だんだん眠たげな目になっていく稲川さんの演技が記憶に残っています。

 箱崎星梨花役・浅倉ももさんと桐谷さんによる「Smiling Crescent」は披露で言えばたまにネタにされる3rd以来7年ぶり、オリメンであればリリイベ以来の歌唱。レア曲なのでここで回収してくると予想していましたが、前の曲からのつながりもあってか、月夜と言うよりは夢の世界で舞うような演出でしたね。ここでもステージ巧者の2人の見せ方は上手でした。

 

 

 

 緩やかな曲が続いて少し一息をついたタイミングで、駒形さんと大関さんのデュオ曲「Melody in scape」のイントロが流れます。 思わず心の中で「来たッッッッ!!!!」と叫びました。

 

 この曲は7thRのレポでも書きましたが、先の見えないコロナ禍で、自宅近くの河川敷をランニングやウォーキングしている時によく聴いていました。お先真っ暗なあのつらい日々を支えてくれた曲の一つでしたし、だからこそ7thR Day1の要所で披露された場面は、アンコール前の星屑のシンフォニア→STANDING ALIVE→brave HARMONYのライブを象徴する怒涛の流れに匹敵する名シーンでした。

 

 正直なところこの曲はやる可能性は高くはないと思ってはいましたが、7thRのDay1はチケットが取れずLV組だった私としては、一度でいいので現地で聴きたい曲でした。だからこそ願いを込めて予想リストに入れていましたし、このイントロが聴けたときには外人四コマみたいなガッツポーズをしてた気がします。

 

 この曲と言えば、Voにおいてミリオンでも筆頭という評価も少なくない駒形さんが目立ちますが、一方で大関さんがそれにどう相対するかというのも注目ポイントです。7thRの時は置いて行かれないように必死に食らいついていくという印象があった大関さんですが、この日は違いました。

 あの駒形さんと互角。そう言ってもいいほどの出来だったと思います。

 それでいて7thRの時のような緊張感はなく(これは駒形さんもですが)、自信と優しさが歌声に満ちていました。もちろん全力は出しているにしても、十分な余裕すら感じさせます。だからこそ、最後のサビで駒形さんがギアを一つ上げてもそれに遅れることがなく、さらに高め合っていたように見えたのではないでしょうか。

 互いを高め合うデュオ歌唱と言えば昨年のオケマスにおける今井さんと香里有佐さん、沼倉愛美さんと駒形さんの「瞳の中のシリウス」が非常に強い印象を残していますが、この日のメロスケもそれに遜色ないものでした。最後のロングトーンも、見事に決めた大関さんに駒形さんが目をやって微笑むと、最後のユニゾンでも2人で笑顔を見せながら最高の歌声を響かせていましたね。7thRとはまた違う、さらに一歩進んだ2人の歌唱で、この曲はまた違う表情を見せてくれたのではないかと思います。

 ライブ後には担当Pならずとも大関さんを絶賛してましたが、MOIWでの悲願成就といい、美奈子Pは本当に嬉しいことが続いているのではないでしょうか。

 やり切った表情を見せた2人に、私は歓声よりも大きな拍手を送っていました。

 

 いやー、いいものを見られた。2人ともありがとう、ありがとうと祈るように余韻に浸っていた私。そこに不意打ちでかかったのは、あの曲のイントロのピアノ音でした。

 

 

 

 

 

 私がミリオンに踏み出すきっかけになった曲。今回は一片たりとも予想していなかった「合言葉はスタートアップ!」。しかも歌うのは、美也役の桐谷さんをセンターに朋花役の小岩井さん、まつり役の諏訪さん3人。いわゆるグリマス出典の「マイペースユニット」でした。

 両日を通して唯一、私が崩れ落ちかけた場面だったと思われます。

 

 

 朋花はもちろん美也もまつりも自分の中でのミリオン十傑に入っているのですが、その3人で歌われているのもあって初星以降の5年余の思い出ボムは次々炸裂しますし、もう感情はめちゃくちゃになっていました。そして特筆すべきは歌詞の分担です。

 

※れぽてんさんのツイートより引用。

 

 美也には「歴史」「伝説」といった彼女の目標に関わる部分を。まつりには姫として輝くステージを見せるための努力に関する部分を。そして朋花には、765プロに入ることで彼女を変えた経験や仲間との絆――それは小岩井さん自身にも強くかかる要素ですが――に関する部分を。

 

 

 今でこそこうなっていますが、ミリシタの本格的な開始直後の18年春から夏にかけては、私のアンテナは朋花にはまったくと言っていいほど反応していませんでした。どうしても真や千早系統の子が気に入りやすい傾向がありましたし、演者の小岩井さんをちゃんと認識した18年10月のミリシタ感謝祭においても、夜想令嬢としてのパフォーマンスは藤井ゆきよさんが頭一つ抜けていました。CDを買ってイベントコミュも見て、そこでようやく一歩目だったのですが、それ以前の18年9月、朋花にスポットライトが当たったbrave HARMONYのイベントコミュは、当時から印象深いものがありました。

 

※イベントコミュ6話より。

 

 月は朋花のモチーフの一つですが、今回の歌詞割でも小岩井さんのソロパートで「たくさんの想いを受け止め 願いは星になる」という部分があります。

 その前の「色とりどりの 光の輝き」を諏訪さんが、その後の「力合わせて 伝説を作ろう」を桐谷さんが歌っていることも含め、カバーとしてこれ以上ない配分でした。「光の輝き」から「たくさんの想いを受け止め」の部分で、演者斜め後方から客席の光の波を映したのも見事な演出です。ここは円盤でも残してほしいですね。

 と言うかこのシーンよく耐えられたな現地の私……。

 

 また、同イベントコミュでは朋花の心境を表す会話があり、これを覚えていると今回の歌唱の受け止め方も違ったものになります。

※エピローグより

 

 

 

 私を決定的に落としたのはミリオンBCのいわゆる「夜想令嬢編」である28話、及び33話の朋花の描写です。20年春~夏という当時の社会情勢等も影響していましたが、バンナムからがっつり資料を提供されているとされるBCでは、朋花の過去や聖母たる心境についてかなり踏み込んだ描写がありました。他方、生まれついての宿命に従い孤高の道を歩んできた彼女が、765プロに入ることでどう変わったかもしっかりと描かれています。同時展開された星梨花とジュリア、北海道編でのひなたとのシンクロも含め、夜想令嬢編はBCの暫定ベストエピソードと思っています。

 

※ミリオンBC28話(8巻)より引用。みんなBC読め

 

 それだけに、ニコニコしながらこの曲を歌い上げる小岩井さんの姿は、「今までの全てを思い出しながら」歌う朋花の姿がダブりました。また、前述しましたがラスサビはきっちりオリメン5人カラーを表示していたのも良かったですね。

 

 この曲が特別だったこと自体は私特有の背景ではあるのですが。それを歌ったメンバーと背景、細やかな演出の数々については、担当Pならずとも知れば知るほど味わい深いものだと思います。何にしてもこの後の「アイル」にも負けない、私の中でのAct-1名場面でした。

 

 

 

 

 その後のMCは振り返りではなくて、8割くらい壁ドンしかしてないなこの人たち……とか考えていましたが、MC明けのイントロで「ですよねー!!」とまたまたの予想的中でニコニコしながらライトを点灯しました。原嶋さんと小岩井さんによる「HELLO, YOUR ANGEL♪」です。「Smiling Crescent」同様、リリイベでしかオリメン披露されたことがない……というかそもそも3rdで1回歌われただけというレア曲で、こちらもほぼ当確と予想されていましたね。ミリシタでは20年5月の育メインコミュで伏線らしきものがあったものの、3年経っても実装されてないのですが。

 この曲での歌い方はいわゆる「年相応朋花ちゃん」路線で、小岩井さん自身が言及しておりオーディションでの鍵にもなったらしい「甘い毒」を徹底的に抜いた感じでした。

www.famitsu.com

 

 この後のソロ曲も含め、曲によって振れ幅のある歌い方を一通り楽しめたという意味では、Act-1は天空橋朋花フルコースだったのではないでしょうか?

 

 

 

 ここからのソロはしっとり路線。百瀬莉緒役・山口立花子さんの「Be My Boy」が先陣を切ります。9thではアゲアゲな「週末だけのハーレクイン」で武道館を盛り上げましたが、ここで原点回帰を見せてくれました。キャラクターとしての普段の声よりも透明感のある歌い方が、歌詞と莉緒のキャラクター性とマッチするのがとても良いですよね。

 ……で、莉緒が来たなら次は当然この人、馬場このみ役・髙橋ミナミさんなわけで。

 

 待ちに待った「水中キャンディ」のイントロが流れた瞬間、私は2009年WBCで優勝した時のダルビッシュ有みたいなガッツポーズをしていたと思います。

 

 まだ評価保留中のMS2を抜きにすれば、LTP~MSの各々のソロ曲の中で、私は水中キャンディが一番好きです。

 背景にはコロナ禍以前から色々と上手くいかない時期があったり、昇進という名の左遷で本来の人事を反故にされたのを受けて、年収が下がっても関心ある分野への転職を模索していた時期に支えてもらったことも大きく影響していたりするのですが……それ抜きにしても本当にいい曲ですよね。

 ただ、前回披露だった6th仙台Day1は、私はその異動に伴う引っ越しのためフェリーの中に居ました。そのため、水中キャンディは回収できず(Day2は荷解き放り出して無理やりLVに行きましたが)、時間が経てば経つほど後悔したものです。

 このみさんのソロ曲はどれも人気曲ばかりなので、今回がラストチャンスかもしれない。ブランクという意味では、「dear...」は一昨年のリスアニで披露しているので可能性では水中キャンディに分があるとはわかっていましたが、やはりイントロが聴けた瞬間の沸き立つ想いというのは特別なものがありました。

 2番冒頭まで歌った緞帳エリアが背景まで含めて海の底のように見える演出も素敵でしたし、全体的に情感マシマシで歌う髙橋さんも「酸いも甘いも経験を積んできた馬場このみ」感があってこれ以上ない表現だったと感じています。もう無理だろうと半ばあきらめていたこの曲を現地で回収できて良かった。Act-1ありがとう……の気持ちを込めて、私は歌い終えた髙橋さんに拍手を送っていました。

 

 矢吹可奈役・木戸衣吹さんの「オリジナル声になって」。個人的には「おまじない」の方が好きですが、このAct-1の舞台が木戸さんのフルライブ初陣であったあのMOIW2014と同じ会場であることを思えば、こちらを歌うのは必然でしたね。

 「今までの歩み、思い出を噛み締めながらパフォーマンスしました!」という振り返りの通り、終始余裕と自信に満ちた姿でありながら、どこか噛みしめるような歌い方だったのはそういうことだったのかなと思います。最後の「ありがとう」も含めて、スタエレや君彩といったユニット、最新のMS2までのソロ曲を経て改めて最初の一曲に向かい合った矢吹可奈というイメージがありました。

 

 Act-2では、木戸さんがコールありでやりたいと熱望している「グローインミュージック!」が披露されそうですが、可奈を構成するピースとしてはまだ欠落している曲がもう一つだけありますが、それがこの10thツアーの中で叶うことを願ってやみません。

 

 

 

 

 拍手喝采の中、続いてイントロが流れたのは篠宮可憐役・近藤唯さんの「ちいさな恋の足音」。

 圧巻でしたね。後述する個人的MVP候補にも最後まで残っていました。この一曲に可憐としての、近藤さんとしての成長を物語にして描くというのは演出の妙でしたし、それに応えた演者もまた素晴らしいです。

 近藤さんはどちらかというと、他作品で言うところのウマ娘ビワハヤヒデのような声の出し方の方が得意のようですし、765ASで言えば雪歩のような、かなり作った声を保っての歌唱は簡単ではないと伺っています。ですがこの日はソロに限らず非常に安定しており、それでいて繊細であり、迷いも悩みも、前を向きたい思いも内包した歌唱は胸を打つものがありました。2番の歩きながら歌うシーンも、それだけで十二分に絵になっていました。アーカイブで見られた演者越しに観客席を映す演出も、彼女を支える赤い光の波がより一層美しく見えましたね。

 

 ラスサビの、下手から撮った「何ができるだろう」で不安な表情を、上手から撮った「何でもできるって」で前向きな意思に満ちた表情を映して、最後に正面から「信じてみるよ私」と歌う彼女を見せたカメラワークは、今ライブのカメラで最も評価したいものでした。そこからは覚悟を決めた強い可憐を前面に押し出していましたが、最後の一瞬まで、本当に一つの物語を見ているようでした。

 前曲の木戸さんとの対比という意味でも、それぞれ違った形でキャラクターと演者の成長を魅せるセトリは非常に美しいものがあります。

 

 

 いいものを見せてもらった……と拍手を送った後。「たしかな足跡」のイントロが流れて会場がどよめいたのを見て「まあ俺は予想してましたけどね」とにんまりしながら、ミックスペンラをスクリーン横の照明と同じ紫色に変えました。

 節目の10年を迎える直前の9thで歌うと思っていたら派手に外したこの曲ですが、そうなれば10thで歌うのはほぼ確実とみられました。歌詞にも「10年」という言葉が入っていますし、Day1の「ココロがかえる場所」の対にもなりえますから、あるいはあの曲を聴いて「山口立花子さんいるし、明日やるわ」と確信した方もいるかもしれません。

 でもこの曲もわかってても殺しというか、キャリアが長い人ほど刺さるものがあると感じます。ラスサビの「10年後も」を全員に言わせるところも含め、私ぐらいの経歴でも、どういう演出かわかっていてもこの曲にはグッときますね。願わくば、たしかな足跡も可能なうちにオリメン披露があればと願いますが、LTDは特段のリクエストでもないとどうしても優先順位低くなるんですよねえ……。

 

 このパートのとどめとばかりに繰り出されたのは、オリメンのと諏訪さんと桐谷さんを軸に、オケマスでも完璧な歌唱を見せた駒形さんらを交えた「瞳の中のシリウス」。難曲と言われていますが、いい曲は何度聴いてもいいものです。スクリーン演出もオケマスと同一ではないと思いますが、ミリシタでのイベントキービジュアルにも通じるかなり近い演出がありましたね。

 

 

 オケマスで今井さんと香里さん、沼倉さんと駒形さんが歌ったシリウスもとても聴き応えがあるので、もしこの曲が好きならオケマスのCDは買って損がないと思います。

 

shop.asobistore.jp

 

siden-p.hatenablog.com

 

 

 

 

 しっとりゾーン明けのMCでは「私たちも壁ドンする?」といった迷言が生まれたりもしましたが、ここまで来ると残ってる演者のソロが逆算できるわけで。

 

 

 最終ブロック初手は箱崎星梨花役・麻倉ももさんの「トキメキの音符になって」。今回で通算35回目の披露とのことですが、もう貫禄と言えるほどの安定感と、客席側の練度の高さがすごい。映像ではこれでもかというくらい見てきた曲ですが、現地で浴びるのはこれが初めてなので「こ、これがあの、トキメキの音符になって……!」という思いで圧倒されっぱなしでした。

 そしてこの時点で、このブロックのセトリはほぼこの構成しかない――すなわち、3rd幕張のボスラッシュの再来と思い至ります。曲が終わるとともにイントロを待たずペンラを緑に切り替え、出迎えるのは徳川まつり役・諏訪彩花さんの「カーニヴァル・ジャパネスク」。ライブ終盤に投入される場合ならこっち一択です。「ほ!」コールも初めて現地で体験することができ、息切れ必至な曲をきっちり歌い切る諏訪さんのパフォーマンスも満喫することができました。

 最後に一瞬だけ「素まつり」を出して、本来の歌詞の「来年も一緒なのです」を「一緒だよ」に変えたのは驚かされました。ミリラジ公録のステージで一回やったことのあるアレンジらしいのですが、10周年のタイミングでそれを言うのは「と、徳川まつり……」と言う他ありません。そこからの「10周年、ハッピーな年にしましょうねー」も含めて本当に強い。シンプルに強い。

 

 そして間髪入れず、大神環役・稲川英里さんの「BOUNCING♪ SMILE!」。これもドンピシャなので脳から変な物質がドバドバ出ます。こういう人間だから誓ってギャンブルはしないんですが……。

 稲川さんは8thでもMVP次点に入れてましたが、この日の完成度も抜群でした。自身の能力を演じるキャラという枠に整えて最大限発揮することにおいてはミリオンでも筆頭クラスの演者ですが、この日も完璧に環でしたね。9thも素晴らしかったのですが、「ジャングル☆パーティー」や「BOUNCING♪ SMILE!」のように歌い慣れた曲だとよりわかりやすいです。環の台詞っぽく歌うアレンジを多めに入れたところも含めて、今ライブは会心の出来だったように見えます。

 

 

 

 

 

 

 そして次の曲は。もうこれしかないと思っていたであろう、2ndと同じアレンジの「Maria Trap」。冒頭に天空騎士団七の誓いを唱和する仕様でした。

 

 七の誓いが前回唱和されたのは、6th福岡の「鳥籠スクリプチュア」。私が朋花と小岩井さんを強く意識することになったライブでした。当時住んでいた地域のLVで観ましたが、想像さえしなかった夜想令嬢のミュージカルでの演技と、その後のソロパートの鳥籠スクリプチュアで一気に心をわしづかみにされたのをよく覚えています。その時はたまたまLV会場で七の誓いを書いた名刺を配っていた朋花Pが目の前にいて、ライブ中もその背中からカンニングできたので何とかなりましたが。

 その直後の今井麻美さんのニコニコSSGへの出演、ミリオン初現地だった秋のSSA、そして翌年の花咲夜と何よりミリオンBCの展開と供給が相次いだことで沼落ちするわけですが……。

 

 今回は当時初出演だった2ndのリメイクを狙ってくるとは思っていましたし、小岩井さんもあの時と同様に髪を回せるよう細く束ねていましたので、間髪入れずに冒頭の七の誓いに対応できました。ただ頑張りすぎたのか、ここで半ば喉を枯らしてしまいましたが……原曲にない冒頭の「うふっ♪」で思わず悶絶するような声出してたんではないでしょうか。たった三文字で「甘い毒」の表現をするんですからもう文句なしですよね。

 2ndでの鬼気迫るような、後に「最後だと思って臨んだ」と振り返ったパフォーマンスよりも、この日は歌い方も幾分柔らかく、余裕を感じさせるせいかステージに君臨するようなオーラがありました。そう言えばウンババが奇祭という話もありましたが、こちらもなかなかのものですよね。七の誓いもそうですが、いわゆるアイドルソング系のコールとは趣が違うというか……。

 ラスサビ前の見せ場である「これは醒めないレクイエム」声色を一気に変えるシーンも完璧。9thでも見せてくれた要所でアップになるシーンの表情もばっちりで、この日フルコースと言えた天空橋朋花のパフォーマンスの締めくくりとしてこれ以上ないものでした。スポーツの実況をするアナウンサーだったら「これだ!! これだ!! 目に焼き付けよ!!!」とか実況してるやつ。

 この後に登場するエースさえいなければ、MVPと言っても差し支えなかったのではないかと思います。

 

 

 

 どよめきが残る中、この日唯一となる「ダンサー全員」を引き連れて登場したのはそのエースにして本日の主役、伊吹翼役・Machicoさん。曲は当然「Believe my change!」です。

 ただただすごかったですね。この日は彼女のアイマスにおけるベストアクトの日だったと言えますが、残る一曲だけでなくこの曲もまあ動くし歌声ブレないし締めもバッチリで文句なしに翼が降りてました。Bmcも4thまでは頻繁に歌っていて多くの人の記憶に残っている曲ですから、それを超えていくのは並大抵のことではありません。ただ、この後のMCで触れた「前の方が良かったと言われたくない」という点に関しては、全員が「今回が一番良かった」と口をそろえるのではないでしょうか。

 ざわめきさえ残して照明が消えると、しばしの沈黙の後に全員が待っていたあのギターの音が。そう言えば私は生で愛美さんのギターを聴くのは初めてでした。7thRのDay1もLVだったので……。

 

 スタンドマイクの前に立ち、愛美さんは確定演出と言える曲名を告げます。

 

 

 プラリネ

 

 

 本人のフル歌唱はあの3rd幕張Day1以来。大歓声とともにSSAが赤く染まりました。

 

 愛美さんのギター演奏付きソロ歌唱はアイマスでは19年6月以来ということもあり、最初こそわずかな緊張の色も感じましたが、会場の熱気に押されるかのようにすぐに勢いに乗ったのはさすがでした。ギターの演奏も、経験を積んだからこそ楽しみながら弾いているように見えます。

 私もそうですが、プラリネを8thの君彩によるカバーで聴いたことはあっても、本人歌唱を生で浴びたことのある方はSSAの中でもそう多くなかったのではないかと思います。なんせ割合的にはミリシタから入ったPの方が多いわけですから。そして8thのカバーも素晴らしいものだったからこそ、「いつか愛美本人のプラリネを見たい」と思っていた人も多いはずです。

 二つ隣にいたライブ初心者らしかった(開演前に同行者からレクチャーを受けていた)女性も当然初めてだったのでしょう。号泣しているのが視界の片隅に入りました。

 

 前回以上の演奏と歌唱を完遂した後も、スポットライトは消えませんでした。どんなに勘の悪い方でも、この曲を披露した時点でもうわかっていたでしょう。少し息を吐いてから指輪にキスした瞬間、怒号のような歓声が沸き上がります。

 あの日と同じ、ステージを照らす三つのスポットライト。登場するMachicoさんと阿部さん。再び沸くSSA

 

 伝説の再演。ボスラッシュの果てに、7年待った「アイル」が披露される瞬間でした。

 

 

 ミリオンの代名詞である、「最高は塗り替えていくもの」という言葉。「最高の更新」とも言い換えられますが、1stで生まれた藤井ゆきよさんのこの名言が、単独ライブにおいてはこれほど強い文脈で輝いたことがあったでしょうか。

 

 翼のソロ枠として披露された前回と、3人の曲として披露された今回の背景は違えど、強烈なプレッシャーの中で披露されたのはおそらく同じでしょう。それでも、Machicoさんをはじめ演者の皆様は笑みを浮かべながらやっと訪れたその瞬間をひたすら楽しんでいるように見えました。とりわけ、前回はスタンドマイクから振り落とされまい、崩れ落ちまいとしがみつくようにさえ見えたMachicoさんが、空を縦横無尽に翔ける鳥のように、ただただ軽やかであったのが今も記憶に焼き付いています。

 前回と大きく違ったのは2番から。原作である「ゲッサンミリオン」の再現のごとく、彼女はスタンドからマイクを外して愛美さんの、阿部さんの隣に立ち、そしてステージ前方を巡ります。

 

 

 

 

 

 まるで、あの物語の伊吹翼のように。

 

 

 

 

※「ゲッサンミリオン」3巻 14話「アイル」より引用



 

 

 それは何か語るのが野暮になるようなパフォーマンスでしたし、それぞれが最高を更新していったAct-1でもこの「アイル」は出色の出来でした。

 9thが4thオマージュ要素を含んだこともあり、1-4thの振り返りではあるものの、要素としては1stと3rdの色が強かったこのAct-1。

 その伝説をここで完全に塗り替えたと言っても過言ではないでしょう。当時3rdが見られなかったPも、10th Act-1は現地で見られんだと胸を張れるくらいに。

 

 そしてラストシーン。ロングトーンも、三者三様の決めポーズも完璧でした。

 

 

 

 

 

 

 

 自身のリアタイの有無や当時の熱意、その時の社会情勢やブランドを巡る情勢も加味して、これまでミリオンの最高の周年ライブは7thRと明言していた私ですが、どうやら更新されるな、とこれで確信していました。

 

 また、終演直後はニコ生で「決めらんねえ」と言っていた今ライブの個人的MVPですが、「過去の自分を超える」「最高を塗り替える」という評価基準から、Act-1についてはMachicoさんで当確です。小岩井さん、大関さん、渡部恵子さん、野村さん、藤井さん、近藤さん、稲川さんあたりも普段ならこの基準だとMVP級だったのですが、今回はエースがお膳立てに応えるどころか遥か高く飛んでいったので文句なしです。

 

 ちなみに7thRは駒形さん(屋外というコンセプトライブでの要であるメロスケ、ラクリマ、星屑での最高のパフォーマンス)、8thは香里さん(ユニットというコンセプトを最も輝かせた演技&実質的な初センターを完遂)、9thは温姫さん(メンバー最難のソロ曲を完璧に披露、二度の神MC)でした。こっちは異論たくさんありそう。

 

 

 

 

 アンコール前最後の曲である「Dreaming!」を経てのお知らせでは、MRプロジェクトの企画第一弾として「MRフェスティバル」という仮名義で発表されていたイベント、「765 MILLIONSTARS LIVE 2023 Dreamin' Groove」が発表されました。しれっと最後に出されていたので、現地の反応からしてもすぐには気付けなかった方も多かったのかもしれませんね。

 

「Dreamin' Groove」というサブタイトルからしても、サブタイトルが「Music Groove」だったMR ST@GEの正統進化系なのではないかと思います。表記からしておそらく、52人の中からの選抜式かつ誰か(複数含む)が主演を務める感じではないでしょうか。

 今月中旬くらいには続報が来るでしょうから楽しみですね。チケットは確実に戦争で取れる気しませんが。

 

 

 

 

 

 そのMRと言えば私は今回、渋谷の宇田川町に25年3月に竣工する通称「バンナムシアター」の立つ土地を見てきました。

 「バンナム未来研」が作るここではおそらくリリイベ級のライブを集約するほか、MRの設備も整えられるのではないかと推測されます。MR ST@GEについては、ミリオンを仕切る狭間和歌子Pが激推しするジャンルでアイマス3.0の柱の一つでもありますので、チケットは割高になるでしょうが期待していいのではないかと思います。

 チケット戦争になったとしても、その高倍率がかつてのMR ST@GEが右肩上がりに次へ次へとつながっていったように、今後の動きを加速させると思いたいですね。ミリオンに限らず、バンナムシアターまでにMRライブを複数ブランドで展開してノウハウも積みたいでしょうから。

 

 

 

 

 

 アンコール明けの「Crossing!」は、先述の通りコールがDay1より大きく、少し一体感が増していたように感じました。1年以内に最低あと6回は披露されるわけで、これからさらに育っていくのでしょう。

 ……そういやしれっと、コール表記のミスが直ってましたね。

 

 

 最後のMCも前日同様、まだAct-1というのもあってややあっさり目ではありましたが、Machicoさんの言葉をはじめ要所要所で印象的な場面がありました。これから演者の皆様の想いも何度も聞く機会があるでしょうし、きっとMCでも最高を塗り替えてくれるでしょう。まだ出演が確定していない演者さんも、願わくばどこかで顔が見られたらいいなと思っています。

 

 今回でかなりのやり残しが回収されたので、あとはどっかでオリメンが3人は揃う当てがあるっぽいのか?と思わされたSVと、「Welcome!!」でしょうか。封印されてるわけでもなく、フェスとかだと結構やってるんですけどね……。

 

 

 

 

 

 

 8thはそもそも県外移動禁止命令を破っての密航でビクビクしながらの参加だったり、9thの時もどうしてもライブを頭空っぽにして楽しめない事情やら1曲ほど解釈違いやらがあったりで色々ありましたが、今回は本当に一点の曇りもなく「楽しかったーーーー!!!!!!」と叫びたいライブでした。これがあと3公演6回あるわけですから楽しみで仕方ないですし、既にチケットを確保した名古屋、ちょっと厳しい日程ですが宿は取ってる福岡(小倉)、もう宿を仮に抑えてる横浜と、楽しみが続くのは本当にうれしいことですね。心残りもわだかまりも随分となくなりましたし、MRやアニメも含めてここから存分に楽しみたいものです。その先に私の大願成就があればもう言うことはありません。

 

 

 

 

 ちなみに、7月末のAct-2のチケットは7日までウェブ先行受付中です。その後には多分一般も出るでしょう。このレポをここまで読むような奇特な方はだいたい申し込み済みかとは思いますが、もしこの記事を読んで今から現地に興味が沸いた方は、Act-3以降も含めてぜひ検討してみてください。

 

 せっかくの一度きりのお祭り、一緒に現地で楽しみませんか?

idolmaster-official.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■蛇足の余談。

 

 

※もう綺麗に締まってるので、ここから先は読む価値はない繰り言です。

 

 

 

 終演後は両日の連番者やフォロワーさんたちと浦和で打ち上げをしましたが、あれが楽しかったこれが楽しかったとか言っていたような気がするのですが、そのワイワイも含めて楽しかった以外の内容をいまいち覚えていません。普段あまり呑まない酒を連夜にわたって呑んだというのもあるのですが。

 ただまあ、そこでも「ほんとP(ファン)を転がすの上手いよねえ」とその子の担当Pさんと話題になったのですが、私もちょっといい加減結論は出さないといけないのかなあというのは思ったりしています。名刺も切れたので次回新調ですし。

 

 765ASについては8年以上前から、自分の中での1-4位の順列が不動なのに対して、ミリオンスターズは夜想令嬢とオペラセリア、美也、このみ、静香あたりで上位10傑がふわふわしてたという自己分析です。ミリオンスターズにおける筆頭を事実上明記したのは8thあたりからでしょうか。ミリシタにおいては新規SSRもSRもとにかくぶん回すのが担当と言い張っている真と千早、取れたら取りに行くのが伊織(だいたい取れない)とその子である一方、20年以降のバースデーセットで全部取ってるのは真と千早とその子の3人だけ。

 何なら昨年末のMRお悩み相談室では担当Pを差し置く形でいの一番に読まれてしまったし、個別グッズは真と千早、時々伊織を買うくらいだったのに今回ミリオンスターズの個別タオルを初めて買ってしまったし、多分名古屋の時にはASの13人以外で初めて個別ライト買いそう。これは一般的というか客観的にはどうなんでしょうかね先生。

 

 

 

 あ、でもMCの行動はその端緒においては真を勝たせるための打算が先でしたよ。これだけははっきりと真実を述べておきたかった。そういうのやる気なら千早関連もあれこれ策を練ってますし、TCの頃からそういうのでトラブル避けたいから徹底して「李下に冠を正さず」だったので……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はよ終われ。

 

 

 

 

「オタク総研」でMOIW2023のライブレポートを書かせていただいた経緯について

 本日3月3日、「オタク総研」にて私の書いた「THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!!!! 2023」のライブレポである、『過去が輝かせた最高傑作の未来――17年目のPが見た「THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!!!! 2023」両日現地レポート』の前編が公開されました。何事もなければ、あす4日には後編が公開される見通しです。いずれも外部ニュースサイトにも記事が配信されております。以下はその一部です。

 

0115765.com

↑オタク総研の本家サイト

nordot.app

↑nordot配信記事

 

news.nicovideo.jp

↑ニコニコニュースの配信記事

 

この他、ブログ投稿時点でスマートニュースとMSNでも配信済みとのことです。

 

 

 

 多少は角を取ってはいますし普段より権利関係にも配慮していますが、内容はこれまでブロマガ時代から書き続けてきたライブレポとまったく同じスタイルになっています。とはいえ、アイマスライブではおなじみ中里さんや佐藤さんのような専業のライターでもない、いちユーザーの書いた偏りのある記事にバンナムから各メディアに提供された公式写真が載って、サイトや各所に配信されるのは前代未聞の出来事のようです。

 今回はこの記事執筆のため、ミリシタで開催中のMCの活動も約3週間に渡ってほぼストップさせることになりました。やるべき活動が一部滞り、役獲得を目指して準備を進めている真Pの皆様にはご迷惑をおかけしました。そうした経緯もありますので、今回の記事執筆に至る経緯をまとめておこうかと思います。

 

 

 私のところにオタク総研の担当者様から執筆依頼があったのは昨年11月下旬。ちょうどオケマスのレポを公開して数日が経った頃でした。

 記事は数年前より多少丸くはなりつつも、基本的には好き放題書いているブログでしたので、かなりの長文になることも含めて「こんな条件だけど大丈夫なのか」とお返事をしました。すると「むしろそれで構わない、一般的なゲームメディアとは異なり、長く作品を愛する人の生の声を届けられるようなレポートを読者に提供したい」という趣旨のご回答をいただき、私もそれならばと腹をくくった次第です。

 

 

 その翌月にはミリシタでミリオンキャスティング開催が発表されましたが、このレポについては先約なので最優先すると決めていました。ただ、MOIW当日はレポのために展示やのぼりを見て回るよりも公爵真の名刺300枚配布(以下の画像)をかなり優先したので、MCも完全に捨てていたわけではないことは同担の真Pに言い訳させていただければ……。

 

 

 

 

 幸い字数制限はないということでしたので、13日公開のアーカイブを見ながらプロットを提出し、普段通りに書き始めました。他所の記事で3万5000字という数字を見たので「それくらいに収まったらいいなー」と思っていたのですが、例によって平然と2万字オーバーしてしまいました。ニコマスで動画連載してた頃から何も成長していない。

 かなり攻めた内容であるにもかかわらず、記事の内容そのものに関しては一切校閲せず、期限ギリギリの修正依頼にも快く対応してくださった担当者様には感謝してもしきれません。字数からすれば致し方ないのですが誤字脱字も結構ありまして、校正フェーズにかなり時間がかかってしまったのが反省点です。従いまして、中身に問題があればそれは私の責任です。

 まさかMOIWのライブレポを「紫電P」として商業媒体で書く機会があるとは思いもしませんでしたが、ほぼ思うままに書いた記事に演者さんが映っている公式の写真が乗っかっているのを見ると不思議な気分ですね。今回は特例中の特例の出来事ですが、今後も驕らず謙虚に、Pとしての活動を続けていかねばと身が引き締まる思いです。

 

 内容は見ての通り相当偏りがあるのですが、私が商業媒体レベルで自信をもって語れるのは2ブランドのみですので、了解をいただきあのような形となりました。

 あのノリの記事を全ブランド規模で書けるのはそれこそAPかっしーくらいの知識量が必須でしょうし、シンデレラやSideM、シャニの記述が弱いのは大目に見ていただければ幸いです。

 前文にも書いた通りこの記事がまだロスの残っている方を中心に、MOIWの思い出を改めて振り返りながら新しい発見&他ブランド開拓につなげたり、円盤購入の背中を押したりできるような記事になっていれば、それに勝る喜びはありません。

 

 

#ミリオンキャスティング に向けた菊地真Discordでの第3回意見交換会の、テーマ考察や役選びなどの記録 #MC菊地真



 31日開始のMILLION C@STING!!!に向けて、三回目となる真Pの意見交換会がディスコにて開催されました。
 2018年のTC開始前からこうした場で長らくまとめ役を務め続けてきましたが、今回はそもそも不在(仕事で約2時間遅れて後半に合流)などいくつかの個人的な事情があり、TCの時のメンバーでもあるライノセラスさんに引き継いでいます。改めて感謝いたします。

 また、TCの時と同様、投票開始前夜の22時頃に皆でディスコに集まる企画を開ければなと思っています。ワイワイやりつつ、企画のネタ出しなんかもできれば幸いです。

改めてになりますが、ディスコはこちらです↓

discord.gg

 

 

 

 

前回・第二回の記録はこちらをどうぞ↓

siden-p.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 会議の概要としては、


・前回十分な掘り下げができなかった悪役?令嬢ほか、各テーマについての再度の意見交換
・外部公開(=真P以外も投票できる)配役アンケートの結果
・投票期間の立ち回り

 

 

 などについて議論しています。前回のログまとめがなるべく全部入れよう!とした結果長文になり、どうも序盤しか読まれていない節があるのですが、この日の結論としては、

 

・「アンケート結果は新人ナース(刑事)>悪役?令嬢公爵>>>悪役?令嬢王子>現代伝奇ホラー姉で割合としては現実的には前者の二択」
・「公爵も有力。ただコンベに持ち込んだ上で意見がある程度まとまるなら、初戦から全力を出してもいいのではないか」
・「とりあえずコンベ待ちですが、それまでは各々好きな役のアピールしていきましょう」


 といった意見が出ました。と言ってもアンケも何割が真Pなのか判定はできず、そもそもディスコで議論しているのも3回合わせても真P全体の5%にすら満たない数のメンバーのはずなので、いざ開けてみた結果どうなるかは読めません。というかなんで早期に開けてくれないんでしょうね……。

 それから、会議前に懸案であった「獲得票の試算」についてまとめました。精度に関しては正直課金関連と士気補正に穴がありそうなので出していいものかという悩みもあるのですが、いつオープンにするのかという問い合わせもありました。またこの日の意見交換会は参加者がこれを読んでいただいた上で議論している(はず)ので、出さずにログだけまとめるのも参加しなかったPに不誠実というか読んでいても意味不明になりますので、腹をくくって仮公開します。

 

 


MCにおける票獲得試算と浮動票規模についての試論

docs.google.com

 長いのですが試算の概要としては、

 

・真陣営(中堅陣営)は3テーマを戦わず貯蓄に徹すれば、悪役?令嬢の投票開始時点で「127万~151万票程度」の票を貯め込めるかもしれない。

・3テーマを戦って力及ばなかった場合も、撤退タイミングと課金次第とはいえ悪役?令嬢開始時点で「60万票程度」は陣営として保持できると推測できる。

・一方で悪役?令嬢開始時点で、浮動票となる勝ち抜けた15陣営のPたちは、全体で「1140万~1310万票×2役」と、3月上旬ガシャの課金要素を足した票を抱えているとみられる。

・後半戦に飛び交う票は、最大「6000万票~7000万票×2役」の規模になるのでは? 貯め込んだ場合は、全体で飛び交う票に占める割合の1%に相当するくらいを積み増しできるかも、という程度。マジで魔界クラスの浮動票獲得バトル。

 

 となります。

 

 

 

 

 


 では、ここからは当日20:30以降のログとなります。最初は前回十分に議論できなかった、悪役?令嬢の話を一時間ほどしています。

 また、ログは以前が長すぎてあんまり読まれなかったという反省もあり、前回より気持ち若干コンパクトにしていますのでご了承ください。例によって「・」で発言者が区切られています。

 またせっかくですので、前回会議以降にTwitterに投稿されていたMC関連のイラストもツイート引用させていただきます。もし支障があれば、もしくは漏れがあれば私(@sidenp)までご連絡ください。

 

 


◇アンケの結果公開について

 真P以外も投票可能な仕様(Googleアカウント紐付け)で実施していたアンケートの結果は以下の通りでした。


・お疲れ様です!
アンケート結果ツイートいたしました!

 

 

 

 


伝奇ホラーは従姉妹と姉、医師
生き残りゲームは地味な大学生とギャンブラー、フリーター、
逆ミステリーは新人ナースと医師、
悪役?令嬢は公爵と王子。
この役が主に投票されていたって感じかな?

伝奇ホラー個別だと従姉妹の方が多いが最終だと姉の方が多い
テーマ的にはやはり逆ミスと悪役?令嬢が強い
個人的には王子派の方のお話とか聞いてみたいです

 

 

 

・20時半になりましたので、第三回意見交換会を始めさせていただきます…。
ではまずは悪役?令嬢の議題から。

このテーマについて何か話したいことある方いらっしゃいますか?
そういえば気になることがあるんですけど、悪役?令嬢の舞台ってどういう場所なんでしょう。

・推したい役は公爵です。
この役は令嬢とお互い軽口を言い合いながら実は令嬢のことが気になっているツンデレ系なイケメンになると考えています(令嬢に対しては照れがちでつい喧嘩しがちですが本当は気になっている思春期男子みたいな)。役回り上イケメン要素が強く真のイメージに合いますが、ツンデレタイプというパターンはなかなか見れないため新鮮だと思います!

舞台は最近流行りの方向性だと学園が多いかなって気がします

・学園ものの悪役令嬢ってあんまり読んだことないですがあるんですね

・でっかいお屋敷内のイメージでしたけどやはり学園でしょうかね

舞台は貴族が出てくるあたり(中世)だと思ってました

明記してない部分は配役次第だと思うな

・私も舞台はいろんな可能性あるかなと

悪役令嬢もので学園は転生したら乙女ゲーだった!的なのが多い印象です
はめフラとか

イメージはオペラセリア煌輝座の感じです
(編注・オペラセリアは西暦1845年前後のイングランドが舞台と推定されています)

・学園もの貴族ものどちらにも寄せようと思えば寄せられそうですが、配役の名称的には中世貴族ものかなぁ……と想定してました

・学園ではないけれどオペラセリアみたいな雰囲気という印象で、衣装もその辺に近いイメージでした

王子と令嬢は元婚約者ですが、そこが恋愛か政略かも分からないんですよね

貴族のお嬢さんは学園より家庭教師か何かで勉強してそうです

・学園じゃなかったら家庭教師が屋敷に来るのはイメージできますね

・政略結婚でしたら侍女や家庭教師などが帝王学とは~と教えてそうで

・元婚約者となると政略が合わなくて結果破談になったとかかな

あるあるなのはピュア?令嬢が王子を唆して婚約破棄になったものですかね

・これアンケ作業のスキマでめちゃくちゃ好き勝手描いたんですけど、王子とは親の決めた許嫁で…みたいな妄想してました!
悪役?令嬢ものはこういう割と好き勝手に作ってもオッケー!なのが楽しい世界観だと思ってます

 

ピュア?令嬢の策略によって親同士の関係が悪化。
もしくはピュア?令嬢が王子を誑かした結果、一方的な破棄に繋がったとか

なんとなく王子も騙されてるだけで悪役って訳ではなさそうな気はしますね

・個人的には王子はピュア?令嬢よりピュアなイメージです

・僕は王子をピュア?令嬢が騙したパターンだと思います

・上げられていたこの漫画がわかりやすいですね
https://comic.pixiv.net/works/8712
キャライメージはこの方のものがわかりやすいかと

王子が被害者、開き直り、また婚約してくれと縋るなどいろいろですね

・私自身ちょっと忘れかけてたので一応相関図貼っておきますね

 

・悪役?令嬢、自分は令嬢が一番見たいと思っているのですが、真のボーイッシュなところを推したいなと思って妄想していました!
なんでもそつなくこなすし、運動神経抜群で元気で誰からも憧れられる存在だけど、それ故に王子と婚約破棄させたいピュア?令嬢が邪魔するようになるとか…

王子の運命が一番自由度ありそうですね。王子役でアピールする陣営は実際のストーリー展開に与える影響も大きくなりそう

 

 

 

・ピュア?令嬢は?とついているけど本当にピュアだったパターンとかないですかね

ピュア?令嬢は相関図で令嬢に「嫌がらせ」って書いてありますので腹黒タイプですかねー

・個人的には↓の婚約者がとても可愛らしいと思っていて、真公爵もキザ野郎に見せて実は令嬢を溺愛してるけどうまく愛情表現できないーからのハッピーエンドがいいなぁと勝手に妄想してます

婚約破棄のはずが、溺愛…!? 『婚約破棄を狙って記憶喪失のフリをしたら、素っ気ない態度だった婚約者が「記憶を失う前の君は、俺にベタ惚れだった」という、とんでもない嘘をつき始めた』 http://manga-up.com/  

・僕の公爵のイメージ、キザだけど令嬢大好きなので結構近いです!
ツンデレであって欲しい

 

公爵が令嬢大好きなのは同意します!
なぜ好きなのか、想像してみると楽しいかも

ツンデレかつ、王子と婚約する前からずっと令嬢を好きだった一途タイプだと個人的にはもっと大好きです

・自分の妄想だとこんな感じです

・真の普段の女性ファン向けアピール大全開の時のような振る舞いになりそう

・ずっと好きだったけど王子と婚約したから黙って身を引いて、婚約破棄したと聞いた瞬間グイグイ行くのが好きです

おもしれー奴って言ってくるやつはみんな俺のガワしかみてなくて…お前がはじめてだ!みたいなのありますよね 好き

でもミリオンライブならそこから少し外してくる気がするのですよねー。

・ミリだから外してきそう…

・溺愛系はおそらく侍女の方ですかね

最近の流行のボブ……グエル君みたいな??

 

・アピールする上では色々な設定の想定があっていいかなと思いますね、何が誰にひっかかるか分かりませんし

・侍女→→→→→令嬢の関係性もラブですよね

・侍女は夜はエージェントになって婚約破棄の真相を城や屋敷に忍び込んで調べるみたいなのは妄想しました

・(令嬢)様を振るなんてありえません!ボク(私)が今からぶっとばしてきますね!って言ってお家騒動になるからやめてねって窘められる侍女は浮かびました

やっぱり真は相談相手とかよりも活動的な方が似合うかなと思ってしまいますね

・私としては見たことある系統より見たことない系統の役が見たいので、男役やってほしいなーという気持ちはあります

・衣装デザインから考えると令嬢組が報酬、男役組がSSR、侍女が交換所ですかね

・令嬢モノに剣や魔法が出てくる場合もありますが、今回はさすがにバトルシーンとかはないですかね?

バトルあってもせいぜい決闘ですかねそれこそオペラセリアみたいな

・あるとしたら公爵vs王子とかですかね

・水星の魔女とかでも一時期話題になったワードですね!

・コミュとかでは良くやってますけど割と断片的なんですよね真の男役
長い尺でガッツリやってみてほしい気持ちはあります

Twitterにも上げたものですが、全役の自分が思うイメージとか想像したものですが、王子と公爵だと衣装の違いって皆さんどんなイメージでしょう

 

・公式からお出しいただけるものとは別に、投票系でお姫様役を取ってきてあげたい気持ちもあり、王子系の役で一番を取ってもらいたい気持ちもあり… なのですよね。
王子、ピュア?令嬢も含めて最終的に全員で良い方向に解決して大団円、な感じで終わるといいですよねー。

・ここまでピュア?令嬢については特になさそうですけど、真ならではのというのはあまりイメージ湧かないんものなんですかね。真がやるとぶりっ子ぽくなりそうなので、表の顔と裏の顔というのを表現できそうではありますが

前にも話題がありましたがおそらく悪役系をやらせたくないのかなと

真だとあんまり裏で悪いことしてるイメージが湧かないんですよね

・真のいう二面性って格好良いと可愛いであって、純粋と腹黒ってことではないイメージです

悪役は何度かやったことありますけど、黒髪やベルベットはそれ以上に誰かを慕ってその人のために動いているイメージが先行しているので、明確に嫌がらせする、っていうのはイメージなくてどんな感じになるのかとても気になりますね…!

・嫌がらせの内容がどこまでのものになるか次第かなぁ、と

・純粋無垢に悪いという自覚すら持たずに嫌がらせをしてるならピュアだと思います
それか周囲からはピュアだと思われてるか

王子様に一目惚れしてどうしても結婚したい!ってなって…って感じですね
なので僕は自覚ありだと思います

・誤解の線もありそうですし、純粋に令嬢が羨ましくて結果憎くなってしまう?とかでしょうかね
あとは王子のことが好き過ぎた結果…とか

・悪役令嬢ものは定番ストーリーとの役割逆転がキモという印象なので、それほど役名にこだわらなくてもいいかもなとは思ってます

少なくとも「ピュア?令嬢」は、ピュアを演じて「令嬢」を悪役に仕立てあげようとしてる、って立ち位置が一番王道なイメージかなぁと思ってました

・悪役?令嬢の事が嫌い、と言うよりかは王子が好きすぎて…だと思ってます

・令嬢のことが好きだから令嬢の婚約者を奪って令嬢を孤立させて自分に依存させる百合展開

・テンプレと思わせておいての~がミリはありそうなんですよねぇ

ピュア?令嬢の言葉に乗せられて早とちりして令嬢を振っちゃう王子はあるなーと思いました。
その光景をつむ王子で想像してしまうという…w

・で、公爵はどんな立ち回りなんでしょうか

・公爵にはバスターブレイドくんのような活躍を期待しています

公爵は間違いなく少女漫画でよくあるヒロインのお相手役なのでかなりオイシイ役回りでしょうな

・これはもう本当に意見が分かれるとは思いますが、私はイケメンムーブしてる真の演技が一番大好きなので、相関図の時点で、公爵見たい!!!!ってなりましたね

真が自転車コミュで演じたと話していたキミさけのカケル君なイメージですね~<公爵

・公爵は令嬢からの矢印が変な人なのでカッコいいだけじゃなく愉快なキャラクター性が期待できそうです

・ふれあいやお仕事では頻繁に「また男役」という発言があるのに、実際に演じているところはミリシタではほぼ見られないんですよね

最初のうちはヒロインからあまり好印象持たれてない(でも段々…)ってのも少女漫画のヒロインのお相手としてはテンプレみたいなものなので、少女漫画好きな真が演じる役としてもマーケティング的にも大正解ではないかなとw

私は2戦目ということもあって真にこういう役をやってほしいより、勝算ベースでの考えになるのですが、15役の中から割れるのは当然あるにしても、たった5役の中で割れそうというのが不安なんですよね

全部似合う=票が分散しやすいですからね…

・正直言えば票の行き先が割れるのはもう仕方ないと思ってますよ。これはTC終了後に次があるとしたら絶対そうなると私は思っていました。
『アイドル真』というイメージに対して皆それぞれ抱いているもの、期待しているものがかなり大きく分かれているというのはもう自明のことですから、無理やり統一するなんて絶対不可能だな、と

(編注・ベルベットが得票のうち95%を占めたTCは、当時特有の状況と条件が揃ったのも大きかったというのがTCメンバーの反省でした)

・作中では男役ばかり演じているようですが、実際に演じているところはクリアスカイのエレナパパ役くらいしかなくてその辺ガッツリ見たいので、今回は個人的には男役を見てみたいかなーという感じですね!

・どの役が見たいという流れになってきてますし、アンケート見ながらに移行しても良いのではないでしょうか

 

 

 

 

 

 

 

 

・ではこのままいきますねー。
まだ皆さんの熱も冷めませんし悪役?令嬢から。
一枚ずつやる感じで良いですか?



・私は公爵推しですが、王子がいいという方の意見も少し聞いてみたいです

やっぱりこれは真のカッコいい役がみたい派の意志の現れってやつなのかな…。

・王子がいいというのはやはり浮動票狙うなら王子がパブリックイメージとしてそのものズバリというのがあるんじゃないかなと

・僕も公爵推しですが王子は騙されてアワアワしてるカワイイ系カッコイイ(?)狙いなのかなという

・個人的には女の子役をあげたかったですが、男性役でもいいかなと思うのは衣装による所が大きいですね

先程も述べましたようにセリフでは男役やったというのはありますが、衣装着ての仕事では無いので格好良い長ズボン衣装を着て仕事をこなす真が見たいですね
役名だけ見ると王子に行きがちですが性格的には公爵の方がハマるかなと

役名だけで言えば、一番推しやすいのが『王子』なのは間違いないところなんだけどね…
でも自分はさっき述べた理由もあって公爵推したいと思ってますしアンケートでもそこに投票しました

公爵は真の王子様ムーブでファンサしている時の演技の入ったイケメン寄り
王子は真の素に近い凛々しさでかわいい寄り
という個人的なイメージで、自分が見たいのは後者、とは感じています

・騙されて「ええぇぇーっ!=͟͟͞(•̀ω•́ ‧̣̥̇)」ってなってる真が王子で見れそうですね

・パブリックイメージはイラスト系でアピールしていけば公爵がヒーローポジという理解はしてもらえそうな気はします

 

 

公爵には頼りになるイメージがあるから、同じ男役でも見たいイメージは結構違うのかも。
自分も頼りになる真が見たくて公爵に入れましたねー。

・どなたかがおっしゃっていましたが、王子はオペラセリアでいうとアリエルくん(まつり)のイメージに近いのかなと思いました

先程の意見交換で王子の結末は様々あって、アピールの仕方で影響を与えられそうと思ったのもあって、元々のパブリックイメージにさらに積み重ねていくというのもなかなかいい戦略になりそうかなと

オペラセリアで言えば公爵がオスカーで王子がアリエル的なイメージあるっすな

・王子は出自の良さからのイケメン、侯爵は実力が溢れる感じのイケメンかなという個人的イメージ

王子が(Jupiterの)冬馬で公爵が北斗ってイメージですねw

・公爵北斗だとイケメンがすぎてこんなん絶対惚れるやん!ってなって王子があまりにも不利すぎるw

ファミ通のアンケート結果を見るとオペラセリアの面々にかなり「かっこいい」というイメージが付いたようなので、改めて真のかっこいい姿をアピールしたいです

自分は大勢の前で王子から婚約破棄を告げられた現場に公爵もいて、その時の令嬢の振る舞いから「面白い奴……」につながるのかなあと想像してました!

・公爵に対してツンデレを求めてるけど合ってるのか…?

ツンデレなような素直でないようなそんな感じです

・私も元々好きで「おもしれー女」となるか?と最初は思いましたが、皆さんのご意見聞いて、改めて普通の令嬢じゃなし得ない良い意味で予想外の行動に、惚れ直したような展開ならありえるかもと思いました
くっくって笑った後に、「ほんっと、おもしれー女」みたいな

・元から知り合いでないパターンでは、自分に媚びてくる貴族の女の子にうんざりしてるときに令嬢に出会うというのもありますね

・改めて惚れ直しておもしれー女…ってなるのは自分が真で何度も体験済みなのであります(?)

 

使用人の視点めっちゃ面白いですねw集団幻覚…

・千鶴コンベや茜ちゃん陣営はそこらへんうまくやってた気がするので、こっちでもできないかな?みたいな。

・決闘決戦はTCベルマッコの時もキーワードとして結構上手く使えてましたね

・ここでこれだけ各々妄想できているので、使用人視点の妄想も沢山でてきそうですね!

・最後に令嬢を賭けて王子と公爵で決闘シーンとかあるといいなって…

・決闘はあるんですかね?
僕はひたすら恋愛チックな感じ奪い合いとかはしないと思ってます

個人的には、貴族の遊戯とかスポーツとかあるんじゃないかなとか。フェスまこのチェスみたいなボードゲームなら男性同士で対決でなくてもいいわけですし
例えばオペラセリアの時代だと、現代にあるボードゲーム以外にも、テニス、ゴルフ、ビリヤードなんかはもう今に近いのがありますし……。令嬢の属性に左右されそうですが

・貴族社会ものですから、メインストーリーとは関係なくともバックストーリーというかフレーバーとして盛り込むのはアリだと思います

いずれ一連のスライドは、2回戦まで回った際に公爵へのアピールとしてかなり役に立つと思われますね

・他の陣営の方の妄想見てると、公爵と令嬢がくっつき、令嬢溺愛の侍女は生涯主に仕えられる。ピュア令嬢が王子大好きならそっちはそっちでまあくっついて三方良しみたいなものはありますよね

ストーリーの持って行き方によると思いますが、どちらかと言えば王子・ピュア令嬢は初期段階で脇に寄せられて令嬢と公爵のラブストーリー(ラブコメ?)がメインになっていく予感はしますね。終盤の見せ場での敵役として戻ってくるとは思いますがw

王子とピュア?令嬢は王子が優しくて愛情深くて最終的に本当のピュア令嬢になると妄想

・世界観的にアリだと思って貰ってこちらのムーブに乗って貰うのはよいですね>「決闘」「勝負」ワード活用

・TCの旅人の昴がそれですがアイドルの持ち味を生かした役や作品になると思うので真なら劇中劇で決闘ありそう
タグでアピールして盛り上げれば制作チームにも伝わると思いますし可能性はあがると思います

 

 

 

 

 

 

 


・そろそろ30分ほど経ちますからもう少しで次のスライドに移ってみてもよろしいでしょうか?
次は伝奇ホラーにしますね

 

・見事な割れ方w

姉や従姉妹は予想していましたが医師も結構多いですねー

・ミステリアスな真が見てみたい気持ちわかる

医師は真P以外の方が推してくださってる印象です

・この場合はたぶん女医ですよね?

・女医まこ……落ち着いたひろりんボイス…

・担当外の方で組み合わせで伝奇でも逆ミステリーでも医師に真を上げている方を割と見かける印象なので、担当外からの着目が多いのかもですし、アンケート回答しているのは現時点では担当が多いでしょうけれど実際だと浮動票で医師が多いというのはあるかもと思いました。

・医師はすごく悪役っぽいイメージ。
でも自分も医師役いいなって思ってました。センターやって欲しくて姉に入れましたが。、
なんていうか、言葉巧みに人を騙す菊地真が見たいんです。狂気も込みで。

医師役自体、敵か味方かわかりませんよね。ラスボスに誰を想定するかで、誤解が溶けて相棒役と言うのもあり得ると思っています

・うちの先日の意見交換会で医師の言及は以下の通りです

・またわからなくなったので相関図貼りますね

 

・医師で検索してみると逆ミステリーの医師は悪者で、現代伝奇ホラーの医師は実は良い人みたいなのが多かったです

因襲に狂ってるのが姉・従姉妹側だと医師は善側になる、って解釈はよく見ますね

・ただ個人的に伝奇ホラーの医師に対してはClover's Cryのヘルミ先生のイメージが強いんすよね

・深淵海先生路線だと怪しいというのも真っ当ですね

・死にそうなのは従姉妹。姉たちをかばって死にそう…

・狂ってる役が姉か医師か、で意見別れそうですね

「気にかけている」従姉妹が凄く怪しいんですよね…
あと男女比的に医師は男役の可能性もわりとあるかなって

・気にかけている(監視している)

 

・今んとこ医師路線採りたがってるところは、善サイド医師のイメージを推すところが多い印象

ただそれこそ公式でClover's Cryというかなりガチな伝奇ホラーをご用意しておいて、MCでまた同じようなストーリーやるかっつうと…そこら辺読みづらいんすよね

・そろそろホラーももう少しマイルドにするんじゃないだろうかガチばかりだったし…と油断させて(震え声

・従姉妹が一番多いのは姉の相棒役として期待されているということなんでしょうかね

菊地真のイメージの一つに頼れる相棒って感じがあるからではないでしょうか?

最終になると姉の方が多いんですよね
私もそうですけど強いて選ぶなら…派が多いのかな?と

・姉と従姉妹の逆転は、主役をやってほしいというのもあるのかなと思いました

・自分もこの4テーマの中で一番自然にセンター張れるのが伝奇ホラーかなっておもいましたねー。

主役やってほしいですねぇ。4テーマそれぞれ検討した結果、今じゃないなと思っちゃいましたけど

・現状のミリシタでは明確なセンターもらえる機会はないんで、「勝算度外視するなら」センターは魅力的なんですよね、本当に
トレフルは特段センターのあるユニットとは言えなかったですし

 




・逆ミステリーはおそらくコメディになると思いますが、現代伝奇ホラーと生き残りゲームはとことんそういうのをやりそうです

・姉について考えた文章や魅力を乗せます(唐突)
この役は姉が正常で因襲に巻き込まれるのと、姉が異常で因襲の原因である、という2パターンがあると思います。どちらもお姉さんとして妹に接するのは変わらず、真の17歳なりの年下の可愛がりが見られると思います。また、話が前者の場合は因襲を最も受けるため真が怖がり誰かに頼る姿が、後者の場合は徐々に静かに狂っていく姿が見られ、どちらも劇ならではこその真が見られると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・次は生き残りゲームで。

 

・こちらも綺麗に分かれてますねw

生き残りゲームは一見コミカルに見せといて絶対ガチだと思ってるw

・生き残りゲームは「参加者側」が強くて見事に三分割ですね

真は相手を試す側ではなく誰かに試される側のイメージってことかな?

・生き残りゲームは地味大学生が比較的多いですね
主人公は地味大学生だと思います

・前回の地味大学生関連



・地味大学生はスユリさんのイラストが早めの段階で出た影響もあるんでしょうかね

福本作品オマージュなら主人公は大学生一択かなと

・僕も生き残りゲームは地味大学生を推したいです。
この役は多分主人公で最初は地味で大人しめだがゲームを通じて勇敢になって覚醒しやがて配信者or富豪に勝負する役だと思います。後半の覚醒した姿は勝負師としてキメるかっこよさが真によく合い、前半の地味な所は根暗でテンションが低いという普段見れない真を見てみたいと思います。

・自分は「このテーマで行くなら」はっちゃけた演技が見てみたいなと思ってギャンブラー推してたんですが…世間的にはギャンブラー歩のイメージがかなり先行しているのがなぁ

・根暗とは違うけれど、真も割とうじうじしてる所もあるなぁと個人的には思ったりしますね

・実は1月前半まではギャンブラーが1番手でした。富豪への矢印が美味しい役回りだし、エージェント夜を往くとかテーマ曲につかえそうだよなぁとか考えていたので

・ギャンブラー歩は前回のベルマッコ以上にイメージ固まる&早期に動いてるのが強いですよね。、
歩、ダメ人間?役が似合ってしまうのはなんでなんだろうなぁ… 

・グリマスではプーだった設定と4ラグのソーイチローさんかなと

・生き残りゲーム、全部に気になる要素があるので一番が悩ましいですが、個人的に特に見てみたいのは地味な大学生かフリーターです。
地味大学生は真の元気!快活!なイメージと一変して他人に暗いやつだと思われてるところ、フリーターは苦労人っぽそうなところが普段見られない真が見れそうっていうのがあります。

・生き残りゲームだと真の最終で残ってるのが地味大学生ギャンブラーなのはどちらも結構キリッとしたカッコイイ場面が期待できそうな役だからとかですかね…?

・ギャンブラーは、TCのバスターブレイドみたいな感じになるかもなあと

・主役(大学生)に色々託して自分は死ぬ感じですかね

・救いを持たせるなら「マイガー!! もうダメかと思ったよー」とか言いながら、爆発した館のがれき押しのけて出てくるイメージですね

・人的には、富豪を探っている点がとても気になってます。
あえてダメなギャンブラーを演じつつ…みたいな

・フリーター、どうしてフリーターをしているのか、といったところや配信者に向かって人生楽しそう…って思っているところなど矢印が大体悪い印象している辺りが実は地味大学生よりも根暗(というより闇深?)なんじゃないか説が自分の中で膨らんでいます

生き残りゲームっつーとどうしてもイメージとして出てくるのがカイジのスタート時のあれ(エスポワール号とか鉄骨渡りとか)なんすよねぇw

・生き残りゲームはライアーゲームとか賭ケグルイの感じですね
ひたすら頭脳戦してる

ネット配信者がいるので、「絵になるゲームがある」という発想からよりカイジ路線で考える人が多いのかも

ダイレクトに賭博覇王伝 零の路線かもと

・最近だとヤンジャンのジャンケットバンクなんかもその系統か

フリーターは企画側の差し向けたサクラというのはちょっと考えましたね
企画を盛り上げるために場を引っ掻き回す役割

・フリーターサクラは面白い概念!

・2位枠で他の参加者が補充されるはずなので、騙されて脱落するならそのあたりでしょうかね
想定される戦いでは地味大学生の2位あたりですが
モブがわらわらいるにしても、カイジでいう古畑や安藤、船井みたいなポジが2位枠っぽいかなって

 

 

 

 

 

 

 


・次は逆ミステリー、最後は4テーマ総合のアンケ結果についてやります。

 

・圧倒的じゃないか我が軍は、としか言いようがないw

・新人ナースの次点はどうなるかと思ったら医師でしたねー

医師は男役をやってほしいという人が入れたのかな?

おそらく医師に入れた方の多くは担当外Pかな……?

・新人ナース強い

・やはり新人ナース多いですね

・医師のポジションは悪役?令嬢の王子と似ているのかな?と思っています!

他担Pで医師に真置いてるのはちょいちょい見ました

・イケメンというかプレイボーイ的な感じですかね

隙のないソーイチローさん(4ラグ)みたいな?

・それは悪質なクズですね…

新人ナースはやはりイラストダイマが強いな、という印象
自分もスユリさんやぬこさん(ねこぷちさん)のイラスト見て意志が固まりましたからw

新人ナースは「ドジ!」で可愛い部分と刑事になった時のかっこいいモードとで菊地真欲張りセットみたいなのが魅力に見えちゃうんですよね…

・警察アイテム持つと出来る刑事モードになるのにナース服着るとかわいさに内心デレてドジっ子になってしまう(妄想

・イラストがあると色々イメージしやすくなりますね

 

・新人ナースはやはり全配役の中で『クールもかわいいも叶えていける』可能性が最も高いのが大きいw

 

真Pが新人ナース刑事!って盛り上がるのとてもわかるんですけど、他陣営の二次創作には滅多にでてこないのがこう…気になる所です…!

水面下では「真の陣営はまだ新人ナースで固まってないから創作で入れにくい(意訳)」って言われましたね…… 
慎重なことの裏返しですけど、たぶん真陣営がこの役に絞ってるってイメージがまだないのかなとは

・これはわかります…他陣営にどうアピールしていけば…というのはしっかり考えたいのですよね。。

・ギャグ系によるならみらかなあたりの方が正直ライトに絡ませやすいですしね…

 

カッコよさというか凛々しさとのギャップをアピールするなら、日頃のアピールのように意図的に演じてる、という方向になりますよね

・ここのアピールが人によって違うように思うんですよね…!どっちも面白そうだなとは思っています!

・ストーリーでいうとわざとドジ(して殺人阻止)ってパターンになりそう
「うわぁ!やっちゃったぁ!」(危な…)みたいな

・ドジのイメージですが、キャピルンであってもいいですし、潜入捜査ということで注意がそちらにいって、うっかりでもいいですし、真面目さゆえに空回りというのもあります


振れ幅は明確に他陣営に勝るポイントだとは思います

・それに新人ナース(刑事)なので、刑事側をメインに推していくのもありですしね



・あと、ケイナさんのプレゼンがとても良いので一読の価値はあるかなーと

www.pixiv.net

むしろナース状態でのドジがわざとなのか、それとも天然なのか分からない所が犯人ナースを翻弄させる材料になりそうなのが良いなぁと思っています!

・真の結構思い込み激しい面は据え置き機版では無印(アケ)からずっと大なり小なり示されてるんですけどね
そこら辺ふくらませて空回りをアピール出来ないかなw

・あとは前回も触れたところですが、病院内外を嗅ぎまわるので「○○のこんなシーンを刑事に見てもらいたい」とかのアピールは必須ですよね

・聞き込み調査している時に、聞いている内容が鋭すぎてこいつ何者だ?と訝しがられているという事に気づいた真が慌ててキャピるんで誤魔化すとか

前どなたかおっしゃっていた「刑事まこナース」はかなりシンプルで分かりやすくていいなーと思っていました

誤魔化したことに対して、なんだ気のせいかって聞かれている側(医師とか患者とか)がなることもコメディ感出るなと

・コメディ全振りなら、犯人ナースもナース刑事もお互いに「やることが……やることが多い……!!」ってなるかもしれませんね

・刑事マコナース、良いですね。
名犬ラッシーみたいな語感の良さがあって…

・伝わりやすいタグは大事ですね

・ミリシタ外ネタはTCでは極力避けてったような……エージェント夜を往くくらいでしたか
あった、自分がまとめてました

【ミリシタTC】ある #TC菊地真 陣営Pの回顧録と分析、感想 #アイドル投票TC - 紫電Pの雑記帳

前回のタグ一覧は、
#真とヨーイドン
#メリークリスまこ (#ジングルベルマッコ)
#1日1まこ1やーりぃ
#エージェント除夜を往く
#ゆくまこくるまこ
#キュン賀真年
#あけまこ2019
#真心をこめて花束を
#ベルマッコ隊一斉特攻
#ワールドワイドダイマ作戦
#真に100万本の花束を
#真心チアリングレター
#だって真が好きだ

 

 

・真の曲で歌詞もじりだととにかく有名じゃないといけませんよね。クールも可愛いも叶えていけるをもじって、ナースも刑事も叶えていけるみたいに

デイリー投票はやる場合陣営としてというよりは役柄限定にした方がいいと思ってます!

・TCの時に作ったカレンダーの最終版が残っていましたのでタグや企画の参考に…!



投票もですけど、デイリーミッションを取り逃さないように、迷っている人にも票確保はしてもらうという意味で役限定でないのもあってもいいのではと思います

・TCの時も比較的自由な投票だったと記憶していますし役柄限定じゃない方が嬉しいです

 

 

 

 

 

 

・それでは時間も惜しいので。、
これで最後のスライドでございます。



新人ナース>公爵>王子=姉ってところですね

・とりあえず、生き残りゲームは一つの役ならとなるとそこまで……というのは明確ですね

・新人ナース=公爵+王子が大体一緒ぐらいのパーセンテージですね

自分は新人ナースが本命ではあるのですが、半数近く悪役?令嬢テーマに入っている事を考えると、そっちに向けて動くのも非現実的ではないのかな?と感じています。
純粋に一ヵ月あるので準備期間がしっかり取れるというのも大きいのではないかなぁと思いました。

・私は公爵に入れたのですが、意図としては先ほどのお話でもあったように男役をやってほしい、共通衣装のドレスが欲しいというところです

自分も約3日間という時間のない中で結構、悪役?令嬢の支持が多い意見が集まった、というのは無視できない事実かと。

・私は1戦目も2戦目も戦うであろうという覚悟ではあるので、この結果をそのまま素直に受け取るならスタートダッシュは狙えそうかなと思います。(これは熱心な100人ということを考えたら実際始まってみないとわかりませんが)

1回戦2回戦がわかれてて直接比較が難しいので、「当選させたい」のか「この役がみたい」なのかはちゃんと個人で考えてみた方がいいとは思います。
(1回戦可能な人だけでもためこめば2回戦でスタダ戦法がとれるので)

あとはどっち派にしても、このアンケ知らんぞ!って人がどの程度いるかでしょうか
前回ですらコンベ開くまでベルマッコ路線知らない方も多かったですし

あとはコンベでこの中から最終調整って感じになりそうですかね…?

・アンケート開始期間にTwitterを見れなかった、コンベ待ちでしたもいるでしょうしね

・アンケートに答えてない真Pも多いでしょうし

・私はどの役がいいか決め切れなくて投票できなかったと自供しておきます。

真P以外の票も入って109ですからね。少ない数字ではないですが、全体からみると一部かなとは思います

・アンケート知らなかったから投票してないな

・自分もナースに入れましたが、この結果見ると、案外両方で闘う地力はあるのかもと思いました。

出していただいた仮想データですと、1回目何らかの役に投票しても、2回目のために温存しても(2回目は浮動票の要素が圧倒的に大きいため)気にするほどの大差はつかない…というお話だったようですので、これは1回目に全力出すのもそうじゃないのも各自の判断で自由に出来るってことかなと考えているのですが

・結果を見ると溜めて悪役?令嬢ぶっぱしてもいい気もしますね

もちろん役は取って欲しい!という気持ちはありますが、先ほど書いたようにTCの票もワンチャン運営が汲んでくれていそうな事を思うと、個々の見たい役を入れてアピールしておきたい、というのもありそうですよね

・前回は真に入れてくれた人が1500人以上いる計算なので、109のうちのさらに真Pとなると果たしてどの程度か、というのはありますよね……難しい。
あ、そう言えばあのデータ見て皆さんどう思われました? 私は敢えて結論避けたのですが、見解頂けると助かります(ここ穴あるぞってのも含めて)

悪役?令嬢全体で見れば担当票は少ないですが、スタートダッシュを決めるのは担当票だと思うので貯めることにメリットはあると思います

・ザッと目を通しましたが、案外合ってるのではないかと思いました。
前回から個人で持てる票は約3倍に増えたと考えると、3分の1が残るというのは結構的中してそうな気がします。

個人的には2回戦は流れに身を任せるしかないなと思う反面、菊地真の公爵or王子なら1回戦全力出して戦った後でも勝機はあるのではないかと感じました。

1つだけ気になるのは、TCの時と比べて投票企画にどれだけの人が興味を持っているのか…です。
純粋にTCの時の人数をそのまま倍にして考えるのは怖いというか。。

個人的には、差額で60万票の蓄積はアドバンテージにならないわけではないですが、6000万票×2(開始時点の浮動票は1000万以上)の票がある中では最終的に原稿で言うところの魔界浮動票バトルに身を委ねるしかなくなると考えております。自力も意味がないわけではないですがPRこそが勝負の分かれ目的な。
他方、どうせ60万票なら最初からチャレンジした方が単純な役を取れる確率という意味では上がるのかな、と

 

・ですのであくまで自分としてはですが1回目の自分が推したい役に全力注いであとは結果次第…と思っています

私としては「溜め込みたい人もいる」ので、「デイリー投票」にするならあくまで「役限定」を推してます。
投票とは無関係なデイリーミッションなどをしましょうね!という方向の企画なら役なし大歓迎です。

私は新人ナース狙いですがスタートダッシュ失敗すれば勝ち目がない。つまり初動で複数役に割れたら勝ち目はないと考えていますので
その場合は数日は1本化されるか様子を見るでしょうが、おそらく難しいでしょうし、悪役令嬢に頭を切り替えることになると思います。
逆にスタートダッシュ成功のアドバンテージは非常に大きいです。
初動で躓いて厳しいと感じた、真を兼任しているPには応援してもらえるかもしれません。役があっていると思ってもらえれば他のPの応援もあるでしょう。
悪役令嬢も同様です。スタートダッシュに失敗すれば1役あたり約7人が来るのですから、そのまま埋もれてしまうでしょう。
そして悪役令嬢では真が演じても自然な役が複数あり、割れずに1本化するのはとても難しいと感じています。
いずれにしてもスタートダッシュは難しいものです。今回は2回のチャンスがあるのですから、どちらのチャンスもしっかり狙うべきと考えています。

・まぁ少なくとも1回目に関しては↑の意見のとおり状況次第で(2回目を見据えた)対応が可能…というところはありますね
もちろんそうしたくないという方はいらっしゃるでしょうし強制できるものでもないですが

アンケートの結果を妥協せず、真らしく全力で1回戦も2回戦もやれるだけやってみる!だと熱いですね…!

・スタートダッシュも大事ですが前回でいうとTC妖精が逆転されたっていうのを覚えていますし地力や維持も大切なのかなと

スタートダッシュを決める大事さはめっちゃわかります。
問題はいつまでに意思を統一できて投票できるかですね…
投票開始日とかに意思統一できればいいですが…

・悪役令嬢テーマを最初から狙っているところって令嬢、侍女推しが多いので、公爵or王子を最初から狙えればいけるかなと思っております

・公爵と王子はこれ!って感じの対抗馬が現在いないのも案外追い風になるかも…

公爵を狙うと早々から宣言しておけば悪役令嬢の役を決めていない他アイドルPへの牽制にもなるかもしれないです

・37人が集まるのに牽制に意味があるとはちょっと思えないですね。

・ユーザー数云々はどの娘に対してもイコールコンディションだと思いますが、1度役を得ているってのは(対外的には)確実にデバフかなと思います正直
まぁ桃子ちゃんセンパイのようなケースもあるので頑張り次第ではありますが

・やはりまずは他アイドルがどう、というより真メインで考えたいですね

牽制に意味があるか疑問とは言いましたが、もちろん1戦目厳しそうなら、早々に2戦目を見据えて動き出すのはありだと思いますし、
現時点で、2戦目を十分に見据えた動きができているのは非常に心強いなと思っています。

・もし、ガチャチケがまとめて買える仕様なら両睨みは難しいものでしたが、どれだけ頑張ろうが課金しようがスタートダッシュで入手できる票数が知れているこの戦いで、イラストや文書で二次創作で応援されてる方も複数いらっしゃる初戦の役を勝算がないとして見送るのも、個人的には引っかかるものがあります

いずれにしても、アンケートを取ってくださったおかげでだいたいの意見はわかりやすく形に出来たと思いますんで、あとはコンベが開いてからどこまで出来るだけ多くの方の方針を合わせられるか、ですね
さっきもちらっと申しましたけど、『全ての方の方針を統一する』のははっきり言って不可能ですからあくまで『出来るだけ多く』が重要かと
他力本願で甚だ恐縮ですが、先回もそうでしたけど絵師さんたちのイラストダイマは確実に大きな力となりますから、これまた出来るだけ多くの方に協力してもらえたらいいですけどなぁ…(自分に絵心が無いゆえの無念

・できるだけ一つに固まれるようにしたいですね、まあコンベでも新人ナースか令嬢かで二分したら…どうしよう

・どうしようもないので、開始数日の投票数で判断するしかないでしょうね

・再三申しますけど意見や投票先が分かれるのは仕方のないことです
絶対やっちゃいけないのは統一させるような『強制』もしくはそう見えてしまうような発言ですね。これだけは心に留めておかないとです

ここもアンケートもあくまで「勝つ事を重視したくてその為に妥協できる人」がどこに行くのが良さそうかを判断するための材料でしかなくて、個々人の意思は縛れないと思っています

まずは二票目の投票先に真を、のスタンスですね

・私が2戦目一本化にあまり同意できない理由の一つに、多少2戦目で不利な両睨みになっても、初戦を放棄しないことでその役のイラストなどの二次創作を提供してくださった方に多少なりとも報いることができる、と考えるからです

・これでも(普段のお名前伏せててわからない方以外では)ここで最もオペラセリアに狂ってた真Pの自負がありますし、テーマ投票でも2回とも悪役令嬢に入れました。「勝算完全度外視すれば」令嬢でかわいい×センター狙いたいですし、公爵でオスカーをしのぐイケメン役も見たいです。あれを上回りうると思いますし。
他方、勝負師として、またTCからの組織的活動のメンバーとしては、まず新人ナース刑事に全力を注ぐのが結果的に何れかの役を取れる=真に新曲をプレゼントし、平田さんにも昨年果たせなかったDDをステージで歌ってもらう機会を作る――という悲願に届く可能性がわずかに高いなと思っています。
最も懸念していたみきつばシナジーもほぼ消えましたので、春香シナジーがなさそうな未来と可奈なら挑んでみる価値はあるかなと。

・あんまり絵を描かない人間が言うのも何ですけれど、絵にしろ文にしろ気が乗ったものでないと描けないものだと思いますし、何がインスピレーションになるか分からないので絵も文も書けないなという人も妄想はタグとかで色々流してもらえるといいなと思います

 

 

 

 

 


◇名刺について

・最後に名刺のお話でもしましょうか?

MOIW現地で配ろうかっていうやつですよね>名刺

・もし名刺戦術をするなら、特定の役を推すよりは菊地真をよろしくっていう感じのスタンスがいいかと思います

・名刺についての案ですが
例えば悪役?令嬢であれば『決闘』、菊地真なら強さには一定の評価を得られていると思いますし、ここらへんに引っ掛けたアピールをできる文を入れるとか?
もしくは良くないかもですがアンケートの結果を載せ、それをもとに真Pの傾向を分析した文を乗っけて見るとか。
今回の真Pはこんな感じですよ!とか。
配役ごとに作りたいと仰ってた気がしますのでそこから外れた意見で申し訳ないのですが…

・名刺、#MC菊地真 #MAKOTOCASTING のハッシュタグ入れて文字だけで「クールも可愛いも叶えてみせる。菊地真

・名刺は真の魅力をPRしたものを作って、MOIWが11-12なら公爵オンリー版を作るだけ作っといてもいいのかなあと。
育ちゃんとこの丸パクリは論外ですが、こういう優れた先行事例をヒントに①役関係ない真の魅力②公爵真バージョンの両方は作っておければいいなーとは思うので、案があったらぜひ書いておいていただけたら……。
名刺戦術、特に公爵で戦うなら絶対刺さるはずなので、作るだけ作っといて損はないと思うんですよね。分担すれば2daysで200枚以上はけるはずですし

 

 

 

※名刺は空中戦やるにあたっても効果があると思いますので(特に悪役?令嬢)、なるべく積極的に企画を進めたいです。
 各種費用は全部私が持ちますので、ぜひアイデアをください。

 

 

 

 

 

◇いまいち使い切れてないコミュニティについて

・そういえばコミュニティってどうやって運用していくご予定でしょうか…?

・コミュニティにはどういう話が見たい!的な話をしたりとかですかね?

コミュニティはここがTCの頃と違って間借りなのと「なんで真コミュニティないの?」という声にこたえるために作ったのですが、結局はディスコが比較的栄えてるので難しいところありますよね。他にもそういう陣営ありますが

twitterコミュニティはコミュニティに参加しなくても閲覧できるのが魅力的だなと他陣営のコミュニティを見ていて思いました。
そういった意味でも外向きにはとても動きやすいんじゃないかなーとは思っているのですよね…!
ただどう動けばいいのか分からず…

・コンベが主体になった時、すぐ見える場所という違いはディスコよりアドバンテージあるのかもしれません。
ぱっと画像も貼れますし。

・コミュニティはディスコと違って話し合いの場としてはリアルタイム性に欠けるのが難点ですね
ここと一般向けツイッターTLとの間のワンクッション的な場所(キャンペーンとか)ってことになるのかな
投票始まればまた様子が変わるのかもですが

・「コミュニティを見る」より「MC菊地真タグを開く」の方がお手軽なんですよね

真P真面目なのでDiscordの長文の方が馴染むというか

前回はディスコが海外Pへの発信拠点になってて、海外Pも権限者含めて数人いらしたことでそちらもしっかり機能してたので最後まで並行して使われてましたね。

・TCでコンベが期間中終始盛り上がっているというのはプラスの作用あったと思いますし、それをコミュニティでもやれるにこしたことはないので、やはりやるなら雑談ですかね

・真をテーマにした雑談はネタが尽きることがありませんので、コンベとコミュニティで全く違う話題で盛り上がるというのは十分可能ですよね
ディスコでは企画案やその実現方法を練るといった使い方ができますし

 

 

 

 

 

 以上、取り急ぎですが昨晩のログをまとめました。よろしくお願いいたします。